JPS6163545A - コーチングガラスおよびその製法 - Google Patents

コーチングガラスおよびその製法

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JPS6163545A JP60178484A JP17848485A JPS6163545A JP S6163545 A JPS6163545 A JP S6163545A JP 60178484 A JP60178484 A JP 60178484A JP 17848485 A JP17848485 A JP 17848485A JP S6163545 A JPS6163545 A JP S6163545A
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
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    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/133337Layers preventing ion diffusion, e.g. by ion absorption

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 未発□明は、ガラスの表面からアルカリ金属イオンが移
行するのを阻止するコーチングを表面に施したガラスの
製法および用途、ならびにこのようなコーチングガラス
を利用した関連製品に関するものである。
アルカリ金属イオンがガラス表面からコーチング内部へ
移行する結果、ガラスの表面に施したコーチングが劣化
することがあることは知られている。たとえば、英国特
許第705,934号明細書には。
ソーダ石炭石英ガラスに施した透明電尋性コーチングが
曇る現象について述べられている。この曇り現象は、電
導性コーチング処理をする前に、ガラス表面からアルカ
リ金属イオンを除去することによって減少させうるであ
ろうし、あるいはまた、電導性コーチング処理をする前
に、シリカや酸化チタン等を中間被膜として付加するこ
とによっても減少させうるであろう。シリカ被膜は、ま
ず揮発性非水溶液とした4塩化珪素、4臭化珪素または
シリコクロロホルムをガラスと反応させ、大気にさらし
コーチングを乾燥させた後、コーチング面が輝くまで磨
いて仕上げる。あるいは、ガラス板を1部分的に加水分
解した珪酸エステル、たとえばエチルオルト珪酸塩の溶
液に浸してから乾燥しても、シリカ被膜を作ることがで
きる。
欧州特許第E P 0071865A 3号明細書でも
、同様に、アルカリ金属イオンがガラス表面に拡散し。
アルカリ金属に侵されやすい表皮層と反応する結果、ソ
ーダ石炭石英ガラスの電導性コーチングが曇ってくる現
象について関心を示している。この明細書では、電導性
層が白濁すること、透明度が低下すること、電気抵抗が
増大すること、またこのような拡散の当然の結果として
物理化学的耐久性が低下することなどが述べられている
。さらに、ガラス支持体からアルカリ金属イオンが拡散
する結果として、液晶表示装置、エレクトロクロミンク
装置や非晶質珪素光電池等の性能劣化についても言及し
ている。この種の装置には、一般的にガラスの上に電導
性層たとえばインジウム・錫酸化物等の被覆を施すが、
欧州特許第EP 0071865A 3号明細書には(電導性層に及ぼす
アルカリ金属イオンの直接的影響のほかに)電導性層を
覆う表皮層とアルカリ金属イオンが反応する結果として
もたらされる影響についても記載しである。
欧州特許第E P 0071865 A、 3号明細書
では、珪素と結合した水素を含む酸化珪素のバリヤ層を
使って、ガラス支持体からのアルカリ金属イオンの拡散
を阻止する方法が提案されている。バリヤ層を作るには
、真空蒸着法、スパッター法、イオンめっき法、ゾル/
ゲル法あるいは化学的蒸着法等が可能である。明細書に
開示された化学的蒸着法は、温度300〜550℃の酸
化条件下、○、: 5in4が10:1〜60:1の比
率であるような酸素ガスとモノシランガス(SiH4)
から、ガラス表面上に酸化珪素層を蒸着させる方法であ
る。
英国特許第2,031,7568号明細書には、ガラス
上に半導体金属酸化物の赤外線反射コーチングを施した
ときに現れる真珠光沢を減少させるための色彩減衰層と
して、酸化珪素を含む金属酸化物の層を利用することが
述べられている6半導体金属酸化物は、弗素添加酸化錫
を用いればよいが、前記明細書には、ガラスからのアル
カリ金属イオンの拡散を阻止し、これによって酸化錫層
の上に引続き沈着する層に曇りが生じるのを避けるのに
有効な非晶質酸化珪素層の既知の効果についても記載し
である。英国特許第2,031,756B号明細書に述
へである色彩減衰層は1.7〜1.8の屈折率をもち、
厚さは64〜80nmである。酸化珪素を含有する層は
、酸化性ガスの存在下、シランを用い300〜500℃
の加熱ガラス上に化学的蒸着を行なって形成する。
英国特許第1,507,465号明細書には1審美的に
優れた銀鏡反射色をもった太陽光抑制ガラスを作るだめ
に、平板ガラスに珪素の反射コーチングを施す方法が開
示されている。この方法は、ガラス表面に向って開口し
ている高温域にシランガスを送り、この高温域を非酸化
条件に保持して、熱分解されたシランをガラス表面上の
反射性珪素コーチングとして蒸着させるコーチング法で
ある。英国特許第1,573,154号明細書には、先
行する第1.507,645号明細書に述べられた反射
型太陽光抑制ガラスの製法についての改良が開示されて
いるこの改良法によれば、ガス状電子供与剤たとえばエ
チレンを、シラン含有ガスに加えると、外部のアルカリ
により侵食に対するコーチングガラスの抵抗性が増大す
るという予期せざる効果がもたらされる。電子供与剤と
シランとの比は、一般的に0.1〜2.0であり、好適
には0.2〜0.5である。ただしこの明細書中では、
比が2.5以上、たとえば5である場合についても言及
しており、このような場合にはアルカリに強い珪素コー
チングであって、耐摩耗性の非常に高いものができるが
、電子供与剤を使用し−ないときに得られる可視光に対
する高い反射率は犠牲になってしまう。このようなコー
チングは建築用ガラスに利用されるものであり、実施例
としては、厚さ6nnのソーダ石炭石莢ガラスに、フロ
ート法およびロール成形法の両場合についてコーチング
を施す方法が説明されている。
電子供与剤としてエチレンを用いたコーチングの分析を
行ってみたら、非酸化性条件下で処理したにも拘らず、
コーチングには若干の酸素が含まれていることが判明し
た。
本発明者は、英国特許第1,573,154号明細書に
述べであるような電子供与剤を高い比率で加え。
薄い透明コーチングを作ってみたところ、コーチングに
はガラスから移った酸素が含まれていたが。
さらに驚くべきことには、このコーチングはガラス表面
からのアルカリ金属イオンの移行に対するバリヤ(阻止
障壁)として有効であることを発見した。このようにし
て得られたコーチングガラスは、アルカリ金属イオンと
反応しやすい表皮層(バリヤ被膜の上に直接被覆する形
式でも、あるいは中間層を介して被覆する形式であって
も)に対する支持体として非常に有効である。
本発明は、ガラスと被覆層との間に、シランガスの熱分
解によって得られた珪素と酸素とを含む透明バリヤコー
チングを施して、アルカリ金属イオンを含むガラスから
、被覆層へのアルカリ金属イオンの拡散を減少させる方
法において、シランをガス状電子供与剤の存在下600
℃以上でガラス表面上にて熱分解し、そのさいガラスか
らのv1素が珪素と協働し、ガラス表面上に厚さ50n
mまでの透明バリヤコーチングを形成することを特徴と
するコーチングガラスの製造方法を提供するものである
ここに”透明バリヤコーチングなる表現は、厚メμまで
の透明フロートガラスの上に施され、その結果として少
なくとも75%の光透過率をもったコーチングガラスが
得られた場合におけるそのコーチングを指すものとする
本発明はさらに、シランガスをガス状電子供与剤の存在
下600℃以上でガラス表面上にて熱分解し、そのさい
ガラスからの酸素が珪素と協働し、ガラス表面上に珪素
と酸素とを含み厚さ50nmまでの透明バリヤコーチン
グを形成し、次いでこのコーチングガラス表面の上にガ
ラスから拡散するアルカリ金属イオンと反応しやすい層
を被覆することから成るアルカリ金属イオンを含むガラ
スのコーチング方法をも提供する。
ガラスから拡散するアルカリ金属イオンに侵されやすい
被覆層としては、金属酸化物をドープして作った光透過
性層がある。
電子供与剤とは、結合状態の電子であれ孤立電子対であ
れ、電子を含んだ物質であって、適当な電子受容体分子
の電子構造に電子を供与するような物質をいう。結合状
態の供与電子を含む電子供与剤の例としては、不飽和炭
化水素、特にオレフィン(アルケン)やアセチレン(ア
ルキン)がある。たとえば、エチレン、ブタジェン、ペ
ンテン、ジフルオロエチレンおよびアセチレン(C2H
2)である。さらに芳香族炭化水素たとえば、ベンゼン
やキシレンも例としてあげることができる。つぎに孤立
電子対の形で供与電子を含んだ電子供与剤の例としては
、エーテル、アミン、アルデヒド、ケトン、アルコール
、窒素の水素化物、1酸化炭素および2j!9化炭素が
あげられる6便利さから言えば1通常の周囲条件下でガ
ス状を呈する電子供与剤が好都合である。ただし、この
条件を満たさない電子供与剤であっても、60℃にお番
プる蒸気圧が少なくとも5kPaであるようなものは、
それほどの困難なしに使える。
電子供与剤を使ってみた結果、反応の態様は不明である
が、ガラスからの酸素と、シランからの珪素とが協働し
、ガラスの上に透明なバリヤコーチングが形成されると
いう事実が判明した。反応の詳細なメカニズムはまだ解
明されていないが、ガラス表面に電子供与剤が吸収され
ることは確かである。
このように、熱分解が全く酸素を含まないガス中で行な
われるにも拘らず、珪素とガラスから出てきた酸素とを
含有する透明なコーチングが得られ、これは光の反射性
をもった珪素コーチングとは別物である。
ガラスから酸素を含有する化学種が移行する割合は、ガ
ラスの温度に左右される。したがって、ガラスからの酸
素含有種の利用率を高めるためには、ガラス温度を60
0℃以上にしてコーチングを行なえばよい。
透明バリヤコーチング内の酸素のすべてをガラスから得
る必要ななく、その一部を電子供与剤から求めてもよい
。コーチング処理が終了してがらち、コーチングしたガ
ラスを大気中の酸素にさらすと、ある程度の酸化が起る
。しかしながら、酸素を含まない電子供与剤、あるいは
ある程度の酸素を含んでいても一般に還元性であるとみ
なされるような電子供与剤、たとえば1酸化炭素とがア
ルコール等を使うのがよい。一般論として、酸素含有カ
スは、シランが高温のガラス表面に到達する以前に、シ
ランと反応し、酸化珪素の粉末状付着層ができてしまう
。したがって酸素含有ガスの使用は避けた方が賢明であ
る。特に、酸素が分子状で存在するものは、避けるべき
である。
本発明の好適な実施態様としての電子供与剤は、酸素を
含まないものである。使用に適する酸素非含有電子供与
剤の例としては、不飽和炭化水素、芳香族炭化水素、ア
ミンおよび窒素の水素化物をあげることができる。
ガラスから得られる酸素含有種の量は限られているので
、酸素を含まない電子供与剤を用いて作った透明コーチ
ングの厚さには限界がある。ところで、本発明は、珪素
と酸素とを含む透明バリヤコーチングであって特に50
nm(ナノメートルlnm=10−’m)に至る厚さを
もった透明バリヤコーチングに係るものである。
透明コーチングを作るのに必要な電子供与剤対シランの
割合は、使用する特定の電子供与剤によって左右される
が、その電子供与剤とシランとの割合は、所望の光透過
性コーチングができるまで割合を増してゆくという簡単
な実験によって容易に求めることができる。ガス状電子
供与剤対シランの適当な割合は、一般に容量比で0.5
 : 1〜15:lの範囲内にある。オレフィンを使用
した場合、オレフィンニジランの比を、3:1〜10:
lにすると、最良の結果が得られることがわかった。
ある種の酸素非含有電子供与剤をシランに対して過剰に
使ってみたところ、コーチングの形成が阻害されること
がわかった。したがってこのような過剰使用は避けるべ
きである。過剰使用となる割合は、使用する電子供与剤
の種類によって異なるが、これは簡単な実験で容易に判
別できる。
本発明に係る透明バリヤコーチングは、自由酸素や一般
に酸化剤とみなされるような化合物が存在しない状態で
作る。このようにすれば、板ガラス製造用の溶融金属浴
上をフロートガラスが進行してゆく途中で、この帯状フ
ロートガラスにバリヤコーチングを施しても、溶融全屈
が酸化してしまうという不都合な危険を回避できる。ガ
ラスの温度が600〜750℃の範囲で、コーチングを
するとよい。特に、600〜700℃の範囲のガラス温
度が好適である。
英国特許第1,507,465号明細書に開示しである
ような帰流状態での板ガラス製造法および製造装置を利
用して、バリヤコーチングを施することができる。−好
適には、使用するシランとして、モノシランを選び、こ
れを不活性ガスたとえば窒素と混合して用いるとよい6 本発明で用いるコーチングは、アルカリ金属イオンの移
行に対する阻止障壁として甚だ有効であって、厚15n
mのコーチングでも優れた効果を奏し、さらに薄いたと
えば5nm以下のコーチングでも、バリヤとしての有効
性を保っている。
用途によっては、高い透明度が要求されることがある。
このような場合、コーチングは厚さ6mに達する透明フ
ロートガラスの上に被覆されるのであるから、少なくと
も80%の光透過率を備えていることが好ましい。さら
に、ある種の用途に対しては、バリヤコーチング自体が
外部からのアルカリに対して十分な抵抗性をもつことが
望まれる。本発明者は、有機物質である電子供与剤を用
いて作ったコーチングには、かなりの量の炭素が含まれ
、そして外部のアルカリによる侵食に対し優れた耐久性
を示すことを発見した。
バリヤコーチングの蒸着を行なった後に、ガラスから拡
散してくるアルカリ金属イオンに侵されやすい表皮層を
、バリヤコーチングの上に被覆する。この種の層は、コ
ーチングを施した表面の上に、液体状または固体状の反
応物を周知の方法たとえばスパッター、化学的蒸着また
はスプレー等によって被覆する。
本発明に係るバリヤコーチングを施したガラスは、アル
カリ金属イオンを含むガラスから、アルカリ金属イオン
に侵されやすい表皮層へ、アルカリ金属イオンが拡散す
ると、不都合である場合に利用される。この場合、アル
カリ金属イオンに弱い表皮層が、バリヤコーチングの上
に有接被覆されるか、あるいは中間層を介して被覆され
るかは問わない。表皮層としては、光を透過しかつ電気
伝導性を備えた金属酸化物のコーチングが多い。
商業g瘍途に適したこの種のコーチングは、5oOΩ/
□以下の表面電気抵抗をもっているのが一般的であるが
、用途によってはそれよりも小さい表面電気抵抗たとえ
ば50Ω/□以下を要求されることもあり、このような
場合には、できるだけ表面電気抵抗が小さく、シがも十
分な光学的性質を備えたコーチングを採用する。前に引
用した欧州鮎詐第E P 0071865A 3号明細
書によれば、この種のコーチングは、塗布基板としての
ガラス支持体からのアルカリ金属イオンの拡散によって
劣化しやすく、光の透過率が低下すると共に、電気伝導
度も減少してゆく。光の透過性と電導性とを兼ね備えた
金属酸化物の例としては、ドープした金属酸化物があり
、これには錫と共にドープした酸化インジウムが含まれ
、通常はスパッターによって表面に沈着させる。さらに
酸化錫、特に弗素を添加した酸化錫のドープは、スパッ
ターによる沈着、あるいは化学的蒸着、あるいは溶液状
か粉末状のスプレーによって処理する。電導性をもった
層の厚さは、必要とされる電気伝導度によって異なって
くるが、通常は50〜1500nmの範囲内にある。
透明な電導性金属酸化物、たとえば錫添加酸化インジウ
ムや弗素添加酸化錫は1通常赤外線放射を反射するので
、熱を建物内へ反射する窓ガラス用コーチングとして優
れている。この種のコーチングを赤外線反射被膜として
使った場合、一般的には200〜11000nの範囲の
厚さである。
かくて1本発明はさらにガス状電子供与剤の存在下60
0℃以上でガラス表面上にてシランガスの熱分解を行な
い珪素および酸素を含み厚さ50nmまでの透明バリヤ
コーチングを施したアルカリ金属イオン含有ガラス支持
体を含み、そのさいガラスからの酸素が珪素と協働して
ガラス表面上に透明バリヤコーチングを形成し、さらに
バリヤコーチング上に500Ω/□以下の表面電気抵抗
をもった電導性金属酸化物層をも被覆した電導性コーチ
ングガラスを提供する。電導性金属酸化物被覆層には、
光透過性をもたせることができ、それにはドープした金
属酸化物を用いればよい。
同様に1本発明はさらに、ガス状電子供与剤の存在下6
00℃以上でガラス表面上にてシランガスの熱分解を行
なって珪素および酸素を含み厚さ50nmまでの透明バ
リヤコーチングを施したアルカリ金属イオン含有ガラス
支持体を含み、そのさいガラスからの酸素が珪素と協働
してガラス表面上に透明バリヤコーチングを形成し、さ
らにバリヤコーチングの上に光を透過しかつ赤外線を反
射する金属酸化物ドープ層を被覆した赤外線反射用コー
チングガラスを提供する。
バリヤコーチングを施したガラスは、複雑な構造に利用
したとき、さらに長所を発揮する。たとえば、液晶表示
装置における電導性金属酸化物被膜の支持体として利用
す場合である。この装置は、相対した2枚の電導性層の
中間に液晶材料を介在させ、各電導性層の上に配向層を
配置して成り。
電導性層の少なくとも1枚は光透過性を備えた層であっ
て、この層は電導性層とガラスとの間にバリヤコーチン
グを施したガラスの上に支持しである。このような場合
、バリヤコーチングは、単に電導性金属酸化物層がガラ
スからのアルカリ金属イオンによって直接腐食されるの
を防止するだけでなく、アルカリ金属イオンが電導性金
属酸化物層を通って液晶材料内まで拡散し、その結果と
して望ましからざる電気化学的反応が起ることをも防止
するのである。
液晶表示装置に使用されるガラスは、非常に薄く、通常
は2m以下であり、1.5m+n以下が望ましいとされ
る。かくて、本発明はさらに新製品として、ガス状電子
供与剤の存在下シランの熱分解を行なうことによって蒸
着した珪素および酸素を含み厚さ50nmまでの透明バ
リヤコーチングを施し、そのさいガラスからの酸素が珪
素と協働してガラス表面上に透明バリヤコーチングを形
成するようにした厚さ2arnまでのコーチングガラス
を提供する。
さらに、相対した2枚の電導性層の中間に液晶材料を介
在させ、液晶材料と接触する配向層を前記各電導性層の
上に配設して成る液晶表示装置において、前記電導性層
の少なくとも1枚はアルカリ金属イオンを含有し厚さ2
0+111までのガラス支持体によって支持され、そし
てガラスからの酸素が珪素と協働してガラス表面上に透
明バリヤコーチングを形成するように、ガス状電子供与
剤の存在下においてシランの熱分解を行なうことによっ
て、ガラス上に蒸着した珪素および酸素を含み厚さ50
nmまでの透明バリヤコーチングを、前記電導性層とガ
ラスとの間に施して得られたコーチングガラスを利用し
た液晶表示装置を提供する。
透明バリヤコーチングは、非晶質珪素中IIJ)を子の
表皮層としても役立つ、すなわち、アルカリ金属イオン
がガラス表面から非晶質珪素中に拡散すると、電池の効
率が著しく阻害されてしまうからである。
本発明に係るバリヤコーチングは、アルカリ金属イオン
の移行を抑制するのに極めて有効である。
しかも、このバリヤコーチングはごく薄くても効果があ
るので、可視光透過率の高いガラスに対して施すバリヤ
コーチングとしても使用できる。またこのコーチングは
、ガラスから出てくる酸素を利用するので、強い酸化条
件を必要とせずに製作可能である。したがって、このコ
ーチングは、フロートガラスの帯がフロート浴上を進行
する工程中で、オンラインの工業的生産をするのに適し
ている。
本発明により、エチレンを使用して施した透明バリヤコ
ーチングを、赤外分光計で測定したところ、S i −
H結合の存在が確認された。しかし、5i−H結合に対
応する赤外線の吸収は、検出されなかった。
以下、本発明の実施例について説明するが1本発明が実
施例に限定されるものでないことはもちろんである。特
に断らない″限り、ガスの容量は、標準的周囲条件、す
なわち約20℃、1気圧の条件下で測定した値である。
〔実施例1〜4〕 厚さ6庇のフロートガラスの帯に、幅3mにわたってバ
リヤコーチングを被覆した。これは、英国特許第1,5
07,996号明細書に記載しであるように、フロート
ガラスの帯がフロート浴上を進行するさいに、9o容量
%の窒素中に10容量%のモノシランを加えたガスの5
0 Q /min流量と、さらにエチレンの10111
/min流量との混合ガスを、層流状態にあるガラスの
表面と平行に通過させることによって行なった。コーチ
ングステーションにおけるガラスの温度は、625℃で
あり、そしてガラス帯のレーア速度は370m/hrで
あった。次いで、エチレンの流量を増加してゆき、エチ
レン流量をそれぞれ20,30.40および50Q/m
inに増してバリヤコーチングを行なった。
コーチングガスに使用したエチレン:シランの比率とで
き上ったコーチングの測定結果を表1に示す。
エチレンを使用した結果、光の反射率は減少しそしてエ
チレン:シランの比を4:1まで上げると、光の透過率
が急に増加した。エチレン:シランの比をさらに高くす
ると、光の透過率は上昇するが、その上り方は緩慢であ
った。
ガラス表面からのアルカリ金属イオンの移行に対する障
壁としてのコーチングの有効性は、次のようにして測定
した。
2枚のコーチングガラスのサンプルを、それぞれioa
m平方に切取り、その中間に内径8゜5anのシリコン
ゴムの環状リングを挟んで締め付け。
ガラスのコーチング面とシリコンゴムリングの内面とで
画成される内壁をもった円筒形セルを作った。ゴムリン
グの穴を通し、セルの中に脱イオン水を満してから、穴
を閉じ、密封セルを96℃の湯浴中に48時間浸した。
溶液を取出し、炎光発光分光法によってナトリウム分析
を行なった。ナトリウムの抽出量を測定し、セル内の水
に暴露されたガラスの10.ffl毎のNa2O量をマ
イクログラ4(μg)で求めたゆ シリカ系イオン遮断表面層をもった市販のソーダ石炭石
英ガラスの多数についても実験を行なってみた。結果は
、60 μg N a z O/ d rn’から10
00μgNa20/dmを越える範囲までの測定値が得
られた。市販されている非コーチングガラスでいわゆる
アルカリフリー(アルカリを含まない)ガラスについて
も検査したところ、13μgNa20/ d mの結果
であった。
本発明で用いたコーチングガラスは、市販の通称アルカ
リフリーガラスと比較して優れており、またフロートガ
ラスのオンラインコーチング法を適用しにくいため、オ
フライン法で処理したコーチングガラスに対しても優れ
ていることが明らかとなった。
実施例3の製品は、ESCA (化学分析用電子分光法
)によって分析した。この方法では、まず分析すべき表
面をX線で照射し、そして表面から放射される1次電子
のエネルギスペクトルを測定して、表面に存在する元素
を定性的、定量的に検出する。ついで、表面の原子層を
アルゴンエツチングによって取除き、次の原子層を露出
させ、再び上記のような定性、定量分析を行なう。エツ
チングと分析を繰返し、コーチングの厚さを越える深さ
のところまで、表面層の組成を調べる。
実施例3の製品について得られた結果を、つぎの表に示
す。
コーチングには、珪素、酸素および炭素が含まれている
ことがわかる。コーチング表面における酸素:珪素の比
は約3=2である。この比率は。
900秒のエツチングを過ぎると1=1まで下るが、そ
の後は上昇する。炭素の濃度は、表面において45%で
あるが、コーチング内部では20%前後で変化する。
〔実施例5および6〕 厚さ21nのフロートガラスの帯に、珪素および酸素の
透明バリヤコーチングを被覆した。これは、英国特許第
1,507,996号明細書に記載しであるように、フ
ロートガラスの帯がフロート浴を進行するさいに、モノ
シラン、窒素およびエチレンの混合ガスを、層流状態に
あるガラスの表面と平行に通過させることによって行な
った。コーチングステーションにおけるガラスの温度は
660℃であり、そしてガラス帯のレーア速度は103
0m/1.1rであった。
得られた製品の性質およびガスの流れについて、表2に
示す。
得られたコーチングは、有効なイオン遮断特性を備えて
いた。光の反射率は、エチレン:シランの比と共に増大
し、比が3.3 : 1のとき、反射率は84.9%で
あった6同様のコーチングを施したJjJさ1mのガラ
スの光透過率を計算してみると、85.4%になるはず
であり、これと比較してコーチングしない厚さ1mn+
のガラスの透過率は91.4%である。
〔実施例7〜9〕 厚さ1.3mのフロートガラスの帯に、珪素と酸素のバ
リヤコーチングを施した。これは、英国特許第1,50
7,996号明細書に記載しであるように、フロートガ
ラスの帯がフロート浴上を進行するさいに、モノシラン
、窒素およびエチレンの混合ガスを、層流状態にあるガ
ラスの表面と平行に通過させることによって行なった。
コーチングステーションにおけるガラスの温度は640
℃であり、そしてガラス帯のレーア速度は1200m/
hrであった。
得られた製品の性質およびガスの流れについて、表3に
示す。
イオン遮断性能(アルカリ金属イオン抽出試験で測定)
は、前記した実施例はどの顕著な特性ではなかったが、
それでも市販のガラスに比べて遜色なく、通常の商業的
用途には十分である。この製品は、高い光の透過率(約
90%)を示す。
〔実施例10〜13〕 実験室において、厚さ4mのフロートガラスの静止サン
プルにコーチングを施した。これは窒素と、窒素中濃度
10%のモノシランと、ガス状の電子供与剤(EDC)
との混合ガスから成るコーチングガスを、加熱したガラ
スの表面上に通過させることによって行なった。使用し
たコーチングガスの組成、ガラスの温度および蒸着時間
ならびに得られたコーチングガラスの諸性質を表4に示
す。エチレンの代りに他の電子供与剤を使用しても、同
様なイオン遮断性を備えた透明コーチングが得られるは
ずである。コーチングは透明であり。
そして珪素と、ガラスから誘導された酸素とを含んでい
る。
〔実施例14〜16〕 実験室において、厚さ4mのフロートガラスの静止サン
プルにコーチングを施した。これは、窒素の6.6Q 
/ minの流量と、窒素中10容量%のモノシランの
0.412/minの流量と、エチレンの0 、4 n
 /minの流量とから成る混合カスのコーチングガス
を、加熱したガラス表面上に630℃の温度で、10〜
40秒間通過させることによって行なった。使用した時
間および得られたコーチングの諸性質を、表5に示す。
コーチングガラスの光反射率の測定値は、コーチング時
間と共に増大する。80秒経過して得られたコーチング
は、ごく僅かな比率のエチレンを用いて製造した反射コ
ーチングに一見類似している。
この一連の実験によって、次のことがわかった。
すなわちコーチング時間が長くなり、コーチングの厚さ
が増すにつれて、ガラスから得られる酸素が使い果たさ
れ、蒸着コーチングの透明度が失われてゆくことである
。これは、ガラスから出てくる酸素と珪素とを含む初期
の透明なコーチングの上に非酸化珪崇が沈着してしまう
ことに帰因すると思われる。実験したコーチングはすべ
てso’cの1規定NaOH水溶液中に浸し、外部から
のアルカリ腐食に対する耐久性試験を行なった。
50分経過後、いずれの場合にも、目視できる程度の腐
食の徴候は認められなかった。
〔実施例17〜33〕 実験室において、厚さ4圃のフロートガラスの静止サン
プルにコーチングを施した。これは。
630℃で加熱ガラス表面上にコーチングガスを通過さ
せることによって行なった。使用したコーチングガスの
組成、コーチング時間および得られたコーチング製品の
諸性質を表6に示す。
いずれの場合も、ガス状態の電子供与剤対シランの比は
、透明なコーチングを作るのに適した比に調整した。
〔実施例34〕 エチレン対シランの比を5:1にして、実施例1〜4の
場合と同様な方法で作ったサンプルと、厚さ61m+で
コーチングを施さないフロートガラスのサンプルとを、
弗素添加酸化錫でコーチングした。
ジフルオロテトラクロロスタンネートアンモニウム(N
H4)zsncl、F、を、粒子径が50μm以下にな
るまで粉砕し、空気流中に分散させる。
そして分散した粉末を含む空気流を、ガラスの表面1耐
当り80gの割合で、臥度580℃にて、加熱したガラ
スサンプル上に吹付けた。このようにして作った弗素添
加酸化錫コーチングの厚さと、電気抵抗を測定した。測
定結果は、つぎのようであった。
バリヤコーチングを施した支持体上のコーチングの電気
抵抗が非常に低いことは、酸化1M層の電気抵抗に有害
な影響を及ぼすアルカリ金属イオンが、ガラスから移行
するのを阻止するバリヤコーチングとして有効であるこ
とを示している。
〔実施例35〕 実施例8の場合と同様にして透明バリヤコーチングを施
したガラスを支持体として用い、既述したような液晶表
示装置を作った。そして耐久性試験を行なったところ、
温度60℃相対湿度95%の下で、t 、 ooo時間
を越す寿命があることがわかった・ 各実施例で使用した電子供与剤は、以下の例外を除き、
いず九も60℃において760+a以上の蒸気圧を有し
ている。前記した例外の60℃における蒸気圧はつぎの
とおりである。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ガラスと被覆層との間に、シランガスの熱分解に
    よって得られた珪素と酸素とを含む透明バリヤコーチン
    グを施して、アルカリ金属イオンを含むガラスから、被
    覆層へのアルカリ金属イオンの拡散を減少させる方法に
    おいて、シランをガス状電子供与剤の存在下600℃以
    上でガラス表面上にて熱分解し、そのさいガラスからの
    酸素が珪素と協働し、ガラス表面上に厚さ50nmまで
    の透明バリヤコーチングを形成することを特徴とするコ
    ーチングガラスの製造方法。
  2. (2)シランガスをガス状電子供与剤の存在下600℃
    以上でガラス表面上にて熱分解し、そのさいガラスから
    の酸素が珪素と協働し、ガラス表面上に珪素と酸素とを
    含み厚さ50nmまでの透明バリヤコーチングを形成し
    、次いでこのコーチングガラス表面の上にガラスから拡
    散するアルカリ金属イオンと反応しやすい層を被覆する
    ことから成るアルカリ金属イオンを含むガラスのコーチ
    ング方法。
  3. (3)使用するシランガスはモノシラン(SiH_4)
    であることを特徴とする特許請求の範囲の第(1)また
    は(2)項に記載の方法。
  4. (4)シランを不活性ガスで稀釈することを特徴とする
    特許請求の範囲の第(1)〜(3)項のいずれかに記載
    の方法。
  5. (5)使用する電子供与剤には酸素が含まれていないこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第(1)〜(4)項のい
    ずれかに記載の方法。
  6. (6)ガス状電子供与剤は2〜4個の炭素原子を含むオ
    レフィンであることを特徴とする特許請求の範囲の第(
    2)〜(4)項のいずれかに記載の方法。
  7. (7)ガス状電子供与剤がエチレンであることを特徴と
    する特許請求の範囲の第(6)項に記載の方法。
  8. (8)ガス状電子供与剤対シランの容積比は0.5:1
    〜15:1であることを特徴とする特許請求の範囲の第
    (1)〜(7)項のいずれかに記載の方法。
  9. (9)ガラスに施される透明バリヤコーチングは厚さ2
    nmを越えないことを特徴とする特許請求の範囲の第(
    1)〜(8)項のいずれかに記載の方法。
  10. (10)フロートガラスの帯がそれを形成する溶融金属
    浴上を進行するさいに該フロートガラスの帯にバリヤコ
    ーチングを施すことを特徴とする特許請求の範囲の第(
    1)〜(9)項のいずれかに記載の方法。
  11. (11)コーチングしたガラスの表面に、液体状または
    固体状の反応物をスパッター、化学蒸着またはスプレー
    することによって、アルカリ金属イオンと反応しやすい
    層を被覆することを特徴とする特許請求の範囲の第(2
    )〜(10)項のいずれかに記載の方法。
  12. (12)前記被覆層は金属酸化物をドープした光透過性
    の層であることを特徴とする特許請求の範囲の第(11
    )項に記載の方法。
  13. (13)ガス状電子供与剤の存在下600℃以上でガラ
    ス表面上にてシランガスの熱分解を行ない珪素および酸
    素を含み厚さ50nmまでの透明バリヤコーチングを施
    したアルカリ金属イオン含有ガラス支持体を含み、その
    さいガラスからの酸素が珪素と協働してガラス表面上に
    透明バリヤコーチングを形成し、さらにバリヤコーチン
    グ上に500Ω/□以下の表面電気抵抗をもった電導性
    金属酸化物層をも被覆した電導性コーチングガラス。
  14. (14)ガス状電子供与剤の存在下600℃以上でガラ
    ス表面上にてシランガスの熱分解を行なって珪素および
    酸素を含み厚さ50nmまでの透明バリヤコーチングを
    施したアルカリ金属イオン含有ガラス支持体を含み、そ
    のさいガラスからの酸素が珪素と協働してガラス表面上
    に透明バリヤコーチングを形成し、さらにバリヤコーチ
    ングの上に光を透過しかつ赤外線を反射する金属酸化物
    ドープ層を被覆した赤外線反射用コーチングガラス。
  15. (15)ガス状電子供与剤の存在下600℃以上でガラ
    ス表面にてシランを含むガスの熱分解を行なうことによ
    って蒸着した珪素および酸素を含み厚さ50nmまでの
    透明バリヤコーチングを施し、そのさいガラスからの酸
    素が珪素と協働してガラス表面上に透明バリヤコーチン
    グを形成するようにした厚さ2mmまでのコーチングガ
    ラス。
  16. (16)使用する電子供与剤には酸素が含まれていない
    ことを特徴とする特許請求の範囲の第(15)項に記載
    のガラス。
  17. (17)ガス状電子供与剤は2〜4個の炭素原子を含む
    オレフィンであることを特徴とする特許請求の範囲の第
    (15)または(16)項に記載のガラス。
  18. (18)ガス状電子供与剤がエチレンであることを特徴
    とする特許請求の範囲の第(16)項に記載のガラス。
  19. (19)相対した2枚の電導性層の中間に液晶材料を介
    在させ、液晶材料と接触する配向層を前記各電導性層の
    上に配設して成る液晶表示装置において、前記電導性層
    の少なくとも1枚はアルカリ金属イオンを含有し厚さ2
    mmまでのガラス支持体によって支持され、そしてガラ
    スからの酸素が珪素と協働してガラス表面上に透明バリ
    ヤコーチングを形成するように、ガス状電子供与剤の存
    在下においてシランの熱分解を行なうことによって、6
    00℃以上のガラス表面上に蒸着した珪素および酸素を
    含み厚さ50nmまでの透明バリヤコーチングを、前記
    電導性層とガラスとの間に施したことを特徴とするコー
    チングガラスを利用した液晶表示装置。
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