JPS6163505A - 高純度非晶質窒化硼素微粉末の製造法 - Google Patents
高純度非晶質窒化硼素微粉末の製造法Info
- Publication number
- JPS6163505A JPS6163505A JP18385484A JP18385484A JPS6163505A JP S6163505 A JPS6163505 A JP S6163505A JP 18385484 A JP18385484 A JP 18385484A JP 18385484 A JP18385484 A JP 18385484A JP S6163505 A JPS6163505 A JP S6163505A
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- Japan
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- boron nitride
- fine powder
- reaction product
- amorphous boron
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、高純度非晶質窒化硼素の微粉末の製造法に関
する。さらに詳しくは、硼砂とメラミンとを反応させて
非晶質窒化硼素微粉末を製造する方法の改良に関する。
する。さらに詳しくは、硼砂とメラミンとを反応させて
非晶質窒化硼素微粉末を製造する方法の改良に関する。
(従来の技術)
窒化硼素はファインセラミックスの一種であり、大別し
て、非晶質窒化硼素、六方晶窒化硼素および立方晶窒化
硼素がある。非晶質窒化硼素に関しては、従来法である
無水硼酸をアンモニア中で還元窒化する方法により製造
されるが、得られる非晶質窒化硼素の純度は約80チで
あり、不純物を多量に含んでいる。また粒度は0.05
〜0.5 ミクロンである。そのため、従来の非晶質窒
化硼素の用途は余りなく、さらに、高純度で安価な非晶
質窒化硼素微粉末が望まれている。
て、非晶質窒化硼素、六方晶窒化硼素および立方晶窒化
硼素がある。非晶質窒化硼素に関しては、従来法である
無水硼酸をアンモニア中で還元窒化する方法により製造
されるが、得られる非晶質窒化硼素の純度は約80チで
あり、不純物を多量に含んでいる。また粒度は0.05
〜0.5 ミクロンである。そのため、従来の非晶質窒
化硼素の用途は余りなく、さらに、高純度で安価な非晶
質窒化硼素微粉末が望まれている。
(発明が解決しようとする問題点)
本発明の目的は高純度で安価な非晶質窒化硼素微粉末を
製造することである。
製造することである。
(問題点を解決するための手段)
本発明者らは、上記目的に関して種々検討した結果、硼
砂とメラミンとを反応させる方法において、反応条件を
設定し、さらに得られた反応生成物の後処理方法を改良
することにより、高純度非晶質窒化硼素微粉末が得られ
ることを見出し、本発明の方法に到った。
砂とメラミンとを反応させる方法において、反応条件を
設定し、さらに得られた反応生成物の後処理方法を改良
することにより、高純度非晶質窒化硼素微粉末が得られ
ることを見出し、本発明の方法に到った。
本発明の方法は、硼砂とメラミンを原料とじて反応させ
る。その反応は次式のように進行するものと考えられる
。
る。その反応は次式のように進行するものと考えられる
。
3N32B407−4−2C3N3(NH2)3→12
BN + 3Na20 + 6CO2+ 6H20使用
される硼砂は無水物が最も望ましいが含水物であっても
差し支えない。
BN + 3Na20 + 6CO2+ 6H20使用
される硼砂は無水物が最も望ましいが含水物であっても
差し支えない。
硼砂およびメラミンの使用量は、すべての硼砂が窒化硼
素に変化するためには、前記式に示すように、硼砂3モ
ルに対して2モル以上のメラミンを使用するのが望まし
い。しかし、とくに限定されるものではない。
素に変化するためには、前記式に示すように、硼砂3モ
ルに対して2モル以上のメラミンを使用するのが望まし
い。しかし、とくに限定されるものではない。
反応は不活性ガス中、常圧または加圧下において実施さ
れる。不活性ガスとしては窒素、ヘリウム、アルゴン等
があげられ、通常、窒素が用いられる。
れる。不活性ガスとしては窒素、ヘリウム、アルゴン等
があげられ、通常、窒素が用いられる。
本発明の方法においては、反応温度は650〜1100
℃、好ましくは750〜1000°Cの範囲である。
℃、好ましくは750〜1000°Cの範囲である。
650°C未満では反応速度が遅く、 1100’Cを
越えると大方晶窒化硼素が生成するので好ましくない。
越えると大方晶窒化硼素が生成するので好ましくない。
上記の反応による反応生成物は未反応原料および副生物
を含有する。これらの未反応原料および副生物は大部分
水に溶けるので、反応生成物を水洗、と(に温水または
熱湯で洗浄するとかなり精製された非晶質窒化硼素が得
られる。しかしながら、純度は80〜90%程度であり
、まだ十分とは言えない。特に、副生物である酸化すl
−IJウムは強塩基性を示し、水洗のみでは十分除去す
ることが困難である。
を含有する。これらの未反応原料および副生物は大部分
水に溶けるので、反応生成物を水洗、と(に温水または
熱湯で洗浄するとかなり精製された非晶質窒化硼素が得
られる。しかしながら、純度は80〜90%程度であり
、まだ十分とは言えない。特に、副生物である酸化すl
−IJウムは強塩基性を示し、水洗のみでは十分除去す
ることが困難である。
本発明の方法は、前記の反応条件により得られた反応生
成物を以下のように処理するところに主たる特徴を有す
るものである。
成物を以下のように処理するところに主たる特徴を有す
るものである。
すなわち、反応生成物を鉱酸な用いて洗浄し、しかる後
に水洗して高純度の非晶質窒化硼素を得る。
に水洗して高純度の非晶質窒化硼素を得る。
用いられる鉱酸は、塩酸、硫酸、硝酸、りん酸等である
。中でも塩酸または硫酸、あるいは両者の混合したもの
が良効な結果を与える。使用する鉱酸の濃度は0.1〜
10%、好ましくは1〜5係である。
。中でも塩酸または硫酸、あるいは両者の混合したもの
が良効な結果を与える。使用する鉱酸の濃度は0.1〜
10%、好ましくは1〜5係である。
この様な鉱酸を用いて洗浄液のpHが1以下となるまで
洗浄する。ついで、水洗をその洗浄液のpH5〜7にな
るまで行なう。
洗浄する。ついで、水洗をその洗浄液のpH5〜7にな
るまで行なう。
鉱酸による洗浄および水洗の方法は、とくに制限される
ことなく、それぞれの洗浄液が上記pH域となるように
洗浄すればよい。例えば反応生成物を前記濃度の希鉱酸
の水溶液中に懸濁させて、よくかきまぜた後、r過し、
必要に応じてさらに希鉱酸液でpHが1以下になるまで
洗浄する。つ(・で、f別し、デ塊そのま〜、あるいは
水に懸濁させてデ過して、洗浄液のpHが5〜7となる
まで水洗するような方法がある。
ことなく、それぞれの洗浄液が上記pH域となるように
洗浄すればよい。例えば反応生成物を前記濃度の希鉱酸
の水溶液中に懸濁させて、よくかきまぜた後、r過し、
必要に応じてさらに希鉱酸液でpHが1以下になるまで
洗浄する。つ(・で、f別し、デ塊そのま〜、あるいは
水に懸濁させてデ過して、洗浄液のpHが5〜7となる
まで水洗するような方法がある。
また、本発明ておいては、反応生成物を水洗後、乾燥し
てもよいが、水洗後さらに低沸点の有機溶剤たとえばメ
タノール、エタノール、イソプロピルアルコール、アセ
トン、メチルエチルケトン等で洗浄し、常圧乾燥または
減圧乾燥すれば、高純度非晶質窒化硼素微粉末が収率良
く得られる。
てもよいが、水洗後さらに低沸点の有機溶剤たとえばメ
タノール、エタノール、イソプロピルアルコール、アセ
トン、メチルエチルケトン等で洗浄し、常圧乾燥または
減圧乾燥すれば、高純度非晶質窒化硼素微粉末が収率良
く得られる。
(作用および発明の効果)
硼砂とメラミンとを650〜1100°Cで加熱して得
られた反応生成物を、希鉱酸でpH1以下まで洗浄し、
ついでpH5〜7まで水洗することにより、未反応原料
および副生物をはV完全に除去することが可能で高純度
の非晶質窒化硼素微粉末を得ることができる。
られた反応生成物を、希鉱酸でpH1以下まで洗浄し、
ついでpH5〜7まで水洗することにより、未反応原料
および副生物をはV完全に除去することが可能で高純度
の非晶質窒化硼素微粉末を得ることができる。
したがって、本発明の方法はとくに電子材料、耐火材料
または潤滑剤として強く要望される高純度の非晶質窒化
硼素微粉末を提供する方法として啄めて優れたものであ
る。
または潤滑剤として強く要望される高純度の非晶質窒化
硼素微粉末を提供する方法として啄めて優れたものであ
る。
(実施例)
次に、実施例をあげて本発明を具体的に説明するっ
実施例1
内容280 cc の蓋つきのアルミナ製るつぼに、
粉砕した無水硼砂60,4りおよびメラミン113.5
りの混合物を入れた後、そのるつぼを電気炉に入れ、電
気炉中に毎分400−の割合で窒素ガスを流しながら、
るつぼを電気炉で900℃で4時間加熱した。
粉砕した無水硼砂60,4りおよびメラミン113.5
りの混合物を入れた後、そのるつぼを電気炉に入れ、電
気炉中に毎分400−の割合で窒素ガスを流しながら、
るつぼを電気炉で900℃で4時間加熱した。
反応後、窒素中で一晩放冷し、反応生成物をビーカー中
に入れ、さらに5チ塩酸をビーカー中のの反応生成物に
加え、洗浄とデカンテーンヨンを繰り返し、洗浄液のp
Hを1以下とした後、約30分間攪拌し、デカンテーシ
ョンの後、イオン交換水を加え、攪拌とデカンテーショ
ンを繰り返し、洗浄液のp I−1を6とした後、r別
した。さらに、沈澱物をメタノールで2回洗浄した後、
減圧で100’Cで2時間乾燥した結果、 27.7り
の白色粉末を得た。
に入れ、さらに5チ塩酸をビーカー中のの反応生成物に
加え、洗浄とデカンテーンヨンを繰り返し、洗浄液のp
Hを1以下とした後、約30分間攪拌し、デカンテーシ
ョンの後、イオン交換水を加え、攪拌とデカンテーショ
ンを繰り返し、洗浄液のp I−1を6とした後、r別
した。さらに、沈澱物をメタノールで2回洗浄した後、
減圧で100’Cで2時間乾燥した結果、 27.7り
の白色粉末を得た。
この物質は赤外線分析、X線解析によって、非晶質窒化
硼素であることを確認した。また、電子顕微鏡写真によ
り、粒度0.03〜0.05ミクロンの粒子であること
を紹めた。元素分析により得られた窒化硼素の純度は9
9.6 %であった。また、使用した硼砂に対する窒化
朋素の収率は92.9%であった。
硼素であることを確認した。また、電子顕微鏡写真によ
り、粒度0.03〜0.05ミクロンの粒子であること
を紹めた。元素分析により得られた窒化硼素の純度は9
9.6 %であった。また、使用した硼砂に対する窒化
朋素の収率は92.9%であった。
実施例2
実施例1で実施した方法において、5チ塩酸の代りに、
5多硫酸を使用し、その他は実施例1と同様に実験した
結果、純度99.5 %、粒度0.03〜o、os ミ
クロン、収率91,7%で非晶質窒化硼素粉末を得た。
5多硫酸を使用し、その他は実施例1と同様に実験した
結果、純度99.5 %、粒度0.03〜o、os ミ
クロン、収率91,7%で非晶質窒化硼素粉末を得た。
参考例
実施例1で実施した方法において、反応後、−晩放冷し
、反応生成物をビーカーに入れ、反応生成物に熱湯を加
え、水洗とデカンテーンヨンを3回繰り返えした後、r
別し、沈澱物を100°Cで2時間減圧乾燥した結果、
得られた白色粉末を元素分析し、純度88.6 %の窒
化硼素であることを確認した。
、反応生成物をビーカーに入れ、反応生成物に熱湯を加
え、水洗とデカンテーンヨンを3回繰り返えした後、r
別し、沈澱物を100°Cで2時間減圧乾燥した結果、
得られた白色粉末を元素分析し、純度88.6 %の窒
化硼素であることを確認した。
Claims (2)
- (1)硼砂とメラミンとの混合物を不活性ガス雰囲気で
650〜1100℃に加熱した後、得られた反応生成物
を、洗浄液のpHが1以下となるまで希鉱酸で洗浄し、
ついで、洗浄液のpHが5〜7になるまで水洗すること
を特徴とする高純度非晶質窒化硼素微粉末の製造法。 - (2)希鉱酸が希塩酸および/または希硫酸である特許
請求範囲第1項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18385484A JPS6163505A (ja) | 1984-09-04 | 1984-09-04 | 高純度非晶質窒化硼素微粉末の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18385484A JPS6163505A (ja) | 1984-09-04 | 1984-09-04 | 高純度非晶質窒化硼素微粉末の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6163505A true JPS6163505A (ja) | 1986-04-01 |
JPH0417883B2 JPH0417883B2 (ja) | 1992-03-26 |
Family
ID=16142986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18385484A Granted JPS6163505A (ja) | 1984-09-04 | 1984-09-04 | 高純度非晶質窒化硼素微粉末の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6163505A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02296706A (ja) * | 1989-05-02 | 1990-12-07 | Rhone Poulenc Chim | 非晶質或いは乱層状で、特に球状形を有する窒化硼素及びその製造方法 |
US5230873A (en) * | 1988-09-10 | 1993-07-27 | Firna Siegfried Golz | Process for producing amorphous boron nitride of high hardness |
JP2010037123A (ja) * | 2008-08-04 | 2010-02-18 | Kaneka Corp | 六方晶窒化ホウ素の製造方法 |
JP2010042963A (ja) * | 2008-08-18 | 2010-02-25 | Kaneka Corp | 六方晶窒化ホウ素の製造方法 |
USRE41575E1 (en) | 1998-06-02 | 2010-08-24 | Osamu Yamamoto | Crystalline turbostratic boron nitride powder and method for producing same |
CN104528669A (zh) * | 2014-12-03 | 2015-04-22 | 营口天元化工研究所股份有限公司 | 一种六方氮化硼的合成方法 |
-
1984
- 1984-09-04 JP JP18385484A patent/JPS6163505A/ja active Granted
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5230873A (en) * | 1988-09-10 | 1993-07-27 | Firna Siegfried Golz | Process for producing amorphous boron nitride of high hardness |
JPH02296706A (ja) * | 1989-05-02 | 1990-12-07 | Rhone Poulenc Chim | 非晶質或いは乱層状で、特に球状形を有する窒化硼素及びその製造方法 |
USRE41575E1 (en) | 1998-06-02 | 2010-08-24 | Osamu Yamamoto | Crystalline turbostratic boron nitride powder and method for producing same |
JP2010037123A (ja) * | 2008-08-04 | 2010-02-18 | Kaneka Corp | 六方晶窒化ホウ素の製造方法 |
JP2010042963A (ja) * | 2008-08-18 | 2010-02-25 | Kaneka Corp | 六方晶窒化ホウ素の製造方法 |
CN104528669A (zh) * | 2014-12-03 | 2015-04-22 | 营口天元化工研究所股份有限公司 | 一种六方氮化硼的合成方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0417883B2 (ja) | 1992-03-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |