JPS6160469A - 開封容易な密封小分け袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔利用分野〕 本発明はプラスチックシート又はプラスチックと他の素
材との積層体シートからなる開封容易な密封小分は袋に
関し、袋を構成するシートの破り口のやや内側に、針法
の素材で押し開けた欠落のない貫通孔を設けることによ
って、袋の端縁線の任意の部位から破ることができ、か
つ袋の強度を損なわない開封容易な密封小分は袋に関す
る。

〔従来技術の問題点〕

近時、プラスチックシート及びプラスチックとアルミ箔
等の金属、紙等他の素材との積層体シートは軽量であっ
て気密性に優れ、高強度で取扱いに便利である他、密封
するにあたり特に接着剤を必要とせず、単に熱融着する
だけで足りるため、食品、薬品、小物類等、液状、粉末
、ペースト状、固形等多岐にわたる種類、形状の商品の
小分は袋に使用されている。

゛これらの密封小分は袋にあっては、素材の有する長所
が開封するにあたって逆に引裂き抵抗となり、破り難い
という問題を提起している。密封小分は袋用のシート材
は強靭である反面、一旦傷が生じるとその傷が伝播しや
すい傾向にあるため、前もってシートの切口に１箇所傷
を与え、これを破り口として引張ると手指の力だけで開
封することができる。

そのため、融着した部位のシートの端縁部に前もって縦
方向の切傷（■ノツチ）を設ける方法が用いられている
が、この場合袋の端縁部のどこに破り口が設けられてい
るか発見しにくい欠点がある。又、端縁部に■字形の傷
（■ノツチ）を設けることも行われ、この方法によれば
破り口の発見は幾分容易であるが、大量に製袋、充填す
るにあたり、１字形の切断片が飛散し包装製品に付着し
たり、作業環境を悪化させたりする傾向があった。

いずれにしても、これらの方法は破り口が１箇所に限定
されているため、その部位が常に望ましい部位であると
は限らず、破れが不本意な方向へ伝播し、内容物が周囲
に飛散するなどの不便があった。又、これらの切傷の深
さは２ｍｍ程度もあるため、外力に弱く、このような破
り口を多数設けることは流通、保管にあたっての強度を
損なうおそれがあり、製造工程を複雑にし、採用し難い
ものである。

〔問題解決の手段及び効果〕

本発明は多数設けても袋の強度に悪影響を与えない破り
口を設けた密封小分は袋を提供することを目的とする。

すなわち、尖った素材、又は細（硬い素材で袋を構成す
るシートの端縁線のやや内側を穿孔を生じるまで押圧す
ることにより、多数の微少なノツチ、引き伸ばされた部
分等で周辺組織が荒らされた欠落のない貫通孔を設け、
保管にあたって裂けるおそれのない端縁部処理を施した
開封容易な密封小分は袋を提供するものである。

本発明に係る密封小分は袋はプラスチックシート或いは
プラスチックとアルミ箔等の金属、紙等他の素材との積
層体シートを用いて形成され、製袋するにあたり、縦方
向にも融着する必要があり、縦方向に１列融着する場合
には上下両端と合わせて３方シール型の袋となり、この
縦方向融着部位を製品袋の一方の面の中央部になるよう
にしたとき、いわゆるとロー型となり、縦方向に２箇所
融着する場合には４方シール型となる。

欠落のない貫通孔とは針、又は細く硬い素材でプラスチ
ックシートを押圧した時に生じる貫通孔である。プラス
チックシートは針と接触した部位とその周辺だけが組織
が荒され、その程度は針の先と接触した部分で特に著し
い。針の先端と接触した部分はついに引き千切られ、穿
孔を生じるに至る。

このようにして加工した穿孔はプラスチックシートの欠
落部がなく、作業中にプラスチックシート片が飛散する
おそれがない、得られた貫通孔の周囲は無理に穿孔を設
けた結果、薄（なり、襞や亀裂が生じてこの部分から破
ることができる。破れ易さは■ノツチやＶノツチに劣る
が、反面、袋の強度に影響しないため、多数設けること
ができる長所を有する。又、ポリオレフィン系プラスチ
ックの場合は、引き伸ばされたプラスチック部分がシー
トの一方の面に突出しているため、指の感覚で容易に加
工部位を判別することができる。又、この部分をセール
で押圧し、平滑にすることもできる。金属箔やポリエス
テル等のプラスチックの場合には引き伸ばされ方が少な
く、殆ど突出しない。更に、本発明に係る貫通孔は多数
設けることができるため、任意の部位から破りはじめる
ことができる。

貫通孔を設ける部位は袋の融着部の外縁側の端縁線から
３＋＋＋＋ｎ以内の位置であり、望ましくは１〜１．５
ｍｍ程度である。融着部の外側に非融着部が残る場合に
は、この非融着部の端縁線から３ｍｍ以内の位置である
。３ｍｔａより奥であると、破り始めることが困難であ
り、端縁線に近づき過ぎると袋の強度が低下するおそれ
がある。袋の融着部又はその外縁は２枚のシートが重な
っているが、貫通孔は必ずしも２枚のシートを貫通して
同一の位置に設ける必要はない。同一の位置にない場合
は貫通孔を多数設けることが望ましい。

貫通孔は製袋前、製袋中又は製袋後に端縁線のやや内方
に穿設する。貫通孔の数及び間隔は自由である。融着前
に貫通処理した場合の孔は、製袋後は重ね合わされた２
Ｎの中の１層を貫通した状態であるが、融着後の処理の
場合は重ね合わされた２Ｎを貫通した状態となる。開封
性に関しては両者に実質的差異はない。ただし、融着前
処理の場合には貫通孔を密に設けることが望ましい。

〔実施例１〕 合計厚さ５０μの無延伸ポリプロピレンとポリエステル
のラミネートフィルムをを用いて３方融着形の醤油の小
分は袋を製造した。先ず、縦方向に融着し筒状にした。

融着部は５ｍｍであり、その外周に約１ｍｍの非融着部
が残った。ロールの外周に直ＩＮ０．５　ｍｍの針を、
針の先端が２ｍｍ間隔となるように植設した回転ロール
を用いて、端縁線から約１ｍｍの距離、すなわち、融着
部とその外方の非融着部との境界線付近に連続的に貫通
孔を穿設した。

次いでこの筒状体に通常の自動製袋充填機を用いて、融
着、充填、融着、切断、充填、融着、切断・・・・・・
の工程を繰返し、３方シ一ル形密封小分は袋を製造した
。

得られた醤油の密封小分は袋は、縦方向の任意の部位か
ら破り始めることができ、しかも袋の強度の低下はみら
れず、安心して流通、保管に供することができた。

〔実施例２〕 合計厚さ６０μのポリエステル、アルミホイル及び高密
度ポリエチレンの印刷複合フィルムの広幅原反を実用サ
イズにスリット加工するに際し、スリット部の両端縁部
に直径０．３　ｍｍの針を、針の先端が１ｍｍ間隔とな
るように、各端縁線より１．５１内側に、上記針を植設
した回転ロールを用いて、連続的に貫通孔を穿設した。

スリット及び穿孔後の巻回ロールを自動製袋充填機にか
けて、練り洋からしを充填しながらシール幅８ｍｍの三
方シール包装を行った。

得られた密封小分は袋は、縦方向のシール部の外縁端部
の任意の部分を指先でつまんでひねることに−より、任
意の方向に容易に開封することができた。本品は実質上
の強度低下はなく、安心して集積、運搬、流通に供する
ことができた。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 少なくとも３方を融着してなる密封小分け袋において、
   袋を構成するシートの融着部又はその外縁に、複数の欠
   落のない貫通孔が、端縁線から３ｍｍ以内の位置に設け
   られている開封容易な密封小分け袋。