JPS6159320B2 - - Google Patents

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JPS6159320B2
JPS6159320B2 JP6824976A JP6824976A JPS6159320B2 JP S6159320 B2 JPS6159320 B2 JP S6159320B2 JP 6824976 A JP6824976 A JP 6824976A JP 6824976 A JP6824976 A JP 6824976A JP S6159320 B2 JPS6159320 B2 JP S6159320B2
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JP
Japan
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carried out
acid
acetal
oxidation
base
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Application number
JP6824976A
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JPS52256A (en
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Anneru Georugu
Ueeruri Hansuri
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Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
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Publication date
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Publication of JPS52256A publication Critical patent/JPS52256A/ja
Publication of JPS6159320B2 publication Critical patent/JPS6159320B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J21/00Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen having an oxygen-containing hetero ring spiro-condensed with the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton
    • C07J21/001Lactones
    • C07J21/003Lactones at position 17
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J17/00Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen, having an oxygen-containing hetero ring not condensed with the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J31/00Normal steroids containing one or more sulfur atoms not belonging to a hetero ring
    • C07J31/003Normal steroids containing one or more sulfur atoms not belonging to a hetero ring the S atom directly linked to a ring carbon atom of the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ステロイドカルボン酸ラクトン、殊
に式 で表わされる3−オキソ−17α−ブレグナ−4・
6−ジエン−21・17−カルボン酸ラクトン(カン
レノン)の製法に関するものである。
この化合物は公知のアルドステロン−拮抗剤で
ある。また、17−ヒドロキシ−21−カルボン酸お
よびその塩も同じ抗アルドステロン作用をもち、
同様にアルドステロン−拮抗剤として使われる。
式()のカンレノンの製法としては、文献お
よび特許明細書に多くの方法が提案されている。
例えば、J.Am.Chem.Soc、79、4808および米国
特許第2705712号明細書には、次の製法が記載さ
れている。この製法を工程的に次のように行うこ
とができる(方法A)。
式()のカンレノンを作る前記の方法は収率
が不十分であるために現在では時代遅れと見做す
べきである。改良方法は米国特許第3738983号お
よび第3270008号明細書に記載されており、次の
工程で行う(方法B)。
さらに、ドイツ特許公開第2237143号明細書に
は次の工程によるスピロノラクトンと命名される
化合物、すなわち7α−アセチルチオ−3−オキ
ソ−17α−プレグ−4−エン−21・17−カルボラ
クトンの製法が記載されている(方法C)。
この方法の変形はドイツ特許公開第2248834号
明細書(方法D)そしてさらに別の変形はドイツ
特許公開第2248835号明細書(方法E)に記載さ
れている。
さらに、ドイツ特許公開第2251476号明細書に
は他の変形が記載されている。これによれば、前
記の式()の化合物に相当する3−オキソ−
4・6−ジエン誘導体から出発し、これにチオ酢
酸を付加し、得られた相当する3−オキソ−7α
−アセチルチオ−4−エン誘導体(これは17β−
ヒドロキシ−17α−プロピオンアルデヒドアセタ
ール側鎖をそのまま保持している)を酸性溶液中
で酸化してスピロノラクトンとなすのである。こ
の原料中の17−位置の置換基を保持したまま6・
7−2重結合にチオ酢酸が付加するのは意外であ
ると上記特許明細書に記載されている。その理由
は、酸性媒質中でチオ酢酸は次のように環化をも
たらすものと当然期待されるからである。
しかし、この方法を実験的に再検討した結果、
原料として使う前記の17β−ヒドロキシ−17α−
プロピオンアルデヒドアセタール側鎖をもつ3−
オキソ−4・6−ジエンは全く認められずそして
上記ドイツ特許公開第2251476号明細書記載の方
法によつても製造できないことが判つた。すなわ
ち、前記ドイツ特許公開第2237143号および第
2248834号明細書(ドイツ特許公開第251476号明
細書4頁に引用されている)に記載の方法によつ
て得た17β−ヒドロキシ−17α−プロピオンアル
デヒドアセタール側鎖をもつ3−オキソ−4−エ
ンをクロラニルで脱水(米国特許第3137690号明
細書に記載の方法によつて行う。これはドイツ特
許公開第2251476号明細書4頁および実験例12頁
にも引用されている)したが、相当する4・6−
ジエンが生成せずに前記工程図によつて生成する
環状誘導体の4・6−ジエンが生成した。この場
合に、アセチルチオ基の代りに溶媒として使つた
アルコールから導かれたエーテル基が存在するこ
とがある。従つて、ドイツ特許公開第2251476号
明細書に記載の方法は実施できない。
式()のカンレノンを製造する前記の方法は
いずれも操作技術の観点から不満足である。初め
に発表された方法Aでは実施技術上あまり適さな
い反応、例えば第2段階における長時間にわたる
2酸化炭素処理および第3段階における接触水素
処理を必要としている。さらに、その収率は極め
て僅かである。
方法Bでは後処理操作によつて収率は使用した
デヒドロ−エピ−アンドロステロンに関して約20
重量%である。なお、このデヒドローエピーアン
ドロステロンは工程第1段階に記載の17α−エチ
ニル−アンドロスト−5−エン−3β・17β−ジ
オールの製造用原料として使われるものである。
方法(C)〜(E)では、当該特許明細書の実験例によ
る収率は使用したデヒドロ−エピ−アンドロステ
ロンに関して10〜23%の範囲にある。
本発明者は、収率が今迄の収率よりも高くそし
て操作技術の観点においても今迄よりも簡単かつ
適切であり、さらに再現性のある式()の化合
物の製法を見出した。
本発明方法は、3β・17−ジヒドロキシ−17α
−プレグナン−5−エン−21−アルデヒドのアセ
タールを塩基性ないし中性の媒質中で2重結合え
の臭素付加に適する臭素化剤で処理し、こうして
得た5・6−ジブロモ化合物を塩基性ないし中性
の条件の下で6価クロム化合物で酸化し、得られ
た生成物から臭化水素を脱離し、そしてこうして
得た生成物を、所望ならば前以つて酸で処理した
後に酸性溶液中で6価クロム化合物で処理する。
上記原料の5・6−2重結合に臭素を付加する
には、2重結合に臭素を一般に付加することので
きる臭素化剤を使つて行うことができる。この場
合に、反応を塩基性ないし中性の媒質中で行うよ
うにする。従つてこの付加反応をそれ自体公知の
方法によつて、例えば不活性溶媒例えばエチレン
クロライドやクロロホルムのようなハロゲン化さ
れた炭化水素やジメチルホルムアミドのようなジ
低級アルキル−低級アルカン酸アミドの中で、所
望ならば有機または無機塩基のような緩衝剤の存
在の下で臭素を使うかまたは過剰に使つた有機窒
素塩基例えばピリジンまたはそのC−メチル同族
体例えばピコリンまたは殊にコリジンのような第
3有機芳香族塩基の中で臭素に使つて行うことが
できる。臭素はこれら窒素塩基と共に中間的にパ
ーブロマイドまたはこの塩基のハロゲン化水素酸
塩のパーブロマイド、例えば臭化水素酸塩のパー
ブロマイドを形成する。このようなパーブロマイ
ドも本発明による臭素化反応に有利に使うことが
できる。殊にピリジンハイドロブロマイドパーブ
ロマイドを使う。なお、2重結合の臭素化に要す
る理論量より僅かに過剰な量で臭素を使うのが有
利である。
上記窒素塩基または他の塩基のパーブロマイド
のほかに、エーテル例えば殊にジオキサンのよう
な環式エーテルの臭素付加生成物を有利に使うこ
ともできる。この場合にも先ず挙げたような第3
芳香族塩基を加えるのが有利である。
これらパーブロマイドまたは臭素付加物を不活
性有機溶媒例えば先に挙げた溶媒、さらにエーテ
ル、炭化水素、アルコール例えば殊に低級脂肪族
の1価または2価アルコール例えばメタノール、
エタノール、n−ブタノールまたはエチレングリ
コールの中で反応させる。
上記臭素化合物のほかに他の臭素付加錯体例え
ばテトラメチルアンモニウムブロマイドの臭素付
加錯体も使うことができる。
なお、ピリジンハイドロブロマイドパーブロマ
イドを使うのが非常に有利であつて、これをピリ
ジン溶液中で室温、低温または高温例えば−10〜
+100℃、好ましくは0〜+20℃で反応させる。
こうして得た5・6−ジブロモ付加生成物を6
価クロム化合物例えば3酸化クロムまたはクロム
酸で酸化するには塩基性ないし中性の媒質中で行
うべきである。所望ならば、この酸化反応では、
上記の臭素化反応で使つた塩基例えばピリジンを
十分な量で加えて中和点を超えすぎないようにす
るか、または前段階で得た臭素化反応混合物をピ
リジンクロム酸溶液と混合する。この反応操作を
約−10〜+30℃で行うのが有利である。
こうして得たクロム酸酸化反応生成物から臭化
水素を脱離するには同じくそれ自体公知の方法に
よつて行うことができる。例えばリチウム塩殊に
ハロゲン化リチウム主として臭化リチウムのよう
な無機塩基性剤をアルカリ金属やアルカリ土類金
属の塩基性塩例えばリチウム、ナトリウム、カル
シウムまたはマグネシウムの炭酸塩または塩基性
炭酸塩の存在の下で使う。この方法では溶媒とし
て有利には低級脂肪族カルボン酸のジアルキルア
ミド殊にジメチルホルムアミドのようなジ低級ア
ルキル誘導体を0〜約180℃、有利には80〜150℃
で使う。この臭化水素脱離反応に、先に挙げたよ
うな芳香族性の窒素含有塩基殊にピリジンまたは
コリジンを使うこともできる。
こうして臭化水素を脱離すれば、反応生成物と
して、17α−プロピオン酸アルデヒド−アセター
ル側鎖をもつ4・6−ジエン−3−オン誘導体が
生成する。この生成物を6価クロム化合物で酸性
溶液殊に無機酸酸性溶液中で酸化することにより
式の対応するラクトン、すなわちカンレノンを
一挙に得ることができる。この場合に、アルデヒ
ドアセタール基が同時に脱アセタール化されて、
そのプロピオンアルデヒド側鎖と17β−水酸基と
から環式半アセタールを生成する閉環反応および
この半アセタールから相当するラクトンを生成す
る酸化反応が起る。上記の酸化を3酸化クロムを
使つた酸性溶液殊に硫酸、塩酸またはりん酸ある
いは低級カルボン酸例えばぎ酸、酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸または吉草酸のような炭素原子1〜7
個をものアルカンカルボン酸またはこれらの酸の
混合物中で行うことができる。所望ならば、この
酸に水を加えることもできる。さらに、この酸化
をケトンやエーテル例えばアセトン、ジオキサン
またはテトラヒドロフランのような有機溶媒中
で、これに水を加えてまたは加えないで行うこと
もできる。
なお、この酸化反応の前に、上記の酸の1つで
前処理(こうすれば、初めて上記の環式半アセタ
ールが生成する)しそして次に上記条件の下で酸
化するのが有利である。
原料として使うアセタールは任意の脂肪族、脂
環式、芳香脂肪族または脂肪−脂環式のアルコー
ル、主としてC−原子1〜7個をもつ低級アルカ
ノールまたはC−原子1〜7個をもつ低級アルカ
ンジオールから導かれたものである。殊に3β・
17β−ジヒドロキシ−17α−プレグナン−5−エ
ン−21−アルデヒドのエチレングリコールアセタ
ールを原料として使う。
次に本発明方法を、カンレノン(3−オキソ−
17α−プレグナン−4・6−ジエン−21・17−カ
ルボラクトン)の製造を例にして次の工程図によ
つて説明することができる。この工程図には原料
(1′)に基ずいた理論収量に対する収率も併記し
てある。明らかなように、原料(′)に関する
カンレノンの全収量は理論の61%である。
従来の方法例えば前記ドイツ特許公開明細書記
載の方法と比較するには、デヒドロ−エピ−アン
ドロステンからの(′)の製造、すなわちデヒ
ドロ−エピ−アンドロステロンをリチウムの存在
下でクロロプロピオンアルデヒド−アセタール例
えばエチレンアセタールと反応させるそれら特許
明細書で採用されている(′)の製造を含めね
ばならない。この工程は理論の約60%の収率で進
む。全収量をデヒドロ−エピ−アンドロステロン
に関して重量%に換算すれば、本発明方法による
カンレンの製造では例えば後記実施例2および3
によつて製造した場合に収率は約43重量%であ
る。
従つて、化合物(′)をデヒドロ−エピ−ア
ンドロステロンからLiの存在下でクロロプロピオ
ンアルデヒド−エチレンアセタールの付加によつ
て製造する限り、そしてこの場合に次に記載する
新らしい方法を採用する場合には、本発明方法は
所望の最終生成物をなお一層高い収率で与えるこ
とができる。すなわち、本発明者は、デヒドロ−
エピ−アンドロステロンをリチウムの存在下でク
ロロプロピオンアルデヒドアセタールと反応させ
た場合に、この反応に引続いて反応生成物をそれ
自体公知の方法により水蒸気処理すれば、多量の
デヒドロ−エピ−アンドロステロンを回収できる
ことを見出した。デヒドロ−エピ−アンドロステ
ロンと反応生成物例えば17α−(3′−エチレンジ
オキシ−プロピル)−アンドロスト−5−エン−
3β・17−ジオールとは、通常の精製操作例えば
クロマトグラフイ(例えば酸化アルミニウム)お
よび(または)結晶化によつて水蒸気中で蒸発し
ない成分からそれぞれ互いに容易に分離すること
ができる。出発材料を得る点に関する本発明の前
記改良によつて、本明細書の後記例4でも説明す
るとおり、カンレノンの収量を、出発材料の回収
の結果例えばデヒドロ−エピ−アンドロステロン
の回収の結果反応したデヒドロ−エピ−アンドロ
ステンの50重量%に、またカンレノンの回収の結
果反応したデヒドロ−エピ−アンドロステンの52
重量%に増やすことができる。
本発明方法の特に優れた有利な点は、出発材料
と臭素化剤との反応工程、それらの酸化工程およ
び脱臭化水素工程において、4・6−ジエン−3
−オン中間生成物が例えば簡単な結晶化によつて
容易に精製できる単位化合物として形成される点
にもある。これに対して式()による4・6−
ジエン−3−オン工程を経由する前記の方法(C)〜
(E)では、生成物が常に21a−炭素原子でのエピマ
ーであるアルコキシ化合物の混合物であるため
に、前記構成の純粋な組成物を得ることは難かし
い。その結果、最終工程の精製すなわち、カンレ
ノンの精製は他の事柄に比べて極めて退屈で複雑
になる。これに対して本発明方法の最終工程では
前記品質の生成物が得られる。その最終工程は通
常簡単な精製例えば結晶化であり、完全に純粋な
生成物が得られる。
さらに、本発明方法は前記方法(B)すなわち米国
特許第3738983号および第3270008号明細書記載の
方法に比較して、先じ述べた収率に関する利点の
ほかに、操作段階が少くて技術的に簡単であるこ
とに利点がある。
式()のカンレノンは、所望ならば、これを
それ自体公知の方法によつて、例えば水酸化カリ
ウムや水酸化ナトリウムのような金属水酸化物で
水溶液またはアルコール溶液中で処理して、相当
する17β−ヒドロキシ−21−カルボン酸の塩殊に
金属塩に変えることができる。
次に実施例によつて本発明をさらに具体的に説
明する。
例 1 デヒドロ−エピ−アンドロステロン20gを無水
テトラヒドロフラン500mlに溶かす。これに小片
に切つたリチウム線5.2gを加える。次に氷浴で
0℃に冷却しそしてN2ガス中でかきまぜながら
無水テトラヒドロフラン50mlに溶かしたβ−クロ
ロプロピオンアルデヒド−エチレンアセタール38
gの溶液を15分間で滴加する。この際、反応温度
が10℃以上に上昇しないように強冷(氷・食塩混
合物を使う)する。これをさらに0℃2.5時間そ
して室温で夜通しかきまぜる(窒素ガス中で行
う)。次に余分のリチウム片を分離して反応溶液
を氷水に注ぎ入れる。これを酢酸エステルで抽出
しそしてNaClの飽和水溶液で中性になるまで洗
う。有機相をNa2SO4で乾かしそして蒸発し、析
出した粗生成物を活性度の中性Al2O3の300g
でろ過する。この際、石油エーテルとトルエンと
の1:1の混合物3を使つて未反応の反応剤お
よび非ステロイド性不純物を前以つて溶離する。
次に溶離剤としてCH2Cl2を使えば17α−(3′−エ
チレンジオキシ−プロピル)−アンドロスト−5
−エン−3β・17β−ジオール19.9gが得られ
る。このものはアセトン・石油エーテル混合物か
ら結晶化の後に181〜182℃で融解する。収量16.4
g(理論の60.6%)。IR:3600、3450cm-1
(CH2Cl2)。NMR:0.87、s、CH3(18);
1.02、s、CH3(19);3.50、m、CH(3);3.92、
m、−OCH2CH2O−;4.91、t、J=4、CH
(3′);5.34、m、CH(6)(CDCl3)。
例 2 17α−(3′−エチレンジオキシ−プロピル)−ア
ンドロスト−5−エン−3β・17β−ジオール6
gをピリジン60ml中に固体のピリジンハイドロブ
ロマイドパーブロマイド5.4gと0℃で混合す
る。非水性条件下で0℃で3時間かきまぜる。反
応開始から1時間後に、H206mlに溶かしたCrO3
の4.5gを氷冷したピリジン45mlにかきまぜなが
ら滴加し、この際フラスコ内の温度が10℃以上に
上昇しないように滴加速度を調整する。こうして
生成したピリジンクロメート溶液を、これと平行
に進行する臭素化反応の終るまで0℃でかきまぜ
る。次にこのピリジンクロメート溶液を上記臭素
化反応溶液に注ぎ入れて、さらに0℃で3時間そ
して室温で夜通しかきまぜる。これを多量の
CHCl3で希釈し、NaClの飽和水溶液で4回、水
で10回そして再びNaClの飽和水溶液で4回洗
う。この有機相をNa2SO4で乾かしそして真空中
で乾くまで蒸発する。
こうして析出した粗製の酸化生成物を、これか
ら残余のピリジンを共沸的に除去するために、ト
ルエンに溶かして真空蒸発する操作を繰返し行
う。これを無水ジメチルホルムアミド108mlに溶
かし、LiBrおよびLi2CO3の各10.8gづつを加え
そしてN2ガス中でかきまぜながら15分間で100℃
に加熱しそしてこの温度でさらに1時間15分放置
する。その後で放冷し、酢酸エステルで希釈し、
水で10回そして飽和食塩水で1回洗う。有機相を
Na2SO4で乾かし、真空中で蒸発し、その蒸発残
分を中性Al2O3(活性度)100gでろ過する。
これを先ずトルエン500mlで非極性の不純物を溶
離する。次に酢酸エステルで溶離したものは17β
−ヒドロキシ−17α−(3′−エチレンジオキシ−
プロピル)−アンドロスタ−4・6−ジエン−3
−オン4.56gから成る。このものはアセトン・石
油エーテル混合物から1回再結晶の後に132℃で
融解する。再結晶後の収量は4.44g(理論の74.7
%)である。
IR:3570、3450、1655、1620、1582cm-1
(CH2Cl2)。UV:287(19700)(C2H5OH溶液)。
NMR:0.95、s、CH3(18);1.10、s、CH3
(19);約3.95、m、−OCH2CH2O−;4.89、t、
J=4、CH(3′);5.65、s、CH(4);6.08、s
(2H)、CH(6)+CH(7)(CDCl3)。〔α〕D=−6゜
(1.04、CHCl3)。
例 3 17β−ヒドロキシ−17α−(3′−エチレンジオ
キシ−プロピル)−アンドロスタ−4・6−ジエ
ン−3−オン1gを1NのH2SO4水溶液1mlと共
にアセトン90ml中でかきまぜながら還流の下で45
分間煮沸する。これを0℃に冷却し、8Nの
H2SO4中の8NのCrO3溶液7mlをかきまぜながら
15分間で滴加しそして0℃でさらに10分間放置す
る。これにメタノール10mlを加え、酢酸エステル
で希釈しそして酢酸ナトリウムおよび食塩の飽和
水溶液でそれぞれ4回洗う。有機相をNa2SO4
乾かしてから蒸発し、得られた粗生成物を活性度
の中性Al2O3上でろ過しそしてCH2Cl2で溶離す
る。こうして3−オキソ−17α−プレグナ−4・
6−ジエン−21・17−カルボラクトン840mgが溶
離される。これはアセトン・石油エーテル混合物
から結晶として取り出した後に152〜153℃で融解
する。収量720mg(理論の81.8%)。IR:1770、
1658、1620、1585cm-1(CH2Cl2)。UV:283
(24000)(C2H5OH溶液)。NMR:1.00、s、CH
(18);1.11、s、CH3(19);5.67、s、CH
(4);6.08、s(2H)、CH(6)+CH(7)(CDCl3)。
例 4 デヒドロ−エピ−アンドロステロン20gを無水
テトラヒドロフラン500mlに溶かす。これに小片
に切つたリチウム線5.2gを加える。次に氷浴で
0℃に冷却しそしてN2ガス中でかきまぜながら
無水テトラヒドロフラン50mlに溶かしたβ−クロ
ロプロピオンアルデヒド−エチレンアセタール38
gの溶液を15分間で滴加する。この際、反応温度
が10℃以上に上昇しないように強冷(氷・食塩混
合物を使う)する。これをさらに0℃で2.5時間
そして室温で夜通しかきまぜる(窒素ガス中で行
う)。次に余分のリチウム片を分離して氷水に注
ぎ入れそして余分の反応体および分解生成物を水
蒸気蒸留によつて除く。水蒸気蒸留されない残分
を塩化メチレンで抽出する。この塩化メチレン相
をNaClの飽和水溶液で中性になるまで洗い、
NaSO4で乾かしそして真空中で蒸発する。こうし
て析出した粗生成物を粘性度の中性Al2O3
600g上でろ過する。先ず塩化メチレン1づつ
で4区劃を溶離する。次にこのカラムを塩化メチ
レンと酢酸エステルとの4:1の混合物で6区劃
(いずれも1)を溶離する。3番目の区劃を蒸
発すれば未反応の粗製デヒドロ−エピ−アンドロ
ステロン3.2gが得られ、これをアセトン−石油
エーテル混合物から再結晶すれば純物質2.65gが
回収される。区劃4〜10から17α−(3−エチレ
ンジオキシ−プロピル)−アンドロスト−5−エ
ン−3β・17β−ジオール20.1gが生成する。こ
れは塩化メチレン・石油エーテル混合物から結晶
化した後に181〜182℃で融解する。収量は17g
(回収原料を考離して理論の74%)である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 3β・17−ジヒドロキシ−17α−プレグナン
    −5−エン−21−アルデヒドのアセタールを塩基
    性ないし中性の媒質中で2重結合への臭素付加に
    適する臭素化剤で処理し、こうして得た5・6−
    ジブロモ化合物を塩基性ないし中性の条件の下で
    6価クロム化合物で酸化し、得られた生成物から
    臭化水素を脱離し、そしてこうして得た生成物
    を、所望ならば前以つて酸で処理した後に酸性溶
    液中で6価クロム化合物で処理することを含んで
    なる式()で表わされるカンレノンの製法。 2 原料として、炭素原子1〜7個をもつ低級脂
    肪族アルカノールから導かれたアセタールを使う
    特許請求の範囲第1項に記載の方法。 3 原料として、炭素原子1〜7個をもつ低級ア
    ルカンジオールから導かれたアセタールを使う特
    許請求の範囲1項に記載の方法。 4 原料として、3β・17β−ジヒドロキシ−17
    α−プレグナン−5−エン−21−アルデヒドのエ
    チレングリコールアセタールを使う特許請求の範
    囲第1項に記載の方法。 5 臭素化剤として、芳香族第3窒素塩基中で臭
    素を使う特許請求の範囲第1〜4項のいずれかに
    記載の方法。 6 臭素化剤として、芳香族第3窒素塩基の過臭
    素化物またはそのハロゲン化水素酸塩、あるいは
    エーテルの臭素付加生成物を使う特許請求の範囲
    第1〜4項のいずれかに記載の方法。 7 塩素化された低級脂肪族炭化水素、エーテ
    ル、ケトン、ジ低級アルキル−低級アルカン酸ア
    ミドの中で所望ならば有機または無機塩基のよう
    な緩衝剤の存在の下でまたは第3有機芳香族塩基
    の中で臭素化する特許請求の範囲第6項記載の方
    法。 8 ピリジン臭化水素酸塩過臭素化物をピリジン
    中で使う特許請求の範囲第1〜7項のいずれかに
    記載の方法。 9 低温または室温で反応させる特許請求の範囲
    第1〜8項のいずれかに記載の方法。 10 0〜+20℃で臭素化する特許請求の範囲第
    8項又は第9項記載の方法。 11 5・6−ジブロモ−付加生成物を3酸化ク
    ロムでまたは芳香族第3窒素塩基中でクロム酸で
    酸化する特許請求の範囲第1〜10項のいずれか
    に記載の方法。 12 臭素化において使つた塩基中で、酸化する
    特許請求の範囲第11項記載の方法。 13 −10〜約+30℃で酸化する特許請求の範囲
    第11項又は12項記載の方法。 14 塩基としてピリジンを使う特許請求の範囲
    第12項または第13項に記載の方法。 15 クロム酸酸化生成物を無機塩基性剤で処理
    して臭化水素を脱離する特許請求の範囲第1〜1
    3項のいずれかに記載の方法。 16 ハロゲン化リチウムをアルカリ金属または
    アルカリ土類金属の塩基性塩の存在下で使う特許
    請求の範囲第15項記載の方法。 17 臭化リチウムを炭酸リチウムの存在下で使
    う特許請求の範囲第16項記載の方法。 18 低級脂肪族カルボン酸のジアルキルアミド
    の中で臭化水素を脱離する特許請求の範囲第16
    項または第17項記載の方法。 19 ジメチルホルムアミドを使う特許請求の範
    囲第18項記載の方法。 20 80〜150℃で反応させる特許請求の範囲第
    17〜19項のいずれかに記載の方法。 21 窒素含有芳香族塩基を使つて臭化水素を脱
    離する特許請求の範囲第1〜13項のいずれかに
    記載の方法。 22 17−プロピオンアルデヒド−アセタール側
    鎖をもつ4・6−ジエン−3−オン誘導体を6価
    クロム化合物で無機酸溶液中で処理する特許請求
    の範囲第1〜21項のいずれかに記載の方法。 23 硫酸中で、所望ならばアセトンの存在下で
    3酸化クロムで酸化する特許請求の範囲第22項
    記載の方法。 24 炭素原子1〜7個をもつ低級カルボン酸中
    で3酸化クロムで酸化する特許請求の範囲第22
    項記載の方法。 25 酸性溶液中で6価クロム化合物で処理する
    前に、前項23又は24に記載の酸の1つで前処
    理する特許請求の範囲第23又は第24項に記載
    の方法。 26 無機酸で前処理する特許請求の範囲第25
    項に記載の方法。
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