JPS6158696B2 - - Google Patents

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JPS6158696B2
JPS6158696B2 JP57172691A JP17269182A JPS6158696B2 JP S6158696 B2 JPS6158696 B2 JP S6158696B2 JP 57172691 A JP57172691 A JP 57172691A JP 17269182 A JP17269182 A JP 17269182A JP S6158696 B2 JPS6158696 B2 JP S6158696B2
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JP
Japan
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shift
signal
circuit
gear
rotation speed
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JP57172691A
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JPS5962755A (ja
Inventor
Shizuo Tsunoda
Kazuya Oda
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Matsuda KK
Original Assignee
Matsuda KK
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Publication date
Application filed by Matsuda KK filed Critical Matsuda KK
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Publication of JPS5962755A publication Critical patent/JPS5962755A/ja
Publication of JPS6158696B2 publication Critical patent/JPS6158696B2/ja
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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、電子制御自動変速装置に関し、更に
詳細には、自動車等の走行車輛に使用される電子
制御自動変速装置に関する。 現在一般に使用されている自動変速装置は、ト
ルクコンバータと遊星歯車機構等の歯車機構を有
する多段歯車式変速機構とを組合せて構成されて
いる。このような自動変速装置の変速制御には、
通常油圧機構が用いられ、機械式または電磁式切
換弁により油圧回路を切換え、これによつて多段
歯車式変速機構に付随するブレーキ、クラツチ等
の摩擦要素を適宜作動させてエンジン動力の伝達
系を切換え、所要の変速段を得るようになつてい
る。電磁式切換弁によつて油圧回路を切換える場
合には、車輛の走行状態が予め定められた変速線
を越えたことを電子装置により検出し、この装置
からの信号によつて電磁式切換弁を選択的に作動
させ、これによつて油圧回路を切換えて変速する
のが普通である。 上記変速線は、従来装置にあつては、車速−エ
ンジン負荷特性を制御パラメータとして用いて定
められていたが、車速は変速機を介した制御パラ
メータであるため、各変速段ごとに異なつたパタ
ーンの変速線が必要となり、このため制御が複雑
となる。また、エンジン負荷の検出を、通常段階
的に設定されるスロツトル開度を検出することに
よつて行なつているため、上記変速線をステツプ
状とした場合、このステツプ状の変速線とエンジ
ンの回転数−トルク特性すなわちエンジン特性と
の間の偏差がかなり大きくなつてしまう部分があ
る。これは、用いる量子化データが粗い場合に特
に顕著となる。 従来装置の以上説明したような欠点を解消する
ため、特公昭56−44312号、特開昭55−109854号
等においては、変速線を定めるための上記パラメ
ータとしてエンジン回転数−エンジン負荷特性、
タービン回転数−エンジン負荷特性を用いるもの
が提案されている。 本発明の目的は、上記特公昭56−44312号等に
示されたエンジン回転数−エンジン負荷特性ある
いはタービン回転数−エンジン負荷特性に基づき
シフトチエンジを行なうタイプの自動変速装置に
おいて、効率よくシフトチエンジが行なえるよう
になつた電子制御自動変速装置を提供することに
ある。 本発明による電子制御自動変速装置は、エンジ
ンの出力軸に連結されたトルクコンバータ、この
トルクコンバータの出力軸に連結された変速歯車
機構、この変速歯車機構の動力伝達経路を切換え
変速操作する変速切換手段、この変速切換手段を
操作する流体式アクチユエータ、この流体式アク
チユエータへの圧力流体の供給を制御する電磁手
段、エンジンの出力軸回転数もしくはトルクコン
バータの出力軸回転数を検出する回転数センサ、
エンジンの負荷を検出するエンジン負荷センサ、
前記回転数センサの出力信号およびエンジン負荷
センサの出力信号を入力し、予め記憶されたシフ
トデータと比較して、1度に2段以上のシフトチ
エンジを要するか、否かを判定し、必要な場合に
スキツプシフト信号を発するスキツプシフト信号
を発するスキツプシフト判定手段、および前記ス
キツプシフト信号を受け、この信号に基づき前記
電磁手段を駆動制御することによつて2段以上の
シフトチエンジを1度に行なう制御回路を備えた
ことを特徴とするものである。 以上の構成の本発明の電子制御自動変速装置に
おいては、上記スキツプシフト機能により1度の
変速動作で最適段に変速ができ、効率のよい変速
が行なえる。 以下、添付図面を参照しつつ本発明の好ましい
実施例による電子制御自動変速装置について説明
する。 第1図は、本発明の一実施例に係る電子制御自
動変速装置の自動変速機部分の断面および油圧制
御回路を示す図である。 自動変速機ATは、トルクコンバータ10と、
多段歯車変速機構20と、該トルクコンバータ1
0と多段歯車変速機構20との間に配置されたオ
ーバードライブ用遊星歯車変速機構50とから構
成されている。 トルクコンバータ10は、エンジン出力軸1に
結合されたポンプ11、該ポンプ11に対向して
配置されたタービン12、及びポンプ11とター
ビン12との間に配置されたステータ13を有
し、タービン12にはコンバータ出力軸14が結
合されている。コンバータ出力軸14とポンプ1
1との間には、ロツクアツプクラツチ15が設け
られている。このロツクアツプクラツチ15は、
トルクコンバータ10内を循環する作動油圧力に
より常時係合方向に押されており、該クラツチ1
5に外部から供給される解放用油圧により解放状
態に保持される。 多段歯車変速機構20は、前段遊星歯車機構2
1と後段遊星歯車機構22を有し、前段遊星歯車
機構21のサンギア23と後段遊星歯車機構22
のサンギア24とは連結軸25により連結されて
いる。多段歯車変速機構20の入力軸26は、前
方クラツチ27を介して連結軸25に、また後方
クラツチ28を介して前段遊星歯車機構21のイ
ンターナルギア29にそれぞれ連結されるように
なつている。連結軸25すなわちサンギア23,
24と変速機ケースとの間には前方ブレーキ30
が設けられている。前段遊星歯車機構21のプラ
ネタリキヤリア31と、後段遊星歯車機構22の
インターナルギア33とは出力軸34に連結さ
れ、後段遊星歯車機構22のプラネタリキヤリア
35と変速機ケースとの間には後方ブレーキ36
とワンウエイクラツチ37が設けられている。 オーバードライブ用遊星歯車変速機構50は、
プラネタリギア51を回転自在に支持するプラネ
タリキヤリア52がトルクコンバータ10の出力
軸14に連結され、サンギア53は直結クラツチ
54を介してインターナルギア55に結合される
ようになつている。サンギア53と変速機ケース
との間には、オーバードライブブレーキ56が設
けられ、またインターナルギア55は多段歯車変
速機構20の入力軸26に連結されている。 多段歯車変速機構20は従来公知の形式で前進
3段、後段1段の変速段を有し、クラツチ27,
28及びブレーキ30,31を適宜作動させるこ
とにより所要の変速段を得ることができる。オー
バードライブ用遊星歯車変速機50は、直結クラ
ツチ54が係合しブレーキ56が解除されたと
き、軸14,26を直結状態で結合し、ブレーキ
56が係合し、クラツチ54が解放されたとき軸
14,26をオーバードライブ結合する。 以上説明した自動変速機ATは、第1図に示し
たような油圧制御回路を備えている。この油圧制
御回路は、エンジン出力軸1によつて駆動される
オイルポンプ100を有し、このオイルポンプ1
00から圧力ライン101に吐出された作動油
は、調圧弁102により圧力が調整されてセレク
ト弁103に導かれる。セレクト弁103は、
1,2,D,N,R,Pの各シフト位置を有し、
該セレクト弁が1,2及びP位置にあるとき、圧
力ライン101は弁103のポートa,b,cに
連通する。ポートaは後方クラツチ28の作動用
アクチユエータ104に接続されており、弁10
3が上述の位置にあるとき、後方クラツチ28は
係合状態に保持される。また、ポートaは1−2
シフト弁110にも接続され、このスプールを図
において右方に押しつけている。ポートbはセカ
ンドロツク弁105にもライン140を介して接
続され、この圧力は弁105のスプールを図にお
いて下方に押し下げるように作用する。弁105
のスプールが下方位置にあるとき、ライン140
とライン141とが連通し油圧が前方ブレーキ3
0のアクチユエータ108の係合側圧力室に導入
されて前方ブレーキ30を作動方向に保持する。
ポートcはセカンドロツク弁105に接続され、
この圧力は該弁105のスプールを上方に押し上
げるように作用する。さらにポートcは圧力ライ
ン106を介して2−3シフト弁120に接続さ
れており、このライン106は弁120のソレノ
イド120aが励磁されてそのスプールが左方に
移動したとき、ライン107に連通し、ライン1
07は前ブレーキ30のアクチユエータ108の
解除側圧力室に接続され、該圧力室に油圧が導入
されたとき、アクチユエータ108は係合側圧力
室の圧力に抗してブレーキ30の解除方向に作動
させる。また、ライン107の圧力は、前方クラ
ツチ27のアクチユエータ109にも導かれ、こ
のクラツチ27を係合させる。 セレクト弁103は、1位置において圧力ライ
ン101に通じるポートdを有し、このポートd
は、ライン112を経て1−2シフト弁110に
達しさらにライン113を経て後方ブレーキ36
のアクチユエータ114に接続される。1−2シ
フト弁110及び2−3シフト弁120は電磁弁
であり所定の信号によりソレノイド110a,1
20aが励磁されたとき、スプールを移動させて
ラインを切り替え、これにより所定のブレーキ、
又はクラツチが作動し、それぞれ1−2,2−3
の変速動作が行なわれる。また油圧制御回路には
調圧弁102からの油圧を安定させるカツトバツ
ク用電磁弁115、キツクダウン用のダウンシフ
ト電磁弁116、吸気負圧の大きさに応じて調圧
弁102からのライン圧を変化させるバキユーム
スロツトル弁117、このスロツトル弁119を
補助するスロツトルバツクアツプ弁118が設け
られている。 さらに、本例の油圧制御回路にはオーバードラ
イブ用の遊星歯車変速機50のクラツチ54及び
ブレーキ56を制御するために、3−4シフト弁
130及びアクチユエータ132が設けられてい
る。アクチユエータ132の係合側圧力室は圧力
ライン101に接続されており、該ライン101
の圧力によりブレーキ56は係合方向に押されて
いる。この3−4シフト弁も上記1−2,2−3
シフト弁110,120と同様電磁弁でありソレ
ノイド130aが励磁されると該弁130のスプ
ール131が下方に移動し、圧力ライン101と
ライン122が連通し、ライン122に油圧が導
入される。このライン122に導入された油圧
は、ブレーキ56のアクチユエータ132の解除
側圧力室に作用し、ブレーキ56を解除方向に作
動させるとともにクラツチ54のアクチユエータ
131がクラツチ54を係合させるように作用す
る。 さらに本例の油圧制御回路には電磁式ロツクア
ツプ制御弁133が設けられており、該弁のソレ
ノイド133aが励磁されると圧力ライン101
の油圧はライン123を介してライン124に導
入され、ロツクアツプクラツチ15を解除方向に
動かす。以上の回路において各変速段とクラツ
チ、ブレーキの作動関係を下表に示す。
【表】 次に第2図を参照しつつ、上記油圧制御回路を
作動制御させるための電子制御回路200を説明
する。 電子制御回路200は、入出力装置201、ラ
ンダム・アクセス・メモリ202(以下RAMと
称す)、および中央演算装置203(以下CPUと
称す)を備えている。上記入出力装置201に
は、エンジン204の吸気通路205内に設けら
れたスロツトル弁206の開度からエンジンの負
荷を検出し、負荷信号SLを出力する負荷センサ
207、エンジン出力軸1の回転数を検出して、
エンジン回転数信号SEを出力するエンジン回転
数センサ208、およびコンバータ出力軸14の
回転数を検出して、タービン回転数信号STを出
力するタービン回転数センサ209、パワー、エ
コノミー等の走行モードを検出して、走行モード
信号SMを検出するモードセンサ210等の走行
状態等を検出するセンサが接続され、これらのセ
ンサから上記信号等を入力するようになつてい
る。 入出力装置201は、上記センサから受けた負
荷信号SL、エンジン回転数信号SE、タービン回
転数信号ST、モード信号SMを処理して、RAM
202に供給する。RAM202は、これらの信
号SL,SE,ST,SMで記憶するとともに、
CPU203からの命令に応じてこれらの信号S
L,SE,ST,SMまたはその他のデータをCPU
203に供給する。CPU203は、本発明の変
速制御に適合するプログラムに従つて、エンジン
回転数信号SEまたはタービン回転数信号STを選
択的に、上記負荷信号SLおよびモード信号SM
応じて読み出した例えば第3A図に示されている
ようなエンジン回転数−エンジン負荷特性に基づ
き決定された1段シフトアツプ変速線U1および
スキツプシフトアツプ変速線U2、および第3B
図に示されているようなタービン回転数−エンジ
ン負荷特性に基づき決定された1段シフトダウン
変速線D1およびスキツプシフトダウン変速線D2
に照して、変速すべきか否かの演算を行なう。 CPU203の演算結果は、入出力装置201
を介して第1図を参照して述べた変速制御弁であ
る1−2シフト弁110、2−3シフト弁12
0、3−4シフト弁130ならびにロツクアツプ
制御弁133を操作する電磁弁群211の励磁を
制御する信号として与えられる。この電磁弁群2
11には、1−2シフト弁110、2−3シフト
弁120、3−4シフト弁130、ロツクアツプ
制御弁133の各ソレノイド110a,120
a,130aおよび133aが含まれる。 以上説明したように本実施例の電子制御回路2
00を用いての変速制御においては、シフトアツ
プをエンジン回転数−エンジン負荷特性に基づい
て定めた変速線に応じて行ない、シフトダウンを
タービン回転数−エンジン負荷特性に基づいて定
めた変速線に応じて行なうのは、次の理由によ
る。 上記特開昭55−109854号のように、エンジン回
転数−エンジン負荷特性を制御パラメータとして
用いるものは、変速機を介したデータを用いない
ので変速線が1本ですみ、またエンジン特性をダ
イレクトに検出しているので、エンジン特性に応
じた変速制御を極めて精度よく行なうことができ
る。しかし、この種の装置は、走行中に遭遇する
スロツトル開度変化等によるかなり大きな回転数
の変動に対しても、頻繁に変速およびロツクアツ
プとその解除が繰り返えされないようにするため
に、シフトアツプ変速線とシフトダウン変速線と
ロツクアツプのカツトラインの間に十分なヒステ
リシスが必要であるが、最適なシフトダウン変速
線およびロツクアツプのカツトラインとストール
ライン(トルクコンバータの使用範囲の制限ライ
ン)との幅が狭いので、変速線のパターン設定が
制限されること等の欠点がある。 一方、特公昭56−44312号のように、タービン
回転数−エンジン負荷特性を制御パラメータとし
て用いるものは、上記と同様変速機を介していな
いので変速線が1本ですみ、またスロツトル開度
等が変化しても、タービン回転数は変動が比較的
少なく安定しているので、上記変速線間のヒステ
リシスが小さくてよい等の利点があり、ストール
ラインのような制限ラインがないのでライン設定
の自由度が大きい。しかしエンジン特性をコンバ
ータを介したタービン回転数で検出しているの
で、エンジン回転数−エンジン負荷特性を用いる
ものと比べてエンジンとの応答性の点で変速制御
がラフになるという欠点がある。 そこで上記した本発明の実施例は、シフトアツ
プ変速線に関しては、シフトアツプに必要十分な
エンジントルクを見るのが最適であり、これをエ
ンジン回転−エンジン負荷特性に基づいて定めて
る。シフトアツプ変速線はストールライン等との
関係においてほとんど上記したような不都合な点
がなく、シフトアツプ変速制御をエンジン回転数
エンジン負荷特性に基づき行なうことによつて、
このシフトアツプ変速制御を精度よく行なうこと
ができる。また、シフトダウン変速線は、エンジ
ン回転数−エンジン負荷特性に基づいて定めるか
ぎりストールラインに近接するようになることか
ら上記したような問題が生ずるため、シフトダウ
ン変速制御については、ヒステリシスを含んだシ
フトダウン変速線の設定の自由度の大きいタービ
ン回転数−エンジン負荷特性に基づいて定めたシ
フトダウン変速線を用いて行なうようにしたもの
である。シフトダウン要否の判定においては、エ
ンジンの出力トルクよりむしろ走行時の慣性余力
等の走行状態を見て判断する方が好ましい面もあ
りタービン回転数の変動が比較的小さく安定して
いることもあいまつて変速線のパターンを種々設
定することができ、従つて幅広いシフトダウン制
御を行なうことができ、全体として精度のよい、
エンジン回転、タービン回転の特性を生かした変
速制御を行なうことができる。 以下、上記電子制御回路200による自動変速
機ATの制御の一例を説明する。電子制御回路2
00は、マイクロコンピユータにより構成されて
いるのが好ましくこの電子制御回路200に組み
込まれたプログラムは、例えば第4図以降に示さ
れたフローチヤートに従つて実行される。 第4図は、変速制御の全体フローチヤートを示
し、変速制御は、この図からも解かるようにまず
イニシアライズ設定から行なわれる。このイニシ
ヤライズ設定は、第5図に示したイニシヤライズ
サブルーチンに従つて実行される。このサブルー
チンは、自動変速機の油圧制御回路の切換えを行
なう各制御弁のポートおよび必要なカウンタをイ
ニシヤライズして歯車変速機構20を一速に、ロ
ツクアツプクラツチ15を解除にそれぞれ設定す
る。この後、電子制御回路200の各種ワーキン
グエリアをイニシヤライズして、イニシヤライズ
サブルーチンの実行を完了する。 次いで、例えば50msecのデイレイをかけた
後、予め設定されたタイマー値Tを読み取り、こ
の値から“1”だけ減じた後、セレクト弁103
の位置すなわちシフトレンジを読む。次いで、こ
の読まれたシフトレンジが2レンジであるか否か
と判別する。シフトレンジが2レンジであるとき
には、ロツクアツプを解除するとともに歯車変速
機構20を第2速に固定するようにシフト弁を制
御する。シフトレンジが2レンジでない場合は、
1レンジであるか否かが判定される。シフトレン
ジが1レンジである場合には、次いで現在歯車変
速機構が第1速であるか否かが判定される。第1
速である場合には、以上のルーチンが繰り返えさ
れる。一方、1速でない場合には、ロツクアツプ
を解除し、次いで1速に対応する変速線を読み出
す。なお、この変速線は、タービン回転−エンジ
ン負荷特性に応じて定められたものとする。次い
で、タービン回転数(TSP)を検出し、このター
ビン回転数を上記読み出した変速線に照らし、タ
ービン回転数が上記変速線を越えていない場合に
は第1速に固定し、越えている場合にはまず第2
速にして上記の条件が満足されれば第1速に固定
する。これは変速シヨツクを防止するためであ
る。 シフトレンジが1レンジか否かの判定におい
て、シフトレンジが1レンジでない場合には、結
局シフトレンジがDレンジにあることを示し、こ
の場合にはまずシフトアツプ判定を含むシフトア
ツプ変速制御が行なわれる。このシフトアツプ変
速制御は、第6図に示したシフトアツプ変速制御
サブルーチンに従つて実行される。 このシフトアツプ変速制御は、まずギアポジシ
ヨンすなわち歯車変速機構20の位置を読み出す
ことから行なわれる。次に、この読み出されたギ
アポジシヨンに基づき、現在第4速であるか否か
が判定される。第4速でないときには、エコノミ
ーとパワーの間を例えば6段階に分割して形成し
た走行モードのうち、現在どのモードに設定され
ているかを読み出すとともに、現在のスロツトル
開度を読み出し、この読み出したモードおよびス
ロツトル開度に応じたシフトアツプマツプを読み
出す。このシフトマツプの例を第7図に示す。次
に実際のエンジン回転数Espを読み出し、このエ
ンジン回転数を上記読み出したシフトアツプマツ
プの例えば第7図にMfuで示された変速線に照ら
し、エンジン回転数がスロツトル開度との関係に
おいて変速線Mfuに示された設定エンジン回転数
より大きいか否かを判定する。 実際のエンジン回転数が、スロツトル開度との
関係において上記設定エンジン回転数より大きい
ときは、現在のモードおよびスロツトル開度に応
じたスキツプシフトアツプマツプを読み出す。こ
のスキツプシフトアツプマツプは、変速段を一段
階飛ばして例えば第2速から第4速に一気にシフ
トアツプしようとする場合に用いられるマツプで
ある。次に、実際のエンジン回転数Espも、例え
ば上記スキツプシフトアツプマツプの第7図にM
suで示されている変速線に照らし、この実際のエ
ンジン回転数Espがスロツトル開度との関係にお
いてこの変速線Msuで示された設定エンジン回転
数より大きいか否かを判定する。この判定がNO
のとき、通常の1段シフトアツプのためのフラグ
1を読み出す。次に、この読み出されたフラグ1
が0か1か、すなわちReset状態にあるかSet状
態にあるかを判定する。フラグ1は1段シフトア
ツプが実行された場合0から1に変換されるもの
で1段シフトアツプ状態を記憶している。フラグ
1がReset状態にあるとき、ロツクアツプを解除
し、次いで1段シフトアツプし、フラグ1をセツ
トして1段シフトアツプ変速制御を完了する。 一方、実際のエンジン回転数Espがスキツプシ
フトアツプマツプの変速線Msuに示された設定エ
ンジン回転数より大きいか否かの判定が、YES
のとき、スキツプシフトアツプのためのフラグ2
を読み出す。このフラグ2はスキツプシフトアツ
プ状態を記憶するもので、スキツプシフトアツプ
操作で0から1に変更される。次に、この読み出
したフラグ2が0か1か、すなわちReset状態に
あるかSet状態にあるかを判定する。この判定が
YESであるとき、すなわちReset状態のとき、ロ
ツクアツプを解除し、現在第3速であるか否かを
判定する。この判定がNOのときは、2段シフト
アツプが可能であるので、2段シフトアツプを行
ない、たの判定がYESのときは、2段シフトア
ツプが不可能であるので、1段シフトアツプを行
ない、以上によりスキツプシフトアツプ制御を完
了する。 上記スキツプシフトアツプ制御におけるフラグ
2が0かの判定がNOのとき、すなわちSet状態の
ときは、そこで制御を停止する。Yesのときフラ
グ1の読取りを行ない、フラグ1が0かの判定が
NOのとき、すなわちSet状態のときは、1段シフ
トアツプ制御系統に移り、ロツクアツプを解除し
た後1段階のシフトアツプを行なう。なお、この
場合は、既にフラグ1がセツト状態にあるので、
改めてセツトを行なうことはない。 上記1段シフトアツプ制御系統におけるフラグ
1が0か1かの判定がNOのときは、スキツプシ
フトアツプマツプの変速線Msuに0.8を乗じて、
破線で示した新たな変速線Msu′を形成する。次
いで、現在の実際のエンジン回転数Espを読み出
し、この実際のエンジン回転数Espがスロツトル
開度との関係においてこの変速線Msu′に示され
た設定エンジン回転数より大きいか否かを判定す
る。この判定の結果がNOのときは、1段シフト
アツプが行なわれているが、スキツプシフトアツ
プは行なわれていないことを示し、従つてこの後
フラグ2をリセツトし、一方この判定の結果が
YESのときはそのまゝ制御を完了する。 また最初の段階での第4速かどうかの判定が
YESのときは、フラグ1,2をリセツトして制
御を完了する。更に、実際のエンジン回転数Esp
がスロツトル開度との関係において変速線Mfu
よつて示される設定エンジン回転数より大きいか
の判定がNOのときは、変速線Mfuに0.8を乗じ
て、破線で示した新たな変速線Mfu′を形成す
る。次いで、現在のエンジン回転数Espが上記変
速線Mfu′に示された設定エンジン回転数より大
きいか否かを判定する。この判定がNOのとき
は、フラグ1,2をリセツトして次のサイクルに
そなえ、この判定がYESのときは、そのまゝ制
御を終了し、この後シフトダウン変速制御に移行
する。 シフトダウン変速制御は、第8図に示したシフ
トダウン変速制御サブルーチンに従つて実行され
る。このシフトダウン変速制御は、シフトアツプ
変速制御の場合と同様、まずギアポジヨンを読み
出すことから行なわれる。次に、この読み出され
たギアポジシヨンに基づき、現在第1速であるか
否かが判定される。第1速でないときには、現在
の走行モードおよびスロツトル開度を読み出した
のち、この読み出した走行モードおよびスロツト
ル開度に応じたシフトダウンマツプを読み出す。
このシフトダウンマツプの例を第9図に示す。次
に実際のタービン回転数Tspを読み出し、このタ
ービン回転数を、上記読み出したシフトダウンマ
ツプの例えば第9図にMfdで示されたシフトダウ
ン変速線に照らし、タービン回転数Tspがスロツ
トル開度との関係においてシフトダウン変速線M
fdに示された設定タービン回転数より小さいかを
判定する。 実際のタービン回転数が、上記設定タービン回
転数より小さいときは、現在のモードおよびスロ
ツトル開度に応じたスキツプシフトダウンマツプ
を読み出す。次に、実際のタービン回転数Tsp
を、例えば上記スキツプシフトダウンマツプの第
9図にMsdで示されているスキツプダウン変速線
に照らし、この実際のタービン回転数Tspが変速
線Msdに示された設定タービン回転数より小さい
は否かを判定する。この判定がNOのとき、スキ
ツプダウンのためのフラグDをリセツトして、通
常の1段シフトダウンのためのフラグCを読み出
す。フラグCは1段シフトダウンしたとき0から
1に変更され、フラグDはスキツプシフトダウン
したとき0から1に変更される。 次に、このフラグCが0か1か、すなわち
Reset状態にあるかSet状態にあるかを判定す
る。フラグCがReset状態にあるとき、ロツクア
ツプを解除し、1段シフトダウンを行ない、この
後フラグCをセツトして1段シフトダウン変速制
御を完了する。 一方、実際のタービン回転数Tspが変速線Msd
に示された設定タービン回転数より小さいか否か
の判定がYESのときは、フラグDを読み出し、
このフラグDが0か1か、すなわちリセツトかセ
ツトかを判定する。フラグDが0のときは、フラ
グCを読み出し、このフラグCが0かどうかを判
定する。フラグD、フラグCのいずれもが0のと
きすなわちReset状態にあるときは、フラグC,
Dをセツトし、次いで現在2速であるかを判定す
る。2速でない場合は、2段シフトダウンが可能
であるので、2段シフトダウンを行ない、スキツ
プシフトダウン変速制御を完了する。一方、2速
の場合は、2段シフトダウンが不可能であるの
で、1段シフトダウン変速制御系統に移つて、ロ
ツクアツプ解除、1段シフトダウンを行なう。こ
の制御系統におけるフラグCが0かの判定がNO
のときも、1段シフトダウン変速制御系統に移つ
て同様の変速を行なう。 上記1速かの判定がYESのときは、シフトダ
ウンが不可能であるので、フラグC,Dをリセツ
トして制御を完了する。 また、実際のタービン回転数Tspが1段シフト
ダウン変速線Mfdに示される設定タービン回転数
より小さくないときは、現在のモードおよびスロ
ツトル開度に応じたシフトダウンマツプを読み出
し、このマツプの変速線Mfdに示された設定ター
ビン回転数に0.8を乗じ、新たな変速線Mfd′を形
成する。次いで、現在の実際のタービン回転数T
spが上記変速線Mfd′より小さいときは、そのま
ま制御を完了し、一方小さくないときはフラグ
C,Dをリセツトして、制御を完了し、この後ロ
ツクアツプ制御に移行する。 なお、以上説明したシフトアツプ変速制御、お
よびシフトダウン変速制御において、変速を行な
わない場合に、マツプの変速線に0.8を乗じて新
たな変速線を形成してヒステリシスを作るのは、
エンジン回転数、タービン回転数が変速の臨界に
あるときに、変速が頻繁に行なわれることにより
チヤツタが生じるのを防止するためである。 次に第10図を参照してロツクアツプ制御につ
いて説明する。このロツクアツプ制御は、変速制
御の場合と同様まずギアポジシヨンを読み出すこ
とから行なわれる。次に、この読み出されたギア
ポジシヨンに基づき、現在1速であるか否かが判
定される。1速でないときは、スロツトル開度を
読み出し、この読み出したスロツトル開度が全閉
か否かを判定する。この判定がNOのとき、すな
わちスロツトルが全閉でないときには、ロツクア
ツプ状態を読み出し、次いでロツクアツプが行な
われているか否かを判定する。この判定がNOの
とき、すなわちロツクアツプが行なわれていない
ときには、ロツクアツプONマツプ、すなわちロ
ツクアツプをON状態とするための制御に使用さ
れる変速線MON(第11図参照)を示したマツプ
を読み出す。次いで、現在のタービン回転数Tsp
を読み出し、この読み出したタービン回転数Tsp
を上記ロツクアツプONマツプに照し、このター
ビン回転数Tspが上記変速線MONに示された設定
タービン回転数より大きいか否かが判定される。
この判定がYESのとき、変速フラグが読み出さ
れ、次いで変速フラグが1か否かが判定される。
変速フラグが1のときは、現在のモードのシフト
アツプマツプを読み出す。なお、このロツクアツ
プ制御に使用されるシフトアツプマツプは、シフ
トアツプ変速制御の場合に使用されるシフトアツ
プマツプと異なり、エンジン回転数−エンジン負
荷特性によらず、タービン回転数−エンジン負荷
特性に基づくものが使用される。これは、エンジ
ン回転数は、負荷による変動が大きいのでロツク
アツプ制御に使用するには適さないからである。
次いで、シフトアツプマツプのシフトアツプ変速
線MTLに0.8を乗じて、破線で示した新たな変速
線MTL′を形成し、現在のタービン回転数Tsp
を、この変速線MTL′に照し、タービン回転数Ts
がこの変速線MTL′に示される設定タービン回転
数より大きいか否かを判定する。この判定がNO
のとき、タービン回転数Tspが、ロツクアツプ可
能領域にあることが判定されるので、次いでロツ
クアツプタイマが読み出され、この読み出された
ロツクアツプタイマが0か否かが判定される。ロ
ツクアツプタイマが0のとき変速フラグがリセツ
トされ、ロツクアツプが行なわれて、ロツクアツ
プ制御が終了する。なお、ロツクアツプタイマが
0のときには、そのまま制御を終了する。 上記スロツトル開度が全閉か否かの判定が
YESのときは、ロツクアツプタイマをセツト
し、ロツクアツプをOFFして制御を終了する。
上記1速か否かの判定がOFFのときロツクアツ
プをOFFにして制御を終了する。また、上記ロ
ツクアツプがONか否かの判定がYESのときは、
ロツクアツプOFFマツプ、すなわちロツクアツ
プをOFF状態とするための制御に使用される変
速線MOFF(第11図参照)を示したマツプを読
み出す。次いで、現在のタービン回転数Tspを読
み出し、このタービン回転数Tspをこのロツクア
ツプOFFマツプに照し、このタービン回転数Ts
が、上記変速線MOFFに示された設定タービン回
転数より大きいか否かが判定される。この判定が
NOのとき、すなわちタービン回転数Tspが、上
記変速線MOFFに示された設定タービン回転数よ
り小さいときは、ロツクアツプOFFの制御を行
なつて、制御を完了する。一方、上記判定が
YESのときは、そのまゝ制御を終了する。この
ように、タービン回転数Tspが2本の変速線MOF
とMONの間にあるときには、ロツクアツプの
ON,OFFを行なわず、そのまま制御は終了さ
れ、これによつて臨界点においてロツクアツプが
頻繁に行なわれてチヤツタリングが発生すること
が防止される。なお、現在のタービン回転数Tsp
がロツクアツプONマツプの変速線MONに示され
る設定タービン回転数より小さいときにも、同様
の理由でそのまま制御は終了される。 以上、第4図から第11図を参照して本発明の
マイクロコンピユータを用いた電子制御回路20
0による自動変速機ATの制御方法の一例を説明
したが、次にこの制御方法を実施するためのある
程度具体化したデジタル電気回路について第12
図を参照して説明する。 第12図において符号300は、第1図に示さ
れたセレクト弁103の位置を検出することによ
つて、シフト位置を検出するレンジスイツチを示
し、符号301は冷却水温度を検出し、この冷却
水温度が所定温度より低い冷寒状態を示すとき、
信号Scを出力する水温センサを示す。 まず、レンジスイツチ300のDレンジを示す
出力端は、シフトデータインデツクス信号発生回
路302の1つの入力端に接続されている。この
シフトデータインデツクス信号発生回路302の
他の入力端にはAD変換器303を介してモード
センサ210が接続されており、このAD変換器
303は、パワー走行モードとエコノミー走行モ
ードの間を例えば6段階に分割して示すチヤート
C1に、モードセンサ210からのモード信号SM
を照し、これに応じたデジタルモード信号SMd
を出力する。 シフトデータインデツクス信号発生回路302
の1つの出力端には、シフトアツプマツプM1
記憶したシフトアツプマツプ発生回路304が、
他の出力端には、シフトダウンマツプM2を記憶
したシフトダウンマツプ発生回路305がそれぞ
れ接続されている。シフトアツプマツプM1は、
1段シフトアツプマツプおよびスキツプシフトア
ツプからなり、1段シフトアツプマツプは、上記
各走行モードに対応する1段シフトアツプのため
の複数の変速線Mfuを備えており、一方スキツプ
シフトアツプマツプは、上記各モードに対応する
スキツプシフトアツプのための複数の変速線Msu
を備えている。またシフトダウンマツプM2は、
1段シフトダウンマツプとスキツプシフトダウン
マツプとからなり、1段シフトダウンマツプは、
上記各モードに対応する1段シフトダウンのため
の複数の変速線Mfdを備えており、スキツプシフ
トダウンマツプは上記各モードに対応するスキツ
プシフトダウンのための複数の変速線Msdからな
つている。 シフトアツプマツプ発生回路304は、シフト
位置がDレンジのとき、シフトデータインデツク
ス信号回路発生回路302がデジタルモード信号
SMdを受けて発生するインデツクス信号SIを受
けて、上記信号SMdが示す走行モードに応じた
1段シフトアツプのための1本の変速線Mfu、お
よびスキツプシフトアツプのための1本の変速線
suを読み出す。一方、シフトダウンマツプ発生
回路305は、シフト位置がDレンジのとき、上
記シフトアツプマツプ発生回路304と同様イン
デツクス信号SIを受けて、上記信号SMdが示す走
行モードに応じた1段シフトダウンのための1本
の変速線Mfd、およびスキツプシフトダウンのた
めの1本の変速線Msdを読み出す。 シフトアツプマツプ発生回路304およびシフ
トダウンマツプ発生回路305の他の入力端に
は、AD変換器306を介してスロツトル開度セ
ンサ207が接続されている。このAD変換器3
06は、スロツトル開度を全閉と全開の間で例え
ば8段階に分割して示すチヤートC2に、スロツ
トル開度センサ207からの負荷信号すなわちス
ロツトル開度信号SLを照し、これに応じたデジ
タルスロツトル開度信号SLdを出力する。 シフトアツプマツプ発生回路304は、上記デ
ジタルスロツトル開度信号SLdを受け、この信号
Ldを上記1段シフトアツプマツプの変速線Mf
、およびスキツプシフトアツプマツプの変速線
suに照し、現在のスロツトル開度に応じた1段
シフトアツプの変速点エンジン回転数を示す信号
Efと、スキツプシフトアツプの変速点エンジン
回転数を示す信号Esを出力する。一方、シフト
ダウンマツプ発生回路305は、上記デジタルス
ロツトル開度信号SLdを受け、この信号を上記1
段シフトダウンマツプの変速線Mfd、およびスキ
ツプシフトダウンマツプの変速線Msdに照し、現
在のスロツトル開度に応じた1段シフトダウンの
変速点タービン回転数を示す信号Tfと、スキツ
プシフトダウンの変速点タービン回転数を示す信
号Tsを出力する。 シフトアツプマツプ発生回路304およびシフ
トダウンマツプ発生回路305は、それぞれ出力
端を2つ有しており、これらの出力端は、それぞ
れ第1、第2、第3および第4判別器307,3
08,309および310の一方の入力端に接続
されている。第1および第2判別器307および
308の他方の入力端は、AD変換器311を介
してエンジン回転数センサ208に接続されてお
り、一方第3および第4判別器309および31
0の他方の入力端は、AD変換器312を介して
タービン回転数変換器209に接続されている。 第1判別器307は、信号Efと信号SEとを比
較し、信号SEで示される現在のエンジン回転数
が信号Efで示される1段シフトアツプの変速点
エンジン回転数より大きいとき、1段シフトアツ
プを行なうことを指示するHi信号を、小さいと
きLow信号をそれぞれ出力するようになつてい
る。第2判別器308は、信号ESと信号SEとを
比較し、信号SEで示される現在のエンジン回転
数が信号ESで示されるスキツプシフトアツプの
変速点エンジン回転数より大きいとき、スキツプ
シフトアツプを行なうことを指示するHi信号
を、小さいときLow信号をそれぞれ出力するよう
になつている。第3判別器309は、信号Tfと
信号STとを比較し、信号STで示される現在のタ
ービン回転数が信号Tfで示される1段シフトダ
ウンの変速点タービン回転数より小さいとき1段
シフトダウンを行なうことを指示するHi信号
を、大きいときLow信号を出力するようになつて
いる。また、第4判別器310は、信号Tsと信
号STとを比較し、信号STで示される現在のター
ビン回転数が信号Tsで示されるスキツプシフト
ダウンの変速点タービン回転数より小さいとき、
スキツプシフトダウンを行なうことを指示する
Hi信号を、大きいときLow信号を出力するように
なつている。 上記第1、第2、第3および第4判別器30
7,308,309,310の出力端には、これ
らの判別器から上記Hi信号、Low信号を選択的に
受けて、この信号から実際に1段シフトアツプ、
スキツプシフトアツプ、1段シフトダウンおよび
スキツプシフトダウンのいずれかを行なうための
信号を発生する判定回路313が接続されてい
る。第1判別器307と判定回路313の間に
は、第1および第2のゲート回路314および3
15が接続されている。この第1のゲート回路3
14は、冷寒時に3速からオーバードライブOD
にシフトアツプするとエンストが生ずるおそれが
あるので、このシフトアツプを禁止するためのも
のであり、一方の入力端には判別器307の出力
端が接続されており、他方の入力端にはインバー
タ316を介してアンド回路317が接続されて
いる。このアンド回路317の一方の入力端には
水温センサ301が接続されており、他方の入力
端には、ギアポジシヨンを検出し、現在3速であ
るとき信号S3rdを発生する信号発生器318が接
続されている。上記アンド回路317は、水温セ
ンサ301および信号発生器318から信号Sc
および信号S3rdを受けたとき、Hi信号を出力す
る。このHi信号は、インバータ316で反転さ
れてLow信号となつてゲート回路314の他方の
入力端に入力されるので、冷寒時に現在のギアポ
ジシヨンが3速のときには、判別器307からの
Hi信号を判定回路313に通さず、これによつ
て冷寒時における3速からオーバードライブのシ
フトアツプが禁止されるようになつている。 第2ゲート回路315は、後に説明するように
スキツプシフトアツプが行なわれる場合に、判別
器307からのHi信号を判定回路313に通す
のを阻止して、1段シフトアツプ制御が禁止され
るようにするためのものであり、一方の入力端に
は上記第1のゲート回路314を介して判別器3
07の出力端が接続されており、他方の入力端に
は、インバータ319および後に作用を詳細に説
明する第3のゲート回路320を介して判別器3
08の出力端が接続されている。 上記第3のゲート回路320は、冷寒時に2速
からオーバードライブODにスキツプシフトアツ
プするとエンストが生ずるおそれがあるので、こ
のスキツプシフトアツプを禁止するためのもので
あり、一方の入力端には判別器308の出力端が
接続されており、他方の入力端にはインバータ3
21を介してアンド回路322が接続されてい
る。このアンド回路322の一方の入力端には水
温センサ301が接続されており、他方の入力端
には、ギアポジシヨンを検出し、現在2速である
とき信号S2ndを発生する信号発生器323が接
続されている。上記アンド回路322は、水温セ
ンサ301および信号発生器323から信号Sc
および信号S2ndを受けたとき、Hi信号を出力す
る。このHi信号は、インバータ316で反転さ
れてLow信号となつて第3のゲート回路322の
他方の入力端に入力されるので、冷寒時に現在の
ギアポジシヨンが3速のときには、判別器308
からHi信号を判定回路313に通さず、これに
よつて冷寒時の2速からオーバードライブODへ
のスキツプシフトアツプが禁止されるようになつ
ている。 冷寒時であつても1速から3速へのスキツプシ
フトアツプの場合や、2速からオーバードライブ
ODへのスキツプシフトアツプの場合であつても
冷寒時でない場合には、アンド回路322は、
Low信号を出力し、このLow信号はインバータ3
21で反転されHi信号となつてゲート回路32
0の他方の入力端に入力されるので、判別器30
8からのHi信号は、ゲート回路320を通つて
判定回路313に入力され、従つて上記スキツプ
シフトアツプ制御が行なわれる。このとき、ゲー
ト回路320の出力信号であるHi信号が、イン
バータ319で反転されLow信号とされて第2の
ゲート回路315の他方の入力端に入力されるの
で、判別器307からのHi信号は、ゲート回路
318を介して判定回路313に供給されること
がなく、従つてスキツプシフトアツプ制御が行な
われているときには、1段シフトアツプ制御が禁
止されるようになつている。 上記第4判別器310は、判定回転313に直
接接続されており、一方上記第3判別器309は
第4ゲート回路324を介して判定回路313に
接続されている。第4ゲート回路324は、一方
の入力端が第3判別器309に、他方の入力端が
インバータ325を介して判別器310にそれぞ
れ接続されている。判定回路313は、第4判別
器310からHi信号を受けたとき、スキツプシ
フトダウン制御を行なうべきことを判定し、一方
第4判別器からの出力信号がLowである場合に、
第3判別器309からのHi信号を受けて1段シ
フトダウン制御を行なうべきことを判定する。 上記レンジスイツチ300の1レンジと2レン
ジを示す出力端は、直接判定回路313に接続さ
れ、判定回路313は、2レンジのときには2速
に固定し、1レンジのときには、変速シヨツクが
発生しない状態であれば1速に固定し、変速シヨ
ツクの恐れがある場合には2速、1速というよう
に段階的に変速させ最終的に1速に固定する。 上記判定回路313は、その出力端に、1−2
シフト弁110のソレノイド110aのための第
1駆動回路326、2−3シフト弁120のソレ
ノイド120aのための第2駆動回路327、お
よび3−4シフト弁130のソレノイド130a
のための第3駆動回路328が接続されており、
上記4つの比較器307,308,309および
310、およびレンジスイツチ300からの信号
を選択に受けて、1速と2速の間でのシフトアツ
プあるいはシフトダウンを指示する1−2シフト
信号S1-2、2速と3速の間でのシフトアツプある
いはシフトダウンを指示する2−3シフト信号
S2-3、および3速とオーバードライブすなわち4
速の間でのシフトアツプあるいはシフトダウンを
指示する3−4シフト信号S3-4を選択的に発生す
るようになつている。 前述の第1駆動回路326は、シフトアツプあ
るいはシフトダウンのいずれかを指示する上記1
−2シフト信号S1-2を受け、このシフト信号S1-2
に応じてソレノイド110aを励磁し、あるいは
消磁して、1−2シフト弁110を制御し、これ
によつて1速と2速の間のシフトアツプあるいは
シフトダウンを行なう。また第2駆動回路327
は、シフトアツプあるいはシフトダウンのいずれ
かを指示する上記2−3シフト信号S2-3を受け、
このシフト信号S2-3に応じてソレノイド120a
を励磁し、あるいは消磁して、2−3シフト弁1
20を制御し、これによつて2速と3速の間のシ
フトアツプあるいはシフトダウンを行なう。第3
駆動回路328も上記2つの駆動回路とほぼ同
様、シフトアツプあるいはシフトダウンのいずれ
かを指示する上記3−4シフト信号S3-4を受け、
このシフト信号S3-4に応じてソレノイド130a
を励磁し、あるいは消磁して、3−4シフト弁1
30を制御し、これによつて3速と4速の間のシ
フトアツプあるいはシフトダウンを行なう。 次にロツクアツプ制御系について説明すると、
このロツクアツプ制御系は、ロツクアツプマツプ
M3を記憶したロツクアツプマツプ発生回路33
0を備えている。このロツクアツプマツプ発生回
路330が記憶しているロツクアツプマツプM3
は、上記各走行モードに対応する複数のロツクア
ツプ制御線MLuを備えている。このロツクアツプ
マツプ発生回路330は、1つの入力端に、上記
シフトデータインデツクス信号発生回路302の
出力端が接続され、このシフトデータインデツク
ス信号発生回路302がデジタルモード信号SMd
を受けて発生するインデツクス信号SIを受けて、
上記信号Sodが示す走行モードに応じたロツクア
ツプ制御のための1本のロツクアツプ制御線MLu
を読み出すようになつている。 ロツクアツプマツプ発生回路330は、他の入
力端に、AD変換器306を介してスロツトル開
度センサ207が接続されており、AD変換器3
06からのデジタルスロツトル開度信号SLdを受
け、この信号SLdを上記ロツクアツプ制御線MLu
に照し、現在のスロツトル開度に応じたロツクア
ツプON制御のための基準タービン回転数を示す
信号TLuを出力するようになつている。上記ロツ
クアツプマツプ発生回路330の出力端は、判別
器331の一方の入力端に接続されており、この
判別器331の他方の入力端には、AD変換器3
12および加算器332を介してタービン回転数
センサ209に接続されている。上記加算器33
2は、後に説明するようにロツクアツプの解除制
御を行なう際に実質的に作用するものであり、従
つてタービン回転数センサ209からのタービン
回転数信号STは、そのままの状態で判別器33
1に入力される。 判別器331は、信号STと信号TLuを比較
し、信号STで示される現在のタービン回転数が
信号TLuで示される上記基準タービン回転数より
大きいとき、ロツクアツプ行なうことを指示する
Hi信号を出力するようになつている。この判別
器331の出力端は、後述する諸条件の際にロツ
クアツプを禁止するために閉じられるゲート回路
333を介してロツクアツプ制御弁133のソレ
ノイド133aの駆動回路334Aに接続されて
いる。 上記ロツクアツプを禁止するためのゲート回路
333のON,OFFを行なうための信号を入力す
る入力端には、インバータ334を介してオア回
路335が接続されている。このオア回路335
の一つの入力端は、AD変換器306を介してス
ロツトル開度センサ207に接続されており、ス
ロツトルが全閉のときのスロツトル全閉信号Scl
を受けるようになつている。従つて、ゲート回路
333は、スロツトルが全閉のときは閉じられ、
ロツクアツプを禁止するようになつている。な
お、オア回路335とスロツトル開度センサ20
7の間のラインには、これと並列に500mSタイマ
336およびインバータ337が接続されてお
り、スロツトル全閉が解除された後500mSの間
は、ロツクアツプ禁止を維続し、短かい時間内の
ロツクアツプの断続によるチヤツタリングを防止
している。 オア回路335の他の1つの入力端は、インバ
ータ338を介してレンジスイツチ300のDレ
ンジを示す出力端に接続されており、従つてゲー
ト回路333は、シフト位置がDレンジ以外のと
きは閉じられ、ロツクアツプを禁止するようにな
つている。すなわち、この実施例においては、シ
フト位置がDレンジのときにのみロツクアツプ制
御が行なわれるようになつている。 オア回路335のもう1つの入力端は、主に変
速制御中にロツクアツプが行なわれることを防止
するための信号を出力するオア回路339が接続
されている。このオア回路339の4つの入力端
は、それぞれシフトアツプあるいはシフトダウン
の変速制御を行なうか否かの判別器307,30
8,309および310に直接にあるいは間接に
接続されており、従つて上記判別器307,30
8,309および310のいずれかが変速制御を
行なうべきことを判定したときには、ゲート回路
333は、閉じられてロツクアツプを禁止するよ
うになつている。上記オア回路339の他の1つ
の入力端は、現在のシフト位置が1速であるとき
信号S1stを発生する信号発生器340に接続され
ており、従つてゲート回路333は、シフト位置
が1速のときは閉じられ、ロツクアツプを禁止す
るようになつている。上記オア回路339の他の
1つの入力端は、水温センサ301が接続されて
おり、従つてゲート回路333は、冷寒時におい
ては閉じられ、ロツクアツプを禁止するようにな
つている。 以上の構成により諸条件に従いロツクアツプ制
御が行なわれるが、上記ロツクアツプ制御線MLu
に基づいてロツクアツプの解除も行なうとする
と、タービン回転数Tspがロツクアツプとロツク
アツプ解除の臨界域にあるときには、ロツクアツ
プとその解除がしばしば行なわれてチヤツタリン
グを起こすおそれがある。そこで上記ゲート回路
333の出力端に、このゲート回路333の出力
がHi状態のとき作動する200rpmデータ発生器3
41を接続し、また200rpmデータ発生器341
の出力端を上記加算器332の他の入力端に接続
し、以上によりロツクアツプ巾は、実際のタービ
ン回転数Tspに200を加えた回転数に対応する信
号ST+200を上記判別器331に供給し、この信
号Sr+200を信号TLuと比較し、この信号ST+
200が信号TLuより小さいときに初めてロツクア
ツプの解除を行なうようにしている。すなわち、
実際のタービン回転数に所定回転数を加えること
により、実質的にあるいは相対的に第11図に示
したロツクアツプ解除制御線MOFFを作り出し、
この制御線MOFFに基づきロツクアツプ解除制御
を行なうようになつている。 以上説明した実施例においては、スキツプシフ
トチエンジを、シフトアツプマツプ発生回路30
4およびシフトダウンマツプ発生回路305に、
通常の1段シフトアツプマツプおよび1段シフト
ダウンマツプの他に、スキツプシフトアツプマツ
プおよびスキツプシフトダウンマツプを予め記憶
しておき、これらスキツプシフトアツプマツプあ
るいはスキツプシフトダウンマツプに基づき行な
つているが、上記シフトアツプマツプ発生回路3
04およびシフトダウンマツプ発生器305に
は、上記1段シフトアツプマツプおよび1段シフ
トダウンマツプのみを記憶しておき、スキツプシ
フトチエンジ制御については、1段変速後の回転
数を演算して予測し、この演算して出した回転数
が、上記1段シフトマツプの変速線すなわちカツ
トラインを更に越えているかを判定し、この判定
がYESのとき、スキツプシフトチエンジ制御す
なわちスキツプシフトアツプ制御あるいはスキツ
プシフトダウン制御を行なうようにしてもよい。 以下、第13図ないし第15図を参照して、上
記スキツプシフトチエンジ制御を行なうための本
発明の第2の実施例を説明する。 この第2の実施例による電子制御回路は、シフ
トアツプ変速線U1およびシフトダウン変速線D1
(図示せず)のみを記憶しており、スキツプシフ
トアツプ変速線U2およびスキツプシフトダウン
変速線D2を記憶していない点、並びに第13図
を参照して次に説明するプログラムを実行できる
点の他は、第2図に示した電子制御回路200と
異なるところがないので、構成についての説明は
省略する。 第13図は、上記第2の実施例に従う電子制御
回路によるシフトアツプの際のシフト判定手順を
示し、このシフト判定は、まず第14図に示すよ
うにアクセルを操作し、スロツトル開度すなわち
アクセル開度がα0′からαとなつたときに、こ
のアクセル開度α、と、そのときのエンジン回転
数N0を読み出すことから行なわれる。次にこの
回転数N0が、第14図におけるシフトアツプ変
速線U1の右側のシフトアツプゾン内に入つてい
るか否か、すなわちアクセル開度αとの関係に
おいてシフトアツプ変速線U1に示されている変
速目標エンジン回転数N2より大きいか否かを判
定する。この判定がNOのときは、シフトアツプ
制御を必要としないので、そこで制御を完了し、
一方この判定がYESのときに、1段シフトアツ
プ後のギアレシオを読み出すとともにNOx kを
演算することによつて1段シフトアツプ後の予想
エンジン回転数N1を割り出す。次に、この演算
して出したエンジン回転数N1が、いまだに上記
変速目標エンジン回転数N2より大きいか否かを
判定する。この判定がNOの場合はスキツプシフ
トアツプが不可能であるので1段シフトアツプの
指示を行ない、この判定がYESの場合はスキツ
プシフトアツプが可能であるので、スキツプシフ
トアツプの指示を行なつて、シフト判定をすべて
完了する。 次に第15図を参照して、以上説明した判定を
行なうための実際の電気回路について説明する。 スロツトル開度センサ207には、シフトアツ
プマツプM1′を記憶した上記シフトアツプマツプ
発生回路304が接続されている。このシフトア
ツプマツプM1′は、上記シフトアツプマツプM1
異なり、1つのシフトアツプマツプのみを備え、
このシフトアツプマツプは各走行モードに対応す
るシフトアツプのための複数の変速線U1を有し
ている。シフトアツプマツプ発生回路304は、
第15図には示していないモードセンサからのモ
ード信号を受けて、このモード信号に応じた1本
の変速線U1を読み出す。次いで、このシフトア
ツプマツプ発生回路304は、スロツトル開度セ
ンサ207からの現在のスロツトル開度すなわち
アクセル開度を示す信号αを受け、このα
上記変速線U1に照し、現在のスロツトル開度α
に照し、現在のスロツトル開度に応じたシフト
アツプ目標エンジン回転数を示す信号N2を出力
する。 上記シフトアツプマツプ発生回路304の出力
端は、判別器350の一方の入力端に接続されて
おり、この判別器350の他方の入力端には、現
在のエンジン回転数を検出し、これに応じた信号
N0を出力するエンジン回転数センサ350が接
続されている。判別器350は、信号N0と信号
N2とを比較し、信号N0が信号N2より大きいと
き、現在のエンジン回転数がシフトアツプゾーン
に入つていることを判定して1段シフトアツプの
ための信号を出力する。 エンジン回転数センサ208は、また現在のエ
ンジン回転数N0に、1段シフトアツプ後のギア
レシオkを乗じて、1段シフトアツプ後の予想エ
ンジン回転数N1を割り出す乗算器351が接続
されている。この乗算器351の出力端は、第2
の判別器352の一方の入力端に接続されてお
り、この判別器352の他方の入力端には、上記
シフトアツプマツプ発生回路304の出力端が接
続されている。判別器352は、信号N1と信号
N2を比較し、信号N1が信号N2より大きいときス
キツプシフトアツプを行なうことを指示する信号
を出力する。 上記2つの判別器350および352は、図示
するように2つのアンド回路353および354
に接続されている。判別器352は、インバータ
355を介してアンド回路353に接続され、該
判別器352がスキツプシフトアツプを行なうこ
とを指示する信号を出力したとき、アンド回路3
53を閉じ、1段シフトアツプのための信号がこ
のアンド回路353を通らないようにしている。
以上の構成により、第13図のチヤートに示した
シフト判定を行ない、好ましい状態でスキツプシ
フトアツプ制御を行なうようになつている。 なお、スキツプシフトダウン制御については、
以上の説明から当業者にとつて同様の制御を行な
うことが容易であると思われるので説明を省略す
る。 以上の構成の電子制御装置により自動変速機
ATの変速制御およびロツクアツプ制御が行なわ
れるが、次に第12図に示した電子制御装置が正
常に作動しているかどうかを診断する診断回路4
00について説明する。なお第12図において破
線は、診断系のラインを示す。 この診断回路400は、故障診断回路401と
自己診断回路すなわちモニタ回路450からなつ
ており、故障診断回路401でまずセンサ20
7,208,209,210およびレンジスイツ
チ300に故障がないかを診断し、次いでモニタ
回路450によつてエンジン回転数、タービン回
転数等の上記センサ207,208,209,2
10等の出力のモニタを行なうようになつてい
る。 故障診断回路401は、タービン回転数センサ
209、エンジン回転数センサ208、スロツト
ル開度センサ207、モードセンサ210および
レンジスイツチ300の故障診断を以上の順序で
自動的に行なうものである。タービン回転数セン
サ209の診断を行なうため、第1および第2判
別器402および403が設けられている。第1
判別器402は、入力端がAD変換器312を介
してタービン回転数センサ209に接続されてお
り、このセンサ209が、タービンが停止してい
ることを検出しているときHi信号を出力するよ
うになつている。第2判別器403は、入力端が
AD変換器311を介してエンジン回転数センサ
208に接続されており、このセンサ208がエ
ンジンが例えばストール回転数以上の所定の回転
数以上となつていることを検出しているときHi
信号を出力するようになつている。上記第1およ
び第2判別器402および403の出力端は、そ
れぞれアンド回路404の2つの入力端に接続さ
れており、このアンド回路404の出力信号が
Hiとなつたときに、タービン回転数センサ20
9を故障と診断する。すなわち、エンジンがスト
ール回転数以上で回転中であるにもかかわらず、
タービン回転数センサ209が、タービンの停止
を検出しているとき、この両者の矛盾によつてタ
ービン回転数センサ209の故障を診断する。 エンジン回転数センサ208の診断を行なうた
めには、第3および第4判別器405および40
6が設けられている。第3判別器405は、入力
端がAD変換器311を介してエンジン回転数セ
ンサ208に接続されており、このセンサ208
が、エンジンが停止していること、あるいはアイ
ドル回転数以下であることを検出しているとき、
Hi信号を出力するようになつている。第4判別
器406は、入力端がAD変換器312を介して
タービン回転数センサ209に接続されており、
このセンサ209が、タービンが回転中であるこ
とを検出しているとき、Hi信号を出力するよう
になつている。上記第3および第4判別器405
および406の出力端は、アンド回路407の2
つの入力端に接続されており、このアンド回路4
07の出力信号がHiとなつたときに、エンジン
回転数センサ208を故障と診断する。すなわ
ち、タービンが回転中であるにもかかわらず、エ
ンジン回転数センサ308が、エンジンの停止を
検出しているとき、この両者の矛盾によつてエン
ジン回転数センサ208の故障を診断する。 スロツトル開度センサ207の診断は、予めこ
のセンサ207の正常状態の出力値をある所定の
範囲内に設定しておき、このセンサ207の出力
値が、上記所定の範囲より低い場合に短絡による
故障を検出し、高いときに断線による故障を検出
することによつて行なうようになつている。この
ため、スロツトル開度センサ207には、AD変
換器306を介して第5および第6判別器40
8,409が接続されている。第5判別器408
は、スロツトル開度センサ207の出力値が上記
所定の範囲の最低値より低いときHi信号を出力
して、スロツトル開度センサ207の回路が短絡
していることを示すようになつている。第6判別
器409は、スロツトル開度センサ207の出力
値が上記所定の範囲の最高値より高いときHi信
号を出力して、スロツトル開度センサ207の回
路が断線していることを示すようになつている。 モードセンサ210の診断は、上記スロツトル
開度センサ207の診断と同様にして第7および
第8判別器410および411によつて行なう。
第7判別器410は、上記第5判別器408と同
様にして、モードセンサ210の回路が短絡して
いることを検出するものであり、一方第8判別器
411は、上記第6判別器409と同様にして、
モードセンサ211の回路が断線していることを
検出するものである。 レンジスイツチ300の診断は、レンジスイツ
チ300が2レンジ、1レンジ、Dレンジのいず
れかを示しているにもかかわらず、エンジン回転
数がアイドル回転数以下であることを検出するこ
とによつて行なう。なお、エンジン回転数センサ
208は、上記診断において正常であることが確
認されているものとする。上記した方式によるレ
ンジスイツチ300の診断のため、アンド回路4
12が設けられており、このアンド回路412の
一方の入力端には、第2判別器405の出力端が
接続されており、他方の入力端には、オア回路4
13を介してレンジスイツチ300の2レンジ、
1レンジおよびDレンジを示す出力端が接続され
ており、このアンド回路412がHi信号を出力
したとき、レンジスイツチの故障を示すようにな
つている。 上記アンド回路404,407および412、
および上記第5ないし第8判別器408,40
9,410および411の出力端は、優先順判断
回路414に接続され、上記した順序でセンサ等
の診断が自動的に行なわれるようになつている。
上記優先順判断回路414は、優先順上位のもの
から故障があつたか否かを判別し、故障があつた
ところでそのセンサ等の故障を示す故障信号を出
力する。この優先順判断回路414の出力端に
は、信号変換回路415が接続されており、この
信号変換回路415は、優先順判断回路414か
らの故障信号に基づき、故障個所に応じたコード
信号を出力する。この信号変換回路415の出力
端には、モールス信号発生器416が接続されて
おり、このモールス信号発生器416は、上記コ
ード信号を受けて故障個所に応じたモールス信号
を発生する。このモールス信号はテスタ端子41
7から出力されるようになつており、これによつ
て診断者が、故障個所がどこであるかを判断でき
るようになつている。 なお、上記シフト弁の駆動回路326,32
7,328およびロツクアツプ制御弁のための駆
動回路334Aには、ゲート回路418,41
9,420,421,インバータ422およびオ
ア回路423を介してアンド回路404、第5、
第6判別回路408,409が接続されており、
これによつてタービン回転数センサ209あるい
はスロツトル開度センサ207が故障のとき、上
記駆動回路に制御信号が入力されないようになつ
ている。 次にモニタ回路450について説明すると、こ
のモニタ回路450も、診断回路401と同様優
先順判断回路451を備えており、この優先順判
断回路451の多数の入力端には、タービン回転
数センサ209、エンジン回転数センサ208、
スロツトル開度センサ207、モードセンサ21
0、レンジスイツチ300のレンジ2,1,Dを
示す出力端および水温センサ301が接続されて
いる。優先順判断回路451の出力端には、信号
変換回路452が接続されており、この信号変換
回路452は、優先順判断回路451から上の述
べた順にセンサ209,208,207,21
0,301およびレンジスイツチ300からの信
号を受け、特定のコード信号に変換して出力する
ものである。信号変換回路452の出力端は、メ
モリ453に接続されており、このメモリ453
の出力端は、デユーテイ比制御回路454に接続
されている。上記信号変換回路452から出力さ
れるコード信号は、メモリ453に一旦記憶され
た後、デユーテイ比制御回路454に入力される
ようになつている。このデユーテイ比制御回路4
54は、テスタの針の振れがほとんど感じられな
くなる20Hz程度のパルスのデユーテイ比を、上記
コード信号に応じて変化させ、各センサの出力に
応じた値の疑似アナログ出力を得るためのもので
ある。このデユーテイ比制御回路454からのこ
の疑似アナログ出力は、上記テスタ端子417か
ら出力されるようになつており、これによつて診
断者がテスタの振れを観察することにより、ター
ビン回転数をモニタすることができる。 なお、アンド回路455とインバータ456の
作用より、診断回路401により故障診断が行な
われているときは、上記モニタ回路540からの
出力がテスタ端子417から出力されないように
なつている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係る電子制御自
動変速装置の自動変速機部分の断面および油圧制
御回路を示す図、第2図は上記電子制御自動変速
装置の電子制御回路を示す概略図、第3A図およ
び第3B図は、シフトアツプマツプとシフトダウ
ンマツプの一例を示す図、第4図、第5図、第6
図、第8図および第10図は、本発明に従う変速
制御のフローチヤート、第7図、第9図および第
11図は、それぞれシフトアツプマツプ、シフト
ダウンマツプおよびロツクアツプ制御マツプを示
す図、第12図は、第2図に示した電子制御回路
と同様の作用を行なう電気回路を示す回路図、第
13図は、本発明の他の実施例によるシフト判定
手段を示すフローチヤート、第14図は、第13
図のフローチヤートに示されたシフト判定手順を
行なう際に使用されるシフトアツプマツプを示す
グラフ、第15図は、第13図のフローチヤート
に示されたシフト判定を行なう電気回路を示す回
路図である。 AT……自動変速機、10……トルクコンバー
タ、11……ポンプ、12……タービン、100
……油圧ポンプ、103……セレクト弁、200
……電子制御回路、207……負荷センサ、20
8……エンジン回転数センサ、209……タービ
ン回転数センサ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エンジンの出力軸に連結されたトルクコンバ
    ータ、このトルクコンバータの出力軸に連結され
    た変速歯車機構、この変速歯車機構の動力伝達経
    路を切換え変速操作する変速切換手段、この変速
    切換手段を操作する流体式アクチユエータ、この
    流体式アクチユエータへの圧力流体の供給を制御
    する電磁手段、エンジンの出力軸回転数もしくは
    トルクコンバータの出力軸回転数を検出する回転
    数センサ、エンジンの負荷を検出するエンジン負
    荷センサ、前記回転数センサの出力信号およびエ
    ンジン負荷センサの出力信号を入力し、予め記憶
    されたシフトデータと比較して、1度に2段以上
    のシフトチエンジを要するか否かを判定し、必要
    な場合にスキツプシフト信号を発するスキツプシ
    フト判定手段、および前記スキツプシフト信号を
    受け、この信号に基づき前記電磁手段を駆動制御
    することによつて2段以上のシフトチエンジを1
    度に行なう制御回路を備えた電子制御自動変速装
    置。
JP57172691A 1982-10-01 1982-10-01 電子制御自動変速装置 Granted JPS5962755A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6388354A (ja) * 1986-09-30 1988-04-19 Aisin Seiki Co Ltd 自動変速機の油圧制御回路
JPS63199948A (ja) * 1987-02-16 1988-08-18 Komatsu Ltd 走行車両の登坂時自動変速方法
JP3155027B2 (ja) * 1991-05-20 2001-04-09 ジヤトコ・トランステクノロジー株式会社 自動変速機の変速制御装置

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