JPS6155221A - 電導性の優れた炭素質またはグラフアイト質繊維の製造法 - Google Patents

電導性の優れた炭素質またはグラフアイト質繊維の製造法

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JPS6155221A
JPS6155221A JP17516284A JP17516284A JPS6155221A JP S6155221 A JPS6155221 A JP S6155221A JP 17516284 A JP17516284 A JP 17516284A JP 17516284 A JP17516284 A JP 17516284A JP S6155221 A JPS6155221 A JP S6155221A
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Mutsuaki Murakami
睦明 村上
Susumu Yoshimura
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a、産業上の利用分野 本発明は電導性の優れた炭素質またはグラファイト質繊
維の製造法に関する。
b、従来技術 従来、炭素質繊維の製造法としては、(1)ポリアクリ
ロニトリル、セルローズ、ピッチなどを繊維にし、これ
を不融化し、さらに焼成する方法が広く行われている。
この方法とは別に(2)ベンゼン。
メタン、エタンなどの炭化水素ガスを熱分解して気相反
応によシ直接m維を製造する方法も知られている。この
方法で製造された繊維は気相生長炭素繊維と呼ばれ、前
記(1)の方法で製造された炭素質繊維に比べて、弾性
率、引張り強度、電導度などで優れた特性を有する。例
えばポリアクIJ Oニトリルから製造された炭素am
維の引張り強度、弾性率、室温電気抵抗率の値は、それ
ぞれ、6〜12 ton 7cm2.600 ton 
7cm2.5〜10×10−3Ωcmであるに対し、気
相生成炭素質繊維(ベンゼン原料、生成温度1100°
C)の値は、それぞれ、10〜30 ton 7cm2
.2000〜4000ton/Cm2、lXl0−3Ω
IJであって優れた特性を有している。
そのため、気相生成炭素繊維は電導体、抵抗体、発熱体
がどのエレクトロニクス材料として期待されているが、
次のような欠点があるため、未だ広く一般に使用されて
いない。
(1)  気相生長炭素繊維は連続した長繊維で得難く
、短繊維となり、また欠陥があったシすることが多く、
均一な繊維が得にくい。
(2)繊維の太さが5〜50μm程度でばらつきが多く
不均一であυ、5μm以下の直径の繊維を安定に得るこ
とは困難である。
(5)  反応温度が高く、一般には1000℃以上の
温度を必要とする。
(4)生長反応を促進するためには、触媒、例えばli
’e 、 Ni、 Coなどの超微粉末を必要とする。
触媒を使用しない時は反応の制御が難しくm維が得られ
ない場合もある。
(5)  電導度の値は、5×109cm (ベンゼン
原料で気相生長温度1100’Cの場合]であり、電導
体として使用するには不十分である。
本発明者らは、さきに従来の気相生長炭素繊維の欠点を
解消すべく研究の結果、ベンゼンに代え、芳香族2酸無
水物、芳香族ジイミド化合物、または加熱により芳香族
2酸無水物あるいは芳香族イミド化合物を生成する化合
物を、アルゴン、窒素。
ヘリウム、水素及びこれらの混合ガスから選ばれたガス
雰囲気あるいは真空中で加熱気化させて気相成長させる
炭素質繊維を製造する方法を発明した(特願昭59−4
9167号)。
この方法により従来の気相生長法における欠点をなくl
、、0.1〜5μmの太さの繊維を300〜1000℃
の低温でも容易に製造し得られるようKなった。これら
の繊維の電導度は従来の気相生長炭素繊維に比べて(而
−処理温度で比較した場合)優れているが、未だ十分で
ない問題点があった。
咬だ、これらの繊維を2000°C以上に高温で処理す
るとグラファイト化する(特願昭59−50850号)
。これにより電導度を向上し得られる満足すべき程度に
はなし得なかった。
C1発明の目的 本発明は本発明者らが開発した前記気相成長繊維の電導
性を向上せんとするものであシ、その目的は優れた特性
を有し、かつ優れた1導性を有する炭素質繊維またはグ
ラファイト繊維を製造する方法を提供するにある。
d3本発明の構成 本発明者らは前記目的を達成すべく、得られた気相成長
炭素繊維及びこれらを2000’C以上の高温で処理す
ることによシグラファイト化したグラファイト質繊維に
、アクセプター性またはドナー性のドーパントをドープ
することを試みた。
その結果、繊維の原料、炭素質繊維の熱処理温度及びド
ーパントの種類によって相違するが、電導性を高め得ら
れることを究明し得た。この知見に基いて本発明を完成
した。
本発明の要旨は、芳香族2酸無水物、芳香族ジイミド化
合物または加熱により芳香族2酸無水物あるいは芳香族
ジイミド化合物を生成する化合物を、アルゴン、チッ素
、ヘリウム、水素及びこれらの混合ガスから選ばれ九ガ
ス雰囲気中あるいは真空中で加熱気化させて気相成長さ
せた炭素質繊維またはこれを加熱処理してグラファイト
化した繊維に、アクセプター性またはドナー性のドーパ
ントをドープすることを特徴とする電導性の優れた炭素
質またはグラファイト質繊維の製造法にある。
本発明の方法は2つの段階からなっている。
第1段階は、芳香族2酸無水物、芳香族ジイミド化合物
または加熱により芳香族2酸無水物あるいは芳香族ジイ
ミド化合物を生成する化合物を、アルゴン、チッ素、ヘ
リウム、水素の1種または2種以上の混合ガス雰囲気中
あるいは真空中で加熱することによって気化させ、気相
成長させて炭素質繊維を作ること。また更にこれを20
00”C以上の高温処理することによりグラファイト質
繊維とすることにある。
芳香族2酸無水物の代表的な化合物としては、次のよう
な化合物が挙げられる。
ピロメリット酸2無水物(BTODと略す)=1゜4.
5,8.ナフタレ/テトラカルボン酸2無水物(NTG
I) −1) ; 2 、3 、6 、7 、ナフタレ
ンテトラカl’TW7W12無水物(NTGD−2);
1゜2.5,6.ナフタレ/テトラカルボン酸2無水物
(N’rcD−3);3,4,9,10ペリ1/ 7 
f)ラカルyf+”7酸2無水物(PTGD −1) 
; 1.12゜6.7ペリレンテトラカルボン酸2無水
物(PT(3D−2);3.4,8.9アントラセ/テ
トラカルボン酸2無水物(ATOD ) ; 3 、4
 、8 、9 、ピレンテトラカルボン酸2無水物; 
3 、3’、 4 、4’ビフエニルテトラカルボン酸
2無水物;2,2′。
3.3′ビフエニルテトラカルボン酸2無水物; 2゜
2−ビス(3,4−ベンゾフェノンテトラカルボン酸2
無水物;ビス(3,4−ジカルボキシフエ;ルン゛スル
フォン2無水物;ビス(3,4−ジカルダキシフェニル
ンエーテル2酸無水物; 2 、3゜4.5チオ7エン
テトラカルボン酸2無水物;また、これらの2酸無水物
異性体、7エナンスレン。
アクリジ/、ピー−ルウキノリン、ゴaネン等の2酸無
水物がある。しかし、これら例示の化合物に限定される
ものではない。
更にまた、本発明における出発原料としては、加熱によ
シ前記芳香族2酸無水物を生成する化合物、例えば加熱
により脱水反応を起して、芳香族2酸無水物を生ずるテ
トラ芳香族カルボン酸も同様に使用することができる。
芳香族ジイミドの代表的な化合物としては、次のような
化合物が挙げられる。
ピロメリットジイミド(PMDIと略す);l。
4.5,8ナフタレンジイミド(NTDI −1と略す
);2,3,6,7.ナフタレンジイミド(NTDI−
2と略す];3,4.9,1o、ペリレンジイミド(F
TDI−1と略す);1,12,6゜7、ペリレンジイ
ミド(PTDI −2と略す);3゜4.8,9.アン
トラセンジイミド(ATDIと略す);3,4,8.9
.ピレンジイミド(PyTDIと略す)などがおり、さ
らに有機顔料であるCi、I。
ピグメントレッド123 、 Vatレッド23 + 
Vatレッド29などがある。しかし、これら例示の化
合物に限定されるものではない。
史にまた、本発明における出発原料としては、加熱によ
り前記芳香族ジイミドを生成する化合中、例えば加熱に
より脱水反応を起して、芳香族ジイミドを生ずる芳香族
アミド酸も同様に使用することができる。
芳香族2酸無水物や芳香族ジイミドを原料として気相生
長炭素繊維の生長させるメカニズムにおいては、本質的
には生長促進のための触媒を必要としない。実際に多く
の芳香族2酸無、水物や芳香族ジイミドは単に加熱する
だけで繊維状生成物を製造することができる。しかしな
から、BTODA(融点283〜286°C)のような
融点が比較的低い化合物の場合には、触媒の存在がカル
ボニル基の解裂反応を促進するので触媒の存在が好まし
い。
このような場合に使用される触媒としては、 Fe、C
01Ni、V、N’b、Tav またはコレらノ炭化物
、窒化物などの化合物を初めとして、通常の気相生長炭
素繊維の製造に使用される触媒も使用することができる
。これらの触媒は炭素質繊維が析出する加熱帯域中に置
かれ、特に超微粉末である場合が有効である。
生長反応は、アルゴン、窒素、ヘリウム、水素及びそれ
らの混合ガスから選ばれたガス雰囲気中あるいは真空中
で行う。特に気化する温度が高い原料を用いる場合は真
空中で行うのが有効である。
逆に気化温度が低い原料を用いる場合は、オートクレー
ブを用いて前記ガスの加圧下で行うのが有効である。水
素の存在は一般に生長反応をおそくする傾向があるが、
触媒を共存させて生長反応を行う場合は水素を存在させ
ることが好ましい。この場合、水素は触媒の活性を保持
するのに有効に働くものと考えられる。少量の酸素の存
在は生長反応を促進する効果があるが、10%以上の酸
素の存在は生長反応を阻害する。酸素の多量の存在は燃
焼を起こさせてスス状炭素を発生させ、これが生長反応
を阻害するものと考えられる。
次に芳香族テトラカルボン酸2無水物の内設も典型的化
合物であるPTOD −1を用いた場合における炭素繊
維の生成メカニズムについて述べる。
PTOD −1は516°Cで減量反応が開始し1この
温度附近から急激な酸素の減少が観察される。これによ
ジカルボニル置換基の解裂が起って酸素がぬけ、ペリレ
ンラジカルが生成するものと考えられる。アルゴン中で
600 ”C、800”C、1000’Cで製造した繊
維のFT −IRスペクトルを示すと、第1図のa+ 
t) r C* dの通シである。ただしaはPTOD
 −1(D スヘクトルテ、b i 600 ”C1C
は800°C1dは1000°Cにおけ・るスペクトル
である。
FTCD −1のスペクトルaで、1774cm−”の
吸収はVC=Oに基づく吸収、 1757 、1743
.1730cm  の吸収は芳香族のδ0−H(面外)
 、 1595 。
1503cm””の吸収は芳香族1/G=Ol 140
7Cm−’の吸収は不飽和炭素のδC−H(面内)、1
299゜の各吸収は芳香族化合物のδ0−H(面外)で
ある収はほぼ消失してしまうが、芳香族化合物のδC−
H1シa=C,に基づく各吸収は消失しないで残ってい
る。一方、800°C、1000’Cで作成した繊維の
スペクトルC1dはδG−Hの吸収もほとんどン肖失し
全体的にブロードなスペクトルになυ赤外光の透過性も
悪くなってくる。一方、元素分析の結果では600°C
で作成した繊維はG = 93.6%、H=2.4%で
あり800℃での繊維はC= 94.5%。
H= 0.9%、 1000°Cで作成した繊維はC=
98.5%、H=0.4%であった。また、 XPSの
測定ではいずれの試料でも酸素の存在量は1.5%以下
であった。この様な結果から繊維はPTODの分解によ
シ生成したペリレンラジカル■が第2図に示す様なメカ
ニズムによって生長するものと考えられる。
ここでポリペリレン構造の■では水素の存在量は3.2
%であり、■が2分子結合した■の構造では1.6%で
ある。従って、600°Cで製造した繊維は水素の存在
比より■とHの中間構造のものであり、800°C、1
000°Cで製造した繊維は■の構造より更にグラファ
イト化したものと考えられる。
以上はPTCD −1を原料とした場合における生成メ
カニズムと繊維の基本的構造について述べたが、他の原
料を使用した場合も、その原料に対応して同様な生成メ
カニズムとそれに対応した繊維構造のものが得られる。
このようにして得られた炭素質繊維を熱処理すると電導
性が大きくな、9.2000°C以上の熱処理を行うと
グラファイト質繊維となυ電導性は更に増加する。
例えばPTCD −1を原料とした炭素質繊維を、53
0℃、600°c 、 soo℃、 1ooo°C+’
 1200 ”C。
2000°C、2500°Cに熱処理した繊維の電導度
は、それぞれ、0.2 、10 、200 、570 
、1100 。
10 、 OOO、17、000S / cmである。
これらの炭素質繊維の電導度はベンゼンを原料とする従
来の気相生長炭素繊維の電導度よシも大き5い。
第2段階は電導性を向上させる化学的ドープ処理、すな
わち、アクセプター性またはドナー性のドーパントをド
ープする。
アクセプター性のドーパントとしては、例えば、H28
04r So5. I、 r HF + ’Heal、
 + FeO12+0uC72゜101 、 Br21
 C121HNO,、HOl 、 Et20 BII’
4、No□BF4. SbF5+ AsF5が挙げられ
る。ドナー性のドーパントとしては、例えばNa 、 
K、 Li 、Csが挙げられる。
コレあノトーハントノ内、H2SO4,So、 、 A
sF5ガスによるドーピングが最も大きい効果をもたら
し、最高100倍の電導度の向上が見られる。またFe
01x、 + I2+ HF 、 HNO3,K 、 
Naでは10〜100 倍 、  工at  、  B
r2 、  az2 、  ucノ 、  Et20B
F4  +Fe(j2r CuCl2. No2BF4
. SbF5. Li 、 Cs 、等でも電導度の向
上が観察された。
また、炭素質繊維の熱処理温度もドーピング効果に影響
がある。一般に熱処理温度が800°C以下の場合は、
ドーピング効果が比較的大きく、800°Cを超え14
00°Cまでの領域ではドーピング効果が小さく、14
00℃を越えると再びドーピング効果が増し、2000
°C以上ではドーピング効果が著しくなる。
e、実施例 実施例1゜ ペレット状にプレス加工した各種の芳香族2酸無水物及
び芳香族ジイミド化合物(ペレット径13酬、Wさ1胡
)を加熱炉にセットし10°C/ minの速度で20
0〜1000°Cの間のあらかじめ設定した温度まで昇
温し、1時間その温度に保持しだ後40°C/ min
の速度で降温した。反応はすべてアルゴン気流中で行な
い、反応終了後ペレット表面を観察して生成物の有無を
確かめた。生成物の存在の認められる最低の温度を生成
温度とし、この生成温度と1000°Cの間の温度で生
成した繊維の一般的な形状(径と長さ)を電子顕微鏡で
測定した。その結果を第1表に示す。
得られた繊維を下記のようにしてドーピングした。
a)減圧にしたセル中にセットし、硫酸蒸気や工。
ガスをセル中に導入する方法。
b)  FeCl3のニトロメタン溶液に、NaのTH
F溶液に浸漬する方法。
c)  CuCl2. FeCl2を真空中で導入する
方法。
ドーピング前後の電導度を測定した結果は第2表に示す
通りであった。
なお、電導度は銀ペースト、金線、金電極を用い4端子
電極を取付けて測定した。
この結果が示すように、いずれもドーピングにより繊維
の電導度を向上し得られる。
実施例2゜ 実施例1と同じ方法でペレット状にプレス加工したPT
CD−1を処理温度、処理時間、雰囲気を変えて熱処理
した。結果を第3表に示す。PTCD−1は520°C
未満の温度では繊維状の生成物は得られず生成には52
0°C以上の温度が必要である事が分る。繊維の生長は
比較的低温520〜600″Cで起こりこれ以上の温度
では太さ方向の生長がおこる(700〜1000°C)
。長時間の処理により長さ方向及び太さ方向の生長が進
むがそれはあまシ大きくない。また、ArとHe l 
N2 +真空中での生長は同じ様に起り、差は殆んど詔
められなかった。
前記の各種温度で処理したPTOD −1繊維に実施例
1と同様にしてドーピングし、電導度を測定した。その
結果は第4表の通りであった。
以上の結果から明らかなように、加熱処理温度が100
0〜1200℃の炭素繊維ではドーピング効果は小さい
が、この温度より低温または特に高温で処理した場合は
ドーピング効果が顕著である。
実施例3゜ 実施例2と同じ方法でFTCD −1を原料とじ600
°Cで作成した炭素質繊維を用いて、各種のドーパント
を用いてドーピングして電導度を測定した。その結果は
第5表の通りであった。
第    5   表 以上の結果から明らかなように、電導度を向上させるド
ーパントとしては、H2So4+ SbF5.AsF5
゜vec t 、が優れている。
実施例4゜ FTCD−1を原料として得た炭素質繊維を2500°
Cで熱処理したグラファイト質繊維(電導度17.00
03/cm )をCu012及びyeat2をドーパン
トとして用いドーピングした。即ち、石英ガラス容器中
に前記繊維とCuCl2またはFeel12を入れ、ガ
ラス容器を真空下で封入し、これを350°Cの炉に入
れて約20時間放置した。金属光沢の増加した繊維が得
られた。得られた繊維の室温における電導度はcttc
z2の場合170 、000 S/c+++ 、 Fe
el2の場合は190,000 S/c渭であった。
CuCl2をドーピングした繊維を150°Cで2時間
放置しても電導度は変化しなく高い安定性を示した。F
eel 2をドーピングした繊維は湿気中での安定性は
劣るが、乾燥気体中ではauat2と同様の安定性を示
した。
これらの繊維の電導度は従来の炭素繊維をドーピングし
た場合における電導度の向上に比べてはるかに高いもの
である。
f6発明の効果 以上のように、本発明の方法によると、従来の気相生長
炭素繊維の原料を異にする芳香族2酸無水物または芳香
族ジイミド化合物を使用することによシ得られた炭素質
繊維及びこれより得られるグラファイト質繊維をドーピ
ング処理することによ)、従来の炭素繊維よυもはるか
にすぐれた電導性を有する炭素質繊維を得る事が出来る
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はPTCD −1より作成した炭素質繊維のFT
 −IRスペクトルであシ、aはPTOD −1、bは
600℃で作成した繊維、Cは800°Cで作成した繊
維、dは1000℃で作成した繊維のスペクトル、第2
図はPTOD −1の炭素質繊維生成のメカニズムを示
す図である。 第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)芳香族2酸無水物、芳香族ジイミド化合物または加
    熱により芳香族2酸無水物あるいは芳香族ジイミド化合
    物を生成する化合物を、アルゴン、チッ素、ヘリウム、
    水素及びこれらの混合ガスから選ばれたガス雰囲気中あ
    るいは真空中で加熱気化させて気相成長させた炭素質繊
    維またはこれを加熱処理してグラファイト化した繊維に
    、アクセプター性またはドナー性のドーパントをドープ
    することを特徴とする電導性の優れた炭素質またはグラ
    ファイト質繊維の製造法。 2)アクセプター性のドーパントが、H_2SO_4、
    SO_3、I_2、HF、FeCl_3、FeCl_2
    、CuCl_2、ICl、Br_2、Cl_2、HNO
    _3、HCl、Et_2O^+BF^−_4、NO^+
    _2BF_4、SbF_5及びAsF_5から選ばれた
    ものからなる特許請求の範囲第1項記載の電導性の優れ
    た炭素質またはグラファイト質繊維の製造法。 3)ドナー性のドーパントが、Na、K、Li及びCs
    から選ばれたものからなる特許請求の範囲第1項記載の
    電導性の優れた炭素質またはグラファイト質繊維の製造
    法。
JP17516284A 1984-08-24 1984-08-24 電導性の優れた炭素質またはグラフアイト質繊維の製造法 Granted JPS6155221A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102516248A (zh) * 2011-11-07 2012-06-27 中国科学院福建物质结构研究所 含有斜线型萘二酰亚胺单元的n-型有机半导体材料

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102516248A (zh) * 2011-11-07 2012-06-27 中国科学院福建物质结构研究所 含有斜线型萘二酰亚胺单元的n-型有机半导体材料

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