JPS6150835B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ 発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は自動二輪車において、その車体に装着
されるウインカのウインカコード引出装置に関す
るものである。

(2) 従来の技術 従来、自動二輪車において、ウインカを車体フ
レームに装着する場合には、ウインカを取付けた
ウインカステーに取付ボルトを設け、この取付ボ
ルトと、これに螺合されるナツトでウインカステ
ーを車体の適所に固着し、ウインカに接続される
ウインカコードはウインカステー内を通し、該ス
テーの側面に開口した通し孔を通して外部に引出
すようにしている（実開昭54−62686号公報参
照）。

(3) 発明が解決しようとする問題点 ところが前記従来のものではウインカに連なる
ウインカコードがウインカステーの外部の可視範
囲に露出して外観上の体裁がよくないばかりでな
くウインカコードを傷つけることがあり、またウ
インカコードをウインカステーの側面に開口した
通し孔を通して外部に引出すためウインカコード
が略直角に屈曲されることになり、該屈曲部が他
の部分に比して損傷され易くなる等の問題があつ
た。

そこで本発明は前記問題点をすべて解決できる
ようにした、構成簡単な自動二輪車におけるウイ
ンカのウインカコード引出装置を提供することを
目的とするものである。

Ｂ 発明の構成 (1) 問題点を解決するための手段 本発明によれば、前記目的達成のため、ウイン
カを取付けたウインカステーの基部に取付ボルト
および位置決めピンを一体に設け、前記取付ボル
トを車体にナツト締めするとともに位置決めピン
を車体側取付部材に形成した切欠に係合し、前記
ウインカステーおよび取付ボルトには、相互に連
通する挿通孔および引出孔を穿設し前記引出孔は
取付ボルト内を傾斜しその側面に開口されて前記
切欠に連通され、前記ウインカに連なるウインカ
コードは前記挿通孔、引出孔および切欠を通つて
車体外に引出され、さらに前記車体側取付部材に
は前記ウインカコードの露出部を覆う覆部が一体
に形成される。

(2) 作 用 ウインカに連なるウインカコードはウインカス
テー内の挿通孔および取付ボルト内の傾斜した引
出孔を通つて外部に引出されて外部への露出部
は、車体側取付部材の覆部で被覆される。

(3) 実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説
明する。

自動二輪車の車体ＦにウインカＷを装着するた
めの合成樹脂製ウインカステーＳは、その基部１
に取付ボルト２および位置決めピン１６が一体に
設けられ、またその先部にはウインカＷを取付る
ための取付片３が一体に設けられる。

前記ウインカステーＳにはその縦方向に挿通孔
４が穿設され、この挿通孔４は、その基部端面と
先部端面とに開口４_１，４_２している。前記取付
ボルト２には、前記挿通孔４に連通する引出孔１
７が穿設され、この引出孔１７は湾曲しつつ傾斜
して取付ボルト２の側面に開口６している。

ウインカＷに連なるウインカコード７は前記挿
通孔４および引出孔１７内も通り、前記開口６よ
り外部に引出される。

前述のようにウインカＷを取付けたウインカス
テーＳは車体Ｆの後端に装着されるもので、以下
にその装着構造について説明すると、車体Ｆの後
端部内側面にリヤフエンダ８を、また外側面に握
手９を重合させ、その握手９を重合させ、その握
手９の外側面より、前記握手９、車体Ｆおよびリ
ヤフエンダ８に穿設したボルト孔１０，１１およ
び１２に取付ボルト２を挿通し、この取付ボルト
２のリヤフエンダ８より突出した内端にワイヤ１
３を介してナツト１４を螺締すれば、車体Ｆの後
端部に前記ウインカステーＳをリヤフエンダ８お
よび握手９とともに共締め固定することができ
る。

前記握手９には、前記ウインカステーＳの位置
決め用と、前記ウインカコード７の通し用とを兼
ねる切欠１５が穿設され、ステー本体１の基部に
植設した前記位置決めピン１６を前記切欠１５の
一側に係合してウインカステーＳの位置が定めら
れ、また前記取付ボルト２の開口６から引出され
たウインカコード７は前記切欠１５内を通り、さ
らに前記握手９に形成した凹部９ａを通つて車体
Ｆの前方にのび図示しない電源に接続される。

前記握手９の端部には、覆部９ｂが一体に形成
され、この覆部９ｂはウインカコード７の引出露
出部を被覆して該引出露出部が外部から見えない
ようにしている。

Ｃ 発明の効果 以上のように本発明によれば、ウインカコード
はウインカステーに形成した挿通孔および取付ボ
ルトに形成した傾斜引出孔を通して取付ボルトの
側方に引出すことができるので、ウインカコード
ナツトによるウインカステーの取付に邪魔になら
ず屈曲度合を少なくして外部に引出すことがだき
ウインカコードの屈曲による傷付を防止すること
ができる。またウインカコードの引出露出部は、
車体側取付部材と一体の覆部によつて被覆されて
該コードがウインカステー外の可視範囲に露出す
ることがなく外観上の体裁がよいばかりでなく、
障害物から防護される。また前記覆部は車体側取
付部材を利用して形成されるので部品点数増を招
くこともない。

さらにウインカステーは位置決めピンと切欠と
の係合により車体に対して位置決めされるので、
ウインカステーと車体との位置合せが容易とな
り、その結果ウインカコードの引出しも容易とな
り、組立性、メンテナンス性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置を備えた自動二輪車の側面
図、第２図は第１図―線拡大横断面図であ
る。 Ｆ…車体、Ｓ…ウインカステー、Ｗ…ウイン
カ、１…基部、２…取付ボルト、４…挿通孔、９
…取付部材、９ｂ…覆部、１４…ナツト、１５…
切欠、１６…位置決めピン、１７…引出孔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ウインカＷを取付けたウインカステーＳの基
   部１に取付ボルト２および位置決めピン１６を一
   体に設け、前記取付ボルト２を車体Ｆにナツト１
   ４締めするとともに位置決めピン１６を車体側取
   付部材９に形成した切欠１５に係合し、前記ウイ
   ンカステーＳおよび取付ボルト２には、相互に連
   動する挿通孔４および引出孔１７を穽設し前記引
   出孔１７は取付ボルト２内を傾斜しその側面に開
   口されて前記切欠１５に連通され、前記ウインカ
   Ｗに連なるウインカコード７は前記挿通孔４、引
   出孔１７および切欠１５を通つて車体Ｆに引出さ
   れ、さらに前記車体側取付部材９には前記ウイン
   カコード７の露出部を覆う覆部９ｂが一体に形成
   されることを特徴とする自動二輪車におけるウイ
   ンカのウインカコード引出装置。