JPS6147737A - 車両用ウエザ−ストリツプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、車両の窓ガラスを窓枠に摺動自在に支持する
ウェザ−ストリップに係わり、特に窓ガラスとの間に生
ずる摩擦抵抗力を低減させ、かつ安価に得ることのでき
る車両用ウェザ−゛ストリップに関するものである。

「従来の技術」 一般に、乗用車、貨物車、バス等の車両の窓ガラスは、
窓枠にゴムあるいは合成樹脂製のウェザ−ストリップを
介して摺動自在に支持され、上下あるいは左右に開閉で
きるようになっている。

従来、との゛ような窓ガラスを支持するウェザ−ストリ
ップとしては、例えば窓ガラスと接触する摺動面にナイ
ロン等からなる毛状体を植毛したり、あるいはウレタン
系塗料によるコーティング層を設けたりして、これら毛
状体あるいはコーティング層の作用により、窓ガラスを
開閉する際に窓ガラスとの間に生じる摩擦抵抗力（ｍ動
抵抗）を和らげるようにしたものが知られている。

「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、前記植毛を施したウェザ−ストリップは
ｌＩＩ造コストが扁＜つき、また、ウレタンコーティン
グを施したウェザ−ストリップは植毛を施したものに比
べて性能が劣り、例えば、天候。

温度、湿度等の種々の要因によって窓ガラスの開閉に大
きな力を要することが往々にして生じるという難点があ
る。そこで、安価に得ることができ、かつ、窓ガラスを
より開閉し易くすることのできるウェザ−ストリップの
開発がこの技術分野における一つの課題となっている。

「問題点を解決するための手段」 本発明は、 （イ）　アクリロニトリル・ブタジェンコポリマーを主
体とし、これにイオウ、過酸化物等の加硫剤およびメラ
ミン、フェノール等の熱硬化性樹脂を混合してなる接着
剤１００重欺８と、（ロ）耐油性および耐候性を向上さ
せるための塩化ビニル、酢酸ビニルコポリマー２〜７０
重ｆＩｋ８ｉｌ！と。

（ハ）滑材（滑性向上用の物質）であるポリテトラフル
オルエチレン、二硫化モリブデン、カーボングラファイ
ト、架橋ポリスチレン、マ゛イカのうち一種または二種
以上を２０−４０重置部と、に）硬化剤であるポリイソ
シアネートｏ、ＳＮ１重量部と忙よってコーティング層
を形成したものである。

このコーティング層において、げ）の成分７００重量部
に対して（ロ）の成分が２重を部より少ないと、製品（
ウェザ−ストリップ）の耐油性が劣り、また、１Ｏ７ｆ
ｌ量部より多いと、製品の耐熱性が悪くなる。また、（
イ）の成分７００重量部に対して（ハ）の成分が２０重
量部より少ないと、製品の滑性が低下し、６重重ｆｆｉ
部より多いと、コーティング層のストリップ基材２に対
する接着性が悪くなる。さらに、（イ）の成分１００重
量部に対してト）の成分がａ３重置部より少ないと、コ
ーティング層が硬化しにくく、１重量部より多いと、コ
ーティング層が硬化しすぎて、ひび割れ等を発生するお
それがある。

「実施例」 以下、本発明を実施例によって説明すると、第１図は本
発明に係わる車両用ストリップを示すものである。この
吟エザーストリップ１は、ゴムによって形成された長尺
状のストリップ基材２１Ｃ１その長手方向（第１ＩＶｊ
Ｊ紙面と直交する方向）に沿って窓ガラスＧを摺動させ
る２本の互いに平行な溝３が設けられ、この溝３の内面
（窓ガラスｑが接触する面）に窓ガラスＧとの間に生じ
る摩擦抵抗力を低減させるコーティングＪＩＩ！Ｉ４が
設ｆｆうれたもので、例えば、第２図に示すように車両
Ｖの左右に開閉する窓Ｗの窓枠に取り付けて使用される
。

前記コーティング層４は、例えば次のようにして形成さ
れたものである。すなわち、アクリロニトリル・ブタジ
ェンコポリマーを主体とし、これにイオウおよびフェノ
ールを混合してなる接着剤１０θ重財部と、塩化ビニル
・酢酸ビニルコポリマー参重量部とを、メチルエチルケ
トン（有機溶剤）２００重量部に溶解して３５％捏夏の
溶液を合成する。このときの有機溶剤の量は後述する塗
料組成物の塗布方法（例えばディップコート、スプレー
コート、ロールコート等）に応じて適宜設定し、溶液に
適当な粘度を持たせるようにする。

さらに、前記溶液にポリナトラフルオルエチレン４４０
重歇部、カーボングラファイト弘重鍬部およびポリイソ
シアネー）７重量部を混合して塗料組成物を得る。そし
て、この塗料組成物を適宜の塗布方法により、ストリッ
プ基材２に塗布した後、ｑＯ℃で５分間加熱して塗料組
成物を硬化させ、ストリップ基材２に固着した状態のコ
ーティング層４を得る。なお、塗料組成物を塗布する前
にストリップ基材２の表面にパフ加工を施したり、ある
いは、プライマを塗布したりしてコーティング／ｌＩ４
とストリップ基材２との接着性を向上させるようにして
もよい。

このようにして形成されたウェザ−ストリップ１は、塗
料組成物をス）　ＩＪツブ基材２に塗布する・だけで容
易に得ることができるので、製造コストが安価であり、
また、コーティング層４がアクリロニトリル・ブタジェ
ンコポリマーをその成分の主体としているため、コーテ
ィングＮ４の表面がいわゆる粗面状態となっており、窓
ガラスＧに密接しにくくなって、窓ガラスＧに対する摩
擦抵抗力が小さくなるものである。また、塩化ビニル・
酢酸ビニルコポリマーによって耐油性および耐候性が向
上し、ストリップ基材２とコーティング層４との接着状
態が良好となる。ちなみに、このウエザース）　ＩＪツ
ブ１を３０分間石油中に浸漬した後もストリップ基材２
とコーティング＊４とは接着状態を維持した。

次いで、実験例を示して前述したようにして製造したウ
エザース）　リップの作用効果をより明確にする。

実験例 前記ストリップ基材２と同材質のゴム板の表面に前記コ
ーティング層４を設けた試験片Ａと、前記ゴム板にウレ
タンコーティングを施した試験片Ｂとを用意し、両試験
片Ａ、Ｈのガラス板に対する静摩擦係数および動摩擦係
数を測定した。

・試験方法 第３図に示すようＫ、試験片Ａ（またはＢ）をガラス板
Ｃの上に載置し、さらに試験片への上に錘りを載せた状
態で試験片Ａをガラス板Ｃに沿って矢印方向に引っ張り
ながら、このとき試験片Ａとガラス板Ｃとの間に生ずる
摩擦抵抗力を荷重検出装置Ｅによって測定し、摩擦係数
を算出する。

・試験条件 試験片の寸法：（Ａ、Ｈ共に） １００關×１０朋×ｌ闘 荷重検出装置ニオ−トゲラフＳ−！；０Ｏ−Ｌ）摩擦係
数測定仕様 引っ張り速度：毎分ｔｒｏ朋 引っ張り距離：　　　ｔＳＯ朋 錘の重さ：３００９および４００９ ・試験結果 前記試験方法および試験条件により摩擦係数を測定した
結果を第１表および第２表に示す。但し第１表中「常温
乾燥時」とは、温度１９°Ｃ９相対湿度ダ６％の雰囲気
中で試験を行なった結果を示し、かつ・　「半乾燥時」
とは、ガラス板ＣＫ水を付けてそれを水で拭き取った直
後に試験を行なつた結果を示している。また、第２表は
摩擦係数の温度依存性を表わしており、各ｍ度の雰囲気
中に試験片Ａ（Ｂ）を３Ｑ分間放置した後、３００９の
錘を使用して試験を行なった結果を示している。

第１表 第２表 弘 第１表および第２表の結果から明らかなように、試験片
Ａは試験片Ｂに対して、その静摩擦係数および動摩擦係
数ともに％程度に減少しており、かつ、湿度変化（第１
表参照）および温度変化による摩擦係数のばらつき、す
なわち摩擦係数の湿度依存性および温度依存性が小さい
ことがわかる。

なお、前記実施例では左右開閉式の窓に適用されるウェ
ザ−ストリップを示したが、これに限るものではなく、
例えば上下開閉式の窓に適用されるウェザ−ストリップ
であってもよい。

「発明の効果」 以上説明したように、本発明の車両用ウェザ−ストリッ
プは、窓ガラスとの間に生ずる摩擦抵抗力を大晦に低減
させるとともに、温度あるいは湿度等の影響による摩擦
抵抗力の増減の幅を挾めて、窓ガラスの開閉を容易、か
つ、円滑にし、かつ、安価に製造できるという優れた効
果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す横断面図、第２□□□
は本発明が適用される車両の一例を示す側面図、第３図
は試験方法を説明する概略図である０１・・・・・・車
両用ウェザ−ストリップ、２・・・・・・ストリップ基
材、４・・山・コーティング層、Ｇ・・・・・・窓ガラ
スＯ 出願人　　株式会社　嶋田チャンネル製作所第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 車両の窓ガラスを摺動自在に支持する車両用ウェザース
   トリップにおいて、ゴムあるいは合成樹脂からなるスト
   リップ基材の表面に、 （イ）アクリロニトリル・ブタジエンコポリマーを主体
   とする接着剤１００重量部と、 （ロ）塩化ビニル・酢酸ビニルコポリマー２〜１０重量
   部と、 （ハ）ポリテトラフルオルエチレン、二硫化モリブデン
   、カーボングラファイト、架橋ポリスチレン、マイカの
   うち一種または二種以上を２０〜６０重量部と、 （ニ）ポリイソシアネート０．５〜１重量部とからなる
   コーティング層を設けてなる車両用ウェザーストリップ
   。