JPS6146309B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は、ゴム状弾性プラスチツク製の層の間
に埋込まれた繊維製補強挿入物及び場合によつて
は慣用の添加物を有し、その外層が熱的に、か
つ／又は溶剤もしくは膨潤剤により融接可能であ
る、土木建築用の多層帯状パツキン材に関する。
高架建築物、地下建築物及び土木建築用の面の密
封のための、帯状もしくはシート状パツキン材
は、水密性及び耐候性に関して課せられている要
件を満たすために、一連の種々の特性を有すべき
である。これらの特性には、室温及び約80℃まで
の高温での高い機械強度及び充分な伸び、気候の
影響に対する長時間安定性、耐光性及びUV―安
定性、帯状シートを相互に結合して大きい平面体
にし易いこと、老化安定性並びに生物学的抵抗性
がこれに属する。ところで、熱可塑性プラスチツ
ク又はゴム状弾性の硬化可能の又は硬化されたプ
ラスチツク又はゴム状弾性を有する熱可塑性プラ
スチツクを基礎とする種々の組成の帯状パツキン
材は、既に公知であるが、これらは、有利な特性
と共に常に欠点をも有している。例えば軟―ポリ
酸化ビニル、ポリイソブチレン、アクリルポリマ
ー又はビチユーメンで変性された熱可塑性プラス
チツクを基礎とする公知の熱可塑性帯状パツキン
材は、簡単にかつ申し分なく継目個所を密に融接
することができるが、これらは、温度の作用に対
して敏感である。これらの欠点は、織物繊維又は
ガラス繊維製の織布又はフリースの張り付けもし
くは張り込みによつて対処する試みがなされてい
るが、これは部分的に成果をおさめているだけで
ある。 例えばクロロプレンゴム、エチレン―プロピレ
ン―ジエン―テルポリマー、クロルスルホン化さ
れたポリエチレンゴム又はブチルゴムを基礎とす
る硬化可能なプラスチツク製の公知帯状パツキン
材は、機械強度の要求を満たしており、耐候性で
あるが、硬化されていないシートは高めた温度に
おける機械的要求を満足せず、硬化された帯状パ
ツキン材は相互に融接できず、接着剤又は接着テ
ープその他類似物を用いて、相互に堅固に結合す
ることは困難であるにすぎない欠点を有する（例
えば西ドイツ特許出願公開第2510162号又は西ド
イツ特許出願公告第2233199号明細書参照）。 ここで熱可塑性プラスチツクを基礎とし、ゴム
状弾性を有する帯状パツキン材は、中間的位置を
占めている。西ドイツ特許出願公開第2621825号
明細書に記載の帯状パツキン材では、硬化を、建
築物上に敷設の後に、かつ帯状パツキン材の間の
継目結合の形成の後に行なうべきであるが、早す
ぎる硬化の起る危険があり、従つて、融接した継
目結合の簡単な形成は再び不可能になる。これに
反して、西ドイツ特許出願公開第2219147号明細
書に記載の帯状パツキン材では、熱可塑性で、ゴ
ム状弾性のプラスチツクよりなる未硬化混合物が
使用されているが、この帯状物では、継目結合
が、同様に、付加的接着テープを用いてのみ達成
可能である。 最近は、前記の１材料から構成されている一層
の、場合によつては補強付加物を備えているプラ
スチツク―帯状パツキン材の代りに、硬化可能な
材料製の多層帯状パツキン材も製造することに移
つており、この際、外層はまつたく硬化されない
か、又はなお熱的にかつ／又は溶剤もしくは膨潤
剤によつて融接可能であり、少なくとも硬化され
た１層を備える程度にのみ硬化される（例えばオ
ーストリア特許第290612号もしくは西ドイツ特許
出願公開第2628741号明細書参照）。しかしなが
ら、この場合、使用硬化促進剤の種類及び量並び
に硬化終了時点との関係は不利である。 本発明は、ゴム状弾性プラスチツクを基礎と
し、前記の要求を満足し、公知の帯状パツキン材
の欠点を有しない帯状パツキン材を得ることを課
題としている。この際、本発明は、ゴム状弾性の
プラスチツク及び場合によつては慣用の添加物よ
りなり、帯状パツキン材の外層を形成し、熱的に
かつ／又は溶剤もしくは膨潤剤により融接可能で
ある少なくとも２層を有する土木建築用帯状パツ
キン材から出発している。本発明により、この課
題は多層の帯状パツキン材により、次のようにし
て解決される。すなわち、ゴム状弾性プラスチツ
クを含有するすべての層は、硬化促進剤不含であ
り、エチレン―プロピレン―ジエン―テルポリマ
ー及び／又はエチレン―プロピレン―コポリマー
を基礎とするゴム状弾性プラスチツクより成り、
層の間に熱の使用下に張り込められた補強挿入物
は、面重量20〜70ｇ／m²特に25〜50ｇ／m²を有す
るプラスチツク製及び／又はガラス繊維製の織
布、載積物、編布その他類似物であり、この織
布、載積物、編布その他類似物の経糸と緯糸との
間の網目空間は少なくとも2.0mm特に３mmの間隔
を有し、この多層帯状パツキン材は、ゴム状弾性
プラスチツクが織布、その他類似物の網目空間を
貫通することにより、100N／５cmより大きい層
剥離力を有する。 ゴム状弾性の硬化可能であるがまだ硬化されて
いないプラスチツクの使用により得られた本発明
の帯状パツキン材は、その有利な特性例えば特に
外層における融接性、耐候性及び耐老化性を有
し、特別な補強挿入物により層の高い耐剥離性だ
けでなく寸法保持性と共に80℃以上までの高温に
おける優れた引裂き強度及び伸張時の強度も達成
される。硬化促進剤は使用されないので、なお敷
設されていない帯状パツキン材に関する、不所望
な緩徐な硬化が起こりうる貯蔵の問題もない。 本発明により帯状パツキン材は、有利に、ゴム
状弾性で硬化可能であるが硬化されていないプラ
スチツクの、殊に耐候性に関する利点と熱可塑性
プラスチツクの利点即ち融接性殊に膨潤融接性を
有する。 本発明による多層帯状パツキン材は、例えば、
個々の層に相応して、殊に厚さ0.6〜0.9mmのシー
トをカレンダー成形し、これらの熱及び圧力の使
用下に、補強挿入物の埋込み下に一緒にローラを
かけるかもしくは張り合わせる方法で製造するこ
とができる。この場合、外層を得るために同じシ
ートを使用するのが経済的である。 多層帯状パツキン材の外層の組成において、相
応する着色又は例えば外層の表面刻印により帯状
パツキン材内部の補強の位置を示すか又は露呈側
として特別な安定剤及び／又はUV―吸収剤又は
類似の助剤の施こされたもしくは増量された外層
を明らかにするのも有利である。 本発明のもう１つの態様によれば、すべての層
がエチレン―プロピレン―ジエン―テルポリマー
（EPDM）もしくはエチレン―プロピレン―コポ
リマー（EPM）もしくはEPDMとEPMとの混合
物を基礎をするゴム状弾性プラスチツクよりなつ
ている。 本発明による帯状パツキン材の有利な組成にお
いては、プラスチツク層が、 EPDM又はEPM又はEPDMとEPMとの混合物
35〜46重量％ 填料（そのうち50重量％まではカーボンブラツ
ク） 40〜58重量％ 増量剤 ５〜12重量％ 安定剤及び老化防止剤 10〜0.1重量％ 滑剤及び加工助剤 ５〜1.9重量％ を含有する。 帯状パツキン材の経済的仕上げ、強度の改良の
ために、かつ加工助剤として、この層中に填料
を、有利に、層100重量％に対して、 カーボンブラツク（強化されたかもしくは半強
化された型） 19〜22重量％ 珪そう土（粒径が20μより小さく、少なくとも
40％分は２μより小さい無水珪酸及びカオリナ
イト） 26〜31重量％ を含有している。本発明による組成は、層を意想
外に良好な加工性、殊にカレンダー成形性にする
ことができ、帯状パツキン材に課せられた機械特
性等に関する要求を保評する。 機械的強度、冷間強度、高温における穿孔強
度、低収縮性、引裂き強度、伸張性及び寸法安定
性に関する帯状パツキン材に課せられている高い
要求を保証するためには、ゴム状弾性プラスチツ
クとして、殊に部分結晶性のエチレン―プロピレ
ン―テルポリマー又は部分結晶性のエチレン―プ
ロピレン―コポリマーもしくはこれらの混合物を
選択する。65重量％より高いエチレン含量及び35
重量％より低いプロピレン含量を有するEPMも
しくは65重量％より大きいエチレン含量及び30重
量％より小さいプロピレン含量及び最大８重量％
のジエン成分有利に５重量％より少ないジエン成
分を有するEPDMを使用するのが有利である。ジ
エン成分としては、例えばエチリデンノルボルネ
ンがこれに該当する。使用EPDMもしくはEPM
の部分結晶性の最小度合を、DSC―法により、
示差走査カロリメータ（Differential abtast
kalorimeter）で測定した融解曲線で測定する。
DSC―曲線による温度TS（℃）で測定した融解
最大ピークは吸熱ピークと称され、これは非常に
狭いか又は一定幅を包含しうる。エチレン―プロ
ピレン―テルポリマーではTS温度は50℃付近の
範囲にある。融解に必要な熱量（いわゆる同様に
DSC―法で測定された融解熱△Ｈ_S）は、エチレ
ン―プロピレン―テルポリマーもしくはエチレン
―プロピレン―コポリマー中の結晶性ブロツクの
存在を解明している。最低10J／ｇの融解熱を有
する部分結晶性のEPDMもしくはEPMが、本発
明で有利に使用される。 適当なゴム状弾性プラスチツク殊にEPDM及び
EPMの選択にとつて、それらの強度も重要であ
り、この際本発明によりDIN53455で測定した引
裂き強度最低5N／mm²を有するようなEPDM及び
EPMが使用される。 本発明による多層帯状パツキン材の最低
100N／５cmの高い剥離強度は、殊に、経糸と緯
糸との間に相応する大きい網目空間を有し、プラ
スチツク層の充分な貫通を可能とし、これに伴な
い殆んど均一な結合を形成する、適当な補強挿入
物の選択により達成される。この際、多層の帯状
パツキン材に高い寸法安定性を与え、建築物中で
恐れられている夏／冬の気候の変化の間の温度変
動における収縮を阻止するガラス繊維布を使用す
るのが有利である。 同様に、プラスチツク層用の適当な填料及び協
同作用をし、帯状パツキン材の特性殊にそれらの
機械的特性を改良する添加物の選択も極めて重要
である。ここで、重要な成分は、半活性又は活性
のカーボンブラツクいわゆる強化カーボンブラツ
クであり、この際、層は、カーボンブラツク19〜
25重量％有利に19〜22重量％を含有する。例え
ば、フアーネス法で製造した平均粒径30〜60nm
を有し、BET―表面積30〜60のカーボンブラツ
クがこれに該当する。 強化性填料として、かつ製品の価格引き下げの
ために、無水珪酸とカオリナイトとの混合物であ
り、粒径が20μより小さく、かつそのうち最低40
％は２μより小さい珪そう土が有利に使用され
る。しかしながら、珪そう土分の2/3までが、同
様に非常に微細粒状の他の填料例えばチヨーク、
カオリン、タルク、重晶石及び／又はガラス繊維
もしくはこれらの混合物で代えることも可能であ
る。 付加的に、この帯状パツキン材の層は殊に立体
障害されたフエノール系酸化防止剤、フエノール
性ホスフアイト、脂肪族カルボン酸のチオエステ
ルその他類似物を基礎とする安定剤及び老化防止
剤を含有する。加工用の滑剤としては、殊に金属
石けん、例えばカルシウム石けん、ステアリン酸
カルシウム、ステアリン酸亜鉛を用い、加工助剤
としては、殊にモンタン酸エステル及び／又は水
素化された炭化水素樹脂を使用する。EPDM及び
EPMの加工のために、更に脂肪族系及び／又は
ナフテン系のエキステンダー油の使用が必要であ
る。本発明によるプラスチツクの有利な構成は、
それがEPDM及び又はEPM35〜46重量％、填料
例えば珪そう土と混合したチヨーク、カオリン、
タルク、重晶石及び／又はガラス繊維又は珪そう
土のみ31〜26重量％、脂肪族及び／又はナフテン
系のエキステンダー油12〜７重量％、立体障害さ
れたフエノール系酸化防止剤、フエノール性ホス
フアイト、脂肪族カルボン酸のチオエステル又は
類似物を基礎とする安定剤及び老化防止剤1.0〜
0.1重量％、強化カーボンブラツク25〜19重量
％、金属石けんを基礎とする滑剤5.0〜0.1重量
％、加工助剤例えばモンタン酸エステル、水素化
された炭化水素樹脂2.3〜1.8重量％を含有するこ
とよりなる。付加的に、この帯状パツキン材は慣
用の添加物例えば着色用の顔料及びその他のもの
を含有して構成されていてよい。本発明による帯
状パツキン材の特性は、土木建築におけるすべて
の要求に極めて良好に適合している。室温におけ
る機能性と並んで、−60℃までの低温及び約80℃
までの高温においてもその機能性を示す。気候の
影響に対する安定性及び生物学的抵抗も同様に得
られる。更に、加工容易性及び、簡単かつ土木建
築に導入されかつ有効な膨潤融接又は熱空気融接
による密な継目結合を得ることが可能である。 ゴム状弾性の、網状化されていないか又は硬化
されていないか又は硬化されたプラスチツク及び
ゴムは、熱空気又は加熱ブロツクにより非常に良
好な熱で融接でき、従つて良好な均一継目結合が
得られることは公知である。この種の接合技術
は、殊に土木建築において、大きすぎる密封面を
結合すべき帯状パツキン材の使用下における封隙
を得る際に望ましい。更に、本発明の目的は、ゴ
ム状弾性プラスチツクを基礎とし、有効な膨潤融
接又は冷間融接によつても結合することのできる
帯状パツキン材を得ることである。本発明による
この帯状パツキン材は、有利にドルオールとベン
ジンとの混合物を基礎とする膨潤融接剤を用い
て、膨潤融接させることができ、この際、戸外で
の０℃より高い温度で建築現場で、申し分のない
品質の継目結合を得ることができる。 本発明の多層帯状パツキン材は、土木建築のた
めに使用の際に、長い輸送経路、高温での例えば
夏時の貯蔵にも耐えるべきであるので、巻き込ま
れた帯状パツキン材が相互に接着しないことが重
要である。このために、本発明により、例えば外
層に薄いタルク層又は類似物を撤粉し、こうし
て、輸送及び貯蔵の間の層の接着をさけることが
提案される。ポリオレフインを基礎とし、巻かれ
た多層帯状パツキン材の個々の位置の間に挿入さ
れる分離シート例えば厚さ30〜100μの非常に薄
いポリプロピレンシートを使用することも考えら
れる。しかしながら、この場合には、多層帯状パ
ツキン材を建築個所に敷設する際に、分離シート
を廃棄物として再び除去しなければならない問題
が生じる。分離層として施こされるタルク層は、
それが融接殊に膨潤融接を阻止しない程度に薄く
すべきである。 添付図面には、本発明の帯状パツキン材が断面
で示されている。 第１図には、EPDM及び／又はEPMを基礎と
し、硬化促進剤不含の２枚の外層１及び３及び補
強挿入物例えば面重量40ｇ／m²のガラス繊維織布
を有する多層帯状パツキン材が示されている。
個々の層１，３の厚さは、有利に0.6〜0.9mmの間
にあつて、この帯状パツキン材は、約1.2〜1.8mm
の間の全体の厚さを有する。しかしながら、個々
の用途に応じて、より厚い層も予想可能であり、
この際には各々の層１，３も異なる厚さを有して
いてもよい。 補強挿入物は、層１，３の内部に終端を有し
て、補強されていない縁部を残していてもよい。
外層１，３は、助剤で異なる構成にされていても
よく、例えば顔料で、上側と下側１，３に標識付
けすることができ、これによつて、この帯状パツ
キン材の敷設の際に、取扱い者に敷設の助けをす
る。 次の実施例につき本発明を説明するが、本発明
はこれらのみに限定されるものではない。 第１図による多層帯状パツキン材を得るため
に、外層１，３に関して第表の材料組成Ａより
なる厚さ0.75mmのシートを、かつ、補強挿入物２
に関して、面重量30ｇ／m²のガラス繊維織布を、
ビニルプロピオネート分散液を基礎とするずれ防
止成分と共に使用し、一緒に重ね合わせることに
よつて多層帯状パツキン材とする。

【表】 製造された多層帯状パツキン材は次の特性を有
する：

【表】 強度
この帯状パツキン材を上下に融接させるために
膨潤融接剤として例えばトルオール容量部及び沸
点範囲100〜140℃のベンジン３容量％よりなる混
合物を使用する。本発明による膨潤融接剤を用い
る本発明の帯状パツキン材の融接は、０℃より高
い温度有利に150℃より高い温度で実施すること
ができる。 本発明により多層帯状パツキン材の製法におい
ては、第１の工程で、エチレン―プロピレン―ジ
エン―テルポリマー及び／又はエチレン―プロピ
レン―コポリマーを基礎とするゴム状弾性プラス
チツクから、有利に厚さ0.6〜0.9mmのシートをカ
レンダー成形する。この際、まずカーボンブラツ
クとEPDMもしくはEPMもしくはEPDMとEPM
とからの初期混合物を作り、次にこの初期混合物
に他の添加物である填料、安定剤滑剤、増量剤等
を混合する。カーボンブラツクとゴム状弾性プラ
スチツクとからの初期混合物のこの製造は、製造
されるシートの機械特性を改良する。連続的にス
クリユーニーダー中で又は不連続的に内部〓和機
例えばステンペルニーダー（stempelkneter）中
で回分的に混合する。ミキサー中の130〜200℃の
温度で混合物は融解される。このミキサーから、
粘稠性で、可塑化されてなお完全にホモゲナイズ
されていないコンパウンドが得られるから、次い
で、これを荒引き圧延機に導入し、更に混合し、
ここで170〜185℃の温度で更に加工する。引続き
このコンパウンドをストレイナー（Strainer）に
導入し、ここで充分にホモゲナイズし、過す
る。このストレイナーから出る際に、このコンパ
ウンドは約200℃の温度を有する。このように予
備処理したコンパウンドを次に固有のカレンダー
上に導びき、この際Ｌ―カレンダー又はＦ―カレ
ンダーを利用することができる。カレンダーのロ
ーラ間隙に装入する際に、このコンパウンドは、
約185〜190℃の温度を有し、最後のカレンダロー
ラを出る際には、なお約170℃の温度を有する。
前記の方法実施は、空気不含の均質生成物を得る
ために必要であり、特に、本発明による帯状パツ
キン材の製造に使用される混合物及び成形材料に
適合している。本発明により使用される材料及び
選択されたシートの厚さを得るために、カレンダ
ーにおける引出し速度即ち生成速度は10〜20ｍ／
minであつてよい。使用ゴム状弾性混合物は非常
に強い接着傾向を有し、かつそれらは100℃より
高い温度で軟化し、その機械的強度を失なうの
で、殊に、カーボンブラツクとEPDMとの初期混
合物の製法は、カレンダー成形性を改良するため
の重要な１工程である。 多層帯状物の製造のためには、なお、二重張り
装置及び張り合わせ装置が必要である。この際、
２つの側面から、同じ厚さ例えば0.75mmの、又は
異なる厚さ例えば0.5〜0.8mmの２枚のカレンダー
成形されたシートを、例えば100〜125℃の温度を
有する加熱ローラ上に導びきかつ／又は熱線を用
いて、ガラス繊維織布と結合すべき側の表面を加
温する。この表面加温はカレンダー処理シートに
関しては、ほぼ90〜120℃の間の範囲内にある。
その後、双方のシートを、２本の張り合せローラ
で形成されたローラ間隙に一緒に案内し、この
際、中央にガラス繊維織布を挿入する。しかしな
がら、ガラス繊維織布を予め１枚のシートと結合
させ、次いで後に第２のシートと一緒に張り合せ
ることもできる。この張り合せ間隙内は、３〜５
バールの圧力で占められている。この張り合せの
後に、こうして得た多層帯状物を引続き、場合に
よつてはいわゆる型押し位置（この中は同様に、
このローラ間隙中でなお３〜６バールの圧力が施
こされる）を通過させる。その後、多層帯状物を
取り出し、冷却し、場合によつては表面に撤粉し
て粘着を阻止して、巻きあげる。 例えば、２本の張り合せローラの１本を型押し
ローラとして構成して、別個の型押し場所を省く
こともできる。

【図面の簡単な説明】

添付図面は、本発明による多層帯状パツキン材
を示す図である。 １，３…外層、２…補強挿入物。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ゴム状弾性プラスチツク製の層の間に埋込ま
   れた繊維製補強挿入物及び場合によつては慣用の
   添加物を有し、その外層は熱的にかつ／又は溶剤
   もしくは膨潤剤により融接可能である土木建築用
   の多層帯状パツキン材において、ゴム状弾性プラ
   スチツクを含有するすべての層は、硬化促進剤不
   含であり、エチレン―プロピレン―ジエン―テル
   ポリマー及び／又はエチレン―プロピレン―コポ
   リマーを基礎とするゴム状弾性プラスチツクより
   なり、これらの層の間に熱の使用下に張り合わさ
   れた補強挿入物は、面重量20〜70ｇ／m²を有する
   プラスチツク繊維及び／又はガラス繊維製の織
   布、積載物、編布等であり、この織布、積載物、
   編布及び類似物の経糸と緯糸との間の網目空間は
   最低2.0mmの間隔であり、この多層帯状パツキン
   材は、織布等の網目空間へのゴム状弾性プラスチ
   ツクの貫通により100N／５cmより大きい層剥離
   力を有することを特徴とする、土木建築用の多層
   帯状パツキン材。 ２ 層は、 EPDM又はEPMもしくはEPDMとEPMとの混
   合物 35〜46重量％ 填料（そのうち50重量％まではカーボンブラツ
   ク） 40〜58重量％ 増量剤又は類似物 ５〜12重量％ 安定剤及び老化防止剤 1.0〜0.1重量％ 滑剤及び加工助剤 ５〜1.9重量％ を含有する、特許請求の範囲第１項記載の帯状パ
   ツキン材。 ３ 層中の填料として、層100重量％に対して、 カーボンブラツク 19〜22重量％ 珪そう土（粒径が20μより小さく、少なくとも
   40％が２μより小さい無水珪酸及びカオリナイ
   ト） 26〜31重量％ を含有する、特許請求の範囲第２項記載の帯状パ
   ツキン材。 ４ 層は、 EPDM及び又はEPM 35〜46重量％ 填料例えば珪そう土と混合したチヨーク、カオ
   リン、タルク、重晶石及び又はガラス繊維又は
   珪そう土のみ 31〜26重量％ 脂肪族及び／又はナフテン系のエキステンダー
   油 12〜７重量％ 安定剤及び老化防止剤、例えば立体障害された
   フエノール系酸化防止剤、フエノール性ホスフ
   アイト、脂肪族カルボン酸のチオエステル
   1.0〜0.1重量％ 強化型カーボンブラツク 25〜19重量％ 滑剤例えば金属石けん 2.0〜0.1重量％ 加工助剤例えばモンタン酸エステル、水素化さ
   れた炭化水素樹脂 2.3〜1.8重量％ を含有する、特許請求の範囲第１項〜第３項のい
   ずれか１項に記載の帯状パツキン材。 ５ エチレン65重量％及びプロピレン35重量％よ
   りなるEPMもしくはエチレン65重量％、プロピ
   レン30重量％及び最大８重量％の有利に５重量％
   より少ないジエン成分よりなるEPDMを使用して
   得た。特許請求の範囲第１項〜第４項のいずれか
   １項に記載の帯状パツキン材。 ６ EPDMはジエン成分としてエチリデンノルボ
   ルネンを含有する、特許請求の範囲第１項〜第５
   項のいずれか１項に記載の帯状パツキン材。 ７ 使用EPDMもしくはEPMもしくはこれらの
   混合物は、部分結晶性であり、最低△Ｈ_S10J／ｇ
   のDSCによる融解熱を有する、特許請求の範囲
   第１項〜第６項のいずれか１項に記載の帯状パツ
   キン材。 ８ 引裂き強度最低5N／mm²を有するEPDMもし
   くはEPMを使用して得た、特許請求の範囲第１
   項〜第７項のいずれか１項に記載の帯状パツキン
   材。 ９ 厚さ0.6〜0.9mmのゴム状弾性プラスチツク製
   のカレンダー成形された２層に、圧力及び熱の使
   用下に補強挿入物が張り合わされている、特許請
   求の範囲第１項〜第８項のいずれか１項に記載の
   帯状パツキン材。 １０ 外層に、薄いタルク層又は類似物を撤粉し
   て、輸送可能な巻きあげれた帯状パツキン材が相
   互に粘着しないようにされている、特許請求の範
   囲第９項記載の帯状パツキン材。