JPS6145713B2 - - Google Patents

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JPS6145713B2
JPS6145713B2 JP57175377A JP17537782A JPS6145713B2 JP S6145713 B2 JPS6145713 B2 JP S6145713B2 JP 57175377 A JP57175377 A JP 57175377A JP 17537782 A JP17537782 A JP 17537782A JP S6145713 B2 JPS6145713 B2 JP S6145713B2
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JP
Japan
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anode
component
electrode
water electrolysis
particles
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JP57175377A
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JPS5967383A (ja
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Yoshio Oda
Takashi Otoma
Eiji Endo
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
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Publication date
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Publication of JPS5967383A publication Critical patent/JPS5967383A/ja
Publication of JPS6145713B2 publication Critical patent/JPS6145713B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/36Hydrogen production from non-carbon containing sources, e.g. by water electrolysis

Landscapes

  • Electrodes For Compound Or Non-Metal Manufacture (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は低酸素過電圧陽極、特には酸化性環境
下においても特性の劣化が極めて小さい陽極及び
その製法に関する。 低酸素過電圧陽極、特にはアルカリ水溶液水電
解用の陽極として各種のものが提案されている。 アルカリ水溶液の水電解槽で電解により陽極室
からは酸素ガス、陰極室からは水素ガスが製造さ
れることは既によく知られた工業的な酸素、水素
の製造法である。この電解槽の陽極としては鉄、
ニツケル、ラネーニツケル等の陽極が好ましく用
いられる。 しかしこれらの陽極の過電圧は充分に低いもの
でもなく、またニツケルの場合には、使用に伴い
水酸化ニツケルに変質することにより電極活性が
低下する(即ち、酸素過電圧が上昇する)ことを
見出したもので、この変質を防止するのに、ニツ
ケル、コバルト等の第一の成分とアルミニウム、
亜鉛、マグネシウム、銀等の第二の成分とからな
る公知の金属粒子に第三の特定の成分を含有せし
めることが著しい効果をもたらすことを見出し、
本発明を完成したもので、本発明は、ニツケル及
び/又はコバルトからなる成分X、アルミニウ
ム、亜鉛、マグネシウムから選ばれる成分Y、及
び周期律表第族金属から選ばれる成分Zが第1
図の点A,B,,C,D及びEで囲まれる範囲に
ある合金からなる水電解用の陽極、電極活性金属
粒子の一部が電極芯体上に設けた層の表面に露出
してなる電極において、該電極活性金属粒子がニ
ツケル及び/又はコバルトからなる成分X、アル
ミニウム、亜鉛、マグネシウムから選ばれる成分
Y、及び周期律表第族金属から選ばれる成分Z
が、第1図の点A,B,C,D及びEで囲まれる
範囲にある合金である水電解用の陽極。 A:X=99wt%,Y=0wt%,Z=1wt% B:X=79wt%,Y=20wt%,Z=1wt% C:X=50wt%,Y=20wt%,Z=30wt% D:X=42wt%,Y=16wt%,Z=42wt% E:X=50wt%,Y=0wt%,Z=50wt% 及び電極活性金属粒子の一部が電極芯体上に設
けた層の表面に露出してなる電極の製法におい
て、ニツケル及び/又はコバルトからなる成分
X、アルミニウム、亜鉛、マグネシウムから選ば
れる成分Y及び周期律表第族金属から選ばれる
成分Zが、第4図の点A′,B′,C′,D′及びE′で
囲まれる範囲にある合金からなる該電極活性金属
粒子をメツキ浴中に均一に分散せしめ、該電極芯
体上に共電着せしめるか、該電極活性金属粒子を
該電極芯体上に溶融塗付ないし焼付することを特
徴とする水電解用の陽極の製法。 A′:X=59wt%,Y=40wt%,Z=1wt% B′:X=39wt%,Y=60wt%,Z=1wt% C′:X=25wt%,Y=60wt%,Z=15wt% D′:X=25wt%,Y=50wt%,Z=25wt% E′:X=35wt%,Y=40wt%,Z=25wt% を要旨とするものである。 ここで、第1図は、ニツケル及び/又はコバル
トからなる成分X、アルミニウム、亜鉛、マグネ
シウムから選ばれる成分Y及び周期律表第族金
属から選ばれる成分Zの三成分ダイアグラムであ
つて、本発明陽極における金属粒子の合金組成は
第1図の点A,B,C,D,Eで囲まれる範囲の
ものであることが必要である。好ましくは、F,
G,H,Eの範囲である。ここで点F,G,Hの
X,Y,Z成分の量は、各々(95,0,5)、
(85,10,5)、(46,10,44)である。 本発明の効果は合金組成の1成分として周期律
表第族金属が包含されることによるものである
が、何故に、第族金属の包含がニツケルまたは
コバルトの水酸化物生成を阻止しうるのか詳細に
ついては未だ解明されていない。しかしながら、
本発明者等は、第族金属の内でもチタニウム、
スズ、ジルコニウムが本発明の効果を奏するのに
最適であるとの知見を得ている。即ち、第族金
属の内でもチタニウム、スズ、ジルコニウムを用
いる時には、より激しい環境条件においてもより
長期にわたつて低酸素過電圧を維持することがで
きる。 本発明陽極の金属粒子が第1図のABCDEで囲
まれる組成を有することがよいのは、上記範囲以
外の組成の粒子では、長期にわたつて酸素過電圧
を低く維持できなかつたりすることによる。 上述の金属粒子の平均粒径は、電極表面の多孔
性度及び後述する電極製造の際の粒子の分散性に
も関係するが、0.1μ〜100μであれば充分であ
る。 上記範囲中、電極表面の多孔性等の点から、好
ましくは0.9μ〜50μ、更に好ましくは1μ〜30
μである。 更に本発明の粒子は、電極のより低い酸素過電
圧を達成するため、表面多孔性であることが好ま
しい。 この表面多孔性とは、粒子の全表面が多孔性で
あることのみを意味するのでなく、前述した金属
から成る層より露出した部分のみが多孔性になつ
ておれば充分である。 多孔性の程度は、その程度がかなり大きい程好
ましいが、過度に多孔性にすると粒子の機械的強
度が低下する為多孔度(porosity)が20〜90%に
することが好ましい。上記範囲中更に好ましくは
35〜85%、特に好ましくは50〜80%である。 尚、上記多孔度とは、公知の水置換法によつて
測定される値である。 多孔性にする方法としては種々の方法が採用で
きるが、例えば成分X,Y,Zからなる合金か
ら、成分Yの金属の一部又は全部を除去して多孔
性にする方法が好ましい。 かかる場合、成分X,Y,Zが所定割合に均一
に配合された合金を苛性アルカリ処理して、成分
Yの金属の少なくとも一部を除去せしめる方法が
特に好ましい。本発明の陽極の場合、アルカリ水
溶液の水電解用陽極に使用するにあたり、必ずし
も電解槽装着前に苛性アルカリで処理する必要は
なく、使用される陽極液が苛性アルカリ条件であ
るため、電解中に徐々に成分Yの金属が除去さ
れ、目的の陽極となりうる。 上記金属粒子の組成の組合せとしては各種のも
のが使用でき、その代表的なものとしては、Ni
−Al−Ti,Ni−Al−Sn,Ni−Zn−Ti,Ni−Zn−
Sn,Co−Al−Ti,Co−Al−Sn,Co−Zn−Ti,
Co−Zn−Sn,,Ni−Mg−Ti,Ni−Mg−Sn,Co
−Mg−Ti,Co−Mg−SnあるいはTiにかえてZr
の組成体などが考えられる。 この中でも特に好ましい組合せはNi−Al−
Ti,Co−Al−Tiである。 かような苛性アルカリ処理の条件は、出発金属
粒子の組成によつても異るが、後述するような組
成の金属粒子の場合、苛性アルカリ濃度(NaOH
換算)10〜35重量%の10〜50℃水溶液に0.5〜3
時間浸漬することが好ましい。この理由は、成分
Yはなるべく除去しやすく、また成分Z、就中ス
ズはなるべく除去されないことを条件として選定
したものである。 上述の金属粒子が金属基体上に強固に設けられ
るための層は、金属粒子を構成する成分Xと同じ
金属であることが好ましい。 かくして、本発明の陽極の電極表面には、多数
の上述の粒子が付着しており、巨視的に見ると、
陽極表面は微多孔性になつている。 このように本発明の陽極は、それ自体低い酸素
過電圧を有するニツケル及び/又はコバルトを含
む粒子が電極表面に多数存在し、且つ前述した通
り、電極表面が微多孔性になつているため、それ
だけ電極活性面が大きくなり、これらの相乗効果
によつて、効果的に酸素過電圧の低減を計ること
ができる。 しかも本発明の粒子は、上記金属から成る層に
よつて、電極表面に強固に付着しているので劣化
しにくく、上記低酸素過電圧の持続性を飛躍的に
延ばすことができる。 本発明の電極芯体はその材質として任意の適当
な導電性金属、例えばTi,Zr,Fe,Ni,V,
Mo,Cu,Ag,Mn,白金族金属、黒鉛、Crから
選ばれた金属又はこれらの金属から選ばれた合金
が採用し得る。この内Fe合金(Fe−Ni合金、Fe
−Cr合金、Fe−Ni−Cr合金など)、Ni,Ni合金
(Ni−Cu合金、Ni−Cr合金など)、などを採用す
ることが好ましい。特に好ましい電極芯体の材質
はNi,Fe−Ni合金、Fe−Ni−Cr合金である。 電極芯体の構造は、使用する電極の構造に合わ
せて任意適宜な形状寸法にすることができる。こ
の形状は、例えば板状、多孔状、網状(例えばエ
クスバンドメタルなど)、すだれ状等が採用で
き、これらを平板状、曲板状、筒状にしてもよ
い。 本発明の層の厚みは、採用する粒子の粒径にも
よるが、20〜200μであれば充分で、更に好まし
くは25〜150μ、特に好ましくは30〜100μであ
る。これは本発明では、前述した粒子の一部が電
極芯体上の金属から成る層に埋没した状態で、付
着せしめるからである。かゝる状態を理解しやす
い様に、本発明の電極表面の断面図を第2図に示
す。図示されているに電極芯体1上に金属から成
る層2が設けられ、該層に電極活性金属粒子3の
一部が、その層の表面から露出する様に含まれて
いる。尚、層2中の粒子の割合は5〜80wt%で
あることが好ましく、更に好ましくは10〜50wt
%である。かかる状態の外、電極芯体と、本発明
の粒子を含む層との間に、Ni,Coから選ばれた
金属から成る中間層を設けることによつて、更に
本発明の電極の耐久性を向上させることができ
る。かゝる中間層は、上記層の金属と同種又は異
種であつても差しつかえないが、かゝる中間層を
前述した層との付着性の点からこれらの中間層及
び層の金属は同種乃至は共通成分を含むものであ
ることが好ましい。中間層の厚みは、機械的強度
等の点から5〜100μであれば充分であり、更に
好ましくは20〜80μ、特に好ましくは30〜50μで
ある。 この様な中間層を設けた電極を理解しやすいよ
うに、電極の断面図を第3図に示した。 1は電極芯体、4は中間層、2は粒子を含む
層、3は本発明の粒子である。 本発明の電極は第2、第3図から見て明らかな
様に、その表面を微視的に見れば、電極表面に多
数の粒子が露出しているわけであるが、巨視的に
見ると表面は多孔性になつている。 前述した様に多孔性の度合は、酸素過電圧の低
下にも関連する為多孔性の度合は電気二重層容量
で1000μF/cm2以上であれば充分に目的を達成で
きる。上記範囲中好ましくは2000μF/cm2以上、
特に好ましくは5000μF/cm2以上である、電気二
重層容量は、電解質溶液中に電極を浸漬した場合
に、電極表面近傍に正負のイオンが短い距離を隔
てて相対的に分布して形成される電気二重層の静
電容量であり、詳しくは、実測される微分容量を
示す。 この容量は、電極表面が大きくなると共に大き
くなる。従つて電極表面が多孔性となり電極表面
積が大きくなると、電極表面の電気二重層容量も
大きくなる。よつて、電気二重層容量によつて、
電気化学的に有効な電極表面積即ち電極表面の多
孔性度が判る。 尚、電気二重層容量は、測定時の温度や電解質
溶液の種類、濃度、電極電位等によつても変化す
るので、本発明の電気二重層容量は、下記の方法
によつて測定された値を意味する。 試験片(電極)を40wt%NaOH水溶液(25℃)
に浸漬し、試験片の約100倍の見掛け面積をもつ
白金黒付き白金板を対極として挿入し、この状態
でのセルインピーダンスをコールラウシユブリツ
ヂで測定して試験片の電気二重層容量を求める。 電極表面層の具体的な付着手段としては、種々
の手法が採用され、例えば分散メツキ法、溶融塗
付法、焼付法などが採用される。 この内、特に分散メツキ法が、良好に本発明の
粒子を付着し得るので好ましい。 分散メツキ法とは、金属層を形成する金属を含
む水溶液に、一例としてニツケルを主体とする粒
子を分散せしめた浴に、電極芯体を陰極として、
メツキを行い、電極芯体上に、上記金属と粒子を
共電着せしめるものである。尚、更に詳しく述べ
れば、浴中で粒子は電場の影響によつて粒子はバ
イポーラとなり陰極表面近傍に接近したときメツ
キの局部的電流密度を増大させ、陰極に接触した
とき通常の金属イオンの還元による金属メツキに
より芯体に共電着するものと考えられる。 例えば、金属層としてニツケル層を採用する場
合、全塩化ニツケル浴、高塩化ニツケル浴、塩化
ニツケル−酢酸ニツケル浴などが採用しうる。ま
た、金属層としてコバルト層を採用する場合に
は、全塩化コバルト浴、高塩化コバルト浴、塩化
コバルト−酢酸コバルト浴などが採用しうる。 この場合、浴のPHが重要である。即ち、メツキ
浴中に分散せしめる電極活性金属粒子は、一般に
その粒子表面に酸素が付着していることが多く、
この状態では、金属層との接合が充分でなく、電
極として使用中、粒子の剥落等の生ずることがあ
り、これを防ぐためには、該粒子表面の付着酸素
量を減少させることが必要であり、そのためには
メツキ浴のPHを1.5〜3.0とするのが好ましい。 また、本発明の場合、金属粒子としては、ニツ
ケル及び/又はコバルトからなる成分X、アルミ
ニウム、亜鉛、マグネシウムから選ばれる成分Y
及び周期律表第族金属から選ばれる成分Zが第
4図の点A′,B′,C′,D′及びE′で囲まれる範囲
の合金であることが必要である。その理由は、こ
の範囲からはずれると電着工程での付着量を充分
に確保できなかつたり、電着できても付着強度が
低かつたり、また、アルカリ易溶金属すなわち成
分Yの溶解抽出後の電極触媒としての活性が充分
でないなどのためである。従つて、A′〜E′で示
される範囲から若干ずれる場合には初期の酸素過
電圧が若干高く大きくずれる場合は低い機械的強
度や高い初期過電圧のため、もはや実用に供する
ことはできないからである。 以上の如く、該粒子の金属層と接触する表面部
分には酸素の付着量の少ないことが粒子の接着強
度の点から好ましいが、一方、取扱い上、かゝる
粒子表面に部分的に酸化被膜を形成せしめて、安
定化せしめておくことが好ましい。 この様な粒子の浴中での割合は、1g/〜
200g/にしておくことが電極表面に粒子の付
着状態を良好にする意味から好ましい。又分散メ
ツキ作業時の温度条件は20〜80℃、電流密度は
1A〜dm2〜20A/dm2であることが好ましい。 尚メツキ浴には、歪減少用の添加剤、共電着を
助長する添加剤等を適宜加えてよいことはもちろ
んである。 この外前述した様に、電極芯体と粒子を含む金
属層との間に中間層を設ける場合は、電極芯体を
まずNiメツキ又はCoメツキしその後前述した分
散メツキ法、溶融噴霧法の手段でその上に粒子を
含む金属層を形成する。 かかる場合のメツキ浴としては上述した種々の
メツキ浴が採用できる。 この様にして、電極芯体上に、金属層を介して
本発明の粒子が付着した電極が得られる。 このようにして得られた低酸素過電圧陽極の表
面に非電子伝導性物質を付着させることも有効で
ある。 本発明陽極を、アルカリ水溶液の水電解用陽極
として用いる場合、陽極液中に珪酸イオンが存在
することがあり、これらが陽極上で放電し、ミリ
カが陽極上に析出することがある。この場合、陽
極の活性表面が失われ、陽極過電圧が上昇するこ
とになる。 このような放電析出を防止するために、例えば
フツ素含有樹脂(テフロン等)のような非電子電
導性物質を本発明陽極上、更には、陽極表面に突
出している金属粒子上に付着させておくことが有
効である。このための具体的な手段としては特願
昭56−126921号に開示される如き方法が好ましく
採用されうる。 かくして、得られる陽極は、その後必要に応
じ、苛性アルカリ処理(例えば苛性アルカリ水溶
液に浸漬する)して、合金粒子中の成分Yの金属
の少なくとも一部を溶出除去せしめ、該粒子を多
孔性にする。 かゝる場合の条件は前述の通りである。 又、粒子として前述した成分X,Y,Zの合金
を採用した場合、上述した様な苛性アルカリ処理
を行なうことが好ましいが、かゝる粒子を付着し
た電極を苛性アルカリ処理をせず、そのままアル
カリ水溶液水電解槽に取り付け、電解を行いつつ
アルカリ処理を行つてもよい。 かゝる場合、電解の過程で成分Yの金属が溶出
し、電極の過電圧が低下する。ただし、該溶出し
た成分Yの金属イオンによつて、生成苛性アルカ
リ水溶液が若干汚染されるが、一般には問題とな
ることはない。 本発明の電極はイオン交換膜法または固体電解
質法アルカリ水溶液の水電解用の陽極として採用
できることはもちろんであるが、この外、多孔性
隔膜(例えばアスベスト隔膜)を用いたアルカリ
水溶液の水電解用の陽極としても採用し得る。 次に本発明の実施例を挙げて説明する。 実施例 1〜11 表1に示す組成を有する合金粉末(200メツシ
ユパス)を調製し、これを実施例1〜8および実
施例11については、特開昭54−112785号公報の実
施例12に従い、また実施例9,10については同公
報の実施例12のNiCl2・6H2OをCoCl2・6H2O(濃
度300g/)に、Ni板陽極をCo板陽極にそれぞ
れ変えたメツキ方法に基づく分散メツキ法(ただ
し、メツキ後の展開処理温度は50℃とした)によ
つて低酸素過電圧電極を製造した。 得られた電極上の金属粒子を一部剥離して、そ
の組成を調べた。その結果を第1表に併記した。
ついでこれらの電極を、陰極をニツケル製エキス
パンドメタルとし、含フツ素系陽イオン交換膜
(旭硝子(株)製CF2=CF2とCF2=CFO
(CF23COOCH3との共重合体、イオン交換容量
1.45meq/g樹脂)をイオン交換膜とするアルカ
リ水電解用陽極として用いて水電解試験を15%
KOH、110℃、電流密度70A/dm2で行つた。酸
素過電圧を測定した結果を表1に示す。
【表】 比較例 1〜9 実施例と同様にして表2に示す組成の合金粉末
を用いて水電解用陽極を作製し、実施例と同様に
アルカリ水電解の酸素過電圧を測定した。比較例
1,2は実施例にくらべて過電圧が高いことを、
比較例3〜6については合金組成が不適正な組成
範囲にあるため粒子付着強度が低いことを、比較
例7〜9についてはNaOH処理後の合金組成が適
切でないので過電圧がやはり高いことを示してい
る。
【表】
【表】 実施例 12〜15 実施例1、実施例4、実施例9および実施例11
の電極を陽極として、陰極にニツケル製エキスパ
ンドメタルを用い、隔膜としてエチレンと四フツ
化エチレンの共重合体のクロス(旭硝子社製
COP目開き約100メツシユ)を5枚重ねたものと
し、電極の加速耐久試験を行つた。電流密度を
500A/dm2、試験日数を15日とした。試験後電
流密度70A/dm2における酸素過電圧の上昇値を
測定した。上記実施例番号順に+10mV、+
5mV、0mV、+5mVであつた。 比較例 10〜11 比較例1、比較例2および比較例8の電極につ
き実施例12〜15と同様に電極加速耐久性試験を行
つた。酸素過電圧の上昇値は+60mV、+70mVで
あつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、X=Ni又はCo、Y=Al又はZn、Z
=Ti又はSn又はZrの3成分からなるダイヤグラ
ムで点A,B,C,D.Eで囲まれる範囲の組成は
本発明陽極の電極活性粒子の組成を示す。第2図
は、本発明の電極の一例の表面部分断面図、第3
図は、本発明の電極の他の例の表面部分断面図を
夫々示す。第4図は、X=Ni又はCo、Y=Al又
はZn、Z=Ti又はSn又はZrの3成分からなるダ
イヤグラムで点A′,B′,C′,D′,E′で囲まれる
範囲の組成は、本発明方法に使用される電極活性
粒子の組成範囲を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ニツケル及び/又はコバルトからなる成分
    X、アルミニウム、亜鉛、マグネシウムから選ば
    れる成分Y、及び周期律表第族金属から選ばれ
    る成分Zが第1図の点A,B,C,D及びEで囲
    まれる範囲にある合金からなる水電解用の陽極。 A:X=99wt%,Y=0 ,Z=1wt% B:X=79wt%,Y=20wt%,Z=1wt% C:X=50wt%,Y=20wt%,Z=30wt% D:X=42wt%,Y=16wt%,Z=42wt% E:X=50wt%,Y=0 ,Z=50wt% 2 周期律表第族金属がチタン、スズ及びジル
    コニウムから選ばれる1種又は2種以上である特
    許請求の範囲第1項の水電解用の陽極。 3 電極活性金属粒子の一部が電極芯体上に設け
    た層の表面に露出してなる電極において、該電極
    活性金属粒子がニツケル及び/又はコバルトから
    なる成分X、アルミニウム、亜鉛、マグネシウム
    から選ばれる成分Y、及び周期律表第族金属か
    ら選ばれる成分Zが第1図の点A,B,C,D及
    びEで囲まれる範囲にある合金である水電解用の
    陽極。 A:X=99wt%,Y=0 ,Z=1wt% B:X=79wt%,Y=20wt%,Z=1wt% C:X=50wt%,Y=20wt%,Z=30wt% D:X=42wt%,Y=16wt%,Z=42wt% E:X=50wt%,Y=0 ,Z=50wt% 4 周期律表第族金属がチタン、スズ及びジル
    コニウムから選ばれる1種又は2種以上である特
    許請求の範囲第3項の水電解用の陽極。 5 電極活性金属粒子の一部が電極芯体上に設け
    た層の表面に露出してなる電極の製法において、
    ニツケル及び/又はコバルトからなる成分X、ア
    ルミニウム、亜鉛、マグネシウム、から選ばれる
    成分Y及び周期律表第族金属から選ばれる成分
    Zが第4図の点A′,B′,C′,D′及びE′で囲まれ
    る範囲にある合金からなる該電極活性金属粒子を
    メツキ浴中に均一に分散せしめ、該電極芯体上に
    共電着せしめるか、該電極活性金属粒子を該電極
    芯体上に溶融塗布ないし焼付することを特徴とす
    る水電解用の陽極の製法。 A′:X=59wt%,Y=40wt%,Z=1wt% B′:X=39wt%,Y=60wt%,Z=1wt% C′:X=25wt%,Y=60wt%,Z=15wt% D′:X=25wt%,Y=50wt%,Z=25wt% E′:X=35wt%,Y=40wt%,Z=25wt% 6 周期律表第族金属がチタン、スズ及びジル
    コニウムから選ばれる1種又は2種以上である特
    許請求の範囲第5項の水電解用の陽極の製法。 7 メツキ浴が成分Xと同種の金属イオンを含む
    特許請求の範囲第5項又は第6項の水電解用の陽
    極の製法。 8 メツキ浴がPH1.5〜3.0である特許請求の範囲
    第5〜7項のいずれかの水電解用の陽極の製法。 9 共電着、溶融塗付ないし焼付けされた電極活
    性金属粒子をNaOH濃度10〜35%、温度10〜50℃
    の苛性ソーダ水溶液中で0.5〜3時間処理する水
    電解用の陽極の製法。
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