JPS5857515B2 - 電極 - Google Patents

電極

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JPS5857515B2
JPS5857515B2 JP53021654A JP2165478A JPS5857515B2 JP S5857515 B2 JPS5857515 B2 JP S5857515B2 JP 53021654 A JP53021654 A JP 53021654A JP 2165478 A JP2165478 A JP 2165478A JP S5857515 B2 JPS5857515 B2 JP S5857515B2
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electrode
alloy
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iron
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JP53021654A
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栄治 遠藤
敞 音馬
吉男 小田
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Asahi Glass Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 本発明は、水性液を電解する際に用いられる金属電極、
特に水素過電圧の低い陰極に関するものである。
例えば、塩化アルカリ水溶液を電解して苛性アルカリと
塩素を製造する等の水性液を電解して電解生成物を得る
場合、種々の耐食電極が使用されている。
このような電極は、塩化アルカリ水溶液等の水性液を電
解する際に生起する過電圧を出来るだけ低くすることに
より、電力費を軽減でき、それだけ安価に電解生成物を
得ることができる。
そのため陽極については、陽極の塩素過電圧を下げる目
的で、その材質、処理方法について種々研究がなされて
おり一部は既に実用化されている。
陰極については、隔膜を介して電解を行う隔膜法が開発
されて以来、水素過電圧が低く、耐アルカリ性を有する
電極が要求されている。
現在実施されている、アスベストの隔膜を用いた塩化ア
ルカリ水溶液電解にち・いては、陰極として鉄が採用さ
れている。
そして更に鉄の水素過電圧を下げるため、鉄表面にサン
ドブラスト処理(例えば「表面処理−・ンドブツク」田
島栄編−産業図書発行541〜542頁に示される処理
方法)を施こすことも提案されている。
しかしながら、かかるアスベスト膜法では、得られる苛
性ソーダ濃度が約10〜13wt%と低く、且つ、苛性
ソーダ水溶液中に不純物として食塩が混入してくるとい
う欠点があるため、イオン交換膜を隔膜として用いて塩
化アルカリ水溶液を電解する方法が開発され工業化され
つつある。
かかる方法によれば、不純物としての食塩の混入がなく
25〜40wt%という高濃度の苛性ソーダを得ること
ができる。
かかる場合、陰極として従来の鉄を採用すると、苛性ソ
ーダ濃度が高いこと、及び電解温度が80〜120℃と
高温であるため、鉄陰極が応力腐食割れを起こしたり、
或いは鉄の一部が陰極液中に溶は出し、製品の純度を損
うなどの不都合が生じる。
この為本発明者は、鉄よりも苛性アルカリに耐食性にあ
る材料を採用して、水素過電圧を効果的に低下せしめ、
しかもその効果が長期に亘って持続し得る電極を得、こ
れを本発明として提供する。
本発明は、その表面がクロム、マンガン、バナジウム、
珪素、鉄、から選ばれた少なくとも一種からなる第一の
金属と、ニッケル、タングステン、コバルト、モリブデ
ンから選ばれた少なくとも一種の金属からなる第二の金
属との合金であって、クロム、鉄及びニッケルを必須成
分として含む合金から成る金属成形体の表面層から前記
第一の金属の少なくとも一部を除去してなる電極にある
本発明によれば、電極表面は、耐アルカリ性を有し、比
較的低水素過電圧を有する金属又は合金から成り、しか
も、電極表面は微多孔性となっておりそれだけ活性面が
大きくなっている。
従ってこれらの相乗効果により、効果的に水素過電圧の
低減を計ることができる。
しかも、前述した様に、電極表面は耐アルカリ性を有す
る金属又は合金となっていることから、かかる表崩は長
期の電解作業にかいても劣化しに<<、上記低水素過電
圧状態の持続性を飛躍的に延ばすことができる。
本発明の第一の金属は、第二の金属よりも特定条件下で
溶出しやすいものの、通常の電解条件では、はとんど溶
出しない性質を有するものである。
又第二の金属はそれ自体比較的水素過電圧が低いという
性質を有し、且つ第一の金属が溶出する条件下でも溶出
しないものである。
そして、第一と第二の金属との合金から第一の金属の一
部が除去されてなる金属組成は、鉄よりも耐アルカリ性
である。
本発明はこれらの要素を考慮して前記第−及び第二の金
属を選択したものである。
前記第一の金属の内特にCr 、Mn 、Fe 、から
選ばれた少なくとも一種の金属を採用することが好捷し
い。
第一の金属としてAI、Zn等を用いる場合は、初期過
電圧が高く、また、過電圧を長期間そのレベルに維持す
ることができない(即ち、耐久性が低い) 又第二の金属の内特にNi 、 Mo 、 Coを採用
することが好ましい。
本発明はこれら第一と第二の金属との合金を採用すれば
良好な結果を得ることができるが、特にFe−Ni−C
r合金、N i −Mo −Cr合金〔例えば−・ステ
ロイC(Ni58%、Cr15%、Fe5%。
Mo17%、W5%)など−金属便覧(第2版)974
〜975頁(1960年丸善出版)を参照。
〕などが好ましい。
この好筐しい合金は広く市販されているステンレス鋼や
ニッケル合金(例えば上述のイリウムG1ハステロイC
の他にインコネル718、インコネル601.426合
金など)を用いることができるので、入手容易であるこ
とからも、実施上好ましい。
ステンレス鋼ニついては、特にオーステナイト糸ステン
レス鋼を採用することが好あしい。
本発明において、電極として上記第一の金属の少なくと
も一部を除去する前のいわば電極素材としての第一の金
属と、第二の金属との合金形成の割合は、厳密には用い
る第−及び第二の金属の種類によって多少異なるが、一
般には第一の金属が20〜95重量多、第二の金属が5
〜80重量多重量多情当である。
これらの組成範囲を逸脱すると、十分な過電圧低下を期
待出来なかったり、過電圧低下の持続性が期待出来なか
ったりするので好オしくない。
上記範囲中央に好ましくは第一の金属が75〜90wt
%、第二の金属が5〜25wt%である。
又、かかる合金中には、合金の性質及び電極の性能を損
わない範囲で、上述した第ブ、第二の金属以外の金属又
は不純物が含まれていても差し支えない。
第一、第二の金属以外の金属としては、白金族金属、合
金又はこれらの酸化物を前述した範囲で採用しても差し
支えない。
そして、合金中の第−及び第二の金属の合計が70wt
%以上であれば充分である。
本発明において、特に好!しい合金の種類及び組成割合
は、これまで述べて来た事からオーステナイト系ステン
レス鋼で特に第1図に図示された組成を有するものであ
る。
即ち、Cr1O〜30wt%、Ni 5〜55wt%
tFe 35〜85wt%の組成を有するものである。
上記範囲中好ましくはCr1O〜30wt%。
Ni 5〜45wt% 、Fe 45〜75wt%で
あり、更に好ましくはCrl 5〜25 wt% +
Nt 5〜40wt%、Fe45〜75wt%である。
この様な組成を有するステンレス鋼としては、具体的に
は日本工業規格に示された5US304゜SUS 3
04L、SUS 309 、SUS 316 。
5US316L及び日本冶金社製NAS144MLK、
NAS 174X、NAS 175 、NAS30
5、NAS 405Eである。
かかる組成の合金は、低水素過電圧を有する電極を作る
に好適な電極素材となるばかりでなく、入手容易であり
、製造コストを下げる意味から好適である。
本発明は、これオで述べた様な、合金表面を有す電極素
材から電極を作るが、該電極素材は、かかる合金のみか
ら作ってもよく、電極素材の表面層部分にのみ、上記合
金層を形成する様にしても差し支えない。
いずれにしても電極素材の表面から0.01〜50μの
深さに亘る部分が本発明の合金であれば充分である。
本発明の合金表面を有する電極素材は、前述した様に、
市販のステンレス鋼やニッケル合金単独を利用できるが
、該素材の製造方法としては、例えば第一、第二の金属
から選ばれた金属を予め微細粉末として両者を十分混合
し、これを溶融後冷却すること、あるいは合金電気メッ
キ、合金無電解メッキ、合金スパッタリング等その他適
宜な公知の手段を採用する事が出来る。
本発明は、この様な電極素材の表面層から第一の金属の
少なくとも一部を選択的に除去するものである。
第一の金属を除去する程度は、合金の元素の表面から0
.01〜50μ程度の深さで、又ICrrl当り105
〜108個程度の微細な窪みが多数生ずるようにするの
が適当である。
前記深さが上記範囲に満たない場合には、十分な過電圧
低下を期特出来ないのみならず、持続性も比較的短かく
、逆に前記範囲を超える場合にはもはやそれ以上の効果
を期特出来ず、単に処理が煩雑且つ困難となるので何れ
も好1しくない。
又窪みの数が前記範囲を逸脱する場合には十分な過電圧
低下を期特出来ないのみならず、持続性も比較的短かく
なったり、又機械的強度も部分的に不十分となる虞れも
生ずるので好ましくない。
そして、これらの範囲のうち、合金元素の表面から0.
01〜20μ程度の深さで、1ca当り106〜107
個程度の微細な窪みを生ずるように電極素材としての合
金表面から第一の金属を除去する場合には、特に水素過
電圧を低くしかつ耐久性が高くなるので特に好ましい。
この様にして、第一の金属の少なくとも一部を除去する
ことにより電極表面は多孔性になっている。
前述した様に多孔性の度合は、本発明者の研究によると
、電極の有する電気二重層容量と密接に関係することが
見い出された。
かくして、本発明の電極は、所定条件下で測定された電
気二重層容量として5000μF/crA以上の値をも
たしめることにより本発明の目的を十分に達成すること
ができる。
上記範囲中好1しくは7500μF/crA以上、特に
好ましくは10000μF/crA以上である。
電気二重層容量は、電解質溶液中に電極を浸漬した場合
に、電極表面近傍に正負のイオンが短い距離を隔てて相
対的に分布して形成される電気二重層の静電容量であり
、実測される微分容量を示す。
そして、本発明の電気二重層容量は、下記の方法によっ
て測定された値を意味する。
試験片(電極)を40wt%NaOH水溶液(25℃)
ニ浸漬し、試験片の約100倍の見掛は面積をもつ白金
黒付き白金板を対極として挿入し、この状態でのセルイ
ンピーダンスをコールラウツシュプリツヂで測定して試
験片の電気二重層容量を求める。
更に、本発明にあ−いて電極素材としての合金表面から
第一の金属を除去する量は、該合金の前記表面から0.
01〜50μの深さに存在する第一の金属の10〜10
0φ程度を除去すればよい。
除去割合が前記範囲に満たない場合には、水素過電圧の
低減の度合が小さく、この様に、第一の金属の少なくと
も一部を除去した後の電極の表面層の合金又は金属組成
は、電極素材表面層の合金から第一の金属がその10〜
100俸除去された組成を有するものであれば充分な水
素過電圧の低下を計ることができる。
上記範囲中実に好ましくは30〜70%を除去されてな
る組成で、上記効果の外、耐久性の向上を計ることがで
きる。
特に第1図で示したオーステナイト系ステンレス鋼を採
用した場合、その表面層から第一の金属の少なくとも一
部を除去してなる電極の表面層の合金組成は、第2図の
様な組成であることが好ましい。
(第2図では、Fe+Ni+Cr=100とし。電極表
面から50μの深さ迄の合金の平均組成である。
)即ち、Fe 15〜90wt%、Ni 10〜75w
t%、C10〜20wt%である。
この内更に好もしくは、Fe 20〜75 wt%、N
i 20〜70wt俤、Cr5〜20wt係であり、
特に好ましくは、Fe 3 C)−65wt% 、
Ni 30〜65wt%、Cr 5〜20wt%であ
る。
かかる合金組成は、一応電極表面から50μの深さ迄の
平均の組成を示したが、電極表面から0.01乃至50
μ迄の深さに亘って上記平均組成を有する合金が形成さ
れていれば充分な効果が得られる。
本発明における第一の金属を除去する手段としては、特
に、後述するようなエツチング処理を施こすことにより
、良好に第一の金属を選択除去することができる。
かXるエツチング処理を施こした本発明の電極体を、塩
化アルカリ水溶液電解の陰極として採用した場合、エツ
チング処理条件を適宜選択することにより、電解時の条
件下では、残余の第一の金属が更に電解液中に溶出する
ことはほとんど無い。
このことから、本発明の電極体を採用した場合、電解槽
の陰極室から得られる、苛性ソーダの品質を低下させる
ことはない。
更に、本発明の電極体は、その水素過電圧が低く、且つ
その持続性が長い。
電極素材表面層から第一の金属の少なくとも一部を除去
する手段としては、例えば合金を構成する第一の金属を
選択的に溶解する例えば苛性ソーダ等の苛性アルカリ、
水酸化バリウム等の溶剤中に合金を浸漬する化学的エツ
チング処理方法や、金属成形体を苛性アルカリ、硫酸、
塩酸、塩化物、硫酸塩、硝酸塩等の電気伝導性の良好な
水性媒体中に釦いて、アノード分極せしめることにより
成形体表面層に存在する第一の金属を選択的に溶出せし
めるような電気化学的エツチング処理方法を採用するこ
とができる。
前者の化学的エツチング処理方法を採用する場合、液温
は90〜250℃程度を採用し、1〜500時間程度好
ましくは15〜200時間行なうのが適当である。
また、必要に応じて加圧状態更には不活性ガスの雰囲気
でも実施できる。
又、エツチング溶剤としては苛性ソーダ、苛性カリ等の
苛性アルカリが最も効果的であり、この場合、その濃度
はNa OHに換算して5〜80重量多、特に好1しく
は30〜75重量俤、特に好ましくは40〜75重量多
を採用し、温度を90〜250℃、更に好ましくは12
0〜200℃、特に好さしくは130〜180℃でエツ
チング処理するのが適当である。
苛性アルカリ中でエツチング処理する場合、その条件は
、例えば処理後の電極を塩化アルカリ電解の陰極に使用
する場合などは、陰極室の苛性アルカリよりも、濃度、
温度の点で厳しくすることが好筐しい。
かくした場合には、電極の使用中に残余の第一の金属が
更に溶出することをなくすことができる。
又、後者の電気化学的エツチング処理方法を採用する場
合には二通りの手段が採用される。
第一の手段としては、電極浴中で飽和カロメル電極に対
し、−3,5〜+2.2Vの電位で1〜500時間アノ
ード分極せしめるのが適当である。
第二の手段としては、電極素材を電解浴中で少なくとも
アノード分極するような電位にした後電流密度を100
mA/drnF〜10000 A/d??Z2に保っ
て1〜500時間処理することも適当である。
更に本発明にお゛いては、これらの処理と共に、サンド
ブラスト法やワイヤブラシによるブラッシング法を併用
することも出来る。
特に前記の如きエツチング処理に際し、これらサンドブ
ラスト法やブラッシング法などの金属表面層を多孔性に
する方法を前処理として行なうとエツチング処理が短時
間で且つ効果的に達成することが可能となる。
かかる前処理を行なう場合、金属成形体表面に、深さ0
.01〜50μの窪みを103〜106個形成すること
が好ましい。
本発明による電極はその形状に特に制限はなく、例えば
多数のガス抜き用の穴を有し或は有さない板状体やスノ
コ状、網状、エキスパンデッドメタル状等適宜な形状を
採用出来る。
又、電極は全部が前述した如き合金で構成される事は勿
論、例えば芯材としてチタン、銅、鉄、ニッケル、ステ
ンレス鋼を用い、その表面(電極作用面)VCのみ本発
明による形態の合金層を設ける事も可能である。
実施例 l 5US−304製平滑板(50mX 50 mX 1
rrvn。
組成Fe71%tcr 18%+Ni 9%、Mn 1
%、Si 1%、C0,06%)の両面をサンドプラ
スターにより、α−アルミナサンド(150100μ)
を用いて各面約2分間均一にブラスト処理した。
これを日本電子社製走査型電子顕微鏡で観察した結果、
凹凸の深さが0.08〜8μであり且つ凹凸の個数は十
平方センチメートル当り約4×105個であった。
つぎに内容積1000田の5US−304製オートクレ
ーブ中に50011?Cの弗素樹脂製ビー力を入れ、こ
こに40%の苛性ソーダを400CC,と上記の試料を
入れ、150℃で65時間約1.3Kg/ly;t G
の圧力下でエツチング処理した。
その後試料を取り出し、日本電子社製走査型電子顕微鏡
で観察した結果、試料表面の凹凸の深さは0.1〜10
μで、その個数は1平方センチメートル当り約4X1.
06個であることが判明した。
又、電極表面層50μの合金平均組成は、Fe58%(
wt%)1.Ni 31%、Cr 10%、Mn0.
5%、SiO,5%、 CO,02%であり、電気二重
層容量は12000μi”、+= であった。
つぎに本試料を陰極とし、酸化ルテニウム被覆チタン網
を陽極として食塩水の電解を行った。
隔膜としてはパーフルオロスルホン酸陽イオン交換膜(
デュポン社製パナフィオン120”を使用した。
陽極液はPHが3.3の飽和食塩水とし、陰極液は57
0 ?/を水性苛性ソーダであり、検温を90℃に維持
した。
電流密度は20A/diとした。
ルギン毛管及び飽和カロメル電極を用いて陰極電位を測
定して水素過電圧を算出した結果0.06Vであった。
尚、本発明に従わない未処理の5US−304製平板を
同様に陰極として使用した処、水素過電圧は0.36
Vであった。
又、サンドブラスト処理した5US−304製平板を同
様にして陰極として使用した処、水素過電圧は0.20
Vであった。
実施例 2〜21 実施例1と同様にして苛性ソーダ処理した電極の水素過
電圧を測定した処、下記の結果を得た。
なあ−各材料の組成はつぎのとおりであった。
SUS −304L Fe 71%、Cr 18%。
Ni 9%、Mn 1%+ Si 1%、 CO,02係 5US−316Fe68%、Cr17%。
Ni 11%、Mo 2.5係。
Mn 1% l Si O,5%I C0,08条 5US−316L Fe 68% Cr 17%。
Ni 11% Mo 2.5% 5US−310S Fe54% Cr25’%。
Ni 20% Si 1係 SUS −3098Fe 64%、Cr 22’%。
Ni 13% Mn 0.05%。
Si O,8係、 CO,03係以 下 NAS 144MLK Fe 68%、Cr 1
6%。
Ni 15 % 、 Mn 1.7% 。
Si0.8係、 CO,01% NAS 175X Fe 69%、Cr 17
%。
Ni 22% Mn 1.4%。
SiO,7俤、 CO,02□□□ ・・ステロイCFe 6%、 Cr 1.4 % +N
i 58%、Mo 14%。
W5 % 、 Co 2.5 % 。
■0.5係 ハステロオA Fe 20%、Cr 0.5%。
Ni 57% 、Mn 2% 。
Mo 20% 、 Si 0.5% (係はwt係である) 実施例 22 実施例8で製造した電極を用いて耐久性試験を行なった
試験条件は実施例1に示した水素過電圧測定と同一条件
とした。
約3000時間試験を継続したが水素過電圧は0.10
Vで試験開始時点と変わらなかった。
実施例 23 SUS−304製平滑板(50mX 50mX 1sn
)の両面をサンドプラスターにより、α−アルミナサン
ド(150〜100μ)を用いて各面約2分間均一にプ
ラスト処理した。
つぎに内容積500CCの弗素樹脂製ビーカー中[50
φの苛性ソーダ400CCと上記の試料を入れ、定電位
電解装置を用いて上記試料を飽和カロメル電極に対して
一〇、3vの電位で白金対極を用いて120℃で3時間
定電位電解を行なった。
日本電子社製走査型電子顕微鏡で観察した結果凹凸の厚
さは0.1〜10μで、その個数は1平方センチメート
ル当り約4X106であることが判明した。
尚、電極の電気二重層容量は10500 ttF7’:
、rAであり、表面層50μの合金平均組成は Fe 57%、Ni 35%、Cr 7%。
r Mn 0.5 % 、 Si O,5%、C
0,02%(ダ=wt係) であった。
つぎに本試料を陰極とし、酸化ルテニウム被覆チタン網
を陽極として食塩水の電解を行った。
隔膜としてはパーフルオロスルホン酸膜を使用した。
陽極液はPHが3.3の飽和食塩水とし、陰極液は57
0 f/を水性苛性ソーダであり、検温を90℃に維持
した。
電流密度は20A/d?7!2であった。ルギン毛管及
び飽和カロメル電極を用いて陰極電位を測定して水素過
電圧を算出した結果0.12Vであった。
尚、本発明に従わない未処理の5US−304製平板を
同様にして陰極として使用した処、水素過電圧は0.3
6 Vであった。
又、サンドブラスト処理した5US−304製乎板を同
様にして陰極として使用した処、水素過電圧は0.20
Vであった。
実施例 24〜28 実施例23と同様にして定電位電解を行った電極の水素
過電圧を測定して下記の結果を得た。
尚、封着合金426の組成はつぎの通りであった。
Ni42%、Cr6%、Fe50% 実施例 29 ハステロイC製平滑板(50rIrrnX 50mmX
I M)の両面をサンドプラスターにより、α−アル
ミナサンド(150〜100μ)を用いて各面約2分間
均一にブラスト処理した。
つぎに内容積500CC,のビーカーに20%塩酸溶液
を入れ、上記試料を陽極にし、白金板を陰極にして定電
流アノード分極を(10A/dm2) 5時間行った。
温度は25℃で行った。日本電子社製走査型電子顕微鏡
で観察した結果、凹凸の深さは0.1〜10μで、その
個数は1平方センチメートル当り約3×105個である
ことが判った。
尚、電極の電気二重層容量は7500μF/crAで表
面層50μの合金平均組成は Fe17%、Ni60%、Cr4%、Mo12%W5%
、Co2%、VO%(%−wt%)であった。
つぎに本試料を陰極とし、酸化ルテニウム被覆チタン網
を陽極として食塩水の電解を行った。
隔膜としてはパーフルオロスルホン酸膜を使用した。
陽極液はPHが3.3の飽和食塩水とし、陰極液は57
0 f/を水性苛性ソーダであり、検温を90℃に維持
した。
電流密度は20A/drr?であった。ルギン毛管及び
飽和カロメル電極を用い陰極電位を測定して水素過電圧
を算出した結果0.10Vであった。
尚、本発明に従わない未処理の−・ステロイC製平板を
同様にして陰極として使用した処、水素過電圧は0.4
2Vであった。
又、サンドブラスト処理したー・ステロイC製平板を同
様にして、陰極として使用した処、水素過電圧は0.1
8Vであった。
*実施例 30〜33 実施例29と同様にして定電流アノード分極を行った電
極の水素過電圧を測定して下記の結果を得た。
なお、インコネルの組成はつぎのとおりであった。
Ni80%、Cr14%、Fe6%(wt%)オタ、ハ
ステロイC276はノ・ステロイC中の炭素を極微量に
低下せしめたものである。
実施例 34 実施例26で製造した電極を用いて実施例16と同様に
して耐久性試験を行った。
約3000時間試験を継続したが、水素過電圧はこの間
0.07〜0.09Vとほとんど変動しなかった。
実施例 35 SUS−304製平滑板(50MX 50 MX I
M)を500ccの弗素樹脂製ビーカーに入れ、このビ
ーカー[40%の苛性ソーダを400CC入れた。
そしてこのビーカーを内容積1000CC)SUS30
4製オートクレーブ中に入れて、温度200℃、約1
、5 Kg/cwt Gの圧力下で300時間エツチン
グ処理した。
その後、前記試料を取り出し、日本電子社製走査型電子
顕微鏡で観察した結果、試料表面の凹凸の深さは、0.
1〜10μで、その個数は、1平方センチメートル当り
約4X106個であることが判明した。
尚、電極の電気二重層容量は16000μF/crAで
あり、表面層50μの合金平均組成は Fe 57%、Ni 37%、Cr 5%Mn 0.1
%、Si0.02%、C0,02%(%=wt係) であった。
次に本試料を陰極とし、酸化ルテニウム被覆チタン網を
陽極として食塩水の電解を行なった。
隔膜としては、パーフルオロスルホン酸膜(デュポン社
製゛ナフィオン120°′)を使用した。
陽極液は、PHが3.3飽和塩水とし、陰極液は570
f/2水性苛性ソーダであり、検温を90℃に維持した
電流密度は、20A/dml”とした。
ルギン毛管及び飽和カロメル電極を用いて、陰極電位を
測定して、水素過電圧を算出した結果、0.07■であ
った。
尚、本発明に従わない未処理の5US−304製平板を
同様にして、陰極として使用した処、水素過電圧は0.
36Vであった。
実施例 36 実施例35で製造した電極を用いて、実施例22と同様
にして耐久試験を行った。
約3000時間試験を継続したが、水素過電圧は、0.
07 Vで試験開始時点と変わらなかった。
実施例 37 実施例1と同様にして5US−304平滑板を100℃
で100時間苛性エツチングを行った。
電気二重層容量を測定した結果、4500μF/crA
であった。
これについて耐久性試験を行った結果を実施例6及び実
施例35の耐久性試験結果とあわせて第3図に示す。
尚、第3図において、■は実施例37の電極(電気二重
層容量−4500μF/cn)、■は実施例6の電極(
電気二重層容量−8500μFA4)0は実施例35の
電極(電気二重層容量−1600μF/cd)である。
比較例 1 実施例8で用いたと同様の鉄製エキスバンドメタルを用
い1ず厚さ20μ、のニッケルメッキをほどこし、つぎ
にNiSO4・7H20180?/A。
NH4Cl 30@/2.CH3COONa 25
f/l。
ZnSO4・7H2015f/lの組成を有するメッキ
浴を用いて、浴温60℃、電流密度2A/d7?22で
、電着時間45關でメッキを行った。
メッキ層の厚さは約50μで、その組成はNi約60%
、Zn約40%であった。
これを20%苛性ソーダ水溶液に浸漬してZnを抽出し
た。
電極層の組成はNi 95% 、Zn 5%であった
これを実施例8と同様に陰極として電解を行ったところ
、水素過電圧として0.13Vが得られた。
この陰極の耐久性試験を実施例22と同様に実施したと
ころ、水素過電圧は0.35 Vと大きく上昇した。
電極表面に多数の亀裂や脱落、基板からの遊離が認めら
れた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の好!しい電極素材の表面から50μ
の深さに亘る平均合金組成図(Fe+Ni+Cr=10
0とする)、第2図は第1図の組成を有する電極素材か
ら第1の金属の一部を除去してなる電極の表面から50
μの深さに亘る平均合金組成図(Fe+Ni+Cr=1
00とする)、第3図は、電極表面の電気二重層容量と
水素過電圧との関係及びその時間経過による水素過電圧
の変化を示した図。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 その表面がクロム、マンガン、バナジウム、珪素、
    鉄、から選ばれた少なくとも一種からなる第一の金属と
    、ニッケル、タングステン、コバルト、モリブデンから
    選ばれた少なくとも一種の金属からなる第二の金属との
    合金であって、クロム、鉄及びニッケルを必須成分とし
    て含む合金から成る金属成形体の表面層から前記第一の
    金属の少なくとも一部を除去してなる電極。 2 電極の電気二重層容量が5000μPleat以上
    である特許請求の範囲1の電極。 3 合金が第一の金属20〜95wt%、第二の金属5
    〜80wt%の組成を有する特許請求の範囲1の電極。 4 合金が鉄−ニッケルークロム合金、ニッケルーモリ
    ブテン−クロム合金の内の一種である特許請求の範囲1
    ゛の電極。 5 合金がクロム10〜30wt%、ニッケル5〜55
    wt%、鉄35〜85wt%である特許請求の範囲1,
    3又は4の電極。 6 第一の金属と第二の金属との合金から第一の金属の
    少なくとも一部を除去して、鉄15〜90wt%、ニッ
    ケル10〜75 wt%、クロムO〜20wt%の平均
    金属組成を有する特許請求の範囲1の電極。 I 平均金属組成が電極表面から0.01乃至50μ迄
    の深さに亘って形成された特許請求の範囲6の電極。 8 第一の金属を除去する手段がエツチング処理である
    特許請求の範囲1の電極。 9 電極が塩化アルカリ水溶液電解用の陰極である特許
    請求の範囲1の電極。
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