JPS6142937Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6142937Y2 JPS6142937Y2 JP1982168764U JP16876482U JPS6142937Y2 JP S6142937 Y2 JPS6142937 Y2 JP S6142937Y2 JP 1982168764 U JP1982168764 U JP 1982168764U JP 16876482 U JP16876482 U JP 16876482U JP S6142937 Y2 JPS6142937 Y2 JP S6142937Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- heating
- heating device
- wall surface
- twisting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 48
- 239000012209 synthetic fiber Substances 0.000 claims description 4
- 229920002994 synthetic fiber Polymers 0.000 claims description 4
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 2
- 238000009998 heat setting Methods 0.000 description 2
- 229920001169 thermoplastic Polymers 0.000 description 2
- 239000004416 thermosoftening plastic Substances 0.000 description 2
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 1
Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
本発明は、合成繊維仮撚糸の加熱装置の改良に
関し、詳しくは、仮撚又は延伸仮撚中の熱可塑性
合成マルチフイラメント糸を加熱して熱固定する
ために用いられる非接触式加熱装置の改良に関す
る。 従来、合成繊維の仮撚又は延伸仮撚の熱固定に
は、仮撚に対する抵抗が少ないこと等の理由か
ら、糸条が加熱体に直接接触することなく加熱壁
面によつて囲まれた糸条通路を走行する非接触式
加熱装置が多く用いられている。しかし、非接触
式加熱装置は、なお加熱装置内で糸条が振動(バ
ルーニング)を起して充分な撚遡及が行われなか
つたりするし、またその風損等のために熱効率が
下がつて充分な捲縮が得がたいと云う問題があつ
た。そして、この問題は糸条の加工速度が高くな
るに従つて一層顕著になり、高速加工が行い難い
原因の一つになつていた。 本考案は、非接触式加熱装置における上述の問
題を解消するためになされたものであり、糸条が
振動して加熱壁面に接触することがなく、風損等
による熱効率の低下も少ない非接触式加熱装置の
提供を目的としてなされたものである。 本考案の加熱装置は、加熱壁面によつて囲まれ
た糸条通路内に1個又は複数個の糸導ガイドを設
けて糸条が加熱壁面から離れた位置を曲線状に走
行するようにしたことを特徴とし、この特徴によ
つて上述の目的を達成したものである。なお、本
考案における加熱壁面によつて囲まれた糸条通路
は、従来の非接触式加熱装置についても同様であ
るが、必ずしも全周が加熱壁面で囲まれているこ
とを要せず、一部の周面に加熱壁面が用いられて
いる場合も含んでいる。 以下、図面を参照して本考案を説明する。 第1図及び第2図は本考案の加熱装置の一例を
示す垂直断面図及び水平断面図である。 図において、熱可塑性合成マルチフイラメント
より成る糸条1は、フイードローラ2および入口
ガイド7を通過して加熱装置内に入り、加熱壁3
に設けた複数個の糸導ガイド9に導かれて曲線状
に走行し、出口ガイド8および撚掛装置5を経て
デリベリローラ6により仮撚域から引き出され
る。ここで、糸導ガイド9は加熱壁3及び保温開
閉蓋4で囲まれた糸条通路を糸条1が加熱壁面か
ら離れた位置で走行方向に直角の一方向から見て
第1図に示したように弓なりの弧状に走行するよ
うに設けられている。この弧状走行の曲率半径
は、加熱装置の長さが600mm以下の場合は、150デ
ニール以上の太さの糸条に対しては5m〜10m、
100デニールから50デニールの糸条に対しては10
m〜15m、50デニール以下の糸条に対しては15m
〜20mの範囲が適当である。また、加熱装置の長
さが600mm以上の場合は、10〜20mの範囲が適当
である。 この様に、糸条1を加熱装置内で弓なりの弧状
に走行させると、加熱装置内の走行糸条1に遠心
力が均一に作用するようになり、そのために糸条
1の振動を防止することができる。 糸条の振動を防止するためには、糸条の走行状
態を糸導ガイド9によつて上述のような曲率の第
1図に見るような平面内弧状走行とするだけでも
よいが、更に第2図に見るように、直角の面内で
屈曲するように糸導ガイド9を配置すれば、糸条
の振動防止を一層確実にすることができる。な
お、入口ガイド7は第2図において左右加熱壁3
の中心線上にあり、加熱装置内の第1糸導ガイド
9−1は中心線より僅かにずらして設けられてい
て、それ以後の糸導ガイドは交互に前記中心線の
反対側に位置するように設けてある。この糸導ガ
イド9の屈曲距離Aは左右加熱壁3の中心線より
4mm以下好ましくは2mm以下にするのがよい。ま
た、複数の糸導ガイド9の一つの糸導ガイド9と
隣合つた糸導ガイド9の距離Pは150デニール以
上では50mm以下、100デニールから50デニールで
は100mm以下、50デニール以下では150mm以下にす
るのがよい。 本考案の仮撚糸条加熱装置によれば、撚掛装置
5によつて糸条1が加撚されて振動しようとする
のを弓なりの弧状走行を与える糸導ガイド9が振
動を防止するから、したがつて糸条は加熱装置内
を常に定位置を保つて走行するようになり、そし
て加熱壁面と実質的に非接触状態を保つて加熱壁
3から定常状態で熱の伝達を受けるから常に安定
した仮撚糸又は延伸仮撚糸を得ることができる。
また、糸条の振動がなくなつて熱効率も向上する
から、非接触式加熱装置を用いた高速加工が可能
になる。 以下、さらに本考案の具体的実施例を比較例と
共に示す。 撚掛装置として特開昭56−53221号報に示され
ているベルト式の摩擦仮撚装置を用い、下記の条
件で延伸同時仮撚加工を行つた。 延伸仮撚条件 原 糸 ;ポリエステルPOY225de/ 30f 加熱装置 ;非接触式,加熱壁長さ 1200mm 加熱壁面温度550℃ 延伸倍率 ;1.5 ベルト速度/糸条速度;1.5 加工速度 ;1400m/分 なお、加熱装置内の糸導ガイド数とそれによる
糸条の屈曲走行条件はバルーン及び断糸の発生状
態が与える加工調子と共に下表に示した。
関し、詳しくは、仮撚又は延伸仮撚中の熱可塑性
合成マルチフイラメント糸を加熱して熱固定する
ために用いられる非接触式加熱装置の改良に関す
る。 従来、合成繊維の仮撚又は延伸仮撚の熱固定に
は、仮撚に対する抵抗が少ないこと等の理由か
ら、糸条が加熱体に直接接触することなく加熱壁
面によつて囲まれた糸条通路を走行する非接触式
加熱装置が多く用いられている。しかし、非接触
式加熱装置は、なお加熱装置内で糸条が振動(バ
ルーニング)を起して充分な撚遡及が行われなか
つたりするし、またその風損等のために熱効率が
下がつて充分な捲縮が得がたいと云う問題があつ
た。そして、この問題は糸条の加工速度が高くな
るに従つて一層顕著になり、高速加工が行い難い
原因の一つになつていた。 本考案は、非接触式加熱装置における上述の問
題を解消するためになされたものであり、糸条が
振動して加熱壁面に接触することがなく、風損等
による熱効率の低下も少ない非接触式加熱装置の
提供を目的としてなされたものである。 本考案の加熱装置は、加熱壁面によつて囲まれ
た糸条通路内に1個又は複数個の糸導ガイドを設
けて糸条が加熱壁面から離れた位置を曲線状に走
行するようにしたことを特徴とし、この特徴によ
つて上述の目的を達成したものである。なお、本
考案における加熱壁面によつて囲まれた糸条通路
は、従来の非接触式加熱装置についても同様であ
るが、必ずしも全周が加熱壁面で囲まれているこ
とを要せず、一部の周面に加熱壁面が用いられて
いる場合も含んでいる。 以下、図面を参照して本考案を説明する。 第1図及び第2図は本考案の加熱装置の一例を
示す垂直断面図及び水平断面図である。 図において、熱可塑性合成マルチフイラメント
より成る糸条1は、フイードローラ2および入口
ガイド7を通過して加熱装置内に入り、加熱壁3
に設けた複数個の糸導ガイド9に導かれて曲線状
に走行し、出口ガイド8および撚掛装置5を経て
デリベリローラ6により仮撚域から引き出され
る。ここで、糸導ガイド9は加熱壁3及び保温開
閉蓋4で囲まれた糸条通路を糸条1が加熱壁面か
ら離れた位置で走行方向に直角の一方向から見て
第1図に示したように弓なりの弧状に走行するよ
うに設けられている。この弧状走行の曲率半径
は、加熱装置の長さが600mm以下の場合は、150デ
ニール以上の太さの糸条に対しては5m〜10m、
100デニールから50デニールの糸条に対しては10
m〜15m、50デニール以下の糸条に対しては15m
〜20mの範囲が適当である。また、加熱装置の長
さが600mm以上の場合は、10〜20mの範囲が適当
である。 この様に、糸条1を加熱装置内で弓なりの弧状
に走行させると、加熱装置内の走行糸条1に遠心
力が均一に作用するようになり、そのために糸条
1の振動を防止することができる。 糸条の振動を防止するためには、糸条の走行状
態を糸導ガイド9によつて上述のような曲率の第
1図に見るような平面内弧状走行とするだけでも
よいが、更に第2図に見るように、直角の面内で
屈曲するように糸導ガイド9を配置すれば、糸条
の振動防止を一層確実にすることができる。な
お、入口ガイド7は第2図において左右加熱壁3
の中心線上にあり、加熱装置内の第1糸導ガイド
9−1は中心線より僅かにずらして設けられてい
て、それ以後の糸導ガイドは交互に前記中心線の
反対側に位置するように設けてある。この糸導ガ
イド9の屈曲距離Aは左右加熱壁3の中心線より
4mm以下好ましくは2mm以下にするのがよい。ま
た、複数の糸導ガイド9の一つの糸導ガイド9と
隣合つた糸導ガイド9の距離Pは150デニール以
上では50mm以下、100デニールから50デニールで
は100mm以下、50デニール以下では150mm以下にす
るのがよい。 本考案の仮撚糸条加熱装置によれば、撚掛装置
5によつて糸条1が加撚されて振動しようとする
のを弓なりの弧状走行を与える糸導ガイド9が振
動を防止するから、したがつて糸条は加熱装置内
を常に定位置を保つて走行するようになり、そし
て加熱壁面と実質的に非接触状態を保つて加熱壁
3から定常状態で熱の伝達を受けるから常に安定
した仮撚糸又は延伸仮撚糸を得ることができる。
また、糸条の振動がなくなつて熱効率も向上する
から、非接触式加熱装置を用いた高速加工が可能
になる。 以下、さらに本考案の具体的実施例を比較例と
共に示す。 撚掛装置として特開昭56−53221号報に示され
ているベルト式の摩擦仮撚装置を用い、下記の条
件で延伸同時仮撚加工を行つた。 延伸仮撚条件 原 糸 ;ポリエステルPOY225de/ 30f 加熱装置 ;非接触式,加熱壁長さ 1200mm 加熱壁面温度550℃ 延伸倍率 ;1.5 ベルト速度/糸条速度;1.5 加工速度 ;1400m/分 なお、加熱装置内の糸導ガイド数とそれによる
糸条の屈曲走行条件はバルーン及び断糸の発生状
態が与える加工調子と共に下表に示した。
【表】
糸導ガイドによつて加熱装置内の糸条走行路を
第1図の弓なり弧状に形成した本考案の実施例で
は、加熱装置内で糸条のバルーンが発生せず、断
糸の発生もなかつた。これに対し、第1図の弓な
り弧状走行路を形成することなく、第2図に示し
たようなジグザグ屈曲路のみを形成した比較例1
及び2においては、加熱装置内で明らかなバルー
ンが発生し、バルーンの大小に比例するように断
糸が発生した。
第1図の弓なり弧状に形成した本考案の実施例で
は、加熱装置内で糸条のバルーンが発生せず、断
糸の発生もなかつた。これに対し、第1図の弓な
り弧状走行路を形成することなく、第2図に示し
たようなジグザグ屈曲路のみを形成した比較例1
及び2においては、加熱装置内で明らかなバルー
ンが発生し、バルーンの大小に比例するように断
糸が発生した。
第1図及び第2図は本考案の加熱装置の一例を
示す垂直断面図及び水平断面図である。 1……糸条、2……フイードローラ、3……加
熱壁、4……保温開閉蓋、5……撚掛装置、6…
…デリベリローラ、7……入口ガイド、8……出
口ガイド、9……糸導ガイド。
示す垂直断面図及び水平断面図である。 1……糸条、2……フイードローラ、3……加
熱壁、4……保温開閉蓋、5……撚掛装置、6…
…デリベリローラ、7……入口ガイド、8……出
口ガイド、9……糸導ガイド。
Claims (1)
- 仮撚又は延伸仮撚中の合成繊維糸条を加熱する
非接触式加熱装置において、加熱壁面によつて囲
まれた糸条通路内に複数個の糸導ガイドを糸条が
加熱壁面から離れた位置で糸条の走行方向に直角
の一方向から見て弓なりの弧状に走行するように
設置したことを特徴とする合成繊維仮撚糸の加熱
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16876482U JPS5973378U (ja) | 1982-11-09 | 1982-11-09 | 合成繊維仮撚糸の加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16876482U JPS5973378U (ja) | 1982-11-09 | 1982-11-09 | 合成繊維仮撚糸の加熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5973378U JPS5973378U (ja) | 1984-05-18 |
JPS6142937Y2 true JPS6142937Y2 (ja) | 1986-12-05 |
Family
ID=30368867
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16876482U Granted JPS5973378U (ja) | 1982-11-09 | 1982-11-09 | 合成繊維仮撚糸の加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5973378U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6119825A (ja) * | 1984-07-02 | 1986-01-28 | 帝人株式会社 | 仮撚加工法 |
US5138829A (en) * | 1990-02-10 | 1992-08-18 | Teijin Seiki Co., Ltd. | Apparatus for heat treating a synthetic yarn |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4732907U (ja) * | 1971-05-17 | 1972-12-13 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49119552U (ja) * | 1973-02-20 | 1974-10-14 | ||
JPS51130843U (ja) * | 1975-04-16 | 1976-10-21 |
-
1982
- 1982-11-09 JP JP16876482U patent/JPS5973378U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4732907U (ja) * | 1971-05-17 | 1972-12-13 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5973378U (ja) | 1984-05-18 |
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