JPH0734338A - 延伸仮撚加工方法 - Google Patents

延伸仮撚加工方法

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Publication number
JPH0734338A
JPH0734338A JP19902293A JP19902293A JPH0734338A JP H0734338 A JPH0734338 A JP H0734338A JP 19902293 A JP19902293 A JP 19902293A JP 19902293 A JP19902293 A JP 19902293A JP H0734338 A JPH0734338 A JP H0734338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
false
feed roller
heater
false twisting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19902293A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Nishimura
晋一 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP19902293A priority Critical patent/JPH0734338A/ja
Publication of JPH0734338A publication Critical patent/JPH0734338A/ja
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マルチフィラメント糸等で毛羽の発生を抑え
ることができる延伸仮撚加工方法を提供する。 【構成】 糸を送るフィードローラ25,6間に速度比
を設けてヒータ26で加熱しながら延伸し、続いて糸を
送るフィードローラ6,12間に速度比を設けず仮撚装
置10で加撚された糸の撚りを別途のヒータ7で熱固定
し、延伸と仮撚の熱固定を分離して順次行う延伸仮撚加
工方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糸の延伸と仮撚との両
方を連続的に行う延伸仮撚加工方法に関し、特にマルチ
フィラメント糸等の加工に際して毛羽の発生を抑えるこ
とができるものに関する。
【0002】
【従来の技術】まず、図3により従来の延伸仮撚加工方
法に適用される延伸仮撚機の機器構成を説明する。図3
は一つの延伸仮撚ユニットを示しており、クリールスタ
ンドで保持される給糸パッケージ1から繰り出される糸
2は、ガイド3,4,5を経て第1フィードローラ6に
入る。第1フィードローラ6を出た糸は上方に向かって
延びる1次ヒータ7に入り、1次ヒータ7上方のガイド
8に至る。この1次ヒータ7は背が高いので、ガイド8
が糸道を屈曲させ水平やや下方向きとし、メンテナンス
通路19をオーバーヘッドで越えるようになっている。
ガイド8以降の糸はクーリングプレート9を経てベルト
式仮撚装置10で撚られ、ガイド11を経て第2フィー
ドローラ12に入る。この第2フィードローラ12と前
記第1フィードローラ6の速度比は所定の延伸が得られ
るように設定されている。そして、ベルト式仮撚装置1
0より上流の糸Yは加撚状態であり、ベルト式仮撚装置
10より下流の糸は解撚状態となっている。すなわち、
加撚状態の糸Yが1次ヒータ7で熱固定される。なお、
ベルト仮撚装置10は2本の交差するツイスターベルト
間でニップするタイプのものである。そして、第2フィ
ードローラ12を出た糸は2次ヒータ13に入り、ガイ
ド14を経て第3フィードローラ15に至る。さらに、
ガイド16,17を経てテイクアップワインダー18に
て巻き取られる。2次ヒータ13はオーバーフィード状
態の延伸仮撚加工糸に再熱加工を行ってトルクを減じか
さ高性を増すものである。この2次ヒータ13はPOY
の種類で使用される場合と使用されない場合がある。ま
た、第3フィードローラ15とガイド16の間には非接
触式の糸切れ検出器としてのヤーンフィラー20が設け
られており、糸切れ時にはヤーンフィラー20からの糸
切れ信号によりベルト式仮撚装置10の2本のツイスタ
ーベルトが自動的に離れ急速な摩耗を防止するようにな
っている。
【0003】符号21は必要に応じて使用される空気ノ
ズルであり、第2フィードローラ12と2次ヒータ13
の間に設けられている。この空気ノズル21にエアを供
給すると、マルチフィラメント糸の各フィラメントが空
気流で掻き混ぜられて交絡が生じるインターレース加工
が行われる。
【0004】上述した延伸仮撚機では、第2フィードロ
ーラ12(FR2)と第1フィードローラ6(FR1)
の速度比であるFR2/FR1がPOYでは1.65〜
1.80に設定されている。すなわち、第1フィードロ
ーラ6と第2フィードローラ12の間で、加熱しながら
の延伸と仮撚の熱固定が同時に行われる延伸仮撚加工方
法となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】糸を上述した延伸仮撚
加工方法で加工すると、仮撚による加撚と延伸による引
っ張りが同時に加えられ、しかも1次ヒータ7の入口付
近の糸の温度は上昇していないため、糸に大きな負荷が
かかることになる。特にマルチフィラメント糸は細いフ
ィラメントで構成されているため、フィラメント切れに
至らないまでも、切れやすいウイークポイントが部分的
に形成される。そして、このマルチフィラメント糸を空
気ノズル21で掻き混ぜると、フィラメント切れによる
毛羽が多発するという問題点があった。
【0006】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、マルチフィラメント糸等で毛羽の発生を抑える
ことができる延伸仮撚加工方法を提供しようとするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する延伸
仮撚加工方法は、糸を送るフィードローラ間に速度比を
設けてヒータで加熱しながら延伸し、続いて糸を送るフ
ィードローラ間に速度比を設けず仮撚装置で加撚された
糸の撚りを別途のヒータで熱固定し、延伸と仮撚の熱固
定を分離して順次行う方法である。
【0008】
【作用】まず、糸を送るフィードローラ間に速度比を設
けてヒータで加熱しながら延伸すると、フィラメントが
平行に並んだ状態のまま引っ張られスムーズに延びる。
つぎに、糸を送るフィードローラ間に速度比を設けず仮
撚装置で加撚された糸の撚りを別途のヒータで熱固定す
ると、フィラメントが加撚された状態となり、加撚によ
る引っ張りが生じるものの、フィードローラによる積極
的な引っ張りがないため、マイルドな状態で仮撚の熱固
定が行われる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明の延伸仮撚加工方法に用いられる
延伸仮撚機の機器配置図、図2は付加された第0ヒータ
の断面図である。なお、従来例の図3で説明したものと
同様の働きをする部分は同じ符号を付してその説明を省
略する。
【0010】図1において、図3と異なる点は、第1フ
ィードローラ6の上流側に、第0フィードローラ25が
付加され、この第0フィードローラ25と第1フィード
ローラ6の間に、0次ヒータ26を付加した点である。
【0011】この0次ヒータ26を図2の断面図により
説明する。中央に熱媒チューブ30が位置し、凹状の断
熱箱31とプレート状の断熱蓋32で周囲が囲われてい
る。断熱蓋32の上下には開閉カバー33が取り付けら
れ、ヒンジ軸34の回りで回動可能となっている。断熱
箱31の上下も固定カバー35が取り付けられ、熱媒チ
ューブが収納されている。熱媒ヒータ30の表面は滑ら
かな湾曲面30aとなっており、開閉カバー32のガイ
ド部32aで案内された糸Yが湾曲面30に接しながら
走行するようになっている。なお、36は断熱蓋32内
部に貼り付けられた熱反射板36である。
【0012】熱媒チューブ30はヒートバイプと同様な
構成であり、湾曲面30aが80〜160°Cの範囲内
の所定温度に加熱される。この湾曲面30aに接する糸
Yは仮撚の影響が及んでいないため、フィラメントが平
行にそろっており、偏平な状態で接触面積が大きく加熱
効率が高くなるので、1次ヒータ7に比較して短くて済
み、POYの加熱では通常30cm程度の長さでよい。
そのため、既存の建屋であっても、延伸仮撚機の機械高
さを殆ど上げることなく0次ヒータ26を付加できる。
【0013】つぎに、上述した延伸仮撚機による延伸仮
撚加工方法を図1により説明する。第1フィードローラ
6(FR1)と第0フィードローラ25(FR0)の速
度比であるFR1/FR0は延伸仮撚加工で求められる
延伸比の全部となるように設定される。POYの場合で
は、FR1/FR0は1.65〜1.80の範囲内の所
定値である。そして、0次ヒータ26を80〜160°
C内の所定温度で加熱し、まず第1フィードローラ6と
第0フィードローラ25の間で延伸の全部を行っていま
う。
【0014】延伸後の糸は、第1フィードローラ6と第
2フィードローラ12の間の加撚ゾーン及び解撚ゾーン
に入る。この第1フィードローラ6(FR1)と第2フ
ィードローラ12(FR2)の速度比であるFR1/F
R2は1.0であり、フィードローラによって積極的な
延伸は行わない。糸Yの加撚による引っ張りが作用する
だけである。このように強く引っ張られない状態で、加
撚された糸Yの撚りは1次ヒータ7で熱固定される。以
上の如く、延伸と撚りの熱固定を分離して順次行うの
で、マルチフィラメントのように細いフィラメントであ
っても、フィラメントに無理がかからずウイークポイン
トが生じにくい。このようにマイルドに加工された糸を
空気ノズル21で掻き混ぜても糸切れが生じにくく、毛
羽発生が抑制される。
【0015】より具体的には、ポリエステルのマルチフ
ィラメントを、FR1/FR0の速度比が1.70で0
次ヒータ26の表面温度を120°Cで延伸仮撚加工し
た場合、0次ヒータ26を用いずFR2/FR1の速度
比で同じだけ延伸した場合に比較して、インターレース
加工後の毛羽の発生量を1/20以下に抑えることがで
きた。
【0016】
【発明の効果】本発明の延伸仮撚加工方法は、延伸と仮
撚の熱固定を分離して順次行う方法であり、まずフィラ
メントが平行に並んだ状態のまま引っ張られスムーズに
延伸し、つぎにフィードローラによる積極的な引っ張り
がない状態のマイルドな状態で仮撚の熱固定を行うの
で、マルチフィラメント糸のように細いフィラメントで
あってもウイークポイントが生じにくく、例えばインタ
ーレース加工を行っても毛羽の発生が抑制され、良品質
の加工糸を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の延伸仮撚加工方法に用いられる延伸仮
撚機の機器配置図ある。
【図2】0次ヒータの断面図である。
【図3】従来の延伸仮撚加工方法に用いられる延伸仮撚
機の機器配置図ある。
【符号の説明】
6 第1フィードローラ、 7 一次ヒータ、 10 仮撚装置、 12 第2フィードローラ、 21 空気ノズル 25 第0フィードローラ 26 0次ヒータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸を送るフィードローラ間に速度比を設
    けてヒータで加熱しながら延伸し、続いて糸を送るフィ
    ードローラ間に速度比を設けず仮撚装置で加撚された糸
    の撚りを別途のヒータで熱固定し、延伸と仮撚の熱固定
    を分離して順次行う延伸仮撚加工方法。
JP19902293A 1993-07-16 1993-07-16 延伸仮撚加工方法 Pending JPH0734338A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19902293A JPH0734338A (ja) 1993-07-16 1993-07-16 延伸仮撚加工方法

Applications Claiming Priority (1)

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JP19902293A JPH0734338A (ja) 1993-07-16 1993-07-16 延伸仮撚加工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0734338A true JPH0734338A (ja) 1995-02-03

Family

ID=16400825

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JP19902293A Pending JPH0734338A (ja) 1993-07-16 1993-07-16 延伸仮撚加工方法

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JP (1) JPH0734338A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6427300B2 (en) 1999-07-23 2002-08-06 Teijin Seiki Co., Ltd. Yarn relaxation-heating method and apparatus therefor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6427300B2 (en) 1999-07-23 2002-08-06 Teijin Seiki Co., Ltd. Yarn relaxation-heating method and apparatus therefor

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