JPS6142014B2 - - Google Patents

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JPS6142014B2
JPS6142014B2 JP2267980A JP2267980A JPS6142014B2 JP S6142014 B2 JPS6142014 B2 JP S6142014B2 JP 2267980 A JP2267980 A JP 2267980A JP 2267980 A JP2267980 A JP 2267980A JP S6142014 B2 JPS6142014 B2 JP S6142014B2
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JP
Japan
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yarn
thread
sewing
false
constituent
Prior art date
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JP2267980A
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English (en)
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JPS56123423A (en
Inventor
Takao Negishi
Teisuke Kojima
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Publication date
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Priority to JP2267980A priority Critical patent/JPS56123423A/ja
Publication of JPS56123423A publication Critical patent/JPS56123423A/ja
Publication of JPS6142014B2 publication Critical patent/JPS6142014B2/ja
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、熱可塑性合成繊維マルチフイラメン
ト糸の複数本からなる縫製に適した新規な糸に関
するものである。
(従来技術) 従来、縫製に供される合成繊維糸については各
種のものが知られており、紡績糸から成る糸や仮
撚捲縮加工されてなる糸がその顕著な例であろ
う。また、これら紡績糸や仮撚捲縮加工糸を構成
単糸として該糸を複数本用いて縫製用の糸として
なるものもよく知られている。
しかしながら、このような従来から縫製に供せ
られていた糸には、実際の縫製に際して不適当な
点もあり具体的には不都合も多かつたものであ
る。例えば、紡績糸を構成単糸として用いてなる
ものは、紡績糸は太さ斑を本質的に保有している
ものであるがため、糸強力の変動が大きく縫製時
の糸切れ、縫製品の美しさ等において劣りがちで
ある。
一方、通常の仮撚捲縮加工糸を構成単糸として
なるものの場合は、なぜか紡績糸使いのものより
も縫いにくく、一般には、縫製に供される糸には
毛羽がある方が良いとされている。
上記のような点に鑑み、本発明者らは種々検討
を重ねた結果、縫製に最も適した糸とは、実際上
縫いやすくかつ縫い上がりが美しい糸であり、ひ
いては縫製品の仕上がりを美しくするものであ
る、特に、縫いやすさに関しては、トルクが極め
て小さくかつ同時に集束していてさらに毛羽また
は毛羽様の突出繊維構造が有効に存在する糸であ
る、との知見を得たものである。
このような糸は根本的に前述の如く、構成単糸
として紡績糸使いのものでは実現し難く、また通
常の仮撚捲縮加工糸使いのものでもトルクの点や
突出繊維構造の点で概して不十分であり実現は至
難である。特に本発明者らの知見によれば、通常
の仮撚捲縮加工糸を構成単糸としてなるものは該
構成単糸の保有するトルクが、縫製にとつては不
都合を招くばかりで全く不要であり、かつまた場
合によつては、仮撚捲縮特性・構造自体も縫製に
とつては無意味・不要なものである。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、構成単糸として熱可塑性繊維マルチ
フイラメント糸を用い、該熱可塑性繊維マルチフ
イラメント糸の基本的なる機械的繊維加工方式と
しては仮撚加工を利用してなるものであるが、そ
のような構成単糸、それも実質的に同等の構成単
糸の複数本を用いて、従来技術では得ることので
きなかつた縫製に極めて適した糸を提供せんとす
るものである。
既に述べた如く、通常の仮撚捲縮加工糸を構成
単糸として該単糸を複数本用いてなる縫製用の糸
は知られているところであるが、仮撚加工を施さ
れて得られる糸自身はそのまぬがれ得ない特質と
してトルクを保有し、しかして、縫製に供せられ
る糸においてトルクが存在すると、該糸が布を通
過する際に、通過前の糸部分に該糸自身が撚玉を
作り縫いにくい、糸をたるませるとビリが発生し
て縫いにくい、ミシン縫いでは特に目飛びする、
剣先による糸切れが増える、その他ミシンパーツ
(部品)と糸のからみによる糸切れが増える等、
数多くの不都合を招くものである。
かかるトルクをできるだけ減少せしめんとする
場合、従来の技術においては、以下の1〜5項に
列記する如き種々の方策が、仮撚捲縮加工糸を特
に複数本を用いた処理法ないしは仮撚捲縮加工糸
単糸としての一般的処理法としてとられていたも
のであるが、それぞれ縫製に供せられる糸として
みた場合にもおよび工業的に一般的にみた場合に
もマイナスの面も多かつたものである。
すなわち、 (1) 複数本の構成単糸を用いて、双糸構造とする
場合には、該構成単糸にトルクが無い場合、下
撚と上撚をうまくバランスさせて満足のいくも
のを得ることが可能である。しかしながら、仮
撚捲縮加工糸を構成単糸として用いる場合に
は、以下の3〜5項記載の如く、該単糸をトル
クのないものとすること自体が従来技術では簡
単には到底なし得なかつたものでもあり、また
特別な処置を施して該構成単糸をトルクの無い
ものにし得たとしても、それはそれで工程の複
雑さが必然的に要求され、かつ製造費用の極め
て高くつくものとなる。また、これは3子構造
またはそれ以上あるいは下撚、中撚、上撚を持
つ構造等とする場合にも同様である。
(2) 仮撚トルクを有する糸の複数本の糸使いで、
該仮撚トルクと下撚と上撚の3者をバランスさ
せる方法も可能であるが、熱処理をしたり、張
力を付加したりさらにその張力を解舒したりす
ると、トルクが発現し、縫製に供せられる糸と
しては全く好ましくはないものである。これは
仮撚のトルクと実撚のトルクの特性が異なるた
めである。
(3) 仮撚加工糸単糸という観点においては、互い
のトルクを相殺さすべくS仮撚糸とZ仮撚糸と
を引揃えて交絡させ見かけ上単糸としてなる仮
撚加工糸があるが、この糸はトルクを全く持た
ないものとなし得る反面、製造に際し工程が著
しく煩雑でかつ製造費用が高くつくというマイ
ナス面を避け得ない。
(4) 同じく仮撚加工単糸という観点においては、
仮撚捲縮加工された糸を、乾熱や湿熱により再
度熱処理に供してトルクを減じてなる仮撚捲縮
加工糸があり、一般的にこの方式による加工糸
はよく知られているが、従来の上記再度熱処理
においてはおのずからトルクを減少せしめるに
も限界があり、通常とられている条件範囲内で
は、いかように条件設定しても縫製用の糸とし
ては不十分なものであつた。これは、同時に、
糸の強さ、糸の低張力時の伸びにくさおよび繊
維の捲縮等を維持することも目的であつたか
ら、仮撚捲縮加工後の高温熱処理又は/及び緊
張熱処理等は考えられなかつたことによる。
(5) 同じく仮撚加工糸単糸という観点において、
追撚方式によりトルクを消さんとする方式があ
るが、この方式ではトルクを見かけ上ある一つ
の状態下においてたとえば無張力状態でゼロに
することは可能であつても、前記2項の糸と同
様に、熱処理をしたり、張力を付加したりさら
にその張力を解舒したりすると、トルクが発現
し好ましくはないものであり、これはやはり2
項の糸と同様、仮撚のトルクと実撚のトルクの
特性が異なるためである。
である。
本発明者らは、構成単糸として熱可塑性繊維マ
ルチフイラメント糸を用い、該熱可塑性繊維マル
チフイラメント糸の基本的な機械的繊維加工方式
としては仮撚加工を利用してなるものであるが、
該仮撚加工における加工条件と各種の熱処理工程
における熱処理条件をうまく組合わせることによ
つて、実質的に全ての構成フイラメントが同一方
向の旋回能を有しているのにもかかわらず、該糸
の旋回能が従来例には見られ得ないほど小さい糸
を得ることに成功したものであつて、そのような
構成単糸、それも実質的に同等の構成単糸複数本
を用いて、従来技術では得ることのできなかつた
縫製に極めて適した新規な糸を提供するに至つた
ものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の縫製に適した糸は次の如き構成からな
る。
すなわち、実質的に同等の単糸が複数本で構成
してなる合撚糸であり、該構成単糸は仮撚加工さ
れた熱可塑性繊維マルチフイラメント糸であり、
かつ個々の構成単糸においては実質的に全ての構
成フイラメントが同一方向の旋回能を有してお
り、さらに下記定義による合撚された糸としての
旋回能が4回/50cm以下であることを特徴とする
縫製に適した糸である。
ここで、「糸としての旋回能が4回/50cm以下
である」とは、被試験糸を周長1mの一重の輪と
して、該糸と同じ糸でつるし(状態1)、さらに
該輸に対して糸のデニール数×2グラム=W(グ
ラム)で算出される荷重Wをかけ、引続いて該W
の荷重を除去し(状態2)、かかる無張力状態
(前記の状態1)と荷重除去後の無張力状態(前
記の状態2)の二つの状態においていずれも該輪
の自由静止撚数(旋回回転する数)が4回以下で
あることを言うものである。
(作用) 以下、さらに詳しく本発明について説明をす
る。
本発明の糸において構成単糸は、実質的に全て
の構成フイラメントが同一方向の旋回能を有して
いるとの構成要件からも明らかな如く、互いに正
反対の旋回能を有している加工糸を引揃え、かつ
一体化加工する工程を経るなどして得られるもの
ではなく、基本的には一つの仮撚錘により加工さ
れてなる単糸がそのままの単糸のかたちで構成単
糸とされてなるものである。また、実質的に同等
の構成単糸を複数本用いるものであり、S仮撚加
工糸とZ仮撚加工糸とを特別に組合わせたりして
糸を構成するものではない。
本発明の糸は、前述定義による「施回能が4
回/50cm以下」のものであり、従来のいかなる糸
に比較しても縫製に供される糸として極めて優れ
た糸と言えるものであり、かつコスト的にみても
製造工程的にみても大幅な増大等招くことのない
合理的なものである。該旋回能が4回/50cmを超
えるものは縫製に適しているとは到底言い難い。
なお、ここで前記「糸の旋回能が4回/50cm以
下である」との定義に関して、この定義は、縫糸
が断続的な張力を受けることになる縫製の過程に
おいても、縫製に際し不都合を招くようなトルク
の発現が実質上無いことを表わし、すなわち、縫
製加工前の一状態において、たとえば無張力状態
で旋回能が実質上ゼロであつても、実際に縫製に
供せられて張力が加わつたりその張力が解舒され
たりすることにより、大きな旋回能を発現するよ
うでは何んにもならないものであり、かかる定義
はその定義内容からも明確な通り、相当の張力を
糸に加える前後2状態における旋回能を規定する
ものであつて、縫糸としての使用態様に照らし合
わされて有用で厳密な規定になるものであり、具
体的に図面よりこの定義について説明すると下記
の通りである。
すなわち、糸を周長1mの一重の輪として、該
糸と同じ糸でつるす(モデル図を第1図Aに示し
た。1が周長1mの一重の輸をなす試料糸であ
り、2が該輪をつるす試料糸と同じ糸である。)。
さらに該輪に対して、糸のデニール数×2グラ
ム=W(グラム)で算出される荷重Wをかける
(モデル図を第1図Bに示した。3がWの荷重で
あり、該荷重も試料糸と同じ糸2′を用いてかけ
られる。)。
引続いて、該Wの荷重を除去する(モデル図を
第1図Cに示した。)。
以上の如き試験プロセスにおいて、本発明で規
定する「糸の旋回能が4回/50cm以下」とは、無
張力状態(第1図A)と荷重除去後の無張力状態
(第1図C)の2つの状態において、該輪の自由
静止撚数(旋回回転する数)が4回以下であるこ
とを言うものである。
また本発明は、このように旋回能が極めて小さ
い糸を実現するという思想と同時に、前述の如く
縫製に最も適した糸とは、集束していてさらに突
出繊維が存在する糸であるとの観点から、該突出
繊維構造の形成機構には仮撚加工を施された繊維
の保有する捲縮発現能・旋回能を利用するという
特異な技術思想を採用するものである。すなわ
ち、本発明の前記縫製に適した糸は、その好まし
い態様として、該糸の構成単糸は糸軸から突出し
た繊維部分を有していることを特徴とするもので
あり、また更には該糸の構成単糸は構成フイラメ
ント繊維相互が交絡している糸部分と交絡してい
ない糸部分とを糸軸方向に沿つて交互に有してい
ることを特徴とするものであり、また更には該糸
の構成単糸は全て実質的に特長のフイラメント繊
維から構成されていることを特徴とするものであ
り、また更には合撚糸の撚構成は、該構成単糸の
仮撚加工前の状態と実質的に同等の糸に該撚構成
を適用しても糸の旋回能が4回/50cm以下となる
如き撚構成であることを特徴とするものであり、
また更にはポリエステル系繊維から構成されてな
ることを特徴とするものである。
以下、このような特殊な糸を製造する方法につ
いて詳細に説明をすると、本発明において、構成
単糸のそれぞれはその好ましい製造工程例とし
て、特殊な仮撚加工工程と、それに続く弛緩処理
によつて該仮撚にて付与される繊維の捲縮発現
態・旋回能に基づき突出繊維部分が形成せしめら
れ、さらに続いて流体交絡処理により構成フイラ
メント相互が交絡している糸部分と交絡していな
い糸部分とが糸軸方向に沿つて交互に形成せしめ
られて適度な集束性が付与される。そして、この
ような構成単糸を適宜の複数本用いて合撚せし
め、本発明の糸を構成せしめるものであり、合撚
糸としては2子糸または3子糸などいずれであつ
てもよいが、かかる工程に組合せて特別なる熱処
理を、前記の仮撚加工に際しての仮撚熱固定効果
と特殊な相対関係になる如き熱処理効果のもとで
施すことにより本発明にかかる縫製用の糸が得ら
れるものである。該特別なる熱処理は、構成単糸
の単糸の状態下または/および該単糸を複数本体
合体化させて後の状態下で施すものである。
かかる製造プロセスの特徴点は、縫製に最適な
糸構造としての、突出繊維部分の形成機構を仮撚
加工によつて付与される繊維の捲縮発現能・旋回
能に因るものとし、さらに上記の間歇的交絡を達
する交絡処理にて該構成単糸に適度な集束性を与
えると同時に該交絡により突出繊維部分を束縛固
定するようにし、引続き、このようにして突出繊
維部分が糸中に強固に多数形成されてなる構成単
糸にないしは該構成単糸複数本を用いて構成した
糸に、仮撚熱固定効果よりも高い熱処理効果を有
する強度の「後熱処理」を施して、前述仮撚の効
果を実質上大幅に減失させ、このようにして前記
した通りの縫製に最適な糸構成とすることにあ
る。
かかる製造プロセスにおいて、仮撚加工工程に
供する前においても、仮撚熱固定効果よりも高い
熱処理効果を有する「前熱処理」を施すこともま
た最終的には仮撚効果の大幅に減失された構成単
糸からなる本発明の糸を得る上で効果的である。
すなわち、既に述べた如く場合によつては仮撚捲
縮特性・構造自体も縫製に供せられる糸にとつて
は特別には無意味・不要なのである。
上記プロセスについて具体的に説明をすると、
熱可塑性繊維マルチフイラメント糸を、加撚−熱
固定−解撚工程からなる仮撚加工あるいは延伸仮
撚加工し、次いで間歇交絡作用を達する流体噴射
交絡装置にて処理する。突出繊維部分は主に、該
仮撚又は延伸仮撚後、糸を弛緩すること、簡便に
は仮撚加工の引取後、流体噴射交絡装置へ高いオ
ーバーフイードで供給し、該流体噴射交絡装置の
上流側で弛緩状態を形成せしめることによつて、
フイラメントの捲縮発現能・旋回能によりフイラ
メント自ずから多数の突出繊維部分を形成し、そ
の後の前述間歇交絡処理によつて該突出繊維部分
が束縛固定されることによつて強固なものとして
形成される。したがつて、この突出繊維部分は、
フイラメント切断端として形成されてなるもので
なく、スナール、ループ等のあくまでも連続フイ
ラメントにおける一部分として形成されてなるも
のであり、前記の間歇交絡によつて、構成単糸中
においてズルズルと移動等することのないように
固定されることになる。該突出した繊維部分の形
状は、弓状、環状または撚られた形状等の1種の
形態であるかあるいはこれら複数種混在の形態で
ある。
かかる突出繊維部分の形成機構から明らかな如
く、本発明の糸における構成単糸は、突出繊維部
分を有しているにもかかわらず全ての構成フイラ
メント繊維は本質的に、実質的には等長であり、
このようにしたことにより、間歇交絡の効果に加
えて更に一層、前述突出繊維部分がシゴキ作用等
の外的力によつてズルズルと移動することをほと
んどなくすることができ、ネツプ等を発生するこ
とも少なく、かつ構成フイラメント強力利用率を
著しく高いものとしているのである。これに反し
て、例えば構成単糸を2本のマルチフイラメント
糸で形成し、そのうち1本をオーバーフイードと
し、該オーバーフイード奈の繊維により突出繊維
部分を形成せしめたような構成単糸は、該突出繊
維部分がどこまでも移動しネツプとなりがちであ
り、また構成フイラメントの強力利用率もむろん
低く好ましくないものである。
このようにして好ましく形成された本発明にお
けるポリエステル系フイラメント繊維からなる構
成単糸は、たとえばその特性の1例として本発明
者らの検討によれば、(1g/Dの張力付与−該
張力除去)の試験を10回繰り返しても、該試験前
における原糸長に対する伸び率が2%以下と極め
て小さい値を示すものであり、これは、突出繊維
部分が強固に構成単糸中に束縛固定されているこ
とを裏づけるとともに繊維そのものが塑性変形を
起こしにくく加工されていることを裏づける。こ
のような、張力に対しての構成単糸の伸び率が小
さく寸法的に極めて安定しているということは、
そのまま本発明の縫製に適した糸に可縫性の向
上、縫製品の美しさ等の特徴を付与するものであ
る。
上記の如き突出繊維部分を形成するフイラメン
トの捲縮発現能・旋回能は仮撚加工の条件に左右
されるが、主として仮撚数の影響が大きいもので
ある。仮撚数が少ないと捲縮形態が大きくなり大
きな突出繊維部分を形成し得るが、捲縮発現能・
旋回能としては弱まり、仮撚数がさらに少ないと
突出繊維部分をほとんど形成し得なくなる。逆
に、仮撚数が多いと捲縮発現能が強まるが捲縮形
態が細かくなり、突出繊維部分が細かく形成さ
れ、ひいては突出繊維と言える部分を全く形成し
得なくなるのであり、通常のウーリー加工糸の製
造において適用されるような仮撚数がこの突出繊
維と言える部分を形成し得ない範囲の仮撚数に一
般に該当する。したがつて、仮撚数は通常のウー
リー加工糸の製造における仮撚数よりも若干低め
に設定するとよい。
本発明者らの知見によれば、突出繊維部分を好
ましく形成する仮撚数T(回/m)の範囲は、 の範囲であり、ここでDは仮撚加工される熱可塑
性繊維マルチフイラメント糸のデニール数、ρは
繊維の比重である。
また、突出繊維部分を現出させるための弛緩状
態は、弛緩率にして、前記の如く仮撚加工の引取
後、流体噴射交絡装置へ高いオーバーフイードで
供給し簡便に行なわんとする態様では、 4{(V1/V2)−1}×100<20 で表わされる範囲とするのがよいようであり、こ
こで、V1は仮撚加工の引取速度、V2は交絡処理
の引取速度である。仮撚加工後、弛緩状態を形成
するゾーンを、流体交絡処理ゾーンと引取りロー
ラで区分するときには、該弛緩状態ゾーンでは上
記の式に準じて4%乃至20%のオーバーフイード
とするようにすればよい。これら以外の工程系に
て弛緩状態ゾーンを形成せしめる場合にも基本的
には上記の弛緩率ないしはオーバーフイード率の
範囲に準じて構成をするとよい。
またなお、上記工程において仮撚付与後、流体
処理前・中・後等の適宜の時点においてドラフト
をして糸に緊張を与えることもでき、このような
緊張作用を与えることによつても突出繊維部分の
発生個数、大きさ等を調整することができる。例
えば仮撚付与後かつ弛緩前にいつたん緊張を施す
場合には、形成される突出繊維部分の数は、該緊
張をしない場合に比べて多数かつ細かくすること
ができる。また、流体交絡処理中や該処理下流直
後に糸がドラフト作用を受けるようにした場合に
は、突出繊維部分のうちでも弱いものは消え、強
いものが選択されて残ることになり、特に抗張力
性の高いものとすることができる。
本発明者らの知見によれば、突出した繊維部分
が糸1m当り200個以上数えることのできる構成
単糸が効果的である。該多数の突出繊維部分は対
縫針、対ガイド等の対金属その他物質との摩擦係
数を少なくし可縫性を良くし、結局、フイラメン
トからなる本発明の縫製用の糸に紡績糸様の性能
と外観を付与することになる。
上述の工程を経て、縫製に際し著効を発揮する
突出繊維部分を強固に糸中に形成せしめられた構
成単糸は、引続いて適宜の時点で、強度の「後熱
処理」により、前工程たる仮撚加工工程により付
与された旋回能や捲縮特性を大幅に減失される。
本発明の縫製に適した糸は、構成単糸が複数本
で形成されてなるものであるが、かかる強度の後
熱処理は、該構成単糸の単糸の状態下または/お
よび該単糸を複数本合体化させて後の状態下で施
す。
製造工程上の簡便さ等を考慮すれば、構成単糸
の単糸の状態下で該強度の後熱処理を施すように
することが実際的である。
かかる強度の後熱処理が、本発明の糸を得る上
で最も肝要なる点であり、少なくとも前工程たる
仮撚工程の熱固定効果よりも高い熱処理効果を有
する強度の後熱処理とすることが必要であり、こ
うして初めて本発明による糸の最も大きな特徴た
る、実質的に同等の単糸が複数本で構成してなる
糸であり、該構成単糸は仮撚加工された熱可塑性
繊維マルチフイラメント糸であり、かつ個々の構
成単糸においては実質的に全ての構成フイラメン
トが同一方向の旋回能を有しており、さらに前記
糸としての旋回能が4回/50cm以下である如き糸
を得ることができるものである。
したがつて、該後熱処理の程度は、基本的には
仮撚工程の熱固定効果よりも高い熱処理効果を有
するように仮撚熱固定温度よりも実質的に高い温
度とすることであるが、該後熱処理の態様により
その熱処理効果に大きな差がある。一般に、糸を
走行させつつ熱処理する連続熱処理は、巻糸体等
のまま長時間熱処理する一括熱処理より熱処理効
果が低く、連続熱処理で一括熱処理と同様の効果
を得るには一括熱処理温度値に約30℃の差をプラ
スして考慮する必要があり、また乾熱処理は湿熱
処理より熱処理効果が低く、約45℃の差をプラス
して考慮する必要がある。
そして、このような本発明者らの知見により、
本発明の前述した通りの特性を有する糸を得るに
は、仮撚加工後に、該仮撚加工の温度よりも35℃
以上、より望ましくは40℃以上高い温度条件下に
て、緊張熱処理を施すことが肝要である。
このように上記の後熱処理は、乾熱あるいは湿
熱で、かつ連続処理あるいは一括処理としてなす
ことができる。湿熱により該後熱処理を行なわん
とする場合には、染色工程と同時になすようにし
てももちろん差支えない。
これらの条件を適宜考慮・設定することにより
糸の旋回能が4回/50cm以下のものとすることが
できる。
また、構成単糸の単糸の状態下で、上記の如き
後熱処理を行なう場合には、該構成単糸自身でみ
ても「旋回能が4回/50cm以下」程度まで該構成
単糸の保有する旋回能を大幅に減失させることが
できるのであつて、このような構成単糸を複数本
用いて、糸としても容易に旋回能が4回/50cm以
下のものとし得るものである。
したがつて、本発明の縫製に適した糸は、該合
撚糸の撚構成を、該構成単糸の仮撚加工前の状態
と実質的に同等の糸(すなわち、旋回能を全く保
有しない糸)を用いて糸の旋回能が4回/50cm以
下となる如きにする際の撚構成と等しいものにし
たとしても、やはり有効に糸としての旋回能を4
回/50cm以下となし得るものであつて、これはま
た、本発明における構成単糸自身の保有する旋回
能が大幅に小さくせしめられていることを明確に
裏づける極めて特徴的なものである。
本発明は熱可塑性繊維使いであればよく、特に
繊維の種類を選ばないものであるが、一般に熱処
理の効果が大きく出るポリエステル系繊維使いと
するのが、上記の如き特別な熱処理を施す本発明
には向いていると言えるものであり、また、縫製
用の糸としても他素材のものと比べて伸びなどの
比較的少ない特性のよいものを得ることが概して
可能である。
ポリエステル系マルチフイラメント糸使いで本
発明の糸を得んとする場合には、本発明者らの知
見によれば、前記後熱処理を連続乾熱処理とする
場合該後熱処理を緊張熱処理とし、かつ該後熱処
理の温度を仮撚加工温度よりも前述の通り35℃以
上、より望ましくは40℃以上高いものとし同時に
210℃以上とすればよいようである。
仮撚加工温度は、少なくとも150℃程度以上と
して該後熱処理温度との組合せで適宜値を設定す
れば十分である。該後熱処理温度と仮撚加工温度
とは一般にその差が大きいほど効果的である。
なおまた、上記のような後熱処理による方法の
他に、本発明の前述した通りの特性を有する糸を
得るには、構成単糸の製造工程中、仮撚加工の前
に、「前熱処理」をするようにすることも有効で
あり、この前熱処理の温度は、乾熱連続処理の場
合、仮撚加工温度よりも20℃以上高く設定しかつ
210℃以上とするのがよい。この場合も仮撚加工
温度は少なくとも150℃以上とするのがよい。
このような仮撚加工前の前熱処理によつて、前
述した通りの特性を有する糸を得るには、上述の
ような本発明者らの知見により、仮撚加工前に、
該仮撚加工の温度よりも極めて高い温度での熱処
理を、該糸の熱収縮率よりも小さい範囲内のオー
バーフイードを与えての緊張熱処理として施すこ
とが肝要である。
このような前熱処理は、糸の強力・伸びにくさ
や熱収縮率の熱的性質を安定化する効果があり、
該前熱処理よりも低温で行なう仮撚加工の効果
(捲縮やトルク)を一時的なものにする(該前熱
処理を経ることによつて、仮撚加工の効果が、よ
り一層後熱処理で減失されやすくなる)効果があ
り、かつ前熱処理に加えて後熱処理をする場合に
は、該後熱処理を有効に弛緩熱処理とすることも
可能になさしめる効果もあるものである。したが
つて、後熱処理として巻糸体等による一括熱処理
を行なつても、糸の強力や伸びにくさを概して維
持できるものである。
ポリエステル系繊維以外、たとえばポリアミド
系マルチフイラメント糸使いで本発明の糸を得ん
とする場合には、上記の後熱処理条件や、前熱処
理条件は、その繊維の熱的性質(結晶化開始温
度、融着を起こす温度等)により適宜、温度を移
行して実施すればよいが、各熱処理間の温度差に
ついては繊維の種類には概して関係が薄く上記ポ
リエステル系繊維使いの場合とほぼ同様の程度と
するのがよい。
本発明者らの知見によれば、構成単糸の持つ交
絡部分の数は40個/m以上程度とするのがよく、
交絡していない糸部分の長さは約15mm以下程度と
するのがよいようである。
(実施例) 以下、実施例により本発明の縫製に適した糸の
構成・効果について具体的に説明をする。
実施例 1 ポリエチレンテレフタレート繊維のマルチフイ
ラメント延伸糸(100デニール、36フイラメン
ト)に180℃、1500T/m、の仮撚加工を施し、次
いで13.6%弛緩しつつ流体噴射間歇交絡装置にて
交絡を付与し、次いで220℃の熱セツトを6%の
アンダーフイード下で行なつた。
このようにして得た糸を単糸とする3子撚糸
(下撚S750T/m、上撚Z500T/m)を作り、130℃
のチーズ染色を施して縫糸とした。このようにし
て得られた糸は、338デニールであつた。
このようにして得られた糸は、旋回能(前記2
態様による自由静止撚数)が、状態1では0.9
回/50cm、状態2では2.2回/50cmであり、多数
の突出繊維部分を有しているものであつた。ま
た、この糸を縫製に供したところ、優れたもので
あつた。
実施例 2 上記実施例1にて用いた供給糸を製造した延伸
工程に続いて0.6%のオーバーフイードを与えつ
つ230℃の熱処理(乾熱)を施し、このようにし
て得られた100デニール、36フイラメントのポリ
エチレンテレフタレート繊維マルチフイラメント
糸に、引き続き170℃、1500T/mの仮撚加工(仮
撚加撚方向S)を施し、続いて13.6%弛緩しつつ
流体噴射間歇交絡装置にて交絡を付与して巻取つ
た。
このようにして得た糸を単糸とする3子撚糸
(下撚S750T/m、上撚Z500T/m)を作り、130℃
のチーズ染色を施して縫糸とした。このようにし
て得られた糸は、332デニールであつた。
このようにして得た糸の、2態様の旋回能はそ
れぞれS1.8回/50cm、S3.2回/50cmであつた。
実施例 3 実施例2において、仮撚加撚方向をZとする他
は実施例2と同様にして縫糸を作つた。2態様の
旋回能はそれぞれ状態1でS0.2回/50cm、状態2
でZ3.5回/50cmであつた。
比較例 1 実施例1で使用した延伸糸(100デニール、36
フイラメント)をそのまま単糸とする3子撚糸
(下撚S750T/m、上撚Z500Z/m)を作り130℃の
チーズ染色を施して縫糸とした。施回能な2態様
とも0回/50cmであつた。
この糸は、撚構成だけでは実施例1と同様であ
るが、通常の延伸糸使いのものであり縫糸として
は不十分なものであつた。
比較例2 実施例1において仮撚加工温度のみを210℃に
変更して縫糸を製造した。該糸の旋回能について
調べたところ、無荷重状態(状態1)で17回/50
cm、荷重除去後(状態2)20回/50cmの自由静止
撚数を示した(仮撚加撚方向S、旋回方向S)。
この糸はトルクが多いことから縫製用としては不
向きであつた。
比較例 3 比較例2において更に下撚S800T/m、上撚
Z450T/mに変更して縫糸を製造した。該糸の旋
回能について調べたところ、 無荷重状態で(状態1)0回/50cm 荷重除去後(状態2)6回/50(S方向)の自
由静止撚数を示した。この結果から、この糸は実
際の縫製工程等において張力がいつたん加えられ
ると仮撚加工のトルクを発現してしまい、好まし
くないことが確認された。張力が加えられている
状態では下撚と上撚とのトルクがバランスしてい
ないことが表面化することも確認できるものであ
つた。
比較例 4 本発明者らが先に提案した特願昭54−41571号
明細書において記載した加工条件に準じて加工を
行なつた。
すなわち、ポリエチレンテレフタレート繊維の
マルチフイラメント延伸糸(70デニール、24フイ
ラメント)に190℃、1500T/mの仮撚加工を施
し、次いで14%弛緩しつつ流体噴射間歇交絡装置
にて交絡を付与し、次いで220℃の熱セツトを行
ない、こうして得られた糸を単糸として3子撚糸
(下撚S900T/m、上撚Z600T/m)を作り、130℃
でチーズ染色を行ない縫糸とした。この糸は、
239デニールである。
この糸の旋回能は、状態1では2.5回/50cmで
あり、この状態でみる限りでは、良好な縫糸であ
ろうと判断されたものであつた。
ところが、この糸を縫製に供したところ、従来
の縫糸よりは良好な特性を有していることは明ら
かであつたが、頻繁ではないものの縫製工程中に
撚玉を形成してしまうことや縫い目飛びや縫い糸
切れが起こり、本発明の糸に比較して、縫糸とし
てみた場合、実際工業上明らかに劣るものである
ことが確認された。
この原因について検討したところ、縫製に際し
て、縫糸が巻糸体から解舒されてから縫目を実際
に形成するまでに該糸が何度も張力を受け、これ
により旋回能が当初の状態よりも増加しているこ
とがわかつた。
この知見により、本発明で規定する状態2にお
ける旋回能を測定したところ、5.2回/50cmであ
つた。
なお、この糸が、このような潜在しているトル
クを有していて縫糸として不十分なのは、仮撚加
工の温度条件と該仮撚加工後の熱セツト温度条件
の差異が小さいことによるものであつた。
(発明の効果) 以上に述べた通りの構成を有する本発明による
糸は、機械的繊維加工方式としては、仮撚加工と
いう、生産性も高く最も合理的で一般的である加
工工程によるものでありながら、従来知られてな
るいかなる糸に比較しても、縫製用の糸として優
れた特徴を有効に発揮する優れたものである。該
糸は、実際には、さらに必要に応じた仕上げ熱処
理などを適宜施された後、縫い糸として用いられ
るものである。
なお、複数本で構成した本発明の糸と、同一の
太さからなる1本の単糸との比較においての効果
上の差異は次のとおりである。
太いマルチフイラメント糸は仮撚加工によつ
て粗大な捲縮ができやすく、縫糸としての外観
や可縫性を損ねるため、細いマルチフイラメン
ト糸単位で仮撚加工して粗大な捲縮の形成を少
なくし、それを単糸とし、複数本を合わせて縫
糸とした方が好ましい。
突出繊維が有る場合、粗大な捲縮は粗大な突
出繊維となりやすく、粗大な突出繊維は特に外
観と可縫性を損ねる。
構成フイラメント繊維相互を交絡すると同時
に突出繊維を形成又は/及び固定する場合、太
いマルチフイラメント糸を一括して交絡すると
粗大な突出繊維を形成しやすい。
構成フイラメント繊維相互を間歇的に交絡す
る場合、単糸で用いると間歇的な構造が縫目に
表われ、美しさを損ねる。
太いマルチフイラメントが一括して交絡した
糸は緊く、可縫性を損ね、また縫製品の風合を
損ねる。
単糸に突出繊維がある場合、複数本の単糸で
構成すると、単糸相互間に突出繊維が位置し、
ソフトな糸となり縫製品の風合を高める。
施撚された糸は、糸に丸味が付き、縫目を美
しくするが、単糸では縫目で偏平になりやす
く、美しさが不十分であり、これに対して、単
糸を複数本で構成すると単糸相互の重なりがで
き縫い目において丸味を保持する。
施撚された糸の撚線は縫目を美しくするが、
単糸の撚線は構成繊維で形成して細く不明瞭で
あるのに対し、単糸を複数本で構成した糸の撚
線は、構成単糸単位で形成され太く明瞭であ
る。
施撚された糸の切断端において、単糸である
とフイラメント単位にバラケやすいが、複数本
で構成するとバラケにくく縫製作業がやりやす
い。
【図面の簡単な説明】
第1図A,B,Cは、それぞれ本発明で規定す
る糸の旋回能について測定する方法を説明するモ
デル図である。 1:周長1mの一重の輪をなす試料糸、2:試
料糸からなる輪をつるすために用いる試料糸と同
じ糸、2′:Wの荷重をつるすために用いる試料
と同じ糸、3:Wの荷重。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 実質的に同等の単糸が複数本で構成してなる
    合撚糸であり、該構成単糸は仮撚加工された熱可
    塑性繊維マルチフイラメント糸でありかつ個々の
    構成単糸においては実質的に全ての構成フイラメ
    ントが同一方向の旋回能を有しており、さらに下
    記定義による合撚された糸としての旋回能が4
    回/50cm以下であることを特徴とする縫製に適し
    た糸。 ここで、「糸としての旋回能が4回〜50cm以下
    である」とは、被試験糸を周長1mの一重の輪と
    して、該糸と同じ糸でつるし(状態1)、さらに
    該輪に対して糸のデニール数×2グラム=W(グ
    ラム)で算出される荷重Wをかけ、引続いて、該
    Wの荷重を除去し(状態2)、かかる無張力状態
    (前記の状態1)と荷重除去後の無張力状態(前
    記の状態2)の二つの状態においていずれも該輪
    の自由静止撚数(旋回回転する数)が4回以下で
    あることを言うものである。 2 糸の構成単糸が、糸軸から突出している繊維
    部分を有していることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の縫製に適した糸。 3 糸の構成単糸が、糸軸方向に沿つて、構成フ
    イラメント繊維相互が交絡している糸部分と交絡
    していない糸部分とを交互に有していることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項または第2項記載
    の縫製に適した糸。 4 糸の構成単糸が、全て実質的に等長のフイラ
    メント繊維から構成されていることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項、第2項または第3項記載
    の縫製に適した糸。 5 合撚糸の撚構成が、構成単糸の仮撚加工前の
    状態と実質的に同等の糸に該撚構成を適用しても
    糸の旋回能が4回/50cm以下となる如き撚構成で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項、第
    2項、第3項または第4項記載の縫製に適した
    糸。 6 糸が、ポリエステル系のフイラメント繊維か
    ら構成されていることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項、第2項、第3項、第4項または第5項
    記載の縫製に適した糸。
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