JPS6141413Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、モータの入力端子装置部の改造に関
するものである。

従来におけるモータの入力端子装置部は、第１
図に図示する様に、ブラシ１に接続されたピグテ
ールワイヤ２の一端２′をブラシホルダ３にハン
ダ付接続し、更に一端に端子４をめ接続したリ
ード線５をゴムグロメツト６に通してヨーク（図
示しない）に支持し、他端５′をブラシホルダ３
にハンダ付して配線する構造であつた。その為、
リード線５に引張り力が掛かると、ゴムグロメツ
ト６はリード線５を支えきれず、他端５′のハン
ダ付け箇所がとれたり、リード線が断線したりす
ると言う危険性があつた。又、製造工程上から見
ると、ハンダ付け等の作業工程数が多く、その上
ハンダ付け接続には信頼性の問題とコスト上の問
題があつた。そのほか、端子４の接続が煩わし
い、正負を間違えて接続し易い、抜け落ち易い、
リード線が耐振性に弱い等の不具合があつた。

本考案は、上記の不具合に鑑み、組付け易く而
も組付け後における信頼性が高いモータの入力端
子装置を提供するものである。

以下、本考案の実施例について図面に基づき説
明する。第２図イにおいて、１１は一体樹脂成形
して成るカプラで、端子保持部１２とガイドホル
ダ１３，１３を有する。カプラ１１において、端
子保持部１２は結合する相手カプラ１４に適合す
る外観形状にして、内部は第２図、ロに図示する
様な端子の配列形状をしたものである。溝１５は
ヨークへの取付け固定溝である。ガイドホルダ１
３，１３はブラシ１６，１６に接続されたピグテ
ールワイヤ１７，１７をコの字型のガイド１８，
１８に導きホルダ１９，１９に支持する。ホルダ
１９は第２図ハに図示する如く、樹脂の持つ弾力
性を利用した爪２０，２０を突き合せて成形した
もので、外部からの挿入はやり易く、内側からは
外れにくくした構造である。ガイドホルダ１３，
１３の基部の穴２１，２１はピグテールワイヤ１
７，１７の一端にめ接続した端子２２，２２の
挿入穴で、凸壁２３は端子２２，２２間を隔絶し
て接触する危険性を回避させる。

次に組付について第２，３図に基づき説明す
る。先ずブラシ１６，１６に接続されたピグテー
ルワイヤ１７，１７の一端に端子２２，２２に
め接続してブラシ１６，１６を第３図に図示する
如くブラシホルダ２４，２４に配置し、端子２
２，２２を穴２１，２１に挿入してカプラ１２に
保持する。次にピグテールワイヤ１７，１７をガ
イドホルダ１３，１３のガイド１８，１８に導
き、ホルダ１９，１９に支持する。最後にモータ
のヨーク２５の切欠き部にカプラ１１の溝１５を
挿入固定する。

以上の如く、本考案に係るモータの入力端子装
置は、モータのブラシのピグテールワイヤに端子
をめ接続し、一体樹脂成形したガイドホルダ付
きカプラに導き保持する構造である。その為、端
子の正負結合の間違いがなくなり、接続が簡単で
ある。ピグテールワイヤはガイドホルダに導かれ
て支持されるので振動によつて断線する危険性も
なく、極めて信頼性の高いものとなる。尚、ハン
ダ付けのない接続で作業性が改善され、機械的に
も電気的にも非常に優れたものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来におけるモータの入力端子装置
図。第２図、イ，ロ，ハは、本考案に係るモータ
の入力端子装置の説明斜視図及び部分拡大説明斜
視図。第３図は、本考案に係るモータの入力端子
装置の組付け説明図。 １……ブラシ、２……ピグテールワイヤ、２′
……ピグテールワイヤの一端、３……ブラシホル
ダ、４……端子、５……リード線、６……ゴムグ
ロメツト、５′……リード線の他端、１１……カ
プラ、１２……端子保持部、１３……ガイドホル
ダ、１４……相手カプラ、１５……溝、１６……
ブラシ、１７……ピグテールワイヤ、１８……ガ
イド、１９……ホルダ、２０……爪、２１……
穴、２２……端子、２３……凸壁、２４……ブラ
シホルダ、２５……ヨーク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ブラシのピグテールワイヤの一端に端子を
   め、この端子をヨータに固定するカプラの端子保
   持部に挿入保持すると共に、ピグテールワイヤを
   カプラのガイドホルダに支持しており、ガイドホ
   ルダは端子保持部と一体樹脂成形してブラシホル
   ダの方向へ突出し、且つ、断面コ字形のガイド及
   び抜け止めの爪を有し、ピグテールワイヤのホル
   ダを構成していることを特徴とするモータの入力
   端子装置。