JPS6140991Y2 - - Google Patents

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JPS6140991Y2
JPS6140991Y2 JP7416582U JP7416582U JPS6140991Y2 JP S6140991 Y2 JPS6140991 Y2 JP S6140991Y2 JP 7416582 U JP7416582 U JP 7416582U JP 7416582 U JP7416582 U JP 7416582U JP S6140991 Y2 JPS6140991 Y2 JP S6140991Y2
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JP
Japan
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gear
counter
gears
claw
shaft
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JP7416582U
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JPS58175259U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、農用トラクタ等の自走式車輌にお
ける動力伝達装置、より詳しく言うと、複数個の
カウンタ歯車を一体形成してあるカウンタ軸を設
けてあるタイプの動力伝達装置に、関するもので
ある。
農用トラクタ等においてエンジンの回転数変動
時、特にエンジンのアイドリング時における回転
数変動時に、動力伝達装置における歯車噛合い部
から衝撃音が発生することは、よく経験されるこ
とである。このような衝撃音は、互に噛合された
一方及び他方の歯車間のバツクラツシに基いて回
転数変動時に一方及び他方の歯車の歯面同士が衝
撃的に接当することから、発生するものであり、
その大きさは歯車の等価慣性質量が大きいほど著
しくなる。そして従来は、同衝撃音の発生を防止
するのに、上記したバツクラツシを除去するよう
に図つている。すなわち、一方の歯車と1歯数だ
け歯数を異にするバツクラツシ除去用の歯車を該
一方の歯車にそれと相対回転可能に附設し、回転
数変動時に上記した一方の歯車とバツクラツシ除
去用の歯車との間に相対回転が生じることを利用
して、歯面間の衝撃的な接当を無くすべくされて
いるが、この機構を採用するときは逆に、回転数
変動時に上記した一方の歯車とバツクラツシ除去
用の歯車間の相対回転で該両歯車間において「ヒ
ユーン」といつた摩擦摺動音が発生するといつた
不具合がある。
この考案の目的とするところは、従来のものが
互に噛合された2歯車間のバツクラツシを除去す
ることで前記のような騒音を軽減するようにされ
ていたことから上記のような他の不具合を伴なつ
ていたのに対し、最初に述べたタイプの動力伝達
装置において等価慣性質量が特に大きいカウンタ
歯車についてその等価慣性質量を減らすことでエ
ンジンの回転数の変動時における衝撃音の発生を
上記のような他の不具合を伴なうことなく軽減す
るように図られた、農用トラクタ等における新規
な動力伝達装置を、提供するにある。
図示の実施例について、この考案に係る動力伝
達装置の構成を説明すると同実施例は、第1図に
示すような農用トラクタにおいて、この考案を実
施した例に係る。同農用トラクタは、機体前部に
エンジン1を搭載し、このエンジン1の動力を、
前端大径部2aにおいて図示省略の主クラツチを
内装するクラツチハウジング2内を経て後方へ伝
達し、ミツシヨンケース3内におき走行動力と作
業機駆動力について各別の変速を行なつた上で、
後輪4を回転駆動して機体の走行を行なわせ、ま
た機体後部へ連結される作業機へと駆動力を伝達
するPTO軸5を回転駆動するように、構成され
ている。
ミツシヨンケース3内には、走行動力について
変速を行なう、第2図に図示のような変速機構
が、設けられている。この機構は、前記主クラツ
チを介しエンジン1に接続された駆動軸6上に、
前方側で3個のシフト歯車7,8,9をスプライ
ン嵌合して設けると共に、後方側でボス部を共通
とする3個の歯車10,11,12を設け、また
後輪4へと接続されている伝動軸13上に前方側
で、一体回転する3個のカウンタ歯車14,1
5,16を遊転自在に設けると共に、上記伝動軸
13上にその後方側において、1個の歯車17を
遊嵌し、また1個のシフト歯車18をスプライン
嵌合して、それぞれ設けてあるものに、構成され
ている。変速歯車10には、シフト歯車9を噛合
せ得る内歯10aが形成されている。またカウン
タ歯車16は、より大径の歯車10に噛合されて
いて、歯車10を減速回転させるものとされてお
り、該カウンタ歯車16には、シフト歯車18に
形成せる爪18aを係合させ得る爪16aが形成
されている。さらに歯車17は、小径の歯車12
に噛合されて同歯車12により減速回転されるも
のとされており、該歯車17には、シフト歯車1
8に形成せる爪18bを噛合せ得る爪17aが形
成されている。以上により第2図に図示の変速機
構は、各シフト歯車7,8,9,18を選択的に
摺動変位させ、シフト歯車7のカウンタ歯車14
に対する噛合い、シフト歯車8のカウンタ歯車1
5に対する噛合い、及びシフト歯車9の内歯10
aに対する噛合いの何れかと、シフト歯車18の
爪18aの爪16aに対する係合、同シフト歯車
18の歯車11に対する噛合い、及び同シフト歯
車18の爪18bの爪17aに対する係合の何れ
かとを、選択的に得て、多段の変速を行ない得る
ものと、されている。第2図に図示の変速機構に
はさらに、車輌後進用の一体的な2個の遊転歯車
19,20が設けられていて、このうち遊転歯車
19は前記カウンタ歯車14に噛合され、また他
の遊転歯車20は、これに前記シフト歯車7を選
択的に噛合せ得るものに形成されている。車輌の
後進は、シフト歯車7を遊転歯車20に噛合せて
カウンタ歯車14,15,16を車輌後進方向に
回転させることで得られ、そのときの車速は、シ
フト歯車18の前記のような3変速伝動位置への
シフトで3段に変更できる。なお駆動軸6は、そ
の延長線上に位置する伝動軸21等を介し、前記
PTO軸5へと接続される。
伝動軸13上にその前方側で一体回転するよう
に、且つ、遊転自在に設けられている前記した3
個のカウンタ歯車14,15,16は、中空のカ
ウンタ軸に一体形成されているが、従来の場合で
あると該カウンタ軸が単一のものとされていたの
に対し、図示の場合にはこの考案に従つて特に、
隣合う2カウンタ歯車15,16間でカウンタ軸
22とカウンタ軸23とに2分割されている。そ
して前後のカウンタ軸22,23の各対向面上に
は第2,3図に示すように、複数個宛の爪22
a,23aを突出形成して、これらの爪22a,
23aを互に噛合せて適当量のバツクラツシβを
有する爪噛合い連結部24が、構成されている。
上記したバツクラツシβは、前記のように常時噛
合い或は選択噛合いする各2歯車の歯面間のバツ
クラツシαよりも若干大とされている。
これよりして、特にエンジン1をアイドリング
させている状態での、該エンジン1の回転数変動
時に、各カウンタ歯車14,15,16とその時
それに噛合されている歯車との間での衝撃音の発
生が、次のように制御されることとなる。すなわ
ち今、シフト歯車8がカウンタ歯車15に噛合さ
れ前方側のカウンタ軸22から後方側のカウンタ
軸23へと動力伝達が行なわれている状態を例に
とつてみると、第8図と、歯車8,15の噛合い
部と爪22a,23aの噛合い部とを模式的に展
開して示す第4,5図とにおいて、矢印Aが回転
方向を指している。第4図が定常状態を示すもの
で、このとき第4図aに示すように歯車8は、そ
の歯における矢印A側の歯面8Xでもつて歯車1
5の歯における矢印A反対側の歯面15Yに係合
することで、歯車15を押して回転させており、
バツクラツシαは歯車8の歯における矢印A反対
側の歯面8Yと歯車15の歯における矢印A側の
歯面15Xとの間にある。また上記定常状態にお
いて第4図bに示すように爪22aは、矢印A側
の爪面22Xでもつて爪23aの矢印A反対側の
爪面23Yに係合することで、爪23aを押し、
これによりカウンタ軸22からカウンタ軸23へ
の動力伝達が行なわれており、バツクラツシβは
爪22aの矢印A反対側の爪面22Yと爪23a
の矢印A側の爪面23Xとの間にある。
この定常状態からエンジン1の回転数低下が起
きたとすると、歯車8の回転数が低下し、歯車1
5が慣性により歯車8よりも先行回転して、第5
図aに示すように歯車15の歯における矢印A側
の歯面15Xが歯車8の歯における矢印A反対側
の歯面8Yへと接当し、このため歯車8,15の
噛合い部で衝撃音が発生することとなる。しかし
この衝撃音は従来のようにカウンタ軸22,23
が一体化されている場合と比較すればずつと小さ
くなる。何故なら、上記のように歯面15Xが歯
面8Yに接当することで歯車15に対しては矢印
A反対方向への反撥力が加えられ歯車15の回転
数、したがつてカウンタ軸22とその爪22aの
回転数が低下するが、それまで爪22aに押され
て回転していた爪23aとカウンタ軸23とは慣
性で回転を続けるから、そして上記反撥力は矢印
A反対方向に向くものであることからして爪23
aとカウンタ軸23とに作用することがないこと
から、第5図bに示すように爪22aにおける矢
印A側の爪面22Xと爪23aにおける矢印A反
対側の爪面23Y間に若干のクリアランスγが生
じる。
このように従動側のカウンタ軸23とその上の
カウンタ歯車16とが原動側のカウンタ軸22と
その上のカウンタ歯車14,15と切離されるこ
とから、エンジン1の回転数低下時において従動
側のカウンタ軸23とその上のカウンタ歯車16
分だけ等価慣性質量が減ぜしめられて、歯面15
X,8Yの接当時における騒音が抑制されるので
ある。
次に第5図に示す状態からエンジン1の回転数
の上昇等により歯面8Xが歯面15Yに接当して
第4図aに図示の状態が得られる時についてみる
と、そのときも衝撃音が発生するも、歯面8X,
15Yの接当時には末だ第5図bに図示のクリア
ランスγがあつて従動側のカウンタ軸23とその
上のカウンタ歯車16が原動側のカウンタ軸22
とその上のカウンタ歯車14,15と切離されて
いる状態にあるから、同様に等価慣性質量が小さ
くて衝撃音が抑制される。なお第4図に図示の定
常状態からのエンジン回転数の上昇時には歯面間
の新たな接当といつた事態は起らないから、衝撃
音の発生はない。
以上のような事情は、今や容易に理解されるよ
うに、シフト歯車9が内歯10aへと噛合され後
方側のカウンタ軸23から前方側のカウンタ軸2
2へと動力伝達が行なわれている状態で、エンジ
ン回転数の変動時に歯車10,16間で発生する
衝撃音についても、同様である。
このように、この考案の農用トラクタ等におけ
る動力伝達装置は、複数個のカウンタ歯車14,
15,16を一体形成してあるカウンタ軸を、隣
合う2個のカウンタ歯車15,16間で2分割2
2,23してその間に、適当量のバツクラツシユ
βを有する爪噛合い連結部24を設けた構成で、
従来のもののように一体物としたのでは等価慣性
質量が極く大で特にアイドリング時にエンジン回
転数の変動により著しい騒音を発生させる原因と
なるカウンタ軸及び複数カウンタ歯車を、一体回
転させる上での不都合なく2分割して、騒音の原
因となる等価慣性質量が減ぜしめられることとし
たもので、他の騒音を発生させるような不具合な
しに、最初に説明した衝撃音を軽減させるものと
なつている。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を装備した農用ト
ラクタの概略側面図、第2図は同トラクタ要部の
縦断側面図、第3図は第2図の−線に沿う拡
大断面図、第4図a,b及び第5図a,bはそれ
ぞれ、作用を説明するための、要部々材の模式的
な展開部分図である。 14,15,16……カウンタ歯車、22,2
3……カウンタ軸、22a,23a……爪、24
……爪噛合い連結部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複数個のカウンタ歯車を一体形成してあるカウ
    ンタ軸を、隣合う2個のカウンタ歯車間で2分割
    してその間に、適当量のバツクラツシユを有する
    爪噛合い連結部を設けたことを特徴としてなる、
    農用トラクタ等における動力伝達装置。
JP7416582U 1982-05-19 1982-05-19 農用トラクタ等における動力伝達装置 Granted JPS58175259U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7416582U JPS58175259U (ja) 1982-05-19 1982-05-19 農用トラクタ等における動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7416582U JPS58175259U (ja) 1982-05-19 1982-05-19 農用トラクタ等における動力伝達装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58175259U JPS58175259U (ja) 1983-11-24
JPS6140991Y2 true JPS6140991Y2 (ja) 1986-11-21

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ID=30083620

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JP7416582U Granted JPS58175259U (ja) 1982-05-19 1982-05-19 農用トラクタ等における動力伝達装置

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JPS58175259U (ja) 1983-11-24

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