JPH0544611Y2 - - Google Patents
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- JPH0544611Y2 JPH0544611Y2 JP5161687U JP5161687U JPH0544611Y2 JP H0544611 Y2 JPH0544611 Y2 JP H0544611Y2 JP 5161687 U JP5161687 U JP 5161687U JP 5161687 U JP5161687 U JP 5161687U JP H0544611 Y2 JPH0544611 Y2 JP H0544611Y2
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- gear
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- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 2
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 2
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Landscapes
- Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、フオークリフトのトランスミツシヨ
ンの改良構造に関し、特に、エンジン系に結合さ
れた入力軸と同軸に配置されたアイドル軸を有し
たトランスミツシヨンにおける入力ギアとアイド
ルギアとの間に介挿されるスラストワツシヤの装
着構造の改良に関する。
ンの改良構造に関し、特に、エンジン系に結合さ
れた入力軸と同軸に配置されたアイドル軸を有し
たトランスミツシヨンにおける入力ギアとアイド
ルギアとの間に介挿されるスラストワツシヤの装
着構造の改良に関する。
従来よりフオークリフトのトランスミツシヨン
には入力軸、カウンタ軸、アイドル軸、出力軸が
具備され、上記入力軸が、エンジン系に接続され
て動力を入力し、運転者がシフトレバーを介して
シフトフオークを操作することにより、カウンタ
軸上に設けられた低、高速切り換え用シンクロナ
イザーと前、後進切り換え用シンクロナイザーと
をシフト制御して所望の速度と車輌の進行方向と
を切り換え、選択し、次いで、前進方向のときに
は、カウンタ軸から選定した速度の前進動力を出
力軸に伝達し、更にプロペラ軸を経て、フオーク
リフトの車輪を前進方向に駆動し、他方、後進方
向のときには、カウンタ軸からアイドル軸上のア
イドルギアを経由して出力軸に後進駆動力を伝達
し、更にプロペラ軸を経て車輪を後進方向に駆動
するようになつている。
には入力軸、カウンタ軸、アイドル軸、出力軸が
具備され、上記入力軸が、エンジン系に接続され
て動力を入力し、運転者がシフトレバーを介して
シフトフオークを操作することにより、カウンタ
軸上に設けられた低、高速切り換え用シンクロナ
イザーと前、後進切り換え用シンクロナイザーと
をシフト制御して所望の速度と車輌の進行方向と
を切り換え、選択し、次いで、前進方向のときに
は、カウンタ軸から選定した速度の前進動力を出
力軸に伝達し、更にプロペラ軸を経て、フオーク
リフトの車輪を前進方向に駆動し、他方、後進方
向のときには、カウンタ軸からアイドル軸上のア
イドルギアを経由して出力軸に後進駆動力を伝達
し、更にプロペラ軸を経て車輪を後進方向に駆動
するようになつている。
このようなフオークリフトのトランスミツシヨ
ンにおいて、入力軸とアイドル軸とを同軸配置の
構造にしたものは、既に従来より、提供されてお
り、その場合にはアイドルギアが、入力軸上に回
転軸受、例えば、ニードルベアリングを介して回
転自在に、しかも入力ギアに隣接した定位置に設
けられる構成が多く採られる。そして、入力ギア
とアイドルギアとの間にはアイドルギアとカウン
タギアとのはす歯噛合によるスラスト力を担持
し、かつ、両ギア間を分離する輪形のスラストワ
ツシヤが介挿され、このスラストワツシヤをピン
でアイドルギア側面に係止することにより、両者
が一体と成つて回転する構造となつていた。
ンにおいて、入力軸とアイドル軸とを同軸配置の
構造にしたものは、既に従来より、提供されてお
り、その場合にはアイドルギアが、入力軸上に回
転軸受、例えば、ニードルベアリングを介して回
転自在に、しかも入力ギアに隣接した定位置に設
けられる構成が多く採られる。そして、入力ギア
とアイドルギアとの間にはアイドルギアとカウン
タギアとのはす歯噛合によるスラスト力を担持
し、かつ、両ギア間を分離する輪形のスラストワ
ツシヤが介挿され、このスラストワツシヤをピン
でアイドルギア側面に係止することにより、両者
が一体と成つて回転する構造となつていた。
然しながら、スラストワツシヤの係止に当つ
て、スラストワツシヤに形成したピン孔を通して
ピンをアイドルギアの係止孔に打ち込む構造で
は、アイドルギアに形成するピン孔を高精度に仕
上げてピンを確実に止まり嵌めしなければならな
いことから、加工工数が嵩み、製造コスト高を来
す理由となり、また、ピン孔自体が比較的小孔で
あることから、ゴミ、油等で目詰りを起こすと、
ピンの打ち込みが困難になるという組み立て上の
不利も問題となる。更に、スラストワツシヤが薄
肉部材であることから、ピンを確実に沈めておか
ないとピンヘツドが入力ギアの側面をかじつて損
傷を与える等の不都合がある。依つて、本考案
は、斯る不都合を解消すべく、入力ギアとアイド
ルギアとの間に介挿されるスラストワツシヤの係
止構造の改良を達成せんとするものである。
て、スラストワツシヤに形成したピン孔を通して
ピンをアイドルギアの係止孔に打ち込む構造で
は、アイドルギアに形成するピン孔を高精度に仕
上げてピンを確実に止まり嵌めしなければならな
いことから、加工工数が嵩み、製造コスト高を来
す理由となり、また、ピン孔自体が比較的小孔で
あることから、ゴミ、油等で目詰りを起こすと、
ピンの打ち込みが困難になるという組み立て上の
不利も問題となる。更に、スラストワツシヤが薄
肉部材であることから、ピンを確実に沈めておか
ないとピンヘツドが入力ギアの側面をかじつて損
傷を与える等の不都合がある。依つて、本考案
は、斯る不都合を解消すべく、入力ギアとアイド
ルギアとの間に介挿されるスラストワツシヤの係
止構造の改良を達成せんとするものである。
即ち、本考案によれば、入力軸、該入力軸に平
行配置で設けられたカウンタ軸、該入力軸と同軸
一体回転自在に設けられたアイドル軸、該入力
軸、カウンタ軸およびアイドル軸の三者と平行配
置で設けられた出力軸とを有し、前記入力軸から
アイドル軸上に固着れさた入力ギヤを介して前記
カウンタ軸に後進駆動力を伝達し、同後進駆動力
を該カウンタ軸上の後進用はす歯カウンタギヤと
噛合し、かつ、前記アイドル軸上に軸受を介して
相対回転自在に設けられたリバースアイドルはす
歯ギヤを介して出力軸に伝達、取出しするように
したフオークリフトのトランスミツシヨンにおい
て、前記入力ギヤと該入力ギヤに隣接して設けら
れ、かつ前記後進用はす歯カウンタギヤとはす歯
噛合した前記アイドルはす歯ギヤとの間にスラス
ト受承用のワツシヤを介挿すると共に該スラスト
受承用ワツシヤと前記アイドルはす歯ギヤとの間
に突起と凹所とから成る係合構造を設け、該スラ
ストワツシヤと該アイドルはす歯ギヤとを一体回
転するように構成したフオークリフトのトランス
ミツシヨンを提供し、ピンとアイドルギアとの係
止に第3の部材であるピンを使用しない構造と
し、アイドルギアやスラストワツシヤの組み立て
を容易化し、且つ入力ギアの側面を損傷する不具
合を解消したものである。以下、本考案を添付の
図面に従つて、更に詳細に説明する。
行配置で設けられたカウンタ軸、該入力軸と同軸
一体回転自在に設けられたアイドル軸、該入力
軸、カウンタ軸およびアイドル軸の三者と平行配
置で設けられた出力軸とを有し、前記入力軸から
アイドル軸上に固着れさた入力ギヤを介して前記
カウンタ軸に後進駆動力を伝達し、同後進駆動力
を該カウンタ軸上の後進用はす歯カウンタギヤと
噛合し、かつ、前記アイドル軸上に軸受を介して
相対回転自在に設けられたリバースアイドルはす
歯ギヤを介して出力軸に伝達、取出しするように
したフオークリフトのトランスミツシヨンにおい
て、前記入力ギヤと該入力ギヤに隣接して設けら
れ、かつ前記後進用はす歯カウンタギヤとはす歯
噛合した前記アイドルはす歯ギヤとの間にスラス
ト受承用のワツシヤを介挿すると共に該スラスト
受承用ワツシヤと前記アイドルはす歯ギヤとの間
に突起と凹所とから成る係合構造を設け、該スラ
ストワツシヤと該アイドルはす歯ギヤとを一体回
転するように構成したフオークリフトのトランス
ミツシヨンを提供し、ピンとアイドルギアとの係
止に第3の部材であるピンを使用しない構造と
し、アイドルギアやスラストワツシヤの組み立て
を容易化し、且つ入力ギアの側面を損傷する不具
合を解消したものである。以下、本考案を添付の
図面に従つて、更に詳細に説明する。
第1図は、本考案に係るフオークリフトのトラ
ンスミツシヨンにおけるスラストワツシヤとアイ
ドルギアとの係止構造の1実施例を示した図で第
2図の矢視−線による側面図、第2図は、本
考案に係る係止構造を有したスラストワツシヤが
組み込まれたフオークリフトのトランスミツシヨ
ンの詳細構造を示した断面図、第3図は、同第2
図の矢視−による側面図である。
ンスミツシヨンにおけるスラストワツシヤとアイ
ドルギアとの係止構造の1実施例を示した図で第
2図の矢視−線による側面図、第2図は、本
考案に係る係止構造を有したスラストワツシヤが
組み込まれたフオークリフトのトランスミツシヨ
ンの詳細構造を示した断面図、第3図は、同第2
図の矢視−による側面図である。
先ず、第2図、第3図により、本考案に係るフ
オークリフトのトランスミツシヨンの全体構成に
就いて説明する。
オークリフトのトランスミツシヨンの全体構成に
就いて説明する。
第2,第3図に示すように本考案に係るフオー
クリフトのトランスミツシヨン10は、トランス
ミツシヨンケース12を具備し、このトランスミ
ツシヨンケース12は、フオークリフト車体(図
示なし)の前部側でプロペラ軸と対向するフロン
ト部12aと、エンジン(図示なし)系に対向し
たリアー部12bとを有し、該エンジンからの動
力を入力する入力軸14、該入力軸14から動力
を伝達されるカウンタ軸16、後進動力の伝達用
に設けられたアイドル軸18、出力軸20等が、
該トランスミツシヨンケース12内に装架されて
いる。上記入力軸14とアイドル軸18とは同軸
配置されており、スプライン結合により、トラン
スミツシヨンケース12に対して前後の軸受22
a,22bを介して一体回転する構成となつてい
る。
クリフトのトランスミツシヨン10は、トランス
ミツシヨンケース12を具備し、このトランスミ
ツシヨンケース12は、フオークリフト車体(図
示なし)の前部側でプロペラ軸と対向するフロン
ト部12aと、エンジン(図示なし)系に対向し
たリアー部12bとを有し、該エンジンからの動
力を入力する入力軸14、該入力軸14から動力
を伝達されるカウンタ軸16、後進動力の伝達用
に設けられたアイドル軸18、出力軸20等が、
該トランスミツシヨンケース12内に装架されて
いる。上記入力軸14とアイドル軸18とは同軸
配置されており、スプライン結合により、トラン
スミツシヨンケース12に対して前後の軸受22
a,22bを介して一体回転する構成となつてい
る。
即ち、入力軸14の内方外周に形成したスプラ
イン14aとアイドル軸18の長尺内径孔の周壁
に形成したスプライン18aとの噛合により、両
軸14,18の同軸一体化が形成されている。
イン14aとアイドル軸18の長尺内径孔の周壁
に形成したスプライン18aとの噛合により、両
軸14,18の同軸一体化が形成されている。
また、カウンタ軸16は、回転軸受32a,3
2bを介してトランスミツシヨンケース12に回
転可能に取付けられている。出力軸20も同様に
トランスミツシヨンケース12に軸受(図示な
し)を介して取付けられている。
2bを介してトランスミツシヨンケース12に回
転可能に取付けられている。出力軸20も同様に
トランスミツシヨンケース12に軸受(図示な
し)を介して取付けられている。
入力軸14から入力される動力は、アイドル軸
18上に一体形成、ないし楔着等の固定手段に依
つて取付けられた低速入力ギア24、高速入力ギ
ア26に入力される。この低速入力ギア24、高
速入力ギア26はカウンタ軸16の低速カウンタ
ギア28、高速アイドルギア30と噛合してお
り、故に動力は、これらのギア28,30に伝達
される。ここで、周知のように、両カウンタギア
28,30の間には高低速切り換え用のシンクロ
ナイザー34が配置され、このシンクロナイザー
34をフオークリフト車両の運転席における運転
者のシフト操作に従つて、シフトフオーク(図示
なし)を介して左右にシフトすると、両カウンタ
ギア28,30の何れか一方のギアがカウンタ軸
16に拘束され、カウンタ軸16が一体回転す
る。
18上に一体形成、ないし楔着等の固定手段に依
つて取付けられた低速入力ギア24、高速入力ギ
ア26に入力される。この低速入力ギア24、高
速入力ギア26はカウンタ軸16の低速カウンタ
ギア28、高速アイドルギア30と噛合してお
り、故に動力は、これらのギア28,30に伝達
される。ここで、周知のように、両カウンタギア
28,30の間には高低速切り換え用のシンクロ
ナイザー34が配置され、このシンクロナイザー
34をフオークリフト車両の運転席における運転
者のシフト操作に従つて、シフトフオーク(図示
なし)を介して左右にシフトすると、両カウンタ
ギア28,30の何れか一方のギアがカウンタ軸
16に拘束され、カウンタ軸16が一体回転す
る。
また、同カウンタ軸16上には前進用カウンタ
ギア36と後進用カウンタギア38とが回転自在
に装架され、これら両カウンタギア36,38間
には前後進切り換え用のシンクロナイザー40が
設けられている。従つて、先の高低速切り換え用
のシンクロナイザー34と同じように、この前後
進切り換え用のシンクロナイザー40を、運転者
のシフト操作に従つて、シフトフオーク(図示な
し)を介して左右にシフトすると、前進用カウン
タギア36又は後進用カウンタギア38が、カウ
ンタ軸16に拘束され、前進動力または後進動力
を伝達するようになつている。即ち、前進用動力
は上記カウンタ軸16の前進用カウンタギア36
から出力軸20の出力ギア(図示なし)に伝達さ
れ、他方、後進動力は、カウンタ軸16の後進用
カウンタギア38からアイドル軸18のリバース
アイドルギア42、リバース出力ギア44を迂回
して出力軸20の出力ギアに伝達される歯車機構
が構成されている。
ギア36と後進用カウンタギア38とが回転自在
に装架され、これら両カウンタギア36,38間
には前後進切り換え用のシンクロナイザー40が
設けられている。従つて、先の高低速切り換え用
のシンクロナイザー34と同じように、この前後
進切り換え用のシンクロナイザー40を、運転者
のシフト操作に従つて、シフトフオーク(図示な
し)を介して左右にシフトすると、前進用カウン
タギア36又は後進用カウンタギア38が、カウ
ンタ軸16に拘束され、前進動力または後進動力
を伝達するようになつている。即ち、前進用動力
は上記カウンタ軸16の前進用カウンタギア36
から出力軸20の出力ギア(図示なし)に伝達さ
れ、他方、後進動力は、カウンタ軸16の後進用
カウンタギア38からアイドル軸18のリバース
アイドルギア42、リバース出力ギア44を迂回
して出力軸20の出力ギアに伝達される歯車機構
が構成されている。
カウンタ軸16の外周にはスプライン46が削
成され、上述した高低速切り換え用のシンクロナ
イザー34と前後進切り換え用のシンクロナイザ
ー40とは、夫々このスプライン46との噛合部
を内面に有して一体回転するように係合され、ま
た、カウンタギア28,30,36,38は夫々
同カウンタ軸16に挿着されたブツシユ48,5
0,52,54を介してカウンタ軸16に対して
回転自在に取付けられている。これら4つのカウ
ンタギア20,30,36,38は各々が、シン
クロナイザー34または40と係合する周知のコ
ーン部分と同期結合用スプラインとを有し、シン
クロナイザー34または40の前述したシフト動
作に応じて同期結合すると、カウンタ軸16と共
に一体回転する構成にある。上記ブツシユ48,
50,52,54はカウンタ軸16上におけるシ
ンクロナイザー34,40及び4つのカウンタギ
ア28,30,36,38を軸方向に位置決めす
ると共に互いに分離させるべく設けられた部材で
ある。56はリアーカバーである。
成され、上述した高低速切り換え用のシンクロナ
イザー34と前後進切り換え用のシンクロナイザ
ー40とは、夫々このスプライン46との噛合部
を内面に有して一体回転するように係合され、ま
た、カウンタギア28,30,36,38は夫々
同カウンタ軸16に挿着されたブツシユ48,5
0,52,54を介してカウンタ軸16に対して
回転自在に取付けられている。これら4つのカウ
ンタギア20,30,36,38は各々が、シン
クロナイザー34または40と係合する周知のコ
ーン部分と同期結合用スプラインとを有し、シン
クロナイザー34または40の前述したシフト動
作に応じて同期結合すると、カウンタ軸16と共
に一体回転する構成にある。上記ブツシユ48,
50,52,54はカウンタ軸16上におけるシ
ンクロナイザー34,40及び4つのカウンタギ
ア28,30,36,38を軸方向に位置決めす
ると共に互いに分離させるべく設けられた部材で
ある。56はリアーカバーである。
さて、ここでアイドル軸18を注目すると、同
軸18上には既述のように、入力ギア24,26
が一体または固着構造で設けられ、本実施例で
は、入力ギア24が低速入力ギアを形成し、入力
ギア26が高速入力ギアを形成している。そし
て、後者の高速入力ギア26の左隣にはアイドル
リバースギア42が配置され、このアイドルリバ
ースギア42は、リバース出力ギア44と一体部
材として形成され、一対のニードルベアリング5
8a,58bを介してアイドル軸18に対して回
転自在に取付けられている。つまり、カウンタ軸
16の後進用カウンタギア38からの後進動力の
伝達があると、アイドル軸18に対して相対的に
回転して出力軸20に後進動力を伝達するのであ
る。ここで、高速入力ギア26とアイドルリバー
スギア42との間には本考案が特徴とするスラス
トワツシヤ60が介挿されている。即ち、スラス
トワツシヤ60は、後進動力の伝達時にカウンタ
軸16の後進用カウンタギア38とリバースアイ
ドルギア42とがはす歯噛み合い構造によつて、
高速入力ギア26側に向けてスラスト力を受ける
ことから、リバースアイドルギア42と高速入力
ギア26との完全分離と、スラスト力を受承する
ために介挿されているものである。
軸18上には既述のように、入力ギア24,26
が一体または固着構造で設けられ、本実施例で
は、入力ギア24が低速入力ギアを形成し、入力
ギア26が高速入力ギアを形成している。そし
て、後者の高速入力ギア26の左隣にはアイドル
リバースギア42が配置され、このアイドルリバ
ースギア42は、リバース出力ギア44と一体部
材として形成され、一対のニードルベアリング5
8a,58bを介してアイドル軸18に対して回
転自在に取付けられている。つまり、カウンタ軸
16の後進用カウンタギア38からの後進動力の
伝達があると、アイドル軸18に対して相対的に
回転して出力軸20に後進動力を伝達するのであ
る。ここで、高速入力ギア26とアイドルリバー
スギア42との間には本考案が特徴とするスラス
トワツシヤ60が介挿されている。即ち、スラス
トワツシヤ60は、後進動力の伝達時にカウンタ
軸16の後進用カウンタギア38とリバースアイ
ドルギア42とがはす歯噛み合い構造によつて、
高速入力ギア26側に向けてスラスト力を受ける
ことから、リバースアイドルギア42と高速入力
ギア26との完全分離と、スラスト力を受承する
ために介挿されているものである。
さて、第1図を参照すると、スラストワツシヤ
60は、アイドルギア42の側面に形成された略
同径の受孔64内に受容された薄肉、輪形の部材
であるが、このスラストワツシヤ60の一部に半
円形の突起62が予めワツシヤ製造時に形成さ
れ、この半円形突起62が、アイドルギア42の
受孔64の内壁に形成された同じく半円形の溝6
6に相補形状的に嵌合して係止され、スラストワ
ツシヤ60はアイドルギア42の側面に回り止め
される。つまり、アイドルギア42の回転中はス
ラストワツシヤ60も一体となつて回転する。
60は、アイドルギア42の側面に形成された略
同径の受孔64内に受容された薄肉、輪形の部材
であるが、このスラストワツシヤ60の一部に半
円形の突起62が予めワツシヤ製造時に形成さ
れ、この半円形突起62が、アイドルギア42の
受孔64の内壁に形成された同じく半円形の溝6
6に相補形状的に嵌合して係止され、スラストワ
ツシヤ60はアイドルギア42の側面に回り止め
される。つまり、アイドルギア42の回転中はス
ラストワツシヤ60も一体となつて回転する。
この際にスラストワツシヤ60の高速入力ギア
26との摺動面には潤滑油を保持し得る油溝68
が刻設されて、この油溝68内の潤滑油で、スラ
ストワツシヤ60と高速入力ギア26との間の潤
滑が保たれている。そして、上述のような突起6
2と受孔64との相補嵌合構造でスラストワツシ
ヤ60の係止が達成されることにより、従来のよ
うな第3の部材としての係止ピンは不要となり、
しかも、精密なピン孔加工も必要が無くなつたの
である。
26との摺動面には潤滑油を保持し得る油溝68
が刻設されて、この油溝68内の潤滑油で、スラ
ストワツシヤ60と高速入力ギア26との間の潤
滑が保たれている。そして、上述のような突起6
2と受孔64との相補嵌合構造でスラストワツシ
ヤ60の係止が達成されることにより、従来のよ
うな第3の部材としての係止ピンは不要となり、
しかも、精密なピン孔加工も必要が無くなつたの
である。
なお、上述の実施例ではスラストワツシヤ60
に半円形突起62を設け、相手のアイドルギア4
2の側面の受孔64には相補形状の半円形溝66
に嵌合する構成としたが、逆にスラストワツシヤ
60側に溝を設け、アイドルギア42側に突起を
設けた構成としてもよい。また、突起と溝の形状
は上述の半円形が加工上の観点から最も好ましい
が、この形状に限定する意味ではなく、楕円形等
であつても良い。
に半円形突起62を設け、相手のアイドルギア4
2の側面の受孔64には相補形状の半円形溝66
に嵌合する構成としたが、逆にスラストワツシヤ
60側に溝を設け、アイドルギア42側に突起を
設けた構成としてもよい。また、突起と溝の形状
は上述の半円形が加工上の観点から最も好ましい
が、この形状に限定する意味ではなく、楕円形等
であつても良い。
なお、第4図は、スラストワツシヤの他の実施
例として、スラストワツシヤ60Aを示したもの
で、この実施例のスラストワツシヤ60Aでは、
上記の油溝68Aが突起62Aの位置に連通して
スラストワツシヤ60Aと高速入力ギア26の側
面との間に潤滑油がより一層流入し得るようにし
たものである。
例として、スラストワツシヤ60Aを示したもの
で、この実施例のスラストワツシヤ60Aでは、
上記の油溝68Aが突起62Aの位置に連通して
スラストワツシヤ60Aと高速入力ギア26の側
面との間に潤滑油がより一層流入し得るようにし
たものである。
以上、本考案を実施例に基づいて説明したが、
本考案によれば、フオークリフトのトランスミツ
シヨンにおけるアイドル軸上において、アイドル
ギアと入力ギアとの間に介挿されるスラストワツ
シヤの係止が突起とその相補的形状の受け溝との
嵌合構造により、従来の第3のピンを用いた係止
構造より、大幅に簡単化され、しかも、アイドル
ギアとスラストワツシヤとの一体回転時にスラス
ト力が作用しても入力ギアの側面を損傷する危惧
が解消される効果も有る。
本考案によれば、フオークリフトのトランスミツ
シヨンにおけるアイドル軸上において、アイドル
ギアと入力ギアとの間に介挿されるスラストワツ
シヤの係止が突起とその相補的形状の受け溝との
嵌合構造により、従来の第3のピンを用いた係止
構造より、大幅に簡単化され、しかも、アイドル
ギアとスラストワツシヤとの一体回転時にスラス
ト力が作用しても入力ギアの側面を損傷する危惧
が解消される効果も有る。
第1図は、本考案に係るフオークリフトのトラ
ンスミツシヨンにおけるスラストワツシヤとアイ
ドルギアとの係止構造の1実施例を示した図で第
2図の矢視−線による側面図、第2図は、本
考案に係る係止構造を有したスラストワツシヤが
組み込まれたフオークリフトのトランスミツシヨ
ンの詳細構成を示した断面図、第3図は、同第2
図の矢視−による側面図、第4図はスラスト
ワツシヤの他の実施例の側面図。 10……トランスミツシヨン、12……トラン
スミツシヨンケース、14……入力軸、16……
カウンタ軸、18……アイドル軸、20……出力
軸、24,26……低速、高速入力ギア、28,
30……低速、高速カウンタギア、42……リバ
ースアイドルギア、44……リバース出力ギア、
60,60A……スラストワツシヤ、62,62
A……突起、64……受け孔、66……受溝、6
8……油溝。
ンスミツシヨンにおけるスラストワツシヤとアイ
ドルギアとの係止構造の1実施例を示した図で第
2図の矢視−線による側面図、第2図は、本
考案に係る係止構造を有したスラストワツシヤが
組み込まれたフオークリフトのトランスミツシヨ
ンの詳細構成を示した断面図、第3図は、同第2
図の矢視−による側面図、第4図はスラスト
ワツシヤの他の実施例の側面図。 10……トランスミツシヨン、12……トラン
スミツシヨンケース、14……入力軸、16……
カウンタ軸、18……アイドル軸、20……出力
軸、24,26……低速、高速入力ギア、28,
30……低速、高速カウンタギア、42……リバ
ースアイドルギア、44……リバース出力ギア、
60,60A……スラストワツシヤ、62,62
A……突起、64……受け孔、66……受溝、6
8……油溝。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 入力軸、該入力軸に平行配置で設けられたカ
ウンタ軸、該入力軸と同軸一体回転自在に設け
られたアイドル軸、該入力軸、カウンタ軸およ
びアイドル軸の三者と平行配置で設けられた出
力軸とを有し、前記入力軸からアイドル軸上に
固着れさた入力ギヤを介して前記カウンタ軸に
後進駆動力を伝達し、同後進駆動力を該カウン
タ軸上の後進用はす歯カウンタギヤと噛合し、
かつ、前記アイドル軸上に軸受を介して相対回
転自在に設けられたリバースアイドルはす歯ギ
ヤを介して出力軸に伝達、取出しするようにし
たフオークリフトのトランスミツシヨンにおい
て、 前記入力ギヤ26と該入力ギヤ26に隣接し
て設けられ、かつ前記後進用はす歯カウンタギ
ヤ38とはす歯噛合した前記アイドルはす歯ギ
ヤ42との間にスラスト受承用のワツシヤ60
を介挿すると共に該スラスト受承用ワツシヤ6
0と前記アイドルはす歯ギヤ42との間に突起
62と凹所66とから成る係合構造を設け、該
スラストワツシヤ60と該アイドルはす歯ギヤ
42とを一体回転するように構成したことを特
徴としたフオークリフトのトランスミツシヨ
ン。 2 前記スラスト受承用ワツシヤ60の外周に円
弧形の突起62を形成し、前記アイドルはす歯
ギヤの側面に形成したスラストワツシヤ収納穴
の周壁に前記スラスト受承用ワツシヤの円弧形
突起と相補形の円弧形溝を設けた実用新案登録
請求の範囲第1項に記載のフオークリフトのト
ランスミツシヨン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5161687U JPH0544611Y2 (ja) | 1987-04-07 | 1987-04-07 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5161687U JPH0544611Y2 (ja) | 1987-04-07 | 1987-04-07 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63158645U JPS63158645U (ja) | 1988-10-18 |
JPH0544611Y2 true JPH0544611Y2 (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=30876044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5161687U Expired - Lifetime JPH0544611Y2 (ja) | 1987-04-07 | 1987-04-07 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0544611Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105605164B (zh) * | 2016-02-03 | 2020-03-31 | 安徽天乐传动技术发展有限公司 | 一种叉车机械变速箱 |
-
1987
- 1987-04-07 JP JP5161687U patent/JPH0544611Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63158645U (ja) | 1988-10-18 |
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