JPS6139604B2 - - Google Patents

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JPS6139604B2
JPS6139604B2 JP52153447A JP15344777A JPS6139604B2 JP S6139604 B2 JPS6139604 B2 JP S6139604B2 JP 52153447 A JP52153447 A JP 52153447A JP 15344777 A JP15344777 A JP 15344777A JP S6139604 B2 JPS6139604 B2 JP S6139604B2
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radiation
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Tooru Inochi
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Nippon Steel Corp
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/52Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using comparison with reference sources, e.g. disappearing-filament pyrometer

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、連続焼鈍炉等の工業用炉において、
鋼板その他炉内において加熱される物体の表面温
度を正確に測定する方法に関するものである。
工業炉内において静止又は走行状態で加熱され
る物体の表面温度を測定するには、非接触で、測
温可能な放射温度計が好都合であり、実際多くの
分野で使用されている。しかしながら、炉内にお
いては炉壁や熱源からの放射エネルギーが放射温
度計に対する大きな外乱となるので、この外乱を
遮蔽しなければ正確な測温は不可能である。また
測定物体の放射率が変動するとき、放射温度計に
よる測温(以下放射測温と称す)は同様に大きな
誤差を生じることは衆知のことである。炉内にお
ける放射測温は上記2つの問題を合わせもつてい
るために、事実上意味のない測温をしている場合
も多くみられるところである。特に測定物体が薄
板や厚板のような鋼板の場合、炉内で加熱される
につれて該鋼板の表面は還元雰囲気ガスの炉以外
ではしだいに酸化されてゆき、したがつて該鋼板
の放射率はそれに伴なつて大きく変化するため
に、放射測温は大きな誤差を生じ、実質的に不可
能となる。
本発明は炉内において生ずるこのような放射測
温の問題点を克服し、正確な放射測温を可能なら
しめたものである。すなわち、外乱となる炉壁や
熱源からの放射エネルギを遮蔽し、かつ測定物体
の放射率をも測定して常に正確な表面温度を測定
する方法を提供するものである。次に添付図面を
参照しながら本発明を詳細に説明する。
第1図および第2図は、鋼板面の反射特性すな
わち反射に対する鏡面性に関する実験例を示して
いる。第1図はその測定装置の概略を示したもの
であり、1は測定鋼板、2は黒体放射源、3はレ
ンズで黒体放射源2の開口21からの放射エネル
ギを測定鋼板1の面11に、その法線Nに対して
θiの角度で集光投射する。該測定鋼板1の面法
線Nに対して該黒体放射源と同一平面上にかつ角
度θoの位置に、放射温度計4を配する。黒体放
射源2からの放射エネルギを一定に保つて、角θ
oを順次変化させて該放射温度計で検出した反射
エネルギγ(θo)をθo=θi=70゜のときの
反射エネルギγ(70゜)で除算して正規化し、そ
の角度分布を求めたのが第2図である。第2図に
おいて、λは検出対象となつた放射線(以下検出
放射線という)の波長を表わしており、同一の測
定鋼板に対しては放射エネルギの波長が長いほ
ど、鏡面的な反射特性を示すことが明らかであ
る。勿論、測定鋼板の種類が変ると、これらの曲
線の形状(拡がり)が変化する。
この鏡面的な反射特性を利用すれば炉内におけ
る放射測温で第1の問題点である炉壁や熱源から
の放射エネルギの外乱を効果的に遮蔽することが
可能である。すなわち該放射温度計4を該測定鋼
板面法線Nに対して角度θの方向に設置し、該法
線Nに関して温度計4と鏡面対称的な方向に即ち
角度θの位置に黒体放射源2を設け、該測定鋼板
1が充分に鏡面的反射特性をもつように該放射温
度計4の検出放射線の波長を選択すれば、放射温
度計4に入射する放射エネルギは黒体放射源2か
らのものと測定鋼板からのもののみとなり、炉壁
や炉熱源からの放射エネルギは黒体放射源により
遮蔽されて(それ以外の経路のものは測定鋼板の
鏡面性および放射温度計の視野制限手段などによ
り阻止されて放射温度計4には入らない)入射せ
ず、こうして上記放射エネルギの外乱は完全に遮
蔽される。
放射温度計4には黒体放射源2から放射される
エネルギのうち該測定鋼板1の面11で鏡面反射
した成分が入射し、そして測定鋼板1が鏡面的反
射特性を有するとき、該鋼板1の面の法線Nに対
して角度θ方向の放射率をε〓とすれば、同じ角
度θ方向の反射率γ〓は γ〓=1−ε〓 ……(1) となる性質を有している。この性質を利用する
と、炉内における放射測温での第2の問題点であ
る測定鋼板の放射率の変化は、放射率も同時に測
定して、修正を行なうことにより測定鋼板の表面
温度を正しく測定することができる。こうして上
記の構成により炉内における放射測温の2つの大
きな問題点は克服することができる。
次に本発明の測定方法の具体的な説明をする。
第3図は第1図の構成において、黒体放射源2と
して円筒型のものを配置したものである。該円筒
型黒体放射源2は例えば黒鉛あるいはアルミナ製
等であることが炉内設置の観点から好ましく、そ
して円筒直径をD、開口面21から底面22まで
の長さをLとしたときL/D2となるように製
作すれば、黒体放射源として実用的に充分な性能
を有することができる。すなわち黒体放射源の実
効放射率εaは0.98以上とすることができる。当
然のことながら該黒体放射源2はその内壁が一様
な温度になるように周囲から加熱することが必要
である。炉内においてはもともと高温雰囲気とな
つているので、内壁温度を炉内雰囲気温度より若
干高目に設定することは技術的に容易に実現する
ことができる。このようにして製作配置した黒体
放射源2は実用上充分な精度で炉壁や熱源から入
射する放射エネルギを全て吸収してしまい、かつ
黒体放射源の内壁温度Tに対応した黒体放射エネ
ルギEb(T)を放射する。23は該黒体放射源
2の加熱ヒータで、24はその外側周囲を包む断
熱材である。該黒体放射源2の内壁温度は測定鋼
板1の測定用放射温度計4と並列的に設置した別
の放射温度計5によつて制御される。すなわち該
放射温度計5を直接該黒体放射源2の開口21に
向けて設置して黒体放射源2の放射エネルギを検
出し、その検出値に従つて加熱ヒータ23に加え
る電流を制御して、該黒体放射源2の内壁温度T
を制御する。これら2つの放射温度計4および5
は必ずしも炉内に挿入する必要はなく、保守管理
上炉外に設置してその視野が両端開口管6,7を
通してそれぞれ適確に保たれるようにしてもよ
い。なおこの図で8および9はそれぞれ炉周囲壁
および熱源である。
第3図の装置において該放射温度計4の検出放
射線の波長域は、測定対象の鋼板表面の反射特性
が鏡面的な反射特性を示すような波長域を選択す
ることが本発明の重要な要点である。鏡面性は波
長λに従つて第2図に示すように変り、そしてこ
の第2図それ自身も測定鋼板の種類に従つて変
る。この鏡面性、第2図で言えば特性曲線のピー
クの鋭さは測定誤差の程度を示しているから、こ
れが許容できる程度であればよい。具体的には第
2図の反射強度分布を測定し、ピーク値に対して
1/50以下の放射エネルギ強度になる拡がり角Δθ
を求め、このΔθが5゜以下になる波長範囲の放
射線を検出対象とすれば、測定誤差は許容範囲内
(1%以下)となる。またこの場合、黒体放射源
の開口面径Dの寸法は、測定物体が完全鏡面であ
る場合に必要な開口面径D0の10倍程度でよい。
その理由はたとえば、放射温度計には距離係数F
なるものが定義されており、これは直径D0mmφ
の測定面全域を距離Lmm離れた地点より測定する
場合、これらの間には F・D0=L なる関係が存在する。すなわちF=100の放射温
度計をL=1000mmに設置するとD0=10mmφとな
る。従つてこの寸法の10倍はD=100mmφである
から、黒体放射源の開口面はこの程度の寸法で充
分であるからである。検出放射源の波長域の選定
は、あらかじめ測定対象のサンプルの第2図に示
す如き反射特性を検出波長を変えて実験室におい
て調べておき、そのデータから選択するようにす
ればよい。具体例として測定鋼板が冷延鋼板や珪
素鋼板のとき波長λ=2μm以上の長波長で実用
上充分鏡面的反射特性が得られ、またステンレス
鋼板、亜鉛メツキ鋼板ではλ=1μm以上、熱延
鋼板ではλ=3μm以上、厚板鋼板ではλ=8μ
m以上の長波長域のとき充分な鏡面性が得られ
る。検出放射線の波長を前記のように制限するに
は、放射線検出素子の感度特性が所望波長でピー
クを持つものを用いるか、及び又は放射温度計に
フイルタを設ける等の方法をとればよい。なお、
黒体放射源2の温度制御用の放射温度計5の検出
素子の波長特性は、任意でよい。
次に本発明の測温および放射率測定の原理を説
明する。本発明では、放射温度計4で検出される
放射エネルギE1は次式のように示すことができ
る。
E1=ε〓Eb(T1)+(1−ε〓)Eb(T2
……(2) (2)式でε〓は測定鋼板の放射率で、第3図のよう
に、角度θ方向からみたときの値である。T1
T2はそれぞれ該測定鋼板1、該黒体放射源2の
温度を表わし、Eb(T)は温度Tの黒体放射エ
ネルギで該放射温度計4による検出値を表わす。
(2)式の右辺第1項は該測定鋼板1自体からの放射
エネルギ値、第2項は該黒体放射源2からの放射
エネルギのうち該測定鋼板1で反射して該放射温
度計4で検出される値である。ところで黒体放射
源2の温度T2は放射温度計5によつて直接測定
されているので、その温度T2に対応する、放射
温度計4による検出値即ち検出されるべき放射エ
ネルギEb(T2)は直ちに求められる(放射率は
ほゞ1であるから)。しかしながら(2)式はε〓,
T1の2つの未知数を含んでいるので、(2)式を解
くにはこれら2つの未知数を含むもう1つの情報
が必要である。これを実現するために該黒体放射
源2の温度をT3にする。このとき該放射温度計
4で検出される値E2は(2)式と同様に E2=ε〓×Eb(T1)+(1−ε〓)・Eb(T3
……(3) となる。(2)式と(3)式より該測定鋼板の放射率ε〓
は ε〓=1−E−E/Eb(T)−Eb(T
……(4) で求められる。またこのε〓を用いて(2)式より測
定鋼板1の放射エネルギEb(T1)を Eb(T1)=E/ε〓−1−ε〓/ε〓Eb(T2)……
(5) として得ることができる。(5)式の右辺はいずれも
測定値か又はそれから得られる計算値であるから
左辺が計算できる。したがつて該測定鋼板1の表
面温度T1が逆算して求められる。たとえば、プ
ランクの式 から求められる。
本発明の要点は、炉壁や熱源からの外乱放射エ
ネルギを遮蔽するために黒体放射源と放射温度計
を測定鋼板面の法線に対して互いに鏡面対称的に
なるように角度をつけて配置し、該黒体放射源か
らの放射エネルギだけが該測定鋼板自体からの放
射エネルギ以外の検出エネルギとして該放射温度
計に入射するように、該放射温度計の検出放射線
の波長帯を選択したことにある。すなわち該測定
鋼板面が鏡面的反射特性を示すような波長帯の利
用である。このような検出放射線の選択と装置構
成によつて外乱放射エネルギを遮蔽するのみなら
ず、該測定鋼板の放射率が変化しても常に適確に
その放射率をも測定することによつて補正し、正
確な温度を測定することができる。
前記の(2)式において温度T2をT1に比べて充分
に低くしてEb(T2)≒0にすると右辺第2項は省
略でき、(4),(5)式はεθ=1−(E2−E1)/Eb
(T3),Eb(T1)=E1/εθとなつて簡単にな
る。かゝる測定を行なう装置を第7図に示す。こ
の装置で41は水冷遮蔽板でモータ42により回
転され、黒体放射源2の開口21を反復隠蔽、露
出する。開口21が露出すると放射温度計4側か
ら見た黒体放射源2の温度はヒータ23により定
まるある温度であるが、隠蔽されると水冷遮蔽板
41の温度となりEb(T2)≒0と見做すことがで
きる。なおこの第7図では放射温度計5は黒体放
射源2の後に設けられており、背面25の温度を
測温する。勿論これは第3図の放射温度計5と同
じ働きをする。
第4図および第5図は本発明の効果を適確に実
証する実験データである。まず第4図は本発明の
装置を炉外において構成し、測定鋼板の温度を
200〜600℃まで加熱昇温させていつたときの、該
鋼板の放射率を本発明の方法によつて求めたもの
(横軸)と、該鋼板面に熱電対を溶着して鋼板温
度を測定し、その温度に対応する黒体放射エネル
ギと放射温度計による検出エネルギの比較から放
射率を求めたもの(縦軸)をプロツトしたもので
ある。図から明らかなように両者は非常によく一
致している。このことは本発明の方法による放射
率の求め方が合理的であることを示している。な
お第4図において●(黒印)は冷延鋼板、〇(白
印)はステンレス鋼板のサンプルである。放射温
度計と黒体放射源が測定鋼板面の法線と互いに鏡
面対称をなす角度はθ=70゜、放射温度計の検出
素子の波長域は5μm付近のものを使用した。
第5図は、第4図の実験に使用した測温装置を
第6図に示すように炉壁を700℃に加熱した炉内
に挿入して、冷延鋼板およびステンレス鋼板1を
200〜600℃まで昇温させたときの、本発明による
鋼板の温度指示と、鋼板に溶着した熱電対31に
よる温度指示をプロツトしたものである。第5図
から明らかなように、本発明による方法で炉内に
おける鋼板温度の正確な測定が可能となつた。な
お第5図で32はヒータ、33は温度計5に代る
熱電対である。
本発明の装置構成で黒体放射源を底面付円筒を
実例として説明したが、むろんこの形状にのみに
制限されるものではない。たとえば半球状、円錐
状あるいは矩形状等であつてもよい。また該黒体
放射源の内壁温度制御およびモニターとして放射
温度計を用いたが、これももちろん他の手段を使
用してよい。たとえば該黒体放射源の内壁に熱電
対の埋め込み、その温度指示を利用しても何ら差
しつかえない。本発明の方法では2つの異なる黒
体放射源の温度が、放射率決定のために必要であ
るが、これは1つの黒体放射源の温度を変えて実
現する代りに、異なる温度に設定した2つの黒体
放射源を用いてもよい。黒体放射源と測定用放射
温度計を測定鋼板面の法線に対して鏡面対称の角
度に配置する際、その角度θは一般には技術上可
能な範囲で任意に選択してよいが炉内を走行する
鋼板が測定対象の場合、鋼板の鏡面的反射特性は
角度θが大きいほどより良好になるという一般的
な性質を考慮すれば、角度θは大きい方がよい。
また黒体放射源の開口面の大きさは、原理上大き
い程好ましいが、これは測定対象の鏡面的反射特
性の程度に依存する。すなわち鏡面的な反射特性
を示すほど、開口面の大きさは小さくてよい。黒
体放射源の製作に際しては、あらかじめ測定対象
の反射特性を調べて、その開口面の寸法を決定す
ればよい。
本発明装置を連続焼鈍炉等の生産現場で使用す
るとき、それが正しく動作しているかどうかを較
正する必要がある。この種の較正技術として従来
測定対象の物体に熱電対を溶着して、比較する方
法が多くとられているが、言うまでもなくこれは
移動する測定物体に対しては一点限りの測定とな
り、多くの労力と時間を費やす割にはメリツトの
少ない較正法である。また焼鈍炉等の炉長が長い
場合には熱電対の素線が多く必要であり現実的で
ないこともある。この較正は次のようにして行な
うと簡単、便利である。すなわち第8図に示すよ
うに、黒体放射源2と放射温度計4を測定鋼板1
の法線に対して互いに鏡面対称的に配置したその
法線方向よりごく薄い金属板51を測定鋼板1に
当接するように上下駆動機構52を設ける。薄金
属板51の寸法は該測定鋼板に接触したとき迅速
に同一温度になるように0.2mm以下の板厚とし、
またその表面積は放射温度計4の該測定鋼板を見
る面積より大きくし、そして該表面は黒色塗料塗
布の適当な手段で充分放射率を大きくし(例えば
放射率を0.95にする)放射温度計4で薄金属板1
2を測温したとき充分な精度で正確な温度が得ら
れるようにしておく。むろん薄金属板51の側
面、すなわち放射温度計4および黒体放射源2の
ある方向は視野が充分とれるように開かれてい
る。このような較正装置を用いれば、きわめて簡
便で信頼性のある較正方法を実現できる。
この場合、接触時に測定鋼板にある程度傷が入
る可能性があり、この点の欠点は測温システムの
間欠的な較正技術としてはやむを得ないところで
ある。この傷の発生がごく一部でも不都合である
プロセスにおいては、次に説明する較正装置が好
適である。すなわち第9図に示すように薄金属板
51として測定鋼板1と同じものを使用し、その
表面温度を別途測定するために熱電対53を溶着
しておく。較正に際しては薄金属板51をその支
持筐体54と共にモータ55により測定鋼板1の
ごく表面近くまで下降させて黒体放射源2と放射
温度計4と測定鋼板1で構成される本発明の測定
部が黒体放射源2と放射温度計4と薄金属板51
で同様に構成されるように配置する。後者の構成
で測温して放射温度計4の温度指示が薄金属板5
1に溶着した熱電対53の温度指示に等しけれ
ば、本発明の測温システムが精度よく較正された
ことになる。しかもこのとき薄金属板51の温度
は測定すべき鋼板1の真の温度ではないけれど、
該測定鋼板が確実に測温できる根拠を与えるもの
であり該測定鋼板に傷をつけない大きな利点を有
している。なお56はワイヤ、57はプーリーで
あり、第8図の上下駆動機構52の図示しなかつ
た上部々分もこれらのワイヤ56、プーリー5
7、モーター55で構成するとよい。
本発明の詳細な説明では測定対象として鋼板を
例として示したが、本発明の原理は鋼板に限定さ
れるものではなく、一般にいかなる物体に対して
も適用できるのはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は測定鋼板面の反射特性を
試験する装置の説明図およびその試験結果の1例
を示すグラフ、第3図は本発明の測温方法を実施
する装置の構成の説明図、第4図および第5図は
本発明によつて得られる測定物体の放射率と温度
の測定精度を示すグラフ、第6図は第5図の実験
を実施した際に用いた実験装置の構成を示す説明
図、第7図は第3図の変形例を示す説明図、第8
図および第9図は較正法を説明する図である 図面において1は測定鋼板、11はその測定
面、2は黒体放射源、21はその開口面、22は
その底面、23は加熱ヒーター、24は断熱材、
3は集光レンズ、4は測定用放射温度計、5は黒
体放射源の温度制御用放射温度計、6,7はそれ
ぞれ4,5の先端部の開口管、8は炉壁、9は炉
の熱源である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 炉内加熱物体の面法線に対して互いに鏡面対
    称的な方向に、温度可変なる黒体放射源と、該加
    熱物体面が鏡面的な反射特性を示すように検出放
    射線の波長帯を選択した放射温度計をそれぞれ該
    加熱物体に向けて配置し、該黒体放射源の温度を
    変化させて、それに対応した該放射温度計の出力
    を用いて演算することにより該加熱物体の放射率
    を求め、次いでその表面温度を求めることを特徴
    とする、炉内物体の表面温度測定方法。 2 測温される加熱物体における反射角度対反射
    エネルギ強度特性を求めて、該特性のピークに対
    して1/50以下の反射エネルギ強度になる拡がり角
    度を求め、該角度が5゜以下になるように、放射
    温度計の検出放射線の波長帯を選定することを特
    徴とした特許請求の範囲第1項記載の炉内物体の
    表面温度測定方法。
JP15344777A 1977-04-04 1977-12-20 Surface temperature measuring method of in-furnace objects Granted JPS5485078A (en)

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US05/893,311 US4172383A (en) 1977-04-04 1978-04-04 Method and an apparatus for simultaneous measurement of both temperature and emissivity of a heated material

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