JPS6139031B2 - - Google Patents

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JPS6139031B2
JPS6139031B2 JP23137985A JP23137985A JPS6139031B2 JP S6139031 B2 JPS6139031 B2 JP S6139031B2 JP 23137985 A JP23137985 A JP 23137985A JP 23137985 A JP23137985 A JP 23137985A JP S6139031 B2 JPS6139031 B2 JP S6139031B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tobacco
taste
product
flavor
added
Prior art date
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Expired
Application number
JP23137985A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6192556A (ja
Inventor
Kunio Kato
Isao Morishita
Takeshi Ito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Japan Tobacco Inc filed Critical Japan Tobacco Inc
Priority to JP23137985A priority Critical patent/JPS6192556A/ja
Publication of JPS6192556A publication Critical patent/JPS6192556A/ja
Publication of JPS6139031B2 publication Critical patent/JPS6139031B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Manufacture Of Tobacco Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、リアトリス、カモミル、バニラ等の
香料植物をそのままかあるいはそれらの抽出処理
によつて得られる抽出残渣およびコーヒー、ココ
ア、茶等の嗜好飲料原料、野菜および果実とそれ
の加工時に出生する不用原料ならびに各種木材等
をアルコリシスして得られる生成物を、たばこ製
造用原料たばこまたは材料品に添加してたばこの
異臭、異味を抑制し熟成感をもつた力のある香喫
味を付与することを特徴とするたばこの香喫味改
良法に関する。 たばこ以外の植物の水あるいは有機溶剤によつ
て得られる抽出物がたばこ香料用として有効なこ
とは公知の事実であるが、抽出物を得る際にアル
コリシスによる生成物をたばこに利用することに
ついての例は少ない。またこれらの抽出残渣は使
用する溶剤によりその成分こそ異なるが共通して
繊維素およびリグニンを含有していて、これら繊
維素およびリグニンのうちリグニンの利用につい
ては検討した例も少かつた。 本発明者らは、鉱酸の存在下にアルコールと処
理するいわゆるアルコリシス(alcoholysis)に
よると、リグニン成分を多く含有するたばこ以外
の植物およびそれらの抽出残渣より得られた生成
物が、通常の方法で得た抽出物に比べてかなり少
量でたばこらしい香味がでて青くささ、渋味、辛
味が減少して熟成したたばこ様の香喫味を与える
ことを発見した。 本発明の処理方法についてさらに詳細に説明す
ると、まず原料については、リアトリス、カモミ
ル、バニラ等の香料植物をそのままかあるいはそ
の抽出残渣、また嗜好飲料原料(例えばコーヒ
ー、ココアその他)をそのままかあるいはその抽
出残渣、野菜、果実およびそれらの加工時に出生
する不用原料(例えばオレンジ、オレンジの皮、
アスパラの切屑、パイナツプルの芯その他)、さ
らに木材(例えばとどまつ、オークその他)等リ
グニンを含有する素材等であつてきわめて広範囲
にわたる。 これらの原料をそれぞれ用いて例えばA.B.
CRAMERSの方法〔J.A.C.S.第61巻509頁
(1939)〕でアルコリシス(エタノリシス)生成物
を製造することができる。すなわち木粉(50メツ
シユ、水分8%)に倍量の97%エタノール−ベン
ゼン混液(重合比1:1)を加えて72時間抽出を
行い、残渣はさらに97%エタノールで抽出、次い
で水で24時間抽出してそれぞれの抽出物を得る。
抽出残渣は風乾したのち、7倍量の塩酸−エタノ
ール混液(重量比3:97)中で40時間加熱還流を
行つて濾液抽出物を集め、さらに4倍量のエタノ
ールで洗浄してその濾液を合し、濃縮してエキス
を得る。このエキスは塩素を含有しているので、
7倍量の水を加えてからエチルエーテルで溶解
し、アルコリシス生成物を集めて濃縮して製する
ことができる。この濃縮物は原料により異なる
が、それぞれ特有の芳香を有している。なお、上
記で用いる塩酸については硫酸、隣酸などの他の
鉱酸および有機酸でもよい。又、用いるアルコー
ルについてもメタノール、プロパノール等でもよ
い。 このようにして得られた濃縮物をたばこに対し
重量比で0.0001%〜0.005%になるようにケーシ
ングソースおよびトツプフレーバーの配合素材と
して用いたところ、各種葉たばこの有する青くさ
み、生ぐさみなどの異臭、渋味、苦味、いやみな
どの異味が抑えられてたばこらしいボデー感がす
なおに出て煙量感が増すなどの多くのすぐれた効
果を生ずることが官能検査の結果から明らかに認
められた。 また、この濃縮物をフイルター等たばこ製造用
材料品に添加することにより、たばこ主流煙の異
臭、異味を抑制し、たばこらしい香味が増強され
る。さらに中骨、再生たばこ、人工たばこ等に添
加することにより、上記と同様の効果がでてそれ
ぞれの香喫味が改良される。 本発明におけるアルコリシス生成物の添加方
法、時期ならびに手段についてはとくに限定はな
く、適当な時期に適宜の手段によつて添加するこ
とができるが、通常のたばこ香料と同様に溶剤例
えばエチルアルコール、プロピレングリコール、
水等に溶解して噴霧等の方法により製造工程中の
たばこ刻に添加するのが好ましい。 本発明によつて香喫味改善が可能なたばことし
ては、天然の葉たばこを原料として製造される葉
巻たばこ、紙巻たばこ、パイプたばこ等のほか、
屑たばこから再生したシートたばこ、葉たばこ以
外の物質を原料として製造される人工たばこ等が
あげられる。また、巻紙、フイルター等たばこ製
造用材料品に添加する場合は、上記アルコリシス
生成物を巻紙の燃焼調節剤もしくは巻紙用のりに
配合してもよく、フイルターの場合は可塑剤のト
リアセチンに配合するかもしくはフイルター用バ
インダーに配合してフイルターを巻上げてもよ
い。 本発明におけるアルコリシス生成物の添加量は
とくに限定されるものではないが、原料たばこま
たはフイルター等に対して重量比で0.001〜0.005
%の範囲で効果が顕著に現われ、0.0005%前後が
もつとも望ましい量である。 以下に実施例を挙げて本発明をさらに説明す
る。 実施例 1 とど松を粉砕したものから前述のA.B.
CRAMERSの方法で得られたアルコリシス(エ
タノリシス)生成物を、国内産黄色種たばこC本
葉一等およびC中葉一等の1:1ブレンドの刻上
品に、0.002重量%添加になるように水に溶解し
て噴霧し、シガレツトに巻上げた。この本発明品
と水のみを同量添加して巻き上げた対照品とを検
査員20名よりなる専門パネルによる官能検査に付
して香喫味を比較した。結果は第1表に示すとお
りで、本発明品は青くささ、生ぐささ、辛味、渋
味、えぐみが著しく減少して、たばこらしい香
味、煙量感、ボデー感が増加し、総体的に香り、
味、くせにおいて改善されることが判定された。
【表】 実施例 2 リアトリスの抽出残渣から前述のA.B.
CRAMERSの方法で得られたアルコリシス(メ
タノシリス)生成物を、市販の紙巻たばこのわか
ば〔商標名、日本たばこ産業(株)製〕用の刻上品に
0.0005重量%添加になるようにエチルアルコール
に溶解して噴霧し、シガレツトに巻き上げた。こ
の本発明品とエチルアルコールのみを同量添加し
て巻き上げた対照品とを実施例1と同様の官能検
査により香喫味を比較した。結果は第2表に示す
とおりで、本発明品は青くさみ、センイ臭、渋
味、苦味、辛味が著しく減少して煙量感、たばこ
らしい香味、甘臭味が増加し、総体的に香り、
味、くせにおいて改善されることが判定された。
【表】 実施例 3 ココアから得られたアルコリシス(メタノリシ
ス)生成物を国内産バーレー種たばこB本葉二等
およびB中葉二等の1:1ブレンドの刻上品に
0.0008重量%添加になるようにエチルアルコール
に溶解して噴霧し、シガレツトに巻き上げた。 この本発明品とエチルアルコールのみを同量添
加して巻き上げた対照品とを実施例1と同様の官
能検査により香喫味を比較した。結果は第3表に
示すとおりで本発明品はココアらしい香味が付与
され青くさみ、渋味、苦味が著しく減少して軽快
になり甘臭味、煙量感が増加し、総体的に香り、
味、くせにおいて改良されることが判定された。
【表】 実施例 4 オレンジの皮から得られたアルコリシス(プロ
パノリシス)生成物を市販の紙巻きたばこのエコ
ー〔商標名、日本たばこ産業(株)製〕用の刻上品に
0.005重量%添加になるように水に溶解して噴霧
し、シガレツトに巻き上げた。 この本発明品と水のみを同量添加して巻き上げ
た対照品とを実施例1と同様の官能検査により香
喫味を比較した。 結果は第4表に示すとおりで本発明品は青くさ
さ、センイ臭、ざらつき、渋味、辛味が著しく減
少してたばこらしい香味、甘臭味が増加し、しつ
とりしてスムースになり総体的に香り、味、くせ
において改善されることが判定された。
【表】 実施例 5 アスパラの切屑から得られたアルコリシス(エ
タノリシス)生成物を市販の紙巻きたばこのパー
トナー〔商標名、日本たばこ産業(株)製〕用の刻上
品に0.003重量%添加になるようにエチルアルコ
ールに溶解して噴霧し、シガレツトに巻き上げ
た。 この本発明品とエチルアルコールのみを同量添
加して巻き上げた対照品とを実施例1と同様の官
能検査により香喫味を比較した。結果は第5表に
示すとおりで本発明はセンイ臭、ざらつき、苦
味、辛味が著しく減少してたばこらしい香味、煙
量感が増加し、たばことのなじみが良くなり総体
的に香り、味、くせにおいて改善されることが判
定された。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 リアトリス、カモミル、バニラ等の香料植
    物、コーヒー、ココア、茶等嗜好飲料の原料、野
    菜および果実およびそれらの加工時に出生する不
    用原料、さらに各種木材等広くリグニンを含有す
    る素材に対して、それぞれアルコリシス処理して
    得られた生成物を、たばこ製造原料または材料品
    に添加することを特徴とするたばこの香喫味品質
    の改良法。
JP23137985A 1985-10-18 1985-10-18 たばこの香喫味品質の改良法 Granted JPS6192556A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23137985A JPS6192556A (ja) 1985-10-18 1985-10-18 たばこの香喫味品質の改良法

Applications Claiming Priority (1)

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JP23137985A JPS6192556A (ja) 1985-10-18 1985-10-18 たばこの香喫味品質の改良法

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Publication Number Publication Date
JPS6192556A JPS6192556A (ja) 1986-05-10
JPS6139031B2 true JPS6139031B2 (ja) 1986-09-02

Family

ID=16922694

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JP23137985A Granted JPS6192556A (ja) 1985-10-18 1985-10-18 たばこの香喫味品質の改良法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01145022A (ja) * 1987-05-21 1989-06-07 Takamitsu Kunitake 吹きこぼれ防止鍋
WO2008065876A1 (en) * 2006-11-27 2008-06-05 Tetsuro Asao Method for production of tobacco leaf

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JPS6192556A (ja) 1986-05-10

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