JPS63202367A

JPS63202367A - たばこの香喫味改善剤

Info

Publication number: JPS63202367A
Application number: JP3245287A
Authority: JP
Inventors: 福原　克哉; 重松　仁; 奈良　忠康; 西田　耕; 鈴木　義也
Original assignee: Japan Tobacco Inc
Current assignee: Japan Tobacco Inc
Priority date: 1987-02-17
Filing date: 1987-02-17
Publication date: 1988-08-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、たばこの香喫味改善剤に関する。

（従来の技術）たばこの喫煙における生理的な満足は、喫煙によって生
じる煙中のニコチンおよびタールに起因するもので、ニ
コチン、タール含量の多いものほど喫煙時の充足感は大
きい、ところが最近、一般のたばこに対する嗜好がより
軽いものへと進み。

たばこ製品は、低ニコチン、低タール化がはかられるよ
うになってきた。

その結果、一般的に低ニコチン、低タール化された軽喫
味たばこ製品は、たばこ特有の香喫味が薄く淡くなり、
喫煙の満足感即ちいわゆる「のみごたえ」が不足すると
共に、生地のくさみ、いやみ、辛味、刺激などの官能上
好ましくない喫味が現れる傾向が出るという問題点がで
てきた。

このような軽喫味たばこの香喫味を改善するために、従
来、数多くの香喫味改善剤が提案され。

また、その中からいくつかは実用に供されてきた。

即ち、各種の糖類、ポリオール頻、エステル、果汁、各
種植物エキスおよびたばこエキスなどである。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、これらの香喫味改善剤は、ニコチン、タ
ールの含有量の低減による香喫味の低下を埋めあわせる
程の能力はなく、これらを用いた軽喫味たばこは、喫煙
の満足感の点で必ずしも十分なものとはいえないのが実
情であった。

（問題点を解決するための手段）本発明者は、かかる問題点を解決すべく１各種植物のエ
キスについて幅広く検索を行ってきた結果２ヤシ科（Ｐ
ａｌｍａｅ　）　　に属する　ビンロウ（Ａｒｅｃａ　
ｃａｔｅｃｈｕ　ＬＩＮＮＡＥＵＳ　）の種子から得ら
れる抽出物が、低ニコチン、低タールたばこに共通する
喫煙の満足感の不足に対する顕著な改善効果を奏し、併
せて、くせ、辛味、刺激などの官能上好ましくない喫味
に対しても改善効果を奏することを見出し３本発明を完
成した。

即ち９本発明は、ビンロウの種子の抽出物を有効成分と
して含有するたばこの香喫味改善剤である。

本発明に使用されるビンロウの種子としては。

ビンロウの成熟した種子であるビンロウジが好適である
。ビンロウの種子とは、ビンロウの実から繊維質の果皮
を剥ぎ取った後のもので２通常、成熱したものは径１．
５〜３ｃｌＩの卵形状をしている。

また、ビンロウの種子の抽出物は１例えばビンロウの種
子を粉砕機等で破砕したものに抽出溶媒を加え抽出を行
った後、抽出液をろ過し２次いでろ液から抽出溶媒を除
去することによって得ることができる。抽出溶媒として
は１例えばメタノール、エタノール等のアルコール、含
水エタノール。

エーテルおよび水等を使用することができ、これらは必
要により併用することができる。抽出温度は、特に制限
はないが３通常、常温から抽出溶媒の沸点の範囲を用い
るのが良い結果を与える。水又は含水エタノールを用い
る場合、抽出温度は高い程好ましい。

かくして得られた抽出物は１例えば煙中のニコチン量が
１本あたり１．５　ｍｇ以下、タール量が同１５＠ｇ以
下のレベルの軽喫味製品たばこ用刻みに、刻み単位重量
あたりの添加量が好ましくは０．０００１〜０．１重量
％（以下、単に％で示す）になるように加香される。加
香は２例えば抽出物を常法により含水エタノール等の溶
媒に例えば１０％程度の４度となるように溶解させて得
た溶液を、該たばこ用刻みに均一に添加することにより
行うことができる。

（実施例）次に実施例を挙げて本発明を説明する。

実施例　１完熟したビンロウの実の繊維状果皮を剥ぎ取り。

淡赤褐色〜淡黄褐色で１．５〜３ｃｍの卵形状の堅い種
子を粉砕機で破砕して、抽出用原料（以下、「破砕試料
」という）とした。

この破砕試料１００ｇを１１容の容器に入れ。

これにメタノール５０　Ｑｍｆを加えて３日間室温（２
５℃）で抽出を行った０次いで、抽出溶液をろ過した後
、ろ液を減圧濃縮し濃褐色粒状のメタノール抽出物１４
．９　ｇを得た。

このメタノール抽出物１ｇを５０％含水エタノールに完
全に溶解させて１０％溶液としたのち。

抽出物の添加量が刻み単位重量当たり０．０１％になる
ようにマイルドセブンライト〔日本たばこ産業■商品名
〕にマイクロシリンジで均一に注入添加して２日間室温
（２５℃）に放置して十分なじませた。

このメタノール抽出物加香品を、無加香品を対照として
２０名の喫味専門パネルで官能検査を行った。その結果
を表−１に示す。

表−１から明らかなように１本発明のメタノール抽出物
によって、無加香品の生地くさみ、祇くささが除去され
ると共に、刺激、辛味を押さえ煙にふくらみ、まるみ、
甘味が出て１口当たりが極めて柔らかくなった。特に喫
煙の満足感即ちのみごたえの増加が、顕著に認められた
。

表−１実施例　２実施例１において、抽出用原料としてあらかじめ準備し
た。破砕試料１００ｇを１１容器に入れ。

５０％含水エタノール５００Ｉｌｌを加えて６０℃で２
時間攪はんしながら抽出し、室温になるまで冷却した後
、ろ過、減圧濃縮を行い濃褐色粒状のエタノール抽出物
９．８ｇを得た。

このエタノール抽出物１ｇを用い、加香対象たばこの銘
柄をマイルドセブンライトに代えてキャスター〔日本た
ばこ産業■商品名〕とした以外は。

実施例１と全（同様に加香処理を行い、官能検査を行っ
て１表−２に示す結果を得た。

表−２実施例　３実施例１において、抽出用原料としてあらかじめ準備し
た。破砕試料１００ｇを１１容器に入れ。

エーテル５００ｇ１を加えて３日間室温（２５℃）で抽
出を行い、ろ過、濃縮し淡黄白色油状のエーテル抽出物
１３．６　ｇを得た。

この抽出物のエーテル溶液を抽出物の添加量が刻み単位
重量当たりＯ，ＯＯ１％になるようにマイルドセブンラ
イト〔日本たばこ産業■商品名〕に均一に注入して加香
した。

このエーテル抽出物加香品を無加香品を対照として２０
名の喫味専門パネルで官能検査を行って。

表−３に示す結果を得た。

表−３実施例　４実施例１において、抽出用原料としてあらかじめ準備し
た破砕試料１００ｇを１１容器に入れ。

水５００ｍβを加え１００℃で２時間煮沸し室温まで冷
却した後、ろ過、減圧濃縮を行い赤褐色粒状の熱水抽出
物１０．０　ｇを得た。

得られた抽出物を５０％含水エタノールに溶解させ１０
％溶液としたところ、一部不溶物が生じたので、その上
澄み液を抽出物の添加量が刻み単位重量あたり０．０１
％になるようにテンダーＣ日本たばこ産業■商品名〕に
注入して加香した。

この熱水抽出物加香品と無加香品を２０名の喫味専門パ
ネルで官能検査を行って２表−４に示す結果を得た。

表−４（作用及び発明の効果）実施例から明らかなように９本発明の香喫味改善剤は、
低ニコチン、低タールたばこ製品に共通する喫味の満足
感の不足に対して十分にのみごたえのある喫煙感を与え
ると共に、くせ、辛味、刺激などの好ましくない喫味に
対しても改善効果を特徴する特許出願人　　日本たばこ産業株式会社同　　　秋山産
業株式会社

Claims

【特許請求の範囲】１　ビンロウの種子の抽出物を有効成分として含有する
ことを特徴とするたばこの香喫味改善剤。２　抽出物がメタノール、エタノール、含水エタノール
、エーテルおよび水から選ばれる抽出溶媒により抽出さ
れたものである特許請求の範囲第１項記載のたばこの香
喫味改善剤。３　ビンロウの種子がビンロウジである特許請求の範囲
第１項記載のたばこの香喫味改善剤。