JPS6138108Y2 - - Google Patents

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JPS6138108Y2
JPS6138108Y2 JP904480U JP904480U JPS6138108Y2 JP S6138108 Y2 JPS6138108 Y2 JP S6138108Y2 JP 904480 U JP904480 U JP 904480U JP 904480 U JP904480 U JP 904480U JP S6138108 Y2 JPS6138108 Y2 JP S6138108Y2
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gear
lever
spring
power shift
flywheel
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【考案の詳細な説明】 本考案はテープレコーダの特に再生釦の押圧時
スイツチを切換えフライホイールの回転を利用し
て再生状態に持ち来たすパワーアシストによるテ
ープレコーダの再生機構に関する。
従来カセツトデツキタイプのメカニズムにおい
ては、パワーアシストを使用し再生の釦操作力を
非常に小さい力で行うようなメカニズムが開発さ
れている。その構成は、ギヤーをスプリングの付
勢力に抗して回動し、ギヤーの欠歯部をフライホ
イールに設けたギヤー部に対向させた位置にロツ
ク部材によりロツクしておき、再生釦の押圧時に
ソレノイドを通電してロツク部材によるロツクを
はずし、この時スプリングの付勢によりギヤーを
回動せしめて、ギヤーの有歯部をフライホイール
のギヤー部に噛合せ、フライホイールの回転を利
用してヘツド等を動作させて再生状態にするもの
である。しかしながらギヤーがスプリングの付勢
力により回動するために、ギヤーの欠歯部に続く
最初の有歯部がフライホイールのギヤー部にあた
つた時に噛み合いがうまくいかず回転しない等の
トラブルが発生する。それは、欠歯ギヤーに与え
るスプリングによる初期トルクの大小によつて起
こるものであり、高温、低温等の還境条件の変化
で安定動作が得られなかつた。
本考案の目的はギヤーの有歯部とフライホイー
ルのギヤー部との噛み合いを確実に行なわせるテ
ープレコーダを提供するにある。
そこため本考案はギヤの上に、アームを取り付
け、そのアームにスプリングをかけておき、きつ
かけのソレノイドがスイツチの信号により動作し
たときアームがフライホイールに取り付けてあ
る、回転カムにより蹴られる位置まで移動せし
め、次に回転カムによりアームを蹴りギヤに回転
を与えて、フライホイールのギヤ部とギヤの有歯
部とを噛み合わせて、フライホイールの動力をも
つてヘツドをテープに接触させ、ピンチローラを
キヤプスタンに圧接し、かつ巻取ローラを巻取側
ターンテーブルに圧接することによつて再生状態
にする。
以下本考案の実施例を図面により説明する。第
1図、第2図において、78はリールベース基板
であり、基板(図示せず)に植立されたポスに取
り付けられる。84はターンテーブルプーリで巻
取り側ターンテーブル81の同軸上にある。
82は繰り出し側ターンテーブル、77はアイ
ドラでアイドラスライダー76の支軸76aの同
軸上にあり、アイドラスライダー76はスプリン
グ75により二方向へ偏倚されており、後述する
駆動レバー74の74b部によりイ,ニ方向に摺
動自在になされることにより、アイドラ77は後
述する巻取りローラ79からターンテーブルプー
リ84への回転伝達の役目をしている。79は巻
取ローラで同軸上に巻取りプーリ80を有し、駆
動モータ9の回転力をモータプーリA91、巻取
ベルト67を介し、巻取りプーリ80を回転させ
る。99はFRアームで支軸68を軸としてFRギ
ヤA85、FRプーリ86を有し、FRアームに植
立されたピン部材93を軸としてFRギヤB83
が取り付けられ、早送り・巻戻しモータ7の正・
逆転の回転力をモータプーリB92、早送りベル
ト66を介しFRプーリ86を回転させると、FR
ギヤA85FRギヤB83が回転すると同時に、
FRアーム99は支軸68を軸として早送り・巻
戻しモータ7が、正転時(早送り状態)はロ方
向、逆転時(巻戻し状態)はハ方向に回動し、
FRギヤB83が巻取り側ターンテーブル81、
繰り出し側ターンテーブル82を回転させ、早送
り・巻戻し動作が行なわれる。
モータプーリA91には、前記した巻取りベル
ト67とフライホイール39を回転させるフライ
ホイールベルト65が取り付けられている。72
はソレノイドレバーでソレノイドC70により支
点72aを軸としてイ,ニ方向へ回動する。ソレ
ノイドレバー72は図示していないが弱いスプリ
ングによりイ方向に偏倚されている。
ソレノイドC70は選曲中のみと再生時に駆動
機構のタイミングを取るため、瞬間的に通電さ
れ、ソレノイドピン71によりソレノイドレバー
72の72c部をイ方向に吸引すると、72bは
後述するヘツド基板3の選曲時の録音ヘツド23
の位置決めをする3a部と当接する。
ヘツド基板3にはヘツド基板台22の上に録再
ヘツド23、消去ヘツド24が所定の位置に載置
されている。ヘツド基板3は前進力を与えるスプ
リング87によりニ方向へ偏倚されており停止時
は後述するパワーシフトレバー28の貫通孔28
bの28c部にヘツド基板3の3b部が当接し位
置決めされている。パワーシフトレバー28はフ
ライホイールの回転に連動して支点28a軸とし
てイ,ニ方向に回動しスプリング47によりニ方
向へ偏倚されている。パワーシフトレバー28の
停止時及び回動後の位置規制は図示していないロ
ツクレバーBにより規制されている。
パワーシフトレバー28用のスプリング47は
ヘツド基板3用のスプリング87よりも復帰力が
はるかに大きいため、パワーシフトレバー28の
イ方向の回動に連動してヘツド基板3は基板1の
1b部にヘツド基板3の3c部が当接するまで摺
動し位置決めされる。
88はパワーシフトレバー28に植立されたシ
ヤフトで、停止時に後述する駆動レバー74の7
4d部を押圧し、74b部が支点74aを軸とし
てイ方向へ回動し、アイドラスライダー76をイ
方向へ押圧することによりアイドラ77はターン
テーブルプーリ84、巻取りローラ79から離別
する。駆動レバー74は支点74aを軸として
イ,ニ方向へ回動する。73は中継レバーで73
c部が選曲時にソレノイドレバー72のニ方向へ
の回動により72bに押圧され支点73aを軸と
してイ方向へ回動され73b部が駆動レバー74
の74b部を押圧しアイドラスライダー76をイ
方向へ押圧する。26は変換板で支点26aを軸
としてスプリング25によりニ方向へ偏倚されて
いる、ヘツド基板3のイ,ニ方向への摺動に連動
してイ,ニ方向へ回動する。停止時は変換板26
の26b部が基板1の1a部に当接し位置決めさ
れている。再生(録音)・選曲時は変換板26の
26c部がヘツド基板3の3d部と当接しヘツド
基板3の位置により変換板26が位置決めされ
る。
5は圧着ローラアームで支点5aを軸としてス
プリング4により5b部が駆動レバー74の74
c部と当接しニ方向に偏倚されている。スプリン
グ4はスプリング87よりも復帰力がはるかに小
さい。圧着ローラアーム5には圧着ローラ20が
取り付けられ、駆動レバー74がニ方向に回動す
ると圧着ローラアーム5もニ方向へ回動し圧着ロ
ーラ20がフライホイール39に連着されている
キヤプスタン19に圧接される。スプリング75
はスプリング4よりも復帰力がはるかに小さい関
係になつている。
停止状態においてはパワーシフトレバー28の
28c部にヘツド基板3の3b部がスプリング4
7により当接し規制されている。シヤフト88が
駆動レバー74の74d部を押圧しており、74
b部がイ方向へ回動されアイドラスライダ76が
イ方向へ押圧され、アイドラ77が巻取りローラ
79とターンテーブルプーリ84から離別されて
いる。
再生操作をするとソレノイドC70が瞬間的に
例えば1.5秒間通電され、後述する選曲状態と同
じ状態、即ちピンチローラ20がキヤプスタン1
9から少し離れ、アイドラ77が巻取りローラ7
9とターンテーブルプーリ84から離れた位置を
とりソレノイドC70への通電が終つた後、再生
状態になる。
再生状態においてはフライホイール39の回転
によりパワーシフトレバー28が支点28aを軸
としてイ方向へ定位置まで回動される。パワーシ
フトレバー28の回動によりヘツド基板3はスプ
リング87によりイ方向へヘツド基板3の3c部
が基板1の1b部まで当接するまで摺動する。シ
ヤフト88もパワーシフトレバー28のイ方向へ
の回動によりイ方向へ移動すると、駆動レバー7
4の74d部の押圧が解除され、スプリング4に
より圧着ローラアーム5の5b部が支点5aを軸
としてニ方向へ回動されると、圧着ローラ20が
キヤプスタン19と圧接しテープを巻取る。
圧着ローラアーム5の5b部と駆動レバー74
の74c部とが当接しているため、駆動レバー7
4がニ方向へ回動されアイドラスライダー76が
スプリング75によりニ方向へ偏倚され、アイド
ラ77が巻取りローラ79とターンテーブルプー
リ84に圧接され、巻取りプーリ80の回転を巻
取り側ターンテーブル81に伝達する。
ヘツド基板3のイ方向への摺動に連動して変換
板26が支点26aを軸として26c部がヘツド
基板3の3d部により押圧され位置決めされてい
る。変換板26のU溝部26d部にFRアーム9
9のピン部材93が入りFRギヤB83を巻取り
側ターンテーブル81と繰り出し側ターンテーブ
ル82の中間位置にせしめられている。
早送り・巻戻し状態は早送り・巻戻しモータ7
7の正・逆転により行なわれる。早送り動作は早
送り・巻戻しモータ7の正転によりFRプーリ8
6が回転しFRアーム99が支軸68を軸として
ロ方向へ回動されると同時に、FRギヤA85が
反時計方向にFRギヤB83が時計方向に回転し
83aの位置まで移動し、巻取り側ターンテーブ
ル81のギヤ部とかみ合い早送り動作が行なわれ
る。巻戻し動作は早送り・巻戻しモータ7の逆転
により、FRプーリ86が回転しFRアーム99が
支軸68を軸としてハ方向へ回動されると同時
に、FRギヤA85が時計方向にFRギヤB83が
反時計方向に回転し、83bの位置まで移動し、
繰り出し側ターンテーブル82のギヤ部とかみ合
い巻戻し動作が行なわれる。
選曲状態においてはソレノイドC70が通電さ
れ、次に駆動モータ9が回転し、フライホイール
39の回転によりパワーシフトレバー28が定位
置まで回動されてから、早送り・巻戻しモータ7
が回転するような関係に制御されている。
ソレノイドC70は選曲動作中通電されている
ため、ソレノイドピン71がソレノイドレバー7
2の72c部をイ方向に偏倚させているため、支
点72aを軸として72b部がニ方向へ回動され
る。
次に駆動モータ9の回転によりフライホイール
39が回転され、フライホイール39の回転によ
りパワーシフトレバー28が支点28aを軸とし
てイ方向へ定位置まで回動される。パワーシフト
レバー28の回動によりヘツド基板3はスプリン
グ87によりイ方向へヘツド基板3の3c部が基
板1の1b部まで当接するまで摺動するが、当接
する前にヘツド基板3の3a部がソレノイドレバ
ー72の72b部に当接しイ方向への前進が妨げ
られたため、1b部と3c部にはm量だけの隙間
ができる。シヤフト88もパワーシフトレバー2
8のイ方向への回動によりイ方向へ移動すると、
駆動レバー74の74d部の押圧が解除され、ス
プリング4により圧着ローラアーム5の5b部が
支点5aを軸としてニ方向へ回動されると圧着ロ
ーラ20がキヤプスタン19と圧接するのが中継
レバー73の73c部がソレノイドレバー72の
72b部と当接し、支点73aを軸としてニ方向
へ回動されているため、中継レバー73の73b
部が駆動レバー74の74b部をイ方向へ押圧し
ているため、74c部が圧着ローラアームの5b
部がイ方向へ回動され、圧着ローラ20とキヤプ
スタン19の圧接が妨げられる。
またアイドラスライダー76も駆動レバー74
の74b部が中継レバー73の73b部によりイ
方向へ押圧されているため、イ方向へ押圧され、
アイドラ77が巻取りローラ79とターンテーブ
ルプーリ84に圧接しないためテープ駆動で停止
される。ヘツド基板3は再生時より一段下がつた
位置に強制保持されているため、変換板26も同
様に一段下がつた位置にまで支点26aを軸とし
てされ変換板26はピン部材93が早送り・巻戻
し時にそれぞれの位置93a,93bにあると
き、変換板26の斜辺部26f,26e接しない
位置にある。次に早送り・巻戻しモータ7の正・
逆転により早送り・巻戻しが行なわれる。
早送り・巻戻し状態は早送り・巻戻しモータ7
の正・逆転により行なわれる。早送り動作は早送
り・巻戻しモータ7の正転によりFRプーリ86
が回転しFRアーム99が支軸68を軸としてロ
方向へ回動されると同時に、FRギヤA85が反
時計方向にFRギヤB83が時計方向に回転し8
3aの位置まで移動し、巻取側ターンテーブル8
1のギヤ部とのかみ合い早送り動作が行なわれ
る。巻戻し動作は早送り・巻戻しモータ7の逆転
によりFRプーリ86が回転し、FRアーム99が
支軸68を軸としてハ方向へ回動されると同時
に、FRギヤA85が時計方向にFRギヤB83が
反時計方向に回転し、83bの位置まで移動し、
繰り出し側ターンテーブル82のギヤ部とかみ合
い巻戻し動作が行なわれる。
再生時より一段下がつた位置に録再ヘツド23
が位置しているため、早送り・巻戻し動作時は磁
気テープが録再ヘツド23と当接しながら走行す
るため、磁気テープに録音していない無録部分を
検知し、検知が完了するとソレノイドC70の通
電が解除されるため、ソレノイドレバー72によ
るヘツド基板3、駆動レバー74の位置規制が解
除され、ヘツド基板3は再生時の位置、圧着ロー
ラ20はキヤプスタン19へ、アイドラ77は巻
取りローラ79、ターンテーブルプーリ84へ、
それぞれ再生状態の位置に瞬間的に圧接されて再
生及び録音をする。
第8図は停止状態でヘツド基板3を除いては第
3図のソレノイドレバー72及び駆動レバー74
の下側に配置される部品の平面図、第9図は第8
図のさらに下側に配置される部品の平面図を示
す。
第8図、第9図において、38がパワーアシス
トギヤ、30がパワーアシストギヤに30aを支
点にして回動するタイミングアーム、90は該タ
イミングアームを一方向に付勢するスプリングで
あり、30aを支点にして反時計方向に付勢力を
与えている。次に40はロツクレバーで40aを
支点に回動可能でありスプリング41によつて時
計方向に付勢されている。そして停止状態の時に
はパワーシフトギヤ38のカム部38bに入つて
ギヤ38を一定位置で止めておき、パワーアシス
トギヤ38の欠歯部38eがフライホイール39
と一体のギヤ部89aの所に来るような位置にあ
る。次に39はフライホイールで、ギヤ部89a
とカム部89bと一体的になつて回転するように
なつている。
28はパワーシフトレバーで28aを支点に回
動する。そしてスプリング47の力によつて時計
方向に回動力を与えられている。29はパワーシ
フトレバー28にめられたローラーである。そ
してロツクレバー34はスプリング36によつて
34aを支点にして反時計方向に回動するように
付勢されており、カム部34bにめピン28c
が鎖錠して再生状態に保持する。貫通孔28bに
ヘツドパン3の折り曲げ部3bが嵌合しており、
ヘツドバン3の前進するイ方向に付勢されたスプ
リング87の力に抗して作用するスプリング47
の力によつて戻されており、ヘツドバン3は停止
位置に保持されている。88はパワーシフトレバ
ー28にめられたシヤフトであり、停止状態の
時に駆動レバー74をスプリング47の力によつ
てアイドラ圧着のスプリング75の力と圧着ロー
ラアーム5に付勢されたスプリング4の力に抗し
てアイドラ77を、ターンテーブルプーリ84か
ら離間し、かつキヤプスタン19から圧着ローラ
20を離間し停止状態を保つている。
次に再生状態になるように再生の信号スイツチ
(図示せず)を押すと、ソレノイド42が作動し
てプランジヤピン43をハ方向に引き、40aを
中心にしてロツクレバー40を反時計方向に回動
させてカム部38bを押さえていた所から離間さ
せ、かつバネ力を有するアーム部40cで、タイ
ミングアーム30を30aを支点にして反時計方
向にスプリング90の力に抗して作動させ、反時
計方向に回転するカム部89bに部分30bを嵌
合せしめて、89bの回転力によりパワーシフト
ギヤ38を時計方向に回動させて、ギヤ部89a
とギヤ部38と噛み合わせて、ギヤ89aの回転
トルクをパワーシフトギヤ38に伝達し、38d
のカムを利用してローラ29をイ方向に移動さ
せ、パワーシフトレバー28を28aを支点にし
て反時計方向に移動させて、めピン28cをカ
ム部34bに鎖錠させる。するとヘツドバン3は
スプリング87のスプリングによつて再生位置ま
で移動し、シヤシにあるストツパ(図示せず)の
所で止まる。そしてシヤフト88は駆動レバー7
4を止めていた状態を解除するため、圧着ローラ
アーム5は5aを支点にして時計方向に回動し、
キヤプスタン19に圧着する。かつアイドラ77
がスプリング75の力によつて巻取りローラ79
とターンテーブルプーリ84に圧接して巻取り動
作を開始し再生状態となる。
スイツチ2はパワーシフトギヤ38を完全に1
回転終わるまで他のモード変換スイツチをアース
して動作をストツプしている。たとえばもしもパ
ワーシフトギヤ38が回転途中で他のモード変換
スイツチたとえば早送りスイツチ等を押しても、
回転途中では早送りモードには切り変わらないよ
うにしてある。何故このようにしたかというとパ
ワーシフトギヤ38が回転途中でモード変換され
た場合には、早送りや巻戻し状態の所に磁気ヘツ
ド、圧着ローラ、アイドラ等がつつ込んでいつた
磁気テープを痛める等の事故が発生する恐れがあ
るのでこれを防ぐようにしてある。
次に再生状態になるも圧着ローラ20がキヤプ
スタン19に圧着するタイミングとアイドラ77
がターンテーブルプーリ84に圧接し、巻取りロ
ーラ79の回転を伝えるタイミングが完全に合う
か瞬間的に作動しほぼ同時に回転を始める場合は
よいが、本考案のメカニズムのようにモータの動
力を利用して再生状態になる場合には、アンプの
スイツチが早く入つた場合に圧着ローラ20がキ
ヤプスタン19に付いてから巻取側ターンテーブ
ル81が回転する時には問題はないが、この逆に
アイドラ77の方が先に圧接し、巻取側ターンテ
ーブル81が回転し圧着ローラ20がキヤプスタ
ン19に後でつくような順序になると、テープに
録音された音が早い回転で再生されるため異常音
が再生されることになる。
又これが録音操作中であるとしたら、圧着ロー
ラ20がキヤプスタン19にあたる迄の間、テー
プが巻取側ターンテーブル81の回転速度で早く
回転するために、テープにソースと違つた音が録
音されてしまう。これらの、致命的な欠点をなく
すために、再生状態にする時に、駆動の圧着ロー
ラ20とキヤプスタン19との圧接と、アイドラ
77がターンテーブルプーリ84に圧接し巻取り
ローラ79の回転を伝えるタイミングと、磁気ヘ
ツドがテープに圧接するタイミングを、部品の精
度によつてどちらが先に圧接するかわからないよ
うに作動させるのではなく、磁気ヘツドを再生状
態よりも僅かに下がつた位置では圧着ローラ20
とキヤプスタン19が圧接しない位置にし、かつ
アイドラ77がターンテーブルプーリ84に圧接
せずに巻取りローラ79の回転を伝えない位置
に、強制的に再生又は録音操作でモータの動力で
もつて動作してきた上記部品を止めておき再生又
は録音が鎖錠した後、直ちにその止めておいた動
作を解除して圧着ローラ20とキヤプスタン1
9、アイドラ77をターンテーブルプーリ84
に、そして磁気ヘツドをテープに圧接することに
より、再生又は録音可能なようにし、部品精度の
バラツキによる、タイミングの狂いによるテープ
レコーダとしての致命的欠陥をなくすることがで
きる。
次に、その実施例を図面で説明すると、停止状
態にある時にスプリング47の力によつてパワー
シフトレバー28が28aを支点にして時計方向
に偏倚されている。パワーシフトレバー28にシ
ヤフト88が上方に向けて固着されているので、
シヤフト88によつて第3図の駆動レバー74が
74aを支点にして反時計方向に回動してアイド
ラスライダー76を74bの所で押し上げ、アイ
ドラ77がターンテーブルプーリ84に圧接しな
い位置にする。かつ74cの位置で圧着ローラア
ーム5の足5bの部分を74cの所で押圧し、キ
ヤプスタン19と圧着ローラ20の圧接をスプリ
ング4に抗して阻止することにより停止状態を維
持する。
次に再生操作をした時には、シヤフト88がモ
ータの動力によりパワーシフトレバー28の反時
計方向の回動によつて上述した如く鎖錠した時駆
動レバー74をフリーにするため、圧着ローラ2
0はキヤプスタン19に圧接し、アイドラスライ
ダー76はスプリング75によつて引かれてアイ
ドラ77がターンテーブルプーリ84に圧接し、
巻取りローラ79の回転を伝達し再生状態にす
る。この再生状態にするために、モータの動力を
使用してする時、前述した如く、圧着ローラ2
0、巻取側ターンテーブル81の回転開始時点を
一瞬のうちに行なわせるために、ソレノイドC7
0を再生又は録音の操作が行なわれたら直ちに、
プランジヤーピン71をイ方向に引いて、ソレノ
イドレバー72を72aを支点にして、時計方向
に回動させ、中継レバー73を反時計方向に回動
させて端部73bの所で駆動レバー74の折曲部
74bの所を押圧することによつて、アイドラス
ライダー76をスプリング75に抗して押圧し
て、アイドラ77がターンテーブルプーリ84に
圧接しないようにし、又圧着ローラ20をキヤプ
スタン19に圧接しないようにし、かつ磁気ヘツ
ド23,24を搭載しているヘツド基板3を第7
図において再生状態のストツパーの位置1bから
僅かmだけ離れた位置で止まるように、ソレノイ
ドレバー72の端部72bの所でヘツド基板3の
折曲部3a部分を押圧することを、ソレノイドC
70の力によつて行ない、再生又は録音の動作が
モータの動力を利用して行なわれて鎖錠される
と、同時又は僅かな時間のズレを持つて、ソレノ
イドC70への通電を切り、圧着ローラ20をキ
ヤプスタン19に、アイドラ77をターンテーブ
ルプーリ84に圧接し、ヘツドバン3をストツパ
ー1bにあたる所までスプリング87で引いて再
生状態にする。
次にこのような再生モータからのフライホイー
ルへの動力伝達による力を持つて行うテープレコ
ーダを、録音状態にするために、停止用に使用す
るソレノイド33を使用して、再生の前記ソレノ
イド42が作動するより僅かに早く作動してプラ
ンジヤピン50で録音バネレバー35を一端35
aを支点にして時計方向に回動させる。この録音
バネレバー35の他端35bにはシヤフト34a
に巻回された録音バネ(ネジリバネ)31の一端
が係止されており、他端が録音レバー32に係止
されているので、録音レバー32をシヤフト34
aを支点に反時計方向に回動させ、録音レバー3
2の鉤状ツメ部32bがパワーシフトレバー28
のめピン部28cにひつかかる。この時録音レ
バー32の折曲部32cが録音レバー46の端部
46aに対向する。ここで前記ソレノイド42が
作動して前述の如くパワーアシストギヤ38が時
計方向に回動しパワーシフトレバー28が28a
を支点として反時計方向に回動する。この時め
ピン部28cが録音レバー32をイ方向に移動さ
せる。この移動の際折曲部32cが録音レバー4
6を押圧して28aを支点としてスプリング48
の付勢力に抗して反時計方向に回動させ、その動
きに連動してスプリング48を介して録音スライ
ダー44がハ方向に移動し、端部44aで図示し
ない録音スイツチを押圧して切換えて録音状態に
なる。そしてめピン28cがロツクレバー34
の34bの所に鎖錠した時この録音状態が保持さ
れる。
そしてソレノイド33をもう一度引くことを停
止用釦からの信号によつて行えば、ロツクレバー
34は、34aを支点にして反時計方向にスプリ
ング36の力に抗して回動し、めピン部28c
の鎖錠が解除されることにより、スプリング47
の力によつて停止位置に戻る。又録音レバー32
は録音バネ31を動かす録音バネレバー35を戻
すようにプランジヤピン50にかけてあるスプリ
ング37の力によつて、録音レバー32が34a
を支点に時計方向に回転させてストツパ11aの
所まで戻して停止状態とする。この停止位置に録
音レバー32がある時、再生釦だけを押しても
めピン部28cと鉤部32bは係合しないので録
音状態にならない。録音釦と再生釦を同時に押し
た時に初めて上述した如く作動して録音状態とな
る。又ここで録音釦と再生釦を同時に押した時、
上記の如く作動するようにしないで、録音釦だけ
を押しただけで上述した録音動作をすることも可
能である。
又このようなテープレコーダを、インナーマイ
クロホン付のセツトに搭載すると、インナーマイ
クロホンの音を、磁気ヘツドがテープに接してか
ら録音位置に圧接するまでの間に僅かに動くため
に、モータの動力によつて作動しているメカニズ
ムの音や鎖錠する時の音を録音してしまうことが
ある。そこでパワーシフトギヤ38に位置決め部
を有するカム部38bを形成する。前述した如
く、録音状態の時には、パワーシフト動作を利用
するために、再生動作と同様ロツクレバー40は
40aを支点に反時計方向に回転してスイツチ2
を切り換えて、その状態をパワーシフトギヤ38
が360゜回転するまで保持する。そしてこのパワ
ーシフトギヤ38が作動して録音の状態に鎖錠さ
せるのがカム38dであり、これがローラ29を
押し上げて、鎖錠状態するのに、パワーシフトギ
ヤ38は360゜以下すなわちカム部38bの動作
よりも小さい動きで鎖錠を完了させるようにす
る。そうするとインナーマイクのミユテイング回
路が完全にきいている間に、メカの動作を完了し
得る。回路は次のように働いている。
第11図においてインナーマイクロホンM1
M2の電源が定電圧用トランジスタTr1を介して抵
抗R3,R1,R2より供給される。通常スイツチ2
の接点はa側にあるので、ダイオードD1のアノ
ード端子は零電位であり、トランジスタTr2
OFFになつていて、インナーマイクロホンM1
M2は働いている。このインナーマイクロホン
M1,M2で録音しようとする場合、パワーアシス
トギヤ中の前述のソレノイド42が通電した時ス
イツチ2の接点がb側に押され、トランジスタ
Tr2のベースには抵抗R5、ダイオードD1、抵抗R4
を通つて電流が流れ、トランジスタTr2がONし
てコレクタが零電位に落ち、インナーマイクロホ
ンM1,M2に電源が供給されなくなり動作しなく
なる。バワーアシストを完了するとスイツチ2の
接点はa側に移りダイオードD1のアノードは零
になり、抵抗R4、コンデンサC1、トランジスタ
Tr2のベース、エミツタ抵抗の時定数でコンデン
サC1の電荷が放電し、トランジスタTr2がOFFに
なりインナーマイクロホンM1,M2が動作するよ
うになる。
以上述べたように本考案はフライホイールのカ
ム部とタイミングアームの噛み合いにより、フラ
イホイールの動力を使つて、パワーシフト動作の
きつかけを行うために瞬間的にしかも強い力でフ
ライホイールのギヤ部とパワーシフトギヤのギヤ
部が噛み合い、スムーズな立上がりでもつて係合
させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の停止状態の平面図、第
2図は第1図のリールベース基板の平面図、第2
図Aは第2図のA−A断面図、第2図BはB−B
断面図、第2図CはC−C断面図、第2図DはD
−D断面図、第2図EはE−E断面図、第3図は
停止時の駆動系の平面図、第4図は再生時の平面
図、第5図は再生時の駆動系の平面図、第6図は
選曲時の平面図、第7図は選曲時の駆動系の平面
図、第8図はヘツド基板を除いて第3図の下側に
配置される停止時の部品を示す平面図、第9図は
第8図のさらに下側に配置される部品を示す平面
図、第10図は再生時の対応図、第11図は回路
図である。 30……タイミングアーム、34……ロツクレ
バー、38……パワーアシストギヤ、38d……
カム部、38e……欠歯部、39……フライホイ
ール、89a……ギヤ、89b……カム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 再生釦を押圧した時モータの動力を利用して再
    生状態にするテープレコーダにおいて、ギヤーの
    欠歯部とカムを有するパワーシフトギヤと前記パ
    ワーシフトギヤに回動可能に載置したタイミング
    アームと、フライホイールと一体的に回転する突
    起とギヤとを有し、パワーシフトギヤを停止時一
    定位置に保持し、前記タイミングアームを回動さ
    せるアームを有するロツクレバーをそなえ、この
    ロツクレバーをそなえ、このロツクレバーを作動
    させて、前記タイミングアームを前記アームによ
    り回動させ前記フライホイールの突起に係合さ
    せ、前記パワーシフトギヤの欠歯部を脱してギヤ
    ー部と前記フライホイールのギヤを結合させて前
    記フライホイールの動力により、前記パワーシフ
    トギヤを回転させて再生状態にすることを特徴と
    するテープレコーダ。
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