JPS6138064A - モルタル仕上げ施工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は廊下、ベランダ、階段等耐久性を必要とする床
面その他のモルタル仕上げ施工方法に関する。

近年都市部の人口過密から鉄筋コンクリート建築のマン
ション、アパートが増加しつつある。このような一般コ
ンクリート建築の建物の廊下、ベランダ、階段等では最
終仕上げとしてセメントモルタル（以下混練時のモルタ
ルをセメントモルタルといい、セメントモルタルが硬化
したものをモルタルという）で仕上げる場合が多い。

従来のモルタル仕上げ施工方法は、湿った砂とポルトラ
ンドセメントを混練し、次に水を加えて混練したセメン
トモルタル、あるいはあらかじめ乾燥砂とポルトランド
セメントを混合したものに水を加えて混練したセメント
モルタルを、直にコンクリ−ト面に塗布する方法であっ
た。また、従来セメントモルタル川砂として川砂が使用
されていたが、良質の川砂はほとんど枯渇状態で入手が
困難となっており、品質の悪い山砂・海砂の使用を余儀
なくされていた。

従来のモルタル仕上施工方法によシ施工したモルタルは
、経年的劣化という問題があった。特に屋外部分のモル
タルは人が土足で歩行するため、土砂等によって表面が
研摩されやすく、また雨水の摩耗によるザラツキ、モル
タルの剥離、亀裂の発生である。これらの原因としては
■砂の品質が悪いためセメントペーストとのなじみが悪
く摩耗や亀裂が入りやすい。■コンクリート面にモルタ
ルが強固に付着していないため接着面に水が浸入しやす
く剥離する。■モルタル塗布後十分な養生をしていない
ため半熟状態のまま未反応のセメントが不活性化してし
まい、施工時から十分な強度をもっていない。などが上
げられる。

本発明者は劣化の原因となりやすい事項をすべて排除す
べく鋭意研究し、次のような手段・対策が必要であるこ
とを見い出した。すなわち、砂は良質でセメントペース
トとよくなじむものを使うこと。コンクリートとモルタ
ルは材令が違うので接着補助剤が必要であること。コン
クリートは水を吸いやすいだめ、モルタルを直に塗布す
ると、モルタル中の水がコンクリートに吸われ、同時に
モルタル中の微粒がコンクリート・モルタル４面に集中
し、接着界面の強度を弱めるから、コンクリートがモル
タル中の水を吸収しないようにあらかじめコンクリート
に水を吸わせておくこと。セメントは水があってはじめ
て水利反応し硬化するものであるから、塗布後セメント
の大半の反応が終わる約１週間までは乾燥しないよう補
水すること。が必要であることを見い出した。

最初４にコンクリート面とモルタルの接着を良くするだ
めの下地処理であるが、接着補強としてラテックス系合
成樹脂エマルジョン、硬化材としてポルトランドセメン
ト、下地層表面を粗面とするための粗目の珪砂を水と共
に混練し、スラリー状としてこれをコンクリート面に刷
毛塗りする。刷毛塗シは下地層表面に珪砂粒が突出すよ
うにするためである。数時間するとセメントとラテック
ス系合成樹脂エマルジョンが硬化し、珪砂粒がコンクリ
ート面に固定される。このように下地層表面に珪砂粒が
突出していれば次に塗布するセメントモルタル中にくい
込み、しっかりと接着される。

次にセメントモルタルの塗布であるが、最近ではモルタ
ル用の良質な川砂はほとんど枯渇状態で入手が困難にな
っておシ、品質の悪い砂の使用を余儀なくされつつある
。一方潜在水硬性急冷ガラス質砕砂は人造砂でセメント
に対して悪影響するようなものは含まず、砂表面が活性
でセメントのような水和反応を起し、セメントペースト
と一体化しやすい。セメントモルタルの調整は、との砕
砂、セメント、およびメチルセルロースからなる混合物
を接着助剤の高分子エマルジョンの懸濁水で混練し、適
度な軟度にすることである。セメントモルタルの塗布に
当っては前述のようにセメントモルタル中の水分がコン
クリート面に吸われないよう、あらかじめコンクリート
に水を噴霧して吸水させておく。この時水が多すぎると
逆に界面の水比が高くなり強度的に弱くなる。すなわち
塗布したセメントモルタル層の中で粒度や水比の濃淡が
ないようにするわけである。一層目のセメントモルタル
を塗布した後、その表面が乾かないうちに２層目のセメ
ントモルタルを塗布する。乾かないうちに２層目を塗る
のは２層目のセメントモルタル中の水分が奪われないよ
う、さらに一層目、２層目がなじむよう早い時期に塗布
するものである。１だ一層、２層と２回に塗布するのは
鏝の塗工が十分に下層にとどき、接着面が圧密されるよ
うにするためである。

表面仕上げはやはりセメントモルクル表面が乾かないう
ち、鏝で平滑にするが、鏝のスベリが悪い場合、セメン
トモルタルと鏝との摩擦で均一に塗布されたセメントモ
ルタルがずれてし寸うので、鏝のスベリを良くするため
水を噴霧しつつ表面仕上げをする。

最仮にこのモルタルの養生方法であるが、本発明でのモ
ルタルは潜在−水硬性急冷ガラス質砕砂を使用するので
、この利点を十分生かすだめ砕砂表面の水和反応が始ま
るまで、また砕砂表面とセメントペーストが反応し合っ
て一体化する寸での期間約１週間セメントそルタルが乾
燥しないよう散水、ビニールンート被覆する。

次に本発明の実施例について説明する。

実施例 コンクリート打設置ケ月後の床面を研摩機で研摩し、そ
の表面のよごれを落した。この面に下地材として、４号
珪砂、セメント、ラテックス系合成樹脂エマルジョン、
水苔々等量重量の割合で混合したものを刷毛塗りした。

約５時間後、この下地層が硬化したのでこの下地層に水
を噴霧し、潜在水硬性ガラス質砕砂。ポルトランドセメ
ント、およびメチルセルロースの混合物を酢酸ビニル系
高分子エマルジョン懸濁水で混練したセメントモルタル
で１層目を金鋼で塗布した。続いて１層目が乾かないう
ちに同じセメントモルタルで２層目を金鋼で塗布し、表
面仕上げも２層目が乾かないうちに水を噴霧しなから金
鋼で平滑にした。施工の翌日このモルタル面に散水して
ビニール７−トで約１週間唆った。このモルタルの１ケ
月後の接着強度は、２５　ＫＶ／Ｃｄ　（コンクリ、−
ト層破壊）あり、また１年後のこのモルタルの性状には
亀裂、剥離などまったく見られなかった。

以上実施例の通り、本発明の施工方法によれば、十分強
度を有し、経年しても劣化しないモルタルへり、耐摩耗
性の必要な床用その他に十分使用できる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. コンクリート床面のモルタル仕上げに際し、塗布面のよ
   ごれをおとした後、珪砂、セメント、ラテックス系合成
   樹脂エマルジョン、水の混合スラリーを刷毛で塗布し、
   珪砂粒がコンクリート面に接着するまで放置する。次に
   このコンクリート面を加湿し、その上に潜在水硬性急冷
   ガラス質砕砂、ポルトランドセメント、およびメチルセ
   ルロースからなる混合物を高分子エマルジョンの水溶液
   で練り合わせたセメントモルタルを塗布する。続いてま
   だ乾かないうちに２層目を塗布し、さらに乾かないうち
   に、あるいは加湿しながら表面平滑仕上げをする。仕上
   げ後表面が硬化し、乾いたら散水して水養生することを
   特徴とするモルタル仕上げ施工方法。