JPS6136868B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6136868B2
JPS6136868B2 JP56156912A JP15691281A JPS6136868B2 JP S6136868 B2 JPS6136868 B2 JP S6136868B2 JP 56156912 A JP56156912 A JP 56156912A JP 15691281 A JP15691281 A JP 15691281A JP S6136868 B2 JPS6136868 B2 JP S6136868B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groups
weight
polydiorganosiloxane
parts
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56156912A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57168403A (en
Inventor
Hooru Suiito Randaaru
Morison Monroo Kaaru
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dow Silicones Corp
Original Assignee
Dow Corning Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dow Corning Corp filed Critical Dow Corning Corp
Publication of JPS57168403A publication Critical patent/JPS57168403A/ja
Publication of JPS6136868B2 publication Critical patent/JPS6136868B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B1/00Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors
    • H01B1/20Conductive material dispersed in non-conductive organic material
    • H01B1/24Conductive material dispersed in non-conductive organic material the conductive material comprising carbon-silicon compounds, carbon or silicon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/02Elements
    • C08K3/04Carbon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L83/04Polysiloxanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/12Polysiloxanes containing silicon bound to hydrogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/20Polysiloxanes containing silicon bound to unsaturated aliphatic groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/22Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen
    • C08G77/24Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen halogen-containing groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/70Siloxanes defined by use of the MDTQ nomenclature

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は改良された導電性のポリジオルガノシ
ロキサン組成物を用いた、スパーク点火エンジン
用の点火ケーブルに関する。 導電性粒子が満されている材料から構成された
導電性組成物はこの技術分野において周知であ
る。金属及び金属酸化物の粉末及び繊維、並びに
炭素及び黒鉛の粉末及び繊維が導電性の組成物を
調製する際に有用であると開示されている。提案
された材料はアルコールのような揮発性ビヒクル
から多くのタイプの樹脂やエラストマーまで様々
である。これらの導電性組成物は抵抗加熱装置、
電気スイツチ、シールド、ガスケツト及び導電体
を製造する際に使用するために提案された。 アメリカ国特許第3029808号明細書中でケーガ
ン(Kegan)は電圧を1ミリボルトのオーダーで
測定できるように設計された検電システムについ
て述べている。この検電システムは生きている動
物に接触させる電極を持つている。ケーガンは15
〜40部の量の充てん剤としてのカーボンブラツク
と加硫剤のジキユミルパーオキシドを持つメチル
フエニルポリシロキサンガムから主として構成さ
れる電極がよいと述べている。 カナダ国特許第653350号明細書中でカルバー
(Culver)は導電性のカーボンブラツク又は黒鉛
及び所望によつてシリカで満されているシリコン
ゴムから成る点火リード線について述べている。
カルバーによつて規定されたシリコーンゴムは一
般単位式 (式中、Rは一価の炭化水素基又は一価のハロ
ゲン化炭化水素基であり、そしてnは1.95〜2.01
である) のオルガノシロキサン重合体に基づく周知のエラ
ストマー材料である。このシリコーンゴムはある
種の加硫剤による以外は加硫することができな
い。それはカーボンブラツク及び黒鉛により、使
用することができる加硫系が制限されるからであ
る。 カルバーは満足すべき伝導性を得るには少なく
とも25重量部の導電性充てん剤が必要であること
を教示している。但し、重量部は100重量部のシ
ロキサン重合体に基づく。カルバーは又強化用シ
リカ充てん剤は改良された物理的性質を得るため
に必要であること、又40重量部の導電性のカーボ
ンブラツク又は黒鉛と25重量部の煙霧シリカの充
てん剤使用量が所望の導電率と良好な物理的性質
を与える優れた組合せであることを教示してい
る。カルバーの前記カナダ国特許の特許請求の範
囲において、充てん剤の量は100重量部のジオル
ガノシロキサンに基づいて導電性のカーボンブラ
ツク又は黒鉛は少なくとも25重量部、又煙霧シリ
カは少なくとも15重量部必要であるとされてい
る。これらの組成物は加硫剤としてジ―tert―ブ
チルパーオキシド又はジキユミルパーオキシドを
含有している。カルバーは又そのオルガノシロキ
サン重合体に存在する若干のフエニル置換基の使
用は熱安定性を改良することができることを教示
している。 自動車用点火ケーブル構造体において導電性ゴ
ム被覆を使用することについてはアメリカ国特許
第3284751号明細書においてバーカー(Barker)
及びシヤンク(Shank)が議論している。このア
メリカ国特許において、溶剤に溶解した導電性ゴ
ム(これ以上開示されていない)は一群のフイラ
メントを導電用ゴムで含浸するために用いられて
いる。 ビテール(Vitale)はアメリカリカ国特許第
3680027号明細書において導電性のシリコーン分
散ゴムと一体に結合された複数の可撓性繊維から
成る芯線と絶縁材料から成る点火ケーブルを特許
請求している。 時の経過と共に点火ケーブルに対する使用条件
について高い厳密性が求められるようになり、そ
れに許容される構造材料の研究も当然に必要にな
つた。使用される繊維はリネン及びポリエステル
のような有機繊維からガラス繊維に変つた。又、
絶縁材料はスチレン―ブタジエン共重合体からエ
チレン―プロピレン系の三元共重合体又はシリコ
ーンゴムに変つた。多くの場合、シリコーンゴム
は点火ケーブルに求められている長期熱老化条件
をを満足するように外被材料としても用いられて
いる。使用温度条件が一層高くなつているのに加
えて、自動車点火システムの操作電圧も又過去の
公称電圧の17000ボルトから現在40000ボルトもの
高電圧まで増加している。 過去において使用された抵抗導体用構造材料は
新しく必要とされる温度及び電圧においては最早
十分な期間その機能を果すことはできない。点火
ケーブルの評価手段に下記の「高エネルギー促進
寿命試験(High Energy Accelerated Life
Test)」がある。この試験は本来は電圧を供給し
ている標準点火コイルにより室温で行行われたも
のである。本試験は今や新しい、より高電圧のコ
イルを260℃において試験される試験片と共に使
用することを必要としている。 従来の点火ケーブルは導電性のアクリル系分散
液、導電性シリコーン分散液及び導電性シリコー
ンエマルジヨンを用いることによつて製造される
芯線を用いていた。これらの材料の内で現在求め
られている要件を満たすものは1つもない。本発
明の改良された組成物は現在の要件を満たす点火
ケーブル芯線の製造を可能にする。 自動車用点火ケーブルにおける導電性部材とし
ての抵抗芯線の製造において用いられていた従来
技術の組成物は通常炭化水素系溶剤分散溶又は水
エマルジヨンであつた。このような被覆の乾燥、
硬化には多量のエネルギーが用いられる。本発明
の好ましい組成物は溶剤を必要とせず、そのため
被覆を硬化させるのに用いられるエネルギーは従
来用いられたエネルギーの何分の一かである。 改良された導電性のシリコーンエラストマー組
成物に関する研究においては、制御された固有抵
抗を持つ芯線を有するタイプの自動車用点火ケー
ブルの有効寿命はその組成物にフエニル基含有重
合体を添加するとによつて著しく改良することが
できることが見い出される。 この工業では自動車用点火ケーブルの期待され
る寿命は「高エネルギー促進寿命試験」の使用に
よつて評価される。この試験においては試料が高
電圧の電気インパルスと昇温された温度に付され
るときの電気抵抗の変化が監視される。理想的な
場合、電気抵抗は変化しない。このタイプのケー
ブルにおける芯線として用いられる制御された固
有抵抗を持つ導電性部材の製造において用いられ
る導電性のポリジオルガノシロキサン組成物にお
いてフエニル基を含有するシリコーン重合体を用
いることによつて電気抵抗の変化率を著しく低下
せしめることができることがこゝに発見された。 本発明の目的は、改良された導電性の硬化性ポ
リジオルガノシロキサン組成物を用い、自動車用
点火ケーブルの制御された固有抵抗を持つ芯線と
して有用な改良された導電性部材を提供すること
である。 本発明の更に他の目的は改良された自動車用点
火ケーブルを提供することである。 本発明はメチル、エチル、フエニル及び3,
3,3―トリフルオロプロピル基より成る群から
選ばれる有機基を有し、該有機基のうち3,3,
3―トリフルオロプロピル基は有機基の総数に基
づいて0〜50%であり、又フエニル基は同じ基準
で0〜50%である硬化性のビニルジオルガノシロ
キシ基で末端ブロツクされているポリジオルガノ
シロキサンと;得られる組成物の重量に基づいて
15重量%以上の平均直径が20μm以下の炭素質粒
子と;ケイ素原子に結合した水素原子を1分子当
り平均少なくとも2.1個を有し、H(CH3)SiO単
位、R2SiO単位、H(CH32SiO1/2単位、
R3SiO1/2単位及びSiO2単位(但し、Rは1〜6
個の炭素原子を有するアルキル基、フエニル基及
び3,3,3―トリフルオロプロピル基より成る
群から選ばれる)より成る群から選ばれる単位か
ら本質的に成る、得られる組成物中のケイ素原子
に結合したビニル基毎に1.2〜3個のケイ素原子
に結合した水素原子を与えるのに十分な量のポリ
オルガノハイドロジエンシロキサンから成る架橋
剤と;前記ポリジオルガノシロキサンに可溶で、
かつ100万重量部の前記ポリジオルガノシロキサ
ン毎に少なくとも1重量部の白金を与えるのに十
分な量で存在している白金含有触媒と;所望の保
存寿命を与えるのに十分な量の白金触媒抑制剤
と;任意成分のフエニル基含有ポリシロキサンと
から成り、そして前記のビニルジオルガノシロキ
シ基で末端ブロツクされているポリジオルガノロ
キサンか、前記架橋剤か、又は前記フエニル基含
有ポリシロキサンに別個に、又はそれらの組合せ
のいずれかにおいて存在しているフエニル基は硬
化した組成物の重量に基づいて2重量%以上の量
で存在している改良された組成物を用いて得られ
る導電性部材に関する。 また本発明は改良された自動車用点火ケーブル
に関する。 現在使用されている自動車用点火ケーブルは導
電性部材を芯線として有するタイプのものであ
る。電気伝導率の程度、又は逆に電気抵抗の程度
は運転時にエンジンから出る無線周波電流妨害の
量を低く抑える手段として非常に注意深く制御さ
れている。前記無線周波電流発生の元は点火プラ
グのスパークにあるが、点火ケーブルは、もし該
点火ケーブルに無線周波電流の通路が形成される
のを妨ぐか、又は抑制するように設計されていな
ければ、発生する無線周波電流に対するアンテナ
として作用する。このような抑制方法の1つは制
御された分配抵抗芯線を有する点火ケーブルの開
発であつた。 アメリカ国特許第3284751号明細書において、
バーカー及びシヤンクはこのような点火ケーブル
とこの点火ケーブルの末端に端子を適用してコイ
ルと点火プラグとの間に該端子を取り付ける方法
を述べている。 制御された固有抵抗を有する芯部材のみから成
り、その上をおゝつて絶縁と外被の両機能を奏す
るエラストマーの押出物を有する簡易タイプのケ
ーブル構造体も使用されている。 自動車のデザインの進歩は高操作電圧におい
て、又破壊なしに一層高温度において長期間操作
可能な点火ケーブルの必要をもたらした。点火ケ
ーブルは普通使用中に芯部材の固有抵抗が許容で
きないほど上昇することによつて破壊する。点火
ケーブルの固有抵抗が高くなり過ぎると、点火プ
ラグは毎ストローク毎に燃料混合物を点火させな
くなり始める。これは未燃焼燃料を排気系に流出
させる。これは触媒利用の放出制御装置を破壊
し、かくして自動車からの望ましくない放出物の
量が増加する。 自動車用点火ケーブルの予想寿命を評価する方
法の1つは「高エネルギー促進寿命試験」に記載
される操作により、又そこに記載される装置を使
用して試料を試験する方法である。モデル点火系
は電子点火モジユールと高電圧点火コイルを用い
て組み立てられており、この両タイプが現在生産
運転において用いられている。電子点火モジユー
ルは14ボルトの直流電源で動力が供給され、そし
て1分当り3600パルスが発生するよに60ヘルツ、
8ボルトの電源によつて作動される。該モジユー
ルの出力は高電圧点火コイルに伝えられる。該コ
イルからの一次高電圧電流は試験片を通り、次い
でスパークギヤツプのセツトを横切つて流れる。
電圧はスパークができる前に20キロボルトに印加
されていることが必要である。試験スタンドはそ
れらの系を4システム使用しており、そのため反
復試験試料を試験することができる。前記装置は
試験片を炉の中に入れることができるように組み
立てられており、そのためそれら試験片は試験中
に所望とする任意の温度に加熱することができ
る。 長さ5.08cmの試験試料片の抵抗を試験の始めに
測定する。次に、試験の過程中にも何回かの測定
を行う。原抵抗の2倍の値が一般に破壊点として
用いられる。使用される試験過程と破壊までの時
間が、試験される点火ケーブルの自動車に用いら
れるときの相対寿命の推定値とされる。 点火ケーブルを構成するのに用いられる芯線の
製造に本発明の組成物を用いられることによつ
て、「高エネルギー促進寿命」で測定される該ケ
ーブルの寿命を著しく延ばすことができることが
ここに発見された。 自動車用点火ケーブルの芯線は電流を運ぶ部分
である。芯線は元々は一般のケーブルにおけるよ
うに金属線から構成されていた。その後、運転用
エンジンが、点火プラグにおけるスパークによつ
て引き起され、点火ケーブルを通して放射してい
る無線周波電流に起因してラジオ及びテレビジヨ
ンの受信を妨害することが発見された。ある抵抗
を持つケーブルの芯線を作ることによつて運転用
ケーブルの放射を非常に制限することができると
共に、点火プラグになお電流を流し、且つスパー
クは燃料を点火させることが見い出された。抵抗
の有効範囲は30cmのケーブル当り3000〜7000オー
ムである。抵抗がこの範囲の値より大幅に低いと
きは、放射は十分に押えられない。又、抵抗が上
記の値より大幅に高いときは、点火プラグの電圧
はスパークを確実に起させるほど十分に高くはな
らない。理想的には、エンジンに付いている各ケ
ーブルは同じ総抵抗を有すべきであろう。これら
のケーブルは長さが違うため、各ケーブルの単位
抵抗は違つていなければならない。実際上に、前
記範囲内のケーブルは大部分の状況において良好
に機能することが見出された。 芯構造の単位抵抗は芯線に用いられる繊維の導
電率によつて、又芯線の製造において繊維を破壊
するのに用いられる導電性組成物の導電率によつ
て製造工程中に制御される。 最近の点火ケーブルは約260℃の温度で操作す
る必要もあり得、従つて芯線に用いられる繊維は
かかる温度に耐えることができなければならな
い。ガラス繊維が最も一般的に用いられている。
アラミド繊維も有効である。 芯線の設計において繊維が導電性であることを
必要とする場合、個々の繊維は導電性ロービング
を与えるために繊維をロービングに形成する前に
導電性粒子、例えば黒鉛粒子で破壊することがで
きる。かかるロービングは市販されており、それ
らは、該ロービングを一体に保持するように取り
囲んでいるら旋糸を持つているか、あるいはベー
ス部材を形成するようにロービングをおゝつて組
ひもを持つているかのどちらかである。導電性ロ
ービングは又ガラス繊維又はアラミド繊維のよう
な非導電性繊維と炭素繊維又は黒鉛繊維のような
導電性繊維とを同時に使用することによつても製
造することができる。 絶縁材は導電性の芯部材の上に適用されるが、
これはケーブル端子の取付工程において剥き取ら
なければならない。被覆は滑めらかな非粘着性表
面を前記絶縁材に与え、該絶縁材を容易に取り除
き得るようにするためにベース部材の上に適用さ
れなければならない。この被覆は又前記ケーブル
の各末端において金属コネクターと接触している
表面でもあり、そのため該被覆はコイルから点火
プラグへの途中で該被覆を通して電流が流れるよ
うに導電性でなければならない。 数種のタイプのポリジオルガノシロキサンエラ
ストマー調合物が、導電性部材を製造するために
用いられる被覆材料用に開発された。これらの調
合物は炭化水素系溶剤の分散溶、水をベースとす
るエマルジヨン及び溶剤なしの流動性組成物であ
つた。使用される重合体は各種タイプのポリジメ
チルシロキサンである。電導性は5μm又はそれ
より小さい直径に属する微細なカーボンブラツク
又は黒鉛の粒子から成る充てん剤を用いることに
よつて与えられる。硬化した組成物の固有電気抵
抗は使用される導電性充てん剤とタイプによつて
所定の範囲内に制御することができる。所定の固
有電気抵抗を得るにはある量の、一般的には組成
物の約15重量%以上の導電性充てん剤が必要であ
る。充てん剤が多量に添加されると、それにつれ
て組成物は一層導電性になるが、硬化前及び硬化
後の両方において組成物の性質に影響が現われ、
かくして約40重量%に上限を設定するのが実際的
である。 ポリジメチルシロキサンの使用が望ましいこと
が立証されたが、その理由は、これら重合体から
製造された組成物が、従来使用された有機重合体
よりも高温の使用温度で良好に操作できることが
わかつたからである。これらの重合体は又多くの
絶縁材料と共に使用するとき非粘着性の表面を与
えるように硬化する組成物を与える。この絶縁は
かくして芯部材がポリジメチルシロキサンをベー
スとする組成物により製造されているとき、ケー
ブルに対するコネクターの取付け中に該芯材から
の剥取りが容易である。 現在入手できるポリジメチルシロキサンをベー
スとする導電性組成物からは、「高エネルギー促
進寿命試験」で測定するとき、現在要求されてい
る条件に耐える点火ケーブルに有効な芯線を与え
得る導電性部材を得えることができなかつた。不
合格とする基準が、2倍の電気抵抗にならない状
態での室温において72時間という試験時間から
260℃において48時間という試験時間に変更され
たためである。 本発明によれば、点火ケーブルの性能を「高エ
ネルギー促進寿命試験」の操作の試験要件を満足
する点まで改良することができる。点火ケーブル
の性能におけるこの改良は点火ケーブルを作るの
に従来用いられた導電性の硬化性ポリジオルガノ
シロキサン組成物においてフエニル基含有物質を
使用することによつて達成することができる。 点火ケーブルの有効寿命における改良の程度は
前記ポリジオルガノシロキサン組成物中に存在す
るフエニル基の量に依存する。該組成物の総固形
分の重量に基づいて約2重量%程度の少量で室温
で試験するとき、その試験によつて予期される有
効寿命に適度の改良が得られる。試験が室温で行
われるときでも、点火ケーブルの試験片はそれを
通つて流れる高電流によつて昇温された温度に加
熱されている。試験温度が上昇すると、点火ケー
ブルの有効寿命を延ばすのに必要なフエニル基の
量も増加する。260℃においてある有効寿命を与
え得る点火ケーブルを製造するには使用される組
成物中のフエニル基の量として25重量%もの多量
を使用する必要がある。使用条件を満足する組成
物中にフエニル基の必要量はそれら条件の厳しさ
に依存する。与えられた試験基準に合格するフエ
ニル基の必要量は改良される導電性組成物の組成
に依存するであろう。当該構造体の成分は点火ケ
ーブルの寿命に影響を及ぼすことがあり得る。芯
線中のフイラメントが導電性である場合、その被
覆組成物は高い導電率を持つている必要はない。
これには電流の全部が該被覆によつて運ばれる代
りに、一部の電流が前記フイラメントによつて運
ばれるからである。もし、組成物中の導電性炭素
質粒子の量を多くするなら、規定有効寿命に達す
るのに必要とされるフエニル基の量を少なくする
ことができる。例えば、21重量%のアセチレンブ
ラツクと12重量%のフエニル基を含有している炭
化水素系分散組成物に基づく本発明の1実施態様
は、260℃で試験するとき、32重量%のアセチレ
ンブラツクと10重量%のフエニル基とを含有して
いる同様の組成物と同じような長さの有効寿命を
有していなかつた。個々のケースにおいて必要な
フエニル基の量を確定するには、一組の単純な実
験を用いることで達成することができる。 フエニル基は多数の方法で加えることができ
る。ポリジオルガノシロキサンからできている組
成物は、該ポリジオルガノシロキサン鎖に存在す
るフエニル基を持つていることができる。又、液
体のフエニル基含有ポリシロキサンを、液体又は
ガム状のビニルジオルガノシロキシ基で末端ブロ
ツクされている硬化性ポリジオルガノシロキサン
を含有する組成物に添加することができる。ポリ
ジオルガノシロキサンは又ポリ―α―メチルスチ
レンとポリジメチルシロキサンとの共重合体のよ
うなブロツク共重合体であることができる。フエ
ニル基の加え方が重要であるとは思えない。有効
寿命に所望される程度の改良を与えるのに十分な
フエニル基が前記組成物中に存在していることの
みが重要である。 ビニルジオルガノシロキシ基で末端ブロツクさ
れている硬化性ポリジオルガノシロキサンは、メ
チル、フエニル及び3,3,3―トリフルオロプ
ロピル基から成る群から選ばれる有機基を持つて
いる。フエニル基又は3,3,3―トリフルオロ
プロピル基は0〜50%の量で存在することができ
る。但し、百分率はすべてビニルジオルガノシロ
キシ基で末端ブロツクされているポリジオルガノ
シロキサン中の有機基の総数に基づくものであ
る。このポリジオルガノシロキサンは、前記の基
とビニル基とから選ばれる有機基を持つトリオル
ガノシロキシ基で末端ブロツクされている。 本発明の好ましい実施態様において、前記トリ
オルガノシロキシ末端ブロツク基はビニル基を含
有しており、このためポリジオルガノシロキサン
は1分子当り平均2個の、ケイ素原子に結合した
ビニル基を含有し、いずれか1個のケイ素原子に
対してビニル基が1個だけ結合していることにな
る。 本発明において、前記のビニルジオルガノシロ
キシ基で末端ブロツクされているポリジオルガノ
シロキサンの粘度として色々な値を用い得る。溶
剤分散液を調製するのに炭化水素系溶剤を用いる
ときは、前記のビニルジオルガノシロキシ基で末
端ブロツクされているポリジオルガノシロキサン
はガムであつてよい。何となれば、その組成物の
固形分は、その溶剤分散液をベースの芯線繊維に
適用できるよな点まで前記溶剤で希釈できるから
である。もし、使用される態様が溶体の重合体系
に適用されるべきであるなら、そのビニルジオル
ガノシロキシ基で末端ブロツクされているポリジ
オルガノシロキサンの粘度は、当該組成物をポン
プで送り得る粘度とする必要であることからし
て、25℃において0.1〜100Pa.sの間であるのが好
ましい。こゝに記載されるビニルジオルガノシロ
キシ基で末端ブロツクされている硬化性ポリジオ
ルガノシロキサンのようなポリジオルガノシロキ
サンは当該技術分野において周知であつて、その
多くは市販されている。 前記ポリジオルガノシロキサンはアメリカ国特
許第3665052号明細書においてサムら(Saam et
al.)が記載しているようなブロツク共重合体で
あつてよい。有機ブロツクとポリジオルガノシロ
キサンブロツクとの間の比は本発明の完成組成物
において所望とするフエニル基含量を与えるよう
に選ぶことができる。本発明における使用に好ま
しい共重合体は、50重量%のポリ―α―メチルス
チルレン―スチレンブロツク及び50重量%のポリ
ジメチルシロキサンブロツクを含有しているもの
である。このブロツク共重合体は生成物が熱可塑
性フイルムフオーマーになる点まで重合されてい
る。本発明のこの実施態様において、もし前記重
合が最終の成形加工された点火ケーブルの使用温
度以上の融点を持つ共重合体を与えるのに十分で
あるならば、前記共重合体が硬化される必要はな
い。 フエニル基は又本発明の導電性で硬化性の、ビ
ニルジオルガノシロキシ基で末端ブロツクされて
いるポリジオルガノシロキサンに、末端ブロツク
基が前記ポリジオルガノシロキサン鎖に含まれる
有機基と同じ群から選ばれる有機基を持つトリオ
ルガノシリル基であり得るか、又は該末端ブロツ
ク基がヒドロキシル基であり得る液体ポリメチル
フエニルシロキサンのような液体フエニル基含有
ポリシロキサンを添加することによつても加える
ことができる。前記液体フエニル基含有ポリシロ
キサンの粘度は該液体ポリシロキサンが製造中に
予期されるいかなる温度においても非揮発性であ
るように十分高くなければならない。粘度の上限
は完成組成物の所望粘度によつて設定される。こ
れらのフエニル基含有機液体ポリシロキサンはこ
の技術分野において周知であつて、市販されてい
る。 さらに別の適当なフエニル基の添加方法は、モ
ノフエニルシロキサン単位、メチルビニルシロキ
サン単位、ジメチルシロキサン単位、モノメチル
シロキサン単位及びトリメチルシロキシ単位を有
するベンゼン可溶性オルガノシロキサンを添加す
る方法である。このようなオルガノシロキサンは
適当なオルガノクロロシロキサンを加水分解する
周知の技法によつて製造される。 組成物が炭化水素系溶剤の分散液である本発明
の前記実施態様における溶剤の選択は、溶剤が使
用されるポリジオルガノシロキサン及び他の成分
を適正に分散する限り臨界的でない、ポリジオル
ガノシロキサン重合体の分散能、毒性と都合のよ
い沸点及び、蒸発速度に基づく好ましい溶剤はト
ルエンとキシレンである。 本発明の最も好ましい実施態様は、改良される
べき導電性で硬化性の、ビニルジオルガノシロキ
シ基で末端ブロツクされているポリジオルガノシ
ロキサン組成物が、架橋剤としてケイ素原子に結
合している水素原子を少なくとも3個含有してい
るポリオルガノハイドロジエンシロキサンとの白
金を触媒した反応によつて硬化されている前記の
ビニル基含有ポリジオルガノシロキシサンに基づ
くものである態様である。前記のビニルジオルガ
ノシロキシ基で末端ブロツクされているポリジオ
ルガノシロキサンがガム粘度を有するものである
場合、その組成物は芯部材に対する適用のための
分散液を形成するために炭化水素系溶剤と共に用
いられる。ビニルジオルガノシロキシ基で末端ブ
ロツクされているポリジオルガノシロキサンが25
℃で0.1〜100Pa.sの粘度を有するものである場合
は、その組成物は押出法によつて芯部材に適用で
き他の液体シリコーンゴム材料を共に用いられる
ポンプで給送できる100%非揮発性の混合物とし
て用いられる。 ケイ素原子に結合した水素原子を含有している
ポリオルガノハイドロジエンシロキサンには、ポ
ルマンテイーら(Polmanteer et al)がアメリカ
国特許第3697473号明細書中で、またリーら
(Lee et al)がアメリカ国特許第3989668号明細
書中で記述しているようなものがあり、この技術
分野においては周知である。 本発明において有用な前記ポリオルガノハイド
ロジエンシロキサンはケイ素原子に結合した水素
原子を1分子当り平均で少なくとも2.1個、か
つ、ケイ素原子1個当りに対しては平均で1個以
下有しているシロキサンであれば任意のものでよ
い。当該ケイ素原子の残りの原子価は二価の酸素
原子によつて、又は1個の基当り6個以下の炭素
原子を有してるメチル、イソプロピル、tert―ブ
チル及びシクロヘキシル、並びにフエニル及び
3,3,3―トリフルオロプロピル基のような一
価の炭化水素基によつて満たされている。これら
ポリオルガノハイドロジエンシロキサンは次のタ
イプ、R2SiO、R3Si0.5、H(CH3)SiO0.5及び
SiO2単位 (式中、Rは前記定義の一価の炭化水素基であ
る) のシロキサン単位を含有している単独重合体、共
重合体及びそれらの混合物であることができる。
若干の特定の例を挙げると、環式ポリメチルハイ
ドロジエンシロキサン、トリメチルシロキシ単位
とメチルハイドロジエンシロキサン単位との共重
合体、ジメチルハイドロジエンシロキシ単位とメ
チルハイドロジエンシロキサン単位との共重体、
トリメチルシロキシ基とジメチルシロキサン単位
とメチルハイドロジエンシロキサン単位との共重
合体並びにジメチルハイドロジエンシロキシ単位
とジメチルシロキサン単位とメチルハイドロジエ
ンシロキサン単位との共重合体がある。これらの
ポリオルガノハイドロジエンシロキサンは、ケイ
素原子に結合した水素原子を1分子当り平均で少
なくとも5個有しているのが好ましい。 この実施態様の組成物は、ケイ素原子に結合し
た水素原子とケイ素原子に結合したビニル基との
反応を触媒することが知られ、且つ前記のビニル
ジオルガノシロキシ基で末端ブロツクされている
ポリジオルガノシロキサンに可溶である任意の白
金含有触媒であることができる触媒の助けで硬化
される。ビニルジオルガノシロキシ基で末端ブロ
ツクされているポリジオルガノシロキサンに不溶
の白金含有触媒は本発明の組成物を得るには効果
が十分でない。本発明の組成物において使用する
のに特に適している白金含有触媒の群は、アメリ
カ国特許第3419593号明細書においてウイリング
(Willing)が記述している第二塩化白金酸の錯体
である。ウイリングが記述している好ましい触媒
は第二塩化白金酸と対称性ジビニルテトラメチル
ジシロキサンの反応生成物である白金含有錯体で
ある。 前記白金含有触媒は前記のビニルジオルガノシ
ロキシ基で末端ブロツクされているポリジオルガ
ノシロキサン100万重量部毎に少なくとも1重量
部の白金を与えるのに十分な量で存在している。
ビニルジオルガノシロキシ基で末端ブロツクされ
ているポリジオルガノシロキサン100万重量部毎
に5〜50重量部の白金が存在するように十分な触
媒を使用するのが好ましい。上記の100万部当り
50部より多い白金の量も本発明の組成物において
有効であるが、このような多量は、特に好ましい
触媒を使用するときは不必要で、又不経済である
ことを理解すべきである。 ビニルジオルガノシロキシ基で末端ブロツクさ
れているポリジオルガノシロキサン、ポリオルガ
ノハイドロジエンシロキサン及び白金触媒の混合
物は室温における混合で直ちに硬化し始め、従つ
てその組成物を使用前に貯蔵すべき場合には、室
温における触媒の作用を白金触媒抑制剤で抑制す
る必要がある。 使用に適した白金触媒用抑制剤の1つのタイプ
はクツク―ツエ―デスら(Kookootsedes et al)
に付与されたアメリカ国特許第3445420号明細書
に記載されるアセチレン系抑制剤である。 白金触媒抑制剤の電二のタイプはチ―ロング・
リ―(Chi―Long Lee)及びオリ―・ダブリユ
ー・マルコ(Ollie W.Marko)に付与されたアメ
リカ国特許第3989667号明細書に記載されている
オレフイン系シロキサンである。特に、式 を有するオレフイン系シロキサンが白金触媒抑制
剤として好ましい。何故なら、これらオレフイン
系シロキサンの量は室温で3カ月程度の期間は、
触媒の作用を抑制すべく選ぶことができるからで
ある。しかし、70℃を超える温度では前記オレフ
イン系シロキサンの抑制効果は消失し、普通の硬
化速度が実現される。更に、こられの好ましいオ
ルフイン系シロキサンは低揮発性で、蒸発による
該抑制剤の損失の懸念がなく、開放系で本発明の
組成物の使用を可能にする。上記式のオレフイン
系シロキサンにおいて、各基P″は独立にメチ
ル、エチル、フエニル又は3,3,3―トリフル
オロプロピル基であることができ、又uは1又は
2であることができる。uが2である前記式のオ
レフイン系シロキサンの混合物も又本発明の組成
物において白金触媒抑制剤として作用することを
理解すべきである。 使用に適した白金触媒抑制剤の第三のタイプは
(式中、R″はメチル、エチル、フエニル又は
3,3,3―トリフルオロプロピル基であり、そ
して Wは3〜6の平均値を有する) のビニルオルガノシクロシロキサンである。この
ビニルオルガノシクロシロキサン、特にR″がメ
チル基であり、そしてWが3,4又は5のビニル
オルガノシクロシロキサンはオルガノシリコンの
分野では周知である。 本実施態様の組成物において用いられるべき白
金触媒抑制剤の量は単に所望とする保存寿命を得
るのに必要な量であつて、しかも本発明の組成物
の硬化時間を実施不可能な水準まで延ばすような
量ではない。この量は大幅に変わるが、使用され
る個々の抑制剤、白金含有触媒の性質と濃度及び
ポリオルガノハイドロジエンシロキサンの性質に
依存するであろう。 白金1モル毎に1モル程度の量で加えられる抑
制剤が触媒の抑制作用を奏し、満足すでき保存寿
命を与える場合も若干あるが、それ以外の場合に
おいては、かなり多量の抑制剤、例えば白金の1
モル毎に10モル、50モル、100モル、500モル及び
それ以上のモル数の抑制剤が、所望とする保存寿
命と硬化時間の組合せを達成するのに必要であ
る。本発明の組成物において用いられるべき個々
の抑制剤の正確な量は単純な実験によつて求めら
れる。 白金触媒抑制剤の抑制効果はこの実施態様の組
成物を70℃又はそれ以上の温度、好ましくは100
℃以上の温度に加熱することによつて阻止するこ
とができる。 本実施態様の組成物は、前記成分を前記範囲を
満足するのに必要な割合で混合するだけでいつで
も得られる。混合の順序は臨界的ではないが、好
ましい組成を用いる場合は、ビニルジオルガノシ
ロキシ基で末端ブロツクされているポリジオルガ
ノシロキサン、ポリオルガノハイドロジエンシロ
キサン及び白金含有触媒を混合するときに抑制剤
も存在するようにするのが好ましく、もし抑制剤
が存在しないと前記成分に伴う硬化反応が室温で
直ちに始まるのが好ましくない。 この実施態様の好ましい組成物を調整する最善
の方法は、ビニルジオルガノシロキシ基で末端ブ
ロツクされているポリジオルガノシロキサン、炭
素質粒子、白金含有触媒、抑制剤及びポリオルガ
ノハイドロジエンシロキサン架橋剤をドウミキサ
ー中で混合する方法である。各成分は次の成分を
加える前にその混合物中に均一に分布されるべき
である。抑制剤は架橋剤が添加される前に十分よ
く分布されているのが特に重要で、もし十分に分
布されていないと架橋剤の添加で架橋反応が始ま
つてしまうであろう。混合操作中の過度の剪断は
カーボンブラツクの粒子の構造破壊のために導電
率を一層低下させる。 本発明の組成物に導電性を付与するのに用いら
れる導電性の炭素質粒子は平均粒径が20μm以下
の炭素及び黒鉛の粒子から成る群から選ばれる。
粒子の直径が小さくなればなるほど一層均一な混
合物ができるので、平均直径が5μm以下の粒子
を有しているのが好ましい。硬化した被覆の表面
も粒径が小さいほど一層滑らかである。 好ましい炭素粒子はアセチレンカーボンブラツ
クである。このアセチレンカーボンブラツクは他
のタイプのカーボンブラツクより高度の導電率を
示す。このカーボンブラツクの市販名はシヤウイ
ニガンアセチレンブラツク(Shawinigan
acetylene black)である。 好ましい黒鉛粒子は5μm以下の平均直径に粉
砕されているものである。天然及び合成の両黒鉛
を用いることができるが、好ましい白金触媒含有
硬化系が用いられる場合は、その黒鉛について、
存在する硫黄のような不純物が当該混合物の適正
な硬化を妨害しないことを確認するよう評価しな
ければならない。この理由から合成黒鉛の方が好
ましい。 本発明の導電性部材は、ロービング、ヤーン又
はコードのように集束された連続非金属フイラメ
ントの束の上に本発明の組成物を被覆することに
よつて製造される。 基礎フイラメントは意図される製造及び使用温
度に耐え得る非金属繊維であれば任意のものでよ
い。好ましい繊維はガラス、アラミド繊維、炭素
又は黒鉛からできている繊維及びかかる繊維の混
合物である。ガラス繊維又はアラミド繊維は電気
的に不導体であるが、一方炭素繊維又は黒鉛繊維
は導電性である。表面が黒鉛のような導電性材料
で被覆され、導電性繊維となつているガラス繊維
が市販されている。個々のフイラメントはロービ
ング、ヤーン又はコードとして束に集束されてい
る。使用されるフイラメントのタイプの組合せを
調整することによつて、繊維束の導電率を所望の
範囲に収まれように調整することができる。 本発明の組成物をフイラメント束の上に被覆す
るのに任意の適当な方法を用い得る。1つの実施
態様は組成物をトルエン、キシレン又は1,1,
1―トリクロロエタンのような適当な溶剤に分散
させ、次いで繊維束を前記分散液で満たされてい
るタンク内に通し、被覆量を制御するためにダイ
を通し、次に被覆を乾燥、硬化させるために炉を
通す処理を行う方法である。この方法は普通被覆
装置を数回通過させて被覆を所望の厚さに平滑で
均一になるように塗着させる連続操作である。完
成した導電性部材は典形的には30cmの長さ当り
3000〜7000オームの間の電気抵抗を持つ直径が約
1.8mmのものである。最終部材の導電率は繊維束
の導電率と該繊維束の上に適用された被覆の導電
率の両褒方に依存するであろう。 ビニルジオルガノシロキシ基で末端ブロツクさ
れているポリジオルガノシロキサンの粘度が25℃
において0.1Pa.sと100Pa.sの間にある本発明の好
ましい実施態様の組成物の利点の1つはこの組成
物を溶剤に分散させずに使用することができると
いうことである。この組成物の粘度は十分に低く
することができ、繊維束は電線に絶縁材を施すの
に一般に用いられるのと同様の改良されたクロス
ヘツド装置を用いて被覆することができる。繊維
束は連続法でクロスヘツドを通して供給され、そ
の間に組成物が該繊維束の周囲に押入され、そし
て該クロスヘツドのクロスヘツドと吐出ダイによ
つて成形される。組成物はポンプ又は駆動力とし
て空気圧を用いるプレツシヤーポツトを用いるこ
とによつてクロスヘツドに供給することができ
る。このような被覆方法は1977年9月26日にミシ
ンガン州デトロイト市で開催されたパツセンジヤ
ー・カー・ミーテイング(Passenger Car
Meeting)においてソサイテイー・オブ・オート
モーテイブ・エンジニアーズ社(Society of
Auomotive Engineers,Inc)が発表した報文ナ
ンバー770866の「ハイ・テンパラチヤー・イグニ
ツシヨン・コア・フアブリケーシヨン・ユーシン
グ・ア・リクイツド・シリコーン・ラバー
(High Temperature Ignition Core Fabrication
Using a Liquid Silicone Rubber)」の章に記
載されている。被覆された繊維束は次に熱風炉を
通過させることによつて硬化される。駆出される
必要のある溶剤は全くないから、最終の硬化した
導電性部材を製造するのに必要なエネルギーは、
前記の方法によれば必要となるエネルギーよりも
はるかに少ない。この方法は又適正に制御され、
且つ処置されなければならない揮発性副生成物が
全くない方法をもたらす。 本発明の改良された自動車用点火ケーブルは、
本発明の導電性部材を該ケーブルの導体として使
用することによつて製造される。エチレン―プロ
ピレンをベースとする材料又はシリコーンゴムを
ベースとする材料のようなな適当な電気絶縁材料
が本発明の導電性部材の上に周知のクロスヘツド
押出技術を用いて押出される。この絶縁層はガラ
ス繊維又はアラミド繊維のような熱安定性繊維の
強化系の開放層で全面編組することができ、次い
で外被層を該編組層の上に押し出して構造体を完
成する。外被層は一般にシリコーンゴムのような
耐熱級び耐油性エラストマーである。別の材料及
び構造体はバーカーら(Barker et al)によるア
メリカ国特許第3284751号明細書及びビテール
(Vitale)によるアメリカ国特許第3680027号明細
書に開示されている。 本発明の改良された自動車用点火ケーブルに
は、該ケーブルの導体として使用される導電性部
材を製造するのに本発明の組成物を使用すること
により点火ケーブルの有効寿命がかなり延びる故
に、この点で従来法を超える進歩がある。 前記改良は自動車用ケーブルを「高エネルギー
促進寿命試験」に従つて試験するときに示される
改良の程度によつて説明される。本発明の改良さ
れたケーブルは室温で試験するとき従来技術のケ
ーブルから予期される寿命の少なくとも3倍の寿
命を生む。ケーブルを260℃で試験すると、本発
明のケーブルは従来技術のケーブルの少なくとも
4倍もの長い期間持ちこたえることを示す。 次の実施例は前記特許請求の範囲に正しく記載
される本発明を単に実証するだけであり、本発明
を限定するものと解すできでない。実施例におい
て、部は全て重量部である。 実施例 1 本実施例は液体のフエニル基含有ポリジオルガ
ノシロキサンを常用の導電性シリコーンエラスト
マーの溶剤分散液に加えることから生ずる改良を
説明するものである。 A 溶剤分散液はビニルジメチルシロキシ基で末
端ブロツクされているポリジオルガノシロキサ
ンガムA中の全有機基の百分率として99.848%
のメチル基と0.152%のビニル基を有する100部
の前記ガムAと、1g当り約400m2の表面積を
持つ20部の強化用熱分解法シリカと、ケイ素原
子に結合したヒドロキシル基を約4重量%有す
る9部のヒドロキシル基で末端ブロツクされて
いるポリジメチルシロキサン流体とから成る80
部のシリコーンゴムベースを335部のキシレン
中に撹拌、混合せしめることによつて調製し
た。前記ベースの分散後、20部の導電性アセチ
レンブラツクを更に撹拌しながら加えた。分散
液が均一になつた時点で、約37.5モル%のジメ
チルシロキサン単位および約62.5モル%のメチ
ルハイドロジエンシロキサン単位(但し、モル
%の計算にはトリメチルシロキシ単位は入つて
いない)、ならびに約0.7〜0.8重量%の含量範
囲のケイ素原子に結合した水素原子を含み、ト
リメチルシロキシ基で末端ブロツクされている
ポリオルガノシロキサン3部を架橋剤として添
加した。この分散液に0.7重量%の白金含量が
得られるように、メチルフエニルビニルシロキ
シ基で末端ブロツクされているポリジメチルシ
ロキサンで希釈した0.22部のジビニルテトラメ
チルジシロキサンの第二塩化白金酸錯体を添加
した。この触媒添加分散液の室温硬化を0.4部
の3―メチル―1―ブチン―3―オールを添加
することによつて抑制した。 前記溶剤分散液の浴中に導電性ガラス繊維ロ
ービングを浸漬し、次いで得られた被覆ロービ
ングを加熱して溶剤を追い出し、かつ導電性シ
リコーンゴム被覆を硬化させることによつて該
溶剤分散液を導電性ガラス繊維ロービングに適
用した。前記ガラス繊維ロービングは、その繊
維表面に黒鉛粒子を被覆することによつて導電
性にしたものである。このガラス繊維ロービン
グは、普通のオームメータで測定して30cm当り
約4000オームの抵抗を持つていた。前記被覆は
200℃で45秒間加熱した。平均直径が約1.88mm
の導電性部材を造るために複数回通過させた。 前記導電性部材を次に点火線構造体の芯線と
して使用した。外被材料として標準シリコーン
ゴム絶縁配合物を使用し、常用のゴム押出機で
該芯線の上に外被を押出すことによつてこの導
電性芯線絶縁した。前記外被を熱風炉に通して
300℃の温度に60秒間さらすことによつて硬化
させた。硬化した点火線の外径は7mmであつ
た。 前記点火線の試験を促進寿命試験装置を用い
て評価した。該装置は電子点火モジユールと高
電圧コイルを用いているモデル自動車点火系か
ら成つており、試験試料を3600インパルス/分
の速度で流れる20キロボルトのインパルス電流
を発生させるものであつた。試験試料は一端に
鋼製点火プラグのコネクターを、他端に黄銅製
コイルのコネクターを取り付けて有する前記点
火線の長さ50.8mmの試験片であつた。コネクタ
ーの取付けにはアメリカ国特許第3284751号明
細書に記載される「ストリツプ・アンド・フオ
ールド(strip and fold)」取付法を用いた。 前記促進寿命試験は前記試験試料を4試料前
記試験装置の中に置くことによつて行つた。各
試験試料の両端子間の初期電気抵抗を測定し、
その平均値を記録した。次いで試験を開始し
た。ある経過時間において試験を瞬間的に停止
し、抵抗を測定、記録した。試験中の時間の経
過に対する抵抗の変化を点火線の期待有効寿命
の尺度とする。抵抗の変化速度が遅ければ遅い
ほど期待有効寿命は長くなる。 試験結果は第表に示す通りであつた。第
表の記録結果は4試験試料の平均である。 B Aと同様であるが、液体のフエニル基含有ポ
リジオルガノシロキサンを含有する溶剤分散液
を、70部のビニルメチルシシロキシ基で末端ブ
ロツクさているポリジオルガレシロキサンガム
Aと、ケイ素原子に結合したヒドロキシル基を
約4.5重量%有する30部のヒドロキシル基で末
端ブロツクされている液体のポリメチルフエニ
ルシロキサンBとを532部のキシレンに混合す
ることによつて調製した。この分散液に28部の
前記Aのアセチレンブラツクを加えた。更に、
5部の前記Aの架橋剤、0.25部の前記Aの触媒
及び0.1部の前記Aの抑制剤を加えることによ
つて前記調製操作を続けた。 次に、前記分散液を用いて前記Aと同じ方法
で試験試料を作つた。この試料についての試験
結果は第表に示す通りであつた。 前記Bの試料について昇温下における試験も
行つた。昇温試験において、前記試験試料は
260℃で16時間加熱し、次いで室温で8時間放
置した。抵抗測定値は各暴露時間の終点におい
て取つた。このサイクルを3回繰り返した。 C 100部のビニルジメチルシロキシ基で末端ブ
ロツクされているポリジオルガノシロキサンガ
ムA、1348部の1,1,1―トリクロロエタ
ン、50部の前記Aのアセチレンブラツク、5部
の前記Aの架橋剤、0.25部の前記Aの触媒及び
0.1部の前記Aの抑制剤を用いて前記Aのよう
にして溶剤分散液を調製した。 前記分散液を次に前記Aと同じ方法で試験試
料に調製した。試験結果は第表に示す通りで
あつた。 D アセチレンブラツクは50部、又キシレンは
620部使用した点を除いて前記Bと同じ分散液
を調製した。この分散液を次に前記Aと同じ方
法で試験試料に調製した。試験結果は第表に
示す通りであつた。 前記AとBの試験結果の比較は、Bにおいて液
体のフエニル基含有ポリジオルガノシロキサンの
存在していることによる改良を説明している。前
記CとDの試験結果の比較は、Dにおける液体の
フエニル基含有ポリジオルガノシロキサンの存在
による改良を説明している。前記BとDの比較
は、Dにおいてアセチレンブラツク量が多くなつ
ていることによる改良を説明している。前記Cに
おけるようにアセチレンブラツクの量を多くして
も、液体のヘエニル基含有ポリジオルガノシロキ
サンが存在していないから満足すべき製品は得ら
れなかつた。 実施例 2 本実施例は導電性の液体シリコーンゴムに液体
のフエニル基含有ポリジオルガノシロキサンを加
えることはら得られる改良を説明するものであ
る。 A 25℃において0.3〜0.5Pa.sの範囲の粘度を有
し、かつケイ素原子1個に対する有機基の平均
の比が2.012〜2.016の範囲にある100部のメチ
ルフエニルビニルシロキシ基で末端ブロツクさ
れているポリジメチルシロキサンC、28部のア
セチレンブラツク、5部の実施例1Aの架橋
剤、0.25部の実施例1.Aの触媒及び0.03部の実
施例1.Aの抑制剤から成る混合物を調製した。 この流動性混合物を導電性のガラス繊維ロー
ビングの上に直径が2.2mmになるように押出
し、次いで275℃で硬化させて導電性部材を得
た。 この導電性部材を次に点火線に形成し、この
ものから実施例1.Aで詳細に述べたのと同じ方
法で試験試料を調製した。これらの試験試料を
実施例1.Aの促進寿命試験を用いて評価した。
この試験の結果は第表に示す通りであつた。 B 10部の液体のポリメチルフエニルシロキサン
Bを添加して前記Aの混合物の操作を繰り返し
た。前記Aと同様に試験試料を調製及び試験し
た。この試験結果は第表に示す通りであつ
た。 C 42.3重量%のフエニル基含有と25℃において
約0.5Pa.sの粘度を有する10部のトリメチルシ
ロキシ基で末端ブロツクされている液体のポリ
メチルシロキサンDを加えて前記Aの混合物の
操作を繰り返した。前記Aにおけると同様に試
験試料を調製及び試験した。この試験結果は第
表に示す通にであつた。 D 前記Cの操作を繰り返すが、63部のポリジメ
チルシロキサンC、37部の前記Cの液体のポリ
メチルフエニルシロキサンD、24部のアセチレ
ンブラツク及び4部の、ケイ素原子に結合した
水素原子の含量が約1.6重量%のトリメチルシ
ロキシ基で末端ブロツクされているポリメチル
ハイドロジエンシロキサンの架橋剤を有してい
た。前記Aにおけると同様に試験試料を調製及
び試験した。この試験の結果は第表に示す通
りであつた。 第表に示される結果は、導電性部材を調製す
るのに使用した混合物中に存在するフエニル基の
量を多くすることによる改良を説明するものであ
る。前記Bにおいて用いられている液体のポリメ
チルフエニルシロキサンBは前記Cにおいて使用
した液体のポリメチルフエニルシロキサンDと同
じくらい効果があるようには思えない。 実施例 3 本実施例は導電性のシリコーンゴムに液体のフ
エニル基含有ポリジオルガノシロキサンを加える
ことから得られる改良を説明するものである。 A 25℃において1.8〜2.4Pa.sの粘度を有し、そ
して1個のケイ素原子に対する有機基の平均の
比が2.006〜2.007の範囲にある100部の液体の
メチルフエニルビニルシロキシ基で末端ブロツ
クされているポリジメチルシロキサンE、25部
の実施例1.Aのアセチレンブラツク、6部の実
施例1.Aの架橋剤、0.3部の実施例1.Aの触媒及
び0.025部の実施例1.Aの抑制剤から成る混合物
を調製した。 この流動性混合物を導電性ガラス繊維ロービ
ングの上に押出し、次いで硬化させて点火線に
成形し、このものから実施例2.Aに詳細に記載
したのと同じ方法で試験試料を作つた。この試
験試料を実施例1.Aの促進寿命試験を用いて評
価した。この試験の結果は第表に示す通りで
あつた。 B 8部の液体ポリメチルフエニルシロキサン
D、9部の、37.5%のモノフエニルシロキサン
単位、20モル%のメチルビニルシロキサン単
位、30モル%のジメチルシロキサン単位、7.5
%のモノメチルシロキサン単位及び5モル%の
トリメチルシロキシ単位を有し、約29.9重量%
のフエニル基含量と約5.5重量%のビニル基含
量を持つベンゼン可溶性のオルガノポリシロキ
サンFを加え、6部の代りに6.5部の架橋剤を
用い、且つ25部の代にり27部のアセチレンブラ
ツクを用いることによつて前記Aの混合物を改
良した。 この混合物を前記Aにおけるように試験し
た。この試験の結果は第表に示す通りであつ
た。 C 60部の液体ポリメチルフエニルシロキサン
D、7部の架橋剤及び37部のアセチレンブラツ
クを用いた点を除いて前記Bの混合物の操作を
繰り返した。この混合物をAにおけるようにし
て試験した。結果は第表に示す通りであつ
た。 D 70部の液体ポリメチルフエニルシロキサンD
と40部のアセチレンブラツクを用いた点を除い
て前記Cの混合物の操作を繰り返した。この混
合物を前記Aにおけるようにして試験して第
表に示される結果を得た。 実施例 4 本実施例は別の液体のフエニル基含有ポリジオ
ルガノシロキサンの使用について説明するもので
ある。60部の液体ポリジメチルシロキサンE、40
部の、約25重量%のフエニル基と約2Pa.sの粘度
を持つ、ジメチルシロキサン単位とフエニルメチ
ルシロキサン単位とで構成される、メチルフエニ
ルビニルシロキシ基で末端ブロツクされているポ
リジオルガノシロキサン共重合体G、75部の液体
ポリメチルフエニルシロキサンD、9部のオルガ
ノポリシロキサン加水分解物F、42部のアセチレ
ンブラツク、8.5部の実施例1.Aの架橋剤、0.34部
の実施例1.Aの触媒及び0.025部の実施例1.Aの抑
制剤の混合物を調制した。この混合物には、アセ
チレンブラツクが17.9重量%、フエニル基が19.3
重量%含まれていた。 この流動性混合物を実施例2.Aにおけるように
試験試料に成形し、評価した。結果は次の通りで
あつた。 促進寿命試験 260℃において試験 電気抵抗、オーム 最 初 650 16時間後 470 24 〃 520 40 〃 490 48 〃 530 64 〃 550 72 〃 590 88 〃 550 96 〃 610 実施例 5 本実施例は混合物における多数の成分源による
フエニル基の使用を説明するものである。100部
のポリジオルガノシロキサン共重合体G、43部の
ポリメチルフエニルシロキサンD、14部の液体ポ
リメチルフエニルシロキサンB、36部のアセチレ
ンブラツク、8.6部の実施例1.Aの架橋剤、0.43部
の実施例1.Aの触媒及び0.04部の実施例1.Aの抑制
剤の混合物を調製した。この混合物いは、アセチ
レンブラツクが17.8重量部、フエニル基が25.3重
量%含まれていた。 この流動性混合物を実施例2.Aにおけようにし
て試験試料に成形し、そして評価した。結果は次
の通りであつた。 促進寿命試験 260℃において試験 電気抵抗、オーム 最 初 600 16時間後 370 24 〃 460 40 〃 400 48 〃 490 64 〃 420 72 〃 510 88 〃 540 96 〃 460 実施例 6 本実施例はベース重合体中のみにおけるフエニ
ル基の使用を説明するものである。50重量%のα
―メチルスチレン―スチレンブロツクと50重量%
のポリジメチルシロキサンとから成る100部のポ
リ―α―メチルスチレン―スチレンポリジメチル
シロキサンブロツク共重合体の1125部のキシレン
中分散液を調製した。この分散液に25部のアセチ
レンブラツクを混合した。この分散液中に含まれ
る固形分基準で計算したアセチレンブラツクは20
重量%、フエニル基は26.1重量%であつた。この
分散液を実施例1の散液と同じ方法で導電性ガラ
ス繊維ロービングに被覆した。この被覆導電性部
材を次に実施例1.Aにおけるようにして点火ケー
ブルに成形し、そして試験試料を調製及び評価し
た。この試験の結果は次の通りであつた。 促進寿命試験 23℃において試験 電気抵抗、オーム 最 初 900 2時間後 720 24 〃 750 48 〃 750 72 〃 750 上記結果と実施例1,Aの結果との比較は、フ
エニル基を含有する混合物から製造される点火ケ
ーブルの寿命が、フエニル基を含まない混合物に
比較して著しく改良されることを説明している。
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 メチル、エチル、フエニル及び3,3,3―
    トリフルオロプロピル基より成る群から選ばれる
    有機基を有し、該有機基のうち3,3,3―トリ
    フルオロプロピル基は有機基の総数に基づいて0
    〜50%であり、又フエニル基は同じ基準で0〜50
    %である硬化性のビニルジオルガノシロキシ基で
    末端ブロツクされているポリジオルガノシロキサ
    ンと;組成物の重量に基づいて15〜40重量%の平
    均直径20μm以下の炭素質粒子と;分子中にケイ
    素原子に結合した水素原子を1分子当り平均少な
    くとも2.1個有し、H(CH3)SiO単位、R2SiO単
    位、H(CH32SiO1単位、R3SiO1単位及
    びSiO2単位(但し、Rは1〜6個の炭素原子を
    有するアルキル基、フエニル基及び3,3,3―
    トリフルオロプロピル基より成る群から選ばれ
    る)より成る群から選ばれる単位より本質的に成
    り、組成物中のケイ素原子に結合したビニル1個
    当り1.2〜3個のケイ素原子に結合した水素原子
    を与えるのに十分な量で存在するポリオルガノハ
    イロドジエンシロキサンから成る架橋剤と;前記
    ポリジオルガノシロキサンに可溶で、且つ100万
    重量部の前記ポリジオルガノシロサキン毎に少な
    くとも1重量部の白金を与えるのに十分な量で存
    在している白金含有触媒と;所望の保存寿命を与
    えるのに十分な量の白金触媒抑制剤と;任意成分
    のフエニル基含有ポリシロキサンとから成り、そ
    して前記のビニルジオルガノシロキシ基で末端ブ
    ロツクされているポリジオルガノシロキサンか、
    前記架橋剤か、又は前記フエニル基含有ポリシロ
    キサンに別個に、又はそれらの組合せに存在して
    いるフエニル基が硬化した組成物の重量に基づい
    て2重量%以上の量で存在しているポリジオルガ
    ノシロキサン組成物で一体に結合され被覆された
    導電性非金属繊維から本質的に成つていることを
    特徴とする点火ケーブルとして有用な導電性部
    材。
JP56156912A 1979-02-05 1981-10-01 Conductive member containing polysiorgano siloxane composition Granted JPS57168403A (en)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US06/009,219 US4250075A (en) 1979-02-05 1979-02-05 Electrically conductive polydiorganosiloxanes

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57168403A JPS57168403A (en) 1982-10-16
JPS6136868B2 true JPS6136868B2 (ja) 1986-08-20

Family

ID=21736304

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16493379A Pending JPS55104349A (en) 1979-02-05 1979-12-20 Polydiorganosiloxane composition and its use
JP56156912A Granted JPS57168403A (en) 1979-02-05 1981-10-01 Conductive member containing polysiorgano siloxane composition

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16493379A Pending JPS55104349A (en) 1979-02-05 1979-12-20 Polydiorganosiloxane composition and its use

Country Status (10)

Country Link
US (1) US4250075A (ja)
JP (2) JPS55104349A (ja)
AU (1) AU527691B2 (ja)
BE (1) BE881519A (ja)
CA (1) CA1141530A (ja)
DE (2) DE3002780C2 (ja)
FR (1) FR2447952B1 (ja)
GB (1) GB2043088B (ja)
IT (1) IT1130905B (ja)
SE (1) SE449754B (ja)

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5861501A (ja) * 1981-10-08 1983-04-12 日本ユニカー株式会社 接着性と剥離性を併有する半導電性材料
JPS58205761A (ja) * 1982-05-25 1983-11-30 ト−レ・シリコ−ン株式会社 シリコ−ンゴム成形体とその製造方法
DE3772321D1 (de) * 1986-09-25 1991-09-26 Wacker Chemie Gmbh Elektrisch leitfaehiger klebstoff fuer hohen temperaturbereich.
US4777205A (en) * 1987-07-22 1988-10-11 Wacker Silicones Corporation Electrically conductive compositions
US5958137A (en) * 1989-03-10 1999-09-28 Nextec Applications, Inc. Apparatus of feedback control for the placement of a polymer composition into a web
US5874164A (en) * 1988-03-14 1999-02-23 Nextec Applications, Inc. Barrier webs having bioactive surfaces
US5856245A (en) * 1988-03-14 1999-01-05 Nextec Applications, Inc. Articles of barrier webs
US5846604A (en) * 1988-03-14 1998-12-08 Nextec Applications, Inc. Controlling the porosity and permeation of a web
US5876792A (en) * 1988-03-14 1999-03-02 Nextec Applications, Inc. Methods and apparatus for controlled placement of a polymer composition into a web
US6312523B1 (en) 1988-03-14 2001-11-06 Nextec Applications, Inc. Apparatus of feedback control for the placement of a polymer composition into a web
US5698303A (en) * 1988-03-14 1997-12-16 Nextec Applications, Inc. Controlling the porosity and permeation of a web
US6040251A (en) * 1988-03-14 2000-03-21 Nextec Applications Inc. Garments of barrier webs
US5954902A (en) * 1988-03-14 1999-09-21 Nextec Applications, Inc. Controlling the porosity and permeation of a web
US6083602A (en) * 1988-03-14 2000-07-04 Nextec Applications, Inc. Incontinent garments
US5912116A (en) * 1988-03-14 1999-06-15 Nextec Applications, Inc. Methods of measuring analytes with barrier webs
US4929391A (en) * 1988-07-20 1990-05-29 Dow Corning Corporation Electrically conductive silicon compositions
US4956203A (en) * 1988-07-20 1990-09-11 Dow Corning Corporation Electrically conductive silicone compositions
US5075038A (en) * 1988-11-04 1991-12-24 Dow Corning Corporation Electrically conductive silicone compositions
US5935637A (en) * 1989-03-10 1999-08-10 Nextec Applications, Inc. Method of feedback control for the placement of a polymer composition into a web
US5209872A (en) * 1989-12-25 1993-05-11 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Rubber composition and method for making
KR950001857B1 (ko) * 1990-04-27 1995-03-04 도시바 실리콘 가부시끼가이샤 도전성 실리콘 조성물
JP3464512B2 (ja) * 1993-11-04 2003-11-10 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社 シリコーンゴム組成物
JPH08148702A (ja) * 1994-11-18 1996-06-07 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 赤外線検知器
US6071602A (en) * 1995-06-07 2000-06-06 Nextec Applications, Inc. Controlling the porosity and permeation of a web
JP2008074381A (ja) * 2006-03-28 2008-04-03 Nisshin Steel Co Ltd キャスターおよびその製造方法
EP2121533A1 (en) * 2007-01-12 2009-11-25 Knauf Insulation GmbH Graphite-mediated control of static electricity on fiberglass
CN113226743A (zh) * 2018-12-27 2021-08-06 日产化学株式会社 光照射剥离用粘接剂组合物和层叠体及层叠体的制造方法和剥离方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5043494A (ja) * 1973-08-20 1975-04-19

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA653350A (en) * 1962-12-04 Dow Corning Corporation Conductive silicone rubber and carbon black composition
US3029808A (en) * 1957-07-30 1962-04-17 Arco Mfg Corp Direct current medical amplifier
DE1219676B (de) * 1962-09-03 1966-06-23 Ici Ltd Organosiloxanformmassen
US3284751A (en) * 1963-10-11 1966-11-08 Eltra Corp Resistor ignition lead
GB1215100A (en) * 1969-04-10 1970-12-09 Wacker Chemie Gmbh Diorganopolysiloxane compositions
US3680027A (en) * 1971-04-19 1972-07-25 Avnet Inc Ignition cable
US3732330A (en) * 1972-03-08 1973-05-08 Dow Corning Curable compositions containing hydrogen-functional organopolysiloxanes
US4032502A (en) * 1975-10-10 1977-06-28 Dow Corning Corporation Organosiloxane compositions for liquid injection
US4020014A (en) * 1976-01-21 1977-04-26 General Electric Company Semi-conductive silicone elastomers

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5043494A (ja) * 1973-08-20 1975-04-19

Also Published As

Publication number Publication date
CA1141530A (en) 1983-02-22
IT8019554A0 (it) 1980-01-30
DE3002780C2 (de) 1983-11-10
GB2043088B (en) 1983-05-05
AU527691B2 (en) 1983-03-17
BE881519A (fr) 1980-08-04
JPS57168403A (en) 1982-10-16
DE3049726C2 (de) 1983-12-01
US4250075A (en) 1981-02-10
DE3049726A1 (ja) 1982-07-22
DE3002780A1 (de) 1980-08-07
AU5304679A (en) 1980-08-14
JPS55104349A (en) 1980-08-09
FR2447952B1 (fr) 1985-11-22
FR2447952A1 (fr) 1980-08-29
IT1130905B (it) 1986-06-18
SE449754B (sv) 1987-05-18
GB2043088A (en) 1980-10-01
SE8000915L (sv) 1980-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6136868B2 (ja)
US4431982A (en) Electrically conductive polydiorganosiloxanes
US4279783A (en) Electrically conductive silicone elastomers
US5075038A (en) Electrically conductive silicone compositions
CN107207861B (zh) 有机硅橡胶组合物在用于制备高压直流绝缘体应用中的用途
JP2022501459A (ja) 液状シリコーンゴム組成物
EP0095260B1 (en) Silicone rubber molded products and a method for producing same
CN112703565B (zh) 硅橡胶组合物
EP0808868B2 (en) Silicone rubber composition for application as electrical insulation
US4303735A (en) Base member coated with an electrically conductive silicone elastomer
EP0049980A1 (en) A silicone rubber covered electrical conductor
EP0367562B1 (en) Electrically conductive silicone compositions
JP7210433B2 (ja) 高誘電絶縁性シリコーンゴム組成物及び電界緩和層
JP3859791B2 (ja) 高電圧電気絶縁部品用液状シリコーンゴム組成物およびその製造方法
JP7205481B2 (ja) ミラブル型シリコーンゴム組成物及び電界緩和層
JP4005009B2 (ja) 電線被覆用シリコーンゴム組成物
JP2004161944A (ja) 難燃性液状シリコーンゴム組成物
EP2001957B1 (en) Heat-curable silicone rubber composition and a cured body thereof
WO2021195037A1 (en) Silicone rubber composition
KR20220155599A (ko) 실리콘 고무 조성물
US3532537A (en) Siloxane rubber
CA1215599A (en) Method for manufacturing a rubber sheet which is electrically insulating and thermally radiating and rubber sheets made therefrom
CA1088296A (en) Semi-conductive silicone elastomers
JPS6226124B2 (ja)
JPH0987523A (ja) 導電性シリコーンゴム組成物