JPS6136228A - 肝炎表面抗原の精製方法 - Google Patents

肝炎表面抗原の精製方法

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JPS6136228A
JPS6136228A JP15214085A JP15214085A JPS6136228A JP S6136228 A JPS6136228 A JP S6136228A JP 15214085 A JP15214085 A JP 15214085A JP 15214085 A JP15214085 A JP 15214085A JP S6136228 A JPS6136228 A JP S6136228A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景」 この発明は、組み換え体細胞によって生産されるタンパ
ク質の精製に関する。更に詳しくは、この発明は肝炎表
面抗原(HBsAg)タンパク質を生産する組み換え体
細胞、特に哺乳類動物の組み換え体細胞の培養から、効
果的にこのタンパク質を精製する方法を提供するもので
ある。
ウィルス性B型肝炎は、B型肝炎ウィルス保有者によっ
て、血液および体の分泌物を介しで伝播される。その血
清からHBsAgを精製し、ワクチンが製造される〔パ
ーセフL/ (Purcel I 、R,Ho)および
ゲリ7 (Gerin、 L、L、)、[ハイラル、ヘ
パテイテイス(Viral Hepatitis ) 
J、ザ、フランクリン、インステイテユート(TheF
ranklin In5titute )刊(1978
年)、491頁、およびヒ/l/77 (Hil le
man、 M、R,)ら、同書、525頁〕。この刊行
物にはHB s Agの分離方法が記載されており、そ
れは、B型肝炎ウィルス保有者から得た血漿を脱線縁素
化し、血清中のHBsAgを(1)硫酸アンモニウム沈
澱法によって濃縮し、(2)臭化ナトリウムをグラジェ
ント(勾配)媒質として使用する遠心lこかけで、等密
度ゾーン分離を行ない、(3)シよ糖密度勾配を用いる
レートゾーン沈降処理にかけ、(4)種々の手順を経由
して不活性化し、(5)ゲル濾過処理をして、(6)ワ
クチンを製造する方法である。HBsAg源として血清
を使用することは、B型肝炎ウィルスが存在するだけで
なく、未確認の偶発性作用物質が存在しているという理
由で危険である。また、HBsAgの精製に用いる該技
法は多く時間を要し、しかも煩雑である。
ワクチンを目的とする肝炎表面抗原の製剤化は、水酸化
アルミニウム(前記、「バイラル、ヘパティテイス」)
およびリーリンクーブロンガーズ(Reerink−B
rongers、 E、 E、)らの記載〔テヘロツプ
メンツ、イン、バイオロジカル、スタンダリゼー’i 
ヨ7 (Developments in Biolo
gicalStandarization )  、カ
ーガー編(S、 Karger )、バーゼル、スイス
(Ba5el 、 5w1tzerland )、(1
983年)、54巻、197頁〕のようにリン酸アルミ
ニウムのようなアルミニウム・アジュバントと結合する
ことにより達成された。
組み換え体細胞内で生産されたHBsAgのようなタン
パク質の精製は、血清のような1天然”材料源からHB
sAgを精製する場合に利用される技法とは、2つの材
料の組成がいちじるしく異なるため、異なった技法を必
要とする。したがってHBsAgを天然材料源から精製
するのに有用な技法が、そのままHBsAgを組み撲え
体細胞から精製するのに有用であると予断することはで
きない。また、例えばヒト用ワクチンとして使用するよ
うに、最終生成物が極端に純粋であることを要する場合
には、その予測性はますます低下する。この発明は、ク
ロマトグラフィに基盤をおき、組み換え体細胞培養から
HBsAgを効果的に分離し得る方法を提供するもので
ある。独特な一連の分別化技法によって、ヒト用ワクチ
ンに使用し得る高純度のHBsAgの生産を達成する。
この生成物中には、活性偶発物質は全く含まれていない
〔発明のa要〕
本発明によれば、組み替え体細胞培養で生産されたHB
sAにの精製方法により、ワクチンに組み入れるのに充
分な純度を有する生成物が得られる。まず、HBsAg
を含有している細胞培地から、細胞残層を分離する。つ
いで、透明にしたHBsAgを含有している培養液を、
好ましくは限外諷過し、つづいて、好ましくは硫酸アン
モニウムによる沈澱で、第1段階で汚染タンパク質を除
去し、第2段階でHBsAgを沈澱させる2段階分画法
で処理し、培養液を濃縮する。沈澱した生成物を再溶解
し、透析番こよって塩を除去する。
血清を添加していない細胞培養から得られるHBsAg
にも適用し得る1態様として、透析したHBsAg溶液
をアニオン交換床に通し、HBsAg含有画分を収得す
る。ついで、この画分を、好ましくはゲル浸透クロマト
グラフィ一番こよって、分子量により分別しで、精製さ
れたHBsAg生成物を製造する。
イオン交換分別化に引き続き、サイズ分別化を行なう別
法では、硫酸アンモニウム沈澱によって得た画分を免疫
親和性吸着法によって精製する。
この別法は、血清を含有している培地からHBsAgを
分離するのにも適用可能である。この方法のさらにもう
1つの別法は、沈殿化および透析手順による分別化を要
しない幾つかの例に有用である。
この発明は、前記諸方法のいずれかにより精製されたH
BsAgに関し、またこのタンパク質から製造されるワ
クチン類、特に先行技術のワクチンより抗原性がはるか
にまさるワクチン類に関する。
〔発明の開示〕
A、定義 この明細書に用いる“肝炎表面抗原”または”HBsA
g”は、B型肝炎ウィルス・ゲノムによって暗号化され
ている表面抗原アミノ酸配列をもったあらゆる形のタン
パク質を意味する。そのような変異体は全てこの定義に
包含される。またよく知られでいるように、タンパク質
の配列はグリコジル化、アセチル化、またはその他の化
学的誘導によってしばしば修飾されることがあり、脂質
と結合することもできる。最後に、これらのタンパク質
は、2量体、3量体、あるいはさらに大きい集合体とも
なり、またそれらを前記のように変化させることもある
各種の凝集状態で存在することも可能である。これらの
凝集体には脂質も含むことができる。これらは、HBs
Agの定義の中にすべて包含される。
7 ツタ−(Rutter、 W、 J、 )らは、B
型肝炎がB型肝炎表面抗原を暗号化しており、それは2
2.000  ダルトンの分子量を有する226個の長
さのアミノ酸から成っていると述べている〔ヨーロッパ
公開特許出願第0072318号(1983年2月16
日公告)〕。B型肝炎ウィルスの慢性保有者の血清から
分離されたB型肝炎表面抗原は、直径22 nmの球状
粒子であり、その分子量は2〜400万ダルトンである
。この粒子は脂質およびB型肝炎表面抗原タンパク質の
2量体から成っていると考えられている。然し、この2
2nm粒子の精密な構造はまだ充分に決定されていない
。哺乳類動物の組み換え体細胞の培養から分離されたH
BsAgは22nm粒子の形をしており、標準的な実験
室試験による判定では、血清から誘導されたものと区別
がつかなかった。組み換え体酵母から分離された表面抗
原も、22nm粒子の形をしているようである〔バレン
ツエラ(Valenzuela、 P、 )  ら、ネ
ーチャー(Nature)、298巻、347頁(19
82年)〕。
この発明においで採用した諸技法は、本来、それが有し
ている標準的な意味で使用されでいる。
即ち、限外濾過は、分子量の大きい側の物質を通さない
十分に径の小さい小孔を有する分子ふるいまたはフィル
ターを備えることによって、低分子量の物質、例えば水
、塩類、若干のタンパク質等を高分子量側の物質と分離
し得る方法に属する。アニオン交換クロマトグラフィー
は、アニオン性物質を保持体上に吸着させ、ついで溶媒
条件を変えることによって溶出し得る技法に属する。ゲ
ル浸透クロマトグラフィーは、混在している分子をその
大きさ番こしたがつで分離する分子ふるい操作に属する
。これらの独立した各技法は、運用し得る諸条件の範囲
で、いずれも技術的によく知られているものである。
B、一般的方法 HBsAg は、種々の微生物および組織培養細胞を組
み換え体宿tとして使用し、生産されでいる。細菌系〔
ヨーロッパ公開特許公告第0020251号(1980
年12月10日公告)〕、酵母系〔ヨーロッパ公開特許
公告第073657号(1983年3月9日公告)およ
び同第0072318号〕および細胞培養系〔ヨーロッ
パ公開特許公告第0073656号(1983年3月9
日公告)〕が使用されている。このよう番こして作成さ
れたHBsAgは免疫原性を示す(前記、ヨーロッパ公
開特許公告第0073656号、参照)。
タンパク質を培地中に分泌する細胞源を使用することは
、そのこと番こより一層純粋な出発材料から開始し得る
ので、特tと好ましい。然し所望のタンパク質が分泌さ
れなければ、音波処理、ホモジナイズ化または浸透圧シ
ョック法などのような標準的手段を使用して細胞の溶解
を行なうと、HBsAgを効果的に培地へ遊離すること
ができ、前記精製方法を適用することができる。この発
明の1態様においては、細胞培養培地として、血清の代
わりに、特殊ビタミン、微量元素およびその他の栄養素
から成るある特定の培地を使用する。もう1つの態様で
は、培地中に血清が使用される。
11.2  方法の説明 この発明において、実質的に血清を含んでいない培養物
からHBsAgを精製する場合に適用し得る1方法を、
第1図に示した工程系統図にしたがつで説明する。変法
を用いれば出発培養物に血清を含んでいても適用できる
まず、血清を添加していない細胞培養培地からの精製に
ついて説明を行なう。
第1手順では、濾過または遠心のような通常の固相一液
相分離法によって、宿主細胞残屑、好ましくは非破砕型
の宿主細胞を、上清から分離する。
第2手順では、下記の第3〜4手順に記載する効果的な
2段階分別沈f殿が充分可能となる程度まで可溶性画分
を濃縮する。このためには、この段階でHBsAgを少
なくとも25〜30倍、さらに50倍またはそれ以上に
まで濃縮することが望ましい。この目的は、限外濾過に
よって非常によく達成される。セルロースエステルまた
はポリスルホンから作成された市販の膜、例えばアミコ
ン(Am1con ) Y M −30およびPM−1
Q、およびトルーオリバー(Dorr −031ver
 ) C−30が使用できる。この膜で好適に遮断でき
る分子量は、100.000より小さい。好適に加えら
れる圧は、20〜5Qpsi  (ボンド)程度である
。ロミコ7 (Romicon )  P M −10
0およびP’M−10のような中空ファイバー束型の限
外濾過膜の使用は、血清加細胞培養培地の場合に効果的
である。
次いで、第2手順の限外濾過によって得られた保持液を
第1図の第3、第4および第5手順に示した2段階法に
よって分別する。前記の限外r過の項で説明した濃縮能
の程度が、好収量を得るための重要な因子となる。
第3手順において、組織培養きりわけCHO@胞から生
産されたHBsAgには、特に分別沈澱の第1段階が効
果的である。好適な第1段階、即ち予備沈澱段階は、第
2手順で得られた濃縮物にタンパク沈澱剤を加えること
によって行なわれ、不純(汚染)タンパク質の第1画分
を沈澱させる。
これは、遠心またはρ過などの好適な清澄化技法により
、残りの溶液から除去する。HBsAgの沈澱を生じる
ことなく、混入している所望量の不純タンパク質だけを
充分沈澱し得る量の固型硫酸アンモニウムを加えること
によって、第1段階の分別化が特に有効に達成される。
この目的のために、硫酸アンモニウムの濃度が20〜3
0%、好ましくは25%飽和となるまで硫酸アンモニウ
ムの充分量を、濃縮培養液に、例えば4〜8℃で添加す
る。
第4手順は、沈澱または沈降に続いて濾過を行なうこと
により、好適Oこ実施される清澄化工程であって、これ
より不純タンパク質の沈澱が除去される。
第5手順は、清澄化によって得られた上清画分の硫酸ア
ンモニウム塩濃度を、すべてのHBsAgが実質的に溶
液から沈澱する有効沿となるまで増量することにより実
施される分別沈澱の第2段階である。これを成就する好
ましい技法は、硫酸アンモニウムを追加し、約60%飽
和になるまで硫酸アンモニウム濃度を上げることである
。生成物が沈澱し、これを遠心にかけて採取する。
前記の目的を成就し得るものであれば、他のタンパク沈
澱剤を硫酸アンモニウムの代わり番こ使用できる。この
ような沈澱剤として、ポリエチレングリコール、特に、
PEG3000  が第3段階では2〜4%(W/V)
、第4手順では8〜10%(W/V)の濃度で使用でき
ることが判明した。
第6手順では、沈澱を再溶解し、透析して、アニオン交
換クロマトグラフィーによる第7段階の分別化番ご用い
る調製液の塩除去を行なう。透析は、そのようなアニオ
ン交換クロマトグラフィーを妨害する塩を除去するため
番こ実施する。この段階は好ましくはpI−1約6〜8
の希緩衝液に沈澱を溶解し、主として硫酸アンモニウム
を除去するため、低温で、希緩衝液に対し透析すること
により達成される。好適な緩衝液は、1〜50mMトリ
ス−CIまたはリン酸ナトリウムであって、好ましくは
約10mM1スーC/である。その他、塩除去の方法と
しては、ゲル洲過または透析濾過のような方法を用いる
第7手順では、さらに溶液をアニオン交換樹脂を使用す
る分別化で処理する。この目的に好適な樹脂は、D E
 −セフ 7 o−ス[DE −5epharose。
ファルマシア社(Phaqmacia Inc、 ) 
〕、〕DE−トリサクリ/L/ DE−Trisacr
yl、LKB  −プロダクfi −(LKB −P 
roductor ) )  およびDE−52セルロ
ース〔ワットマン社(Whatman Inc。
)〕が挙げられる。好ましい樹脂はDE−52セルロー
ス(ワットマン社)である。分離または分別化を行なう
条件は、個々の樹脂に適合するように選ぶ。一般に、樹
脂はカラムに充填して使用する。10mM)リス−CI
をpH7,5で使用する条件が、特に効果的である。第
6手順の生成物を、充分な樹脂を充填したカラムに通し
、すべてのHBsAgを吸着させる。血清を含んでいな
い細胞培養によって生産した)lBsAgと、D E 
−52セルロースを使用する場合、硫酸アンモニウムと
透析した第6手順の画分中に含まれるタンパク質i4m
y当たり、充填する樹脂量は約1mA’の割合いが好適
である。
カラムに吸着した後、吸着しているHBsAgをカラム
から微分的に溶離させるため、濃度勾配を有する溶出系
が好ましく使用される。pHの好適な変化、塩濃度また
は温度などは、この分野の当業者にとって自明のことで
ある。DE−52セルロースに吸着しているHBsAg
 に好適な溶離液は、塩化ナトリウムについでO→0.
3Mの濃度勾配を有するものである。
第7手順の後、好ましくはゲル浸透クロマトグラフィー
によるサイズ分別化を行なうため、HBsAgタンパク
質含有画分をプールする。そのような画分の同定は、好
適なHBsAg検定方法により確認する。このような技
法の1つは、ラエムリ(Laemml i )が記載し
たドデシル硫酸ナトリウムの存在下に行なうポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動法(SDS−PAGE)である〔
ネーチャー(Nature ) 、227巻、781頁
(1970年)〕。5DS−PAC;Eの視覚化は、塩
化銀で染色するメリル(Merrill )らの方法〔
サイエンス(Science ) 、211巻、143
7頁(1981年)〕によって達成される。以下の手順
において60.000以−ヒの分子量のタンパク質だけ
を除去するのは困難が伴なうと思われるので、前記の5
DS−PAGE法によって高分子量の不純タンパク質の
混入量が低いと判定したHBs−Ag含有画分だけをプ
ールすることが好ましい。
第8手順では、アニオン交換クロマトグラフィーによっ
て得たHBsAg含有画分をゲル浸透クロマトグラフィ
ーによってサイズ分別化処理する。
好適なゲルとしては、ビオゲル(Biogel ) A
 −5m (ビオ−ラド(Bio −Rad ) ]ま
たはセファロース(5epharose )  CL 
−5B (ファルマシア(Pharmacia ) )
  が挙げられる。ゲルの所要量は、ゲルの性質によっ
て異なる。ビオゲルA−5mまたはセファロースCL−
5Bの好適量は、HBsAgの150〜200〜に対し
樹脂カラム約1mlである。ゲル浸透クロマトグラフィ
ーは、0.5〜LM濃度でN a CI!  を含んで
いるPH6〜8の緩衝液中、温度約2℃〜8℃、好まし
くは4℃で行なわれる。
ゲル浸透クロマトグラフィーにより得られるプールすべ
き画分のHBsAgの検定(アッセイ)の場合も、同じ
(SDS−PAC,E技法を使用できる。血清を含んで
いない細胞培養液からHBsAgまでの通算精製度は、
はぼ50倍である。通算収率は約40%である。精製画
分の5DS−PAGEによる分析の結果、B型肝炎の表
面抗原タンパク質はグリコジル型および非グリコジル型
の典型的な両型の存在がわかる。標品の電子顕微鏡的測
定により、20〜25nmのサイズ範囲の粒子の存在が
認められる。
HBsAgの純度は98%以−Lであり、他のタンパク
質を全く含有せず、現在使用し得る如何なる方法で測定
しても本質的にDNAを含有しでぃない。
第2図は、HBsAg培地に血清が含まれでいても、い
なくても好適に使用し得る変法を示す。
第9〜14手順は、第1図の第1〜6手順と同様な方法
で行なわれる。
第15手順では、第14手順から得た溶液を、HBsA
g に特異的なモノクロナール抗体を含有している免疫
親和性吸着剤カラムに通して精製する。HBsAg は
カラム、に吸着し、不純物はカラムから流れ去るか、ま
たは洗い流される。その後、好適な溶離液を通して、吸
着しているHBsAgを脱着させる。
第15手順に使用される好適な免疫親和性吸着剤カラム
は、セファo−ス(5epharose ) Cl−−
2B〔ファルマシア社(Pharmacia  Inc
、)]のように、ベセJl/ (Bethel l 、
 G、 S、 )らの方法〔ジャーナル、オブ、バイオ
ロジカル、ケミスト!J  (J、Biol、Chem
、 ) 244巻、2572頁(1979年)〕を用い
て、カルボニルジイミダゾールと交叉結合させたアガロ
ースへHBsAgの特異的モノクロナール抗体を共有結
合的に結合させることにより作成する。HBsAgは、
動物血清の存在下で培養した哺乳類細胞培養から得られ
た粗細胞培養液をこの免疫親和性吸着剤カラムに1回通
すだけで、はとんど均質な形で得ることができる。
粗培養液をカラムに通した後、塩化ナトリウム1.0M
を含有している10mM)リス−C/(pH7,5)の
ような好適な緩衝性溶出液を使用しで、カラムを洗滌す
る。結合しているHBsAg は、好適な溶離液〔例え
ば、l、 Q M NaC1! を含有している0、1
M酢酸ナトリウム/酢e(PH4,0)、またはl、Q
 NaC1および3 M K SCNを含有しティる1
0mMl−リス−C/ (pH7,5) )lこよって
溶離する。
第16手順では、免疫親和性カラムから溶離した溶出液
を、Q、 l 13 M Na(J’を含有するlQm
Mトリス−C/(PH7,5)  のような好適な媒質
で好ましく透析または透析ρ過する。透析は第6手順と
同様の方法で行なうことができる。透析濾過はアミ:I
7 (Am1con ) P M −I QまたはYM
−30膜で行なうことができる。
第17手順では、第16手順からの生成物をアニオン交
換クロマトグラフィーにかける。好適な技法は、Q、 
l 8M Na C1を含有している19mMトリス−
C/(pH7,5)で洗滌したDE−52のカラムを通
過させることによって行なう。溶出液と洗滌液をプール
しで精製した生成物を調製する。
もう1つの態様は、ある細胞培養では第11〜14手順
を省略できることである。
B3.医薬組成物 この発明にしたがって精製したHBsAg は、既知の
方法によって、医薬的に有用な組成物を製造するのに使
用できる。この場合、HBsAg は薬学的に許容し得
る担体ビヒクルと混和して結合させる。好適なビヒクル
とその製剤は、参照文献に挙ケタレミントンズ、ファー
マシューティカル、サイエン7、 (’Rem1nto
n’s PharmaceuLicalScience
 )  [7−チ7 (E、W、 Mar t in 
)編]に記載されている。
B4.  ワクチン製剤 これまで記載したように精製したHBsA、gを含有し
ているこの発明のワクチンは、HBsAgを好適なビヒ
クルと混合して結合させる既知の方法によって調製でき
る。好適なビヒクルは、各種既知のアジュバントから成
る。そのようなワクチンは、宿主に効果的に投与し得る
ワクチンを調製するため、有効量のHBsAgと適量の
ビヒクルを含有している。
特に有効なワクチンは、アルミニウム塩をアジュバント
とし、これとHBsAgをゲルの形で結のHBsAgを
、カリウム硫酸アルミニウム塩のような充分量の可溶性
塩と(例えば、pH3,5で)混合することにより、溶
解したまま形成し、つ5)でpHの高い塩基性滴定液(
例えば、5〜7)で滴定することによりHBsAgとア
ルミニウム塩を共沈させてゲルを形成することができる
。そのような塩基性滴定液は水酸化ナトリウムのような
アルカリ水酸化物がよく、またはリン酸ナトリウムのよ
うなアルカリ塩でもよい。ここに示した6水酸化アルミ
ニウム・アジュバント”とは、アルミニウムを主として
水酸化物として含有する注射用製剤の形のこの発明のH
BsAgワクチンに用いるアジュバントを意味する。一
方、“リン酸アルミニウム・アジュバント”の語は、ア
ルミニウムを主としてリン酸塩として含有している注射
用製剤の形のHBsAgワクチンに用いるアジュバント
を意味する。マウスの腹腔内注射実験の成績から、リン
酸アルミニウム・アジュバント・ワクチンは、水酸化ア
ルミニウム・アジュバント・ワクチンと比較しですぐれ
た抗原性を有しでおり、またこれらは、いずれも市販の
血清から調製したワクチン、ヘプタバクスB (Hep
tavax B )よりすぐれた性質を示すことが判明
した。
これらのワクチンの活性成分を製造する独特な方法から
、得られたワクチン類は、本質的に異種タンパク質、ウ
ィルス性および細胞性成分、およびDNAを全く含有し
ていないようである。したかって、これらは血清から製
造されたウィルス・ワクチン製剤で生じる副作用が更に
少ないであろうと思われる。
また、この発明のワクチンは、ヒルマン(Hillma
nM、 R,)らの報告〔バイラル、ヘパテイテイス、
インターナショナル、シンポジウム(virall(e
patitis、 International Sy
mposium)、ザ、フランクリン、インステイチュ
ート、プレス(The Franklin  In5t
itute press ) 〕のように、チンパンジ
ーにおいでへプタバクスB(Heptavax B )
  より抗原性がはるかにすぐれていることが判明した
。これらの成績は、ヘプタバクスが用いているf(Rs
Agの製造について比較的杜撰な精製方法が報告されで
いるのに比べ、この発明の用いでいる精製方法に帰する
ところが大きいと信じられる。とりわけ、これらの方法
ζこ報告されでいる不快なタンパク質分解酵素およびタ
ンパク質変性を、この発明は回避している。比較Cご用
いたこの発明の方法は、第1図に示した方法で精製した
が、別の精製方法を行ったとしても、同様の改良結果を
提供し得るであろうと考えられる。
この発明をさらに詳細に説明するため、以下の方法およ
び結果を示すが、但し、これらはこの発明を制限するも
のではない。
C0実施例1 この実施例は、第1図の方法(第1〜8手順)を説明す
る。細胞培養液は、中国産ハムスターの卵巣細胞を、血
清を含有しでいない回転瓶中で培養した細胞培養から得
る。
培養液を、酢酸セルロースおよびセルロースから作成し
た0、22ミクロンのザルトリウス・フィルターで濾過
し、細胞培養期間中に生じた細胞および細胞残層を除去
する。細胞培養成約1001を2平方フイートの膜で急
速lこ濾過する。
セルロース・エステルから作成しf、=C−30(7)
膜で行なうドール・オリバー・システム(Dorr−0
1iver  system)を用いる限外濾過によっ
て、澄明化した細胞培養液を濃縮する。このシステムは
、膜を保持する濾過プレス、濃縮される液の再循環用ポ
ンプ、および貯蔵槽用の加圧容器から成っている。細胞
培養液を濃縮1−1貯留液は系外に排出される。このシ
ステムを精製水0.4Mで2回洗い流し、HBsAgを
定量的に回収するため、その水を前記の貯留液と一緒に
する。洗滌液は貯留液とプールする。透過率は約3〜6
17時/平方フィートで行なう。
濃縮した細胞培養液は2段階で分別する。濃縮細胞培養
液に、4〜8℃で、固型硫酸アンモニウムを加え、25
%飽和濃度とする(4℃で706g/lを100%飽和
として用いた)。6000Gで20分間遠心し、溶液を
透明にする。ペレットを棄て、上清に塩化アンモニウム
を加えて60%飽和濃度とする。6000Gで20分間
遠心し、第2段階のペレットを採取する。
硫酸アンモニウムによる分別の収率は、限外濾過で達成
した濃縮率によって左右される。濃縮率が35に等しい
かそれより大きい場合番こ、通常この段階の最高収率を
与える。濃縮率が35以上となっても、硫酸アンモニウ
ム分別化の収率に実質的な増加は見られない。
硫酸アンモニウム分別化によって得た第2段階のペレッ
トを、もとのり地の!容量の0.25倍にほぼ等しいt
nl容量となるようIこ、pH7,5の10mM ) 
IJスス−1(pHは室温で測定)ζこ溶解する。この
溶液を10mMトリフ、 −CI  (pH7,5)に
対して4℃で透析し、硫酸アンモニウムを除去する。限
外濾過、硫酸アンモニウム分別化、およびペレットの再
溶解を組み合わせることによって、出発の細胞培地容量
から約2000倍の濃縮率となる。
カラムに充填したワットマンDE−52セルロースを使
用して、透析した60%硫酸アンモニウム画分を分別す
る。クロマトグラフィ条件は下記の通りである。10m
M)IJスーCI!緩衝液を使用して、樹脂をpH7,
5に平衝化する。溶出に用いる勾、配は、NaC/のO
→0.3Mの範囲で直線的に変化させる。HBsAg 
は、このタンパク質バルクの、カラムからの溶出を現わ
しているピークのリーディング(前側)端での部分的溶
解ピークとして溶出する。
DE−52セルロース・アニオン交換クロマトグラフィ
ーによって得たHBsAg画分をプールし、次の手順の
ゲル浸透クロマトグラフィーによって処理する。DE−
52セルロ一ス処理段階の収率は50%である。これは
、純度が不充分なためにプールされないHBsAg含有
画分の再処理による追加的な回収分を含んでいない。プ
ールした画分は、25psi  の加圧でYM−39膜
を使用する攪拌セル〔アミコン(Am1con ) )
で濃縮する。約11/時/ft2 の流束が得られる。
DE−52セルロース・カラムで濃縮したHBs −A
g画分をセファロースCL−(iB樹脂カラムにかける
。細胞培養液2001!から得られる生成物(HBsA
g約100m9)はセファロースCL−6Bの0.57
カラムで処理できる。カラムは、1゜9MNaC/を含
有している10mM)リス−C/(PH7,5、室温で
測定)の溶液中、4℃で操作する。
この方法全体を通算した収率は約35%である。
第8手順または第17手順を経た生成物は、希釈するか
、または例えばアミコン攪拌セルを使用してPM−IQ
またはYM−39膜で限外r過を行なって濃縮すること
によって、約0.2m?/艷の濃度に調節する。得られ
た溶液を0.22ミクロンのフィルターで濾過し、沖液
を3〜10時間、60℃で加熱する。
HBsAgは、下記に示すようにアルミニウム塩をアジ
ュバントし、これとゲルの形で結合すること番こよって
、ワクチンに製剤化する。
HBsAg20 figをQ、 l M NaC1およ
び0゜88%(W/■)みょうばんと混合し、さらに防
腐剤として0.05%(W/■)チメロサールを加えて
混合する。ついで、pH12の0.1 M IJン酸ナ
トリウムでこの溶液をpH5〜7(5,5)に滴定する
。アジュバント・ワクチンは、各1−当たり、A、+3
イオ70.5 mg当量、HBs Ag 20 μgお
よびチメロサール0.05%(W/■)を含有する。
この報告例に記載した方法で製造したHBsAg1mg
当たりのDNA量は20膜gよりも少ない。
この値は、100万のDNA処理によるクリアランス(
浄化)係数、1m?/lである細胞培養液中のHBsA
g 濃度およびドツト・プロット・ノ\イブリダイゼー
ションによって20膜gと算出された細胞培養液1j当
たりのDNA量を用いて決定した。ドツト・プロット・
ハイブリダイゼーションによって、この生成物中のDN
Aを直接測定すると、HBsAgl■当たりのDNAは
topgよりも少ないことが判明する。
このHBsAg生成物の4℃における安定性は6ケ月以
−ヒの観察でも、なんら有意の減少をも認めなかった。
10mMトリス−C/(pH7,5)、0、15 M 
NaC/  およびここに概略を説明した方法で精製し
た0、 025 mW/mlのHBsAgからなる溶液
を60℃で10時間加熱しで、イライサ(ELISA)
およびアボット、オースリア]’((AbbotAUS
RIA  ■)の両横定法により力価を測定し、その消
失はほとんど無視し得るものであった。
また、このHBsAgは5DS−PAGEにより、98
%より高い純度を示すことが特徴である。
実施例2 この実施例は、第2図に示した方法により、血清を含有
している細胞培養培地からHBsAgを精製する方法を
示す。
細胞培養液に添加する血清濃度の範囲は、0〜7.5%
(■/■)、である。この実施例の第9〜14手順は、
下記に示す諸点を除き、実施例1に記載した第1〜6手
順と本質的に同じである。
第10手順において、血清を含有している細胞培養液は
、PM−100型またはPM−IQ型の膜を有するロミ
コン(Romicon )中空ファイバー・システムを
使用する限外濾過により濃縮する。
限外濾過は25psi  までの加圧下に環境温度で行
なう。細胞培養液は濃縮され、貯留液は系外に排出され
る。システムを精製水で洗滌し、HBsAgを定量的に
回収するため、洗滌水は貯留液にプールする。血清7.
5%を含有している細胞培養培地の場合、PM−100
型膜を使用する透過率は6〜101/時/f【2となる
。添加血清が1%(v / v )に等しいか、または
それより多く含有している細胞培養液において、20ま
たはそれより大きい濃縮率を達成するには、以下に述べ
る精製手順において最適の収率をあげる必要がある。
濃縮した細胞培養液は、実施例1の記載と同様3こ、硫
酸アンモニウムで分別化する。
第13手順では、実施例1の第5手順と同様に、HBs
Agを硫酸アンモニウムで沈澱させる。第14手順では
、実施例1の第6手順と同様に、生成物を透析する。透
析用媒質は1.QMNaC/を含有しティる1 0 m
M )リス−CI (pH7,5)であり、透析は2〜
8℃で行なわれる。
第15手順では、透析液を免疫親和性カラムにかけ、カ
ラムを1.□MNaCl含有10mM)IJス−C/ 
(PH7,5)で洗滌する。カラムに結合したHBsA
gはl、 Q M Na、C/を含有している0、1M
酢酸ナトリウム(pH4,0)で溶出する。この方法は
、なんら有意差な(a冷凍温度(2〜8℃)または室温
で行なわれる。
第16手順では、第15手順で得た溶出液を、0.18
 M NaCJを含有している1 0 mM l−リス
−C1(pH7,5)に対して透析する。別法としで、
同じ緩衝液に対し、アミコンYM−3QまたはPM−1
Q膜を使用して透析ρ過を行なう。
第17手順では、透析した溶出液をDE−52カラムl
こ通す。この媒1ではHBsAg はDE−52に結合
しない。0.18 M NaClを含有している1 0
 mM )リス−CI!(pH7,5)でカラムを洗滌
すると、HBsAgが定量的に回収される。
HBsAg  10〜20mg1こ対してDE−52約
1−を使用する。
実施例2の全体を通算しで、HBsAgの収率は約80
%である。実施例1または実施例2に記載した方法で製
造したいずれの生成物の純度も、はぼ同等である。
実施例3 マウスの力価検定により、実施例1のリン酸アルミニウ
ム・アジュバント・ワクチンを、(a)この方法でリン
酸アルミニウムを水酸化アルミニラムに代えて調製した
水酸化アルミニウム・アジュバント・ワクチン、および
(b)メルク、シャープ、アンド、ドーム社(Merk
  5harp and Dohme )によって市販
されているヘプタバクスB (HeptavaxB)と
比較した。その結果は第1表に示した通り、市販製剤と
比較して、この発明のワクチンの力価が高まっているこ
とが証明された。
第1表 マウス力価検定3 血清陽転率(%) 0、030      5    20     75
0、156      55    85     9
50.625      85    85    1
002.5       90    95    1
00ED5(a’     1.50μg   0.0
93μg  0.039μg相対力価     1.0
     1.6   3.83アルミニウムゲル・ア
ジュバントを含有するワクチン1rn!、づつをマウス
に腹腔内注射した。注射後28日目に、マウスを瀉血し
、その血漿画分を、オーサブ(Au5ab )放射線免
疫検定法〔アボット・ラボラトリーズ(AbbottL
aboratories ) liコより7、抗HBs
抗体の存在を試験した。
51群20匹のマウスを使用、。
ば cED5o△マウスの50%が血清陽性となるワクチン
投与量を表わしている。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はいずれも組み換え体細胞培養から
HBsAgを精製する方法の手順を示す工程系統図であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(a)HBsAgを生産する組み換え体細胞培地中
    の宿主細胞残屑からHBsAgを分離し、(b)手順(
    a)で分離したHBsAgを濃縮し、(c)手順(b)
    で得た濃縮物にタンパク沈澱剤を加えて混入タンパク質
    の第1画分を沈澱させて該第1タンパク質画分を除去し
    、 (d)手順(c)で得た可溶性画分中のタンパク沈澱剤
    濃度を高めてHBsAgを沈澱させ、(e)手順(d)
    で沈澱したHBsAgを再溶解し、このようにして調製
    したHBsAg含有溶液を透析し、 (f)手順(e)で透析したHBsAg含有溶液をアニ
    オン交換床に通すことによつて該溶液を分別し、HBs
    Ag含有画分を少なくとも1画分収得し、そして (g)手順(f)で得たHBsAg画分をさらに精製し
    て、精製HBsAg生成物を調製する諸手順から成るH
    BsAgの精製方法。 2、手順(a)の培地が、実質的に血清を全く含んでい
    ない第1項に記載の方法。 3、手順(g)を、サイズ分画化によつて行なう第1項
    に記載の方法。 4、手順(g)のサイズ分画化をゲル浸透クロマトグラ
    フィーによつて行なう第3項に記載の方法。 5、アニオン交換床がDEAEセルロースからなる第1
    項〜第4項のいずれかに記載の方法。 6、該細胞がCHO細胞である第1項〜第4項のいずれ
    かに記載の方法。 7、手順(b)を限外濾過によつて行なう第1項に記載
    の方法。 8、沈澱剤が硫酸アンモニウムからなる第1項に記載の
    方法。 9、タンパク沈澱剤がポリエチレングリコールからなる
    第1項に記載の方法。 10、(a)HBsAgを生産する組み換え体細胞培養
    培地中の宿主細胞残屑からHBsAgを分離し、 (b)分離したHBsAgを、HBsAgに特異性を有
    するモノクロナール抗体を含有している免疫親和性吸着
    剤カラムに通して、HBsAgを吸着させ、そして混入
    不純物を除去し、 (c)該カラムに溶離液を通して、吸着しているHBs
    Agを溶離させ、そして (d)該溶出液をアニオン交換床に通すことにより、該
    溶出液中のHBsAgを分画して精製されたHBsAg
    含有画分を少なくとも1画分収得する諸手順から成るH
    BsAgの精製方法。 11、手順(a)の後であつて、手順(b)の前に、分
    離したHBsAgを濃縮する第10項に記載の方法。 12、手順(e)の後であつて、手順(g)の前に以下
    の操作を行なう第11項に記載の方法: (e)該濃縮液にタンパク沈殿剤を加えて汚染タンパク
    質の第1画分を沈殿させ、そして該第1タンパク質画分
    を除去し、 (f)手順(e)からの可溶画分中のタンパク質沈殿剤
    の濃度を増大させてHBsAgを沈殿させ、そして (g)手順(f)からの沈殿したHBsAgを再溶解し
    、この様にして形成させたHBsAg含有溶液を透析す
    る。 13、精製したHBsAg含有画分中のHBsAgをサ
    イズ分画して更に精製する第11項に記載の方法。 14、該サイズ分画をゲル浸透クロマトグラフィーによ
    つて行なう第13項に記載の方法。 15、第1項〜第14項のいずれかに記載の方法によつ
    て生産された精製HBsAg生産物。 16、第15項のHBsAgを含有するワクチン。 17、燐酸アルミニウムアジユバント、水酸化アルミニ
    ウムアジユバントおよびその混合物からなるアジユバン
    トと混合された第16項に記載のワクチン。 18、該アジユバントが燐酸アルミニウムアジユバント
    からなる第17項に記載のワクチン。
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