JPS6135675Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシヤツタスラツト用横枠材、特に閉じ
た状態においては各々垂立されかつ互に上下に連
接されるシヤツタスラツト用横枠材に関するもの
である。

現在この種のシヤツタ装置として第１図及び第
２図に示すように、閉時においては垂直に延びる
ガイドレール１に沿つて垂直方向に連続るよう互
に連接された状態となり、又開時においては前記
ガイドレール１の上端部に設けた収納ボツクス２
内において立て並べた状態で収納されるよう、順
次のスラツト３をリンク機構４により連結せしめ
て構成たものが知られている。即ちガイドレール
１は収納ボツクス２内において水平に延びる部分
を有し、各スラツト３の上縁はリンク機構４の一
端が枢着されると共に、その他端が閉時当該スラ
ツト３の上方に隣接するスラツト３に対し回動自
在でかつスラツトの端縁に沿つて摺動自在に枢着
され、従つて閉時においては垂直方向に連続して
遮断壁を構成し、開時は前記収納ボツクス２内に
おいて各スラツト３がガイドレール１の水平部分
により吊下された状態で横方向に積重するように
収納される。

尚５はスラツト搬送チエーン、６は駆動軸、１
８はモーター軸、１９は動力伝達用チエーンであ
る。

面に斯かるシヤツタ装置のスラツトにおいて
は、閉時隣接するものが互に前後方向に変位しな
いものであることが望ましい。

本考案はシヤツタスラツトの上縁又は下縁に設
けられ、以上の要請を満足せしめることのできる
シヤツタスラツト用横枠材を提供するものであ
る。

以下図面によつて本考案の一実施例を説明す
る。

第３図は、この考案に係るシヤツタスラツト用
横枠材を適用したスラツト３の正面図、第４図
は、第３図のＡ−Ａ線断面図である。尚、第１図
および第２図と同一又は相当部分は同一符号を以
つて示す。

この考案に係るシヤツタスラツト用横枠材Ｆ
（以下横枠材という）は、第３図示のように、後
述する連結部材によつて、スラツト３の上縁およ
び下縁のそれぞれに固定されている。図において
Ｐは例えばガラス、プラスチツク等から成るパネ
ル、ｆは横枠材Ｆの両側に固定された縦枠材、P₁
は前面側のパネル補強材である。

そして、第４図に示すように、この考案に係る
横枠材Ｆは、断面形状が均一で大略コ字形となる
よう、互に対向して延びる両脚板部７，７と、そ
の両側においてこれら両脚板部７，７を連結する
中央板部８とを一体の金属板により折曲形成せし
め、更に前記両脚板部７，７と中央板部８とはそ
れぞれ外方に突出する弯曲部９，９を介して連続
せしめると共に、前記中央板部８にはその中央に
長さ方向に延びる凹溝１０を形成する。この凹溝
１０はその開口幅より底部幅の大きい内方に広が
つた形状とする。又前記両脚板部７，７の外端縁
には、各々内側に弯曲する補強用折返し部１１，
１１を形成するのが好ましい。

斯かる構成の横枠材Ｆは、スラツトを構成する
パネルＰ、パネル補強材P₁，P₂の上方及び上縁及
び下縁に、ネジ１２ａを介してパネル補強材P₁，
P₂に固定された補強部材１２およびこれに嵌合し
たブラインドリベツト１３によつて固着されてい
る。そして、この横枠材Ｆの凹溝１０がそれぞれ
外方を向きに開口した形で配置されている。

また、パネルＰの上縁側の横枠材Ｆの凹溝１０
にはパネルジヨイント１４が係合保持されてい
る。即ち、このパネルジヨイント１４は、その断
面が前記凹溝１０の断面と適合する形状を有する
基部１４Ａと、この基部１４Ａより突出し少くと
もその頭部が凹溝１０の開口の幅と適合する幅を
有する突部１４Ｂとより成り、その基部１４Ａは
凹溝１０内を長さ方向にのみ摺動自在であるか
ら、これを前記横枠材Ｆの端部より凹溝１０内に
挿入せしめることにより係合保持せしめ、以つて
シヤツタスラツトを構成せしめる。尚前記基部１
４Ａの底面には、前記ブラインドリベツト等１３
の内端との衝突を避けるための溝１５を形成する
ことができる。

本考案に係る横枠材Ｆは以上のような構成であ
るから、全く同一の構成のものをパネルＰ、パネ
ル補強材P₁，P₂の上縁及び下縁に設け、更にパネ
ルジヨイント１４を設けることにより、例えばパ
ネルＰ、パネル補強材P₁，P₂の上縁における横枠
材Ｆに設けたパネルジヨイント１４の突部１４Ｂ
がシヤツタの閉時、当該スラツト３の上部に隣接
して位置されるスラツト３における下部の横枠材
の凹溝１０に挿入されることとなり、これらの変
位が防止され、シヤツタとしての機能がより完全
となると共に風等に対して騒音の発生を抑制する
ことができる。

また、各横枠材Ｆは、一枚の折曲金属板で形成
され、しかも中央板部８が両脚板部７，７に対し
弯曲部９，９を介して連結されているため、十分
な強度と中央板部８における適当な弾性を得るこ
とができ、従つて閉時のスラツト３間の密着性を
飛躍的に向上せしめることができる。

また、横枠材Ｆは均一な断面形状を有するた
め、例えばロール成形及び押出し成形等により安
価に作ることができ、しかも、パネルＰ、パネル
補強材P₁，P₂の上下両縁に同一形状なので、各ス
ラツト３の上下縁に同一のものを用いることがで
き、コストの大幅な低減が図れる。

以上のように、この考案によれば、上下共同一
断面の特殊形状をした１枚の折曲金属板でスラツ
トの横枠材を形成したので、適当な弾性が得ら
れ、閉時のスラツト間の密着性を飛躍的に向上で
き、また、製造コストの大幅な低減が図れる。

以上のように本考案によれば極めて簡単な構成
により、スラツトの横枠として、スラツトの上縁
及び下縁の何れにもその同一のものが用いること
ができて十分な強度を有し、しかもパネルジヨイ
ントにより好ましい閉状態が得られるシヤツタス
ラツト用枠材を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はそれぞれこの考案に係る横
枠材が適用されるシヤツタ装置の閉状態及び一部
開いた状態を示す説明用断面図、第３図はこの考
案に係る横枠材が適用されたスラツトの正面図、
第４図は第３図のＡ−Ａ線断面図である。 １……ガイドレール、２……収納ボツクス、３
……スラツト、４……リンク機構、５……搬送チ
エーン、６……駆動軸、７……脚板部、８……中
央板部、９……弯曲部、１０……凹溝、１２……
連結部材、１４……パネルジヨイント、Ｐ……パ
ネル、P₁，P₂……パネル補強材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両側部がガイドレール１の溝に昇降自在に係合
   し、相互に連結されたスラツト３の横枠であつ
   て、該スラツト３の上縁および下縁に固着配置さ
   れたシヤツタスラツト用横枠材において、上記ス
   ラツト３の上縁および下縁に沿つてそれぞれ固定
   された両脚板部７，７およびこの両脚板部７，７
   に弯曲部９，９を介して連結した中央板部８とか
   ら成り、均一な断面形状でかつ左右対称形状の一
   枚の折曲金属板で形成された同一形状の一対の横
   枠材本体Ｆと、この横枠材本体Ｆの上記中央板部
   ８に形成され、該横枠材本体Ｆの長手方向に伸び
   た凹溝１０と、上記スラツト３の上縁側の上記横
   枠材本体Ｆの上記凹溝１０に係合され、該横枠材
   本体Ｆから突出し、かつその幅が上記凹溝１０の
   開口幅とほぼ同一の突部１４Ｂを有するパネルジ
   ヨイント１４とを備えたシヤツタスラツト用横枠
   材。