JPS6133239B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は重なり合つて搬送される複数枚の紙幣
を整列する方法及びその装置に関する。

重なり合つている複数枚の紙幣をその搬送過程
において整列すべきことは多々あり、例えば、自
動預金機や自動販売機において受け入れた複数枚
の紙幣を金庫に重合して収納する場合、紙幣を正
確に重ね合わせておく必要がある。

このように紙幣を正確に重合させる必要性が
多々あるが、重なり合つている複数枚の紙幣を整
列する従来技術では、整列位置においてストツパ
ーにその紙幣を一方向から打ち当てて整列してい
る。

しかしながら、この場合、紙幣が３枚以上重な
つていると、両サイドの紙幣にはさまつている中
央の紙幣は搬送手段に直接触れないために凹凸状
に取り残されて正確に重合されないという欠点が
あつた。

そこで、本発明者は上記に鑑み研究を進めた結
果、複数枚の紙幣が不揃いに重なり合つていても
それらを正確に整列されるようにする簡単な整列
方法及びその装置を開発した。

すなわち本発明は、重なり合つている複数枚の
紙幣を整列する方法において、整列搬送路８上で
紙幣の長さを光検知器１９，２０で検出して、そ
れが所定長さを越えているかどうかによつて、紙
幣が整列しているかどうかを判定し、判定した結
果、紙幣が整列していないと判定された際には前
記紙幣の前記各光検知器１９，２０の外側の前記
整列搬送路８上に設けた複数個のストツパー１
７，１８間で前記紙幣をそれらストツパーに衝突
するようにして往復動させることにより、重なり
あつている紙幣を整列することを特徴とする紙幣
整列方法、及び重なり合つている紙幣の整列搬送
路８、この整列搬送路８の両側に設けられたスト
ツパー１７，１８、前記整列搬送路８上に設けら
れた重合した紙幣の長さを検出する光検知器１
９，２０、重合する紙幣の長さが所定の寸法より
長いか否かを前記光検知器１９，２０からの信号
に基づき判定する判定回路２１と、この判定回路
２１によつて所定の寸法より長いと判定されたと
きに出力する信号に基づき、前記重合する紙幣を
ストツパー１７，１８間で往復動させる制御回路
２２とから構成されてなることを特徴とする紙幣
整列装置である。

以下、本発明を図面に示す実施例に基づき説明
する。

第１図において、１は紙幣鑑別装置で、紙幣挿
入口２から挿入された紙幣を真偽判定して真紙幣
のみを内部に取り込む。この取り込んだ紙幣を更
に内部に搬送する搬送路３はローラ４，４に掛け
回したベルト５に、ローラ６，６に掛け回したベ
ルト７を接合した構成となり、紙幣の中央寄りを
挟持して搬送する。搬送路３に交差する整列搬送
路８は、ローラ９，９に掛け回したベルト１０
に、ローラ１１，１１に掛け回したベルト１２を
接合した第１プール部１３と、前記ベルト１０
に、ローラ１４，１４に掛け回したベルト１５を
接合した第２プール部１６とからなり、紙幣の両
側を把持して搬送する。

１７は整列搬送路８の第１プール部１３に固設
したストツパーで、このストツパー１７の反対側
の第２プール部１６にストツパー１８が固設して
ある。１９はストツパー１７を基点にして紙幣１
枚の長さより広い間隙を離して設けた紙幣の光検
知器で、この光検知器１９に対応してストツパー
１７に近接して別の光検知器２０が設けてある。
２１は両光検知器１９，２０からの信号１９ａ，
２０ａにも基づき紙幣が完全に重なり合つたかど
うかを判定する判定回路で、整列時に一定時間経
過した後も光検知器１９にて紙幣を検知していた
場合に信号２１ａを出力する。

２２は制御回路で、少なくとも、判定回路２１
から信号２１ａが出力されたときにモータ２４を
逆転してプツシヤー２３の下側にある紙幣を後退
させて一定時間、ストツパー１８に打ち当てた後
再度モータ２４を正転してその紙幣を搬送してス
トツパー１７に打ち当てる機能を有している。こ
の装置では搬送路３から紙幣を挿入して搬送路８
にて重合し、整列することもできる。

プツシヤー２３は紙幣収納時に光検知器２０に
て紙幣を検知していて光検知器１９にて紙幣を検
知していなかつた場合に、図示していない下降装
置（公知の技術として種々提案されているので詳
細な説明は省略する）によつて１上下動し、両側
を把持されている紙幣の中央部を押し下げ、その
紙幣を金庫２５に収納せしめる。

このように、この実施例では紙幣が整列されて
いない場合には搬送路に固設したストツパー間を
往復動してその紙幣の前後端をストツパーに打ち
当てるので、紙幣を正確に重ね合わせることがで
きる。

以上の説明から明らかなように本発明によれ
ば、重なり合つている複数枚の紙幣を搬送路上で
簡単かつ正確に整列することができ、従来技術が
大巾に改善されるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例装置の概略側面図であ
る。 ３：搬送路、８：整列搬送路、１７，１８：ス
トツパー、１９，２０：光検知器、２１：判定回
路、２２：制御回路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 重なり合つている複数枚の紙幣を整列する方
   法において、整列搬送路８上で紙幣の長さを光検
   知器１９，２０で検出して、それが所定長さを越
   えているかどうかによつて、紙幣が整列している
   かどうかを判定し、判定した結果、紙幣が整列し
   ていないと判定された際には前記紙幣の前記各光
   検知器１９，２０の外側の前記整列搬送路８上に
   設けた複数個のストツパー１７，１８間で前記紙
   幣をそれらストツパーに衝突するようにして往復
   動させることにより、重なりあつている紙幣を整
   列することを特徴とする紙幣整列方法。 ２ 重なり合つている紙幣の整列搬送路８、この
   整列搬送路８の両側に設けられたストツパー１
   ７，１８、前記整列搬送路８上に設けられた重合
   した紙幣の長さを検出する光検知器１９，２０、
   重合する紙幣の長さが所定の寸法より長いか否か
   を前記光検知器１９，２０からの信号に基づき判
   定する判定回路２１と、この判定回路２１によつ
   て所定の寸法より長いと判定されたときに出力す
   る信号に基づき、前記重合する紙幣をストツパー
   １７，１８間で往復動させる制御回路２２とから
   構成されてなることを特徴とする紙幣整列装置。