JPS6131382A - 化合物半導体単結晶の引上方法 - Google Patents

化合物半導体単結晶の引上方法

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JPS6131382A
JPS6131382A JP15090084A JP15090084A JPS6131382A JP S6131382 A JPS6131382 A JP S6131382A JP 15090084 A JP15090084 A JP 15090084A JP 15090084 A JP15090084 A JP 15090084A JP S6131382 A JPS6131382 A JP S6131382A
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crystal
melt
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    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B15/00Single-crystal growth by pulling from a melt, e.g. Czochralski method
    • C30B15/30Mechanisms for rotating or moving either the melt or the crystal
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (7)技術分野 口の発明は化合物半導体単結晶の引−L方法に関する。
化合物半導体単結晶は、GaAs、InP、InAs、
GaP、InSb、・・・・・ などの多様な組合わせ
のものがある。構成元素の内、V族元素は解離圧が高い
ので、ストイキオメトリツクな単結晶を引上げる事が難
しい。
化合物半導体単結晶を引上げるためには、LEC法(液
体封止チョクラルスキー法)が、最も良く用いられる。
LEC法は、円形ウェハを得やすく、Orなどの不純物
を特にドープしなくても半絶縁性の単結晶を成長させる
事ができ工業的に優れた方法である。
(イ) LEC法の欠点 LEC法は、化合物半導体の原料融液の上を液体カプセ
ル剤で覆い、不活性気体により、WIatm〜数十at
mの圧力をかけ、■族元素の逃げを防ぎながら、種結晶
を使って、原料融液から単結晶を引上げるものである。
LEC法によって引上げられた単結晶は、液体カプセル
の上方の空間で、不活性ガスの対流により、強く急激に
冷却される。熱歪みが入りやすく、このため格子欠陥が
多数発生する。
屯結晶インゴットをスライスしてウエノ・とじ、エツチ
ングして、エッチピット密度(EPD)を測定すると、
1万/備2〜十万/ cm2にも達する。
(つ)  LEC法の改良 このようなLEC法の欠点を解決するためには、様々な
提案がなされている。
ひとつは、冷却中の単結晶の内部に強い温度勾配が生ず
るのを防ぐという考え方である。このためには、不活性
気体の対流による冷却を抑制しなければならない。
液体カプセルの厚さを増加し、単結晶を液体カプセルの
中に閉じ込めたまま徐々に冷却する、というルが考えら
れる。これは、大量の液体カプセル剤を必要とし、液体
カプセル剤の粘性によって、単結晶の直径制御が難しく
なる、などの欠点があるが、それでも実施可能である。
今ひとつは、ヒータを2以上用い、又、適当な保温筒を
用いて、単結晶が冷却されてゆく領域の温度を比較的高
温に保持し、軸方向の温度勾配を小さく保ちながら、徐
々に冷却してゆく、という方法である。これは、液体カ
プセル剤より上方の空間の均熱性を従来のLEC法より
も高めようとするものである。
LEC法を改良するための第3の提案は、構成元素と同
じ電気的性質を持つ等電子不純物をドープする、という
ものである。等電子不純物というのは、■−v族化合物
半導体の場合、その構成元素以外の、■族又はV族の元
素を少量、不純物として添加する、という事である。
例えばGaAs単結晶の場合、In、B、Sb、he、
P、等が等電子不純物である。
これら等電子不純物を結晶中に1Ofl 以上ドープす
ると、EPDが著しく減少する事がある。等電r−不純
物の全てがそういう作用をもつのではなく、全く効果の
ないものもある。
例えば、GaAsには、In、Sb、Bなどを等電子不
純物として加える。これらの不純物がなぜEPDを減少
させるのか、未だ明確ではない。
例えば、Inは偏析係数が0.1であるから、結晶内に
前記の濃度で含ませるためには、融液中にはその10倍
の濃度で含まれでいなければならない。
高濃度の不純物を含んだ原料融液から、単結晶を引1.
げてゆくと、偏析係数が1より小さい場合、不純物濃度
が徐々に増加してゆく。
1犠液中の不純物濃度が高くなるので、単結晶の中へ摂
取される不純物の濃度も高くなってゆく。
?11結晶の18部−r:ノIn9度が例エバ5×10
18ff−3りとすると、胴部、底mはもつと高い濃度
になる。
不純物濃度が高くなりすぎると、ドーパントの析出が始
まる。析出があると、この部分は、半導体素子を作製す
るための基板として用いる事ができない。
不純物を添加してEPDを減少させるというLEC法に
は、逆に不純物の析出という新たな間頌が発生した。
不純物濃度が高いと、早い段階で不純物の析出が始まる
。不純物濃度を低くすると、析出の開始は後へずれるが
、十分なEPDの減少効果が得られない。
に)) スーパークーリング なぜ析出が起こるのか9 これが問題である。
析出の開始は、濃度によるが、濃度だけが析出の開始を
決定する因子ではない。引上げ速度にも依存する。一般
に、引上げ速度の遅い方が、析出の始まりは遅い。
さらに、LEC法を改良するために、単結晶をできるだ
け低い温度勾配の状態で冷却するようにしているが、こ
のようにすると、析出の開始は、かえって早くなるよう
である。
このように、EPDを改善するための2つの方策、つま
り、等電子不純物添加、低温度勾配ドの冷却という事が
、逆に新たな析出の問題を深刻なものにしている。
前述したように、引上げ速度を遅くすれば、析出の開始
は遅くなるが、一様に遅い速度で単結晶を引上げるとす
れば、結晶成長に必要な時間が長くなりすぎて、経済的
に難点がある。
本発明者は、析出の開始が濃度だけによらない事、温度
勾配や引上げ速度にも依存する事から、不純物析出の原
因が、スーパークーリング(supercooling
過冷却)にあるのではないか、と考えた。
スーパークーリングについては既に、発生条件について
考察がなされている。
スーパークーリングの発生する条件は、で表わされる。
ここで、Kaは実効偏析係数である。
G、は界ぼ【I近くの液体側の温度勾配である。Rは引
[−げ速度である。ここで括弧書きにしてCを付したも
のは、臨界条件である事を意味しており、これは、 で与えられる。kは平衡偏析係数で、ΔTは、不純物が
融液中に含まれる事による融点降下である。
Dは不純物の結晶中に於ける拡散係数である。
偏析係数がkである不純物の濃度Cは、結晶引上げとと
もに、次のように変化する。
C”  co(1g)      (3)である。gは
固化率で、全体のMlO内、gだけ結晶化したという割
合を示す。CDは最初の融液中の不純物濃度である。
実効偏析係数Keは、次の式によって与えられる。
δは5olute 腋−可逆yerの厚さである。平衡
状態では、δは0である。これは、次の式で与えられる
チョクラルスキー法の場合、 δ(cz法)=1.602’w″/′(5)によって与
えられる。νは動粘性係数で、ωは、栄結晶とルツボの
相対角速度である。
融点降下Δ丁は、融液中に含まれる不純物濃度に比例す
るので、比例定数をmとして、ΔT  =  mc  
       (6)である。
(1)、(2)、(3)、(6)式から、スーパークー
リングが発生する条件は、 とtI〔る。Rδ/Dが十分lより小さいとすると、K
6は殆んどkK等しい。この近似の場合、スーパークー
リングの配子条件は、 によって与えられる。
LEC法に於て、(5)式よりRδ/Dをおおざっばに
評価すると、GaAsの場合、 v  ”;:  4X10  cd/511cD”  
lXl0  cd/sec であり、回転数は、例えば上軸(結晶側)の回転75E
+2RPM、下軸(ルツボ側)ノ回転fr: −2OR
PMであるとする。角速度ωは、 ω ””  2.3 / sec となる。δはこの時、 δ =  0.02a となる。引上げ速度を例えば、lQ朋/Hとすると、こ
れを秒に直して、 R=  2.8 X 10  Cm/ sacである。
この場合、 となって、1よりはるかに小さい。従って、実効偏析係
数には、IV−衡偏析係数kにほぼ等しいという°1丁
ができ、(8)式の不等式が近似的な条件を与える。
(6)式の融点降下は、GaAs中のInのダラム当量
Nによっても表わす事ができ、これは360°C/グラ
l、当ちtである事が分っている。
△T  =  36ON      (9)である。G
aAs中のInの重量%をWで示すと、GaAs ノ゛
I2均原子組が72.3、Inの原子量が114.82
である“ISから、 N  =  0.68W      (10)である。
融点降下ΔTは、Wによって、Δ T   二   2
27  W           (11)と表わす°
ISもできる。
(11)のWは、tυ期の原料融液中に於けるInの重
11’(’芹f W。とすると:(3)式と同じ変化を
する。
w(、、Glをパラメータとすると、(8)式の条件は
(スーパークーリングを起を条件) O によって表わされる。Qは である。
k  =  0.1 とDの値を代入すると、 となる。
例えば、G、 = 50°CA、 WO=0.015 
(1,5wt%)とすると、スーパークーリングを起こ
さない条件は、 R≦1.62X10  (1−g)・ α/ sac 
 (14)となる。単位をm / Hに直すと、スーツ
ぐ−クーリングを起こさない条件は、 R≦   58(1−g)”    露薦/H(15)
となる。
0)  スーパークーリングを起こさない条件スーパー
クーリングが起らない条件は、(12)式から、 O である。
ここで、引にげ時間tと、引上げられて固化した部分を
表わ・す固化率について函数形を仮定してlit算する
中、結晶の断面積をS1密度をρ、初期原料融液の重量
をWとすると、一定の速度R8で引上げたとすると、金
融液が固化したとする極限で、長さは、W/ρSになる
。引−Lげに要する時間はW/ρSR8である。
一定の速度でなくて、例えば、固化率gの函数として、
(0<h<1) R”  Ro(1g)’  ”    (17)として
引上げたとする。Rを時間tで積分したものが、単結晶
の引上げられた高さであり、これにρSを乗じると、単
結晶の重量になる。これをWで割ると固化率gである。
従って、 これを微分すると、 この微分方程式を、t−0でg−0という初期条件で解
くと、 となる。h=1の時、定速引−トげ条件である。
hは0から1までの定数である。hが小さくなるに従い
、全量を引上げるための時間は、hに反比例して増大し
てゆく。
(20)を(17)に代入すると、時間の函数としての
引にげ速度Rを得る。
第1図は、LEC単結晶引上げに於て、固化率gと、引
1−げ速度の関係を示す。
横軸は同化率gで、原点Oは、固化率が0であり、右端
のU点は固化率が1である。(12)、(16)式の条
件を、グラフ上に曲glPUで表わす。これより1が(
12)式のスーパークーリングの起る領域である。斜線
を附して示している。スーパークーリング曲線をfとす
る。
OPUの部分がスーパークーリングの起らない領域であ
る。同化率gの函数としての引上げ速度Rは、0PUO
中にあるのが望ましい。
従東は、引−にげ速度Rは一定値であった。こね’f 
ROとする。従来法は、この図でACによって示す°I
Sかできる。
直線ACと、スーパークーリング曲線fはE点で交差す
る。この時の固化率をg2とする。この時以後、Inの
析出が始まるものと考えられる。
先に示した(17)〜(21)式は、AUを結ぶ曲線a
に対応している。
(力)  LEC単結晶引上げ装置 第2図はLEC単結晶引上げ装置の断面図である。
ルツボ1は、サセプタ2によって支持され、下軸3がサ
セプタ2を支持しでいる。下軸3は、回転昇降自在であ
る。
ルツボ1の中には、化合物半導体の原料となるべき融液
4と、これを上から覆う液体カプセル剤5が収容されて
いる。
不活性気体6が液体カプセル剤5に高圧を加えており、
■族元素の揮散を防いでいる。
上軸7は、回転昇降自在に設けられており、下端に種結
晶8を取付けている。種結晶8に続いて、原料融液4か
ら、化合物半導体の単結晶9が引にげられてゆく。
耐圧容器10は、これらの装置を囲んでおり、不活性気
体6に数atm〜数十atmの圧力を加える115がで
きるようになっている。
ヒータlL12は、ルツボ1のまわりと、その1一方に
設けられ、原料融液4を融かし、さらに、引−1−けら
れた11.結晶の冷却条件を規定する。いずれもカーボ
ンの抵抗加熱ヒータである。
耐圧容器10の外側には、磁石13が設けられ、原料融
液4の中に強い磁場を発生するようにしている。
磁石13は必ずしもなくても良い。
磁場の作用は、原料融液中の対流を抑制する事である。
対流を抑制すると、融液の擾乱が少なくなり、固液界面
の変動が抑えられる。この意味では、すでに提案されて
いる。直接にはEPDを減少させるためである。
本発明に於て磁場の作用は、そうではなくて、対流を抑
制する事により、融液中での温度勾配G。
を高める”1fと、融液の固液界面近傍の温度変化を抑
制する15にある。G、を高めると、第1図のスーパー
クーリング曲線rが」三方へ変化する。(12)、(1
6)式からこれは明らかである。fが上へゆくと、引上
げ速度Rの存在領域が増えてゆき、スーパークーリング
が起こりにくい。
温度変化の点については、次に説明する。
引上げ速度Rがたとえ一定であっても、固液界面から測
った、単結晶中の任意の固定点の高さを時間微分したも
のが常にRに等しいわけではない。
固液界面の高さ自体が変動するからである。これがス)
 IJエーショソの発生する原因である。
固液界面のフラクチュエーションは、2つの要因がある
、と考えられる。ひとつは、この近傍全体の温度Tbの
時間的変化によるものである。これは、ヒータのパワー
変動や、対流の状態変化などによって起こるものである
。時間的に変化するという意味でTb(t)と書く。
もうひとつは、単結晶の固液界面近傍における円周方向
の温度差である。温度差の変化の分布については、高次
モードまでありうるが、最低次モードが最も大きい温度
差を与えるから、最低次(1次)モードを考える。温度
差をΔTaとすると、角連ノ(ωで、すを結晶が液に対
して相対回転している場合、円周の任意の一点に注目す
ると、その温度喰化はΔTa sin w tによって
与えられる。
結局、固液光面近傍の温度ゆらぎの時間変化は、−(T
b(t)十ΔTas+ncu t  )      (
22)t によって与えられる。
一方、単結晶のある特定の一点の、その直下の固液界面
からの高さは、はぼRに比例して増加してゆくが、前記
の温度フラクチュエーションがあると、必ずしもそうで
はなくなる。ある一点の固液W而からの高さをR(t)
とすると、定常引上速さR8に対し、 という関係が成り立つ。これを と書くと、βを回転ストリエーション係数といい、αを
非回転ストリエーション係数という。
Ro G e である。例えば、 Ro =  2.78 X 10  ff/sac  
 (27)(10fil/H) Gl=50°C/ crR(28) ω二2.3 rad / sec (22RPM) (
29)とすると、 β =  165.8ΔTa      (30)α 
 二    71.9              (
31)となる。
α、βが大きいので、R(t)はRoに近い値ではなく
、100倍程度になる事もある。例えばa Tb/a 
を言 1°C/ seaであるだけで、R(t)は、R
oの約70倍になる。
磁場を印加すると、対流が抑えられるので、a Tb/
 a tの値を小さくする事ができる。このためl R
(t) lの最大値を小さくできる。R(t)が瞬間的
であっても、大きくなりすぎると、スーパークーリング
条件が満たされ、スーパークーリングが発生する。磁場
の作用は、Tbの変動を減じ、スーパークーリングを防
止する、という事もある。
第2図に於て、下軸と上軸とを回転させながら相対速度
Rで小結晶9を引上げてゆく。
引1げ速度Hの時間依存性を与える事が本発明の目的で
ある。
引上げ速度Hの−L限は、スーパークーリング条件たけ
によって決まるのではない。これは析出の問題である。
より重要な条件ゆ、EPDを減する、というJGであっ
た。
EPDは既に述べたように、LEC法による単結晶イン
ゴットから取ったウェハに数多く現われる。
EPDの生ずる理由はいくつもあるが、ひとつは、単結
晶が急速に冷却され歪みが入り易い、という事であった
。冷却を遅く、一様にするためには、引上げ速度Rを成
る程度小さくしなくてはならない。
そこで、従来は、EPDを減すという[」的から、一定
の引上げ速度R0が選ばれてきた。
これは、第1図に見るように、g−Oに於けるスーパー
クーリング点Pよりも下にある。
スーパークーリングを起こさない、という観点から見れ
ば、第1図の固化率・引上げ速度曲線に於て、R(g)
は、OPUの中の任意の一価函数であれば良い事になる
しかし、EPDなどの点から、引上げ速度の−L限が、
これとは別に与えられる。
従って、本発明に於ても、ある値R8から引」−げ速度
の変化を始めるようにした方が良い。
(ト) 引上げ速度 R 第1図に於て、引上げ速度RがR8から出発するとし、
スーパークーリングを起こさないよう、単調減少函数の
形で変化するものとする。
従来法は、ACで示された直線でeを付しである。これ
はRがR6で一定である。E点でスーパークーリング条
件に達し、以後不純物の析出が始まる。固化率がg2〜
1の間は、もはや素子用基板を得る事ができない。
A点から出発し、右下りの曲線であれば、全て、g2よ
り遅い時期に、スーパークーリング条件に達するから、
析出が遅れ、有効に利用できる単結晶部分が多くなる。
曲線aはAUをなめらカイ接続するもので、(17χ(
21)式に対応するものである。h−にとすれば、曲J
Jaは、スーパークーリング曲線fを、単に縮少したも
のとなる。
第1図では、スーパークーリング曲線rが既知であると
しているが、(12)、(16)式に見るように、融液
中での温度勾配G、が、スーパークーリング条件に含ま
れる。この値は、常に知り得る値ではないし、制御可能
な変数でない事もある。ヒータ11.12の出力が制御
でき、上軸7、下軸3の回転数が制御できたとしても、
G、は必ずしも意のままに制御する事はできない。
このような場合、A点から出発し、スーパークーリング
曲線fを横ぎる事なくU点に至る函数形を確定する最も
安全な方法は、曲線aを選び、特にh≦にとする事であ
る。
このようにした曲線aは、fを越える事がない。
しかし、引上げ速度曲線をaとすると、時間がかかりす
ぎる、という欠点がある。
第3図は引上げ時間もと、引上げ速度Rの函数形を図示
するグラフである。
横軸は引上げ時間で、縦軸は引上げ速度である。
一点鎖線aが、第1図の一点鎖線aに対応している。こ
れは(21)式である。(2o)式からも明らかである
が、固化率gが1に接近した時の引上げ速度Rが非常に
遅いので、中々単結晶が引上げきれない、という事にな
る。
第3図に於てACは従来法を示している。時間はACの
長さで十分であり、この長さは、W/ρSR8である(
to)。
しかし、曲線aを選択すると、gン10近くで、引l二
げが殆ど行われなくなり、全部を引上げるには、W/ρ
5Rohの時間がかかる事になる。実際には同化率が、
0.8〜0.9で引上げを打ち切るとしても、画分と長
い時間が必要である。h = 0.1とすると、’&M
引−Lげeに比して、10倍の時間が必要になる( t
a )。
もつと理想的には、曲線dで示すADUの引上げ速度プ
ログラムを用いる事であろう。ADは−g m )V 
Roで引上げる。D点は、E点の手前であり、ここでは
析出は起らないものとする。DU間は、(17)式と同
様な式となる。但し、(17)式の中の1をD点での固
化率gdで置きかえる必要がある。
曲線dに対応する時間・引上げ速度曲線を第3図に示す
。ADから急激に降下する曲線となる。
しかし、aよりも、引上げに要する時間は短い。
tdて’Th1it引りげる事ができる。
曲線dは、スーパークーリング曲線fより、常にドにく
るように、変更点りを決定しなければなりtCいが、実
際に曲線fは確定できない場合が多い。このような場合
、D点のように、急激にRを変更する点が含まれるもの
よりも全体の変化が滑らかな曲線の方が良い。
この場合は、三点鎖線Cが選ばれる。これは、最初Ro
であるが、徐々にRを下げてゆくものである。fより常
に下にあるから、スーパークーリングは起らない。
但し、全量引上げに要する時間tcは、前例のtbより
も長くなる。
以上説明したa、c、dはいずれもスーパークーリング
を全く起こさないような引上げ速度プログラムを与える
。これらは、g=1の近傍でR−0に収束する函数であ
る。このため、不純物濃度が高いにも拘らず、スーパー
クーリングが発生しない。
しかし、反面、g−1の近傍での引上げが遅いため、引
上げ時間が極めて長くなる、という欠点がある。
そこで現実的に最も使いやすいのは、第1図に於て5曲
線のように、’g=1でU点に収束しない速度プログラ
ムであろうと考えられる。
これは、g・〜1で、有限のRを持っている。第3図で
は、tbで全量引上げとすると、この時、Rは有限であ
る。
0点を通らないから、g=1でRは有限で、最後まで、
有限の速さで引上げる事ができる。tbは、他のta 
−tc ”□ tdよりも小さくなる。曲線すは、Ro
の直線ACから、c、dより速く離れて減少するとして
いるが、この場合でも、tc、taより早く引りげが終
了する。
曲線すをもつと上へ引上げ、曲線Cに近付けると、もつ
とt−bは短かくなる。
反面、曲線すで与えられる引上げ速度プログラノ、は、
必ずスーパークーリングが起ってしまう、という欠点が
ある。
B点で、曲線すは、スーパークーリング曲線fと交わる
。この時の同化率をglとする。これ以後Inが析出す
る。g、〜1までの結晶の尾部は、析出があって、素子
基板として使用する事ができない。
しかし、析出の起るg、は、従来法によるg2よりも必
ず大きい。g2〜g、の部分が、本発明によって、利用
可能となる。
曲線すよりも、より大まかな引上げ速度プログラムも可
能である。
これは、固化率gとともに、Rを下げてゆくが、ある時
刻より以降は、一定速度にする、というものである。こ
れは、B点でスーパークーリングが起った場合、これよ
り後に、引上げ速度を遅くしても無意味である、という
考えに基づく。
実際には、B点は予め分らないから、適当な固化率の時
、つまり適当な引上げ時間の後に、引上げ速度を一定に
する。
汐)  実  施  例 2θ −3 (1)  Inを5.5×10cM  含んだ1.5 
kg I) GaAs融液から、直径2インチのGaA
s単結晶をLEC法で引上げた。
引上げ速度は、初期1011/)Iである。これを連続
的に3 mm / Hまで減少させ、以後3 mm /
 Hで引上げた。
でき上った単結晶は、In濃度が頭部で5.5×10c
m  であった。
頭部から固化率が0.62 (頭部から930gまでの
位置)の位置まで、Inの析出はなかった。しかも口こ
まで単結晶であった。
引トげ速度をlQgi/Hのままで引上げると〈従来法
)、同じ条件で、同化率が0.87 (555gまで)
まで析出がなく、単結晶であった。
(2)−にと同じ条件で、さらに磁場を加えた。融液中
央で、18000θの縦磁界である。
速度は最初I Q am / Hで、徐々に3朋/Hに
下げてゆく。この例では、固化率が0.75 (Li2
5g)まで、析出がなく、単結晶であった。
磁場を加え、速度をlQm/Hで一定にした時、同化率
が0.54 (810g )まで析出がなかった。
第1表に、食品部固化率を表にして示す。
第1表 食品部固化率 (ケ)  効   果 (1)不純物元素の析出が起りにくいので、高ドープ低
転位単結晶が高歩留りで得られる。
(2)単に引上速度を変化させるだけで良く、簡単に実
行する事ができる。引上時間は長くなるが、安価に改良
を行う事ができる。
(3)磁場を印加すると、なお効果がある。融液部の温
度勾配Gpが増加し、スーパークーリング曲線が、R(
g)曲線グラフにおいて上方へ移動し、析出が起りにく
くなるからである。
(コ)  用   途 GaAs、 InPSInAs、 GaP、 InSb
、 GaSb。
などI−V族化合物半導体単結晶で、不純物を高濃度に
ドープするものの成長に使う事ができる。
不純物は構成元素以外のIn、B、Sb、Si、Ga、
As、Pなどの元素である。
スーパークーリングは高濃度の時に起り易いので、不純
物濃度が、5×10〜8 X 10]9備−3(結晶頭
部)程度の高い領域に於て特に有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図はLEC単結晶引上げに於ける、固化率gと、引
上げ速度Rの関係を示し、スーパークーリングの起らな
い引上げ速度、スーパークーl) >グの起りにくい引
上げ速度のgに対する関係を図示するグラフ。横軸OU
は固化率gである。縦軸は引上げ速度Rである。a、b
、c、dは本発明方法の関係例を示す曲線である。eは
従来方法を示す。fはスーパークーリング曲線である。 第2図はLEC単結晶引上装置の一例を示す断面図。 第3図は第1図の固化率g1引上げ速度Hの曲線を、直
径の一様な単結晶を引上げるものと仮定し、時間tと引
上げ速度Hの関係を示すグラフに11シき換えたものを
示すグラフ。第1図と同じ速度函数a、b、c、d、e
には同じ附号を付している。ta 、 tb 、 −−
−td  は、これらの速度函数によって、全景を引上
げたとする時の必要な時間である。 1   ・・ ・ ・・  ル  ツ  ボ2 ・・・
・・・ サセプタ 3  ・・・・・・・  下   軸 4 ・・・・・・ 原料融液 5 ・・・・・ 液体カプセル剤 6 ・・・・・・・ 不活性気体 7  ・ ・・ ・  上   軸 8 ・・・・・・・種結晶 9 ・・ 単結晶 10  ・ ・・ 耐圧容器 11.12   ・・  ・・    ヒ  −  タ
13・・・・・磁石 発  明  者     盛   岡   幹   雄
清   水      敦 特許出願人 住友電気工業株式会社 第1図 第2図 手続補正書(自発) 昭和60年4月16日 特許庁長官 志 賀   学 殿 2、発明の名称 化合物半導体単結晶の引上方法3、補
正をする者 事件との関係  特許出願人 居 所大阪市東区北浜5丁目15番地 名 称 (213)住友電気工業株式会社代表者社長 
川 上 哲 部 4、代 理 人 曇537 住 所 大阪市東成区中道3丁目15番16号毎日東ビ
ル7041106(974)6321明細書の「発明の
詳細な説明」の欄 6、補正の内容 (1)明細書第4頁第4行目 「今ひとつは、ヒータを2以上用い、・・・・・・」と
あるのを、 「今ひとつは、ヒータを2個以上・・・・・・」と訂正
する。 (2)明細書第5頁第6行目 [Inは偏析係数が0.1であるから、・・・・・・」
とあるのを、 「Inは偏析係数が0.1〜0.15である・・・・・
」と訂正する。 (3)明細書第5頁第8行目 [その10倍の濃度で・・・・・・] とあるのを、 「その7〜10倍の濃度で・・・・・・」と訂正する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)液体カプセル剤によつて覆われ、In、B、Sb
    、Si、Ga、As、Pの内成分元素と異なる元素であ
    つてかつ偏析係数が1以下の元素の一種又は多種を不純
    物として高濃度に含む化合物半導体の原料融液から、種
    結晶を使つて単結晶を引上げる化合物半導体単結晶の引
    上方法に於て、単結晶の引上げ速度Rを成長の進行とと
    もに低下させてゆく事を特徴とする化合物半導体単結晶
    の引上方法。
  2. (2)原料融液がGaAsであつて、不純物がIn或は
    Bであり、不純物濃度が結晶頭部に於て5×10^1^
    8〜8×10^1^9cm^−^3である特許請求の範
    囲第(1)項記載の化合物半導体単結晶の引上方法。
  3. (3)引上げ速度Rが、初期は4〜15mm/Hであり
    、引上げの進行とともに、1〜5mm/Hまで徐々に低
    下してゆくものである特許請求の範囲第(1)項又は第
    (2)項記載の化合物半導体単結晶の引上方法。
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