JPS6379789A - 半導体単結晶の製造方法および装置 - Google Patents

半導体単結晶の製造方法および装置

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JPS6379789A
JPS6379789A JP22642786A JP22642786A JPS6379789A JP S6379789 A JPS6379789 A JP S6379789A JP 22642786 A JP22642786 A JP 22642786A JP 22642786 A JP22642786 A JP 22642786A JP S6379789 A JPS6379789 A JP S6379789A
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single crystal
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material melt
crystal
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JP22642786A
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Koji Tada
多田 紘二
Akihisa Kawasaki
河崎 亮久
Tomohiro Kawase
智博 川瀬
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (7)技術分野 この発明は、GaAs、 InP、 GaP、 Si、
 Geなどの半導体単結晶の育成方法及び装置に関する
特に、不純物をドーピングする場合、不純物濃度を均一
にするための方法および装置に関する。
ここで、不純物は、単結晶の電気的特性や結晶性を制御
するため1・でドープするもので% S1% S”% 
Zn%In%sbなどさまざまである。
半導体単結晶と、ここでいうのはバルク単結晶のことで
ある。エピタキシャル薄膜単結晶ではない。
半導体単結晶の製造方法としては、帯溶融法、ブリッジ
マン法、引上げ法などがある。
この内、引上げ法は、高純度の単結晶が得られる。大口
径化しやすい、などの特長があって、現在、最も広く行
なわれている単結晶成長方法である。
高純度の結晶が得られるのは、石英を容器として用いな
くてよいからである。ブリッジマン法は、石英ボートか
ら、Siが混入する惧れがある。
引上げ法は、るつぼの中に原料多結晶、不純物を入れ、
抵抗加熱ヒータ或は高周波コイルによって加熱し、溶融
した原料に、種結晶を漬け、回転させながら種結晶を引
上げることにより、単結晶を成長させてゆく方法である
石英るつぼにかわって、最近はPBNるつぼが使われる
ので、Siによる汚染の問題がない。
(イ)従来技術 単結晶には、不純物をドーピングすることも多い。
原料融液の中で、不純物の偏析係数kが1であれば、不
純物濃度は結晶の全体に於て均一になる。
しかし、多くの不純物について偏析係数には1ではない
ここで偏析係数というのは、固液界面に於て接する固相
と液相に於ける不純物濃度の比l として定義される。Csは固相に於ける不純物濃度、C
1は液相に於ける不純物濃度である。
多くの不純物について、kは1より小さい。
このような場合、結晶の中へ不純物が人やにくいという
事であるから、原料融液の不純物濃度が次第に濃縮され
てゆく。このため、引上げられた単結晶の上方(種結晶
に近い方)では不純物濃度が低く、下方(種結晶に遠い
方)では不純物濃度が高くなる。
初期の融液中の不純物をCo、固化率をgとすると、そ
の固化率に対応する結晶位置の不純物濃度Csは、 C5=kCo (1−g)k−1(2)によって与えら
れる。固化率というのは単結晶中の肩部の方からの距離
を実効的に表現する変数であって、肩部からその位置ま
での結晶の重量を、最初の原料融液の重量で割ったもの
である。
引上げの最初は、g=0に対応し、終期に於てgは1に
近い値となる。
(2)式からkが1より小さい時、g→1でCsが発散
する、という事が分る。実際には、g=1になるまで引
上げることはすく、るつぼ内)ζ、融液を残した状態で
引上げを終了する。
結晶の位置によって不純物濃度が異なる、というのは望
ましい事ではない。結晶全体に於て、不純物濃度が均一
でなければならない。
不純物濃度を一様にするための方法として、最も期待さ
れているのは二重るつぼ法であろう。
これは外るつぼの中に内るつぼを用いる。内るつぼの底
壁、側壁には原料融液が通る小さな穴がある。この穴は
、融液が通るが、不純物の拡散はないような、小さな穴
である。
原料融液は、内るつぼの中にも、外にも存在している。
内るつぼの中へ種結晶を漬けて単結晶を引上げる。最初
、内るつぼの中の不純物濃度を高くシ、(外るつぼの中
で)内るつぼの外の不純物濃度を低くしておく。
こうすると、内るつぼ中で不純物が濃縮されても、濃度
の低い融液が穴から流入するので、濃度は不変に保たれ
る。
これが二重るつぼ法の原理である。
しかし、実際には、穴を通して不純物の拡散があり、長
い時間のかかる結晶成長であるから、拡散の影響が色濃
くあられれる。やはり、成長の終期近くになって、不純
物濃度が高くなってしまう。
内るつぼの穴径を小さくすれば拡散も減少するが、そう
すると、原料融液がスムーズに流れない。
従って、二重るつぼ法であっても、不純物濃度を結晶全
体に於て一様にできるわけではない。
偏析係数(distribution coeffic
ient又はsegregat toncoeffic
ient)は、現象論的す値テアッテ、圧力、るつぼと
結晶の回転数などによって変わる。これは固定的な値で
はない。
しかしながら、偏析係数を変えるためにはどのようにす
ればよいのか?という事は従来、明らかではなかった。
従って、二重るつぼ法具上に、不純物濃度を一様にでき
るような方法はなかったといえる。
(ロ)磁場印加引上げ法 不純物濃度が単結晶中に於て不均一になる、というのは
引上げ法だけに限った問題ではない。ブリッジマン法に
於ても問題にはなる。
引上げ法の固有の難点は、結晶成長が行なわれている固
液界面近傍の温度が不安定である、という事である。
この原因のひとつに固液界面近傍での温度勾配が大きい
、ということがある。原料融液中に於て、下方が高温に
上方が低温になるので、激しい対流が起こる。
対流によって、結晶成長界面で激しい温度変動が生ずる
。このため、単結晶にストリエーションのような欠陥が
生じた。これは成長速度の遅速によって発生する縞模様
であって、単結晶を軸を含む断面で切って、適当なエツ
チング液によってエツチングする事によって出現する。
不純物をドープする場合、この縞模様は、不純物濃度の
ゆらぎに対応している。つまり、不純物濃度が短い周期
で変動するのである。
このような欠陥は、界面での対流による周期的な温度変
動に起因する。
原料融液の激しい対流を抑制するために、原料融液に強
い磁場を印加する方法が提案された。
磁場印加引上げ法と、仮に呼ぶ。
たとえば、特開昭60−16891号などに、磁場印加
引上げ法が述べられている。
原料融液に強磁場を印加すると、荷電粒子に強いローレ
ンツ力が働く。ローレンツ力は、磁力線のまわりに、荷
電粒子を拘束させる力であるから、荷電粒子が制動作用
を受ける。
原料融液は高温状態であるから、荷電粒子が存在する。
これらの動きが拘束されるから、融液全体の対流も制動
を受けることになる。
対流が抑制されると成長界面が平静になるから、温度変
動も小さくなる。
この結果ストリエーションが薄くなり、周期も広くなる
。また、不純物濃度の短い周期的変動もなくなる。
このように、磁場を印加するということは、原料融液の
対流を抑え、温度変動を抑制するという目的で行なわれ
た。
磁場印加引上げ法は、それゆえチョクラルスキー法(C
Z)、液体カプセル法(LEC法)において、よく知ら
れた引上げ法である。しかし、強力な磁場を印加するの
が難しくて、未だ研究用の段階である。
磁場印加の研究が進むにつれて、強い磁場を加えること
による、意外な効果が新たに見出された。
強磁場印加により、不純物の偏析係数kが1に近付く、
ということである。磁場印加時の実効偏折係数をkef
fとかく。これは磁場が強い時に1に近づく。
つまり、 6im keff = 1            (
3)H→■ という傾向が見出されたのである。もしも偏析係数が1
であれば、単結晶のどの位置に於ても、不純物濃度が均
一になるはずである。つまり、成長軸の方向において、
不純物分布が均一になる。
(3)式は、強磁場印加による新しい効果を表現してい
る。しかし、この収束性は、ホスト成分、不純物によっ
て異なる。一般に収束性はよくない。
かなや強い磁場をかけないと、偏析係数は1に近づかな
い。従来しばしば行なわれた1000〜1500ガウス
程度の磁場では、偏析係数を、変化させるにあたって殆
ど効果がない。4000ガウス〜5oooガウス程度の
強い磁場でなければならない。
に)発明が解決しようとする問題点 実効偏析係数kを1に近づけるために強磁場が要るとい
っても、不純物の種類によって、強磁場の程度が異なる
kがもともと1に近いものもあれば、1から遠いものも
ある。1に近いkであれば、これを1に近づけるのに要
する磁場は比較的少なくてよい。
しかし、1から遠いkであれば、より強い磁場を印加し
なければならない。
kの値自体だけでなく、磁場によるkの変化、すなわち
(ak/θH)の大きさにもよる。Hによる偏微分が小
さければ、kを1に近づけるために必要な磁場の値も大
きい。
このように、実効偏析係数kを1に近づけるために強磁
場が有効である、といっても、必要な強磁場は、不純物
やホスト結晶の種類によって相異する。
さらに、磁場の大きさを変化させなければならない他の
理由がある。
実効偏析係数keffが1に近付くといっても、近付く
だけであって、1にはならないし、1をこえる変化をす
るわけではない。絶対値11−klが、強磁場の作用に
よって減るだけである。
k<1の不純物の場合、磁場印加状態で引上げをすると
、やはり不純物濃度が引上げとともに上昇してくる。
不純物濃度の上昇にもかかわらず、結晶全長にわたって
不純物濃度を均一にするためには、固化率gの増大とと
もに、磁場の強さを小さくしてゆけばよい。磁場の強さ
を小さくしてゆくと、偏析係数が小さくなってゆくから
、原料融液中の不純物濃度が大きくなってきたとしても
、結晶中にとりこまれる不純物の量が相対的に減るから
、結晶中の不純物濃度の増大を抑えることができる。
磁場を原料融液に印加する手段としては、比較的低い磁
場に対しては、従来、第5図)て示すような、常電導マ
グネットが使われた。
第5図に於て、炉体1′の中に、上軸2、下軸3、ヒー
タ15などが設けられる。下軸3の上にはサセプタ5に
よって、ルツボ6が保持されている。
ルツボ6の中には原料融液7と、液体封止剤8が収容さ
れる。上軸2の下端には種結晶4が取付けられており、
これに続いて、原料融液7から、単結晶9が引上げられ
る。
炉体1の中には、窒素ガス、アルゴンガスなどの加圧気
体が充填されている。
炉体1の外側に於て、原料融液7を囲むような高さに、
常電導マグネット10が設置されている。
常電導マグネットは装置が簡単である。このため、比較
的低い磁場の場合には、コストが安くすむ。さらに、磁
場の大きさを変える事が容易である。電流の値を変えれ
ばよいからである。
しかし、反面、高い磁場を常電導マグネットによって発
生させようとすると、装置が大がかりとなり、コストも
高くつく。コストというのは主に電力費のことである。
そこで、高い磁場を発生させたい場合には、第6図に示
すように、超電導マグネット11が用いられる。
超電導マグネットは、極低温に冷却した状態で電流を流
さなければならないから、設備が大がかりになる。しか
し、それでも、高い磁場を発生させる場合には、常電導
マグネットよりも装置が小さくて済む、という利点があ
る。
超電導マグネットはさらに、磁場を発生し維持するコス
トが安い、という特長がある。超電導コイルには抵抗が
0の状態で電流が流れ、永久電流となるからである。
しかし、これは一定電流を流す場合だけのことである。
磁場の強さを変化させようとする°と、永久電流を使用
できない。このためコストが高くなる。
磁場の強さを変化させようとすると、クウェンチを起こ
す危険も高くなる。このような理由で、超電導マグネッ
トの磁場の強さを変えるのは適当でない。
このように、常電導マグネットのみ、或は超電導マグネ
ットのみでは、強い磁場を比較的低コストで発生し、し
かも磁場の強さを自由に変化させる、という事は事実上
、困難であった。
60  目    的 磁場印加単結晶引上げ法に於て、結晶中の不純物濃度を
均一にするために印加する磁場は強力であって、しかも
磁場強度を自由に変化させうるものでなければならない
強力な磁場を印加することができ、しかも磁場強度を自
由に変化させることのできる磁場印加装置を提供するこ
とが本発明の第1の目的である。
磁場強度を変化させて、不純物変動の少ない単結晶を引
上げる方法を提供することが本発明の第2の目的である
(2)構 成 本発明は、常電導マグネットと超電導マグネットを並用
する。両者の特長を相補的に利用するのである。
これによって、高磁場において磁場を自在に変化させる
事ができるようになる。高磁場が制御可能になるので、
均一な不純物濃度分布をもつ半導体単結晶を育成するこ
とができる。
以下、図面によって説明する。
第1図は本発明の半導体単結晶製造装置の縦断面図であ
る。
炉体1は、耐圧容器であって、中央には、上方から上軸
2、下方から下軸3が回転昇降自在に設けられている。
下軸3の上には、サセプタ5が固定される。これは例え
ばグラファイトなとで作る。サセプタ5の中には、ルツ
ボ6が支持される。ルツボ6は、例工ばPBNのルツボ
である。
ルツボ6には、原料融液7と、液体封止剤8が収容され
ている。液体封止剤は、B2O3、KC6,NaCA!
などである。
ルツボ6、サセプタ5の周囲には、原料を加熱し融液と
し、融液温度を適当に保つためのヒータ15が設けられ
ている。
これは、液体カプセル法(LEC)の例であるから、液
体封止剤8によって原料融液7を蓋い、かつ不活性気体
を高圧になるように充填している。
これによってV族元素、As1Pなどの揮散を防いでい
る。
上軸2の下端には種結晶4を取付ける。種結晶4を下降
して、原料融液7に漬け、種付けする。
この後、種結晶4を回転させながら引上げることにより
、単結晶9を引上げてゆく。下軸3も回転させることが
多い。ふつうはルツボと種結晶の回転方向は反対向きに
する。
液体封止剤8は、原料融液からと、引上げ直後の結晶表
面からのV族元素の揮散を抑える。
本発明は、液体カプセル法に適用範囲が限られているの
ではない。液体封止剤を用いない単なる引上げ法(チョ
クラルスキー法、C2法)−にも用いる事ができる。
以上の構成は周知の構成である。
本発明に於ては、さらに、炉体1の外側にあって、原料
融液7とほぼ同じ高さに、上軸、下軸と同軸関係にある
ふたつの空心ソレノイドコイル型のマグネット10.1
1を設けている。
同心2重に配置されたマグネットのうち、内側のものは
常電導マグネット10であり、外側のものは超電導マグ
ネット11である。
いずれのマグネッ)10.11も、原料融液の中に強磁
場を発生させることにより、不純物の実効偏析係数を制
御するkめのものである。
(ホ)作 用 常電導マグネットと超電導マグネットによって、同時に
磁場を印加させるから、原料融液に印加された磁場は、
常電導マグネットによって発生した磁場と超電導マグネ
ットによって発生した磁場とをたし合わせたものになる
常電導マグネットにより発生した磁場をBN、超電導マ
グネットにより発生した磁場をBSとすると、原料融液
にかかる磁場BTは、 BT =BN+ BS          (4)とな
る。
超電導マグネットにより、ある一定の強い磁場BSを常
時印加しておく。超電導マグネットの磁場の大きさを変
化させるのは困難であ、るから、これは一定の磁場とす
るのである。
常電導マグネットによっても磁場を発生させるが、この
磁場は比較的弱い磁場である。そして常電導マグネット
による磁場BNを変化させる。
BSと13Nとを重畳するから、強い磁場をかけつつ、
しかも磁場の強度を変化させることができるようになる
この場合、超電導マグネットは、永久電流のまま使用す
ることができるので、安全に運転できる。
また運転コストも安い。
また、必要に応じ、常電導マグネットあるいは超電導マ
グネットのみを使用する事ができる、ということもこの
方法の長所である。
汐)不純物濃度を均一にする条件 不純物の偏析係数を1に近づけるために強い磁場を加え
る、ということが本発明の出発点であった。そして、変
動できる強磁場を与えるために、超電導、常電導マグネ
ットを併用する、というのが本発明の新規な点である。
不純物濃度をに=1にしなくても、原理的には不純物濃
度を結晶全長にわたって均一にすることができる。これ
は、強い磁場を印加でき、しかも大きさを変化させる事
ができるので可能になるのである。
第7図は、記号を説明するための図である。るつぼ内の
原料融液の重量をL1引上げた単結晶の重量をS、原料
融液中に含まれる不純物の重量をmとする。
原料融液と結晶の重量の和が一定であるから、微分の和
はOである。
dS−1−dL=0         (4)融液中の
不純物濃度はm/Lで与えられる。これに偏析係数と、
結晶の引上げ量dSとを乗じたものが、結晶の中に取込
まれる不純物の量(−dm)である。
これは、原料融液中の不純物の量の減少分であるから(
−dm)となる。
−dm = k dS m/L         (5
)これに(4)を代入すると、 となる。
Lは原料融液の重量であるが、最初の重量をLoとする
と、固化率gを用いて、 L= t、o (1−g)        (7)と書
くことができる。これはむしろ固化率gの定義のような
ものである。
これを(6)に代入すると m    1− g さきに述べたように、偏析係数には磁場Hによって変化
させる事ができる。磁場Hの大きさを固化率gの函数と
して、適当にコントロールするとする。
このコントロールの方法がどのようなものであればよい
のか?を求めるのが、ここの目的である。
(8)式に於て、kを定数とすれば(2)式のような濃
度変化の式が得られる。
ここでは、(8)式のkがHを通じ、gの函数であると
考えるのである。
(8)を積分して、 を得る。結晶中の不純物濃度Csは となる。
gの値にかかわらず、不純物濃度Csが一定(dcs=
0)になるための条件を01から求める。
αQの両辺の対数をとって、これを微分すると、となる
。これは、変数分離の微分方程式になり、これを積分す
ると、 となる。但しC′は積分定数である。
これから、 k = −(14) であればよい事になる。但しCは定数である。Cは正の
定数である。g=Qのとき磁場を大きくし、次第に磁場
を下げてゆけばよいという事が分る。
もちろん、これだけで問題が解けたことにはならない。
磁場の大きさHと、偏析係数の関係k(ロ)が分らなけ
ればならない。これは、測定可能な量であるから、不純
物に対し、Hを変化させてk(ロ)を定めることができ
る。
この関係k(ロ)と(1→から、 に@)=              (15)1+ 
□  −g という式を得る。これにより、固化率gの値に対し、印
加すべき磁場の大きさHが求められる。
定数Cは、不純物濃度の設定値CSによって決定するこ
とができろ。
このようシ;シて、k=1と厳密にならなくても、磁場
の大きさを変動させれば、不純物濃度を均一にできるの
である。
(ト)実施例 第1図のような装置を用いて、SiドープGaAs単結
晶の引上げを実施した。
6インチ径のPBNるつぼに、 (1)  アンドープGaAs多結晶     400
0 g(ii)  11ナインの高純度シリコンSi 
   1.26g0if)  B、03 (液体封止剤
)        soo gを順にチャージした。S
iが1.26gというのは、44 wtppmのSiが
ドープされる量である。
GaAs種結晶を原料融液に漬けて、GaAs単結晶を
引上げた。雰囲気は10気圧のアルゴンガスである。
引上げ速度は10朋/hである。
磁場については、第2図に示すように、最初は6300
ガウス程度の強い磁場をかけ、成長とともトで、磁場の
大きさを低減していった。
超電導マグネット11によって、4000ガウスの一定
磁場を原料融液に印加する。
常電導マグネットにより磁場を発生させるが、これは成
長とともに漸減させてゆく。固化率にして、0.6程度
になるまで、磁場を制御しながら結晶成長を行なった。
こうして、直径3インチ、重さ約24kgのSiドープ
GaAs単結晶が得られた。
比較例として、磁場を全く加えずに、他は同じ条件で、
 SiドープGaAs単結晶を成長させk。
これらの単結晶について、成長軸方向のキャリヤ濃度分
布を測定した。その結果を、比較例について第3図に、
本発明の実施例について第4閣に示す。
横軸は固化率gである。g==Qが成長の始まりであり
、0.6近傍が終わりである。
縦軸はキャリヤ濃度である。
磁場を加えない場合の第3図に於て、キャリヤ濃度は、
結晶の上部(gが小さい)に於て小さく、結晶の下部(
gが大きい)に於て大きくなってぃる、という事がわか
る。つまり、不純物濃度が、成長とともに変動するので
ある。
本発明の実施例に於ては、第4図に示すように、不純物
濃度が成長中、均一になっている、という事が分る。さ
らに、g=0での不純物濃度が高くなっているが、これ
は、偏析係数が大きくなっているからである。
このように、強い磁場を加え、しかもこれを低減してゆ
くことにより、成長軸方向に、極めて均一性の高いキャ
リヤ濃度をもつ単結晶が得られた。
(ロ)効 果 本発明に於ては、超電導マグネットと、常電導マグネッ
トを併用し、強い磁場を変動可能なものとして発生させ
ることができる。
実効偏析係数が強磁場によって1に近づくという性質を
利用し、強磁場を制御することにより、成長軸方向に非
常に均一なキャリヤ濃度をもつ単結晶を育成することが
できる。
これにより、ウェーハの歩留まりは飛躍的に向上する。
また必要に応じ、超電導マグネットと常電導マグネット
とを使い分けることができ、コストの面でも非常に有利
な装置となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の単結晶引上げ装置の縦断面図。 第2図は本発明の実施例た於ける原料融液に印加する磁
場の変化を固化率の函数として示すグラフO 第3図は従来例による単結晶引上げ法によりSiドープ
GaAs単結晶を製造した場合のキャリヤ濃度測定結果
を示すグラフ。 第4図は本発明の実施例によって単結晶(SiドープG
aAs )を引上げた場合のキャリヤ濃度測定結果を示
すグラフ。 第5図は従来例にかかる単結晶成長装置の縦断面図。 第6図は従来例にかかる単結晶成長装置の縦断面図。 第7図は融液結晶間の重量、不純物の重量など記号を説
明する略図。 1・・・・・・・・・・・・炉   体2・・・・・・
・・・・・・上   軸3・・・・・・・・・・・・下
    軸4・・・・・・・・・・・・種 結 晶5・
・・・・・・・・・・・サセプタ 6・・・・・・・・・・・・る  つ ぼ7・・・・・
・・・・・・・原料融液 8・・・・・・・・・・・・液体封止剤9・・・・・・
・・・・・・単 結 晶10・・・・・・・・・・・・
常電導マグネット11・・・・・・・・・・・・超電導
マグネット15・・・・・・・・・・・・ヒ  −  
タ発明者  多田紘二 河崎亮久 用瀬智博 特許出願人  住友電気工業株式会社 第     2    図 実施例に於る磁場の変化 (G) 固化率 g 第    3     図 第    4     図 同化率g 第    5     図 従  来  例 第  γ  図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)るつぼの中に半導体原料と不純物とを入れ、ヒー
    タによつて加熱して原料融液とし、原料融液に磁場を印
    加し、種結晶を原料融液に漬け、回転しながら種結晶を
    引上げることによつて単結晶を引上げるようにした半導
    体単結晶の製造方法に於て、炉体外周に設置した超電導
    マグネットと常電導マグネットにより原料融液に磁場を
    印加し、不純物の偏析係数を磁場の大きさによつて制御
    しながら、単結晶を引上げるようにした事を特徴とする
    半導体単結晶の製造方法。
  2. (2)超電導マグネットの磁場は一定とし、常電導マグ
    ネットの磁場を変動させる事により、原料融液に印加さ
    れる磁場を制御するようにした事を特徴とする特許請求
    の範囲第(1)項記載の半導体単結晶の製造方法。
  3. (3)原料融液に印加される磁場の強さを、結晶成長の
    始期に於て大きくし、成長の進行とともに磁場の強さを
    低減してゆくことを特徴とする特許請求の範囲第(2)
    項記載の半導体単結晶の製造方法。
  4. (4)結晶重量Sを、最初の融液の重量L_oで除した
    値である固化率gと、不純物の偏析係数kの間に、cを
    任意定数として、 k=1/{1+c/(1−g)} の関係を保つように、磁場の強さを制御することを特徴
    とする特許請求の範囲第(3)項記載の半導体単結晶の
    製造方法。
  5. (5)原料融液7を収容するるつぼ6と、るつぼ6を昇
    降回転自在に支持する下軸3と、昇降回転自在であつて
    、下端に種結晶4を支持する上軸2と、るつぼ6の周囲
    に設けられ原料融液を加熱するヒータ15と、るつぼ6
    、ヒータ15、上軸2、下軸3などを囲む炉体1と、炉
    体1の外部に設けられ原料融液7に磁場を印加するため
    の少なくともひとつの超電導マグネット11と、少なく
    ともひとつの常電導マグネット10とよりなる事を特徴
    とする半導体単結晶の製造装置。
  6. (6)超電導マグネット11及び常電導マグネット10
    が空心ソレノイドコイル型マグネットであることを特徴
    とする特許請求の範囲第(5)項記載の半導体単結晶の
    製造装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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