JPS6130084B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、車両の前後輪間の側部に付設して作
動させるための清掃ユニツトを備える車載用清掃
装置に関する。

例えば、西ドイツ国特許公開第2751423号公報
に開示された公知の清掃装置においては、１つも
しくは複数の清掃ブラシに加えて、ごみをごみタ
ンクへと吸引するための吸引筒を具備する自吸式
の装置が用いられている。また、ごみの確実な捕
捉を保証するために、吸引筒の後部近傍に空気噴
出筒が設けられている。空気噴出筒から噴出する
空気は、ごみを解離し、それを吸引筒の開孔に向
けて吹きつける。

清掃ブラシとしては、いわゆる回転式の皿形ブ
ラシが用いられている。多数のブラシを併用すれ
ば、所望の幅の清掃範囲が得られる。ごみを捕捉
するための構造体は、清掃ユニツトと呼ばれ、車
両の前後輪間の側部に、着脱可能に取付けられて
いる。

このような清掃ユニツトは、その制御を可能に
するために、一体的なユニツトとして構成されて
おり、車両に取付けられている時には、その修理
点検がやつかいである。

普通このような清掃ユニツトは、車両自体もし
くは付加ユニツトから動力の供給を受ける車両の
側部に取付けられた動力ユニツトにより駆動され
るようになつており、皿形ブラシを駆動するため
には、油圧モーター等が用いられる。

清掃ユニツト全体を移動させるためには、例え
ば車両の動力を利用する空気圧式もしくは油圧式
シリンダーが複数用いられる。空気噴出筒及び吸
引筒を作動させるためには特別な送風機が用いら
れ、ごみはごみタンクに吸い込まれ、吸い込まれ
た空気は、その一部がフイルターを通過した後空
気噴出筒から噴出するようになつている。

清掃ユニツトを作動させるためのアセンブリ
ー、並びにごみタンクを収容することのできる、
異なる目的のために選択的に取付けることのでき
る交換ユニツトも、既に公知となつている。

清掃ユニツト自体も、やはり車両のフレームに
付設されており、特定の目的のために車両を艤装
するに際して、清掃ユニツトと交換ユニツトとを
それぞれ別個に車両に付設する必要がある。この
際、互いに伸縮自在に嵌合された部材からなる支
脚等を用いて、交換ユニツトを車両の外側で支持
すればよい。付設された清掃ユニツトは、交換ユ
ニツトを車両から取りはずす前に、車両の移動を
妨害しないように、はずしておかなければならな
い。

上記の点に鑑み、本発明の主な目的は、運転並
びに車両への取付け取りはずしが簡単であつて、
しかも迅速に行ない得るような車載用清掃装置を
提供することにある。

本発明によれば、清掃ユニツト２の全体が支持
部材に固着されており、かつ清掃ユニツトを車両
の横方向外側に移動させるべく、前記支持部材が
車両に移動可能に結合されていることを特徴とす
る車載用清掃装置により前記目的を達成すること
ができる。

本発明において、可動となつている支持部材
は、清掃ユニツトを、車両の横方向外側の位置へ
簡単に直接移動させることができる。こうして、
清掃ユニツトの修理点検等のための良好なアクセ
スが確保される。清掃ユニツトを支持部材に固着
することにより、車両へのユニツトの取付け、及
びユニツトの車両からの伸縮運動が何れも容易に
なる。

支持部材は、直線方向の前進後退運動、並びに
揺動運動が可能である。支持部材は、車体フレー
ムもしくは車体フレームに結合された部材により
支持されている。

本発明の或る実施例によれば、車両に付設する
ための車載用清掃装置において、後輪の上部に位
置する支持フレームに交換ユニツトが載設されて
いる。また、清掃ユニツトが車両の横方向外側に
向けて移動し得るように、清掃ユニツトを支持す
る支持部材が、交換ユニツトの支持フレームに可
動に連結されている。

このような一体的な構成は、交換ユニツトを支
持する支持フレームに清掃装置の全体を取付け得
る点において好適である。

すなわち、清掃装置を取り外すに際して、清掃
ユニツトに接続されている供給管路、或いは動力
伝達装置を切断する必要がなく、まず、清掃ユニ
ツトを前後輪間の作動装置からその横方向に進出
させた後、交換ユニツトを取りはずせばよい。す
ると、清掃ユニツトと交換ユニツトとが、ともに
車両の移動を妨げることなく、車両から分離され
る。清掃ユニツトと交換ユニツトとが取り外され
た後の車両は、他の適当な用途に転用することが
できる。

また、特別な支持装置のおかげで、清掃ユニツ
トの設定が簡単にできる。すなわち、支持装置の
少くとも一部が支持部材からなり、例えば、水平
方向に延設されたガイド部材によつて、清掃ユニ
ツトを好適に引き出し得るようにすることができ
る。

本発明の或る好適実施例によれば、交換ユニツ
トが、少くとも３本の、好ましくは４本の上下に
伸縮が可能な支脚により支持されている。

支脚のうちの１本が、支持フレームに付設され
た支持部材に、支脚を横方向に引き出し得るよう
に連結されている。清掃ユニツトの荷重の大部分
は、横方向に引き出し得る支脚により支持され
る。

本発明の或る好適実施例によれば、支持フレー
ムが、支持部材のためのガイド部材を伸縮自在に
支持する筒状体からなつている。

さらに、支持部材のためのガイド部材を筒状の
ものとし、それに対して、支脚が固着されたアー
ムを伸縮自在に嵌合させ、荷重の支持及び清掃ユ
ニツトの移動のためのガイドのための構造を簡略
化することができる。

また、本発明の或る好適実施例においては、簡
単であるが、極めて好適な特徴として、ガイド部
材及びアームがその軸線方向に伸長し、アームに
固着された支脚が、清掃ユニツトの車両とは反対
側の地面に、車輪を介して支持されている。

本発明によれば、清掃ユニツトを前後輪の間か
らその横方向に引き出す際の取扱いを、極めて簡
便にすることができる。

まず、車輪を備える支脚を、それが固着されて
いるアームとともに、支持部材の筒状のガイド部
材から引き出し、その位置に固定する。

支持フレームと車体フレームとを分離するため
には、すべての支脚を伸長するとよい。そうすれ
ば、支持フレームを車体フレームから取りはずす
ことができる。

アームに固着された支脚の車輪は、地面に下さ
れ、支持部材のガイド部材から支脚を横方向に引
き出すことにより、支持フレームの横部材から最
大限に引き出される。こうして、清掃ユニツト
は、支持部材から垂下し、かつ地面に下された車
輪により支持される。

修理点検等のために清掃ユニツトを取り外す場
合も、車両に接続されたホース等の供給管路を切
断する必要がない。例えば、清掃ユニツトを解体
する等、管路を切断する必要がある場合でも、適
当なワンタツチ式管継手を用いれば、作業を簡単
かつ迅速に行なうことができる。

交換ユニツトを車両から取りはずす際に、吸入
筒或いは噴出筒が邪魔であれば、これらを、やは
りワンタツチ式の管継手により清掃ユニツトに接
続しておくとよく、車両を移動させることによ
り、支持フレームを適当に取りはずすことが、極
めて迅速に行うことができる。

以下、本発明の好適実施例を、添付の図面を参
照しつつ詳しく説明する。

第１図と第２図とにおいて、車両１の輪郭が想
像線により示されている。

車両１の一方の側部の前輪３と後輪４との間
に、清掃ユニツト２が配設されている。また、後
輪４の上部において、車体フレーム５に交換ユニ
ツト６が載置されている。

交換ユニツト６の内部には、ごみタンク、送風
機等が配設されている。また、複数の皿形ブラシ
７を備える清掃ユニツト２を駆動するための油圧
装置も、交換ユニツト内に備えられている。

皿形ブラシ７の駆動のために、車両の原動機に
接続された油圧ポンプが用いられている。

清掃ユニツトの上下動或いは揺動のためには、
図示を省略した車両に取付けられた空気圧力装置
に、柔軟なホース等により接続された種々の空気
圧シリンダーが用いられている。

交換ユニツト６は支持フレーム８上に載設さ
れ、４本の支脚１０，１１により地面９に支持さ
れている。３本の支脚１０（そのうち２本は隠れ
ている）は、上下方向に互いに伸縮自在に嵌装さ
れた筒状部材からなつている。

清掃ユニツトが付設されている第４の支脚１１
は、その下端には車輪１２が枢着され、その上端
が、支脚１１を伸縮するためのハンドル１３の近
傍において水平なアーム１４に結合されている。

アーム１４は、清掃ユニツト２を支持するとと
もに、支持部材２６の水平なガイド部材１５の内
部に伸縮自在に支持され、かつ止めボルト１７に
より固定し得るようになつている。ガイド部材１
５もまた、支持フレーム８の水平な横部材１６に
伸縮自在に支持されている。

第１図において、清掃ユニツト２が外側に進出
した状態が実線により、また内側に引込められた
状態が想像線により、それぞれ示されている。

ワイヤ１８が、ガイド部材１５の、横部材１６
からの最大進出長を定めるようになつている。

清掃ユニツト２の皿形ブラシ７の後部に配設さ
れた噴出―吸入ノズル１９の側部に、支持輪２０
が枢着されている。皿形ブラシ７の近傍で可撓性
の吸入筒２１に、そしてその後部で、やはり可撓
性の噴出筒２２にそれぞれ接続されている。

吸入筒２１は、吸い込まれたごみをごみタンク
へ移送する。ごみタンクの背部には送風機が配設
されており、噴出筒２２を経て、空気を噴出する
ようになつている。捕捉されたごみは、ごみタン
ク内に集められ、交換ユニツト６の後部に設けら
れたハツチドア２３を空気圧シリンダー２４によ
り開き、内部のごみを排出することができる。

交換ユニツトの後部に接続された吸入筒２５
は、前記した噴出筒２１の代りに用いることがで
きる。しかし、その用途は、本来路上の孔から紙
片或いは落葉等を吸引するためのものである。

清掃ユニツト２は、吸入―噴出ノズル１９及び
皿形ブラシ７の近傍に、さらに皿形ブラシの駆動
及びその上下動並びに揺動のための装置を備えて
いるが、図面が繁雑にならないように図示を省略
してある。清掃ユニツト２は、全体として支持部
材２６に垂設されている。

第１図において、車両１の内側に引込められた
作動位置にある清掃ユニツトが、想像線によ
り、例えば点検修理等のために適するように、ま
た非作動位置にある清掃ユニツトが、実線によ
りそれぞれ示されている。

このように清掃ユニツトを引き出すためには、
アーム１４とともに支脚１１を引き出し、それを
止めボルト１７を用いて、支持部材２６のガイド
部材１５の内部に固定する。

支脚１１を引き出した後、ハンドル１３を回し
て、支脚１１を清掃ユニツト２の荷重の一部を支
えるようになるまで伸長させる。このようにし
て、ガイド部材１５と横部材１６との間の荷重が
軽減されるため、特別に大きな力を要することな
く、支持部材２６を位置から位置へと、支脚
に支持させつつ移動させることができる。

清掃ユニツト２は、位置にある時には、あら
ゆる向きから修理点検のために近付き得る。交換
ユニツトを分解するに際しては、交換ユニツトの
全体を車両から取りはずせばよい。

この場合、交換ユニツトを４本の支脚すべてに
より支持し、交換ユニツトと車体フレームとの間
の結合を解除した後、交換ユニツト６を、第２図
に示した状態のまま車両を移動させればよい。第
２図には、車両１が交換ユニツト６から、既に距
離Ｓ離間した様子が示されている。

位置まで車両の前後輪の間の移動路に沿つて
横方向に進出した状態にある清掃ユニツト２に近
付くためには、後輪４が邪魔にならない。交換ユ
ニツトから分離された後の車両は、何らの清掃装
置も残されていないから、適当な他の用途に自由
に転用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、清掃ユニツトを横方向に進出させせ
た状態にある本発明に基づく車載用清掃装置の正
面図、第２図は、車両を分離しつつある状態を示
す第１図の清掃装置の側面図である。 １…車両、２…清掃ユニツト、３…前輪、４…
後輪、５…車体フレーム、６…交換ユニツト、７
…皿形ブラシ、８…支持フレーム、９…地面、１
０，１１…支脚、１２…車輪、１３…ハンドル、
１４…アーム、１５…ガイド部材、１６…横部
材、１７…止めボルト、１８…ワイヤ、１９…ノ
ズル、２０…支持輪、２１…吸入筒、２２…噴出
筒、２３…ハツチドア、２４…空気圧シリンダ
ー、２５…吸入筒、２６…支持部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 車両の作動位置で、前輪と後輪の間の車両の
   側部に、離脱自在に取り付けられた清掃ユニツト
   ２を備え、この清掃ユニツト２が、清掃器具と、
   この清掃器具を駆動するための作動部材とを備え
   ている車載用清掃装置であつて、 前記作動部材が、清掃ユニツト２の移動方向に
   沿つて設けられ、清掃ユニツト２が、ガイド部材
   １５と支持部材２６に取り付けられ、これらのガ
   イド部材１５と支持部材２６が、車両に取り付け
   られた横部材１６に可動自在に連結されることに
   より、修理点検又は取り付け取り外しのために、
   車両１の横方向側に清掃ユニツト２を引出しうる
   ようになつていることを特徴とする車載用清掃装
   置。 ２ 車両の作動位置で、前輪と後輪の間の車両の
   側部に、離脱自在に取り付けられた清掃ユニツト
   ２を備え、この清掃ユニツト２が、清掃器具と、
   この清掃器具を離脱するための作動部材とを備え
   ている車載用清掃装置であつて、 前記作動部材が、清掃ユニツト２の移動方向に
   沿つて設けられ、清掃ユニツト２が、ガイド部材
   １５と支持部材２６に取り付けられ、これらのガ
   イド部材１５と支持部材２６が、車両に取り付け
   られた横部材１６に可動自在に連結されることに
   より、修理点検又は取り付け取り外しのために、
   車両１の横方向外側に清掃ユニツト２を引き出す
   ことが可能で、また、車両の後輪の上方におけ
   る、支持フレーム８の上に、ごみ及びごみ容器を
   吸引するための交換ユニツト６が設けられ、支持
   フレーム８に前記横部材１６が取り付けられてい
   ることを特徴とする車載用清掃装置。