JPS6129883B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6129883B2 JPS6129883B2 JP14283082A JP14283082A JPS6129883B2 JP S6129883 B2 JPS6129883 B2 JP S6129883B2 JP 14283082 A JP14283082 A JP 14283082A JP 14283082 A JP14283082 A JP 14283082A JP S6129883 B2 JPS6129883 B2 JP S6129883B2
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- Japan
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- sulfuric acid
- mercury
- chelate resin
- resin
- hydrochloric acid
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- Expired
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Landscapes
- Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は硫酸の精製法に関する。さらに詳しく
は硫酸中に含有される不純物とくに水銀を吸着除
去する方法に関するものである。
は硫酸中に含有される不純物とくに水銀を吸着除
去する方法に関するものである。
硫化鉱あるいはその他の硫黄含有物質を原料と
して硫酸を製造する場合、種々の精製工程で処理
されるにもかかわらず、原料に含有される夾雑物
に起因して、製造された硫酸中には微量の不純物
が混入することがある。この不純物がとくに水銀
化合物である場合にはそれらの完全な除去が望ま
れる。
して硫酸を製造する場合、種々の精製工程で処理
されるにもかかわらず、原料に含有される夾雑物
に起因して、製造された硫酸中には微量の不純物
が混入することがある。この不純物がとくに水銀
化合物である場合にはそれらの完全な除去が望ま
れる。
かゝる硫酸中に含有される不純物、特に微量の
水銀を除去する方法として、先ず硫酸を各種の酸
化剤、例えば、過酸化水素、過マンガン酸カリウ
ム等によつて酸化処理し、次いで水銀イオンとキ
レート結合する官能基を有するキレート樹脂と接
触せしめる方法が知られている。(特公昭55−
16085号公報)この方法は、濃硫酸に対しても該
キレート樹脂が高い水銀吸着能を示し工業的に有
利な方法であるが、使用後のキレート樹脂が再使
用できずこの点の改良が待たれるものである。
水銀を除去する方法として、先ず硫酸を各種の酸
化剤、例えば、過酸化水素、過マンガン酸カリウ
ム等によつて酸化処理し、次いで水銀イオンとキ
レート結合する官能基を有するキレート樹脂と接
触せしめる方法が知られている。(特公昭55−
16085号公報)この方法は、濃硫酸に対しても該
キレート樹脂が高い水銀吸着能を示し工業的に有
利な方法であるが、使用後のキレート樹脂が再使
用できずこの点の改良が待たれるものである。
本発明者らは、水銀吸着用キレート樹脂に吸着
された水銀を薬剤等で溶離再生して繰り返し使用
する方法を見出すべく鋭意検討の結果、チオール
基として有するキレート樹脂にかぎり、吸着処理
後、塩酸と接触処理することにより該キレート樹
脂に吸着された水銀は溶離され、塩酸処理したキ
レート樹脂は硫酸の吸着除去に繰返し使用できる
ことを見出し本発明を完成するに至つた。
された水銀を薬剤等で溶離再生して繰り返し使用
する方法を見出すべく鋭意検討の結果、チオール
基として有するキレート樹脂にかぎり、吸着処理
後、塩酸と接触処理することにより該キレート樹
脂に吸着された水銀は溶離され、塩酸処理したキ
レート樹脂は硫酸の吸着除去に繰返し使用できる
ことを見出し本発明を完成するに至つた。
即ち、本発明は、硫酸を、水銀イオンとキレー
ト結合する官能基を有するキレート樹脂と接触せ
しめて、硫酸中に含有される水銀を吸着除去する
硫酸の精製方法において、キレート樹脂としてチ
オール基を官能基とするキレート樹脂を用いて硫
酸を精製し、次いで水銀を吸着したキレート樹脂
を塩酸と接触せしめ水銀を溶離して繰返し用いる
ことを特徴とする硫酸の精製方法を提供する。
ト結合する官能基を有するキレート樹脂と接触せ
しめて、硫酸中に含有される水銀を吸着除去する
硫酸の精製方法において、キレート樹脂としてチ
オール基を官能基とするキレート樹脂を用いて硫
酸を精製し、次いで水銀を吸着したキレート樹脂
を塩酸と接触せしめ水銀を溶離して繰返し用いる
ことを特徴とする硫酸の精製方法を提供する。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明において用いられるキレート樹脂は、ス
チレン−ジビニルベンゼン共重合体にチオール基
(−SH)を導入した樹脂である。
チレン−ジビニルベンゼン共重合体にチオール基
(−SH)を導入した樹脂である。
硫酸とキレート樹脂との接触方法は、特に限定
されるものではなく公知の方法並びに条件が適用
される。この接触方法は硫酸とキレート樹脂が十
分に接触できればよく、たとえば、キレート樹脂
を充填した塔に硫酸を下向流または上向流で通過
させる方法、あるいは硫酸とキレート樹脂を十分
に混合したのち過する方法などによつて達成さ
れる。
されるものではなく公知の方法並びに条件が適用
される。この接触方法は硫酸とキレート樹脂が十
分に接触できればよく、たとえば、キレート樹脂
を充填した塔に硫酸を下向流または上向流で通過
させる方法、あるいは硫酸とキレート樹脂を十分
に混合したのち過する方法などによつて達成さ
れる。
本発明で用いられるキレート樹脂の水銀吸着能
を向上するために、硫酸とキレート樹脂との接触
に先立つて硫酸を酸化処理することができる。こ
の酸化処理は公知の方法によつて行われ、例えば
過酸化水素、過マンガン酸カリウム等の酸化剤を
用いて行われる。
を向上するために、硫酸とキレート樹脂との接触
に先立つて硫酸を酸化処理することができる。こ
の酸化処理は公知の方法によつて行われ、例えば
過酸化水素、過マンガン酸カリウム等の酸化剤を
用いて行われる。
本発明におけるキレート樹脂に吸着された水銀
溶離に用いられる塩酸の濃度は、好ましくは18重
量%以上であり、市販の濃塩酸(36重量%)をそ
のまゝ使用することができる。塩酸の使用量は用
いたキレート樹脂と同容量以上好ましくは1.5容
量倍以上である。
溶離に用いられる塩酸の濃度は、好ましくは18重
量%以上であり、市販の濃塩酸(36重量%)をそ
のまゝ使用することができる。塩酸の使用量は用
いたキレート樹脂と同容量以上好ましくは1.5容
量倍以上である。
キレート樹脂と塩酸との接触温度および時間
は、夫々通常室温乃至90℃、および10分乃至5時
間である。
は、夫々通常室温乃至90℃、および10分乃至5時
間である。
キレート樹脂と塩酸との接触方法は特に制限さ
れるものでなく、両者が十分に接触する方法であ
れば如何なる方法でもよい。例えば、塔中に充填
されたキレート樹脂に塩酸を通液する方法、両者
を混合後過する方法などが挙げられる。
れるものでなく、両者が十分に接触する方法であ
れば如何なる方法でもよい。例えば、塔中に充填
されたキレート樹脂に塩酸を通液する方法、両者
を混合後過する方法などが挙げられる。
本発明方法によれば硫酸濃度の如何にかかわら
ず、また製造後の硫酸に限られることなく、各種
の処理に利用された廃硫酸に対しても、それらの
中に含有される不純物、特に水銀を吸着除去して
精製することができ、特に従来困難であつた濃硫
酸中の水銀を有効に分離精製でき、しかもキレー
ト樹脂は再生して繰り返し使用することができ
る。
ず、また製造後の硫酸に限られることなく、各種
の処理に利用された廃硫酸に対しても、それらの
中に含有される不純物、特に水銀を吸着除去して
精製することができ、特に従来困難であつた濃硫
酸中の水銀を有効に分離精製でき、しかもキレー
ト樹脂は再生して繰り返し使用することができ
る。
以下に本発明を実施例によつて更に詳細に説明
する。実施例中%は特に指定しない限り重量%を
意味する。
する。実施例中%は特に指定しない限り重量%を
意味する。
実施例
直径26mm、高さ400mmのガラスカラムにチオー
ル基を官能基として有するスチレン−ジビニルベ
ンゼン共重合体キレート樹脂50mlを充填し、2.1
mg/の水銀を含有する98%硫酸に対し100%換
算過酸化水素を0.04W/V%添加し、45〜55℃で
2時間反応させた98%硫酸を30〜40℃でSV=10
で通過させたところ、樹脂塔出口の硫酸中の水銀
濃度は0.1mg/であつた。
ル基を官能基として有するスチレン−ジビニルベ
ンゼン共重合体キレート樹脂50mlを充填し、2.1
mg/の水銀を含有する98%硫酸に対し100%換
算過酸化水素を0.04W/V%添加し、45〜55℃で
2時間反応させた98%硫酸を30〜40℃でSV=10
で通過させたところ、樹脂塔出口の硫酸中の水銀
濃度は0.1mg/であつた。
また通液終了後36%塩酸を250ml通過させ続い
て水洗を行なつたところ、樹脂からの水銀の回収
率は99.8%であつた。
て水洗を行なつたところ、樹脂からの水銀の回収
率は99.8%であつた。
塩酸処理したキレート樹脂を用い上記と同様な
操作を5回操返し行なつたが、いずれも樹脂塔出
口の水銀濃度は0.12ml/以下であり、36%塩酸
による水銀の樹脂からの回収率は99.5%以上あつ
た。
操作を5回操返し行なつたが、いずれも樹脂塔出
口の水銀濃度は0.12ml/以下であり、36%塩酸
による水銀の樹脂からの回収率は99.5%以上あつ
た。
比較例
ジチオカルバミン酸基を官能基として有するキ
レート樹脂を使用した以外は上記実施例と全く同
様に行なつたところ、樹脂塔出口の水銀濃度は
0.12mg/以下と上記実施例と同様に水銀は効率
よく吸着除去されたが、36%塩酸と接触させるこ
とによる水銀の樹脂からの回収率は1%以下であ
り、繰り返し使用はできなかつた。
レート樹脂を使用した以外は上記実施例と全く同
様に行なつたところ、樹脂塔出口の水銀濃度は
0.12mg/以下と上記実施例と同様に水銀は効率
よく吸着除去されたが、36%塩酸と接触させるこ
とによる水銀の樹脂からの回収率は1%以下であ
り、繰り返し使用はできなかつた。
Claims (1)
- 1 硫酸を、水銀イオンとキレート結合する官能
基を有するキレート樹脂と接触せしめて、硫酸中
に含有される水銀を吸着除去する硫酸の精製方法
において、キレート樹脂としてチオール基を官能
基とし、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体を
基体とするキレート樹脂を用いて硫酸を精製し、
次いで水銀を吸着したキレート樹脂を塩酸と接触
せしめ水銀を溶離して繰返し用いることを特徴と
する硫酸の精製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14283082A JPS5935004A (ja) | 1982-08-17 | 1982-08-17 | 硫酸の精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14283082A JPS5935004A (ja) | 1982-08-17 | 1982-08-17 | 硫酸の精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5935004A JPS5935004A (ja) | 1984-02-25 |
JPS6129883B2 true JPS6129883B2 (ja) | 1986-07-10 |
Family
ID=15324603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14283082A Granted JPS5935004A (ja) | 1982-08-17 | 1982-08-17 | 硫酸の精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5935004A (ja) |
-
1982
- 1982-08-17 JP JP14283082A patent/JPS5935004A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5935004A (ja) | 1984-02-25 |
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