JPS61295608A - 分岐トランス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は分岐トランス、さらに詳しくは、主として衛星
放送共聴用の分岐器に用いられる分岐トランスに関する
ものである。

【背景技術］ 一般にこの種の分岐トランスは、第５図に示すように抵
抗８とともに分岐器を構成するものであって、２，１１
のトランス部６，７をａしている６２分岐器には入力端
子９、出力端子１０．および送り配線用端子である分岐
出力端子１１が設けられる。

分岐トランスは、第６図に示すように、細か平イテな一
対の巻孔２が形成されたフェライトのコア１に巻孔２を
通して巻＃！５を巻島付けることにより構成されでおり
、各巻孔２に巻孔された巻＃１５により上記各トランス
部６，７が構成されている。

通常、一方のトランス部６は１ターン討３ターンとなり
、他方のトランス部７は３ターン対１ターン、６ターン
対２ターン、あるいは７ターンＮ２ターンなどの巻き数
となっている。

ところで、この種の分岐トランスは、巻＃ｉ５の間隔に
より入力端子９−出方端子１ｏ間と、入力端子９−分岐
出力端子１１間との伝送電力の比が変化するものである
。すなわち、分岐トランスによる挿入損、結合損が変化
するのである。

第８図は１ターン対３ターンのトランス部６と、６ター
ン討２ターンのトランス部７とを備えた分岐トランスに
ついて、６ターンの巻＃１５をｆｐＪＶ図ニ示ス上ろに
３ターンでつけ５！ＩＩ　＋＋デー套へ　田９由粘１３
３５ＭＨｚで両グループ間の最小角度θを変化させたと
きの挿入損と結合損とを表わすものであって、この図か
ら角度θが大きくなるほど挿入損が小さくなり、結合損
は大きくなることが分かる。また、挿入損と結合損との
周波数特性については、第９図に示すように、衛星放送
の中間周波数である１０３５〜１３３５ＭＨｚ付近にお
いて上記角度θの変化に伴なう挿入損や結合損の変化が
顕者になることが分かる。なお、第９図において実線は
角度θを４５゛とした場合、破線は角度θを１５゛とし
た場合を示す。

以上のことから、挿入損と結合損の変化は分岐トランス
の結合係数が変化することに起因して生じると考えられ
る。つまり、衛星放送の中間周波数付近の周波数ではコ
ア１の透磁率が小さくなるから、事実上コア１の存否に
よる影響が小さくなり、空心コイルと同等の振舞いをす
ると考えられ、巻＃Ｘ５の巻き方や間隔により漏れ磁束
の量が変化し、結合係数が変化すると考えられるのであ
る。

したがって、上記角度θが変化すると分配器の分配比が
変化することになり、品質にばらつきが生じることにな
る。

このように、巻線５の巻き角度θを管理する必要がある
が、従来のコア１においては巻孔２の断面形状が円形で
あり、しかも巻孔２に対応する外周面も断面弧状となっ
ていたものであるから、巻＃１５の位置を固定するのが
困難であり、品質のばらつきが大きくなるものであった
。また、出荷時の品質のばらつきを小さくしたとしても
、輸送時に巻線５の位置が変化して特性が変わるという
問題もあった。

［発明の目的１ 本発明は上述の点に鑑みて為されたものであって、その
主な目的とするところは、巻線の位置決めを容易として
特性のばらつきを小さくした分岐トランスを提供するこ
とにある。

［発明の開示］ （実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第２
図は本実施例に用いるコア１を示すものであって、開口
側を相対向させた半円部３を直線部４で結合した形状の
断面を有し、上記各半円部３の中心部付近にそれぞれ六
角形の巻孔２が形成された形状となっている。各六角形
を囲む辺のうち相対向する一組の辺は上記直線部４と平
行となっている。このコア１は７エライトを用いて形成
される。巻線５は、第１図に示すように、コア１の巻孔
２に挿通されコア１の外周面に沿って巻き戻される形で
コア１に巻き付けられるのであって、各巻孔２にはそれ
ぞれ６ターンの巻線５および２ターンの巻＃ｉ５が巻孔
されている。また両巻孔２には上記巻＃Ｉ５に加えて１
ターンの巻＃ｉ５が巻孔され、６ターンの巻＃ｉ５と１
ターンの巻＃！５とにより一方のトランス部６が形成さ
れ、２ターンの巻線５と１ターンの巻＃ｉ５とにより他
方のトランス部７が形成される。ところで、６ターンの
巻線５は３ターンずつのグループに分割されており、巻
孔２の六角形の隣合う一対の辺上に各グループの巻４！
５がそれぞれ巻き付けられている。すなわち、巻孔２内
で平面となっている部分に巻＃ｉ５が巻き付けられるも
のであり、巻線５が位置決めしやすくなっている。、ま
た、巻孔２が六角形であることから、各グループの巻線
５間の角度が一定に保たれるものであり、一旦巻き付け
た後は巻線５の位置がずれにくいものである。

上述の例においては、巻孔２が六角形でかつ六角形を囲
む一組の辺がコア１外周の直線部３と平行となるように
して巻線５を３ターンずつの２グループに分割していた
が、第３図に示すように、六角形を囲む一組の辺がコア
１外周の直線部４と直交するようにして巻線５を２ター
ンずつの３グループに分割して巻き付けてもよいもので
ある。

さらに、ｆｐｊ４図に示すように、巻孔２を正方形とし
、正方形の一方の対角線がコア１外周の直線部４と平行
となるようにし、巻＃ｉ５を３ターンずつに分割して巻
き付けてもよいらのである。いずれの場合にも、巻＃１
５は巻孔２の平坦な部分に巻き付けられるらのであるか
ら、位置決めが容易であり、しかも巻き付けた後は位置
ずれしないという利点を有するものである。

以上のようにして構成された分岐トランスは第５図のよ
うに抵抗８とともに分岐器を構成するのである。

［発明の効果］ 本発明は上述のように、軸が略平行な一対の巻孔が形成
されたコアと、巻孔を通してコアに巻き付けられた巻線
とにより構成され、巻孔が断面多角形に形成されている
ので、巻孔内に平面が形成され、その平面に巻線を巻き
付けることにより巻線の位置決めが容易となるものであ
り、製造時における特性のばらつきを減少させることが
できるという利点を有し、しかも平坦な部分に巻線が巻
き付けられるから、巻線の位置ずれが生じにくくなり、
輸送時などに巻線の位置がずれて特性が変化することが
防止でさるという利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す斜視図、第２図は同上
に使用するコアを示す斜視図、第３図は本発明の他の実
施例を示す斜視図、第４図は本発明のさらに他の実施例
を示す斜視図、１５図は同上を使用した分岐器の回路図
、第６図は従来例を示す斜視図、第７図は同上において
巻線を分割巻にした例を示す斜視図、第８図およびｖＪ
９図は同上の動作説明図である。 １はコア、２は巻孔、５は巻線である。 代理人　弁理士　石　１）艮　七 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図 第８図 ｅ　（Ａ） 第７図 第９図 Ｊ！１：Ｊｌ　数　（ト４ト七と） 手続補正書（自発） 昭和６０年９月７日 園

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）高周波伝送路上に挿入され高周波伝送路上で伝送
   される信号を分岐して取り出すための分岐器に使用され
   る分岐トランスであって、軸が略平行な一対の巻孔が形
   成されたコアと、巻孔を通してコアに巻き付けられた巻
   線とにより構成され、巻孔が断面多角形に形成されて成
   ることを特徴とする分岐トランス。