JP2003198728A - マルチ回線終端装置 - Google Patents

マルチ回線終端装置

Info

Publication number
JP2003198728A
JP2003198728A JP2001391443A JP2001391443A JP2003198728A JP 2003198728 A JP2003198728 A JP 2003198728A JP 2001391443 A JP2001391443 A JP 2001391443A JP 2001391443 A JP2001391443 A JP 2001391443A JP 2003198728 A JP2003198728 A JP 2003198728A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
transformers
coil
transformer
adjacent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001391443A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsuyasu Otsubo
睦泰 大坪
Taiji Shoji
泰司 小路
Takeshi Koyama
健 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001391443A priority Critical patent/JP2003198728A/ja
Publication of JP2003198728A publication Critical patent/JP2003198728A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接したライントランス間の距離を小さくし
ても漏話を低減したマルチ回線終端装置を提供すること
を目的としている。 【解決手段】 マルチ回線終端装置において、ライント
ランス21のそれぞれは、コイル25の巻軸の方向を水
平方向にしており、かつ、隣接したライントランス21
の互いの方向を直交させるとともに同一線上に連ねて配
置しており、ライントランス21のそれぞれを同一線上
に連ねて配置した方向と直交する方向に巻軸の方向を配
置したライントランス21のコイル25の中央部を、隣
接したライントランス21の巻軸の延長線上に位置させ
て配置した構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信機器における複
数の通信回線を接続したマルチ回線終端装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のマルチ回線終端装置につい
て図面を参照しながら説明する。
【0003】図7は従来のマルチ回線終端装置の接続例
を示すブロック図、図8は同マルチ回線終端装置のライ
ントランスを実装した状態を示す斜視図、図9は同マル
チ回線終端装置の漏話減衰量特性を示した特性曲線図で
ある。
【0004】図7、図8において、交換機等に用いられ
る従来のマルチ回線終端装置は、通信回線1を接続した
通信回線接続部2と、通信装置部3と、通信回線接続部
2側と通信装置部3側とを絶縁するライントランス4を
備えており、一枚の基板に複数の通信回線1毎にライン
トランス4が実装されていた。
【0005】この従来のマルチ回線終端装置に使用され
るライントランス4は、貫通孔を形成するとともに両端
に鍔5を設けた巻枠6と、巻枠6の外周に巻回するとと
もに、通信回線接続部2側および通信装置部3側のそれ
ぞれに接続したコイル7と、中足を貫通孔に挿入すると
ともに、2つのE型磁芯8を突き合わせて形成した閉磁
路磁芯9と、巻枠6の鍔5に植設するとともにコイル7
を接続した端子10を備えており、コイル7を巻回した
巻軸方向を同一方向にするとともに一枚の基板に通信回
線1毎に実装されていた。
【0006】このような従来のマルチ回線終端装置で
は、一枚の実装基板に複数の通信回線1毎のライントラ
ンス4を巻軸方向を同じ方向にして実装しているので、
図3(A)の巻軸の方向を同じ方向にして一方のコイル
を動作させた状態の模式図に示すように、動作したコイ
ル(イ)が発生した磁束(a)の方向と隣接したコイル
(ロ)の電磁誘導する磁束の方向(b)とが同じ方向に
なるので、コイル(ロ)は隣接したコイル(イ)と磁気
結合してコイル(イ)の影響を受けることになる。ま
た、逆にコイル(ロ)が動作したとき隣接したコイル
(イ)はコイル(ロ)の影響を受けることになる。この
模式図と同様に、隣接したライントランス4は動作した
ライントランス4と磁気結合して動作したライントラン
ス4の影響を受けていた。
【0007】そして、この磁気結合の度合いは漏話減衰
量として表され、図9に示すようになっていた。図9に
おいて横軸は周波数(kHz)であり、縦軸は漏話減衰
量(dB)である。
【0008】曲線11は閉磁路磁芯9の寸法が7mm×
7mm×5mm、通信回線接続部2側および通信装置部
3側に接続したコイル7のそれぞれの巻数が100ター
ンのライントランス4を同一線上に約1mmまで近接さ
せて配置し、一方のライントランス4に入力レベル0d
Bmを入力した時の隣接した他方のライントランス4の
漏話減衰量を測定した特性曲線図である。
【0009】そして、曲線12は同一線上に配置したラ
イントランス4の間隔を約5mmに離したときの特性曲
線図である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
通信回線接続部2側と通信装置部3側の絶縁をライント
ランス4で行っているので、通信回線1が通話状態とな
った時にライントランス4が動作して漏洩磁束を発生
し、この漏洩磁束によって隣接したライントランス4と
磁気結合して漏話の現象が発生していた。
【0011】この漏話が大きいと音声通信では隣接した
通信回線1の音声が聞こえたり、データ通信では本来の
データ通信信号に漏話した信号が合成されて通信エラー
が発生することがあり、通信品質を悪化させる要因であ
った。特に、データ通信では通信信号が通信回線1や通
信装置部3の周波数特性の影響を受けて、周波数の低い
帯域の通信信号のレベルが減衰して微弱化するので、よ
り漏話の影響を受けやすいものであった。
【0012】このため、隣接したライントランス4が磁
気結合することを抑制して漏話を低減するために、隣接
したライントランス4の間の間隔を大きくしており、通
信回線1毎に接続した複数個のライントランス4の実装
面積が大きくなるので、マルチ回線終端装置を小型化、
省スペース化することができない、または、接続する通
信回線1の数が増やせないといった問題点を有してい
た。
【0013】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、隣接したライントランスの間隔を小さくしても隣接
したライントランスの間の漏話を低減したマルチ回線終
端装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は以下の構成を有する。
【0015】本発明の請求項1に記載の発明は、特に、
マルチ回線終端装置において、ライントランスのそれぞ
れは、コイルの巻軸の方向を水平方向にしており、か
つ、隣接したライントランスの互いの巻軸の方向を直交
させるとともに同一線上に連ねて配置しており、かつ、
前記ライントランスのそれぞれを同一線上に連ねて配置
した方向と直交する方向に巻軸の方向を配置したライン
トランスのコイルの中央部を隣接したライントランスの
巻軸の延長線上に位置させて配置した構成である。
【0016】上記構成により、ライントランスのそれぞ
れはコイルの巻軸の方向を水平方向にしており、かつ、
隣接したライントランスの互いの巻軸の方向を直交させ
るとともに同一線上に連ねて配置しているので、ライン
トランスそれぞれを同一線上に連ねて配置した方向と直
交方向に巻軸を配置したライントランスが動作した時に
発生した漏洩磁束の向きと隣接した他のライントランス
の電磁誘導する磁束の方向とが直交することになり、隣
接した他のライントランスの磁気結合を小さくすること
ができる。
【0017】また、ライントランスのそれぞれを同一線
上に連ねて配置した方向と直交する方向に巻軸の方向を
配置したライントランスのコイルの中央部を、隣接した
ライントランスの巻軸の延長線上に位置させて配置して
いるので、ライントランスを同一線上に連ねて配置した
方向と同じ方向に巻軸を配置したライントランスが動作
した時に、コイルから発生した漏洩磁束と隣接した他の
ライントランスの電磁誘導する磁束の方向とが同じにな
っても、隣接したコイル部の中央部から相殺される方向
となり、結果的に隣接した他のライントランスとの磁気
結合を小さくすることができる。
【0018】このように、隣接したライントランスのい
ずれのライントランスが動作しても互いの磁気結合を小
さくすることができる。
【0019】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、特に、閉磁路磁芯の縦方向の
寸法と横方向の寸法との比を1:1とした構成である。
【0020】上記構成により、閉磁路磁芯の縦方向の寸
法と横方向の寸法の比を1:1にしているので、隣接し
たライントランスの巻軸方向を直交する方向に配置した
ときにライントランスを容易に位置決めをすることがで
きる。
【0021】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、特に、隣接したライントラン
スのE型磁芯の突き合せ面を互いに直交する位置に配置
した構成である。
【0022】上記構成により、隣接したライントランス
のE型磁芯の突き合せ面を直交する位置に配置している
ので、磁束が漏洩したり、漏洩した磁束を通したりしや
すいE型磁芯の突き合せ面が隣接しないので、隣接した
ライントランスに漏洩磁束の影響を小さくすることがで
きる。
【0023】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、特に、E型磁芯の中足の断面
寸法は中足の幅方向の寸法よりE型磁芯の積み厚方向の
寸法を大きくした構成である。
【0024】上記構成により、E型磁芯の中足の断面寸
法は中足の幅方向の寸法よりE型磁芯の積み厚方向の寸
法を大きくしているので、中足の断面積を一定としたと
きの中足と外足の幅を小さくすることができるので、E
型磁芯の外径寸法が小さくなりライントランスの取り付
け面積を小さくすることができる。
【0025】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、特に、閉磁路磁芯はコイルの
両側面および上面を覆う形状とした構成である。
【0026】上記構成により、閉磁路磁芯はコイルの両
側面および上面を覆う形状としているので、コイルの上
面および側面から磁束が漏洩することを抑制することが
できるので、隣接したライントランスや周辺部品への漏
洩磁束の影響を抑制することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を用
いて、本発明の全請求項に記載の発明について図面を参
照しながら説明する。
【0028】図1は本発明の一実施の形態におけるマル
チ回線終端装置のライントランスを実装した状態を示す
斜視図、図2は同マルチ回線終端装置のライントランス
のE型磁芯を取り除いた分解斜視図、図3は隣接したコ
イルの磁気結合を示す模式図である。尚、マルチ回線終
端装置の接続例は図7に示したものと同様である。
【0029】図1、図2および図7において、本発明の
一実施の形態におけるマルチ回線終端装置は、複数の通
信回線1を接続した通信回線接続部2と、複数の通信装
置部3と、複数の通信回線1毎に通信回線接続部2側と
通信装置部3側とを絶縁するためのライントランス21
を有している。
【0030】このライントランス21は、貫通孔22を
形成するとともに両端に鍔23を設けた巻枠24と、こ
の巻枠24の外周に巻回した通信回線接続部2側および
通信装置部3側に接続したコイル25と、中足26を貫
通孔22に挿入するとともに2つのE型磁芯27を突き
合わせて形成した閉磁路磁芯28と、鍔23の下端に植
設するとともにコイル25を接続した端子29とを備え
ている。
【0031】そして、ライントランス21のそれぞれ
は、コイル25の巻軸の方向を水平方向にしており、か
つ、隣接したライントランス21の互いの巻軸の方向を
直交させるとともに同一線上30に連ねて配置してい
る。
【0032】このとき、ライントランス21のそれぞれ
を同一線上30に連ねて配置した方向と直交する方向に
巻軸の方向を配置したライントランス21のコイル25
の中央部を隣接したライントランス21の巻軸の延長線
上に位置させて配置した構成である。
【0033】また、ライントランス21の閉磁路磁芯2
8は、縦方向31の寸法と横方向32の寸法との比を
1:1にしている。
【0034】また、隣接したライントランス21のE型
磁芯27の突き合せ面を互いに直交する位置に配置して
いる。
【0035】そして、E型磁芯27の中足26の断面寸
法は、中足26の幅方向33の寸法よりE型磁芯27の
積み厚方向34の寸法を大きくしている。
【0036】以上のように構成されたマルチ回線終端装
置について以下その動作を説明する。
【0037】マルチ回線終端装置に実装した複数個のラ
イントランス21のそれぞれは、コイル25の巻軸の方
向を水平方向にしており、かつ、隣接したライントラン
ス21の互いの巻軸の方向を直交させるとともに同一線
上30に連ねて配置しているので、図3(B)の巻軸の
方向を直交させて一方のコイルを動作させた状態の模式
図に示すように、動作したコイル(イ)が発生した磁束
の方向と隣接したコイル(ロ)の電磁誘導する磁束の方
向(b)が直交しているので、コイル(イ)とコイル
(ロ)とを磁気結合しにくくすることができる。これと
同様にライントランス21を同一線上30に連ねて配置
した方向と直交方向に巻軸を配置したライントランス2
1が動作した時に、隣接した他のライントランス21の
磁気結合を小さくすることができる。
【0038】また、ライントランス21のそれぞれを同
一線上30に連ねて配置した方向と直交する方向に巻軸
の方向を配置したライントランス21のコイル25の中
央部を、隣接したライントランス21の巻軸の延長線上
に位置させて配置しているので、図3(C)の巻軸の方
向を直交させて他方のコイルを動作させた状態の模式図
に示すように、動作したコイル(ロ)から発生した磁束
が、隣接したコイル(イ)の電磁誘導する磁束の方向
(b)と同じ方向になっても、隣接したコイル(イ)の
中央部(c)から相殺される方向となり、結果的にコイ
ル(イ)とコイル(ロ)との磁気結合を小さくすること
ができる。これと同様にライントランス21を同一線上
30に連ねて配置した方向と同じ方向に巻軸を配置した
ライントランス21が動作した時に、隣接した他のライ
ントランス21との磁気結合を小さくすることができ
る。
【0039】そして、閉磁路磁芯28の縦方向31の寸
法と横方向32の寸法の比を1:1にしているので、隣
接したライントランス21の巻軸の方向を直交する方向
に配置したときに、ライントランス21を容易に位置決
めをすることができる。
【0040】そして、隣接したライントランス21のE
型磁芯27の突き合せ面を直交する位置に配置している
ので、磁束が漏洩したり、漏洩した磁束を通しやすいE
型磁芯27の突き合せ面が隣接しないので、隣接したラ
イントランス21に漏洩磁束の影響を小さくすることが
できる。
【0041】さらに、E型磁芯27の中足26の断面寸
法は、中足26の幅方向33の寸法よりE型磁芯27の
積み厚方向34の寸法を大きくしているので、中足26
の断面積を一定としたときの、中足26と外足の幅を小
さくすることができるので、E型磁芯27の外径寸法が
小さくなりライントランス21の取り付け面積を小さく
することができる。
【0042】以上のように構成されたマルチ回線終端装
置の隣接したライントランス21間の漏話減衰量特性に
ついて、図4の本発明の一実施の形態におけるマルチ回
線終端装置の隣接したライントランスの一方が動作した
ときの漏話減衰量特性を示した特性曲線図、図5の同隣
接したライントランスの他方が動作したときの漏話減衰
量特性を示した特性曲線図を用いて説明する。
【0043】図4、図5において横軸は周波数(kH
z)であり、縦軸は漏話減衰量(dB)である。
【0044】測定に用いたマルチ回線終端装置のライン
トランス21は、閉磁路磁芯28の寸法が7mm×7m
m×5mm、通信回線接続部2側および通信装置部3側
に接続したコイル25のそれぞれの巻回数が100ター
ンであり、一つのライントランス21に入力レベル0d
Bmを入力したときの、隣接した他方のライントランス
21の漏話減衰量を測定したものである。
【0045】曲線35と曲線36は本発明の一実施の形
態におけるマルチ回線終端装置の特性曲線図であり、図
4の曲線35はライントランス21を同一線上30に連
ねて配置した方向とコイル25の巻軸の方向を直交方向
に配置したライントランス21に入力したときの特性曲
線図、図5の曲線36はライントランス21を同一線上
30に連ねて配置した方向とコイル25の巻軸の方向を
同じ方向に配置したライントランス21に入力したとき
の特性曲線図である。そして、曲線35と曲線36を測
定したときの隣接したライントランス21の間隔は約1
mmに近接させて測定したものである。
【0046】また、図5の曲線37と曲線38は、本発
明の効果を確認するために測定したもので、ライントラ
ンス本体21を同一線上30に連ねて配置した方向とコ
イル25の巻軸の方向を同じ方向に配置したライントラ
ンス21に入力したときに、入力したライントランス2
1の巻軸の延長線を隣接したライントランス21のコイ
ル25の中央部から、約1mm位置をずらして測定した
特性が曲線37、約2mm位置をずらして測定した特性
が曲線38である。
【0047】本発明の曲線35、曲線36は、ライント
ランス21のそれぞれの間隔を小さくしても、従来の曲
線11に比べて周波数の低い帯域において漏話減衰量を
小さくできる。
【0048】そして曲線36は、位置をずらして測定し
た曲線37、曲線38に比べて、漏話減衰量をより小さ
くできることがわかる。
【0049】以上のように本発明の一実施の形態におけ
るマルチ回線終端装置は、ライントランス21のそれぞ
れは、コイル25の巻軸の方向を水平方向にしており、
かつ、隣接したライントランス21の互いの巻軸の方向
を直交させるとともに同一線上30に連ねて配置してお
り、かつ、ライントランス21のそれぞれを同一線上3
0に連ねて配置した方向と直交する方向に巻軸の方向を
配置したライントランス21のコイル25の中央部を、
隣接したライントランス21の巻軸の延長線上に位置さ
せて配置したことにより、隣接したライントランス21
の磁気結合を小さくして漏話を低減することができるの
で、隣接したライントランス21の間隔を小さくでき、
マルチ回線終端装置を小型化したり、より多くの通信回
線を接続することができる。
【0050】また、閉磁路磁芯28の縦方向31の寸法
と横方向32の寸法の比を1:1にしたことにより、隣
接したライントランス21の巻軸方向を直交する方向に
配置したときに、閉磁路磁芯28の縦方向31の寸法と
横方向32の寸法がほぼ同一寸法なので、ライントラン
ス21を容易に位置決めをすることができる。
【0051】そして、隣接したライントランス21のE
型磁芯27の突き合せ面を直交する位置に配置したこと
により、隣接したライントランス21に漏洩磁束の影響
を小さくすることができるので、隣接したライントラン
ス21の間隔をより小さくすることができる。
【0052】さらに、E型磁芯27の中足26の断面寸
法は、中足26の幅方向33の寸法よりE型磁心27の
積み厚方向34の寸法を大きくしたことにより、E型磁
心27の外径寸法が小さくなり、ライントランス21の
取り付け面積が小さくなるので、マルチ回線終端装置を
小型化したり、実装基板に接続する通信回線1の数を増
やすことができる。
【0053】ここで上記実施の形態では、隣接したライ
ントランス21の互いの巻軸の方向を直交させると説明
したが、互いの巻軸の方向の交差した角度が必ずしも直
角でなくとも、本発明の技術範囲を逸脱しない範囲で隣
接したライントランス21の磁束を発生する方向と電磁
誘導する方向とが同じ方向にならないように配置しても
よく、互いの巻軸方向の交差した角度を直角に近づける
ほど、隣接したライントランス21間の磁気結合を小さ
くすることができる。
【0054】尚、図6の本発明の一実施の形態における
閉磁路磁芯の他の形状例を示す斜視図に示すように、閉
磁路磁芯28をコイル25の両側面および上面を覆う形
状とすると、コイル25の上面および側面の閉磁路磁芯
28で磁束が遮蔽され、コイルの上面および側面から磁
束が漏洩することを抑制することができるので、隣接し
たライントランスや周辺部品への影響を抑制することが
できる。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ライント
ランスのそれぞれは、コイルの巻軸の方向を水平方向に
しており、かつ、隣接したライントランスの互いの巻軸
の方向を直交させるとともに同一線上に連ねて配置して
おり、かつ、ライントランスのそれぞれを同一線上に連
ねて配置した方向と直交する方向に巻軸の方向を配置し
たライントランスのコイルの中央部を、隣接したライン
トランスの巻軸の延長線上に位置させて配置しているの
で、隣接したトランスの磁気結合を小さくすることがで
き、隣接したライントランス間の距離を小さくしても、
隣接したライントランス間の漏話を低減したマルチ回線
終端装置およびこれらに使用するライントランス装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるマルチ回線終端
装置のライントランスを実装した状態を示す斜視図
【図2】同マルチ回線終端装置のライントランスのE型
磁芯を取り除いた分解斜視図
【図3】(A)巻軸の方向を同じ方向にして一方のコイ
ルを動作させた状態の隣接したコイルの磁気結合を示す
模式図 (B)巻軸の方向を直交させて一方のコイルを動作させ
た状態の隣接したコイルの磁気結合を示す模式図 (C)巻軸の方向を直交させて他方のコイルを動作させ
た状態の隣接したコイルの磁気結合を示す模式図
【図4】同マルチ回線終端装置の隣接したライントラン
スの一方が動作したときの漏話減衰量特性を示した特性
曲線図
【図5】同マルチ回線終端装置の隣接したライントラン
スの他方が動作したときの漏話減衰量特性を示した特性
曲線図
【図6】同マルチ回線終端装置の閉磁路磁芯の他の形状
例を示す斜視図
【図7】従来のマルチ回線終端装置の接続例を示すブロ
ック図
【図8】同マルチ回線終端装置のライントランスを実装
した状態を示す斜視図
【図9】従来のマルチ回線終端装置の漏話減衰量特性を
比較した特性曲線図
【符号の説明】
21 ライントランス 22 貫通孔 23 鍔 24 巻枠 25 コイル 26 中足 27 E型磁芯 28 閉磁路磁芯 29 端子 30 同一線上 31 縦方向 32 横方向 33 幅方向 34 積み厚方向 35 曲線 36 曲線 37 曲線 38 曲線
フロントページの続き (72)発明者 小山 健 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E070 AA11 BA08 DB02 DB04 5K051 AA02 DD07 KK01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の通信回線を接続した通信回線接続
    部と、複数の通信装置部と、複数の通信回線毎に通信回
    線接続部側と通信装置部側とを絶縁したライントランス
    を有したマルチ回線終端装置において、前記ライントラ
    ンスは貫通孔を形成するとともに両端に鍔を設けた巻枠
    と、この巻枠の外周に巻回したコイルと、中足を前記貫
    通孔に挿入するとともに2つのE型磁芯を突き合わせて
    形成した閉磁路磁芯と、前記鍔の下端に植設するととも
    に前記コイルを接続した端子とを備え、前記ライントラ
    ンスのそれぞれは前記コイルの巻軸の方向を水平方向に
    しており、かつ、隣接したライントランスの互いの巻軸
    の方向を直交させるとともに同一線上に連ねて配置して
    おり、かつ、前記ライントランスのそれぞれを同一線上
    に連ねて配置した方向と直交する方向に巻軸の方向を配
    置した前記ライントランスのコイルの中央部を隣接した
    ライントランスの巻軸の延長線上に位置させて配置した
    マルチ回線終端装置。
  2. 【請求項2】 ライントランスの閉磁路磁芯の縦方向の
    寸法と横方向の寸法との比を1:1とした請求項1に記
    載のマルチ回線終端装置。
  3. 【請求項3】 隣接したライントランスのE型磁芯の突
    き合せ面を互いに直交する位置に配置した請求項1に記
    載のマルチ回線終端装置。
  4. 【請求項4】 ライントランスのE型磁芯の中足の断面
    寸法は前記中足の幅方向の寸法より前記E型磁芯の積み
    厚方向の寸法を大きくした請求項1に記載のマルチ回線
    終端装置。
  5. 【請求項5】 ライントランスの閉磁路磁芯はコイルの
    両側面および上面を覆う形状とした請求項1に記載のマ
    ルチ回線終端装置。
JP2001391443A 2001-12-25 2001-12-25 マルチ回線終端装置 Withdrawn JP2003198728A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001391443A JP2003198728A (ja) 2001-12-25 2001-12-25 マルチ回線終端装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001391443A JP2003198728A (ja) 2001-12-25 2001-12-25 マルチ回線終端装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003198728A true JP2003198728A (ja) 2003-07-11

Family

ID=27599037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001391443A Withdrawn JP2003198728A (ja) 2001-12-25 2001-12-25 マルチ回線終端装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003198728A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102646551A (zh) * 2012-04-18 2012-08-22 浙江天正电气股份有限公司 一种保护开关
JP2014082342A (ja) * 2012-10-17 2014-05-08 Nec Tokin Corp チョークコイル
JP2014192324A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Tdk Corp パルストランス
JP2016027679A (ja) * 2015-11-19 2016-02-18 Tdk株式会社 パルストランス及びこれを備えた回路部品

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102646551A (zh) * 2012-04-18 2012-08-22 浙江天正电气股份有限公司 一种保护开关
JP2014082342A (ja) * 2012-10-17 2014-05-08 Nec Tokin Corp チョークコイル
JP2014192324A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Tdk Corp パルストランス
US10229780B2 (en) 2013-03-27 2019-03-12 Tdk Corporation Pulse transformer
US10553348B2 (en) 2013-03-27 2020-02-04 Tdk Pulse transformer
US11101064B2 (en) 2013-03-27 2021-08-24 Tdk Corporation Pulse transformer
JP2016027679A (ja) * 2015-11-19 2016-02-18 Tdk株式会社 パルストランス及びこれを備えた回路部品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI441211B (zh) 變壓器
JP2001068353A (ja) 磁気部品
EP0706192A1 (en) Choke coil
US7948350B2 (en) Coil component
JP7194875B2 (ja) 巻線型コイル部品およびそれを用いた直流電流重畳回路
JP2003198728A (ja) マルチ回線終端装置
JPH11219832A (ja) ノイズフィルタ用チョークコイル
US6429762B1 (en) Data communication isolation transformer with improved common-mode attenuation
US6175295B1 (en) Inductance device
JP2003197432A (ja) ライントランス装置およびそれを用いたマルチ回線終端装置
JP3396908B2 (ja) ラインフィルタ
JP3245778B2 (ja) コンバータトランス
JP3282540B2 (ja) トランス
TW425582B (en) Inductance device
JPH08288159A (ja) 漏れ磁束トランス
JPH08124772A (ja) インバータトランス
JP3528741B2 (ja) コイル部品
JPH11186068A (ja) コンバータトランス
JP3469312B2 (ja) 薄型トランス
JP2005166905A (ja) 複合型インダクタ
JPS61295608A (ja) 分岐トランス
JPH0711445Y2 (ja) フェライト磁心
JPH082992Y2 (ja) チョークコイル
JP2002261563A (ja) 高周波信号分配器
JPH06333746A (ja) 雑音防止形多線条変換コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060413

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060425

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060622