JPS6129474B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、テレビジヨン受像機等の放送受信装
置に用いて、予め所定時刻に所定チヤンネルを選
局しまたは目覚警報音を発生するように予約（プ
ログラム）しておく装置に関し、予約された時刻
に受信装置が非動作状態になつている場合にはア
ラーム音を発生して知らせるようにすることによ
り安全性の向上を図り、かつアラーム音と警報音
とを単独でも選択できるようにして使用性の向上
を図つた装置を提供しようとするものである。

最近、テレビジヨン受像機等において、毎日一
定の時刻に視聴する番組や毎週の同一曜日の一定
時刻に視聴する番組のチヤンネルを予め記憶装置
（メモリ）に書き込んでプログラムしておき、そ
の所定時刻になるとメモリからチヤンネル信号を
読み出して自動的にチヤンネルを切換える装置が
開発されている。かかる装置はそれら定常的に視
聴する番組の見逃しを防止したり、また、その都
度チヤンネルを切換える手数を省くことができる
点で大変便利なものである。

本発明では、このような装置において、予め予
約された時刻に放送受信装置が非動作状態になさ
れていた場合にはそれを動作状態にするのではな
くアラーム音の発生によつて予約時刻の到来を報
知するだけにし、使用者の操作によつてのみ動作
状態に切換えられるようにして安全性の向上を図
り、また、メモリには目覚時刻も予約できるよう
にしてその時刻には目覚警報音を発生するように
し、上記のアラーム音と目覚警報音とは一方のみ
でも発生できるようにして使い易い装置を得たこ
とを特徴とするものである。

以下、本発明につきその一実施例を示す図面を
参照して詳細に説明する。

第１図はその全体構成を示し、ここで、１はテ
レビジヨン受像機（以下、単にテレビという）で
あり、残余の部分が番組予約回路部分である。テ
レビ１は、チユーナ２、その受像チヤンネルを制
御する選局回路３、受像チヤンネルを切換えるチ
ヤンネル切換用のスイツチ群４、チヤンネル表示
回路５、VIF回路６、検波回路７、映像回路８、
陰極線管９、電源回路１０等の一般的な構成のも
のである。

番組予約回路部分には、13種類のプログラム予
約情報を記憶しておく13種類の番地を有するメモ
リ１２を中心として、プログラム設定時にその13
種類の番地Ａ〜Ｍのうちのいずれに予約情報を書
き込むかを切換える書込アドレス切換回路１３
と、予約情報のうちのチヤンネル情報および受像
停止情報を入力するエンコーダ１４と、曜日情報
を入力する書込曜日設定回路１５と、時刻情報を
入力する書込時刻設定回路１６とを書込手段とし
て備える。また、メモリ１２からの読出メモリ番
地Ａ〜Ｍを高速度で切換えつつ各メモリ番地に記
憶されている予約情報を順次読出す読出切換回路
１７と、その切換えのための高速切換パルスを発
生する切換パルス発生回路１８と、読出した予約
情報を各情報毎に分離し振分ける情報分離回路１
９と、現在進行中の曜日を示す信号を発生する実
曜日発生回路２０と、現在進行中の時刻を示す信
号を発生する実時刻発生回路２１と、メモリ１２
から読み出した予約情報のうちの曜日情報および
時刻情報と実曜日情報および実時刻情報とを比較
して両者が一致したときに一致信号を出力する比
較回路２２と、その一致信号が発生されたときに
メモリ１２から読み出した予約情報をラツチする
ラツチ回路２３と、そのラツチした予約情報の内
容を識別してチヤンネル切換信号、電源切断信号
を発生する識別回路２４とを読出手段として備え
る。さらに、この識別回路２４からの識別された
チヤンネル切換信号に従つてテレビ１の選局回路
３を制御してその選局チヤンネルを予約されたチ
ヤンネルに切換えるチヤンネル切換回路２５と、
識別された電源切断信号に従つてテレビ１の電源
回路１０を切断して受像動作を停止させる電源切
断回路２６と、チヤンネル切換信号が識別されて
発生されたにもかかわらずテレビ１の電源回路１
０が切断されていてテレビ１が非動作状態になつ
ている場合にこれを検出してアラーム音を発生さ
せるべきアラーム発生信号を発生するアラーム発
生回路２７と、目覚信号が識別されて出力された
ときに目覚警報音を発生させるべき目覚警報音発
生信号を発生する目覚発生回路２８と、これらア
ラーム音と目覚警報音とをともに発生させるか
Ａ・目覚警報音のみを発生させるかＢ・両者をと
もに発生させないかＣを切換えるスイツチ２９お
よび発音切換回路３０と、これら切換えられた発
生信号に従つてアラーム音および目覚警報音を発
生する発音回路３１とを制御手段として備えてい
る。なお、３２は曜日表示装置、３３は刻表示装
置である。

次に、以上のような構成における動作について
説明する。

まず、予約プログラムを書込む場合の動作を説
明する。このときには、スイツチ３４をａ側に切
換えてメモリ１２への書込制御信号を印加可能に
する。次いで、スイツチ３５を操作して書込番地
切換回路１３のスイツチング回路を切換え、書込
むべき番地を指定する。この書込アドレス切換回
路１３は、スイツチ３５が操作される都度に切換
えられてＡ〜Ｍの各出力端子に順次書込制御電圧
を発生するリングカウンタの如きものを用いると
よい。いずれの番地が書込状態に指定されている
かは、その制御電圧出力によつて点灯する発光ダ
イオード等で表示される。かくして書込番地が指
定されると、メモリ１２中のメモリ番地Ａ〜Ｍの
うちその指定されているメモリ番地のみが書込可
能状態になる。図の場合ではメモリ番地Ｂが書込
可能状態になつている。

そこで、書込曜日設定回路１５を操作して、予
約する曜日を設定する。これには、日曜日〜土曜
日までの任意の１つの曜日を選択して予約するこ
とも、全ての曜日（すなわち毎日）を予約するこ
ともできる。また、書込時刻設定回路１６を操作
して、予約する時刻を設定する。この設定した予
約曜日情報と予約時刻情報は書込指定されている
メモリ番地Ｂに書込まれる。同時に書込時にはス
イツチ３６，３７もａ側に切換えられているの
で、その設定した予約曜日と予約時刻とが曜日表
示装置３２と時刻表示装置３３とに表示される。
さらに、テレビ１の選局回路３用のチヤンネル切
換スイツチ４を操作して予約するチヤンネルを設
定するか、または停止設定用のスイツチ３８を操
作して受像動作を停止すべきことを設定する。こ
の設定した予約チヤンネル情報または受像停止情
報はエンコーダ１４で所定の信号形式に変換され
てから、やはり書込指定されているメモリ番地Ｂ
に先の曜日、時刻情報とともに書込まれる。

このとき、この装置では予約チヤンネルをテレ
ビ１の選局回路３用のチヤンネル切換スイツチ４
を用いて設定するようにしているので、その設定
時には予約チヤンネルの設定と同時に選局回路３
も制御されてテレビ１における選局チヤンネルが
そのチヤンネルに一諸に切換えられ、いずれのチ
ヤンネルが予約設定されたかがテレビ１の画面お
よびチヤンネル表示回路５によつて判別される。

かくして、メモリ１２中の１つのメモリ番地Ｂ
への曜日情報、時刻情報およびチヤンネル・停止
情報等の予約情報の書込みが終了すれば、さらに
スイツチ３５を操作してメモリ１２の書込指定番
地を変更しつつ各メモリ番地Ａ〜Ｌに同様の操作
手段によつてチヤンネル切換または受像動作停止
の予約情報を書込む。図示実施例ではメモリ１２
中のＡ〜Ｌの12番地をかかる用途のために設けて
いるので、合計12種類までの予約情報を書込むこ
とができる。

一方、目覚しのための予約メモリ１２中のメモ
リ番地Ｍをそのために専用して書込む。すなわち
スイツチ３５を操作しメモリ番地Ｍを指定して書
込可能状態にし、次いで書込時刻設定回路１６を
操作して予約する時刻を設定する。この目覚予約
は強制的に全ての曜日（毎日）に有効な情報とす
るので、メモリ番地Ｍには予め全曜日（毎日）情
報と目覚予約であることを示す情報とをセツトし
ておき、その時刻のみを自由に設定できるように
しておけばよい。

かくして、必要な予約情報の書込みを全て終了
すれば、スイツチ３４をｂ側に切換えてメモリ１
２の全ての番地を書込不可能な状態すなわち保持
状態にし、またスイツチ３６，３７もｂ側に切換
えて実曜日と実時間とを壁示するようにする。

次に、上記のようにしてメモリ１２に書込まれ
て記憶されている予約情報に基づいてテレビ１等
を制御する動作を説明する。このときには、ま
ず、切換パルス発生回路１８からの高速切換パル
スによつて切換えられる読出切換回路１７によ
り、メモリ１２の各メモリ番地Ａ〜Ｍに記憶され
ている予約情報を順次読出す。このような読出切
換回路１７は、切換パルス発生回路１８からの切
換パルスが加えられる都度に13個の出力端子に順
次出力を発生するリングカウンタと、そのリング
カウンタの出力によりメモリ番地Ａ〜Ｍからの読
出信号を順次取出すゲートによつて構成する等す
ればよい。また、その読出周期は少なくとも数秒
以内にメモリ番地Ａ〜Ｍを１通り読出せる程度以
上の短い方が望ましいが、使用するメモリ１２や
各回路の動作周波数限界に応じて任意に定めれば
よい。このようにして次々に読出したメモリ番地
Ａ〜Ｍからの予約情報は、情報分離回路１９で曜
日情報および時刻情報と、チヤンネル・停止情報
および目覚情報とに分離し、曜日情報および時刻
情報は比較回路２２に加え、チヤンネル・停止情
報と目覚情報はラツチ回路２３に加えておく。

一方、実時刻発生回路２１では商用電源周波数
あるいは基準発振周波数を分周する等して現在進
行している時々刻々の時刻を示す実時刻信号を発
生し、実曜日発生回路２０ではその実時刻信号の
うちの24時間毎に発生される信号を計数する等し
て現在進行している日の曜日を示す実曜日信号を
発生する。そして、メモリ１２の各メモリ番地Ａ
〜Ｌから読出し情報分離回路１９で分離した予約
曜日情報および予約時刻情報とこの実曜日信号お
よび実時刻信号とを比較回路１９で比較して、両
者が一致したときすなわち現在の曜日と時刻とに
予約されているような予約情報が存在してその曜
日および時刻に達したときに比較回路１９から一
致出力を発生して、その予約情報のチヤンネル・
停止情報あるいは目覚情報をラツチ回路２３にラ
ツチする。もちろん予約曜日情報が全曜日（毎
日）を予約しているものであるときには、全ての
曜日の予約時刻に一致出力を発生してラツチする
ものとする。そして、このメモリ１２から読出さ
れラツチ回路２３にラツチされた予約チヤンネ
ル・停止情報あるいは目覚情報を識別回路２４で
識別し、その予約情報がチヤンネル切換えと指定
するものである場合にはチヤンネル切換回路２５
を駆動しテレビ１の選局回路３を切換えてその指
定されているチヤンネルを受像するように制御す
る。

ところが、このチヤンネル切換信号が識別され
てチヤンネル切換えを行なわなければならないも
かかわらず、テレビ１の電源回路１０がそれ以前
から切断されていて非動作状態になつているよう
な場合には、テレビ１の電源を投入するのではな
く、そのチヤンネル切換信号が発生されたことと
電源回路１０が切断されていて電源電圧が発生さ
れていないこととをアラーム発生回路２７で検出
し、そのときアラーム音を発音することを指令す
るアラーム発生信号を発生する。これにより、発
音回路３１はアラーム音をたとえば３分間程度の
間発音して、視聴者にテレビ１の電源を投入すべ
きことを報知する。そのアラーム音により視聴者
が気付いてテレビ１の電源を投入すれば、直ちに
チヤンネル切換回路２５により選局回路３を制御
して、予約されているチヤンネルを選局する。視
聴者が留守であつたり、不必要であると考えた場
合には、テレビ１の電源が投入されず、非動作状
態が続けられる。このように、テレビ１が非動作
状態であるときにはアラーム音によつて視聴者の
注意を喚起し手動操作により電源が投入されたと
きにはじめて動作状態になるようにしていて、自
動的にテレビ１の電源が投入されるようにはして
いないので、留守の間にテレビ１に電源が投入さ
れてしまつて電力を無駄使いしたり過熱してしま
うという不都合をなくし、きわめて経済的で安全
な装置を得ている。

一方、識別回路２３で識別された予約情報が受
像動作の停止を指定するものである場合には、電
源切換回路２６を駆動してテレビ１の電源回路１
０を切断するように制御する。

さらに、識別回路２３で識別された予約情報が
目覚情報である場合には、目覚発生回路２８で目
覚警報音を発音することを指令する目覚警報発生
信号を発生する。これにより、発音装置３１は目
覚警報音をたとえば10分間程度の間発音して、就
寝中の使用者に起るべき時刻が来たことを警報す
る。

このように、メモリ１２からの予約情報の読出
し、実曜日、実時刻との比較、予約情報のラツ
チ、その識別、および識別出力に基づいたチヤン
ネル・アラーム音の発音・電源切断もしくは目覚
警報音の発音の動作がくり返されて、メモリ１２
に予め書込まれた予約プログラムに従つた自動的
な制御が行なわれる。

さらにこの装置においては、アラーム音と目覚
警報音の選択的な発音もしくは切断をスイツチ２
９と発音切換回路３０とにより切換えることがで
きるようにしている。この部分を第２図に詳細に
示して説明すると、発音切換回路３０中には２つ
のANDゲート３９，４０とORゲート４１とイン
バータ４２とを備えている。今、スイツチ２９を
Ａ端子に切換えていると、このときにはANDゲ
ート３９，４０がともに導通するのでアラーム発
生回路２７からのアラーム発生信号はANDゲー
ト３９を通り目覚発生回路２８からの目覚警報発
生信号はANDゲート４０を通つて、さらにORゲ
ート４１を通つて発音装置３１の発振回路４３に
供給される。このため、このときにはいずれの発
生信号が発生されたときにも発振回路４３が発振
し、スピーカ４４からアラーム音も目覚警報音も
ともに発音される。

一方、スイツチ２９をＢ端子に切換えると、
ANDゲート３９が遮断状態になつてANDゲート
４０のみが導通するため、アラーム発生信号は通
過できず目覚警報発生信号のみが発生回路４３に
供給されて、目覚警報音のみが発生される。従つ
てこのような使用状態は、就寝時から翌朝の起床
時（目覚警報発音時）までの間の時刻に設定され
たチヤンネル予約情報がすでにプログラムされて
いて、しかもそのチヤンネル予約情報をその晩に
限つて無視してテレビ１も切断しアラーム音も発
音させずに眠りたいような場合に有効に使用する
ことができる。

さらに、スイツチ２９をＣ端子に切換えると、
ANDゲート３９，４０がともに遮断状態になつ
てしまうため、アラーム発生信号も目覚警報音発
生信号もともに通過できず、このときにはアラー
ム音も目覚警報音も発音されない。

なお、以上のような切換状態の他に、目覚警報
音を発音させずにアラーム音のみを発音させるよ
うな切換態様をさらに追加してもよいことはいう
までもない。

また、以上の説明においてはメモリ１２への予
約情報の書込みおよびそれからの読出しを行なう
番地をそれぞれ切換回路１３，１７を用いて切換
えるようにしたが、もちろんこれ以外の任意の手
段によつてメモリ１２に記憶するようにしてもよ
く、さらに、マイクロコンピユータを用いて予約
情報の発生・記憶および信号処理を行なうように
してもよいことはいうまでもない。

以上詳述したように、本発明によれば、テレビ
のような放送受信装置に用いて予め所定時刻に所
定チヤンネルを選局するように予約しておく装置
において、そのチヤンネル予約時刻にテレビ等の
電源が切断されている場合にはアラーム音を発音
して使用者に電源投入を促すことができ、かつ自
動的には電源を投入しないことによつて安全性を
向上するとともに、さらに、目覚警報音を発音さ
せることをも予約しておくことができ、そのアラ
ーム音と目覚警報音とをともにまたは選択的に発
音させることができて便利な装置を得ることがで
きたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における番組予約装
置のブロツク線図、第２図はその要部の回路図で
ある。 １……テレビジヨン受像機（テレビ）、２……
チユーナ、３……選局回路、４……チヤンネル切
換スイツチ、１０……電源回路、１２……メモ
リ、１３……書込アドレス切換回路、１４……エ
ンコーダ、１５……書込曜日設定回路、１６……
書込時刻設定回路、１７……読出番地切換回路、
１８……切換パルス発生回路、１９……情報分離
回路、２０……実曜日発生回路、２１……実時刻
発生回路、２２……比較回路、２３……ラツチ回
路、２４……識別回路、２５……チヤンネル切換
回路、２６……電源切断回路、２７……アラーム
発生回路、２８……目覚発生回路、２９……スイ
ツチ、３０……発音切換回路、３１……発音回
路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数番地のメモリと、このメモリの各番地
   に、放送受信装置で選局すべきチヤンネルを指定
   する情報とそのチヤンネルを選局すべき時刻をあ
   らわす情報とを含むチヤンネル予約情報、あるい
   は目覚装置を動作させるべき時刻をあらわす目覚
   予約情報をそれぞれ予め書き込んで記憶させる記
   憶手段と、そのそれぞれの番地に記憶されている
   情報を順次読出す読出手段と、実時刻と一致した
   チヤンネル予約情報が読出されたときにその時刻
   において当該チヤンネル予約情報に従つて上記放
   送受信装置の選局回路の選局チヤンネルを切換え
   るチヤンネル切換手段と、その実時刻と一致した
   チヤンネル予約情報が読出されたときに上記放送
   受信装置が非動作状態にあるときにはその時刻に
   アラーム発生回路を駆動してアラーム音を発生す
   るアラーム音発生手段と、上記実時刻と一致した
   目覚予約情報が読出されたときに目覚装置を駆動
   して目覚警報音を発生する目覚警報音発生手段と
   を備えるとともに、上記アラーム音と上記日覚警
   報音の両方を発生させるか、それらのうちのいず
   れか一方のみを発生させるか、もしくは両方とも
   遮断させるかを切換える切換手段を備えたことを
   特徴とする番組予約装置。