JP2802876B2 - テレビ受像機とビデオテープレコーダとを結合した装置 - Google Patents

テレビ受像機とビデオテープレコーダとを結合した装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビ受像機とビデオ
テープレコーダ（以下ＶＴＲという）とが結合した装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】最近米国または日本等において、プラス
コード或いはＧコードと称する数桁の数からなる予約コ
ードによってＶＴＲをコントロールするものが普及して
きた。このような予約コードは、新聞或いはテレビガイ
ド誌等に発表されるので、その予約コードをキーパット
で入力するだけでＶＴＲへのテレビ番組の予約が簡単に
できる。然しながら、このような便利な装置もＶＴＲに
録画を希望しない場合には全くその使用法がなかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記予約コ
ードによって制御されるＶＴＲのコントロール方式を利
用して、上記予約コードを１つまたは複数登録すること
により該当のテレビ番組を、ＶＴＲが録画モードで駆動
しない状態でテレビ上に受像でき、かつＶＴＲが録画モ
ードで駆動もできるようなコントロールを可能とする課
題を提供したものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、ビデオテープ
レコーダと、該ビデオテープレコーダのビデオ出力端子
に接続されたテレビ受像機と、テレビモードかビデオテ
ープレコーダモードかを予め選択する切換手段と、該切
換手段でテレビモードを選択しているときは録画予約情
報に基づいて動作するビデオテープレコーダのビデオテ
ープを走行させることなく、上記テレビ受像機に電源を
入れる手段とを備え、上記切換手段でビデオテープレコ
ーダモードを選択したときは録画予約情報に基づいて予
約したテレビ番組をビデオテープに録画し、上記切換手
段でテレビモードを選択したときは録画は行わずに上記
録画予約情報に基づいて予約したテレビ番組を上記ビデ
オテープレコーダのチューナで受信し、そのビデオ信号
を上記ビデオ出力端子に出力して上記テレビ受像機に映
し出すようにして、テレビ放映の予約もビデオテープレ
コーダによるテレビ番組の録画予約も共にできるように
した。上記テレビ番組の予約は、テレビ番組用の予約コ
ード発生用リモコンボックスで行い、さらに、モードの
切換は上記リモコンボックスの操作によって発生するコ
ード信号によって行うようにした。また、ビデオテープ
レコーダにビデオテープが未挿入の場合、該ビデオテー
プの未挿入を検出しテレビモードに切換えるようにし
た。特に、ビデオテープの駆動を停止させる手段は、ビ
デオテープレコーダが録画状態になったとき出力する録
画検出出力信号と上記切換手段がテーレビモードを選択
している出力される信号のアンド信号をビデオテープの
停止指令としてビデオテープレコーダに入力するように
した。
【０００５】
【実施例】
［第１の実施例の動作説明］図１は一実施例を示すテレ
ビとＶＴＲの結合装置である。
【０００６】図中、１はアンテナ、２はＶＴＲ（ＶＣ
Ｒ）であり、簡略化して図示されているが３はチュー
ナ、４は１５のリモコンボックスからのコード化された
赤外線を受信する受光部、５はビデオテープ（図示せ
ず）の走行を停止するための停止ボタン、６は後述のコ
ード化されたリモコン信号を受信するとＡＣ１００Ｖを
出力する電源部、７は上記電源部からのＡＣ１００Ｖを
出力する電源コンセント、
【０００７】８はＶＴＲ２が録画モードにセットされた
ときにＨレベルの録画検出出力を出力する録画検出出力
端子、９はビデオ出力端子、１０はアナログスイッチで
あり、上記停止ボタン５用の端子を短絡するように接続
されており、ｃｏｎはコントロール端子である。
【０００８】また１１はＧコードをテレビ（ＴＶ）専用
（テレビモード）に使用するか、ＶＴＲ専用（ＶＴＲモ
ード）に使用するかの切換スイッチである。この切換ス
イッチは手で操作できる機械的なスイッチでも、リモコ
ンボックスからの赤外線または後述のビデオテープの挿
入、未挿入によって切り換わる電子的なスイッチでもよ
い。またソフトで処理されるものであってもよい。
【０００９】１２はアンドゲートであり、入力端子ａは
上記録画検出出力端子８に、入力端子ｂは上記切換スイ
ッチ１１のＯＦＦ（ＶＴＲ）の位置に、出力端子ｃは上
記アナログスイッチ１０のコントロール端子ｃｏｎに接
続されている。
【００１０】従って上記切換スイッチがＯＮ（ＴＶ）の
位置で、上記録画検出出力端子がＨレベルのときにアン
ドゲート１２の出力端子ｃがＨレベルとなり上記アナロ
グスイッチ１０をオンにする。
【００１１】また１３はテレビ受像機を構成する小型の
テレビモニター用テレビ、１４は大型テレビ、１５はＧ
コードによるテレビ番組の予約コードを送出できるリモ
コンボックスである。
【００１２】次に動作を具体的に説明する。 ［テレビモード］切換スイッチ１１をＯＮ（ＴＶ−テレ
ビモード）側に切り換えると発光ダイオードＬＥＤ１が
点灯する。ＶＴＲ２の主電源スイッチ（図示せず）はオ
フにしておく。
【００１３】またリモコンボックス１５には１件以上
（最大は例えば８件）のテレビ番組を新聞等で発表され
ているＧコードで登録しておく。
【００１４】そして上記リモコンボックスに登録したテ
レビ番組の１つが録画開始時刻に達すると最初に発光部
１６からＶＴＲ２の電源をオンにするためにコード化さ
れた赤外線が発射され、それを受光部４で受信するとＶ
ＴＲ２の電源部６を制御し、ＶＴＲ２の主電源をオンに
する。ここでＶＴＲ２の各回路に直流電源を供給すると
同時に、電源コンセント７を介してモニタ用テレビ１３
にも給電する。
【００１５】続いて発光部１６からチャンネル設定のた
めのコード化された赤外線が発射され、ＶＴＲ２のチュ
ーナ３のチャンネルが設定される。更に、続いてＶＴＲ
２を録画モードに設定すべきコード化された赤外線が発
射される。
【００１６】ＶＴＲ２を録画モードに設定するためにＶ
ＴＲ２に内蔵されているＣＰＵ（図示せず）の１つの出
力ポート（図示せず）からの信号レベルがＬレベルから
Ｈレベルに切り換わるが、この出力ポートからの出力を
録画検出出力として録画検出出力端子８から取り出し、
アンドゲート１２の端子ａに印加する。
【００１７】アンドゲート１２の端子ｂは抵抗Ｒ１によ
ってＨレベルであるから、出力端子ｃはＬレベルからＨ
レベルに切り換わり、アナログスイッチ１０をオンにす
る。ここでアナログスイッチ１０の内部抵抗は低下し、
停止ボタン５の端子を短絡するので、ＶＴＲ２の録画モ
ードは解除され、ビデオテープ（図示せず）は停止状態
となる。
【００１８】ビデオテープが最初から挿入されてなけれ
ば上述の録画モードに設定されることはない。
【００１９】すなわち、ビデオテープが挿入されている
場合、未挿入の場合のいずれであっても上記リモコンボ
ックスからの赤外線によりＶＴＲ２の電源が入り、チャ
ンネルが設定される。従って上述のようにチャンネルが
設定されたチューナ３からのビデオ信号の出力は（途中
の回路は公知なので省略されているが）ビデオ出力端子
９を介してモニタ用テレビ１３に入り映像として映し出
される。必要に応じて大型テレビ１４を接いでもよい。
【００２０】そしてその番組の予約終了時刻（録画終了
時刻）に達するとリモコンボックス１５の発光部１６か
らＶＴＲ２の電源をオフにするためのコード化された赤
外線が発射され、ＶＴＲ２の電源をオフにする。従って
上述の電源部６を介してモニタ用テレビ１３の電源もオ
フになる。
【００２１】リモコンボックス１５に複数のテレビ番組
が登録されている場合には上述の動作を反復する。なお
図１において音声に関する回路は省略されている。
【００２２】［ＶＴＲモード］次に切替スイッチ１１を
ＯＦＦ（ＶＴＲモード）側に切り換えた場合には、ＶＴ
Ｒ２にビデオテープ（図示せず）が挿入されていると、
このビデオテープに録画が可能である。
【００２３】すなわち切換スイッチ１１をＯＦＦ側に切
り換えるとアンドゲート１２の端子ｂが接地されること
によりアンドゲート１２は非活性化され、アナログスイ
ッチ１０はオフを保持しているので上記ビデオテープは
前述のような停止はしない。
【００２４】そしてリモコンボックス１５にテレビ番組
が登録済みであると、録画開始時刻に達したときに前述
のようにリモコンボックス１５から赤外線を発射し、前
述のようにＶＴＲ２の電源のオンとテレビチャンネルの
設定を行ってからＶＴＲ２を録画モードで駆動する。録
画終了時刻に達すると上記リモコンボックス１５からの
赤外線によりＶＴＲ２の電源をオフにする。
【００２５】複数のテレビ番組が上記のリモコンボック
ス１５に登録されていれば上述の動作を反復する。
【００２６】なお、上述の録画モードにおいて人が不在
のときには、コード化された赤外線によりモニタ用テレ
ビ１３の電源が入らないような構成も可能である。
【００２７】また、この録画モードの間において人が在
宅のときには、リモコンボックス１７により大型テレビ
１４に、任意のテレビ番組を映すことも可能である。
【００２８】また、切換スイッチ１１を、上記リモコン
ボックス１５からのコード化された赤外線で切り換える
ようなボタンを付加して、目的を達するような構成も可
能である。
【００２９】［第２の実施例の動作説明］図２は、第２
の実施例を示すフローチャートであり、本願発明の原理
をＧコード内蔵型と言われるビデオテープレコーダ（Ｖ
ＴＲ２）に使用したものである。
【００３０】このＶＴＲ２には、前述の第１の実施例に
示すアナログスイッチ１０，機械的な切換スイッチ１
１，アンドゲート１２，抵抗Ｒ１とＲ２、発光ダイオー
ドＬＥＤ１とＬＥＤ２等は使用せずに、本願発明の機能
は上記ＶＴＲ２内のＣＰＵ（図示せず）のプログラムの
変更により達成される。
【００３１】前記リモコンボックス１５を用いて、上記
ＶＴＲ２にテレビ番組が１件または複数登録されている
ものとする。
【００３２】そして、このＶＴＲ２が予約モード（タイ
マー予約モードとも言われる）に設定されると、ステッ
プ１００は肯定となりＶＴＲ２の主電源をオフにする
（ステップ１０１）。同時にモニタ用テレビ１３の電源
もオフになる。ステップ１０２のＴＶ（テレビ）モー
ド、ステップ１０３のＶＴＲモードは、上記のリモコン
ボックスからのコード化された赤外線により設定でき
る。
【００３３】［ＶＴＲモード］まず、ＶＴＲモードに設
定されているとする。ここでステップ１０３は肯定とな
り、次のステップ１０４で録画に必要なビデオテープ
（図示せず）が挿入されているかのテストをする。
【００３４】ビデオテープが挿入されていない場合に
は、音響的または光学的にアラームを出す（ステップ１
０５）。
【００３５】ビデオテープが挿入されている場合、ステ
ップ１０４は肯定となり、次のステップ１０６において
ＶＴＲ２に登録された予約コードによる録画開始時刻に
達すると、ステップ１０６は肯定となり、ＶＴＲ２の主
電源をオンにし（ステップ１０７）、上記予約コードに
よるチャンネルを設定し（ステップ１０８）、更にＶＴ
Ｒを録画モードで駆動する（ステップ１０９）。
【００３６】上述の録画モードの状態では、ステップ１
１０は否定となり、ステップ１１１をパスするのでモニ
タ用テレビ１３の電源は入らないようになっている。
【００３７】もし録画の内容をモニタ用テレビ１３でモ
ニタしたければ、上記リモコンボックス１５からのコマ
ンドによりステップ１１０が肯定となり、テレビ用のＡ
Ｃ電源の出力（電源コンセント７）をオンにすることが
できる。
【００３８】そして、録画終了時刻に達するとステップ
１１２は肯定となり、録画モードを解除し（ステップ１
１３）、ＶＴＲの主電源をオフにし（ステップ１１９）
ステップ１０２に戻る。
【００３９】［ＴＶモード］次に、ＶＴＲ２をＴＶ（テ
レビ）モードに切り換えたときにはステップ１０２は肯
定となり、次のステップ１１４において、ＶＴＲに登録
されている予約コードによる録画開始時刻（後述される
ように録画は実行されない）に達すると、ＶＴＲ２の主
電源をオンにし、モニタ用テレビ１３にＡＣ電源を供給
し、チャンネルの設定を行う（ステップ１１５〜１１
７）。
【００４０】これらのステップ、または後のステップに
おいてもビデオテープ（図示せず）は駆動されないので
録画は実行されない。
【００４１】即ち、ビデオテープはＶＴＲ２に挿入され
ていても、未挿入でもよい。そして上述のステップ１１
５〜１１７により、モニタ用テレビ１３にはＶＴＲのチ
ャンネルが映し出される。そして予約コードによる録画
終了時刻に達すると、ＶＴＲの電源をオフにし（ステッ
プ１１８、１１９）ステップ１０２に戻る。このときモ
ニタ用テレビ１３のＡＣ電源もオフになる。
【００４２】複数の予約コードがＶＴＲに登録されてい
れば上述の動作を反復する。
【００４３】なお上述の実施例では切換スイッチ１１を
手動で切り換えてＴＶモードまたはＶＴＲモードに切り
換えていたが、市販のＶＴＲにはビデオテープ（ビデオ
カセット）の挿入、未挿入を検出するカセットスイッチ
（図示せず）があり、このカセットスイッチに連動する
電子的な切換スイッチ（図示せず）を使用してビデオテ
ープが挿入されているときはＶＴＲモード、未挿入のと
きはＴＶモードとして動作する構成も可能である。
【００４４】
【発明の効果】本発明は、切換手段をテレビモードに切
換えたときには、ビデオテープがＶＴＲに挿入、未挿入
にかかわらず予約情報によって登録されているテレビ番
組をテレビ受像機で視聴することができ、一方、上記切
換手段をＶＴＲ側に切換えたときには、予約されたテレ
ビ番組をビデオテープに録画するようにしたので、簡単
な操作でテレビにもＶＴＲにも使用できるものである。
テレビ番組を予約する際には、録画の予約かテレビ放映
の予約かに関係なく単にテレビ番組を予約するだけでよ
く、後は視聴者の都合によって選択手段を切換えて予約
テレビ番組を視聴したり、録画したり自由に選択でき
る。しかもテレビで予約テレビ番組を放映したときに
は、ビデオテープは走行しませんからビデオテープの無
駄な消費はなく、実用的価値は大である。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本願発明の一実施例を示すブロック構
成図である。
【図２】図２は、第２の実施例を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
Ａ テレビとＶＴＲの結合装置 １ アンテナ ２ ＶＴＲ（ビデオテープレコーダ） ３ チューナ ４ 受光部 ５ 停止ボタン ６ 電源部 ７ 電源コンセント ８ 録画検出出力端子 ９ ビデオ出力端子 １０ アナログスイッチ １１ 切換スイッチ １２ アンドゲート １３ モニタ用テレビ １４ 大型テレビ １５ リモコンボックス １６ 発光部 １７ リモコンボックス

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 テレビ番組の録画予約情報を記憶し録画
    予約情報に基づき予約したテレビ番組を録画可能なビデ
    オテープレコーダと、該ビデオテープレコーダのビデオ
    出力端子に接続されたテレビ受像機と、テレビモードか
    ビデオテープレコーダモードかを予め選択する切換手段
    と、該切換手段でテレビモードを選択したときは録画予
    約情報に基づいて動作するビデオテープレコーダのビデ
    オテープを走行させることなく、上記テレビ受像機に電
    源を入れる手段とを備え、上記切換手段でビデオテープ
    レコーダモードを選択したときは録画予約情報に基づい
    て予約したテレビ番組をビデオテープに録画し、上記切
    換手段でテレビモードを選択したときは録画は行わずに
    上記録画予約情報に基づいて予約したテレビ番組を上記
    ビデオテープレコーダのチューナで受信し、そのビデオ
    信号を上記ビデオ出力端子に出力して予約テレビ番組を
    上記テレビ受像機に映し出すようにしたテレビ受像機と
    ビデオテープレコーダとを結合した装置。
  2. 【請求項２】 上記テレビ番組の予約は、テレビ番組用
    の予約コード発生用リモコンボックスで行われる請求項
    １記載のテレビ受像機とビデオテープレコーダとを結合
    した装置。
  3. 【請求項３】 上記切換手段は、上記リモコンボックス
    の操作によって発生するコード信号によってモードが切
    換選択される請求項２記載のテレビ受像機とビデオテー
    プレコーダとを結合した装置。
  4. 【請求項４】 ビデオテープレコーダにビデオテープが
    未挿入の場合、該ビデオテープの未挿入を検出し上記切
    換手段をテレビモードに切換える請求項１、請求項２又
    は請求項３記載のテレビ受像機とビデオテープレコーダ
    とを結合した装置。
  5. 【請求項５】 ビデオテープレコーダが録画状態になっ
    たとき出力する録画検出出力信号と上記切換手段がテレ
    ビモードを選択しているとき出力される信号のアンド信
    号によってビデオテープレコーダにビデオテープの停止
    指令を入力してビデオテープを停止させるようにした請
    求項１、請求項２、請求項３又は請求項４記載のテレビ
    受像機とビデオテープレコーダとを結合した装置。
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