JPS61286483A - 窓の開閉操作装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、排煙窓のようにビル、工場等の高所に配置さ
れた高窓を遠隔操作により開閉する装置に関する。

従来の技術及び発明が解決しようとする問題点ビル、工
場等に配置された排煙窓は、火災が発生した場合に排煙
を速やかに行なうために、窓板を急速度で全開すること
ができるような構造とする必要があり、一般には、窓板
をばね弾力により閉窓方向に付勢しておき、それらの窓
板に連結したワイヤをドラムに巻き取って閉窓し、ドラ
ムと連動回転する爪車に係止爪を係合させることによリ
ドラムの逆転を阻止して閉窓状態に保持するとともに、
火災発生時には、係止爪の爪車に対する係合を解除して
窓板を急速度を全開させるようになっているが、このよ
うな排煙窓は、平常時は窓板を半開状態に保持すること
によって換気窓として用いられており、従来、かかる平
常時の開窓操作は、ハンドル操作によりドラムからワイ
ヤをゆっくりと繰り出し、窓板を徐々に開放するように
なっていて、操作に長時間を要するため、半開状態の換
気窓として用いる場合にも、短時間で開窓操作すること
ができる装置の出現が望まれていた。

本発明は、このような要求に応じて完成されたものであ
って、火災発生時の全開と、平常時の半開との両方の操
作を夫々一挙動で行なうことができる窓の開閉操作装置
を提供することを目的とするものである。

実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明する
。

１は建物の下部に取り付けられた操作ボックスであって
、この操作ボックス１の底面に固定した取付体２の中心
孔３に回転自由に嵌装した回転軸４の上方突出端に、下
端部に爪車７を形成したドラム６が、その下面の取付穴
８を嵌めて、上面に形成した六角穴９の底面を貫通して
ねじ１０を回転軸４のねじ穴１１に螺合することにより
固定され、このドラム６に一端を固定したワイヤ１３の
他端が、建物の高所に設置された排煙窓のばね弾力によ
り開窓方向の揺動力が付勢された窓板に連結されており
、ドラム６の第２図の時計方向の回転によりワイヤ１３
を巻き取って窓板を付勢力に抗して閉窓し、ドラム６の
反時計方向の回転によりワイヤ１３を繰り出して窓板を
付勢力で開窓するようになっている・ 前記した取付体２上の爪車７の側方には、先端部に窓板
の半開操作用の第１操作杆１５を突設したラッチレバー
１６の基端部が軸１７で揺動自由に支持され、このラッ
チレバー１６の上記軸１７の近傍に突設した軸１９に、
爪車７に係止してその反時計方向の回転を阻止する係止
爪２０が揺動自由に支持され、ねじりコイルばね２１に
より時計方向の揺動力が付勢されて衝当面２２に当たる
ことによりその揺動が規制されているとともに。

上記の第１操作杆１５と操作ボックス１の底面に植設し
たねじ２４の間に引張りコイルばね２５が装着されて、
ラッチレバー１６に、軸１７を中心として上記の係止爪
２０が爪車７に係止する時計方向の揺動力が付勢されて
おり、また、前記したドラム６の六角穴９には、上端部
を操作ボックス１の蓋板１ａの上面に突出した従動軸２
７の下端部に形成した六角形断面の嵌合部２８が嵌合さ
れており、この従動軸２７の上記蓋板１ａの下方部分に
、下端部に径の小さい嵌合部３０を有するギア３１が一
体に嵌着され、その嵌合部３０に、外周にギア３３を形
成した回転板３２が相対的回転自由に嵌装されており、
従動軸２７の側方において基板１ａの下面に突設した軸
３５に、減速用の大径ギア３６と小径ギア３７とが上下
に重なって一体回転可能に支持され、従動軸２７に嵌着
したギア３１が大径ギア３６に、回転板３２の外周のギ
ア３３が小径ギア３７に夫々噛み合わされている。上記
の回転板３２の下面には、内側に傾斜面４０を有する環
形の突条３９がこの回転板３２と同心に形成され、その
一部を切り欠くことによってこの突条３９の内側と外側
とを連結する連結溝４１が形成されており、さらに、前
記のラッチレバー１６に突設した立上り部４３に、薄肉
のばね鋼板をＬ字形に曲成した付勢部材４４の基端部が
固定され、その先端部に係合子４５が固着されていて、
この係合子４５が付勢部材４４のばね力で回転板３２の
下面に押し付けられているとともに。

ラッチレバー１６が第２図の実線に示すラッチ位置にあ
る場合において、係合子４５が突条３９の内側に位置す
るようになっている。

操作ボックス１の底面の一方の側縁には、第４．５図に
示すように、２枚の支持板４７．４７が間隔をおいて立
設され、これらの支持板４７．４７に、窓板の全開操作
用の第２操作杆４９を取り付けた細長い摺動板５０が、
２つの長孔５１．５１を夫々の支持板４７の上端部に固
着したガイド部材５２．５２に嵌めて、左右方向の摺動
自由に取り付けられ、この摺動板５０の左側の端部が屈
曲されて、摺動板５０の左側への移動時に前記の第１操
作杆１５を押圧可能な抑圧部５３が形成されているとと
もに、前記のラッチレバー１６の先端部の第１操作杆１
５のすぐ側方に植設した軸５５に、下側のアームをラッ
チレバー１６に掛止したねじりコイルばね５６が嵌装さ
れ、その上側のアーム５７が長く伸長されて斜め姿勢で
左側の支持板４７に押し付けられていて、このアーム５
７の先端部が２度曲げされて、左側の支持板４７の左側
縁に係止可能な係止部５８が形成されており、また、摺
動板５０のアーム５７の長さ方向の略中夫に対応する位
置が立下がって、摺動板５０の右側への移動時にアーム
５７を押圧して内側へ揺動させる解除部５９が形成され
ている。

また、前記した従動軸２７の蓋板１ａからの突出端には
、第１図及び第６図に示すように、中心孔６２を有しか
つその中心孔６２の上面側の回りに環形の突壁６３を周
設したクラッチ板６１が相対的回転自由に嵌装され、そ
の上面に、前記の突壁６３に同心に遊嵌する嵌合孔６７
を穿設した円板６６の上面にセレーション軸６８を突設
した駆動軸６５が被せられて、セレーション軸６８を突
出させた状態で蓋板１ａに固定された筒形のケース７０
内に収容されており、クラッチ板６１の突Ｍ６３に形成
した外周面から内周面に達する３本の溝７１に、従動軸
２７の外周面と突壁６３の外周面の間の距離よりも大き
な外径を有する遊動体７２が夫々嵌合されているととも
に１円板６６の嵌合孔６７の内周面に、従動軸２７の外
周面との距離が、時計方向前方で遊動体７２の外径より
大きく後方で小さくなった斜めの係合面７３が３個形成
されており、クラッチ板６１の上面に穿設された円弧形
の案内溝７５内に、円板６６の下面に突設した嵌合部７
６が嵌合されて、案内溝７５内の嵌合部７６の反時計方
向後方に装着された圧縮コイルばね７７の弾拡力により
、常には駆動軸６５がクラッチ板６１に対して反時計方
向に付勢されて、係合面７３の従動軸２７からの距離が
太きい部分が遊動体７２と対応する位置に保持され、さ
らに、ケース７０の内周面の底部に、前記の圧縮コイル
ばね７７よりも大きなばね力の弾性リング７８が圧入さ
れ、その両端部がラッチ板６１の切欠溝７９に係止され
て、その摩擦力でクラッチ板６１の遊動を規制するよう
になっていて、駆動軸６５を時計方向に回転させた場合
には１円板６６がクラッチ板６１上を滑って係合面７３
の従動軸２７から距離が小さい部分が遊動体７２を従動
軸２７に押し付けて、従動軸２７が一体となって時計方
向に回転し、一方、駆動軸６５を反時計方向に回転させ
た場合には、円板６６とクラッチ板６１が第６図の状態
のままで反時計方向に一体回転して、遊動体７２が従動
軸２７に押し付けられることがなくて、その回転力が従
動軸２７に伝達されることがなくて、また、従動軸２７
に回転力が加えられた場合には、遊動体７２が係合面７
３から離間しているから、従動軸２７は、その回転力を
駆動軸６５に伝達することなく、クラッチ板６１の中心
孔６２内で自由に回転できるようになっている。

本実施例は上記した構造になり、次にその作用について
説明する。

まず、突条３９を形成した回転板３２は、ドラム６が回
転するのに伴い、ドラム６と一体回転する従動軸２７に
固着したギア３１、大径ギア３６及び小径ギア３７を介
して減速されてドラム６と同方向に回転するのであって
、今その減速比が、ドラム６が窓板の全閉状態から全開
状態まであるいはその逆に到るまでに回転する間に１回
転板３２が１回転半するように設定され、第１ｗＩ及び
第２図の実線に示すように、ワイヤ１３を巻き取ったド
ラム６の爪車７に、ラッチレバー１６の係止爪２０が係
止してドラム６の反時計方向の回転が阻止されて、窓板
が全開状態に保持された状態において、突条３９の連絡
溝４１が第２図の下側に位置するようになっている。

かかる窓板の全開状態から換気のために窓板を半開する
には、第２図の鎖線に示すように、第１操作杆１５の操
作により、ラッチレバー１６を引張りコイルばね２５の
ばね力に抗して反時計方向に揺動させると１回転板３２
の突条３９の内側にあった係合子４５が斜面４０に沿っ
て突条３９を乗り越えて外側に移動し、第１操作杆１５
を放したときに引張りコイルばね２５の復元ばね力でラ
ッチレバー１６が時計方向に復動しようとするのが、係
合子４５が突条３９の外周面に当たることによって阻止
されて、ラッチレバー１６が係止爪２０が爪車７から離
間した状態に保持され、これによってドラム６のラッチ
が解除されて、ドラム６からワイヤ１３を繰り出しつつ
窓板がばね弾力により高速度で開窓され、窓板が半分ま
で開窓されて１回転板３２が第２図の状態から３７４回
転反時計方向に回転して突条３９の連絡溝４１が係合子
４５と整合する位置に到ると、係合子４５が連絡溝４１
を通って突条３９の内側に戻り、ラッチレバー１６が第
１図の実線位置に復動して係止爪２０が爪車７に係止し
、これによってドラム６がラッチされて、窓板が半開状
態に保持される。

この窓板の半開状態から窓板を閉窓するには、駆動軸６
５のセレーション軸６８に操作ハンドル８０を嵌めて時
計方向に回転させると、従動軸２７が同方向に回転して
、ドラム６が爪車７に係止した係止爪２０に軸１９を中
心とする反時計方向の揺動とその復動を繰り返させなが
ら時計方向に回転し、これによってドラム６にワイヤ１
３が巻き取られて窓板が閉窓し、完全に閉窓したところ
で回転板３２も３７４回転時計方向に回転して、第２図
の状態に復帰する。

次に、火災発生時に排煙のために窓板を全開するには、
第２操作杆４９を掴んで摺動板５０を第２図及び第４図
の状態から左側に摺動させることにより、摺動板５０の
左端の押圧部５３で第１操作杆１５を押圧して、ラッチ
レバー１６を引張りコイルばね２５のばね力に抗して前
記と同様に係合子４５を突条３９を乗り越えて外側に移
動させつつさらに大きな角度で揺動させると、第３図及
び第５図に示すように、ラッチレバー１６の先端部に装
着したねじりコイルばね５６のアーム５７の係止部５８
が、左側の支持板４７の前面を横切つその左側縁に達し
たところで左側縁に嵌って係止し、ラッチレバー１６が
係合子４５が突条３９の外周面から離間して、係止爪２
０が爪車７から大きく離間し・た状態に保持され、ドラ
ム６のラッチが解除されて窓板が高速度で全開される。

窓板が全開したときには、回転板３２は第３図の状態か
ら１回転半反時計方向に回転して、連絡溝４１が同図の
上側に位置した状態となっており、かかる状態から窓板
を閉窓するには、第２操作杆４９を掴んで摺動板５０を
少し右側へ摺動させると、摺動板４９に形成した解除部
５９がねじりコイルばね５６のアーム５７を押圧するこ
とによりアーム５７がばね力に抗して内側に揺動して、
アーム５７の係止部５８が支持板４７の左側縁から外れ
、これによってラッチレバー１６が引張りコイルばね２
５のばね力により、第２図に鎖線で示す係合子４５が突
条３９の外周面に当った位置に揺動し、かかる状態で操
作ハンドル８０を時計方向に回転させると、爪車７が係
止爪２０と係合することなくドラム６が時計方向に回転
し、ワイヤ１３が巻き取られて閉窓し、窓板が半分まで
閉窓すると突条３９の連絡溝４１が係合子４５に整合し
、係合子４５が突条３９の内側に入ってラッチレバー１
６が第２図の実線に示す係止爪２０が爪車７と係合する
位置に揺動し、これに伴い、揺動板５０の押圧部５３が
第１操作杆１５で押されて右側の原位置に復帰し、さら
に操作ハンドル８゜の回転を続けると、それ以降は、係
止爪２０が八本７上で反時計方向の揺動と復動を繰り返
しながらドラム６が時計方向に回転し、ワイヤ１３が巻
き取られて窓板が閉窓される。

なお、上記した半開または全開操作時において。

ドラム６が繰り出し方向に高速度で回転するのに伴って
従動軸２７も高速回転するが、前記したように従動軸２
７はクラッチ板６１の中心孔６２内で空回りするだけで
あってその回転力が駆動軸６５に伝達されることがない
から、操作ハンドル８０を取り付けたままで半開または
全開操作をしても、操作ハンドル８０が一緒になって回
転することがない。

また、上記実施例においては、取付体２の下面に穿設し
た凹部８２内に、ドラム６と一体回転する回転軸４の下
端に固着した摩擦板８３が嵌装され、その凹部８２内に
シリコン油が充填されていて、その摩擦力によりドラム
６の繰り出し回転速度を規制して、窓板が急激に開放し
て衝撃力を受けないようにダンパの機能を果しているが
、窓板に取り付けた付勢装置にこれと同様の機能を果す
ダンパが設けられている場合には、その装備を省略して
も良い。

また、本発明は、窓板の上端縁または下端縁を窓枠に揺
動自由に支持した揺動開閉窓に限らず、窓板を窓枠と平
行に走らせて開閉する引き違い開閉窓等の他の形式の窓
にも適用することが可能である。

発明の構成及び効果 上記実施例によって具体的に説明したように。

本発明の窓の開閉操作装置は、開窓方向へ付勢した窓板
に連結したワイヤを正転により巻き取って前記窓板を閉
窓方向へ駆動するドラムと連動して回転する爪車に係止
して前記ドラムの逆転を阻止する係止爪を該係止爪が前
記爪車に係止する方向へ付勢した作動部材に装着し、前
記ドラムと連動して回転する前記爪車と同心の回転板の
一方の端面に環形の突条を該回転板と同心に形成し、該
突条の一部を切り欠いて該突条の内側と外側を連絡する
連絡溝を形成し、前記作動部材に前記回転板の前記一方
の端面へ接近する方向へ付勢した係合子を装着し、前記
作動部材を付勢に抗する方向へ駆動して前記係止爪を前
記爪車から離間させると前記係合子が前記突条をその内
側から外側へ乗り越え、前記駆動力を解除すると前記係
合子が前記突条の外周面に係合して前記係止爪が前記爪
車から離間する位置に前記作動部材が保持され、前記突
条の前記連絡溝が前記係合子に整合すると前記係合子が
該連絡溝を通って突条の内側へ戻って前記係止爪が前記
爪車に係止する位置に前記作動部材が復動する構成とす
るとともに、前記係止爪が前記爪車から離間した位置に
前記作動部材を保持する保持機構を設けたことを要旨と
するものであって、爪車に係止する係止爪を装着した作
動部材を、ドラムが繰り出し方向に一定量だけ回転した
ところで係止爪が爪車から離間した位置から係止する位
置に復動できる状態と、ドラムの繰り出し回転の全行程
において係止爪が爪車から離間した状態の２つの状態に
保持できるようにしたから、この作動部材の保持操作を
使い分けることによって、平常の換気時における窓板の
半開と、火災発生等の緊急時における窓板の全開との両
方の操作を、夫々一挙動で迅速に行なうことができる効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の断面図、第２図及び第３図
はその平面図、第４図及び第５図は摺動板の作動を説明
する部分正面図、第６図は従動軸と駆動軸の連結部分を
示す拡大平断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 開窓方向へ付勢した窓板に連結したワイヤを正転により
   巻き取つて前記窓板を閉窓方向へ駆動するドラムと連動
   して回転する爪車に係止して前記ドラムの逆転を阻止す
   る係止爪を該係止爪が前記爪車に係止する方向へ付勢し
   た作動部材に装着し、前記ドラムと連動して回転する前
   記爪車と同心の回転板の一方の端面に環形の突条を該回
   転板と同心に形成し、該突条の一部を切り欠いて該突条
   の内側と外側を連絡する連絡溝を形成し、前記作動部材
   に前記回転板の前記一方の端面へ接近する方向へ付勢し
   た係合子を装着し、前記作動部材を付勢に抗する方向へ
   駆動して前記係止爪を前記爪車から離間させると前記係
   合子が前記突条をその内側から外側へ乗り越え、前記駆
   動力を解除すると前記係合子が前記突条の外周面に係合
   して前記係止爪が前記爪車から離間する位置に前記作動
   部材が保持され、前記突条の前記連絡溝が前記係合子に
   整合すると前記係合子が該連絡溝を通つて突条の内側へ
   戻つて前記係止爪が前記爪車に係止する位置に前記作動
   部材が復動する構成とするとともに、前記係止爪が前記
   爪車から離間した位置に前記作動部材を保持する保持機
   構を設けたことを特徴とする窓の開閉操作装置