JPS63251587A - 窓の開閉装置 - Google Patents

窓の開閉装置

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JPS63251587A
JPS63251587A JP8763587A JP8763587A JPS63251587A JP S63251587 A JPS63251587 A JP S63251587A JP 8763587 A JP8763587 A JP 8763587A JP 8763587 A JP8763587 A JP 8763587A JP S63251587 A JPS63251587 A JP S63251587A
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JP
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window
opening
winding drum
closing device
gear
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JP8763587A
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和博 鈴木
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Nippon Cable System Inc
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  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は窓の開閉装置に関する。さらに詳しくは、建物
の天窓や排煙窓、列車や船舶の窓などの開閉装置に関す
る。゛ 〔従来の技術〕 従来の装置を第14〜15図に示す排煙窓を例にとって
説明する。
同図において、(1)は窓、(2)は窓枠、(3)は蹴
出スプリング、(4)はケーブル、(100)は開閉装
置、(101)は巻取ドラムである。窓(1)は窓枠(
2)に傾倒自在に取りつけられており、蹴出スプリング
(3)より切期操作力が与えられると、あとは重力の作
用によって開けられるようになっている。
また開閉装置(100)のハンドル(102)を手で廻
すとケーブル(4)が巻取ドラム(101)に巻き取ら
れ、窓(1)が閉められるようになっている。
図面上には1個の窓(1)シか示されていないが、通常
それは多連窓となっており、窓(1)は相当の重量をも
っている。しかして、窓(1)が開けられるとき、ケー
ブル(4)が引張られるので巻取ドラム(101)は相
当高速で回転させられるようになる。窓(1)が開きき
って停止した直後は巻取ドラム(101)に慣性がつい
ているのでなお回転を続けようとするが、巻取ドラム(
101)がそのようにしてオーバランすると、ケーブル
(4)が少し巻き戻されて窓(1)を少し閉じる方向に
動かしたり、また巻取ドラム(101)上でケーブル(
4)を乱巻きしてしまうという間通が生ずる。そのため
、一般に巻取ドラム(101)には歯車列などを介して
ブレーキ装置が連結されている。
従来のブレーキ装置は、第15図に示されているように
、回転軸(103)に固定されたビン(104)にブレ
ーキ片(105)が偏心位置で貫通されて取りつけられ
ており、そのブレーキ片(105)の外周面に固定され
たパッド(10B)がケーシング(107)の内周面に
摺接するようになっている。
そして、回転軸(103)の回転速度が上がるとブレー
キ片(105)が遠心力で外方に強く押され、摩擦力が
生じ制動力を生ずるようになっている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、かかるブレーキ装置の構成であると、第13
図に符号(I)で示すように制動力が回転速度に比例し
た線形の関係となる。そのため、高回転時の制動力をオ
ーバランが生じない程度に設定すると、窓(1)の開き
はじめ、すなわち蹴出スプリング(3)で窓(1)をは
じめるときの低回転領域での制動力が必要以上に高くな
ってしまい、蹴出スプリング(3)による蹴り出しがう
まく行われず、窓(1)を開けることができなくなると
いう不都合が生ずる。また逆に、低回転域での制動力を
低く押えると高回転域での制動力が不足し、巻取ドラム
(101)のオーバランを防止できなくなるという不都
合が生ずる。その結果、閉じられた窓が再びおどり上っ
たり、巻取ドラム(101)上のケーブル(4)が乱巻
きしてしまうという問題が生じる。
本発明はかかる事情に鑑み、開窓操作が確実かつ円滑に
なされ、巻取ドラムのオーバランをよく防止しうる窓の
開閉装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の窓の開閉装置は、窓に連結されたケーブルを巻
き取ることによって窓が閉められ、蹴出スプリングの初
期操作力と重力の作用により窓が開けられる窓の開閉装
置であって、ケーブルを巻き取るための巻取ドラムと不
思議歯車減速機と、ケーブルの繰出し方向への巻取ドラ
ムの回転を阻止するロック機構と、巻取ドラムの回転速
度を抑制するダンパとを備え、前記不思議歯車減速機の
第1サンギヤに前記ロック機構と前記ダンパとが連結さ
れ、第2サンギヤと前記巻取ドラムとが一体に構成され
たことを特徴とする。
なお前記ダンパは、ケース内に回転自在に取りつけられ
たホイールと、ホイール内に半径方向に移動可能に挿入
されたベーンと、ベーンの半径方向外側への移動を抑制
するバネとを有し、ホイールの回転速度の上昇に応じて
ベーンが半径方向外側に突出し、ベーン先端とケース内
壁とで形成される絞り面積を小さくするよう構成するの
が好ましい。
〔作 用〕
本発明ではダンパにおける流体抵抗を制動力としており
、それは低回転域でより小さく、高回転域でより大きく
なるよう変化する。そのため、本発明では開窓操作の初
期において制動力がほとんど作用しないので、蹴出スプ
リングによる窓の蹴り出しが確実に行われ、しかもダン
パの回転速度が高くなっている開窓操作の終期において
は制動力が充分高くなっている。
さらに本発明では減速比の大きい不思議歯車減速機を巻
取ドラムとロック機構との間、および巻取ドラムとダン
パとの間に組み込んでいるので、装置がコンパクトにな
る 〔実施例〕 つぎに本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明の一実施例にかかわる開閉装置の縦断面
図、第2図は同開閉装置の平面図、第3図は第2図にお
ける押しボタン部分の側面図、第4図は減速機部分の斜
視図、第5図は減速機の構成を示す線図、第6図はロッ
ク操作機構の斜視図、第7図は押しボタン操作時におけ
る開閉装置の平面図、第8図は第7図における押しボタ
ン部分の側面図、第9図はダンパ部分の平面図、第10
図はダンパの断面図、第11図はダンパ内部を示す断面
図、第12図はダンパの一部破断斜視図、第13図は本
発明と従来技術の制動力を示すグラフである。
第1〜2図において001は開閉装置であり、そのケー
シング01)内には減速機OZ1巻取ドラムD1爪車機
構(14)、ロック操作機横置、ロック解除機構を構成
する押しボタン掴、ソレノイド(17)およびダンパ■
などが組みつけられている。□□□は操作用のハンドル
である。
減速機02)は第4〜5図に示されるように不思議歯車
機構を用いた内歯車減速機である。すなわちピニオンギ
ヤ(21)の周囲に遊星ギヤのが噛み合っており、遊星
ギヤnの外側上部には第1サンギヤの、外側下部には第
2サンギヤ(211が噛み合っている。第1サンギヤの
は第2サンギヤ(至)より少し歯数の少ないギヤである
。ピニオンギヤ(211の軸ツの上部には嵌合凹部が形
成されており、ハンドルOaの軸■が相対回転不能に嵌
合されるようになっている。第1サンギヤのの外周には
外周ギヤのが形成され、第2サンギヤC4の外周には巻
取ドラム日が形成されている。
減速機02)は以上のごとき構成であるので、ハンドル
O13を時計廻り(矢印(A)方向)に廻せば、ピニオ
ンギヤQ1)が時計廻りに回転し、遊星ギヤのが時計廻
りに公転する。このとき第2サンギヤ潤が回転不能に拘
束されておれば、第1サンギヤのが時計廻りに回転させ
られ、第1サンギヤのが回転不能に拘束されておれば第
2サンギヤC4、すなわち巻取ドラムにか反時計廻りに
回転させられる。本発明にかかわる減速機(121は以
上のごとき不思議歯車機構を用いるので非常に減速比が
高くなっている。たとえばそれぞれの歯数がピニオンギ
ヤ(2v:21、遊星ギヤー:9、第1サンギヤ(23
:39、第2サンギヤLM;42であれば、ピニオンギ
ヤQυ:第2サンギヤ(至)〔巻取ドラムに〕の減速比
は40:1となる。したがって通常の歯車列を用いた減
速機に比べて相当減速比が高くなっている。
巻取ドラム■には、窓(1)に連結されるケーブル(4
)が巻回される。巻取ドラム■の胴部には小さい凹部が
形成されており、ケーブル(4)の端末に固定されたニ
ップルのが挿入されて、ケーブル(4)が巻取ドラムn
に連結されている。また巻取ドラム(至)の内周にはゼ
ンマイバネjが挿入され、そのゼンマイバネ四の最内周
の端部が第1図に示されるようにケーシング01)に固
定され、最外周の端部が巻取ドラム日に固定されている
このゼンマイバネ四は窓(1)の開放が終了した直後に
おいて巻取ドラム圏が慣性力により回転を続けるのを阻
止するために設けられている。
つぎに爪車機横0Φとロック操作機構CQを説明する。
第4図に示されるように、第1サンギヤのの外周ギヤの
には中間ギヤ(31)が噛み合っており、中間ギヤ(3
1)と同軸に型車(32)が設けられている。また第2
図および第7図に示されるように、型車(32)にはレ
バー(34)に形成された爪(33)が係脱するように
なっている。レバー(34)の基端部はピン(35)で
ケーシング旧)に揺動自在に取りつけられており、先端
部にはリンク(36)が連結されている。リンク(36
)の連結は、レバー(34)側のピン(37)がリンク
(3B)側の長孔(38)に挿入されたもので多少の遊
びがもたせられている。
リンク(36)を図中右方に押せば爪(33)が型車(
32)に係合され、リンク(36)を図中左方に引けば
係合が外される。このリンク(36)を押す機構として
ロック操作機横置が設けられており、リンク(36)を
引く機構として押しボタン圏およびソレノイド07)が
設けられている。
まずロック操作機横Gについて説明する。第6図に示さ
れるように、ハンドル喝の軸■のまわりにはコイル状に
巻いたブレーキスプリング(37)が設けられている。
ブレーキスプリング(37)の一端(37a)は半径方
向内側に曲げられて、軸■の平坦な壁面に当接せられて
いる。ブレーキスプリング(37)の周囲には金属板で
円筒状に形成したブレーキケース(38)が設けられて
いる。
また、ブレーキケース(38)の外周には合成樹脂でリ
ング状に本体を形成したムーバ(39)が固着されてい
る。ブレーキケース(38)の上端は幅広の部分と幅狭
の部分とが交互に形成されており、ムーバ(39)がこ
れに入れ合わされているのでブレーキケース(38)と
ムーバ(39)とは一体に回転するようになっている。
ムーバ(39)の外周下縁には舌状のストッパ(41)
が一体に形成され、それと軸対称の反対側にはピン(4
2)を有する短いリンク(43)が形成されている。一
方、第1〜2図に示されるようにムーバ(39)の周囲
にはケーシング0υの一部が円筒状に成形されたケース
(44)が形成されている。そしてこのケース(44)
にはストッパ(41)が回動するための切欠き(45)
とリンク(43)が回動するための切欠き(4B)が形
成されている。第2図に示されているように、ムーバ(
39)のピン(42)はリンク(36)の途中に形成さ
れた長孔(47)に挿入され、ムーバ(39)の回転操
作力がリンク(36)とレバー(34)を図中右方に押
しつけるようになっている。
いま第7図に示す状態にあるとき、ハンドル(ト)を時
計廻りに廻すと、ブレーキスプリング(37)の一端(
37a)が押し曲げられてブレーキスプリング(37)
の外周面がブレーキケース(38)の内周面に押しつけ
られ摩擦力が生ずる。そのためムーバ(39)が時計廻
りに回動し、第2図に示されるようにリンク(36)を
図中右方に動かせる。
ストッパ(41)がケース(44)の切欠き(45)の
壁面に当ると、ムーバ(39)の回動は停止するが、な
おハンドルのを廻すと、ブレーキスプリング(37)が
ブレーキケース(38)内で滑り減速機a力のピニオン
ギヤのを廻しつづける。このとき窓(1)が開いていれ
ば、その窓(1)の重量(通常それは多連窓であり、相
当の重量を有している)で巻取ドラム日と一体の第2サ
ンギヤ(241は回転しない。そのためピニオンギヤC
21)の回転は遊星ギヤの一部1サンギヤの・外周ギヤ
の一中間ギヤ(31)と伝わり型車(32)を反時計廻
りに回転させる。このようにして型車(32)が少しず
つ回転すると、型車(32)の谷に爪(33)が合う所
で両者が係合し、型車(32)の反時計廻りの回転が不
能に拘束される。なおこのようにロックされたとき、第
1サンギヤのの時計廻りの回転が不能に拘束されるので
、つづけてハンドルのを時計廻りに廻したとき第2サン
ギヤQ4が反時計廻りに回転しはじめ、巻取ドラム■が
ケーブル(4)を巻取るよう駆動される。
つぎにロック解除機構について説明する。第2〜3図に
示されるように、リンク(36)の他端は押しボタンO
eにピン(51)で連結されている。
押しボタン05はその下部をピン(52)で支持され傾
倒自在に取りつけられている。またピン(52)にはコ
イルバネ(53)が巻きつけられており、押しボタンa
Qを常に押し上げる方向に附勢している。押しボタンO
eの内部には部分的に凹所が形成されており、その部分
にはケーシング01)の一部が突出している。その突出
部には丸穴(54)が形成されており、ノツチボール(
55)が挿入されている。そしてこのノツチボール(5
5)はバネ(56)で押しボタン(ト)の壁面に当接す
るよう付勢されている。また第7〜8図に示されるよう
に押しボタンaGを押し込んだときノツチボール(55
)と対面する押しボタン(5)の壁面には、ノツチボー
ル(55)が嵌り合う凹部(57)が形成されている。
したがって押しボタン(至)を指などで押し下げたとき
は、第7〜8図に示されるように押しボタン(5)がそ
の位置で保持される。そしてこのように押しボタンめが
押し下げられたときリンク(36)は図中左方へ引かれ
、爪(33)と型車(32)との係合が外される。なお
既述のごとくハンドル(ト)を廻してムーバ(39)を
回転させたときは再びリンク(36)が図中左方へ押さ
れ、押しボタン(ト)もノツチボール(55)を押し戻
しながら、元の位置(第3図図示の状態)へ復帰する。
前記押しボタン(至)の隣接する位置には、ソレノイド
口とマイクロスイッチ(63)が設けられている。第2
〜3図に示されるようにソレノイド07)のプランジャ
(58)はリンク(59)が連結されている。リンク(
59)はその基端部に長孔(60)が形成されており、
ピン(61)でケーシング旧)上に回動自在に支持され
ている。またリンク(59)の先端部は押しボタンae
にビン(62)で固定されている。したがってソレノイ
ドmが通電を受けたときは、プランジャ(58)が引き
込められて、第7〜8図に示されるように押しボタンO
θを押し下げる。そのばあい、リンク(3B)が図中左
方に引かれて、爪(33)と型車(32)との係合が外
される。
このソレノイド口はスイッチの手動操作によって作動さ
せてもよいが、煙感知器などに接続して自動制御するた
めに用いるのが好ましい。マイクロスイッチ(63)は
ソレノイド口が作動して、型車(32)のロックを外し
たあと通電を断って焼損しないようにするため設けられ
ている。そのためマイクロスイッチ(63)はソレノイ
ド(9)と煙感知器とを接続する導線中に介装される。
本実施例ではマイクロスイッチ(63)はリンク(59
)の基端部付近のケーシング(11)上に取りつけられ
ており、マイクロスイッチ(63)のアクチェエータ(
64)に当接する位置にはリンク(59)の基部から突
起(65)が延びている。そして、ソレノイド口が作動
してリンク(59)を引きつけ終ったとき、突起(65
)がアクチェエータ(64)を押して、マイクロスイッ
チ(63)を開路するようにしている。
以上のごとく、ハンドル(ト)を時計形りに廻せば型車
(32)がロックされ、押しボタンof3を押すか、煙
感知器などの検知動作によりソレノイドmが作動したと
きは型車(32)のロックが外されるようになっている
そして型車(32)がロックされているときは、第1サ
ンギヤのが時計形りに回転できないので、ハンドル(ト
)を回転操作すると第2サンギヤQ4が反時計廻りに回
転させられ、巻取ドラム■を巻き上げ方向に回転させて
窓(1)を(開いていた状態から)閉めることができる
。反対にロックが外されているときは、第1サンギヤの
が自由に回転できるので、(閉じていた状態の)窓(1
)に蹴出スプリング(3)の蹴り出し操作や重力が作用
したときは、窓(1)が開こうとする力をケーブル(4
)を介して巻取ドラム■が受け、第2サンギヤ(至)が
時計形りに回転させられる。なおこのときの第2サンギ
ヤQ4は、遊星ギヤのを時計形りに公転させるので、第
1サンギヤのも時計形りに回転させられる。窓(1)の
開放が進むにつれて、窓(1)の倒れる速度が早くなり
、第2サンギヤ(241も第1サンギヤのも回転速度が
だんだん上昇してくるが、その速度は後述するダンパ■
により上昇を抑制される。
前記ダンパ■をつぎに説明する。
ダンパ■は第1図および第9図に示されるようにケーシ
ングa1)の図中右側部分に2個設けられている。第9
〜10図に示されているように、先に説明した中間ギヤ
(31)に2個の駆動ギヤ(66)が噛み合っており、
各駆動ギヤ(66)の軸(67)がダンパ■の駆動軸と
なっている。第11〜12図に示されるように、ダンパ
ケース(68)には円筒状のチャンバ(69)が形成せ
られ、そのチャンバ(69)内には軸(67)に取りつ
けられたホイール(71)が収容されている。チャンバ
(69)とホイール(71)との間にはわずかな隙間が
形成されており、隙間内にはシリコーンオイルやグリー
スなどの流体が充填されている。ホイール(71)は円
柱状の回転体であり、軸対称に4カ所の切欠き(72)
が形成されている。それぞれの切欠きネ(72)には、
切欠き(72)の形状と相思形のベーン(73)が入れ
られている。それぞれのベーン(73)には仮バネ(7
4)が嵌められており、その板バネ(74)の両端がホ
イール(71)の本体に差し込まれている。このように
して、ベーン(73)が半径方向に突出するときある程
度の抵抗が与えられている。
いまホイール(71)が遅い回転速度で回転していると
すると、ベーン(73)はさほど遠心力を受けないのと
板バネ(74)の抵抗があることから、ホイール(71
)の外周面よりほとんど突出することがない。したがっ
てホイール(71)とダンパケース(68)との間の流
体をさほど絞らないので小さな抵抗しか生じない。した
がって制動力は無視しうるに等しいので、窓(1)の開
きはじめの力が弱くとも確実に窓(1)を開けることが
できる。
つぎにホイール(71)の回転速度が早くなると、ベー
ン(73)に作用する遠心力が大きくなってベーン(7
3)が板バネ(74)に抗して半径方向に突出する。す
るとベーン(73)先端とダンパケース(68)内周面
との間隔が小さくなり、流体の絞り効果が大きくなるの
で、大きな抵抗が生ずる。
したがって制動力が大きくなる。
本発明にかかわるダンパ■において、ベーン(73)が
突出しはじめるのはホイール(71)の回転速度がある
程度増速されてからであり、そり以前では緩慢にしか増
加しないが、それ以降は制動力は比較的急勾配で増大す
る。そのため窓(1)の開かれる途中から開き終りまで
の間、充分な制動が効いて、巻取ドラム(至)のオーバ
ランを防止することができる。
つぎに本実施例の作用を説明する。
〔閉窓操作〕
開けられている窓(1)を閉めるばあい、ハンドル(1
)を時計廻りに回転させる。するとムーバ(39)が動
き、リンク(36)を図中右方へ押すとともに風車(3
2)を少しづつ廻すのでハンドルOF3を何回転かさせ
る間に爪(33)と風車(82)が係合し、第1サンギ
ヤ(23)の時i1″廻りの回転が不能に拘束される。
したがって続けてハンドルaaを廻すと、第2サンギヤ
a4が反時計廻りに回転し、巻取ドラム日がケーブル(
4)を巻取り駆動して窓(1)が閉められる。
本実施例においては、減速機02)の減速比が高いので
、窓(1)が多数連設されており、相当重量があるばあ
いでも軽い操作力で窓(1)を閉じることができる。ま
た窓(1)を閉じる途中でハンドルaaの廻転操作を中
止しても窓(1)が開き方向に勝手に動くことがない。
すなわち第1サンギヤのの回転が拘束されている以上、
第2サンギヤQ4が遊星ギヤ■に力を加えても遊星ギヤ
のは回転しないからである。本実施例ではこのようなイ
ンターロック機構があるため、閉窓操作の途中で手を休
めることができるという利点がある。
〔開窓操作〕
閉じられている窓(1)を開ける開窓操作は、押しボタ
ンOeの押し操作またはソレノイド面力の作動により行
なわれる。押しボタンOe3の操作は任意に窓(1)を
開けるばあいになされ、ソレノイド面の作動は火災発生
時などに煙感知器などと連動して自動的に作動するばあ
いに生じる。
いずれのばあいも、リンク(36)が図中左方に引かれ
風車(32)のロックが外れると、第1サンギヤツの拘
束がなくなり、第1サンギヤのおよび第2サンギヤQ4
は自由に回転しうる状態となる。したがって窓(1)は
蹴出スプリング(3)の初期操作力を受けて開きはじめ
、そのあとは重力の作用により窓(1)は開窓位置へ倒
れていく。窓(1)が開きはじめるときは、既述のごと
くダンパ■の制動力はほとんど生じていないので、たと
え蹴出スプリング(3)の力が弱くても確実に窓(1)
が開けられる。そして窓(1)の重力の作用で倒れてい
く途中からはタンパ■の制動が効いて、急激な開窓動作
は防止される。さらに窓(1)が開ききった直後、巻取
ドラムnがオーバーランしようとするが、ゼンマイバネ
jの作用によりそれが阻止される。
本実施例では窓(1)が倒れていく途中の巻取ドラム日
の回転速度がダンパ■で効果的に抑制され、巻取ドラム
色の動慣性が大きくならないように制御されることに加
え、窓(1)が開ききった直後の巻取ドラムnのオーバ
ーランが前記ゼンマイバネので阻止されるので、巻取ド
ラムnのオーバーランによって生じる窓(1)のおどり
上りやケーブル(4)の乱巻きなどがまったく生じない
本実施例の利点は以上の説明でも詳述しているが、その
ほかつぎのような利点がある。
減速比の大きな内歯車減速機を用いているため、装置全
体がコンパクトにできる。とくにケーシング内に内歯車
減速機(12)を比較的偏平な形で収めたので、たとえ
ば巻上げ駆動力が57嘘の装置で幅が200韻、奥行き
が100mm、厚さが100羽の大きさにすることがで
きる。そのため、建物の壁の中などに埋め込める形で取
りつけることが容易となる。
開窓操作時はピニオンギヤ(211は回転しないので、
軸■が一定の位置に向いており、ハンドルOF3を抜き
取る位置が変らないという利点がある。
以上に本発明の詳細な説明したが、本発明はその要旨を
逸脱しない範囲で種々の変更例を採用することができる
[発明の効果] 本発明においては、開窓操作が確実かつ円滑になされ、
しかも巻取ドラムのオーバランによって生じる窓のおど
り上りなどの不都合が生じない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例にかかわる開閉装置の縦断面
図、第2図は同開閉装置の平面図、第3図は第2図にお
ける押しボタン部分の側面図、第4図は減速機部分の斜
視図、第5図は減速機の構成を示す線図、第6図はロッ
ク操作機構の斜視図、第7図は押しボタン操作時におけ
る開閉装置の平面図、第8図は第7図における押しボタ
ン部分の側面図、第9図はダンパ部分の平面図、第1O
図はダンパの断面図、第11図はダンパ内部を示す断面
図、第12図はダンパの一部破断斜視図、第13図は本
発明と従来技術の制動力を示すグラフ、第14図は窓お
よび従来の開閉装置を示す斜視図、第15図は従来の開
閉装置におけるブレーキ装置の断面図である。 (図面の主要符号) (1):窓 (3):蹴出スプリング (4):ケーブル (ト)):開閉装置 側:減速機 (13:巻取ドラム 04):爪車機構 圏:ロック操作機構 OG:押しボタン 濶:ソレノイド ■:ダンバ (23二第1サンギヤ (21、第2サンギヤ (2!lI:ゼンマイバネ (36) :リンク (eg) :ダンパケース (69) :チャンバ (71):ホイール (73) :ベーン (74) :板バネ 特許出願人  日本ケーブル・システムオ6図 210図 第12因 /、5 ベーン 回転数

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 窓に連結されたケーブルを巻き取ることによって窓
    が閉められ、蹴出スプリングの初期操作力と重力の作用
    により窓が開けられる窓の開閉装置であって、ケーブル
    を巻き取るための巻取ドラムと、不思議歯車減速機と、
    ケーブルの繰出し方向への巻取ドラムの回転を阻止する
    ロック機構と、巻取ドラムの回転速度を抑制するダンパ
    とを備え、前記不思議歯車減速機の第1サンギヤに前記
    ロック機構と前記ダンパとが連結され、第2サンギヤと
    前記巻取ドラムとが一体に構成されたことを特徴とする
    窓の開閉装置。 2 前記ダンパが、ケース内に回転自在に取りつけられ
    たホイールと、ホイール内に半径方向に移動可能に挿入
    されたベーンと、ベーンの半径方向外側への移動を抑制
    するバネとを有し、ホイールの回転速度の上昇に応じて
    ベーンが半径方向外側に突出し、ベーン先端とケース内
    壁とで形成される絞り面積を小さくするよう構成されて
    なる特許請求の範囲第1項記載の開閉装置。 3 前記不思議歯車減速機のピニオンギヤに巻上げ操作
    用のハンドルが連結されてなる特許請求の範囲第1項記
    載の開閉装置。 4 巻取ドラムとケーシングとの間に過回転防止用のゼ
    ンマイバネが取りつけられてなる特許請求の範囲第1項
    記載の開閉装置。 5 前記ロック機構が、第1サンギヤの一方向への回転
    を拘束する爪車機構で構成されてなる特許請求の範囲第
    1項記載の開閉装置。 6 爪車機構の係合を解除する操作手段として、押しボ
    タン操作による手動操作手段とソレノイドによる電動操
    作手段とが並列的に設けられてなる特許請求の範囲第5
    項記載の開閉装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022113492A1 (ja) * 2020-11-25 2022-06-02 オイレスEco株式会社 窓開閉システム
WO2022113493A1 (ja) * 2020-11-25 2022-06-02 オイレスEco株式会社 窓開閉システム

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WO2022113492A1 (ja) * 2020-11-25 2022-06-02 オイレスEco株式会社 窓開閉システム
WO2022113493A1 (ja) * 2020-11-25 2022-06-02 オイレスEco株式会社 窓開閉システム

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