JPS61284070A - 非水系二次電池 - Google Patents

非水系二次電池

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JPS61284070A
JPS61284070A JP60125116A JP12511685A JPS61284070A JP S61284070 A JPS61284070 A JP S61284070A JP 60125116 A JP60125116 A JP 60125116A JP 12511685 A JP12511685 A JP 12511685A JP S61284070 A JPS61284070 A JP S61284070A
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JP
Japan
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alkali metal
group
aniline
discharge
battery
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Application number
JP60125116A
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English (en)
Inventor
Riichi Shishikura
利一 獅々倉
Hiroshi Konuma
博 小沼
Toshiyuki Sakai
酒井 敏幸
Hidenori Nakamura
英則 中村
Masataka Takeuchi
正隆 武内
Masao Kobayashi
小林 征男
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Hitachi Ltd
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、エネルギー密度が高く、充放電の可逆性が良
好であり、自己放電率が極めて低く、かつ低温特性及び
熱安定性のすぐれた高性能非水系二次電池に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする問題点]現在
、汎用されている二次電池には、鉛蓄電池、Ni/Cd
電池等がある。これらの二次電池は、単セルの電池電圧
がせいぜい2.0V程度であり、一般には水溶液系電池
である。近年、電池電圧を高くとることができる二次電
池として、Llを負極に用いた電池の二次電池化の研究
が盛んに行なわれている。
1−iを電極に用いた場合には、水とLiとの高い反応
性のため、電解液としては非水系を用いることが必要で
ある。
しかし、liを負極活物質として二次電池反応を行なう
場合には、充電時に、li+が還元されるときにデンド
ライトが生じ、充放電効率の低下及び正・負極の短絡等
の問題がある。そのため、デンドライトを防止し、負極
の充放電効率、サイクル寿命を改良するための技術開発
も数多く報告されており、例えばメチル化した環状エー
テル系溶媒を電池の電解液の溶媒として用いる方法〔ケ
ー・エム・アブラハム等“リチウム バッチリーズ、ジ
エー・ビー・カルバノ、FA集、アカデミツクプレス発
行、ロンドン(1983年):に、H,Abraham
  et  al、  in  ”し1thiun+ 
 Batteries  ”  。
J、P、Gabano、 editor、 Acade
a+ic press、 London(1983) 
)や電解液系に添加物を配合したり、電極自体をAIと
合金化することにより、Llのデンドライトを防止する
方法〔特開昭59−108281号〕等が提案されてい
る。
また、負極活物質として、アルカリ金属やLi/Aiの
ごときアルカリ金属合金の他に主鎖に兵役二重結合を有
する導電性高分子を用いることも知られている〔ジエー
・エイチ・カーフマン。
ジェー・ダノル・カウファ一、ニー・ジエー・ヒーガー
、アール・カーナー、ニー・ジーφマクダイアミド、フ
ィジックスレビュー、、826巻。
第2327頁(1982年);J、H,にaurman
、 、+、t+、にawfer。
A、J、1Ieelller、 R,にaner、 A
、G、HaCDiarlid、 phys。
Rev、、 326.2327  (1982) )こ
の方法で用いられる導電性高分子としては、ポリアセチ
レンをはじめ、ポリチオフェン、ポリバラフェニレン及
びポリピロール等がよく知られている。
一方、正極活物質とし玉は、負極活物質と同様に、81
M性高分子を用いることが知られており、またTiS2
のごときアルカリ金属等と層間化合物を構成するものや
他のカルコゲナイド化合物や、無機酸化物等を用いるこ
とも知られている。
正極活物質として用いられる導電性高分子としては、負
極に用いられるものと同様にポリアセチレンをはじめ、
ポリチオフェン、ポリチオフェンM1体、ポリバラフェ
ニレン、ポリバラフェニレン誘導体、ポリピロール、ポ
リピロール誘導体等があり、その他アニリンやアニリン
誘導体の重合体が良く知られている。また、カルコゲナ
イド化合物及び無機酸化物の具体例としては、Ti S
2をはじめ、Nb  S  、Mo  S  5CoS
2゜Fe S  、 V  O、Cr 205 、 M
n 02 。
SiO、CoO,5n02などが知られている。
これらの正極活物質のうち、空気中でその酸化状態、還
元状態とも比較的安定であり、電池に用いた場合、放電
平坦性が良く、高い充放電機密で作動でき、自己放電が
小さく、しかもエネルギー密度が高い活物質としてあげ
ることができるものは、アニリンまたはアニリン誘導体
の重合体である。
ところが上記のごとき正極活物質及び負極活物質を用い
て、二次電池を構成した場合には、その電池の山として
は、溶液の電気化学的安定範囲が広い非水溶媒を用いる
ことが必要である。しかし、一般に非水溶媒として用い
られているプロピレンカーボネートは、負極においてア
ルカリ金属カチオンを負極活物質と可逆的に酸化還元さ
せて電池反応を行なう場合には、負極側の電気化学的安
定範囲が狭く、結局このような電池には用いることがで
きないという難点を有する〔ニー・エヌ・ディ・アンド
・ビー・ビー・スリパン。
ジャーナル・オブ・エレクトロケミカル・ソサイ7ティ
ー、、第117巻、N(12,第2227fi 〜第2
24頁(1970年)  : A、N、Dey & B
、P、5ullivan。
J、Electrochen+、 Soc、、 Vol
、 117. No、2.222〜224 (1970
) )。
また同様に、従来公知の環状エーテル系溶媒、例えばテ
トラヒドロフラン、ジオキソラン、2−メチル−テトラ
ヒドロフラン、及び4−メチル−気伝導度が低い等の問
題があり、高電密(17FLA/c112以上)で充放
電を行なうことは不可能であり、高エネルギー密度の二
次電池を得ることは困難である。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、前記従来技術の欠点を解決すべ(鋭意検
討した結果、特定の電解質と特定組成の混合溶媒からな
る電解液を用いることによって、充放電の可逆性が良好
であり、サイクル寿命が長く、高エネルギー密度を有し
、自己放電率が極めて低く、かつ熱安定性の良好な高性
能の非水系二次電池が得られることを見出し、本発明を
完成するに至った。
即ち、本発明は、正極にアニリンまたはアニリン誘導体
の重合体を用い、負極にアルカリ金属、アルカリ金属合
金、導電性高分子、またはアルカリ金属合金と導電性高
分子との複合体を用いる非水系二次電池において、電解
液が下記の一般式%式%(2) 〔式中、Mはアルカリ金属、Xは周期律表第va族の元
素を示し、R−R6は異なっていても同一でもよく、水
素原子、ハロゲン原子、炭素数が15個以下のアルキル
基、アリール基、アリル基、アラルキル基またはハロゲ
ン化アルキル基を示す。〕 〔式中、Mはアルカリ金属、Xは周期律表第1ea族の
元素を示し、R−Rloは異なっても同一でもよ(、水
素原子、ハロゲン原子、炭素数が15個以下のアルキル
基、アリール基、アリル基、アラルキル基またはハロゲ
ン化アルキル基を示す。〕 で表わされるアルカリ金属塩と、下記の一般式(3)(
式中、R11〜R13は水素原子、炭素数が15個以下
のアルキル基、アリール基、アリル基、アラルキル基ま
たはハロゲン化アルキル基を示す。
但し、R11〜R13は同時に水素原子であることはな
い。) で表わされるリン酸エステルとエーテル系化合物の混合
溶媒からなり、かつ混合溶媒はリン酸エステルを5〜3
0容量%含有することを特徴とする非水系二次電池に関
する。
本発明で電解質として用いられるアルカリ金属塩は、前
記一般式(1)または(2)で表わされるものである。
アルカリ金属塩のアルカリ金属カチオンとしては、例え
ばL j ” + Na ” + K+*Rb+があげ
られる。アルカリ金属塩の具体例としては、Li BF
  、 Li PF  、 Li As F6 。
Lid(Et)  、LiBPh4゜ Li BPh 3F、Li BPh3 CI、Na B
F4 。
NaB(Bu)  、NaPF6.NaAsF6゜Rb
 BF4.Rb PF6等があげられる。
本発明で用いられる混合溶媒の一方の成分であるエーテ
ル系化合物としては、脂肪族エーテル類、飽和環状エー
テル類、芳香族エーテル類があげられる。これらエーテ
ル系化合物の具体例としては、1.2−ジメトキシエタ
ン、1,2−ジェトキシエタン、1,3−ジオキソラン
、4−メチル−1゜3−ジオキソラン、4.4−ジメチ
ル−1,3−ジオキソラン、4,5−ジメチル−1,3
−ジオキソラン、2−メチル−1,3−ジオキソラン、
2.4−ジメチル−1,3−ジオキンラン、テトラハイ
ドロフラン、テトラハイドロビラン、2−メチル−テト
ラハイドロフラン、2,5−ジメチル−テトラハイドロ
フラン、2−メトキシ−テトラハイドロフラン、アニソ
ール等があげられる。
また、混合溶媒のもう一方の成分である前記一般式(3
)で表わされるリン酸エステルの具体例としては、リン
酸トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸トリブチル、
リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジル、リン酸トリ
オクチル、リン酸トリス(2−クロルエチル)、リン酸
トリス(1,3−ジクロル−2−プロピル)、リン酸ト
リス(2゜3−ジブロムプロピル)、リン酸トリス(4
−tert−ブチルフェニル)及びリン酸トリトリル等
をあげることができる。
リン酸エステルとエーテル系化合物との混合割合は、リ
ン酸エステルが混合溶媒の全量に基づいて5〜30容量
%の範囲内であるように混合される。
リン酸エステルの混合割合が本発明の範囲外の場合には
、電解液の電気化学的安定範囲が狭く、かつ電気伝導度
も低いので、性能の良好な電池が得られ難い。
電解質としてのアルカリ金属塩の濃度は、0.5〜5モ
ル/l、好ましくは電気伝導度の高い濃度の1.0〜2
.5モル/1の範囲内である。電解液は、アルカリ金属
塩が混合溶媒に対して完全に溶解した状態で用いてもよ
いし、またはアルカリ金属塩が混合溶媒に対して飽和以
上の濃度で析出している状態で用いてもよい。かくして
得られる電解液は、その電気化学的安定範囲が極めて広
い。
本発明において負極活物質として用いられるアルカリ金
属としてはLi、Na、に等があげられ、アルカリ金属
合金としてはLi /Al、Li /HQ 、 Li 
/Zn 、 Li /Cd 、 Li /P’b 。
Li/Sn及びこれらの合金に用いた金属の3種以上の
合金等があげられる。また、導電性高分子としてはポリ
ピロール及びポリピロール誘導体、ポリチオフェン及び
ポリチオフェン誘導体、ポリキノリン、ボリアセン、ポ
リバラフェニレン、ポリアセチレン等があげられる。さ
らに複合体としては、例えばLi/A1合金と各種導電
性高分子との複合体があげられる。ここでいう複合体と
は、アルカリ土属合金歓導電性高分子との2種以上の成
分の均一な混合物、積層体および基体となる成分を他の
成分で修飾した修飾体を意味する。
本発明の非水系二次電池に用いられる正極活物質は、下
記の一般式(4)で表わされるアニリンまたはアニリン
誘導体の酸化重合体である。酸化重合体の代表的な構造
は、下記の一般式(5)で表わされるが、酸化重合体の
構造は、必ずしも一般式(5)に限定されるものではな
く、主鎖のキノイド構造及びベンゾノイド構造は、充電
状態、放電状態で変化しうるものであり、また、溶液の
pHや付着水分遣等により変化しうるちのである。
なお、一般式(5)中には、電気化学的にドーピング、
アンド−ピングするドーパントは除いて示した。
3R4 〔但し、式中R1〜R4は異なっていても同一でもよく
、水素原子、炭素数が1〜10のアルキル基、アルコキ
シ基、アリル基またはアリール基を示す。〕 また、本発明において正極活物質として用いられるアニ
リンまたはアニリン誘導体の酸化重合体は、アニリンま
たはアニリン誘導体と共重合可能な他のモノマーとの共
重合体であっても良い。共重合体を構成しうる他のモノ
マーの具体例としては、アセチレン、ビロール、チオフ
ェンおよびベンゼン系化合物等があげられる。
一般式(4)で表わされるアニリンまたはアニリン誘導
体の具体例としては、アニリン、2−メトキシ−アニリ
ン、3−メトキシ−アニリン、2゜3−ジメトキシ−ア
ニリン、2,5−ジメトキシ−アニリン、2,6−シメ
トキシーアニリン、3.5−ジメトキシ−アニリン、2
−エトキシ−3−メトキシ−アニリン、2.5−ジフェ
ニルアーニリン、2−フェニル−3−メチル−アニリン
、2.3.5−トリメトキシ−アニリン、2,3−ジメ
チル−アニリン、2,3.5.6−チトラメチルーアニ
リン等をあげることができるが、必ず、しもこれらに限
定されるものではない。
アニリンまたはアニリン誘導体の酸化重合体の製造方法
は、モノマーを電気化学的に陽極酸化によって製造する
方法、及び化学的に酸化重合して製造する方法がある。
電気化学的重合の場合には、アニリンまたはアニリン誘
導体の重合は陽極酸化により行われ、約0.01〜50
7FLA/cm2、電解電圧は通常1〜300vの範囲
で、定電流法、定電圧法及びそれ以外のいかなる方法を
も用いることができる。重合は水溶液中、アルコール溶
媒中またはこれらの混合溶媒中で行われるが、好ましく
は水溶液中で行うのがよい。゛アルコールは生成する酸
化重合体が溶解しても、また溶解しなくてもよい。用い
るアルコールは、アニリンまたはアニリン誘導体の種類
によってかわってくるが、通常、メチルアルコール、エ
チルアルコール、エチレングリコール、プロピルアルコ
ール、ブチルアルコール等が用いられる。
くはpHが3以下、特に好ましくはDllが2以下であ
る。pH調節に用いる酸の具体例・とじてはHCI。
1−IBF  、CF3COOH,H2SO4及びHN
O3等をあげることができるが、特にこれらに限定され
るものではない。
化学的重合の場合には、例えばアニリンまたはアニリン
誘導体を水溶液中で酸化性強酸により、または強酸と過
酸化物例えば過硫酸カリウムの組合せにより酸化重合さ
せることができる。この方法によって得られる酸化重合
体は、粉末状で得ることができるので、これを分離乾燥
して用いることができる。この場合にも、酸化重合体は
対応するアニオンがドープした状態で得られる。得られ
る酸化重合体中には、通常10〜90モル%(モノマ一
単位当り)のアニオンがドーパントとして含まれる。
アニリンまたはアニリン誘導体の酸化重合体のうち、電
池の正極として用いた場合、エネルギー密度が高く、充
放電の電流密度を比較的大きくとれる最も好ましいもの
はポリアニリンである。
本発明の非水系二次電池の電極として用いられる正極及
び負極活物質には、当該業者によく知られているように
、他の適当な1m材料、例えばカーボンブラック、アセ
チレンブラック、金属粉、金属繊維、炭素繊維等を混合
してもよい。また、ポリエチレン、変性ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、エチレ
ン−プロピレン−ターポリマー(EPDM)、スルホン
化EPDM等の熱可塑性樹脂で補強してもよい。
本発明においては、必要ならばポリエチレン、ポリプロ
ピレンのごとき合成樹脂製の多孔質膜、天然11M紙や
ガラス繊維等を隔膜として用いてもよい。
また、本発明の非水系二次電池において用いられる電極
のある種のものは、酸素または水と反応して電池の性能
を低下させる場合もあるので、電池は密閉式にして実質
的に無酸素及び無水の状態であることが望ましい。
[作 用] 本発明において、アルカリ金属塩と、リン酸エステルと
エーテル系化合物とを特定割合で混合してなる混合溶媒
とからなる電解液を用いた効果は極めて顕著であり、そ
の作用機構の詳細は明らかではないが、電解質としての
アルカリ金属塩に対して、リン酸エステルとエーテル系
化合物からなる混合溶媒が熱的に安定であり、しかも混
合溶媒が電解質自体の分解を抑制する効果があり、そし
てまた、電解質の混合溶媒への溶解性が良く、電解液の
電気伝導度が従来公知の単独溶媒系に比べて高いため本
発明の効果が発現するものと考えられる。特に本発明の
混合溶媒においてリン酸エステルが混合溶媒の全農に基
づいて5容量%から30容量%で用いた場合、電解液の
電気伝導度を特異的に高く維持できることも大きな効果
をもたらす理由と考えられる。
[発明の効果] 本発明のリン酸エステルとエーテル系化合物とを特定割
合で混合した混合溶媒を電解液の有機溶媒として用いた
非水系二次電池は、従来公知のプロピレンカーボネート
やテトラヒドロフランを単独で用いた二次電池に比較し
て、(i)エネルギー密度が大きい、(ii)電圧の平
坦性が良好である、(iii )自己放電が少ない、(
iV>繰り返し寿命が長い、(V)低湿特性が良好であ
る、(Vi)熱安定性が良好である、という利点を有す
る。
また、本発明の非水系二次電池は、軽量、小型で、かつ
高いエネルギー密度を有するからポータプル機器、電気
自動車、ガソリン自動車及び電力貯蔵用バッテリーとし
て有用である。
[実施例] 以下、実施例及び比較例をあげて本発明をさらに詳細に
説明する。
実施例 1 負極にl−iとA!Lの原子比が50:50のLi/A
1合金を用い、正極にHBF4の濃度が1モル/1及び
アニリンの濃度が0.2モル/ρの水溶液中で電解重合
して製造したポリアニリンを用い、電解液として1−i
PFe電解質と、リン酸トリメチルの混合比が20容量
%のリン酸トリメチルと1.2−ジメトキシエタンの混
合溶媒からなるLiPF6の濃度が1モル/lの溶液を
用い、第1図の実験セルを用いて電池のサイクルテスト
を行なった。
充放電の電流密度を2.0mA/atの一定電流で放電
終止電圧を2.0Vに規定し、放電から始め、次いで直
ちに充電電気量を正極ポリアニリンの繰り返し単位当り
の分子1(91)に対し40モル%相当(この電気量は
、負極に用いたL i/A 1合金の全リチウムの反応
計の1/3に相当する。)にして、充放電を繰り返した
ところ、繰返し回数500回目放?![圧と時間の関係
は、第2図の(a)の曲線になった。その時の充放電効
率は99%であった。
また、繰返し回数5回目の充電後、同回路にして24時
間放置後放電を行なったところ、繰返し回数4回目の充
放電効率が99%であったのに対し、24時間の自己放
電テストでの充放電効率は97%であった。この電池の
繰返し回数500回目放電曲線から計算した正極及び負
極の両電極の重量に対するエネルギー密′度は208W
 −hr/ Kgであった。なお、電池実験はすべて室
g(2o℃)で行なった。
比較例 1 電解液の溶媒として従来公知のプロピレンカーボネート
を単独で用いた以外は、両電極の物質及び重量等はすべ
て実施例1と全く同様の方法で実験を行なったところ、
繰り返し回数500回目放電電圧と時間の関係は、第2
図の(b)の曲線になった。その時の充放電効率は69
%であった。また繰返し回数5回目の充電後、同回路に
して24時間の自己放電テストを行なったところ、繰り
返し回数4回目の充放電効率は93%であったのに対し
、自己放電テストでの充放電効率は87%であった。
また、繰り返し回数500回目放電曲線から計算し ・
た正極・負極のIMに対するエネルギー密度は121W
 −hr、、’Kyであった。
実施例 2 負極には、山水法(Yamamoto、 T、 and
Yamamoto、 A、 Chem、 Lett、 
1977、353 )に記載されている方法に従って、
ジブロムベンゼンからグリニヤール試薬を用いて合成し
たポリパラフェニレン粉末をトルエンで数回洗浄後、減
圧下で300℃で加熱処理したちの100重量部にアセ
チレンブラック7重量部、変性ポリエチレン(結着剤)
7重量部を混合し、この混合物から15411径の円板
状電極を作成し、予め、ポリパラフェニレンの繰返し単
位あたり、Li BF4を含む電解液中でリチウムを3
0モル%相当ドーピングしたものを用いた。正極には、
酸として1M定のHBF4を用い、酸化剤として(NH
4)2S208を用いて、化学的にアニリンを重合した
ポリアニリン粉末100重量部にアセチレンブラック1
0重量部を混合して成形した15.径の円板状電極を用
いた。
電解液としてLIBF4電解質と、リン酸トリエチルの
混合比が15容量%のリン酸トリエチルと2−メチル−
テトラヒドロフランの混合溶媒からなるLiBF4の濃
度が1モル/吏の溶液を用い、実施例1と同じセルを用
いて電池のサイクルテストを行なった。
充放電の電流密度を5.0mA/mの一定電流で放電終
止電圧を2.0Vに規定し、実施例1と同様放電から始
めた。次いで直ちに充電電気量を負極ポリパラフェニレ
ンに対し35モル%相当〔この電気量は、正極に用いた
ポリアニリンに対して、アニリン単位当り(繰り返し単
位当りの分子量を91として)40モル%に相当する。
〕にして充放電を繰り返したところ、繰り返し回数50
回目の充放電効率は99%以上あった。
また、実施例1と同様に繰返し回数5回目に24時間の
自己放電テストを行なったところ、その時の充放電効率
は97%であった。
この電池の繰返し回数50回目の放電曲線から計算した
正極及び負極の両電極の重量に対するエネルギー密度は
180W −hr/ Kgであった。
比較例 2 実施例2で用いた混合溶媒の代りに、2−メチル−テト
ラヒドロフランの単独溶媒を用いた以外は、実施例2と
全く同様の方法で電池のサイクルテストを行なった。
この電池の繰り返し回数5回目の24時間の自己放電テ
ストを行なったときの充放電効率は93%であった。
また、この電池の繰り返し回数50回目のエネルギー密
度は88W −hr/に9であった。
実施例 3 実施例1で用いた電池と全く同様の電池を構成し、温度
特性を調べるため、実施例1と同様の条件でサイクル4
回目までは、室温(20℃)で電池実験を行ない、続い
て電池系を一30℃に保持しながらサイクル5回目から
は、機密、放電終止電圧は、室温時の実験と同様の条件
で低温での充放電の繰り返し実験を行なった。この電池
の繰り返し回数20回目の充放電効率は99%以上であ
り、また繰り返し回数20回目の放電カーブから実施例
1と同様の方法で計算したエネルギー密度は198W・
hr/に9であった。さらに、繰り返し回数25回目に
、24時間の自己放電テストを行なったところ、この時
の充放電効率は98%であった。続いて、26回目のサ
イクルから、電池系の温度を40℃に昇温させて温度を
40℃の一定に保ちながら充放電の繰り返し実験を行な
ったところ、繰り返し回数30回目の充放電効率は99
%であった。この時のエネルギー密度は179W −h
r/Nffであった。さらに40℃での自己放電率を調
べるため、繰り返し回数35回目の24時間の自己放電
テストを行なったところ、その時の充放電効率は97%
であった。
比較例 3 比較例1で用いた電池と全く同様の電池を構成し、実施
例3と全く同様の条件で温度特性を調べた。
この電池の一30℃での充放電効率は97%であり、−
3t>℃でのエネルギー密度は139W −hr/に9
であった。
また、この温度で自己放電テストを行なった時の充放電
効率は93%であった。
また40℃での繰り返し回数30回目の充放電効率は7
8%であった。この時のエネルギー密度は112W −
hr/幻であった。
また、繰り返し回数35回目に自、己放電テストを行な
った時の充放電効率は80%であった。
比較例 4〜8 実施例1において用いた混合溶媒の代わりに、表に示し
た溶媒を用いた以外は、実施例1と全(同様の方法で電
池実験を行なった。その結果を表に示した。
表 実施例 4 2.3−ジメチル−アニリンを実施例1と同様に電解重
合して得た2、3−ジメチル−アニリンの酸化重合体を
正極に用いた以外は、実施例1と全く同様の方法で電池
実験を行なった。
この電池の繰り返し回数4回目の充放電効率【よ、98
・5%であり・24時間の自己放電テスト後の充放電効
率は97%であった。
また、繰り返し回数500回目エネルギー密度は171
W −hr/Kyであった。
比較例 9 実施例4で用いた混合溶媒の代わりに1,2−ジメトキ
シエタンの単独溶媒を用いた以外は、実施例4と全く同
様の方法で電池実験を行なった。
この電池の繰り返し回数4回目の充放電効率は92%で
、24時間の自己放電テスト後の充放電効率は84%で
あった。
また、繰り返し回数500回目エネルギー密度は102
W −hr/ Kyであった。
実施例 5 実施例1で負極活物質に用いたli とANの合金の代
わりに、ポリアセチレン20重量部、Aj金属60重量
%、l−i金属20重量%をアルゴンガス雰囲気下で乳
ばちにより、均一に混合し、成形したものを負極に用い
た以外は実施例1と全く同様の方法で実験を行なった。
但し、負極に用いた複合電極のうち、liの重量は正極
に用いたポリアニリンの繰り返し単位当りの分子量に対
し、40モル%をドーピングする電気固の2.5倍に相
当する型口を使用した。
この電池の繰り返し回数4回目の充放電効率はほぼ10
0%であり、24時間の自己放電テスト後のサイクル5
回目の充放電効率は99%であった。
繰り返し回数500回目充放電効率は99%であり繰り
返し回数500回目放電曲線から計算したエネルギー密
度は245W −hr/に9であった。
比較例 10 実施例5で用いた溶媒の代わりに、テトラヒドロフラン
を用いた以外は、実施例5と全く同様の方法で実験を行
なった。
この電池の繰り返し回数4回目の充放電効率は76%で
あり、24時間の自己放電テスト後のサイクル5回目の
充放電効率は65%であった。
繰り返し回数500回目充放電効率は24%であり、°
 その時の放電曲線から計算したエネルギー密度は52
W −hr/ Kgであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一興体例である非水系二次電池の特性
測定用電池セルの断面概略図であり、第2図は実施例1
及び比較例1における繰り返し回数500回目放電電圧
と放電時間との関係を示した図である。 1・・・負極用リード線  2・・・負極集電体3・・
・負 極 4・・・多孔質ガラスセパレーター 5・・・正 極      6・・・正極集電体7・・
・正極リード線  8・・・テフロン製容器特許出願人
  昭和電工株式会社 株式会社日立製作所

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 正極にアニリンまたはアニリン誘導体の重合体を用い、
    負極にアルカリ金属、アルカリ金属合金、導電性高分子
    、またはアルカリ金属合金と導電性高分子との複合体を
    用いる非水系二次電池において、電解液が下記の一般式
    (1)または(2)▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Mはアルカリ金属、Xは周期律表第Va族の元
    素を示し、R_1〜R_6は異なっていても同一でもよ
    く、水素原子、ハロゲン原子、炭素数が15個以下のア
    ルキル基、アリール基、アリル基、アラルキル基または
    ハロゲン化アルキル基を示す。) ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Mはアルカリ金属、Xは周期律表第IIIa族の
    元素を示し、R_7〜R_1_0は異なっても同一でも
    よく、水素原子、ハロゲン原子、炭素数が15個以下の
    アルキル基、アリール基、アリル基、アラルキル基また
    はハロゲン化アルキル基を示す。〕で表わされるアルカ
    リ金属塩と、下記の一般式(3) ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R_1_1〜R_1_3は水素原子、炭素数が
    15個以下のアルキル基、アリール基、アリル基、アラ
    ルキル基またはハロゲン化アルキル基を示す。 但し、R_1_1〜R_1_3は同時に水素原子である
    ことはない。〕 で表わされるリン酸エステルとエーテル系化合物の混合
    溶媒とからなり、かつ混合溶媒はリン酸エステルを5〜
    30容量%含有することを特徴とする非水系二次電池。
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