JPS6127718Y2 - - Google Patents

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JPS6127718Y2
JPS6127718Y2 JP6393679U JP6393679U JPS6127718Y2 JP S6127718 Y2 JPS6127718 Y2 JP S6127718Y2 JP 6393679 U JP6393679 U JP 6393679U JP 6393679 U JP6393679 U JP 6393679U JP S6127718 Y2 JPS6127718 Y2 JP S6127718Y2
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JP
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electrode
workpiece
movable electrode
peel strength
frequency welding
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JP6393679U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は高周波溶着装置の改良に関し、特に
その電極の改良に関する。
高周波溶着装置の欠点の1つとして、その溶着
加工時において電極間で放電現象を起すことが掲
げられ、また一担放電を起こした電極は研摩し直
さなければ再度放電を起す危険がある。
第1図に示すものは高周波溶着加工時における
被加工物の剥離強度(接着強度)と電流値との関
係を示すグラフで、電流値が増大する程剥離強度
は増すが、ある電流値以上の電流を印加した場合
には放電を起す(これをスパーク領域と言う)た
め、これ以下の電流値で加工を行わなけれなら
ず、従つて被加工物の剥離強度もその材料の種類
によつて異なるが、ある一定値以上増大すること
は出来ず、特に高周波損失の大きい材料程高周波
加工が困難となる。そしてこの原因は第2図に示
すように被加工物1の表面を可動電極2により圧
接することによりその先端部近傍に被加工物の脹
らんだ部分が接近する結果、絶縁性が切れること
により放電が起こるものと推察される。
またこの放電防止対策として、従来は第3図に
示すように可動電極2と、芯材3、中間介在物
4、緩衝材5および表皮材6で構成される被加工
物1との間にフツ素樹脂フイルム7、すなわち耐
熱性で非接着性のフイルムを介在させることによ
り放電現象を未然に防止するようにしているが、
このフイルム7の厚みが薄いと可動電極2の圧接
時においてその圧力によつて破れ、また厚くする
と電流の透過損失が増大するため所要接着強度を
得られず、更には被加工物自体の発熱により蒸気
が発生してその水適がフイルム7に付着するた
め、数回加工毎にフイルム7を清拭しなければな
らないなどの欠点があつた。
この考案は上記欠点に鑑みなされたものであつ
て、可動電極周囲を耐熱かつ絶縁性材料で被包す
るとともに、その先端を電極先端面に一致すべく
テーパ状に切欠くことによつて、スパークの防止
を行い、被加工物の剥離強度の向上を図るように
した高周波溶着装置を提供するものである。
以下この考案の一実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
第4図はこの考案に係る高周波溶着装置の概略
を示すもので、同図における装置は、高周波発振
器10と、被加工物を載置するテーブル11とこ
のテーブル11上に設けられた型枠12と、この
型枠12中の適宜位置に配設された固定電極13
と、上記テーブル11上に昇降可能に配置され、
かつ固定電極13と対向する可動電極14を備え
てなるもので、上記両電極13,14は高周波発
振器10に接続され、かつこれと並列に図示しな
いインダクタンス、可変コンデンサを接続するこ
とにより両電極13,14間に印加される高周波
電圧の調整を行うようにしている。
また、上記両電極13,14はこれらの間に挟
着される被加工物15のウエルダ模様状に形成さ
れており、被加工物15を型枠12内に積層位置
決めし、可動電極14を下降させてこれに圧接さ
せ、高周波電流を印加することによりその模様形
状にウエルダ溶着するようにしている。
ここにおいて、可動電極14は第5図に拡大し
て示すように電極本体16と、この電極本体16
の側周囲全体を被包する絶縁体17とからなる。
この絶縁体17は例えばベークライト、エポキシ
樹脂等の高絶縁性で、しかも耐熱性のある材料か
らなり、かつその先端を電極本体16の先端面に
一致すべくテーパ状の切欠き18を形成したもの
である。
次にこのように構成された可動電極14にて被
加工物15が、同第5図に示すようにポリプロピ
レン複合樹脂芯材20、ポリプロピレン、ポリア
ミド混合またはラミネートフイルム21、ウレタ
ンまたはPVCのフオーム材22、表皮布23の
順に積層したものである場合について、従来の電
極に全く加工を施さないものとの限界電流値およ
び剥離強度について比較測定した結果、第6図に
示す特性を得た。なお、同図中電流と剥離強度と
の関係は両者とも全く同じであるが、限界電流に
ついては従来の電極を用いたものは実線の如く低
く、従つて剥離強度も低い。これに対し、本考案
に係る電極14を用いたものは鎖線で示す如く限
界電流値が向上し、従つて剥離強度も従来に比し
て高いものとなる。
また、第7図に示すように電極本体16の先端
面のみを残してその側周囲全体を絶縁体30で被
包したもの、および第8図に示すように電極本体
16の先端部を露出した状態でその側周囲全体を
絶縁体31で被包したものを夫々本考案に係る電
極14と比較したところ、これらにあつては、従
来の電極に全く加工を施さないものと同様な結果
となり、その効異は認められず、しかも絶縁体の
厚み分のウエルダ模様が形成されてしまうことが
確認された。
以上の如くこの考案に係る高周波溶着装置にあ
つては、可動電極周囲を耐熱かつ絶縁性材料で被
包するとともに、その先端を電極先端面に一致す
べくテーパ状に切欠くようにしたものであるか
ら、第6図に示すような特性、すなわち放電現象
が起る電流値が従来の電極を用いたものよりも高
く、またこの電極を用いて接合した被加工物の剥
離強度も向上する。したがつてこの考案に係る高
周波溶着装置は特に高周波損失の大きい材料同士
の接合に好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は高周波溶着加工時における被加工物の
剥離強度と電流値との関係を示すグラフ、第2図
は可動電極と被加工物との接触部を示す拡大図、
第3図は従来の放電対策における可動電極と被加
工物との位置関係を示す説明図、第4図はこの考
案に係る高周波溶着装置の全体を示す概略説明
図、第5図は同可動電極部分の拡大断面図、第6
図は本考案に係る装置と従来の装置における被加
工物の剥離強度と電流値との関係を示すグラフ、
第7図、第8図は本考案の電極との比較に用いた
可動電極の拡大断面図である。 10……高周波発振器、13……固定電極、1
4……可動電極(16……電極本体、17……絶
縁体、18……切欠き)、15……被加工物(2
0……芯材、21……フイルム、22……フオー
ム材、23……表皮布)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 固定電極と可動電極間に複数の被加工物を挾着
    し、高周波電圧を印加しながら被加工物を圧接す
    ることにより、被加工物同士を溶着するようにし
    た高周波溶着装置において、上記可動電極周囲を
    耐熱かつ絶縁性材料で被包するとともに、その先
    端を電極先端面に一致すべくテーパ状に切欠いて
    なる高周波溶着装置。
JP6393679U 1979-05-14 1979-05-14 Expired JPS6127718Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP6393679U JPS6127718Y2 (ja) 1979-05-14 1979-05-14

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JP6393679U JPS6127718Y2 (ja) 1979-05-14 1979-05-14

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Publication Number Publication Date
JPS55163114U JPS55163114U (ja) 1980-11-22
JPS6127718Y2 true JPS6127718Y2 (ja) 1986-08-18

Family

ID=29297982

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