JPS6126641Y2 - - Google Patents

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JPS6126641Y2
JPS6126641Y2 JP18215781U JP18215781U JPS6126641Y2 JP S6126641 Y2 JPS6126641 Y2 JP S6126641Y2 JP 18215781 U JP18215781 U JP 18215781U JP 18215781 U JP18215781 U JP 18215781U JP S6126641 Y2 JPS6126641 Y2 JP S6126641Y2
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JP
Japan
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liner material
slip
hole
bolts
bolt
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JP18215781U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はライナ材を2枚の鋼板等で挾み、これ
らをボルトとナツトで締め付けて重ね継ぎしたす
べり吸収継手に関する。
一般に、ボルトの締め付け力を利用した摩擦に
よるすべり吸収継手は、第1図に示すように、ラ
イナ材1を挾み込んだ2枚の鋼板(板材)2,2
aをこれらに穿設した穴3からボルト4とナツト
5で締め付ける構造となつている。これらの鋼板
2,2aにそれぞれ逆方向の引張力Pが生じた場
合は、先ず弾性変形し得る樹脂等を積層したライ
ナ材1に剪断変形及び積層間のすべり変形が生じ
て相対伸びを吸収する。この引張力Pが大きい場
合は、それぞれの鋼板2,2aがボルト4と穴3
とにできるクリアランスC1,C2分だけ相互に
すべり移動して力を逃がす仕組みとなつている。
また引張力Pと吸方向圧縮力が働いた場合も同様
である。このような構造のすべり吸収継手の引張
力Pと伸びδとの関係は、ライナ材1の変形領域
A・穴3とボルト4とのクリアランスC1,C2
に対応した鋼板2,2aのすべり領域B・ボルト
3の塑性変形領域Cの3つの状態で大きく違う。
鋼板どうしの重ね継ぎにこのようなすべり吸収継
手を用いれば、これら鋼板に働く小さい力はライ
ナ材1の変形領域A内で吸収され、大きな力が作
用して大きな伸びをしいられた場合にはこの力は
鋼板2,2aのすべり領域B内で吸収され、ライ
ナ材1には一定以上の過大な力が作用することは
避けられる。従つてすべり吸収継手に十分な機能
を発揮させるには、すべり領域Bが表われる荷重
レベルを高くすることが有効であり、挾持された
ライナ材1の応力の吸収能力を十分生かすことで
ある。つまりボルト4を過度に締め付けてライナ
材1を傷つけたり、逆に締め付け力の不足から、
ライナ材1が応力を十分吸収する前にすべり移動
をするという事態を回避する必要がある。
ライナ材1を介在させた2枚の鋼板2,2a
に、十分なクリアランスC1,C2が取れる穴3
をあけてこの穴3からボルト締めしていた従来の
すべり吸収継手での、ライナ材1に働く圧縮応力
分布は、第3図に示すような傾向を持つている。
即ち圧縮応力σは、穴3の内周縁付近で最大値を
とり、外方に向かう程急激に減少している。つま
り従来のものでは、ライナ材1に起こる変形領域
が、ボルト4の締め付け力を十分に受けている穴
3の内周縁付近でしか表れなかつた。従つてボル
ト4の過度の締め付けによつて穴3の内周縁付近
のライナ材1が容易に傷つくばかりか、実質的に
働くライナ材1の有効変形範囲が穴3の内周縁付
近と狭い為、十分な機能を発揮していないという
欠点が従来にはあつた。
そこで本考案は、上述した欠点を解消してライ
ナ材に十分な機能を発揮させるすべり吸収性能の
優れた継手を提供することを目的とする。
かかる目的を達成する本考案の構成は、2枚の
板材の間に弾性変形し得るライナ材を挾み、これ
らにボルトの通る穴をあけると共にこの穴に装着
されたボルトとナツトとでこれら板材及びライナ
材を締め付けて2枚の前記板材を重ね継ぎしたす
べり吸収継手において、前記穴の周囲の前記板材
の前記ライナ材と当接する挾圧面にすり鉢状のテ
ーパ部を設けたことを特徴とする。
以下本考案を図面に示す一実施例を基に詳細に
説明する。尚、前述した従来例と同一部材には、
同一符号を用いて説明する。本考案のすべり吸収
継手の一実施例を断面視した第4図において、ラ
イナ材1を上下方向から挾持する鋼板2,2aそ
れぞれの挾圧面6,6aに穴3の周囲に沿つてす
り鉢状の緩やかなテーパ部7,7aが形成されて
いる。従つてテーパ部7,7aそれぞれとライナ
材1との間には、少しの隙間が生じる。これらを
ボルト締めした場合のライナ材1に加わる圧縮応
力分布は、第5図に示すようになつており、最大
応力が生じるのは、テーパ部7の最外周部であ
り、そこを中心に内側と外側とに広く分散してい
る。この効果は、ライナ材1のボルト孔径の大き
さをテーパ部7の最外周部を連ねた環状線の径よ
り小さく設定しておけば常に得ることができる。
テーパ部は、片方の鋼板の挾圧面にのみ設けても
効果が得られることは言うまでもない。またライ
ナ材や鋼板の種類、材質について特に限定はしな
いが、ライナ材の場合必要応力範囲で弾性変形し
得る樹脂等が好ましい。
つまり本考案の場合、ライナ材を挾持する鋼板
の挾圧面のボルトが装着される穴の周囲にすり鉢
状の緩やかなテーパ部を形成して、鋼板とライナ
材との間に微少隙間を設けたので、ボルトを締め
付けた時の最大応力集中部が、穴内周部近傍から
径方向外側に移動し、更にその径方向の内側と外
側とに広く応力分散するようになる。従つて過度
のボルトの締め付けによるライナ材の損傷が少な
くなり、又面積的にも広い範囲にライナ材の弾性
変形を生じて、良好なすべり吸収性能が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来のすべり吸収継手の正面概略
図、第2図は、そのすべり吸収継手に働く引張り
力と伸びとの関係を表す図表、第3図は従来のす
べり吸収継手をボルト締めすることによつて生じ
るライナ材の圧縮応力分布図、第4図は本考案に
よるすべり吸収継手の一実施例を示した断面構造
図、第5図は本実施例によるすべり吸収継手をボ
ルト締めすることによつて生じるライナ材の圧縮
応力分布図である。 図面中、1はライナ材、2,2aは鋼板(板
材)、3は穴、4はボルト、5はナツト、6,6
aは挾圧面、7,7aはテーパ部、C1,C2は
クリアランスである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 2枚の板材の間に弾性変形し得るライナ材を挾
    み、これらにボルトの通る穴をあけると共にこの
    穴に装着されたボルトとナツトとでこれら板材及
    びライナ材を締め付けて2枚の前記板材を重ね継
    ぎしたすべり吸収継手において、前記穴の周囲の
    前記板材の前記ライナ材と当接する挾圧面にすり
    鉢状のテーパ部を設けたことを特徴とするすべり
    吸収継手。
JP18215781U 1981-12-09 1981-12-09 すべり吸収継手 Granted JPS5886906U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18215781U JPS5886906U (ja) 1981-12-09 1981-12-09 すべり吸収継手

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JP18215781U JPS5886906U (ja) 1981-12-09 1981-12-09 すべり吸収継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5886906U JPS5886906U (ja) 1983-06-13
JPS6126641Y2 true JPS6126641Y2 (ja) 1986-08-09

Family

ID=29980275

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JP18215781U Granted JPS5886906U (ja) 1981-12-09 1981-12-09 すべり吸収継手

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JPS5886906U (ja) 1983-06-13

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