JPS61257746A - 機械加工ラインのワ−ク状態追跡装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 この発明は、金属その他の機械加工ラインでの被加工材
料（以下ワークと称する）の加工状態を各加工ステージ
ョン毎に追跡する機械加工ラインのワーク状態追跡装置
に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

従来、機械加工ラインでは、例えば、パレット追跡装置
とでも称される装置が用いらている。この装置はＮＣパ
レットにコード板を取付け、このコード板の情報、即ち
、パレットナンバをリミットスイッチ又は近接スイッチ
で読むことでパレットの追跡を行なうものである。なお
、コード板の内容を変換可能とすればパレットナンバで
なくワークナンバを付けることも可能である。

しかし、上記の如きコード板とリミットスイッチ等によ
る状態検出方式は、切屑や切削油等が存在する悪環境下
では状態検出を誤る恐れがあり、機械は同一ワークに同
一加工を２度行ったり所定のワークに所定の加工を行わ
なかったりする場合がある。

又、上記パレット追跡装置とでも称される装置は、加工
ステージョンに所定のパレットが到着したことは確認で
きるものの、このパレットに積載されているワークの加
工状態まで追跡することはできなかった。

昨今のＦＭＳ　（フレキシブル生産システム）化の進展
に伴って、パレット追跡を行うのみでなく、このパレッ
トに載置されたワークの加工状態を正。

確に追跡可能の機械加工ラインのワーク状態追跡装置の
出現が強く望まれている。

〔発明の目的〕

この発明は上記状態検出方式の改善を行うと共に上記ワ
ーク状態追跡装置の出現に答え、切屑や切削油等の存在
する悪環境下でも状態検出を正確に行い得て、所定ステ
ーションに到着したワークが適正のものであること、及
び、既に行われている加工状態が適正であることを共に
確認することができる機械加工ラインのワーク状態追跡
装置を提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

この発明は、ワーク載置用のパレットに取付けられワー
クナンバ及び当該ワークの加工状態を登録可能のメモリ
及び該メモリの登録内容を外部からの無線信号によって
読み書きさせる無線制御回路を有して構成されるワーク
状態記憶装置と、機械加工ラインの所定のステーション
に交信用アンテナを取付けて構成され前記無線制御回路
と無線で交信する無線交信装置と、該交信装置と接続さ
れ前記パレットが所定のステーションにきたときに前記
無線交信装置及び前記無線制御回路を介して前記ワーク
状態記憶装置に登録されているワークナンバ及びワーク
の加工状態を読み取って当該パレットに載置されている
ワークが所定のものであること及び当該ワークに既に所
定の加工が施されていることを確認すると共に前記ワー
ク状態記憶装置に登録されているワークの加工状態を当
該ステーションで施された加工状態に書き換えて次の所
定のステーションでの読み取り作業の準備と為すワーク
状態追跡制御装置と、を有して構成される機械加工ライ
ンのワーク状態追跡装置である。

〔実施例の説明〕

以下、この発明の一実施例を第１図及び第２図に基づい
て詳説する。

第１図は機械加工ラインのワーク状態追跡装置のブロッ
ク図、第２図はワーク状態記憶装置の詳細プロ多り図で
ある。

第１図は、破線で示した機械加工ラインＭＬに機械加工
ラインのワーク状態追跡装置１を取付けた状態を示して
いる。

機械加工ラインＭＬは、例えば、板金加工ラインであり
、図には２つの加工ステージョンＳＴ１、ＳＴ２と１つ
の段取りステーションＳＴｎを示している。段取りステ
ーションＳＴｎでワークを載置したパレットＰは適宜図
示しない保管ステーションを介して各加工ステージョン
ＳＴ１、ＳＴ２・・・・・・を移動し、ワークＷは各ス
テーションで所定の加工がなされる態様である。

追跡袋＠１は、前記パレットに取付けられるワーク状態
記憶装置３と、段取りステーションＳＴｎ、及び、所定
の重要ステーションにそれぞれ取付けられるリード／ラ
イトアンテナ５と、該アンテナ５と接続される交信装置
７と、該交信装置７と接続される追跡用コントローラ９
、並びに、該コントローラ９と接続される操作装置１１
とで構成されている。アンテナ５と交信装置７とで無線
交信装置を形成する。

第２図に示したように、前記ワーク状態記憶装Ｗ３は、
外部と無線通信可能のアンテナ１３と、送受信回路１５
と、記憶回路１７と、該記憶回路の内容を不揮発化する
ためのバッテリ回路１９とで構成されており、これら部
材は、小さなボックス内にコンパクトに収められ、前記
パレットの一側面に取付けられている。アンテナ１３と
送受信回路１５とで無線制御回路を形成する。前記記憶
回路１７は読み書き可能のメモリ（ＲＡＭ）を有して構
成され、該メモリには、当該パレットに載置されている
ワークのワークナンバと、そのワークの加工状態（以下
、単にステータスとも呼ぶ）とを前記送受信回路１５を
介して外部から読み書き可能の形で登録可能である。

前記リード／ライドアンテナ５は、前記ワーク状態記憶
装置３のアンテナ１３と、例えば、１１１１位離れた位
置でも所定周波で交信可能である。

前記交信装置７は前記リード／ライトアンテナ５と、前
記追跡用コントローラ９との間に設けられる通信用のイ
ンタフェイスである。

前記追跡用コントローラ９は、その内部に各種ワークに
対応するワーク状態管理テーブルを有している。又、ワ
ーク状態記憶装置３の内容を読み取るための読み取り回
路、及び前記ワーク状態記憶装置３から読み取ったステ
ータスを該当ワークに対応させて照合するステータス照
合回路と、前記ワーク状態記憶装置３のステータス内容
を書き換えるための書き換え回路とを有している。

前記操作装置１１はキーボード１１ａとＣＲＴｌｌｂと
を有して成り、オペレータはこの操作装＠１１を操作し
て前記メモリ装＠３に初期条件としてのワークナンバを
設定することが可能である。

以上の構成のワーク状態追跡装置１の使用法の一例を説
明する。なお、パレットＰは初期において段取りステー
ションＳＴｎに置かれており、このパレットに未加工の
ワークＷを載置し、このパレットＰは適宜保管ステーシ
ョン等介して加工ステージョンＳＴ１、次いで、ＳＴ２
に搬送されるものとする。又、゛ワークＷは１つのパレ
ットに１個載置されているとする。

（ステップ１） 使用例における最初のステップは初期条件の設定である
。

オペレータは段取りステーション３ｎのパレットＰにワ
ークＷが載置された段階で追跡用コントローラ９に初期
条件を設定する。前記したように、初期条件の設定は操
作装置１１を用いて行われ、当該パレットＰに載置され
るワークのワークナンバＮをキーボード１１ａからキー
インする。すると、追跡用コントローラ９はこれからナ
ンバＮのワークを追跡することを自己にセットすると共
に交信装＠７を介してメモリ装置３の記憶回路１７にワ
ークナンバＮ１及び、現在ステータス、即ち「段取り完
」のステータスを無線で送り、ワーク状態記憶装置３の
記憶回路１７にこの情報を書き込む。

（ステップ２） 使用例における第２のステップは各ステーションにおけ
る正常処理である。

ワーク状態記憶装置３を取付けたパレットＰは、適宜保
管ステーション等を介して機械加工ステーショクＳＴ１
に搬送されてくる。そこで、追跡用コントローラ９は交
信装置７及びリード／ライトアンテナ５を介してメモリ
装置３の内容、即ち、ワークナンバとこのときのステー
タスとを読み取って、第１に所定のワークであることの
確認と、第２に、読み取りステータスが前記段取りステ
ーションで書き込まれた段取完のステータスであること
、言い換えれば、当該ワークの前処理状態は予定通りの
ものであることが確認される。これら確認作業の終了後
、機械加工ラインＭＬの作用によって当該ステーション
ＳＴＩでワークＷに所定の機械加工が施される。加工終
了後、前記追跡用コントーラ９はワーク状態記憶装置３
にステータス書き換えの指令を出し、記憶回路１７のス
テータスを当該ステーションＳＴ１で所定の加工が施さ
れた旨に書き換える。その後、パレットＰは機械加工ラ
インＭＬの作用によって次の機械加工ステージョンＳＴ
２へ送られる。。

（ステップ３） 使用例における第３のステップはステーションのいずれ
かで異常が確認された場合の処理である。

追跡コントローラ９が、ワーク状態記憶装置３の内容を
読み取って、現在ステーションに搬送されてきたワーク
は所定のワークでないこと、又は、現在ステータスが前
のステーションで記載したステータスと異なることを確
認した場合には、追跡用コントローラ９及び機械加工ラ
インＭＬは異常処理を行うこととなる。異常処理は追跡
用コントローラ９から機械加工ラインＭＬに異常信号が
連略されて開始され、機械加工ラインＭ［は当該異常信
号の内容に塁いて機械の１部を停止したり、所定のパレ
ットを除去したり、或いはライン全てを停止したりする
。

以上の構成のワーク状態追跡装置１は、各ステーション
に持ち来たされたパレットが所定のものであること、又
、当該ワークの前処理状態が適正であることを実際加工
に先立って確認することができるので、例えば同一機械
で同一加工を２度行うようなことは防止され、機械加工
ラインＭＬの正常動作を保障することができることにな
る。

そして、上記ワーク状態追跡装置１は、ワーク状態記憶
装Ｍ３と追跡用のコントローラ９との交信を無線方式で
行うので、切屑や切削油の存在する悪環境下でもその機
能を阻害されることがなく、機械加工ラインＭＬの正常
動作を永久的に保障することができるようになる。

又、この実施例では、ワーク状態記憶装置３にバッテリ
回路１９を設けて記憶回路を不揮発性にしているので、
機械加工ラインＭＬのコンピュータシステムや追跡用コ
ントローラ１が故障した場合でも、ワーク状態記憶回路
１９には、ワーク加工状態のデータが保存されている。

従って機械加工ラインＭＬのコンピュータシステムや追
跡コントローラ１が故障したときは機械加工ラインＭＬ
に存在するメモリ装置３のメモリ内容を読みとって、機
械加工ラインＭＬの自動復帰を行なわせることが可能と
なる。

〔発明の効果〕′ 以上説明したこの発明に係る機械加工ラインのワーク状
態追跡装置では、機械加工ラインのステーションに所定
のワークが到達したことの確認の他、当該ワークの前処
理工程の適否の確認が可能であり、機械加工ラインの適
正動作を保障することが可能となる。

又、状態検出方式を無線で行うこととしているので切屑
や切削油等の存在する悪環境下でも常時正確なワーク状
態の確認を行うことが可能であり、機械加工ラインの適
正動作を永久的に保障することができるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例に係る機械加工ラインのワ
ーク状態追跡装置のブロック図、第２図はワーク状態記
憶装置の詳細ブロック図である。 １・・・機械加工ラインのワーク状態追跡装置３・・・
ワーク状態記憶装置 ５・・・リード／ライトアンテナ ７・・・交信装置 ９・・・追跡用コントローラ １１・・・操作装置 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ワーク載置用のパレットに取付けられたワークナンバ及
   び当該ワークの加工状態を登録可能のメモリ及び該メモ
   リの登録内容を外部からの無線信号によって読み書きさ
   せる無線制御回路を有して構成されるワーク状態記憶装
   置と、機械加工ラインの所定のステーションに交信用ア
   ンテナを取付けて構成され前記無線制御回路と無線で交
   信する無線交信装置と、該交信装置と接続され前記パレ
   ットが所定のステーションにきたときに前記無線交信装
   置及び前記無線制御回路を介して前記ワーク状態記憶装
   置に登録されているワークナンバ及びワークの加工状態
   を読み取つて当該パレットに載置されているワークが所
   定のものであること及び当該ワークに既に所定の加工が
   施されていることを確認すると共に前記ワーク状態記憶
   装置に登録されているワークの加工状態を当該ステーシ
   ョンで施された加工状態に書き換えて次の所定のステー
   ションでの読み取り作業の準備と為すワーク状態追跡制
   御装置と、を有して構成される機械加工ラインのワーク
   状態追跡装置。