JPH05345256A - 座標補正システムを用いたワーク座標補正加工方法と装置 - Google Patents

座標補正システムを用いたワーク座標補正加工方法と装置

Info

Publication number
JPH05345256A
JPH05345256A JP18162092A JP18162092A JPH05345256A JP H05345256 A JPH05345256 A JP H05345256A JP 18162092 A JP18162092 A JP 18162092A JP 18162092 A JP18162092 A JP 18162092A JP H05345256 A JPH05345256 A JP H05345256A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jig
work
holder
coordinate
correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18162092A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Shigemura
光一 重村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP18162092A priority Critical patent/JPH05345256A/ja
Publication of JPH05345256A publication Critical patent/JPH05345256A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 治具ブロックに装着されM/C側に搬入され
てNC加工される多数個のワークと、治具ブロックおよ
びワーク基準位置に誤差が生じても、ワーク基準位置か
ら所定寸法の位置に高精度のNC加工が出来ると共に、
作業効率の向上を図るワーク座標補正加工方法と装置を
提供する。 【構成】 多数個のワークを装置する治具ブロック上の
ワーク座標補正を必要とする補正箇所を予め決め、該補
正箇所の誤差を測定しながら、その誤差分だけワーク加
工前に補正するワーク座標補正システムをNC装置内に
形成し、加工プログラムを補正値入力可能のものから形
成し、ワーク座標補正を必要とするワークの加工箇所を
自動的にNC加工するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多数個のワークを装着す
る多面の治具ブロックをM/C側に搬入し、ワークを寸
法,形状等を補正しながらNC加工する補正加工方法と
装置に係り、特に、治具ブロックの基準点からワーク治
具の各基準位置の寸法誤差や治具ブロックの各面の角度
誤差を予め記録し、座標補正値入力可能の加工プログラ
ムにより前記誤差分だけ補正しながらワーク加工をする
座標補正システムを用いたワーク座標補正加工方法と装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、FMSライン等においてはワー
ク棚内に保管されている多数個のワークを治具ブロック
の各面の所定位置に取り付け、該治具ブロックをM/C
側に搬入し、多数個のワークの加工を行うように構成さ
れる。図16は前記治具ブロックの一例を示すものであ
る。すなわち、治具ブロック53は4面のワーク取付面
を有するものからなり、その一面にはP1乃至P6の同一
形状のワーク54が装着される。ワーク54は基準ピン
55に装着されると共にストッパピン56により所定位
置に固持される。なお、各ワークP1乃至P6は、例え
ば、Ai,Bi,Ciで示すドリル孔とDi,Eiで示
すリーマ孔を加工するものである。Ai,Bi,Ci,
Di,Eiの各孔は基準ピン55から所定寸法だけ離れ
た位置にそれぞれ穿孔されることが必要である。以上の
ワークP1乃至P6等をM/CでNC加工する場合、従来
技術では、まず、ワークP1の全孔を工具交換しながら
加工し次に、ワークP2,P3・・・と順次に加工する方
法がもっぱら採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、従来
技術では、M/C側に図16に示した治具ブロック53
が投入されると、ワークP1の基準ピン55の位置測定
をM/C側でまず行い、この座標値をNC装置側に記録
させる。次に、記録されている基準ピン55の座標値を
基にしワークP1のA1,B1,C1,D1,E1の各孔の加
工を行う。一方、治具ブロック53に形成された基準ピ
ン55の位置は治具ブロック53の基準面又は基準点か
ら所定位置に形成され、通常そのM/C自身で機械加工
されることが多く、その寸法も高精度に加工位置決めさ
れる。しかしながら、治具ブロック53自体も経時的に
形状変化する場合もあり、又加工したM/C以外の同種
機械で加工する場合もあり、その他の原因でも基準ピン
55の位置が狂う場合が生ずる。しかしながら、前記し
たように、従来の加工方法の場合には治具ブロック53
に装着されたワーク毎に基準ピン55の位置をさぐり、
その座標値を基にして該ワークのすべての加工孔の加工
を行い、次に別のワークを同様の方法で加工する。その
ため基準ピン55の位置ずれがあっても特に問題がなか
った。しかし同一の、かつ小形で多数個のワークを治具
ブロック53に装着してNC加工する場合に、ワーク毎
に工具を自動交換しながら加工すると極めて非能率的で
ある。そのため、共通の工具で治具ブロック53上のす
べてのワークを加工し、次に、工具交換して別の孔を加
工する方が効率的である。しかしながら、前記したよう
に治具ブロック53が変形したり各基準ピン55の位置
が狂ってくると治具ブロック53の基準点を基にして各
ワークの孔を加工するとその孔と基準ピン55との関係
に誤差が生じ、結果としてワークが不良となる問題点が
生ずる。ワークの加工孔の中にはドリル孔のように少し
位の位置ずれがあっても特に問題ない孔もあるが、リー
マ孔の場合には基準ピン55から正確な位置に孔明けさ
れることが必要である。
【0004】本発明は、以上の事情に鑑みて創案された
もので、少なくとも寸法精度を必要とする加工孔が治具
ブロック等に狂いが生じてもワークの基準位置から正確
に加工されると共に、加工効率の向上が出来、補正が自
動的に、かつ高精度に行われる座標補正システムを用い
たワーク座標補正加工方法と装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、多数個のワークを基準位置を基に所定
位置に装着する多面体の治具ブロックをマシニングセン
タ側に搬入し、該ワークのNC加工を行うワーク加工方
法において、前記治具ブロックの基準点から前記基準位
置までの寸法誤差および前記治具ブロックの各面の角度
誤差を予め求め該誤差分だけ座標補正をしながら所定の
加工を行う補正値入力可能な加工プログラムを有するワ
ーク座標補正システムを用いてワークのNC加工を行う
ようにした座標補正システムを用いたワーク座標補正加
工方法を特徴とする。また、基準位置にワークを固持し
た多数個のワーク治具を装着する多面体の治具ブロック
を設計すると共に、該治具ブロックの基準点から前記基
準位置までの寸法誤差や該治具ブロック各面の角度誤差
を測定するための補正対象箇所の決定および補正値入力
可能な加工プログラムを予め作成する治具ブロック設計
部と、該設計部の情報を収集・記録・管理する情報収集
・記録・管理部と、該管理部の指令によりマシニングセ
ンタ(M/C)を制御動作する制御装置(NC装置)
と、前記治具ブロックの補正対象箇所の寸法,形状測定
を行う治具ブロック測定部と、該測定部の測定値を記録
して前記情報収集・記録・管理部側に入力する測定値記
録伝達部から構成され、前記NC装置は前記M/C側に
搬入された前記治具ブロックの記録情報を基にしてワー
ク座標補正を行い、前記治具ブロックの基準点からワー
ク治具の基準位置までの寸法誤差および治具ブロックの
各面の角度誤差を補正してワーク加工をすべく回路形成
されてなる座標補正システムを用いたワーク座標補正加
工装置を構成するものである。更に、具体的には、前記
治具ブロックとしてAWCに着脱可能に嵌着されIDキ
ャリヤを装着してなるホルダ部と多数個のワークを位置
決め固持する多面のワーク取付面を有する治具ホルダを
採用する。また、更に、具体的な方法および装置とし
て、多数個のワークを装着する多面の治具ホルダの設計
と、該ホルダの基準点および該基準点からワーク装着基
準位置を特定するための補正値測定用の補正箇所とその
測定方法および前記補正値の演算方法と、それぞれの前
記ワーク群の補正値入力可能な加工プログラムおよびそ
のプログラム番号とをCAD/CAMステーションで作
成し、それ等の内容をホストコンピュータに格納,記
録,管理し、必要に応じてM/C側に出力して所定の加
工を行い得るようにし、一方、前記治具ホルダの前記補
正箇所のα座標,X座標,Y座標を対象ワークの加工プ
ログラム番号および治具ホルダ番号と対応させて三次元
測定機で測定して、前記治具ホルダに設けたIDキャリ
ヤに各治具ホルダ毎の治具情報として書き込み記憶させ
るか又はその内容を前記ホストコンピュータ側に入力し
て該ホストコンピュータ内に各治具ホルダ毎の治具情報
として記憶させることにより前記治具ホルダを装着する
自動ワーク交換手段(以下、AWCという)により順次
治具ホルダをM/C(マシニングセンタ)に搬入すると
共に搬入途中にて該治具ホルダに設けたIDキャリヤか
ら読み取った治具情報の内容を前記ホストコンピュータ
側に伝達する方法によるか、又は前記ホストコンピュー
タ側に入力して該ホストコンピュータ内に記憶されてい
る内容を取り出すという方法で該ホストコンピュータ内
に記憶されている補正値を含むワーク群の加工プログラ
ムを治具ホルダの治具情報の記憶データを基にして作成
し、M/CのNC装置に読み込ませることでワーク加工
を行い、更に、ワーク加工後に該ワークおよび治具ホル
ダを前記三次元測定機で再度測定し、該ワークを装着す
る治具ホルダのIDキャリヤの治具情報の記憶データを
再補正し、又は更新するようにしたワーク座標補正加工
方法と多数個のワークを装着すると共にIDキャリヤを
固着してなる治具ホルダを着脱可能に収納しM/C側と
該治具ホルダを自動交換すべく構成されるAWCと、前
記治具ホルダの設計および該治具ホルダの基準点や該基
準点からワーク装着基準位置を特定するための補正値測
定用の補正箇所とその測定方法および前記補正値の演算
方法やそれぞれの前記ワーク群の補正値入力可能な加工
プログラムおよびプログラム番号を作成するCAD/C
AMステーションと、該CAD/CAMステーションの
各治具情報を格納,記憶,管理すると共にM/C,AW
Cおよび治具ホルダの補正箇所を測定する三次元測定機
側と通信可能に形成されるホストコンピュータと、該ホ
ストコンピュータとM/C間に介設され、前記AWCの
搬入指令によりホストコンピュータ内の治具情報の記憶
データをM/C側に転送するデータ中継用コンピュータ
と、前記治具ホルダの前記補正箇所のα座標,X座標,
Y座標を測定し、治具ホルダのIDキャリヤに書き込み
記憶させると共に、前記α座標,X座標,Y座標を前記
ワークの加工プログラム番号およびその治具ホルダ番号
と対応して記憶させ、前記ホストコンピュータ側に転送
するための治具情報作成用コンピュータを付設してなる
ツールプリセッタ式の三次元測定機を設けるようにした
ワーク座標補正加工装置を構成するものである。また、
前記治具ホルダとAWCおよび三次元測定機との係合部
にハースカップリングを用いて装着精度の向上を図るよ
うにしている。
【0006】
【作用】ワークおよびそれを位置決め固持する治具ブロ
ックが特定されたら、予めそれに見合うワーク座標補正
システムを形成する。すなわち、加工基準となるべき基
準位置の補正を必要とする補正箇所を明確にすると共
に、加工プログラム内に補正値入力可能のプログラムを
予め形成する。ワーク加工に際しては補正箇所の補正値
を予め測定することによって把握して座標補正をしなが
らNC加工を行う。更に、加工を続けている間において
も誤差量を測定して適宜補正箇所の補正値をチェックし
更新された補正値により加工を行う。なお、具体的方法
および装置としては治具ブロックの設計や前記補正箇所
の決定や測定方法等をCAD/CAM等の治具ブロック
設計部で行い、この情報をホストコンピュータのような
情報収集・記録・管理部で記憶,保存し、前記補正箇所
の測定を三次元測定機のような治具ブロック測定部で行
い、その測定値をIDキャリヤやコントローラ等からな
る測定値記録伝達部を介して前記情報収集・記録・管理
部側に入力し、補正値の更新を図り、前記したワーク座
標システムにより構成された加工プログラムを有するN
C装置によりワークのNC加工を行う。以上により、高
精度,高効率のワークの加工が行われる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0008】
【実施例1】本実施例は本発明の総括的構成を説明する
ためのもので図1に示される。まずNC装置1には後に
詳説するワーク座標補正システムに基づく制御回路が形
成される。ワーク座標補正システムは、加工すべきワー
クを基準位置に固持する治具ブロックの形状等が決定し
たら、補正箇所等を予め明確にしワーク加工に先立って
補正値を入力しながら加工プログラムを進めるように形
成されるものである。図1に示すように、治具ブロック
2にはワーク治具3が形成される。この場合、ワーク治
具3はワーク基準ピン4を有するものからなる。P1
至P3のワーク5はワーク基準ピン4により治具ブロッ
ク2の所定位置にセットされる。また、ワーク5には2
つのドリル孔6,7とリーマ孔8が穿孔される。図に示
すように、位置精度が低くても実質的に問題ないドリル
孔6,7はワーク座標補正システムを用いないで加工さ
れ、位置精度の高いリーマ孔8はワーク座標補正システ
ムを用いて加工されるようにNC装置1の加工プログラ
ムは形成される。P1乃至P3のワーク5を装着した治具
ブロック2がM/C9側に搬入されると前記のワーク座
標補正システムを有するNC装置によりドリル孔6,7
およびリーマ孔8が順次NC加工される。加工プログラ
ム内に予め記録されている補正箇所の補正値は常時一定
値に保持されないため、工程の途中で補正値を更新しな
がらNC加工が行われる。
【0009】次に、ワーク座標補正システムをわかり易
く説明するために、具体的事例により説明する。図2乃
至図5に示すように治具ブロック2として治具ホルダ1
0を採用する。治具ホルダ10は図2に示すようにテー
パのホルダ部11と4面のワーク取付面12a,12
b,12c,12d(図2乃至図5に示す)から形成さ
れる。また、ホルダ部11のプルスタッド13には後記
する測定値記録伝達部の構成要素であるIDキャリヤ1
4が固着される。なお、説明の都合上ワーク取付面12
a,12b,12c,12dをα1面,α2面,α3面,
α4面とする。α1面には図2に示すように4つのワーク
基準ピン4P1,4P2,4P3,4P4が設けられ、P1
乃至P4のワーク5P1,5P2,5P3,5P4が装置さ
れる。なお、ワーク5P1等はストッパピン15とワー
ク基準ピン4P1等により所定位置に保持される。ワー
ク5P1にはドリル孔A1,B1,C1とリーマ孔D1が表
面側から穿孔されその側面からリーマ孔E1が穿孔され
る。同様に、ワーク5P2にはA2,B2,C2のドリル孔
とD2,E2のリーマ孔が、ワーク5P3にはA3,B3
3のドリル孔とD3,E3のリーマ孔が、ワーク5P4
はA4,B4,C4のドリル孔とD4,E4のリーマ孔がそ
れぞれ穿孔される。なお、ドリル孔A1乃至A4は同一孔
であり、B1乃至B4,C1乃至C4,D1乃至D4およびE
1乃至E4はすべて同一孔とする。前記同様のことが図3
乃至図5に示すようにα2面,α3面,α4面にも設けら
れP5乃至P16で示すワーク5P5乃至5P16にはA5
至A16,B5乃至B16,C5乃至C16のドリル孔とD5
至D16,E5乃至E16のリーマ孔がそれぞれ穿孔され
る。なお、A5乃至A16等は前記したA1,B1,C1,D
1,E1のそれぞれの孔と同一形状のものからなる。な
お、以下の説明はα1面についてのみ説明する。ワーク
5P1の各孔はそのワーク基準ピン4P1からそれぞれ所
定の位置に穿孔される必要があるが、ドリル孔A1
1,C1は位置精度が低くてもよいためワーク座標補正
システムを用いないで加工する。すなわち、リーマ孔D
1,E1の加工時においてのみワーク座標補正システムを
適用する。同様にワーク5P2,5P3,5P4,につい
ても同様に取り扱われる。治具ホルダ10の治具基準点
16から治具ホルダ10の軸線方向をy軸としその直角
方向をx軸とすると、ワーク基準ピン4P1の座標はy1
+Δy1,x1+Δx1となる。同様に、ワーク基準ピン
4P2乃至4P4はy2+Δy2,x2+Δx2、y3+Δ
3,x3+Δx3、y4+Δy4,x4+Δx4となる。こ
こで、Δy1乃至Δy4およびΔx1乃至Δx4はワーク基
準ピン4P1乃至4P4のY軸およびx軸方向の誤差であ
り、この値が補正値に相当する。以上のことから、例え
ばワーク5P1のリーマ孔D1,E1を加工する場合に、
そのワーク基準ピン4P1の誤差Δy1,Δx1の分だけ
補正しながらリーマ加工をすればこれ等のリーマ孔
1,E1はワーク基準ピン4P1から正確な位置に穿孔
される。図6および図7は治具ホルダ10の回転方向、
すなわち、α座標の補正値を表わすものである。図6は
(α1)面にΔα1の誤差があり(α2)面にΔα2,(α
3)面にΔα3および(α4)面にΔα4の角度誤差がある
ことを示している。また、図7は(α1)面にΔα1
(α3)面にΔα3の角度誤差があり、(α2)面と
(α4)面には角度誤差のない場合を示している。な
お、図2乃至図5においてホルダ部11側には後に説明
するハースカップリング17が刻設される。
【0010】次に、図2等に示した治具ホルダ16を使
用した場合のワーク座標補正システムについて図8のフ
ローチャートにより説明する。まず、図2等に示した治
具ホルダ10が設けられ、ワーク5Piの加工孔Ai,
Bi,Ci,Di,Eiが決まると補正箇所が決定され
る。この場合、補正箇所はリーマ孔のDiとEiであ
る。その補正方法としてはDi,Eiとワーク基準孔4
Piとの関係を正確に保持する必要があるため、ワーク
基準孔4Piのy,x座標の値を予め測定等により正確
に知る事が必要である。(α1)面におけるワーク基準
孔4P1,4P2,4P3,4P4,の治具基準点16から
のy,x座標とその誤差Δy1,Δx1、Δy2,Δx2
Δy3,Δx3、Δy4,Δx4がわかったら、リーマ孔D
1乃至D4およびE1乃至E4を加工する前に座標補正を行
うように加工プログラムを作成し(ステップ100)、
加工プログラム番号(0,1,2,3,4〜)を決める
(ステップ101)。ワーク座標補正システムの場合に
はワーク座標補正系のためのダミー行が作成される。本
実施例の場合には、P1乃至P16までの16箇のワーク
座標補正G54乃至G69等が加工プログラム内に作成
され、前記ダミー行としては例えばG10L2P1X0
Y0α0乃至G10L2P16X0Y0α0のように作
成される(ステップ102)。次に、ドリル孔Ai,B
i,Ciのようにワーク座標補正を必要としない孔をま
ず加工する。まず、(α1)面上のすべてのワーク5
1,5P2,5P3,5P4,のドリル孔A1,A2
3,A4を加工し、次に、B1,B2,B3,B4とC1
2,C3,C4を加工する(ステップ103)。次に、
治具ホルダ10をα2(=90°+Δα2)にインデック
スし(G00αα2,ステップ104)、(α2)面のド
リル孔A5,A6,A7,A8、B5,B6,B7,B8
5,C6,C7,C8を加工する(ステップ105)。続
いて治具ホルダ10をα3(=180°+Δα3)にイン
デックスし(ステップ106)、(α3)面のドリル孔
9,A10,A11,A12、B9,B10,B11,B12
9,C10,C11,C12を加工する(ステップ10
7)。更に治具ホルダ10をα4(=270°+Δα4
にインデックスし(ステップ108)ドリル孔A13,A
14,A15,A16、B13,B14,B15,B16、C13
14,C15,C16を加工する(ステップ109)。次
に、治具ホルダ10をα1(=0°+Δα1)にインデッ
クスし(ステップ110)、(α1)面にすると同時に
ATCにより工具交換を行う。ここで、ワーク座標補正
系P1に切り替える(G54,ステップ111)。ワー
ク基準孔4P1の誤差Δy1,Δx1分だけ補正しながら
ワーク5P1のリーマ孔D1の加工を行う(ステップ11
2)。次に、ワーク座標補正系P2に切り替え(G5
5,ステップ113)、Δy2,Δx2の誤差分だけ補正
しながらワーク5P2のリーマ孔D2の加工を行う(ステ
ップ114)。引き続きワーク座標補正系P3に切り替
え(G56,ステップ115)、Δy3,Δx3の誤差分
だけ補正しながらワーク5P3のリーマ孔D3の加工を行
う(ステップ116)。更にワーク座標補正系P4に切
り替え(G57,ステップ117)、Δy4,Δx4の誤
差分だけ補正しながらワーク5P4のリーマ孔D4を加工
する(ステップ118)。次に、治具ホルダ10をα2
(=90°+Δα2)にインデックスし(G00αα2
ステップ119)、(α2)面側のワーク5P5乃至5P
8の加工を行う。すなわち、ワーク座標補正系P5に切り
替え(G58,ステップ120)、Δy5,Δx5の誤差
だけ補正しながらワーク5P5のリーマ孔D5の加工を行
う。以下、同様にワーク座標補正系G59乃至G69を
行いワーク5P6乃至5P16のリーマ孔D6乃至D16の加
工を行う(ステップ121)。次に、ATCにより工具
交換をした後、ワーク座標補正系P1に切り替え(G7
0,ステップ122)、ワーク5P1のリーマ孔E1の加
工を行う(ステップ123)。次に、ワーク座標補正系
2,P3,P4に切り替え(G71,G72,G73,
ステップ124)、ワーク5P2,5P3,5P4のリー
マ孔E2,E3,E4の加工を行う(ステップ125)。
次に、治具ホルダ10をα1(=0°+Δα1)にインデ
ックスし(G00αα1,ステップ126)、ワーク座
標補正系P5に切り替え(G74,ステップ127)、
ワーク5P5のリーマ孔E5の加工を行う(ステップ12
8)。以下、同様の方法でリーマ孔E6乃至E16の加工
を行う(ステップ129)。以上のワーク座標補正シス
テムによる動作はNC装置1により自動的に行われる。
【0011】次に、前記したワーク座標補正システムを
有するワーク座標補正加工装置の概要の構成を図9のブ
ロック図により説明する。ワーク座標補正装置は、治具
ブロック設計部18と、情報収集・記録・管理部19
と、ワーク座標補正システムを回路形成するNC装置1
から構成され、更に、治具ブロック2を測定するための
治具ブロック測定部20と、測定値記録伝達部21と、
所望の治具ブロック2をM/C9側に搬出入する自動ワ
ーク供給手段22(AWC22)を付設するものから構
成される。
【0012】治具ブロック設計部18は、治具ブロック
2の設計、治具ブロック2の治具基準点,ワーク基準位
置の決定、ワーク座標補正を行う補正箇所(附加軸αの
角度補正を含む)の決定および補正値をその都度入力し
得るワーク座標補正を入力した加工プログラム等を作成
するもので、例えば、CAD/CAMが一例として採用
される。情報収集・記録・管理部19は治具ブロック設
計部18で設計した各情報を記憶管理するものでホスト
コンピュータが一例として採用される。治具ブロック測
定部20は、例えば、三次元測定機が採用される。測定
値記録伝達部21は治具ブロック測定部20による治具
ブロック2の補正箇所の測定値情報等を記録すると共に
情報収集・記録・管理部19にその情報を伝達し、情報
収集・記録・管理部19に記憶されているデータの更新
を行わせるものであり、例えば、IDキャリヤ14,I
Dセンサ,コントローラ等が採用される。AWC22は
治具ブロック2を搭載し、M/C9に自動搬出入させる
ものである。以上の構成のワーク座標補正装置により治
具ブロック2に装着されたワーク5はワーク座標補正シ
ステムの基に所定の加工が行われ、かつ加工物23は治
具ブロック測定部20により再度測定され、補正値の再
補正又は更新が行われる。
【0013】
【実施例2】次に、本発明のより具体的な実施例を図1
0乃至図15により説明する。図10は本実施例の全体
構成を説明するためのブロック図である。本実施例のワ
ーク座標補正加工装置は、図10に示すようにCAD/
CAMステーション24と、ホストコンピュータ25
と、ツールプリセッタ式の三次元測定機26と、AWC
27と、ホストコンピュータ25とM/C9間に介設さ
れるデータ中継用コンピュータ28等からなり、三次元
測定機26にはIDセンサ30およびIDコントローラ
31を介して治具情報作成用コンピュータ32が付設さ
れる。また、AWC27はIDセンサ33,IDコント
ローラ34およびプログラマブルコントローラ29等を
介しデータ中継用コンピュータ28に連結される。な
お、M/C9にはM/C9のNC装置1とデータ中継用
コンピュータ28に連結するインテリジェントターミナ
ルリンク36およびインタフェース37(I/O)が設
けられている。
【0014】CAD/CAMステーション24は、AW
C27内に着脱自在に装着される治具ホルダ10(図
2)の設計と、治具ホルダ10の補正値測定用の治具基
準点16の決定と、ワーク5の装着されるワーク基準ピ
ン4等の補正箇所と、該補正箇所の測定方法と、補正数
値の演算方法等を作成すると共に、各ワーク5毎に補正
値入力可能な加工プログラムを作成するCADおよびC
AMソフトを有するものである。また、CAMは少なく
とも16乃至20個の座標補正をするため〃Gn〃の補
正コマンドを加工プログラムの中に洩れなく組み込むソ
フトを最低限備える。また、ワークが変る度に前記〃G
n〃の補正コマンドを組み込むソフトを有するものであ
る。
【0015】ホストコンピュータ25は、CAD/CA
Mステーション24で作成した加工プログラム,治具情
報等の内容を格納し、記憶してファイル管理すると共
に、CAD/CAMステーション24で作成した加工プ
ログラムを各治具情報によって補正更新する機能やその
ための各通信機能を有し、かつ加工プログラムを治具ホ
ルダ10の治具情報を用いて自動編集する機能や各M/
CのNC装置に対応したプロトコルへの編集機能などを
有する。データ中継用コンピュータ28はホストコンピ
ュータ25と連結され、プログラマブルコントローラ2
9とのパラレルI/O交信やAWC27のIDコントロ
ーラ34との治具情報データの交信,ホストコンピュー
タ25へのシリアル転送,ホストコンピュータ25から
の加工プログラムのM/C9への転送等を行う。
【0016】CAD/CAMステーション24で設計さ
れた治具ホルダ10は図2に示す構造からなり、前記し
たようにホルダ部11と、IDキャリヤ14を固着した
プルスタッド13とワーク取付面12a等を有し、ホル
ダ部11側にはハースカップリング17が形成される。
また、図12に示すようにハースカップリング17は歯
の両面を研磨仕上げした平面歯車からなり、装着側の同
一形状のハースカップリング38に噛合するもので、復
元精度,自動調心性に優れ、かつ高力伝達機能を有する
ものである。
【0017】次に、ツールプリセッタ式の三次元測定機
26を図13により説明する。スピンドル39には治具
ホルダ10のハースカップリング17が噛合するハース
カップリング38が刻設され、ホルダ部11が嵌合する
テーパ孔が形成されると共にIDセンサ30が収納され
る空隙部40が形成される。なお、スピンドル39は図
略のサーボモータ又は手動により回転駆動される。スピ
ンドル39を枢支する主軸台41はベース台42に保持
され、ベース台42上には支柱43が立設し、Z軸方向
に沿って移動可能に支持される。タッチプローブ44は
支柱43にX軸およびY軸方向に沿って移動可能に支持
される。IDセンサ30はIDコントローラ31を介し
治具情報作成用コンピュータ32に連結される。また、
タッチプローブ44は測定機の各軸に内蔵されたスケー
ルの各軸位置表示カウンタに接続され、正確に基準ピン
4の中心位置や位置寸法を表示するカウンタの値を把握
して治具情報作成用コンピュータ32に連結される。以
上の構造のツールプリセッタ式の三次元測定機26のス
ピンドル39に治具ホルダ10を装着し、ハースカップ
リング17,38を噛合させることにより治具ホルダ1
0はスピンドル39に確実に装着される。タッチプロー
ブ44を治具ホルダ10に接触係合させることにより、
治具ホルダ10のワーク基準ピン4の中心位置やワーク
取付面12a等のX,Y,α座標が測定され、その測定
値は治具情報作成用コンピュータ32にX座標値,Y座
標値,α座標値として加工プログラム番号および治具ホ
ルダ番号と対応させて記憶される。また、その記憶デー
タはIDセンサ30およびIDコントローラ31を介し
て治具ホルダ10のIDキャリヤ14に書き込まして記
憶される。更に詳細に説明すると、治具ホルダ10のハ
ースカップリング17の噛合位置を基準にし、治具ホル
ダ10のワーク取付面の角度誤差、ワーク基準ピン4の
中心位置等の治具ホルダ10の治具基準点16からの
X,Y方向のずれ量、治具ホルダ軸の中心線とワーク取
付面の高さ方向の倒れ、ねじれ等の測定が正確に出来、
IDキャリヤ14に書き込まれる。
【0018】次に図14により、AWC27の概要構造
を説明する。各種形状のワーク5,5a,5b等を装着
する複数本の治具ホルダ10,10a,10b等を着脱
可能に装着するマガジン部45は図略のM/Cに近接又
は離隔する方向に移動可能にベース台46上に支持され
る。前記M/C側には治具ホルダ10等のハースカップ
リング17側が装着されるクランプ装置47と、心押台
48と、テーブルフィンガ49が固定される。クランプ
装置47は割り出し回転可能に形成され、ハースカップ
リング17の噛合するハースカップリング38a等がク
ランプ装置47のスピンドル(図略)に形成される。心
押台48は治具ホルダ10の一端側に係合し、治具ホル
ダ10をクランプ装置47側に押圧する。テーブルフィ
ンガ49は前記M/C側の主軸フィンガ50と共にマガ
ジン部45内の治具ホルダ10等を把持し、クランプ装
置47側に装着するように形成される。また、図15に
示すように、クランプ装置47に特設される直前の待機
位置のマガジン装置45のポット部には治具ホルダ10
のIDキャリヤ14に係合するIDセンサ33が設けら
れる。IDセンサ33はシリンダ52により往復動作さ
れ、IDキャリヤ14に近接係合し、必要の情報の書き
込みおよび呼び出しを行う。なお、図10にも示したよ
うにIDセンサ33にはIDコントローラ34が連結す
る。
【0019】次に、本実施例の作用を図10および図1
1により説明する。まず、CAD/CAMステーション
24により治具ホルダ10等の設計が行われると共に、
治具ホルダ10等の基準位置やワークの補正値を決める
ためのワーク基準ピン,基準点,基準面等のワーク装着
基準位置の補正箇所および該補正箇所の測定方法や補正
数値の演算方法が作成される(ステップ200)。更
に、CAD/CAMステーション24で各ワーク5毎の
補正値入力可能な加工プログラムが作成される(ステッ
プ201)。CAD/CAMステーション24の前記各
情報はホストコンピュータ25に格納されて記憶される
(ステップ202)。すなわち、ホストコンピュータ2
5はCAD/CAMステーション24の前記加工プログ
ラムのファイル管理や、その通信機能を有すると共に、
三次元測定機26およびAWC27側の治具情報の通信
を行うような機能を有する。また、未補正分のNC加工
プログラムや治具ホルダ10の情報データを収納記憶す
る機能を有する。一方、三次元測定機26は治具ホルダ
10等のα座標,X座標,Y座標の測定を行い(ステッ
プ203)、治具情報作成用コンピュータ32にそのデ
ータを一旦格納し、更に加工プログラム番号と治具ホル
ダ番号と一緒に治具ホルダ10等のIDキャリヤ14に
治具情報を書き込み(ステップ204)、治具情報作成
用コンピュータ32に格納,記憶させる。すなわち、治
具ホルダ10等のIDキャリヤ14にはその治具ホルダ
10の補正箇所のα座標値,X座標値,Y座標値が加工
プログラム番号および治具ホルダ番号と対応させて記憶
される。三次元測定機26により測定された治具ホルダ
10等はAWC27にセットされ(ステップ205)、
その治具情報は読み込まれ(ステップ206)、AWC
27からデータ中継用コンピュータ28およびホストコ
ンピュータ25側に転送される(ステップ207)。デ
ータ中継用コンピュータ28はホストコンピュータ25
に格納,記憶されている加工プログラムと治具情報とに
よって自動編集された加工プログラムをM/C9側に転
送,伝達するものである。すなわち、AWC27に測定
済の治具ホルダ10がセットされると、マガジン装置4
5内部で治具情報が読み込まれて、データ中継用コンピ
ュータ28を経てホストコンピュータ25側に転送され
る。それによりホストコンピュータ25内で文字データ
で格納されている加工プログラムを補正箇所の補正値を
含んだNC加工プログラムへの修正が行われる(ステッ
プ208)。AWC27から所望の治具ホルダ10等が
M/C9側に搬入されると、データ中継用コンピュータ
28からM/C9のNC装置1側にワーク座標補正シス
テムを有する加工プログラムが再転送され(ステップ2
09)、補正内容を含んだワーク加工が開始される(ス
テップ210)。加工完了(ステップ211)によりそ
の治具ホルダ10上のワーク5の加工は終了するが(ス
テップ212)、該ワーク5の測定が治具ホルダ10毎
に行われ、補正値測定が行われる(ステップ213)。
この補正値は再びホストコンピュータ25側に転送され
該治具ホルダ10の再使用時に更新された補正値により
修正された加工プログラムによる加工が行われる。
【0020】以上に説明したように、治具ホルダ10は
CAD/CAMステーション24により予め設計され各
ワーク5毎の加工プログラムが作成され、補正箇所やそ
の測定方法が決められると共に、三次元測定機26によ
る治具ホルダ10の測定値に基づき加工プログラムが修
正される。そのため、治具ホルダ10上のワークは常
時、正確に補正された治具情報を基にした加工プログラ
ムにより加工される。また、治具ホルダ10等はハース
カップリング17を形成し、三次元測定機26およびク
ランプ装置47にもそれに噛合するハースカップリング
38,38aが形成されるため、治具ホルダ10は正確
にM/C上にセットされ、回転方向に対しても誤差が少
なく、かつ切削抵抗や心押台48の押圧力にも耐えるこ
とが出来る。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、次のような顕著な効果
を奏する。 (1)ワーク座標補正システムを採用して治具ブロック
上に装着される多数個ワークを加工するように構成する
ことにより、治具ブロックのワーク基準位置等に誤差が
生じても該誤差を補正しながらワーク加工が行われるた
め、高精度加工が行われる。 (2)ワーク座標補正システムを採用することにより、
ワークの加工位置が変るたびに自動的にワーク座標補正
が行われ、その都度ワーク基準位置を測定する必要がな
い。そのため、作業効率を大巾に向上することが出来
る。 (3)ワーク座標補正を必要とする高精度の加工部分と
ワーク座標補正を必要としない比較的低精度の加工部を
予め区別する加工プログラムを作成することが出来るた
め加工効率を向上することが出来る。 (4)CAD/CAMステーションのような治具ブロッ
ク設計部を採用することにより治具ブロックの治具情報
が予め明確になると共に、補正値入力可能の加工プログ
ラムが予め構成されるため補正箇所が明確になり、誤り
のない高精度加工が行われる。 (5)治具ブロック測定部としてツールプリセッタ式の
三次元測定機を採用することにより、補正箇所の測定が
正確に、かつ迅速に行われる。ツールプリセッタ式の三
次元測定機はM/Cとは別に測定に適した箇所に設置さ
れるのでいわゆる外段取り方式がとれ治具ブロックの測
定がやり易く、作業性も良く、その生産効率はM/Cの
機上における測定手段と較べ格段に優れる。 (6)ハースカップリングを治具ブロックおよびその装
着部位に使用する場合には、装着精度が向上し、高精度
の測定が行われると共に、加工時における変位も少な
く、高精度加工が出来る。 (7)ワークおよびそれを装置する治具ブロックの数が
多数本あっても本発明の座標補正加工方法および装置を
採用することにより、その管理が容易に、かつ正確に行
われる。 (8)本発明の各構成要素はそれぞれ特別のものではな
く、容易に、かつ比較的安価に実施することが出来る。
また、信頼性の向上も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成の概要を示す構成
図である。
【図2】実施例に採用される治具ブロックの一実施例を
示す正面図である。
【図3】図2の他面側を示す側面図である。
【図4】図2の他面側を示す背面図である。
【図5】図2の他面側を示す側面図である。
【図6】図2の治具ホルダの回転方向の角度誤差を説明
するための上面図である。
【図7】図2の治具ホルダの回転方向の角度誤差を説明
するための上面図である。
【図8】同実施例におけるワーク座標補正システムを説
明するためのフローチャートである。
【図9】ワーク座標補正加工装置の一実施例を説明する
ためのブロック図である。
【図10】本発明の具体的な実施例の全体構成を示すブ
ロック図である。
【図11】図10に示す具体的な実施例の作用を説明す
るフローチャートである。
【図12】実施例の治具ホルダのハースカップリングを
示す部分正面図である。
【図13】実施例に採用されるツールプリセッタ式の三
次元測定機の概要構造を示す側面図である。
【図14】実施例に採用されるAWCの概要構造を示す
斜視図である。
【図15】実施例の治具ホルダが装着されるAWCのマ
ガジン部内のIDセンサ等の配置を示す一部軸断面図で
ある。
【図16】従来のNO加工方法を説明するための治具ブ
ロックおよびそれに装着されるワークを示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 制御装置(NC装置) 2 治具ブロック 3 ワーク治具 4 ワーク基準ピン 5 ワーク 5a ワーク 5b ワーク 6 ドリル孔 7 ドリル孔 8 リーマ孔 9 マシニングセンタ(M/C) 10 治具ホルダ 11 ホルダ部 12a ワーク取付面(α1) 12b ワーク取付面(α2) 12c ワーク取付面(α3) 12d ワーク取付面(α4) 13 プルスタッド 14 IDキャリヤ 15 ストッパピン 16 治具基準点 17 ハースカップリング 18 治具ブロック設計部 19 情報収集・記録・管理部 20 治具ブロック測定部 21 測定値記録伝達部 22 自動ワーク供給手段(AWC) 23 加工物 24 CAD/CAMステーション 25 ホストコンピュータ 26 三次元測定機 27 AWC 28 データ中継用コンピュータ 29 プログラマブルコントローラ 30 IDセンサ 31 IDコントローラ 32 治具情報作成用コンピュータ 33 IDセンサ 34 IDコントローラ 36 インテリジェントターミナルリンク 37 インタフェース(I/O) 38 ハースカップリング 38a ハースカップリング 39 スピンドル 40 空隙部 41 主軸台 42 ベース台 43 支柱 44 タッチプローブ 45 マガジン部 46 ベース台 47 クランプ装置 48 心押台 49 テーブルフィンガ 50 主軸フィンガ 51 主軸台 52 シリンダ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数個のワークを基準位置を基に所定位
    置に装着する多面体の治具ブロックをマシニングセンタ
    側に搬入し、該ワークのNC加工を行うワーク加工方法
    において、前記治具ブロックの基準点から前記基準位置
    までの寸法誤差および前記治具ブロックの各面の角度誤
    差を予め求め、該誤差分だけ座標補正をしながら所定の
    加工を行う補正値入力可能な加工プログラムを有するワ
    ーク座標補正システムを用いてワークのNC加工を行う
    ことを特徴とする座標補正システムを用いたワーク座標
    補正加工方法。
  2. 【請求項2】 基準位置にワークを固持した多数個のワ
    ーク治具を装着する多面体の治具ブロックを設計すると
    共に、該治具ブロックの基準点から前記基準位置までの
    寸法誤差や該治具ブロック各面の角度誤差を測定するた
    めの補正対象箇所の決定および補正値入力可能な加工プ
    ログラムを予め作成する治具ブロック設計部と、該設計
    部の情報を収集・記録・管理する情報収集・記録・管理
    部と、該管理部の指令によりマシニングセンタ(M/
    C)を制御動作する制御装置(NC装置)と、前記治具
    ブロックの補正対象箇所の寸法,形状測定を行う治具ブ
    ロック測定部と、該測定部の測定値を記録して前記情報
    収集・記録・管理部側に入力する測定値記録伝達部から
    構成され、前記NC装置は前記M/C側に搬入された前
    記治具ブロックの記録情報を基にしてワーク座標補正を
    行い、前記治具ブロックの基準点からワーク治具の基準
    位置までの寸法誤差および治具ブロックの各面の角度誤
    差を補正してワーク加工をすべく回路形成されることを
    特徴とする座標補正システムを用いたワーク座標補正加
    工装置。
  3. 【請求項3】 前記治具ブロックが、該治具ブロックを
    装着してM/C側に自動供給する自動ワーク供給手段
    (以下、AWという)に着脱可能に嵌着されるホルダ部
    を有すると共に、基準位置に多数個のワークを位置決め
    固持する多面のワーク取付面を有する治具ホルダからな
    り、該治具ホルダの前記ホルダ部には該治具ホルダの座
    標補正値等の情報を記録するIDキャリヤが装着されて
    なる請求項1に記載の座標補正システムを用いたワーク
    座標補正加工方法。
  4. 【請求項4】 前記治具ブロックが、該治具ブロックを
    装着してM/C側に自動供給する自動ワーク供給手段
    (以下、AWという)に着脱可能に嵌着されるホルダ部
    を有すると共に、基準位置に多数個のワークを位置決め
    固持する多面のワーク取付面を有する治具ホルダからな
    り、該治具ホルダの前記ホルダ部には該治具ホルダの座
    標補正値等の情報を記録するIDキャリヤが装着されて
    なる請求項2に記載の座標補正システムを用いたワーク
    座標補正加工装置。
  5. 【請求項5】 多数個のワークを装着する多面の治具ホ
    ルダの設計と、該ホルダの基準点および該基準点からワ
    ーク装着基準位置を特定するための補正値測定用の補正
    箇所とその測定方法および前記補正値の演算方法と、そ
    れぞれの前記ワーク群の補正値入力可能な加工プログラ
    ムおよびそのプログラム番号とをCAD/CAMステー
    ションで作成し、それ等の内容をホストコンピュータに
    格納,記録,管理し必要に応じてM/C側に出力して所
    定の加工を行い得るようにし、一方前記治具ホルダの前
    記補正箇所のα座標,X座標,Y座標を対象ワークの加
    工プログラム番号および治具ホルダ番号と対応させて三
    次元測定機で測定して、前記治具ホルダに設けたIDキ
    ャリヤに各治具ホルダ毎の治具情報として書き込み記憶
    させるか、又はその内容を前記ホストコンピュータ側に
    入力して該ホストコンピュータ内に各治具ホルダ毎の治
    具情報として記憶させることにより前記治具ホルダを装
    着する自動ワーク交換手段(以下、AWCという)によ
    り順次治具ホルダをM/C(マシニングセンタ)に搬入
    すると共に搬入途中にて該治具ホルダに設けたIDキャ
    リヤから読み取った治具情報の内容を前記ホストコンピ
    ュータ側に伝達する方法によるか、又は前記ホストコン
    ピュータ側に入力して該ホストコンピュータ内に記憶さ
    れている内容を取り出すという方法で該ホストコンピュ
    ータ内に記憶されている補正値を含むワーク群の加工プ
    ログラムを治具ホルダの治具情報の記憶データを基にし
    て作成し、M/CのNC装置に読み込ませることでワー
    ク加工を行い、更に、ワーク加工後に該ワークおよび治
    具ホルダを前記三次元測定機で再度測定し、該ワークを
    装着する治具ホルダのIDキャリヤの治具情報の記憶デ
    ータを再補正し、又は更新することを特徴とする請求項
    3に記載の座標補正システムを用いたワーク座標補正加
    工方法。
  6. 【請求項6】 多数個のワークを装着すると共にIDキ
    ャリヤを固着してなる治具ホルダを着脱可能に収納しM
    /C側と該治具ホルダを自動交換すべく構成されるAW
    Cと、前記治具ホルダの設計および該治具ホルダの基準
    点や該基準点からワーク装着基準位置を特定するための
    補正値測定用の補正箇所とその測定方法および前記補正
    値の演算方法やそれぞれの前記ワーク群の補正値入力可
    能な加工プログラムおよびプログラム番号を作成するC
    AD/CAMステーションと、該CAD/CAMステー
    ションの各治具情報を格納,記憶,管理すると共にM/
    C,AWCおよび治具ホルダの補正箇所を測定する三次
    元測定機側と通信可能に形成されるホストコンピュータ
    と、該ホストコンピュータとM/Cと間に介設され、前
    記AWCの搬入指令によりホストコンピュータ内の治具
    情報の記憶データをM/C側に転送するデータ中継用コ
    ンピュータと、前記治具ホルダの前記補正箇所のα座
    標,X座標,Y座標を測定し、治具ホルダのIDキャリ
    ヤに書き込み記憶させると共に、前記α座標,X座標,
    Y座標を前記ワークの加工プログラム番号およびその治
    具ホルダ番号と対応させて記憶させ、前記ホストコンピ
    ュータ側に転送するための治具情報作成用コンピュータ
    を付設してなるツールプリセッタ式の三次元測定機を設
    けることを特徴とする請求項4に記載の座標補正システ
    ムを用いたワーク座標補正加工装置。
  7. 【請求項7】 前記治具ホルダとAWCおよび三次元測
    定機との係合部がハースカップリングにより形成されて
    なる請求項4に記載の座標補正システムを用いたワーク
    補正加工装置。
JP18162092A 1992-06-17 1992-06-17 座標補正システムを用いたワーク座標補正加工方法と装置 Pending JPH05345256A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18162092A JPH05345256A (ja) 1992-06-17 1992-06-17 座標補正システムを用いたワーク座標補正加工方法と装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18162092A JPH05345256A (ja) 1992-06-17 1992-06-17 座標補正システムを用いたワーク座標補正加工方法と装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05345256A true JPH05345256A (ja) 1993-12-27

Family

ID=16103982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18162092A Pending JPH05345256A (ja) 1992-06-17 1992-06-17 座標補正システムを用いたワーク座標補正加工方法と装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05345256A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008225738A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Keihin Seimitsu Kogyo Kk Nc工作機械
JP2008279516A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Mazda Motor Corp ワークの加工方法およびその装置
CN111090259A (zh) * 2018-10-23 2020-05-01 广州锐智恒软件有限公司 用于检验和校正数控系统中工件旋转轴坐标偏差的方法
CN111857044A (zh) * 2019-04-26 2020-10-30 发那科株式会社 加工系统和加工方法
CN115200613A (zh) * 2022-09-14 2022-10-18 中国船舶重工集团公司第七0七研究所 一种惯导系统的四棱台式台体陀螺安装面精度测试方法
CN116532834A (zh) * 2023-02-03 2023-08-04 杭州简森五金制品有限公司 具有自动化夹持功能的移门导轨焊接设备

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008225738A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Keihin Seimitsu Kogyo Kk Nc工作機械
JP4709173B2 (ja) * 2007-03-12 2011-06-22 京浜精密工業株式会社 Nc工作機械
JP2008279516A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Mazda Motor Corp ワークの加工方法およびその装置
CN111090259A (zh) * 2018-10-23 2020-05-01 广州锐智恒软件有限公司 用于检验和校正数控系统中工件旋转轴坐标偏差的方法
CN111857044A (zh) * 2019-04-26 2020-10-30 发那科株式会社 加工系统和加工方法
JP2020179488A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 ファナック株式会社 加工システム及び加工方法
US11602817B2 (en) 2019-04-26 2023-03-14 Fanuc Corporation Machining system and machining method
CN115200613A (zh) * 2022-09-14 2022-10-18 中国船舶重工集团公司第七0七研究所 一种惯导系统的四棱台式台体陀螺安装面精度测试方法
CN115200613B (zh) * 2022-09-14 2022-12-09 中国船舶重工集团公司第七0七研究所 一种惯导系统的四棱台式台体陀螺安装面精度测试方法
CN116532834A (zh) * 2023-02-03 2023-08-04 杭州简森五金制品有限公司 具有自动化夹持功能的移门导轨焊接设备
CN116532834B (zh) * 2023-02-03 2023-09-19 杭州简森五金制品有限公司 具有自动化夹持功能的移门导轨焊接设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2839925B1 (en) Interference determination method and interference determination device for machine tool
JPH0238342B2 (ja)
US4776247A (en) Numerical control system
CN101249618A (zh) 具有通过接触检测进行工件参考位置设置功能的机床
JP2006517151A (ja) 常用ブレードを製造する方法と装置
CN103862326A (zh) 一种双旋转工作台五轴机床旋转刀具刀尖控制方法
CN102266958A (zh) 基于制孔设备坐标系确定的柔性导轨孔群加工方法
JPH05345256A (ja) 座標補正システムを用いたワーク座標補正加工方法と装置
CN111442774A (zh) 利用agv的智能移换平台实现自动交换的方法及系统
JPH1185241A (ja) オフラインティーチングにおけるツールの作業条件設定方法
JPS6114836A (ja) 加工位置の座標系補正装置
CN114749993A (zh) 一种用于五轴加工中控制五轴摆角角度误差的方法
JP3222178B2 (ja) 放電加工機および放電加工装置
JPH0635092B2 (ja) 工具ファイルを有する数値制御装置
US4090240A (en) Method and aid for preparing NC control programs for machine tools
JPH09108902A (ja) 車輪旋盤のデータ管理システム
JPH08108350A (ja) ツールプリセッタによる工具補正量再設定方法およびその装置
JPS6254604A (ja) ワ−ク座標系設定制御方法
JP2001259970A (ja) ツールプリセッタ組込型工作機械
JP2843180B2 (ja) 群管理制御方法
WO2022113223A1 (ja) 工作機械
JP4205255B2 (ja) 放電加工装置及び放電加工方法
KR20220120782A (ko) 캡토툴홀더를 사용하는 공작기계의 공구 옵셋 관리방법
JPS59140510A (ja) 数値制御装置
JPS62236642A (ja) Nc旋盤の工具自動段取り装置