JP4205255B2 - 放電加工装置及び放電加工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の被加工物を交換して複数の加工電極を用いて自動的に放電加工を行う放電加工装置及び放電加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、放電加工装置に関連する先行技術文献としては、特開平3−178731号公報にて開示されたものが知られている。図19は、従来の放電加工装置を示す全体構成図である。
図19において、1は放電加工用の加工電極、2は加工対象物である被加工物、3は加工槽、4は加工槽3内に貯溜されている絶縁油などの加工液、5は加工電極1と被加工物2との間に加工電圧を供給するパルス電流発生装置、8aは主軸15をZ軸方向に移動させるボールネジ、8cは被加工物2をX軸方向に移動させるボールネジ、9aはZ軸方向のボールネジ8aを回転駆動させるサーボモータ、9bはY軸方向のボールネジ(図略)を回転駆動させるサーボモータ、9cはX軸方向のボールネジ8cを回転駆動させるサーボモータ、10は各サーボモータ9a,9b,9cの駆動を加工プログラムに応じて適宜制御する数値制御装置、11は放電加工装置の上部に位置するヘッド、12はヘッド11を固定し支持している枠材であるコラム、13は放電加工装置の基台であるベッド、14bは被加工物2を加工槽3と共にY軸方向に移動させる移動テーブル、14cは被加工物2を加工槽3と共にX軸方向に移動させる移動テーブル、15は加工電極1をZ軸方向に動かす主軸、16は主軸に装着されている加工電極1を自動交換するための電極交換装置、17は電極交換動作時などに加工電極1などを掴むアーム、18は加工電極1などの各種工具が収納可能なマガジンラック、90はマガジンラック18に収納されている基準測定子、95は三次元測定機などで使用される測定プローブ96を加工液4から保護するプローブカバーである。
【0003】
次に従来技術の動作について説明する。
ここでは複数本の加工電極1を交換し、その加工電極1の基準を測定プローブ96により測定し、放電加工する加工方法について説明する。
【0004】
被加工物2の所定の位置に放電加工するためには、予め被加工物2の基準位置を測定しておく必要がある。図22は、数値制御装置10に入力する被加工物2を位置決めするためのデータ例を示す被加工物用データ入力図である。前述したデータ入力の状態を示した図22において、変数H610は被加工物2の上面を測定するための位置決め開始位置B2(図5におけるB2位置)からのX距離、変数H620は被加工物2の上面を測定するための位置決め開始位置B2からのY距離、変数H615は位置決め開始位置B2から側面測定位置までのX距離、変数H625は位置決め開始位置B2から側面測定位置までのY距離、変数H601は側面測定における被加工物2上面からのZ距離、変数H247は位置決めパターン、変数H463は位置決め速度である。
被加工物2の位置決め測定を実施するにあたり、数値制御装置10上で図22に示されているような変数に必要なデータを入力する。ここの説明では、被加工物2の中心位置を測定するため柱中心位置決めに必要なデータとして図22に示すように値を入力する。
【0005】
図20は、被加工物測定工程を示す要部工程図である。
図19及び図20において、数値制御装置10からの指令により基準測定子90をヘッド11に取付け、この基準測定子90を測定プローブ96上のポイントに移動させる。Y軸方向の移動テーブル14bにはボールネジ(図略)を介してY軸用のサーボモータ9bが接続されており、X軸方向の移動テーブル14cにはボールネジ8cを介してX軸用のサーボモータ9cが接続され、主軸15にはボールネジ8aを介してZ軸用のサーボモータ9aが接続されている。数値制御装置10からの指令に応じて主軸15を上下方向(Z軸方向)に、移動テーブル14b,14cを前後左右方向(Y軸方向、X軸方向)に移動させることによって測定プローブ96と柱中心位置決めを行って基準位置を設定する(図20(a)参照)。
次に、数値制御装置10からの指令に応じて主軸15を上下方向に、移動テーブル14b,14cを前後左右に移動させることによって被加工物2上の位置決め開始位置に移動させる。その後、被加工物2の柱中心位置決めを行なう。位置決め測定により求められた基準位置をワーク座標W1系として記憶する。このようにして測定プローブ96と被加工物2との相対距離を求める。数値制御装置10からの指令による位置決め測定について説明したが、手元操作箱(図略)を用いた手動による位置決めでもよい(図20(b)参照)。
【0006】
また、自動的に複数の加工電極1を交換しながら連続的に放電加工するためには、放電加工する直前に加工電極1の基準位置を測定する必要がある。図23は、数値制御装置10に入力する加工電極1の基準となる位置を測定するためのデータ例を示す加工電極用データ入力図である。図23において、変数H110は加工電極1の底面を測定するための位置決め開始位置B1(図5におけるB1位置)からのX距離、変数H120は加工電極1の底面を測定するための位置決め開始位置B1からのY距離、変数H111は位置決め開始位置B1から側面測定位置までのX距離、変数H121は位置決め開始位置B1から側面測定位置までのY距離、変数H101は側面測定における加工電極1の底面からのZ距離、変数H106は電極長さ、変数H247は位置決めパターン、変数H445は位置決め速度である。
加工電極1の電極芯ずれ補正測定を実施するにあたり、数値制御装置10上で図23に示されているような変数に必要なデータを入力する。ここの説明では、加工電極1の中心位置を測定するため柱中心位置決めに必要なデータとして図23に示すように値を入力する。このデータ入力において、シーケンス番号はマガジンラックの番号を意味するものである。
【0007】
それから、放電加工に必要なデータも入力する必要がある。図24は、数値制御装置10に入力する放電加工するためのデータ例を示す放電加工用データ入力図である。図24において、変数H01と変数H16と変数H31は、前記記憶したワーク座標基準位置からのそれぞれ第1の加工位置を示すXとYピッチ距離と加工深さ、同じように変数H02と変数H17と変数H32は、第2のXとYピッチ距離と加工深さである。
変数H201と変数H251と変数H271は、それぞれ第1の加工位置における荒・仕上1加工用の加工電極1の番号と仕上2・仕上3加工用の加工電極1の番号と加工条件番号、同じように変数H202と変数H252と変数H272は、それぞれ第2の加工位置における荒・仕上1加工用の加工電極1の番号と仕上2・仕上3加工用の加工電極1の番号と加工条件番号である。加工条件番号の中には、加工電極1の片側縮小代と仕上面粗さに対応した電気条件のEパックと側面方向の残し代と底面方向の残し代が記述されている。
変数H501は、ワーク座標系番号のW1を示し、前記のどのピッチ距離データを使用するか設定するものであり、同じようにH502は、ワーク座標系番号のW2を示し、前記のどのピッチ距離データを使用するか設定するものである。
【0008】
図21は、放電加工方法の工程を示す要部工程図であり、図19及び図21において、数値制御装置10からの指令に応じて放電加工に使用する1本目の加工電極1である電極番号T21を主軸15に装着し、測定プローブ96上の決められたポイントに移動する。
図23に示すシーケンス番号N21のデータを用いて数値制御装置10からの指令に応じて主軸15を上下方向に、移動テーブル14b,14cを前後左右に移動させることによって測定プローブ96と柱中心位置決めを行ない、電極基準位置を求める。この動作を電極芯ずれ補正測定と呼ぶ(図21(a)参照)。
次に、図24に示す変数H01と変数H16の加工位置に移動する。図24に示す加工条件番号の変数H271のデータで被加工物2を放電加工する。
加工電極1と被加工物2との間にパルス電流発生装置5からパルス電流を通電する。この通電により加工電極1と被加工物2との間隙に断続的な放電が発生し、被加工物2に放電による加工が施される(図21(b)参照)。
1本目の加工電極1による放電加工が終了すると2本目の加工電極1である電極番号T22を主軸に装着し、測定プローブ96上の決められたポイントに移動する。図23に示すシーケンス番号N22のデータを用いて数値制御装置10からの指令に応じて電極芯ずれ補正を実施する(図21(c)参照)。
次に、図24に示す変数H02と変数H17の加工位置に移動し、図23に示す加工条件番号の変数H272のデータで被加工物2を放電加工する(図21(d)参照)。
【0009】
このように、各放電加工の間に芯ずれ補正を自動的に実施し、放電加工することに特徴があり、複数の加工電極1を使用する際の電極芯ずれ補正を取る前段取り作業時間を省略することが可能になった。
測定プローブ96は、加工電極1との接触を電気的に検出するのではなく、タッチ式のためゴミやホコリ又は放電加工による油煙等の影響を受けることがない。
各加工の間に芯ずれ補正を実施しても接触位置検出精度が1/100mm以下に抑えることができ、精度的な不具合はない。
また、上記従来例では、電極芯ずれ補正による位置決め方法を単純に加工電極1の中心振分けで説明したが、異形状の加工電極1の場合でもその位置決めパターンは任意に作成でき、中心振分け以外の方法でもなんら不具合はない。
【0010】
このような加工方法は、高精度でかつ自動化が実現でき、予め複数の電極に対して芯ずれ補正するといった段取り作業を省くことができるため、段取り時間の短縮ができる。
【0011】
ここで、特開平1−146638号公報には、工作機械の工具に読み書き可能なメモリを内蔵し、予めその工具の径や長さの補正量、使用時間又は使用回数、寿命時間又は寿命回数等の情報を記憶して、工具寿命の自動管理を行なえるようにすることが開示されている。しかし、工具の芯ずれ補正の自動化は図られておらず、依然として工具の芯ずれ補正などの段取りに多大の時間を費やしているのが実情である。
【0012】
また、特開平4−201124号公報には、上述のような不具合を解決することのできる放電加工電極及びその装置が開示されている。この放電加工装置の全体構成図を図25に示す。なお、前述の従来装置と同様の構成または相当部分からなるものについては同一符号及び同一記号を付して示す。
図25において、100は予め電極番号や基準からの芯ずれ量や加工プログラム等の電極情報を記録することができるメモリタグでありシャンク20の外周面の一側に装着される。123はメモリタグ100から電極情報を読込み可能な位置に配置された電極情報リード/ライト手段である。これは、固有の電極番号や電極芯ずれ量や加工プログラム等の電極情報が予め記録されたメモリタグ100を有する複数の加工電極1をマガジンラック18に収納しておき、このマガジンラック18から所望の加工電極番号を読みながら加工電極1を取出して電極芯ずれ補正を読込んで電極芯ずれ補正を行ない、その後、加工プログラムを読込んでその加工プラグラムに基づいて放電加工するようにしたものである。
【0013】
このものでは、放電加工機上で電極芯ずれ測定工程が不要となり、放電加工機の稼働時間が大幅に向上すると共に加工電極の芯ずれ補正の自動化が可能になる。
また、電極の記録手段には加工プログラムが格納されているのでその分だけ数値制御装置のメモリ容量を小さくできると共にマガジンラックから外した加工電極の情報管理が容易となる特徴がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
従来の放電加工装置及び放電加工方法は、上述したように構成されているので、加工電極1を電極交換装置16に収納忘れがある場合は自動運転中にプログラムストップしてしまう。更に、加工電極1が電極交換装置16に収納された状態であっても、数値制御装置10に多数本用意されている加工電極1に関する諸データの入力忘れが1本でもあると自動運転中にプログラムストップしてしまう。
これらの単純なミスを犯し易く、再自動運転するためには、プログラムを追加修正し最初からスタートしなければならないという不具合があった。また、加工電極1に関する諸データと放電加工に関する諸データを数値制御装置10に入力するまでは加工プログラムをスタートすることができないという不具合もあった。
【0015】
また、特開平4−201124号公報に開示された放電加工用電極及びその装置の全体構成図である図25に示す放電加工装置では、加工電極1を電極交換装置16に収納忘れがある場合は自動運転中にプログラムストップしてしまうというのを除いて前述したような不具合はないが、放電加工機上での電極芯ずれ補正測定工程を不要にしているため電極交換装置16の交換による繰返し誤差までは補正できず、高精度に加工するという点では劣るという不具合がある。電極芯ずれ補正の測定は、外段取りとして行なう必要がある。また、段取りから放電加工までを考えた場合、被加工物2の基準位置測定や加工電極1の芯ずれ補正測定や放電加工などを含めた一連の自動化でないことから作業者にとっては高能率とはいえない。
【0016】
また、被加工物2が複数個存在し、複数個の加工電極1を重複して放電加工する場合、電極に加工プログラムを付随させると被加工物2毎の加工位置に関する加工プログラムの記録などが複雑になってしまうという不具合が発生する。さらに、荒加工用と仕上加工用の加工電極1の縮小代が同一の時、仕上加工用の加工電極1の荒加工への有効活用をしようとした時に複雑に記述して加工プログラムを作成する必要があり、メモリタグ100等の記憶装置の記憶容量に制限があると記憶できない可能性が発生する。
【0017】
最終的に所定のものに形成するということと、複数個の被加工物2を自動交換するということを考えると、加工プログラムは、加工電極に付随させるのではなく、被加工物の加工される箇所に付随させるようにした方がすっきりし、管理の点から考えると都合がよい。
【0018】
そこで、この発明は、かかる不具合を解決するためになされたもので、被加工物2の位置決めから加工電極1の芯ずれ補正測定を介して放電加工するまでの自動化を高能率でかつ高精度にすると共に、簡単に加工プログラムが作成可能な放電加工装置及び放電加工方法の提供を課題としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る放電加工装置は、被加工物の位置決めに関する諸データと放電加工に関する諸データが設定される第1の記憶手段が装着され、被加工物を取付ける被加工物取付治具、加工電極に関する諸データが設定される第2の記憶手段が装着され、加工電極を取付ける電極取付治具を収納する収納ラックと、この収納ラック内に被加工物取付治具が取付けられているか否かをチェックし、収納されていないときは前記被加工物取付治具が収納されている位置まで収納ラックを駆動する駆動手段と、前記収納ラックから前記被加工物取付治具を移動テーブルの所定位置に設置されたチャックに自動的に交換すると共に、前記収納ラックから前記電極取付治具を主軸へ交換するためのアームと、前記第1の記憶手段に設定された被加工物に関する諸データ、前記第2の記憶手段に設定された加工電極の芯ずれ補正測定に関する諸データを読取る読取手段と、主軸に取付けられた基準測定子を用い、移動テーブルに設置された被加工物に対し、前記読取手段により読取った位置決めに関するデータに基づき、前記被加工物の位置決めを行ない座標位置を設定する被加工物位置決め手段と、前記読取手段により読取った芯ずれ補正測定に関する諸データに基づき、主軸に取付けられた前記加工電極の基準位置を測定する芯ずれ量測定を行う電極測定手段と、読取手段により読取った被加工物に関する諸データを基に被加工物の位置決めと、読取手段により読取った加工電極の芯ずれ補正測定に関する諸データを基に電極芯ずれ補正測定と、読取手段により読取った放電加工に関する諸データを基に電極交換指令、放電加工とを行う数値制御装置と、備え、被加工物が取付けられた被加工物取付治具、加工電極が取付けられた電極取付治具、基準測定子を収納ラックから交換して放電加工を行うものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。
〈第1実施例〉
図1は本発明の第1実施例にかかる放電加工装置及び放電加工方法における放電加工装置を示す全体構成図である。なお、本実施例は前述の従来装置と同様の構成または相当部分からなるものについては同一符号及び同一記号を付してその詳細な説明を省略する。
図1において、131は被加工物2の位置決めに関する諸データと加工電極1に関する諸データと放電加工に関する諸データを設定するデータ設定手段であり、ここでの記憶手段であるメモリタグ100に記録される。130はアーム17とマガジンラック18と駆動部122で構成され、被加工物取付治具132及び電極取付治具134が収納されているかどうかを判断手段120で判断し、交換できる位置までマガジンラック18及びアーム17を駆動させるようになっている自動電極・被加工物交換手段(AWC)、ここでの読取手段(電極情報リード/ライト手段)123はメモリタグ100に記録された情報を読取るものである。数値制御装置(NC)10には読取手段123から転送された前記データを基に被加工物2の位置決めと加工電極1の交換と電極芯ずれ補正測定と加工する動作の基本的なプログラムが格納されている。また、以下の説明では、被加工物2を加工槽3と共にY軸方向に移動させる移動テーブル14b及び被加工物2を加工槽3と共にX軸方向に移動させる移動テーブル14cは移動テーブル14とする。
【0021】
次に、本発明の第1実施例にかかる放電加工装置の自動運転方法の手順を図2のフローチャートに基づき、図3の放電加工の工程を示す要部工程図、図4及び図5を参照して説明する。
まず最初にデータ設定手段131で次に示すようなデータを入力する。
(1)被加工物2の位置決めと放電加工に関するデータ
(2)加工電極1の芯ずれ補正測定に関するデータ
この入力するデータの形式は、変数の形式及びマンマシンインタフェースの形で入力するようになっている。具体的には、図14、図15、図16及び図17を参照して後述する。
この入力された加工電極1の芯ずれ補正測定に関するデータを、加工電極1が取付けられた電極取付治具134の外周面の一面に装着されたメモリタグ100に記録し、また、入力された被加工物2の位置決めと放電加工に関するデータを被加工物2が取付けられた被加工物取付治具132の外周面の一面に装着されたメモリタグ100に記録し、これらの電極取付治具134と被加工物取付治具132とを自動電極・被加工物交換手段130のマガジンラック18の対応する各収納部に挿入する(ステップS1)。
【0022】
自動電極・被加工物交換手段130が起動すると、マガジンラック18は駆動部122により開始位置に駆動するようになっており、判断手段120により被加工物取付治具132が収納されている位置までマガジンラック18が駆動するようになっている(ステップS2,S3,S4)。マガジンラック18が被加工物取付治具132の収納されている位置で停止すると、判断手段120は数値制御装置10に収納部番号を指令し、その情報に基づいてアーム17が駆動するようになっている。アーム17により被加工物取付治具132を放電加工装置の移動テーブル14上に取付けられたチャック133へ交換する途中、読取手段123が被加工物取付治具132のメモリタグ100に格納されたデータを読取り、数値制御装置10へ変数の形式で被加工物位置決め及び放電加工データを転送する(ステップS5)。このデータは数値制御装置10の所定メモリ領域に格納されるようになっている(図4の加工データ呼出140)。その後、数値制御装置10は被加工物取付治具132をチャック133に移動するようサーボモータ9a,9b,9cに指令し、移動テーブル14をチャック133に移動させクランプする(ステップS6)。
【0023】
ここで、読取手段123から転送された被加工物位置決め及び放電加工データを受け取った後の数値制御装置10について簡単に説明する。
図4は数値制御装置10に格納されている被加工物の位置決めと電極交換と電極芯ずれ補正測定と放電加工する動作の基本的なプログラムの構成を示すものであり、本実施例の処理の流れを示すブロック図である。ここでの基本的なプログラムは次に示す仕様を満たす構成になっている。
被加工物に対する加工ピッチ個数・・・12個
加工条件列 ・・・4種類(荒、中、仕上1、仕上2)
位置決めパターン ・・・6種類(柱中心、穴中心、コーナ)
芯ずれ補正パターン ・・・5種類(柱中心、コーナ)
なお、加工ピッチ個数は、被加工物の中に同一加工内容が複数個存在している場合、加工位置を移動することにより加工されるもので、その個数を示しており、位置決めパターン/芯ずれ補正パターンにおける柱中心は、柱形状の位置決めを行う際のパターン、穴中心は、穴形状の位置決めを行う際のパターンを示している。
【0024】
図4において、基本プログラムは大きく分けて、被加工物2の位置決めプログラムと放電加工プログラムの2構成になっている。150は位置決め動作を行なうプログラムであり、位置決めデータ呼出149によりメモリに格納された位置決めに関する変数データを呼出位置決めプログラムとする位置決めプログラム、152は加工データ呼出151によりメモリに格納された放電加工に関する変数データを呼出し、電極交換指令を行なう電極交換指令、154は電極芯ずれデータ呼出153によりメモリに格納された電極芯ずれ補正に関する変数データを呼び出し、芯ずれ補正測定プログラムとする電極芯ずれプログラム、156は加工データ呼出155によりメモリに格納された加工データに関する変数データを呼び出し加工条件番号を選定する加工条件番号呼出であり、この番号の中には仕上面粗さと電極縮小代に対する電気条件と底面方向と側面方向の残し代のデータが格納されている。157は条件番号呼出156と加工深さ等のデータとから実際に放電加工するためのプログラムとする加工プログラムである。
この基本プログラムは、荒、中、仕上1、仕上2の順で動作するように構成されており、前述した被加工物の位置決め、電極芯ずれ補正測定、放電加工のプログラムは、荒加工141、中加工142、仕1加工143、仕2加工144のプログラムブロックの中で動作するようになっている。
【0025】
数値制御装置10は被加工物2の位置決めを行なう測定子である基準測定子90が収納されている収納番号(通常はT10という収納番号になっている)を指令し、既に、基準測定子90が主軸に取付いている時は交換指令をしない(ステップS7)。基準測定子90を自動電極・被加工物交換手段130により主軸15に取付け(ステップS8)、測定プローブ96上の設定された位置、即ち、図5中のB1のポイントに基準測定子90先端が位置するよう移動し、柱中心位置決めを行ない基準位置を設定する(ステップS9)(図3(b)参照)。
【0026】
被加工物2の位置決めをする場合、図5に示す設定された被加工物取付治具132上の位置A1,A2,A3,A4,A5のいずれかとメモリに格納された被加工物2の位置決めに関するデータの被加工物2の板厚データとから数値制御装置10によって位置決め開始位置を求める。例えば、位置決め開始場所をA1と指定した場合、最初に被加工物の上面位置を求めるため、図5中の位置決め測定を行う開始位置であるB2のポイント(被加工物の中心で被加工物の上方に設定された位置)に基準測定子90先端が位置するよう移動し、その位置から位置決め操作を行なう(ステップS10)(図3(c)参照)。このようにして、プローブカバー95に固定されている測定プローブ96との相対距離が求められる。
前述した位置決め開始場所は、図5中に示す被加工物取付治具132の4コーナ部と中心部をそれぞれA1,A2,A3,A4,A5の番号で予め座標位置を記憶しておく。
【0027】
また、前述した位置決め操作には、四角形状の各コーナ基準位置を設定するコーナ位置決めと中心となる基準位置を設定する柱中心位置決めと穴中心位置決め等の6種類が用意されており、位置決め開始位置が5通りあることから30パターンの位置決めが用意されていることになる。
前述した位置決め開始場所は、A1,A2,A3,A4,A5の5種類で説明したが、被加工物2を取付ける被加工物取付治具132の種類が異なると前述した各位置決め開始場所が異なるようになるため、治具番号と前述したA1,A2,A3,A4,A5で区別するか、あるいは、番号をA11という様に多数持つことは容易に考えられる。
【0028】
被加工物2の位置決めが終了すると必要な加工電極が収納されている収納番号を数値制御装置10が指令すると、マガジンラック18は駆動部122により電極収納番号位置にまで駆動し停止する。アーム17により電極取付治具134を放電加工装置の主軸15へ交換する途中、読取手段123が電極取付治具134のメモリタグ100に格納されたデータを読取り、数値制御装置10へ変数の形式で電極芯ずれデータを転送する。このデータは数値制御装置10の所定メモリ領域に格納されるようになっている(図4の加工データ呼出140)。その後、数値制御装置10は電極取付治具134を主軸15に移動するようサーボモータ9a,9b,9cに指令し、移動テーブル14を主軸15に移動させクランプする(ステップS11,S12)。加工電極1の交換後、測定プローブ96上の設定された位置、即ち、図5中のB1のポイントに荒加工用の電極の先端が位置するよう移動し、電極芯ずれ測定を行ない電極基準位置を求め、電極芯ずれ量を求め、数値制御装置10に格納する(ステップS14)(図3(d)参照)。また、前述した電極芯ずれ補正測定の操作には、四角形状の各コーナ基準位置からの補正量を測定する2面測定が各コーナ基準位置分の4種類、電極中心位置からの補正量を測定する柱中心測定及び穴中心測定の2種類が存在し、合計6種類が用意されている。
【0029】
電極芯ずれ補正測定が終了すると数値制御装置10は、荒加工電極が加工位置に移動するようサーボモータ9a,9b,9cに指令を送り、荒加工用電極を加工位置に移動させる。放電加工は図4中の156で呼び出された加工条件番号で指定された電気条件と追込み量を持って放電加工する(ステップS15)(図3(e)参照)。
【0030】
荒加工が終了すると、図4に示すように数値制御装置10は荒加工141で同様の荒加工があるかどうか12加工ピッチ分サーチするようになっている。その後に中加工142ブロックに進むようになっている。1つの被加工物2に対する放電加工が終了したかどうかは、数値制御装置10に格納されている基本プログラムの荒加工141、中加工142、仕上1加工143、仕上2加工144を経て終了したと判断するようになっている(ステップS16)。
図2のステップS16においてNOと判断された場合は、YESと判断されるまで上述したステップS11〜ステップS15を繰り返すようになっている(図3(f),図3(g)参照)。
【0031】
このように、本発明の第1実施例の放電加工装置及び放電加工方法は、複数の被加工物2を交換し位置決めすると共に複数の加工電極1を交換し位置決めし、被加工物2を加工電極1を用いて自動的に放電加工するものであって、データ設定手段131を用いて被加工物取付治具132に取付けられるメモリタグ100からなる記憶手段に被加工物2の位置決めに関する諸データと放電加工に関する諸データを設定し自動電極・被加工物交換手段130に収納する被加工物データ設定工程と、電極取付治具134に取付けられるメモリタグ100からなる記憶手段に加工電極1に関する諸データを設定し自動電極・被加工物交換手段130に収納する電極データ設定工程と、自動電極・被加工物交換手段130から被加工物取付治具132を交換する途中で被加工物取付治具132に取付けられたメモリタグ100からなる記憶手段に記憶されている被加工物2に関する諸データを読取る被加工物データ読取工程と、自動電極・被加工物交換手段130に被加工物取付治具132が収納されているかをチェックし収納されている時は前記被加工物データ読取工程に処理を移し、収納されていない時はマガジンラック18からなる収納ラックを次ステップに移して収納されているかどうかをチェックするチェック工程と、読取った被加工物2に関する諸データを被加工物位置決めデータ及び放電加工データとして数値制御装置10に転送する被加工物データ転送工程と、自動電極・被加工物交換手段130から被加工物取付治具132を移動テーブル14の所定位置に設置されたチャック133に自動的に交換し、被加工物2の位置決め操作を実施していない時に基準測定子90を主軸15に交換して被加工物2の位置決めを行う被加工物位置決め工程と、自動電極・被加工物交換手段130から電極取付治具134を交換する途中で電極取付治具134に取付けられた前記記憶手段に記憶されている加工電極1に関する諸データを読取る電極データ読取工程と、読取った加工電極1に関する諸データを電極芯ずれデータとして数値制御装置10に転送する電極データ転送工程と、加工電極1を交換し、加工電極1の基準位置を測定する位置決め操作を実施していない時に加工電極1の基準位置を測定する芯ずれ量測定を行う電極測定工程と、芯ずれ量測定を行なう前記電極測定工程の直後に放電加工する放電加工工程と、被加工物取付治具132に取付けられている被加工物2の加工が完了すると被加工物2を自動電極・被加工物交換手段130に収納する被加工物収納工程とを具備し、前記被加工物データ設定工程及び前記電極データ設定工程に基づき前記被加工物データ読取工程から前記被加工物収納工程までを順次行なうと共に前記被加工物データ設定工程から前記被加工物収納工程までを順次連続して繰返すものである。
【0032】
したがって、まずデータ設定手段を用いて被加工物取付治具に取付けられる記憶手段に被加工物位置決めデータと放電加工データが設定され、電極取付治具に取付けられる記憶手段に電極芯ずれデータが設定され自動電極・被加工物交換手段に収納される。数値制御装置の起動あるいは自動電極・被加工物交換手段の起動により自動電極・被加工物交換手段は、被加工物取付治具が収納されているかどうかが判断され、収納されている時のみ被加工物取付治具を交換する途中で被加工物取付治具に取付けられた記憶手段の内容を読取って被加工物位置決めデータ及び放電加工データを数値制御装置に転送され、移動テーブルの所定位置に設置されたチャックに取付けるように動作される。基準測定子を主軸に交換し読取った被加工物位置決めデータから被加工物の位置決めを行ない座標位置が設定される。次に、数値制御装置からの必要な加工電極番号の指令により電極取付治具を交換する途中で電極取付治具に取付けられた記憶手段の内容を読取って電極芯ずれデータを数値制御装置に転送され、電極取付治具を主軸に取付け、読取った電極芯ずれデータから加工電極の基準位置を測定する芯ずれ量測定が行われる。最初に読取った放電加工のデータから所望する加工位置、面粗さ、寸法に放電加工され、読取った放電加工のデータ全てを使用するまで上記操作が繰返される。被加工物の加工が全て完了するとチャックに取付けられている被加工物取付治具を自動電極・被加工物交換手段に収納するように動作され、自動電極・被加工物交換手段の収納ラックが次ステップに回転するように動作される。
【0033】
故に、被加工物の位置決めに関するデータと放電加工に関するデータは、被加工物取付治具に装着された記憶手段に、電極に関するデータは、電極取付治具に装着された記憶手段に記憶され、そのデータにより被加工物位置決めと電極芯ずれ測定と放電加工を行なう基本的な動作を数値制御装置に格納するようにしたので、多数の被加工物と加工電極を自動で交換し、被加工物の位置決め測定工程から電極芯ずれ測定工程を経て放電加工するまでのプログラム作成を容易にすると共に自動運転ができる。
更に、放電加工機上での電極芯ずれ補正測定工程を行なうため、作業者が電極芯ずれ補正測定や被加工物の位置決め等の段取り操作をする必要が無くなり、電極交換による繰り返し誤差及び機械の熱変移を補正でき、高精度に放電加工できる。
また、被加工物と電極が製作できるとそれを取付ける治具を自動電極・被加工物交換手段に収納するだけで加工プログラムスタートとなり、効率的に放電加工をスタートすることができると共に放電加工中であっても他の被加工物の加工プログラムが容易に作成可能になるという効果がある。特に、放電加工済みの被加工物に対して、精度追い込みなどの追加加工をする場合、被加工物の位置決めに関するデータ及び電極の芯ずれ補正測定に関するデータがデータとして残すことが可能であり、簡単に加工プログラムの修正作成ができる。
【0034】
〈第2実施例〉
図6は本発明の第2実施例にかかる放電加工装置及び放電加工方法における放電加工装置を示す全体構成図である。なお、本実施例は上述の第1実施例と同様の構成または相当部分からなるものについては同一符号及び同一記号を付してその説明を省略する。
【0035】
本発明の第2実施例にかかる放電加工装置の自動運転方法の手順を図7のフローチャートに基づき、図3の放電加工の工程を示す要部工程図、図4及び図5を参照して説明する。
まず最初にデータ設定手段131で次に示すようなデータを入力する。
(1)被加工物2の位置決めに関するデータ
(2)加工電極1の芯ずれ補正測定に関するデータ
(3)放電加工に関するデータ
この入力するデータの形式は、変数の形式及びマンマシンインタフェースの形で入力するようになっている。具体的には、図10及び図13を参照して後述する。
この入力された被加工物2の位置決めに関するデータと放電加工に関するデータと加工電極1の芯ずれ補正測定に関するデータを被加工物2が取付けられた被加工物取付治具132の外周面の一面に装着されたメモリタグ100に記録する。
この被加工物取付治具132と電極取付治具134を自動電極・被加工物交換手段130のマガジンラック18の対応する各収納部に挿入する。
【0036】
図7において、ステップS1〜ステップS4までは第1実施例とほぼ同様の動作をするため、ここでは説明を省略する。また、第1実施例と異なるステップは図2のステップS12が不要になったこととステップS21が異なることである。
マガジンラック18が被加工物取付治具132の収納されている位置で停止すると判断手段120は数値制御装置10に収納部番号を指令し、その情報に基づいてアーム17が駆動するようになっている。アーム17により被加工物取付治具132を放電加工装置の移動テーブル14上に取付けられたチャック133へ交換する途中、読取手段123がメモリタグ100に格納されたデータを読取り、数値制御装置10へ変数の形式で被加工物位置決め及び放電加工データと電極芯ずれデータを転送する(ステップS21)。このデータは数値制御装置10の所定メモリ領域に格納される。
ステップS6〜ステップS11までは第1実施例とほぼ同様の動作をするため、ここでは説明を省略する。
被加工物2の位置決めが終了すると必要な電極が収納されている収納番号を数値制御装置10から指令し、アーム17により電極取付治具134を主軸15に取付けるよう動作し、クランプする。この時、電極交換途中で読取手段123が電極取付治具134のメモリタグ100に格納されたデータを読取り、数値制御装置10へ変数の形式で被加工物位置決め及び放電加工データを転送するという動作は行なわない。
ステップS13〜ステップS16までは第1実施例とほぼ同様の動作をするため、ここでは説明を省略する。
【0037】
このように、本発明の第2実施例の放電加工装置及び放電加工方法は、複数の被加工物2を交換し位置決めすると共に複数の加工電極1を交換し位置決めし、被加工物2を加工電極1を用いて自動的に放電加工するものであって、データ設定手段131を用いて被加工物取付治具132に取付けられるメモリタグ100からなる記憶手段に被加工物2の位置決めに関する諸データと加工電極1に関する諸データと放電加工に関する諸データとを一つのまとまったものとして設定し自動電極・被加工物交換手段130に収納するデータ設定工程と、自動電極・被加工物交換手段130から被加工物取付治具132を交換する途中で被加工物取付治具132に取付けられた前記記憶手段に記憶されている加工電極1及び被加工物2に関する諸データを読取るデータ読取工程と、自動電極・被加工物交換手段130に被加工物取付治具132が収納されているかをチェックし収納されている時は前記データ読取工程に処理を移し、収納されていない時はマガジンラック18からなる収納ラックを次ステップに移して収納されているかどうかをチェックするチェック工程と、読取った加工電極1及び被加工物2に関する諸データを電極芯ずれデータ及び被加工物位置決めデータ及び放電加工データとして数値制御装置10に転送するデータ転送工程と、自動電極・被加工物交換手段130から被加工物取付治具132を移動テーブル14の所定位置に設置されたチャック133に自動的に交換し、被加工物2の位置決め操作を実施していない時に基準測定子90を主軸15に交換して被加工物2の位置決めを行う被加工物位置決め工程と、加工電極1を交換し、加工電極1の基準位置を測定する位置決め操作を実施していない時に加工電極1の基準位置を測定する芯ずれ量測定を行う電極測定工程と、芯ずれ量測定を行なう前記電極測定工程の直後に放電加工する放電加工工程と、被加工物取付治具132に取付けられている被加工物2の加工が完了すると自動電極・被加工物交換手段130に収納する被加工物収納工程とを具備し、前記データ設定工程に基づき前記データ読取工程から前記被加工物収納工程までを順次行なうと共に前記データ設定工程から前記被加工物収納工程までを順次連続して繰返すものである。
【0038】
したがって、まずデータ設定手段を用いて被加工物取付治具に取付けられる記憶手段に被加工物位置決めデータと放電加工データと電極芯ずれデータが設定され自動電極・被加工物交換手段に収納される。数値制御装置の起動あるいは自動電極・被加工物交換手段の起動により自動電極・被加工物交換手段は、被加工物取付治具が収納されているかどうかが判断され、収納されている時のみ被加工物取付治具を交換する途中で被加工物取付治具に取付けられた記憶手段の内容を読取って被加工物位置決めデータ及び放電加工データ及び電極芯ずれデータを数値制御装置に転送され、移動テーブルの所定位置に設置されたチャックに取付けるように動作される。基準測定子を主軸に交換し読取った被加工物位置決めデータから被加工物の位置決めを行ない座標位置が設定される。次に、数値制御装置からの必要な加工電極番号の指令により電極取付治具を主軸に取付け、読取った電極芯ずれデータから加工電極の基準位置を測定する芯ずれ量測定が行われる。読取った放電加工のデータから所望する加工位置、面粗さ、寸法に放電加工し、読取った放電加工のデータ全てを使用するまで上記操作が繰返される。被加工物の加工が全て完了するとチャックに取付けられている被加工物取付治具が自動電極・被加工物交換手段に収納されるように動作され、自動電極・被加工物交換手段の収納ラックが次ステップに回転するように動作される。
【0039】
故に、被加工物取付治具に装着された記憶手段に被加工物の位置決めに関するデータと放電加工に関するデータと使用する電極に関するデータを一つのまとまったデータとして記憶させるようにしているので、多数の被加工物と電極を自動で交換し、被加工物の位置決め測定工程から電極芯ずれ測定工程を経て放電加工するまでのプログラム作成をさらに容易にすると共に自動運転ができる。
更に、被加工物毎にデータが記録されていることから管理し易いという効果もある。
また、記憶手段に記憶する操作が被加工物だけとなり第1実施例と比べて記憶する操作の回数が少なくて済むようになる。
【0040】
〈第3実施例〉
図8は本発明の第3実施例にかかる放電加工装置及び放電加工方法における放電加工装置を示す全体構成図である。なお、本実施例は上述の第1実施例及び第2実施例と同様の構成または相当部分からなるものについては同一符号及び同一記号を付してその詳細な説明を省略する。
135は自動電極・被加工物交換手段130に電極取付治具134及び被加工物取付治具132が数値制御装置10の指令に対して収納していない時に適切な指令を数値制御装置10に出力するチェック手段である。
【0041】
本発明の第3実施例にかかる放電加工装置の自動運転方法の手順を図9のフローチャートに基づき、図3の放電加工の工程を示す要部工程図、図4及び図5を参照して説明する。
データ設定手段131でデータを設定しメモリタグ100に記録し自動電極・被加工物交換手段130のマガジンラック18に収納するまでの操作は第2実施例とほぼ同様の動作をするため、ここでは説明を省略する。
【0042】
図9において、ステップS1〜ステップS11までは第2実施例の図7のフローチャートとほぼ同様の動作をするため、ここでは説明を省略する。また、第2実施例の図7のフローチャートと異なるステップはステップS22が異なることである。
必要な加工電極が収納している収納番号を数値制御装置10が指令すると、マガジンラック18は駆動部122により電極収納番号位置にまで駆動し停止する。
ここでチェック手段135は、電極収納番号位置に電極取付治具134が収納しているかどうかを判断する。収納されていない場合は、ステップS13〜ステップS15の工程を省略してステップS16に処理を移すように数値制御装置10に指令を出力する。また、収納されている場合は、アーム17により電極を交換するように数値制御装置10に指令を出力する。その後、数値制御装置10は電極取付治具132を主軸15に移動するようサーボモータ9a,9b,9cに指令し、移動テーブル14を主軸15に移動させクランプし、その後、ステップS13の工程に移るようになっている(ステップS22)。
前述したステップS13〜ステップS16までの動作は、第2実施例の図7のフローチャートとほぼ同様の動作をするため、ここでは説明を省略する。
【0043】
このように、本発明の第3実施例の放電加工装置及び放電加工方法は、複数の被加工物2を交換し位置決めすると共に複数の加工電極1を交換し位置決めし、被加工物2を加工電極1を用いて自動的に放電加工するものであって、データ設定手段131を用いて被加工物取付治具132に取付けられるメモリタグ100からなる記憶手段に被加工物2の位置決めに関する諸データと加工電極1に関する諸データと放電加工に関する諸データとを一つのまとまったものとして設定し自動電極・被加工物交換手段130に収納するデータ設定工程と、自動電極・被加工物交換手段130から被加工物取付治具132を交換する途中で被加工物取付治具132に取付けられた前記記憶手段に記憶されている加工電極1及び被加工物2に関する諸データを読取るデータ読取工程と、自動電極・被加工物交換手段130に被加工物取付治具132が収納されているかをチェックし収納されている時は前記データ読取工程に処理を移し、収納されていない時はマガジンラック18からなる収納ラックを次ステップに移して収納されているかどうかをチェックするチェック工程と、読取った加工電極1及び被加工物2に関する諸データを電極芯ずれデータ及び被加工物位置決めデータ及び放電加工データとして数値制御装置10に転送するデータ転送工程と、自動電極・被加工物交換手段130から被加工物取付治具132を移動テーブル14の所定位置に設置されたチャック133に自動的に交換し、被加工物2の位置決め操作を実施していない時に基準測定子90を主軸15に交換して被加工物2の位置決めを行う被加工物位置決め工程と、加工電極1交換の時、加工電極1が自動電極・被加工物交換手段130に収納されていない場合は加工電極1の基準位置を測定する芯ずれ量測定と放電加工をキャンセルする指令を数値制御装置10に出力する指令出力工程と、加工電極1を交換し、加工電極1の基準位置を測定する位置決め操作を実施していない時に加工電極1の基準位置を測定する芯ずれ量測定を行なう電極測定工程と、芯ずれ量測定を行なう前記電極測定工程の直後に放電加工する放電加工工程と、被加工物取付治具132に取付けられている被加工物2の加工が完了すると自動電極・被加工物交換手段130に収納する被加工物収納工程とを具備し、前記データ設定工程に基づき前記データ読取工程から前記被加工物収納工程を順次行なうと共に前記データ設定工程から前記被加工物収納工程を順次連続して繰返すものである。
【0044】
したがって、まずデータ設定手段を用いて被加工物取付治具に取付けられる記憶手段に被加工物位置決めデータと放電加工データと電極芯ずれデータが設定され自動電極・被加工物交換手段に収納される。数値制御装置の起動あるいは自動電極・被加工物交換手段の起動により自動電極・被加工物交換手段は、被加工物取付治具が収納されているかどうかが判断され、収納されている時のみ被加工物取付治具を交換する途中で被加工物取付治具に取付けられた記憶手段の内容を読取って被加工物位置決めデータ及び放電加工データ及び電極芯ずれデータが数値制御装置に転送され、移動テーブルの所定位置に設置されたチャックに取付けるように動作される。基準測定子を主軸に交換し読取った被加工物位置決めデータから被加工物の位置決めを行ない座標位置が設定される。次に、数値制御装置からの必要な加工電極番号の指令により加工電極交換を行なうよう動作されるが、指令した加工電極番号に電極取付治具が自動電極・被加工物交換手段に収納されていない場合は加工電極の基準位置を測定する芯ずれ量測定と放電加工をキャンセルする指令が数値制御装置に出力され、収納されている場合は電極取付治具を主軸に取付け、読取った電極芯ずれデータから加工電極の基準位置を測定する芯ずれ量測定が行われる。読取った放電加工データから所望する加工位置、面粗さ、寸法に放電加工し、読取った放電加工のデータ全てを使用するまで上記操作が繰返される。被加工物の加工が全て完了するとチャックに取付けられている被加工物取付治具が自動電極・被加工物交換手段に収納されるように動作され、自動電極・被加工物交換手段の収納ラックが次ステップに回転するように動作される。
【0045】
故に、数値制御装置により必要な電極を交換するように指令した時、自動電極・被加工物交換手段の所定の収納位置に加工電極が収納されていなくてもその加工電極を用いて行なわれる電極芯ずれ測定と放電加工動作を省略して次の加工に必要な加工電極を交換するように指令するようにしているので、プログラムストップしないで、収納されていない加工電極に関する加工をしないで多数の被加工物と電極を自動で交換し、被加工物の位置決め測定工程から電極芯ずれ測定工程を経て放電加工の自動運転ができる。
【0046】
〈第4実施例〉
図10は本発明の第4実施例にかかる放電加工装置及び放電加工方法におけるデータ設定手段131のデータ入力形式例を示す図であり、第2実施例で説明した被加工物2位置決めに関するデータと加工電極1の芯ずれ補正測定に関するデータと放電加工に関するデータ入力とを簡単にするものである。
図10に示すマンマシンインタフェースのデータ入力部は、被加工物2の位置決めを行なうための位置決め部と加工電極1の芯ずれ補正測定を行なうための電極芯出し部と放電加工を行なうための加工部との3部に分かれている。
【0047】
位置決め部について図10と図11に基づき説明する。まず最初にどのような位置決めを行なうかを決定し、測定パターンの部分に以下に示すような数値を入力する。測定パターンとして以下に示すようなものが用意されている。
・201・・・コーナ位置決め(コーナだし)
・202・・・柱中心位置決め(センターだし)
・203・・・穴中心位置決め(センターだし)
次に、どの位置から位置決めを開始するかと基準測定子90を被加工物2のどの位置に接触させるかを端面測定位置の部分に入力する。位置決め開始位置は、図5に示すように被加工物取付治具132の4コーナ部であるA1,A2,A3,A4と中心部であるA5があり、その位置は予め記憶されている。
図10に示される如く、端面測定位置のZ端面測定(上面端面測定)とX端面測定(X方向端面測定)とY端面測定(Y方向端面測定)をするためのXキョリとYキョリとZキョリは、前述した測定パターンと位置決め開始位置の組合せによって意味合いが異なってくる。
図11を用いて、測定パターン202(柱中心位置決め)と位置決め開始位置A5の組合せの場合を説明する。なお、図11において、位置決め開始位置A5は、被加工物取付治具132の上面と表示されているが、位置決め時には、被加工物の高さ165と所定値を加えた位置が位置決め開始位置となる。ここで、柱中心位置決めを行う場合、位置決め位置は、C1,C2/C3,C4/C5となる。上面の任意のC1で端面測定をしたい場合、位置決め開始位置A5からのX距離160、位置決め開始位置A5からのY距離161を図10に示す如く入力する(ZのXキョリ、Yキョリ)。図11の場合、A5とC1のXY座標は同じとなるから、X距離160、Y距離161共に+00.00となる。また、C2/C3で端面測定をしたい場合、位置決め開始位置A5から側面測定位置までのX距離162、被加工物上面からのZ距離164(XのXキョリ、Zキョリ)を入力し、C4/C5で端面測定をしたい場合、位置決め開始位置A5から側面測定位置までのY距離163、被加工物上面からのZ距離166(YのYキョリ、Zキョリ)を入力する。
板厚部分には被加工物の板厚165を入力する。
座標系には位置決め測定が終了して基準となる位置及び座標系をどのような番号に設定するかを入力する。
位置決め速度には実際に端面位置決めを行なう場合の位置決め速度を入力する部分である。なお、ここでの位置決め速度とは、被加工物の位置決め測定において、基準測定子が被加工物に対し設定された測定位置で位置決め測定するとき、基準測定子と被加工物を相対的に移動させる速度であり、また電極芯ずれ測定においても同様に、電極と測定プローブを相対的に移動させる速度を示す。
図10には被加工物のほぼ中心から柱中心位置決めを行ない、中心位置を求め、求められた位置をゼロとした座標系をW01と設定する場合の入力例が示されている。
【0048】
基準測定子90の半径(直径でもよい)や測定プローブ96の半径(直径でもよい)やアプローチ距離等のパラメータを数値制御装置10に入力する箇所があり、実際に位置決め動作は、この入力された数値も加味して数値制御装置10が演算し指令することによってなされる。
【0049】
電極芯出し部について、図10と図12に基づき説明する。データを設定するのにあたってどの収納番号に収納させるかを決定し、T番号部に数値を入力する。
また、どのような位置決めを行なうかを決定し、測定パターンの部分に以下に示すような数値を入力する。測定パターンとして以下に示すようなものが用意されている。
・41・・・コーナ位置決め(コーナだし)
・11・・・柱中心位置決め(センターだし)
・31・・・穴中心位置決め(センターだし)
位置決め開始位置は、図5に示すように測定プローブ96との柱中心位置決め終了位置であるB1であり、予め記憶されている。
端面測定位置のZ端面測定(上面端面測定)とX端面測定(X方向端面測定)とY端面測定(Y方向端面測定)をするためのXキョリとYキョリとZキョリは、前述した測定パターンによって意味合が異なってくる。ここでは測定パターン11によって入力する場合を説明する。電極底面のD1で端面測定をしたい場合、ZのXキョリには位置決め開始位置B1からのX距離170、ZのYキョリには位置決め開始位置B1からのY距離171、D2とD3で端面測定をしたい場合、XのXキョリには位置決め開始位置B1から側面測定位置までのX距離172、XのZキョリには被加工物上面からのZ距離176、YのYキョリには位置決め開始位置B1から側面測定位置までのY距離173、Zキョリには被加工物上面からのZ距離174を入力する。
電極長さ部には電極取付治具134と主軸15が接触する所である端面から電極底面までの長さである175を入力する。
位置決め速度には実際に端面位置決めを行なう場合の位置決め速度を入力する部分である。
図10には電極取付治具134の中心(加工電極1を電極取付治具134のほぼ中心に取付けている場合は電極のほぼ中心という表現でもよい)から柱中心位置決めを行なうことによって電極ずれ補正測定する場合の入力例が示されている。
【0050】
実際の電極芯ずれ補正測定の動作は、数値制御装置10に入力された基準測定子90の半径(直径でもよい)や測定プローブ96の半径(直径でもよい)やアプローチ距離等のパラメータの数値を加味して演算し指令することによってなされる。
【0051】
加工部について説明する。ここでは加工位置と加工深さに対応した条件番号と電極番号(収納番号)を入力設定できるようになっている。条件番号と電極番号の関係は荒加工電極番号から仕上2加工電極番号になんらかの数値が入力されているとその加工内容に相当する電気条件と底面方向残し代と側面方向残し代を選択するように数値制御装置10の中で検索するようになっている。
図10には条件番号06を用いて加工ピッチX00.00Y00.00の所に加工深さ5.0mmで収納番号21の電極による荒加工、加工ピッチX00.00Y00.00の所に加工深さ6.0mmで収納番号22の電極による中加工を行なう場合の入力例が示されている。
被加工物2に対する加工ピッチ個数は12個まで設定できるように構成されている。この加工ピッチ個数はデータ設定手段131と数値制御装置10に格納されている基本プログラムの構成を変更することによって変更可能であることはいうまでもない。
【0052】
また、その他のデータ設定手段131のデータ入力形式例として、図13に示すようなものがある。図13は、被加工物2位置決めに関するデータと加工電極1の芯ずれ補正測定に関するデータと放電加工に関するデータとが全て変数にて入力される場合のデータ入力図である。
【0053】
次に、第1実施例で説明した放電加工装置を用いた場合のデータ設定手段131のデータ入力形式例について説明する。図14は加工電極1の芯ずれ補正測定に関するデータの入力形式例を示す図、図15は被加工物2の位置決めに関するデータと放電加工に関するデータの入力形式例を示す図である。図14及び図15における詳細な説明は、前述の第2実施例で説明したものとほぼ同等であるため、ここでは省略する。
【0054】
また、その他のデータ設定手段131のデータ入力形式例として、図16と図17に示すようなものがある。図16は、加工電極1の芯ずれ補正測定に関するデータが全て変数にて入力される場合、図17は被加工物2の位置決めに関するデータと放電加工に関するデータが全て変数にて入力される場合のデータ入力図である。
【0055】
このように、本発明の第4実施例は、第1実施例または第2実施例または第3実施例に記載の放電加工装置及び放電加工方法におけるデータ設定手段131を用いてメモリタグ100からなる記憶手段に被加工物2の位置決めに関する諸データと加工電極1に関する諸データと放電加工に関する諸データとを設定する前記データ設定工程が、被加工物2の位置決めに関する諸データとして被加工物取付治具132上の設定された複数のうちの一つの基準位置からの被加工物2側面の測定位置までのX寸法、Y寸法及びZ寸法と上面の測定位置までのX寸法及びY寸法と板厚と位置決め方法を設定し、加工電極1に関する諸データとして電極取付治具134の中心から加工電極1側面の測定位置までのX寸法、Y寸法及びZ寸法と底面の測定位置までのX寸法及びY寸法と位置決め方法を設定し、放電加工に関する諸データとして被加工物2位置決めにより設定された基準位置からの加工位置データと加工電極番号と加工条件列番号もしくは加工条件番号を設定するものである。
【0056】
したがって、第1実施例または第2実施例または第3実施例の作用に加えて、被加工物位置決めを行なうのに必要なデータは、被加工物取付治具上の設定された複数のうちの一つの基準位置からの被加工物側面の測定位置までのX寸法、Y寸法及びZ寸法と上面の測定位置までのX寸法及びY寸法と板厚と位置決め方法の項目に電極芯ずれ補正測定を行なうのに必要なデータは、電極取付治具の中心から加工電極側面の測定位置までのX寸法、Y寸法及びZ寸法と底面の測定位置までのX寸法及びY寸法と位置決め方法の項目に、放電加工するのに必要なデータは、被加工物位置決めにより設定された基準位置からの加工位置データと加工電極番号と加工条件列番号もしくは加工条件番号の項目に数値入力することで記憶させるデータ即ち、加工プラグラムが作成される。
【0057】
故に、第1実施例または第2実施例または第3実施例の効果に加えて、更に、記憶手段に記録するデータ、即ち、データ設定手段にて被加工物位置決めデータと電極芯ずれ測定データと加工データをマンマシンインタフェースにて、対話形式の数値入力のみとしたのでデータ入力が簡単になり、プログラム作成に要する時間が大幅に短縮できると共に記憶手段に記憶させる記憶容量が少なくて済む。
【0058】
〈第5実施例〉
次に、本発明の第5実施例にかかる放電加工装置の自動運転方法の手順を図18のフローチャートに基づき、図3の放電加工の工程を示す要部工程図、図6の放電加工装置の全体構成図、図4及び図5を参照して説明する。
データ設定手段131でデータを設定しメモリタグ100に記録し自動電極・被加工物交換手段130のマガジンラック18に収納するまでの操作は第2実施例とほぼ同様の動作をするため、ここでは説明を省略する。
【0059】
図18において、ステップS1〜ステップS6とステップS21は第2実施例の図7のフローチャートとほぼ同様の動作をするため、ここでは説明を省略する。
また、第2実施例の図7のフローチャートと異なるステップはステップS24が異なることである。
一度加工済みの被加工物2を交換して精度追込みの追加加工するような場合は、前述の第1実施例、第2実施例及び第3実施例によれば、被加工物交換毎に被加工物位置決め測定を実施するようになっているので、被加工物2に加工液4及び加工で発生したスラッジ等が付着しており、被加工物位置決め測定を実施すると被加工物の基準とする位置がずれることもあり、多数の被加工物2と加工電極1を自動で交換し、被加工物2の位置決め測定工程から電極芯ずれ測定工程を経て放電加工を高精度に自動運転できないことになる。
【0060】
判断手段120は数値制御装置10に収納部番号を指令し、その情報に基づいてアーム17が駆動するようになっている。アーム17により被加工物取付治具132を放電加工装置のテーブル上に取付けられたチャック133へ交換する途中、読取手段123が被加工物取付治具132のメモリタグ100に格納された被加工物位置決め及び放電加工データと位置決め測定済みかどうかの信号を読取り、数値制御装置10へ変数の形式で被加工物位置決め及び放電加工データと位置決め測定済みかどうかの信号を転送する。読取手段123で被加工物取付治具132のメモリタグ100のデータを読取る際、位置決め測定済みの場合は位置決め測定済みの信号をメモリタグ100に記録する。このデータは数値制御装置10の所定メモリ領域に格納されるようになっている(図4の加工データ呼出140)。その後、数値制御装置10は被加工物取付治具132をチャック133に移動するようサーボモータ9a,9b,9cに指令し、移動テーブル14をチャック133に移動させクランプし、ステップS7〜ステップS10を省略し、ステップS11の工程に移る。
位置決め測定済みの信号がない場合は、被加工物取付治具132の交換後、ステップS7に移るように動作する(ステップS23)。
ステップS7〜ステップS16までの動作は、第二実施例の図7のフローチャートとほぼ同様の動作をするため、ここでは説明を省略する。
【0061】
このように、本発明の第5実施例は、第1実施例または第2実施例または第3実施例に記載の放電加工装置及び放電加工方法におけるメモリタグ100からなる記憶手段に記憶されている被加工物2及び放電加工に関する諸データを読取る前記データ読取工程が、記憶されている諸データを読取ると使用済という信号を記録すると共に使用済という信号を読取った場合には被加工物位置決めデータとして数値制御装置10に転送するデータ転送工程と、被加工物2の位置決めを行う被加工物位置決め工程とをキャンセルする指令を数値制御装置10に出力するものである。
【0062】
したがって、第1実施例または第2実施例または第3実施例の作用に加えて、自動電極・被加工物交換手段により被加工物取付治具を交換する途中で取付治具に取付けられている記憶手段の内容を読取る際、被加工物位置決めデータ及び放電加工データを数値制御装置に転送し、使用済という信号が記録される。この記憶手段の内容を読取る際に使用済という信号を読取った場合は、被加工物位置決めデータとして数値制御装置に転送することと被加工物の位置決めを行うこととをキャンセルする指令が数値制御装置に出力するよう動作される。
【0063】
故に、第1実施例または第2実施例または第3実施例の効果に加えて、更に、放電加工済みの被加工物に対して、精度追い込みなどの追加加工をするような自動運転においても、被加工物に対して位置決め測定していなければ位置決め測定を実施し、位置決め測定を実施していれば位置決め測定を実施しないようにしているので、高精度を保持した形で多数の被加工物と電極を自動で交換し、被加工物の位置決め測定工程から電極芯ずれ測定工程を経て放電加工の自動運転ができる。また、一度被加工物位置決めを実施していれば、被加工物交換後、被加工物位置決め測定を実施しないようにしているので、それに要する時間が短縮でき効率が良くなる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、多数の被加工物と加工電極を自動で交換し、被加工物の位置決め測定工程から電極芯ずれ測定工程を経て放電加工するまでのプログラム作成を容易にすると共に自動運転ができるという効果がある。
更に、放電加工機上での電極芯ずれ補正測定工程を行なうため、作業者が電極芯ずれ補正測定や被加工物の位置決め等の段取り操作をする必要が無くなり、加工電極交換による繰返し誤差及び機械の熱変移を補正でき、高精度に放電加工できるという効果がある。
【0065】
また、被加工物取付治具に装着された記憶手段に被加工物の位置決めに関するデータと放電加工に関するデータと使用する加工電極に関するデータを一つのまとまったデータとして記憶させるようにしているので、被加工物毎にデータが記録されていることから管理し易く、記憶手段に記憶する操作が被加工物だけとなり記憶する操作の回数が少なくて済むようになる。
【0066】
また、数値制御装置により必要な加工電極を交換するように指令した時、自動電極・被加工物交換手段の所定の収納位置に加工電極が収納されていなくてもその加工電極を用いて行なわれる電極芯ずれ測定と放電加工動作を省略して次の加工に必要な加工電極を交換するように指令するようにしているので、プログラムストップしないで、収納されていない加工電極に関する加工をしないで多数の被加工物と加工電極を自動で交換し、被加工物の位置決め測定工程から電極芯ずれ測定工程を経て放電加工の自動運転ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第1実施例にかかる放電加工装置及び放電加工方法における放電加工装置を示す全体構成図である。
【図2】 図2は本発明の第1実施例にかかる放電加工装置の自動運転方法の手順を示すフローチャートである。
【図3】 図3は本発明の第1実施例にかかる放電加工装置の放電加工の工程を示す要部工程図である。
【図4】 図4は被加工物の位置決めと電極交換と電極芯ずれ補正測定と放電加工する動作の基本的なプログラムの流れを示すブロック図である。
【図5】 図5は被加工物位置決めと電極芯ずれ補正測定開始位置を示す図である。
【図6】 図6は本発明の第2実施例にかかる放電加工装置及び放電加工方法における放電加工装置を示す全体構成図である。
【図7】 図7は本発明の第2実施例にかかる放電加工装置の自動運転方法の手順を示すフローチャートである。
【図8】 図8は本発明の第3実施例にかかる放電加工装置及び放電加工方法における放電加工装置を示す全体構成図である。
【図9】 図9は本発明の第3実施例にかかる放電加工装置の自動運転方法の手順を示すフローチャートである。
【図10】 図10は本発明の第4実施例にかかる放電加工装置のデータ設定手段のデータ入力形式例を示す図である。
【図11】 図11は本発明の第4実施例にかかる放電加工装置の被加工物とデータ設定手段のデータとの関係を示す図である。
【図12】 図12は本発明の第4実施例にかかる放電加工装置の加工電極とデータ設定手段のデータとの関係を示す図である。
【図13】 図13は本発明の第4実施例にかかる放電加工装置のデータ設定手段のその他のデータ入力形式例を示す図である。
【図14】 図14は本発明の第4実施例にかかる放電加工装置のデータ設定手段のデータ入力形式例を示す図である。
【図15】 図15は本発明の第4実施例にかかる放電加工装置のデータ設定手段のデータ入力形式例を示す図である。
【図16】 図16は本発明の第4実施例にかかる放電加工装置のデータ設定手段のその他のデータ入力形式例を示す図である。
【図17】 図17は本発明の第4実施例にかかる放電加工装置のデータ設定手段のその他のデータ入力形式例を示す図である。
【図18】 図18は本発明の第5実施例にかかる放電加工装置の自動運転方法の手順を示すフローチャートである。
【図19】 図19は従来の放電加工装置を示す全体構成図である。
【図20】 図20は従来の被加工物測定の工程を示す要部工程図である。
【図21】 図21は従来の放電加工の工程を示す要部工程図である。
【図22】 図22は従来の被加工物を位置決めするためのデータ入力形式例を示す図である。
【図23】 図23は従来の加工電極の芯ずれ補正測定をするためのデータ入力形式例を示す図である。
【図24】 図24は従来の放電加工をするためのデータ入力形式例を示す図である。
【図25】 図25は従来の他の放電加工装置を示す全体構成図である。
【符号の説明】
1 加工電極、2 被加工物、10 数値制御装置(NC)、14 移動テーブル、15 主軸、18 マガジンラック、90 基準測定子、100 メモリタグ(記憶手段)、123 読取手段、130 自動電極・被加工物交換手段(AWC)、131 データ設定手段、132 被加工物取付治具、133 チャック、134 電極取付治具、135 チェック手段。
Claims (7)
- 被加工物の位置決めに関する諸データと放電加工に関する諸データが設定される第1の記憶手段が装着され、被加工物を取付ける被加工物取付治具、加工電極に関する諸データが設定される第2の記憶手段が装着され、加工電極を取付ける電極取付治具を収納する収納ラックと、
この収納ラック内に被加工物取付治具が取付けられているか否かをチェックし、収納されていないときは前記被加工物取付治具が収納されている位置まで収納ラックを駆動する駆動手段と、
前記収納ラックから前記被加工物取付治具を移動テーブルの所定位置に設置されたチャックに自動的に交換すると共に、前記収納ラックから前記電極取付治具を主軸へ交換するためのアームと、
前記第1の記憶手段に設定された被加工物に関する諸データ、前記第2の記憶手段に設定された加工電極の芯ずれ補正測定に関する諸データを読取る読取手段と、
主軸に取付けられた基準測定子を用い、移動テーブルに設置された被加工物に対し、前記読取手段により読取った位置決めに関するデータに基づき、前記被加工物の位置決めを行ない座標位置を設定する被加工物位置決め手段と、
前記読取手段により読取った芯ずれ補正測定に関する諸データに基づき、主軸に取付けられた前記加工電極の基準位置を測定する芯ずれ量測定を行う電極測定手段と、
読取手段により読取った被加工物に関する諸データを基に被加工物の位置決めと、読取手段により読取った加工電極の芯ずれ補正測定に関する諸データを基に電極芯ずれ補正測定と、読取手段により読取った放電加工に関する諸データを基に電極交換指令、放電加工とを行う数値制御装置と、
を備え、被加工物が取付けられた被加工物取付治具、加工電極が取付けられた電極取付治具、基準測定子を収納ラックから交換して放電加工を行う放電加工装置。 - 被加工物の位置決めに関する諸データと放電加工に関する諸データ、加工電極に関する諸データが設定される記憶手段が装着され、被加工物を取付ける被加工物取付治具、加工電極を取付ける電極取付治具を収納する収納ラックと、
この収納ラック内に被加工物取付治具が取付けられているか否かをチェックし、収納されていないときは前記被加工物取付治具が収納されている位置まで収納ラックを駆動する駆動手段と、
前記収納ラックから前記被加工物取付治具を移動テーブルの所定位置に設置されたチャックに自動的に交換すると共に、前記収納ラックから前記電極取付治具を主軸へ交換するためのアームと、
記憶手段に設定された諸データを読取る読取手段と、
主軸に取付けられた基準測定子を用い、移動テーブルに設置された被加工物に対し、前記読取手段により読取った位置決めに関するデータに基づく前記被加工物の位置決めを行ない座標位置を設定する被加工物位置決め手段と、
前記読取手段により読取った芯ずれ補正測定に関する諸データに基づき、主軸に取付けられた前記加工電極の基準位置を測定する芯ずれ量測定を行う電極測定手段と、
前記読取手段により読取った被加工物に関する諸データを基に被加工物の位置決めと、加工電極の芯ずれ補正測定に関する諸データを基に電極芯ずれ補正測定と、放電加工に関する諸データを基に電極交換指令、放電加工とを行う数値制御装置と、
を備え、被加工物が取付けられた被加工物取付治具、加工電極が取付けられた電極取付治具、基準測定子を収納ラックから交換して放電加工を行う放電加工装置。 - 電極交換指令に基づく加工電極交換の際、前記加工電極が収納ラックに収納されているかをチェックし、チェックの結果、収納されていないときには、以降の加工電極の芯ずれ補正、放電加工をキャンセルし、その次の加工に必要な加工電極を交換する指令を数値制御装置に出力する指令出力手段を備えたことを特徴とする請求項1〜2何れかに記載の放電加工装置。
- 被加工物取付治具に取付けられた記憶手段に、該被加工物が加工済みか否かを示すデータを格納し、前記被加工物が加工済みの場合には、該被加工物の位置決めをキャンセルすることを特徴とする請求項1〜3何れかに記載の放電加工装置。
- 複数の被加工物を交換し位置決めすると共に複数の加工電極を交換し位置決めし、前記被加工物を前記加工電極を用いて放電加工する放電加工方法であって、
データ設定手段を用いて被加工物取付治具に取付けられる記憶手段に前記被加工物の位置決めに関する諸データと放電加工に関する諸データを設定し、自動電極・被加工物交換手段に前記記憶手段が取付けられた前記被加工物取付治具を収納する被加工物データ設定工程と、
電極取付治具に取付けられる記憶手段に前記加工電極に関する諸データを設定し、自動電極・被加工物交換手段に前記記憶手段が取付けられた前記電極取付治具を収納する電極データ設定工程と、
前記自動電極・被加工物交換手段から前記被加工物取付治具を交換する途中で前記被加工物取付治具に取付けられた前記記憶手段に記憶されている前記被加工物に関する諸データを読取る被加工物データ読取工程と、
前記自動電極・被加工物交換手段に前記被加工物取付治具が収納されているかをチェックし、収納されている時は前記被加工物データ読取工程に処理を移し、収納されていない時は収納ラックを次ステップに移して収納されているかどうかをチェックするチェック工程と、
読取った前記被加工物に関する諸データを被加工物位置決めデータ及び放電加工データとして数値制御装置に転送する被加工物データ転送工程と、
前記自動電極・被加工物交換手段から前記被加工物取付治具を移動テーブルの所定位置に設置されたチャックに自動的に交換し、基準測定子を主軸に交換して読取った被加工物位置決めデータに基づく前記被加工物の位置決めを行ない座標位置を設定する被加工物位置決め工程と、
前記自動電極・被加工物交換手段から前記電極取付治具を交換する途中で前記電極取付治具に取付けられた前記記憶手段に記憶されている前記加工電極に関する諸データを読取る電極データ読取工程と、
読取った前記加工電極に関する諸データを電極芯ずれデータとして前記数値制御装置に転送する電極データ転送工程と、
前記加工電極を交換し、読取った前記電極芯ずれデータに基づく前記加工電極の基準位置を測定する芯ずれ量測定を行う電極測定工程と、
この電極測定工程後に放電加工する放電加工工程と、
前記被加工物取付治具に取付けられている前記被加工物の加工が完了すると前記被加工物を前記自動電極・被加工物交換手段に収納する被加工物収納工程とからなり、
前記被加工物データ設定工程及び前記電極データ設定工程に基づき前記被加工物データ読取工程から前記被加工物収納工程までを順次行うと共に、被加工物が取付けられた被加工物取付治具、加工電極が取付けられた電極取付治具、基準測定子を交換して放電加工を行う放電加工方法。 - 複数の被加工物を交換し位置決めすると共に複数の加工電極を交換し位置決めし、前記被加工物を前記加工電極を用いて放電加工する放電加工方法であって、
データ設定手段を用いて被加工物取付治具に取付けられる記憶手段に前記被加工物の位置決めに関する諸データと前記加工電極に関する諸データと放電加工に関する諸データとを一つのまとまったものとして設定し、自動電極・被加工物交換手段に前記記憶手段が取付けられた前記被加工物取付治具を収納するデータ設定工程と、
前記自動電極・被加工物交換手段から前記被加工物取付治具を交換する途中で前記被加工物取付治具に取付けられた前記記憶手段に記憶されている前記加工電極及び前記被加工物に関する諸データを読取るデータ読取工程と、
前記自動電極・被加工物交換手段に前記被加工物取付治具が収納されているかをチェックし、収納されている時はデータ読取工程に処理を移し、収納されていない時は収納ラックを次ステップに移して収納されているかどうかをチェックするチェック工程と、
読取った前記加工電極及び前記被加工物に関する諸データを電極芯ずれデータ及び被加工物位置決めデータ及び放電加工データとして数値制御装置に転送するデータ転送工程と、
前記自動電極・被加工物交換手段から前記被加工物取付治具を移動テーブルの所定位置に設置されたチャックに自動的に交換し、基準測定子を主軸に交換して読取った被加工物位置決めデータに基づく前記被加工物の位置決めを行ない座標位置を設定する被加工物位置決め工程と、
前記加工電極を交換し、読取った前記電極芯ずれデータに基づく前記加工電極の基準位置を測定する芯ずれ量測定を行う電極測定工程と、
この電極測定工程後に放電加工する放電加工工程と、
前記被加工物取付治具に取付けられている前記被加工物の加工が完了すると前記被加工物を前記自動電極・被加工物交換手段に収納する被加工物収納工程とからなり、
前記データ設定工程に基づき前記データ読取工程から前記被加工物収納工程までを順次行なうと共に、被加工物が取付けられた被加工物取付治具、加工電極が取付けられた電極取付治具、基準測定子を交換して放電加工を行う放電加工方法。 - 加工電極交換の時、対象の加工電極が収納ラックに収納されていない場合は前記加工電極の基準位置を測定する芯ずれ量測定と放電加工をキャンセルし、その次の加工に必要な加工電極を交換する指令を数値制御装置に出力する指令出力工程を備えたことを特徴とする請求項6に記載の放電加工方法。
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