JPH11347849A - 放電加工装置及び放電加工方法 - Google Patents

放電加工装置及び放電加工方法

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JPH11347849A
JPH11347849A JP11148471A JP14847199A JPH11347849A JP H11347849 A JPH11347849 A JP H11347849A JP 11148471 A JP11148471 A JP 11148471A JP 14847199 A JP14847199 A JP 14847199A JP H11347849 A JPH11347849 A JP H11347849A
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の被加工物を交換し複数の加工電極を用
いて被加工物の位置決めから電極芯ずれ測定を介して放
電加工までを高能率、高精度に行なうこと。 【構成】 放電加工装置の自動運転方法は、被加工物取
付治具の記憶手段にデータを設定し収納する工程、電極
取付治具の記憶手段にデータを設定し収納する工程、被
加工物取付治具が収納されているかどうかをチェックす
る工程、被加工物取付治具交換途中でデータを読取る工
程、読取った被加工物に関するデータを数値制御装置に
転送する工程、被加工物取付治具を所定の位置に取付け
位置決め操作を行なう工程、電極取付治具交換途中でデ
ータを読取る工程、読取った加工電極に関するデータを
数値制御装置に転送する工程、加工電極の芯ずれ補正測
定を行なう工程、電極芯ずれ補正測定直後に放電加工す
る工程、被加工物の全ての加工が終了すると自動電極・
被加工物交換手段に収納する工程とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の被加工物を
交換して複数の加工電極を用いて自動的に放電加工を行
う放電加工装置及び放電加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、放電加工装置に関連する先行技術
文献としては、特開平3−178731号公報にて開示
されたものが知られている。図22は、従来の放電加工
装置を示す全体構成図である。図22において、1は放
電加工用の加工電極、2は加工対象物である被加工物、
3は加工槽、4は加工槽3内に貯溜されている絶縁油な
どの加工液、5は加工電極1と被加工物2との間に加工
電圧を供給するパルス電流発生装置、8aは主軸15を
Z軸方向に移動させるボールネジ、8cは被加工物2を
X軸方向に移動させるボールネジ、9aはZ軸方向のボ
ールネジ8aを回転駆動させるサーボモータ、9bはY
軸方向のボールネジ(図略)を回転駆動させるサーボモ
ータ、9cはX軸方向のボールネジ8cを回転駆動させ
るサーボモータ、10は各サーボモータ9a,9b,9
cの駆動を加工プログラムに応じて適宜制御する数値制
御装置、11は放電加工装置の上部に位置するヘッド、
12はヘッド11を固定し支持している枠材であるコラ
ム、13は放電加工装置の基台であるベッド、14bは
被加工物2を加工槽3と共にY軸方向に移動させる移動
テーブル、14cは被加工物2を加工槽3と共にX軸方
向に移動させる移動テーブル、15は加工電極1をZ軸
方向に動かす主軸、16は主軸に装着されている加工電
極1を自動交換するための電極交換装置、17は電極交
換動作時などに加工電極1などを掴むアーム、18は加
工電極1などの各種工具が収納可能なマガジンラック、
90はマガジンラック18に収納されている基準測定
子、95は三次元測定機などで使用される測定プローブ
96を加工液4から保護するプローブカバーである。
【0003】次に従来技術の動作について説明する。こ
こでは複数本の加工電極1を交換し、その加工電極1の
基準を測定プローブ96により測定し、放電加工する加
工方法について説明する。
【0004】被加工物2の所定の位置に放電加工するた
めには、予め被加工物2の基準位置を測定しておく必要
がある。図25は、数値制御装置10に入力する被加工
物2を位置決めするためのデータ例を示す被加工物用デ
ータ入力図である。前述したデータ入力の状態を示した
図5及び図25において、変数H610は被加工物2の
上面を測定するための位置決め開始位置A1からのX距
離140、変数H620は被加工物2の上面を測定する
ための位置決め開始位置A1からのY距離141、変数
H615は位置決め開始位置A1から側面測定位置まで
のX距離142、変数H625は位置決め開始位置A1
から側面測定位置までのY距離143、変数H601は
側面測定における被加工物2上面からのZ距離144、
変数H247は位置決めパターン、変数H463は位置
決め速度である。被加工物2の位置決め測定を実施する
にあたり、数値制御装置10上で図25に示されている
ような変数に必要なデータを入力する。ここの説明で
は、被加工物2の中心位置を測定するため柱中心位置決
めに必要なデータとして図25に示すように値を入力す
る。
【0005】図23は、被加工物測定工程を示す要部工
程図である。図22及び図23において、数値制御装置
10からの指令により基準測定子90をヘッド11に取
付け、この基準測定子90を測定プローブ96上のポイ
ントに移動させる。Y軸方向の移動テーブル14bには
ボールネジ(図略)を介してY軸用のサーボモータ9b
が接続されており、X軸方向の移動テーブル14cには
ボールネジ8cを介してX軸用のサーボモータ9cが接
続され、主軸15にはボールネジ8aを介してZ軸用の
サーボモータ9aが接続されている。数値制御装置10
からの指令に応じて主軸15を上下方向(Z軸方向)
に、移動テーブル14b,14cを前後左右方向(Y軸
方向、X軸方向)に移動させることによって測定プロー
ブ96と柱中心位置決めを行って基準位置を設定する
(図23(a)参照)。次に、数値制御装置10からの
指令に応じて主軸15を上下方向に、移動テーブル14
b,14cを前後左右に移動させることによって被加工
物2上の位置決め開始位置に移動させる。その後、被加
工物2の柱中心位置決めを行なう。位置決め測定により
求められた基準位置をワーク座標W1系として記憶す
る。このようにして測定プローブ96と被加工物2との
相対距離を求める。数値制御装置10からの指令による
位置決め測定について説明したが、手元操作箱(図略)
を用いた手動による位置決めでもよい(図23(b)参
照)。
【0006】また、自動的に複数の加工電極1を交換し
ながら連続的に放電加工するためには、放電加工する直
前に加工電極1の基準位置を測定する必要がある。図2
6は、数値制御装置10に入力する加工電極1の基準と
なる位置を測定するためのデータ例を示す加工電極用デ
ータ入力図である。図26において、変数H110は加
工電極1の底面を測定するための位置決め開始位置B1
からのX距離150、変数H120は加工電極1の底面
を測定するための位置決め開始位置B1からのY距離1
51、変数H111は位置決め開始位置B1から側面測
定位置までのX距離152、変数H121は位置決め開
始位置B1から側面測定位置までのY距離153、変数
H101は側面測定における加工電極1の底面からのZ
距離154、変数H106は電極長さ155、変数H2
47は位置決めパターン、変数H445は位置決め速度
である。加工電極1の電極芯ずれ補正測定を実施するに
あたり、数値制御装置10上で図26に示されているよ
うな変数に必要なデータを入力する。ここの説明では、
加工電極1の中心位置を測定するため柱中心位置決めに
必要なデータとして図26に示すように値を入力する。
このデータ入力において、シーケンス番号はマガジンラ
ックの番号を意味するものである。
【0007】それから、放電加工に必要なデータも入力
する必要がある。図27は、数値制御装置10に入力す
る放電加工するためのデータ例を示す放電加工用データ
入力図である。図27において、変数H01と変数H1
6と変数H31は、前記記憶したワーク座標基準位置か
らのそれぞれ第1の加工位置を示すXとYピッチ距離と
加工深さ、同じように変数H02と変数H17と変数H
32は、第2のXとYピッチ距離と加工深さである。変
数H201と変数H251と変数H271は、それぞれ
第1の加工位置における荒・仕上1加工用の加工電極1
の番号と仕上2・仕上3加工用の加工電極1の番号と加
工条件番号、同じように変数H202と変数H252と
変数H272は、それぞれ第2の加工位置における荒・
仕上1加工用の加工電極1の番号と仕上2・仕上3加工
用の加工電極1の番号と加工条件番号である。加工条件
番号の中には、加工電極1の片側縮小代と仕上面粗さに
対応した電気条件のEパックと側面方向の残し代と底面
方向の残し代が記述されている。変数H501は、ワー
ク座標系番号のW1を示し、前記のどのピッチ距離デー
タを使用するか設定するものであり、同じようにH50
2は、ワーク座標系番号のW2を示し、前記のどのピッ
チ距離データを使用するか設定するものである。
【0008】図24は、放電加工方法の工程を示す要部
工程図であり、図22及び図24において、数値制御装
置10からの指令に応じて放電加工に使用する1本目の
加工電極1である電極番号T21を主軸15に装着し、
測定プローブ96上の決められたポイントに移動する。
図26に示すシーケンス番号N21のデータを用いて数
値制御装置10からの指令に応じて主軸15を上下方向
に、移動テーブル14b,14cを前後左右に移動させ
ることによって測定プローブ96と柱中心位置決めを行
ない、電極基準位置を求める。この動作を電極芯ずれ補
正測定と呼ぶ(図24(a)参照)。次に、図27に示
す変数H01と変数H16の加工位置に移動する。図2
7に示す加工条件番号の変数H271のデータで被加工
物2を放電加工する。加工電極1と被加工物2との間に
パルス電流発生装置5からパルス電流を通電する。この
通電により加工電極1と被加工物2との間隙に断続的な
放電が発生し、被加工物2に放電による加工が施される
(図24(b)参照)。1本目の加工電極1による放電
加工が終了すると2本目の加工電極1である電極番号T
22を主軸に装着し、測定プローブ96上の決められた
ポイントに移動する。図26に示すシーケンス番号N2
2のデータを用いて数値制御装置10からの指令に応じ
て電極芯ずれ補正を実施する(図24(c)参照)。次
に、図27に示す変数H02と変数H17の加工位置に
移動し、図27に示す加工条件番号の変数H272のデ
ータで被加工物2を放電加工する(図24(d)参
照)。
【0009】このように、各放電加工の間に芯ずれ補正
を自動的に実施し、放電加工することに特徴があり、複
数の加工電極1を使用する際の電極芯ずれ補正を取る前
段取り作業時間を省略することが可能になった。測定プ
ローブ96は、加工電極1との接触を電気的に検出する
のではなく、タッチ式のためゴミやホコリ又は放電加工
による油煙等の影響を受けることがない。各加工の間に
芯ずれ補正を実施しても接触位置検出精度が1/100
mm以下に抑えることができ、精度的な不具合はない。
また、上記従来例では、電極芯ずれ補正による位置決め
方法を単純に加工電極1の中心振分けで説明したが、異
形状の加工電極1の場合でもその位置決めパターンは任
意に作成でき、中心振分け以外の方法でもなんら不具合
はない。
【0010】このような加工方法は、高精度でかつ自動
化が実現でき、予め複数の電極に対して芯ずれ補正する
といった段取り作業を省くことができるため、段取り時
間の短縮ができる。
【0011】ここで、特開平1−146638号公報に
は、工作機械の工具に読み書き可能なメモリを内蔵し、
予めその工具の径や長さの補正量、使用時間又は使用回
数、寿命時間又は寿命回数等の情報を記憶して、工具寿
命の自動管理を行なえるようにすることが開示されてい
る。しかし、工具の芯ずれ補正の自動化は図られておら
ず、依然として工具の芯ずれ補正などの段取りに多大の
時間を費やしているいるのが実情である。
【0012】また、特開平4−201124号公報に
は、上述のような不具合を解決することのできる放電加
工電極及びその装置が開示されている。この放電加工装
置の全体構成図を図28に示す。なお、前述の従来装置
と同様の構成または相当部分からなるものについては同
一符号及び同一記号を付して示す。図28において、1
00は予め電極番号や基準からの芯ずれ量や加工プログ
ラム等の電極情報を記録することができるメモリタグで
ありシャンク20の外周面の一側に装着される。123
はメモリタグ100から電極情報を読込み可能な位置に
配置された電極情報リード/ライト手段である。これ
は、固有の電極番号や電極芯ずれ量や加工プログラム等
の電極情報が予め記録されたメモリタグ100を有する
複数の加工電極1をマガジンラック18に収納してお
き、このマガジンラック18から所望の加工電極番号を
読みながら加工電極1を取出して電極芯ずれ補正を読込
んで電極芯ずれ補正を行ない、その後、加工プログラム
を読込んでその加工プラグラムに基づいて放電加工する
ようにしたものである。
【0013】このものでは、放電加工機上で電極芯ずれ
測定工程が不要となり、放電加工機の稼働時間が大幅に
向上すると共に加工電極の芯ずれ補正の自動化が可能に
なる。また、電極の記録手段には加工プログラムが格納
されているのでその分だけ数値制御装置のメモリ容量を
小さくできると共にマガジンラックから外した加工電極
の情報管理が容易となる特徴がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の放電加工装置及
び放電加工方法は、上述したように構成されているの
で、加工電極1を電極交換装置16に収納忘れがある場
合は自動運転中にプログラムストップしてしまう。更
に、加工電極1が電極交換装置16に収納された状態で
あっても、数値制御装置10に多数本用意されている加
工電極1に関する諸データの入力忘れが1本でもあると
自動運転中にプログラムストップしてしまう。これらの
単純なミスを犯し易く、再自動運転するためには、プロ
グラムを追加修正し最初からスタートしなければならな
いという不具合があった。また、加工電極1に関する諸
データと放電加工に関する諸データを数値制御装置10
に入力するまでは加工プログラムをスタートすることが
できないという不具合もあった。
【0015】また、特開平4−201124号公報に開
示された放電加工用電極及びその装置の全体構成図であ
る図28に示す放電加工装置では、加工電極1を電極交
換装置16に収納忘れがある場合は自動運転中にプログ
ラムストップしてしまうというのを除いて前述したよう
な不具合はないが、放電加工機上での電極芯ずれ補正測
定工程を不要にしているため電極交換装置16の交換に
よる繰返し誤差までは補正できず、高精度に加工すると
いう点では劣るという不具合がある。電極芯ずれ補正の
測定は、外段取りとして行なう必要がある。また、段取
りから放電加工までを考えた場合、被加工物2の基準位
置測定や加工電極1の芯ずれ補正測定や放電加工などを
含めた一連の自動化でないことから作業者にとっては高
能率とはいえない。
【0016】また、被加工物2が複数個存在し、複数個
の加工電極1を重複して放電加工する場合、電極に加工
プログラムを付随させると被加工物2毎の加工位置に関
する加工プログラムの記録などが複雑になってしまうと
いう不具合が発生する。さらに、荒加工用と仕上加工用
の加工電極1の縮小代が同一の時、仕上加工用の加工電
極1の荒加工への有効活用をしようとした時に複雑に記
述して加工プログラムを作成する必要があり、メモリタ
グ100等の記憶装置の記憶容量に制限があると記憶で
きない可能性が発生する。
【0017】最終的に所定のものに形成するということ
と、複数個の被加工物2を自動交換するということを考
えると、加工プログラムは、加工電極に付随させるので
はなく、被加工物の加工される箇所に付随させるように
した方がすっきりし、管理の点から考えると都合がよ
い。
【0018】そこで、この発明は、かかる不具合を解決
するためになされたもので、被加工物2の位置決めから
加工電極1の芯ずれ補正測定を介して放電加工するまで
の自動化を高能率でかつ高精度にすると共に、簡単に加
工プログラムが作成可能な放電加工装置及び放電加工方
法の提供を課題としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる放電加
工装置は、データ設定手段を用いて被加工物取付治具に
取付けられる記憶手段に前記被加工物の位置決めに関す
る諸データと放電加工に関する諸データを設定し自動電
極・被加工物交換手段に収納する被加工物データ設定手
段と、電極取付治具に取付けられる記憶手段に前記加工
電極に関する諸データを設定し前記自動電極・被加工物
交換手段に収納する電極データ設定手段と、 前記自動
電極・被加工物交換手段から前記被加工物取付治具を交
換する途中で前記被加工物取付治具に取付けられた前記
記憶手段に記憶されている前記被加工物に関する諸デー
タを読取る被加工物データ読取手段と、前記自動電極・
被加工物交換手段に前記被加工物取付治具が収納されて
いるかをチェックし、収納されている時は被加工物デー
タ読取工程に処理を移し、収納されていない時は収納ラ
ックを次ステップに移して収納されているかどうかをチ
ェックするチェック手段と、読取った前記被加工物に関
する諸データを被加工物位置決めデータ及び放電加工デ
ータとして数値制御装置に転送する被加工物データ転送
手段と、前記自動電極・被加工物交換手段から前記被加
工物取付治具を移動テーブルの所定位置に設置されたチ
ャックに自動的に交換し、前記被加工物の位置決め操作
を実施していない時に基準測定子を主軸に交換して前記
被加工物の位置決めを行う被加工物位置決め手段と、前
記自動電極・被加工物交換手段から前記電極取付治具を
交換する途中で前記電極取付治具に取付けられた前記記
憶手段に記憶されている前記加工電極に関する諸データ
を読取る電極データ読取手段と、読取った前記加工電極
に関する諸データを電極芯ずれデータとして前記数値制
御装置に転送する電極データ転送手段と、前記加工電極
を交換し、前記加工電極の基準位置を測定する位置決め
操作を実施していない時に前記加工電極の基準位置を測
定する芯ずれ量測定を行う電極測定手段と、芯ずれ量測
定を行なう電極測定工程の直後に放電加工する放電加工
手段と、前記被加工物取付治具に取付けられている前記
被加工物の加工が完了すると前記被加工物を前記自動電
極・被加工物交換手段に収納する被加工物収納手段とを
具備するものである。
【0020】請求項2にかかる放電加工方法は、データ
設定手段を用いて被加工物取付治具に取付けられる記憶
手段に前記被加工物の位置決めに関する諸データと放電
加工に関する諸データを設定し自動電極・被加工物交換
手段に収納する被加工物データ設定工程と、電極取付治
具に取付けられる記憶手段に前記加工電極に関する諸デ
ータを設定し前記自動電極・被加工物交換手段に収納す
る電極データ設定工程と、前記自動電極・被加工物交換
手段から前記被加工物取付治具を交換する途中で前記被
加工物取付治具に取付けられた前記記憶手段に記憶され
ている前記被加工物に関する諸データを読取る被加工物
データ読取工程と、前記自動電極・被加工物交換手段に
前記被加工物取付治具が収納されているかをチェック
し、収納されている時は前記被加工物データ読取工程に
処理を移し、収納されていない時は収納ラックを次ステ
ップに移して収納されているかどうかをチェックするチ
ェック工程と、読取った前記被加工物に関する諸データ
を被加工物位置決めデータ及び放電加工データとして数
値制御装置に転送する被加工物データ転送工程と、前記
自動電極・被加工物交換手段から前記被加工物取付治具
を移動テーブルの所定位置に設置されたチャックに自動
的に交換し、前記被加工物の位置決め操作を実施してい
ない時に基準測定子を主軸に交換して前記被加工物の位
置決めを行う被加工物位置決め工程と、前記自動電極・
被加工物交換手段から前記電極取付治具を交換する途中
で前記電極取付治具に取付けられた前記記憶手段に記憶
されている前記加工電極に関する諸データを読取る電極
データ読取工程と、読取った前記加工電極に関する諸デ
ータを電極芯ずれデータとして前記数値制御装置に転送
する電極データ転送工程と、前記加工電極を交換し、前
記加工電極の基準位置を測定する位置決め操作を実施し
ていない時に前記加工電極の基準位置を測定する芯ずれ
量測定を行う電極測定工程と、芯ずれ量測定を行なう前
記電極測定工程の直後に放電加工する放電加工工程と、
前記被加工物取付治具に取付けられている前記被加工物
の加工が完了すると前記被加工物を前記自動電極・被加
工物交換手段に収納する被加工物収納工程とからなるも
のである。
【0021】請求項3にかかる放電加工装置は、データ
設定手段を用いて被加工物取付治具に取付けられる記憶
手段に前記被加工物の位置決めに関する諸データと前記
加工電極に関する諸データと放電加工に関する諸データ
とを一つのまとまったものとして設定し自動電極・被加
工物交換手段に収納するデータ設定手段と、前記自動電
極・被加工物交換手段から前記被加工物取付治具を交換
する途中で前記被加工物取付治具に取付けられた前記記
憶手段に記憶されている前記加工電極及び前記被加工物
に関する諸データを読取るデータ読取手段と、前記自動
電極・被加工物交換手段に前記被加工物取付治具が収納
されているかをチェックし、収納されている時はデータ
読取工程に処理を移し、収納されていない時は収納ラッ
クを次ステップに移して収納されているかどうかをチェ
ックするチェック手段と、読取った前記加工電極及び前
記被加工物に関する諸データを電極芯ずれデータ及び被
加工物位置決めデータ及び放電加工データとして数値制
御装置に転送するデータ転送手段と、前記自動電極・被
加工物交換手段から前記被加工物取付治具を移動テーブ
ルの所定位置に設置されたチャックに自動的に交換し、
前記被加工物の位置決め操作を実施していない時に基準
測定子を主軸に交換して前記被加工物の位置決めを行う
被加工物位置決め手段と、前記加工電極を交換し、前記
加工電極の基準位置を測定する位置決め操作を実施して
いない時に前記加工電極の基準位置を測定する芯ずれ量
測定を行う電極測定手段と、芯ずれ量測定を行なう電極
測定工程の直後に放電加工する放電加工手段と、前記被
加工物取付治具に取付けられている前記被加工物の加工
が完了すると前記自動電極・被加工物交換手段に収納す
る被加工物収納手段とを具備するものである。
【0022】請求項4にかかる放電加工方法は、データ
設定手段を用いて被加工物取付治具に取付けられる記憶
手段に前記被加工物の位置決めに関する諸データと前記
加工電極に関する諸データと放電加工に関する諸データ
とを一つのまとまったものとして設定し自動電極・被加
工物交換手段に収納するデータ設定工程と、前記自動電
極・被加工物交換手段から前記被加工物取付治具を交換
する途中で前記被加工物取付治具に取付けられた前記記
憶手段に記憶されている前記加工電極及び前記被加工物
に関する諸データを読取るデータ読取工程と、前記自動
電極・被加工物交換手段に前記被加工物取付治具が収納
されているかをチェックし、収納されている時は前記デ
ータ読取工程に処理を移し、収納されていない時は収納
ラックを次ステップに移して収納されているかどうかを
チェックするチェック工程と、読取った前記加工電極及
び前記被加工物に関する諸データを電極芯ずれデータ及
び被加工物位置決めデータ及び放電加工データとして数
値制御装置に転送するデータ転送工程と、前記自動電極
・被加工物交換手段から前記被加工物取付治具を移動テ
ーブルの所定位置に設置されたチャックに自動的に交換
し、前記被加工物の位置決め操作を実施していない時に
基準測定子を主軸に交換して前記被加工物の位置決めを
行う被加工物位置決め工程と、前記加工電極を交換し、
前記加工電極の基準位置を測定する位置決め操作を実施
していない時に前記加工電極の基準位置を測定する芯ず
れ量測定を行う電極測定工程と、芯ずれ量測定を行なう
前記電極測定工程の直後に放電加工する放電加工工程
と、前記被加工物取付治具に取付けられている前記被加
工物の加工が完了すると前記自動電極・被加工物交換手
段に収納する被加工物収納工程とからなるものである。
【0023】請求項5かかる放電加工装置は、データ設
定手段を用いて被加工物取付治具に取付けられる記憶手
段に前記被加工物の位置決めに関する諸データと前記加
工電極に関する諸データと放電加工に関する諸データと
を一つのまとまったものとして設定し自動電極・被加工
物交換手段に収納するデータ設定手段と、前記自動電極
・被加工物交換手段から前記被加工物取付治具を交換す
る途中で前記被加工物取付治具に取付けられた前記記憶
手段に記憶されている前記加工電極及び前記被加工物に
関する諸データを読取るデータ読取手段と、前記自動電
極・被加工物交換手段に前記被加工物取付治具が収納さ
れているかをチェックし、収納されている時はデータ読
取工程に処理を移し、収納されていない時は収納ラック
を次ステップに移して収納されているかどうかをチェッ
クするチェック手段と、読取った前記加工電極及び前記
被加工物に関する諸データを電極芯ずれデータ及び被加
工物位置決めデータ及び放電加工データとして数値制御
装置に転送するデータ転送工程と、前記自動電極・被加
工物交換手段から前記被加工物取付治具を移動テーブル
の所定位置に設置されたチャックに自動的に交換し、前
記被加工物の位置決め操作を実施していない時に基準測
定子を主軸に交換して前記被加工物の位置決めを行う被
加工物位置決め手段と、前記加工電極交換の時、前記加
工電極が前記自動電極・被加工物交換手段に収納されて
いない場合は前記加工電極の基準位置を測定する芯ずれ
量測定と放電加工をキャンセルする指令を前記数値制御
装置に出力する指令出力手段と、前記加工電極を交換
し、前記加工電極の基準位置を測定する位置決め操作を
実施していない時に前記加工電極の基準位置を測定する
芯ずれ量測定を行う電極測定手段と、芯ずれ量測定を行
なう電極測定工程の直後に放電加工する放電加工手段
と、前記被加工物取付治具に取付けられている前記被加
工物の加工が完了すると前記自動電極・被加工物交換手
段に収納する被加工物収納手段とを具備するものであ
る。
【0024】請求項6にかかる放電加工方法は、データ
設定手段を用いて被加工物取付治具に取付けられる記憶
手段に前記被加工物の位置決めに関する諸データと前記
加工電極に関する諸データと放電加工に関する諸データ
とを一つのまとまったものとして設定し自動電極・被加
工物交換手段に収納するデータ設定工程と、前記自動電
極・被加工物交換手段から前記被加工物取付治具を交換
する途中で前記被加工物取付治具に取付けられた前記記
憶手段に記憶されている前記加工電極及び前記被加工物
に関する諸データを読取るデータ読取工程と、前記自動
電極・被加工物交換手段に前記被加工物取付治具が収納
されているかをチェックし、収納されている時は前記デ
ータ読取工程に処理を移し、収納されていない時は収納
ラックを次ステップに移して収納されているかどうかを
チェックするチェック工程と、読取った前記加工電極及
び前記被加工物に関する諸データを電極芯ずれデータ及
び被加工物位置決めデータ及び放電加工データとして数
値制御装置に転送するデータ転送工程と、前記自動電極
・被加工物交換手段から前記被加工物取付治具を移動テ
ーブルの所定位置に設置されたチャックに自動的に交換
し、前記被加工物の位置決め操作を実施していない時に
基準測定子を主軸に交換して前記被加工物の位置決めを
行う被加工物位置決め工程と、前記加工電極交換の時、
前記加工電極が前記自動電極・被加工物交換手段に収納
されていない場合は前記加工電極の基準位置を測定する
芯ずれ量測定と放電加工をキャンセルする指令を前記数
値制御装置に出力する指令出力工程と、前記加工電極を
交換し、前記加工電極の基準位置を測定する位置決め操
作を実施していない時に前記加工電極の基準位置を測定
する芯ずれ量測定を行う電極測定工程と、芯ずれ量測定
を行なう前記電極測定工程の直後に放電加工する放電加
工工程と、前記被加工物取付治具に取付けられている前
記被加工物の加工が完了すると前記自動電極・被加工物
交換手段に収納する被加工物収納工程とからなるもので
ある。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例に
基づいて説明する。 〈第1実施例〉図1は本発明の第1実施例にかかる放電
加工装置及び放電加工方法における放電加工装置を示す
全体構成図である。なお、本実施例は前述の従来装置と
同様の構成または相当部分からなるものについては同一
符号及び同一記号を付してその詳細な説明を省略する。
図1において、131は被加工物2の位置決めに関する
諸データと加工電極1に関する諸データと放電加工に関
する諸データを設定するデータ設定手段であり、ここで
の記憶手段であるメモリタグ100に記録される。13
0はアーム17とマガジンラック18と駆動部122で
構成され、被加工物取付治具132及び電極取付治具1
34が収納されているかどうかを判断手段120で判断
し、交換できる位置までマガジンラック18及びアーム
17を駆動させるようになっている自動電極・被加工物
交換手段(AWC)、ここでの読取手段(電極情報リー
ド/ライト手段)123はメモリタグ100に記録され
た情報を読取るものである。数値制御装置(NC)10
には読取手段123から転送された前記データを基に被
加工物2の位置決めと加工電極1の交換と電極芯ずれ補
正測定と加工する動作の基本的なプログラムが格納され
ている。また、以下の説明では、被加工物2を加工槽3
と共にY軸方向に移動させる移動テーブル14b及び被
加工物2を加工槽3と共にX軸方向に移動させる移動テ
ーブル14cは移動テーブル14とする。
【0026】次に、本発明の第1実施例にかかる放電加
工装置の自動運転方法の手順を図2のフローチャートに
基づき、図3の放電加工の工程を示す要部工程図、図4
及び図5を参照して説明する。まず最初にデータ設定手
段131で次に示すようなデータを入力する。 (1)被加工物2の位置決めと放電加工に関するデータ (2)加工電極1の芯ずれ補正測定に関するデータ この入力するデータの形式は、変数の形式及びマンマシ
ンインタフェースの形で入力するようになっている。具
体的には、図14、図15、図16及び図17を参照し
て後述する。この入力された加工電極1の芯ずれ補正測
定に関するデータを、加工電極1が取付けられた電極取
付治具134の外周面の一面に装着されたメモリタグ1
00に記録し、また、入力された被加工物2の位置決め
と放電加工に関するデータを被加工物2が取付けられた
被加工物取付治具132の外周面の一面に装着されたメ
モリタグ100に記録し、これらの電極取付治具134
と被加工物取付治具132とを自動電極・被加工物交換
手段130のマガジンラック18の対応する各収納部に
挿入する(ステップS1)。
【0027】自動電極・被加工物交換手段130が起動
すると、マガジンラック18は駆動部122により開始
位置に駆動するようになっており、判断手段120によ
り被加工物取付治具132が収納されている位置までマ
ガジンラック18が駆動するようになっている(ステッ
プS2,S3,S4)。マガジンラック18が被加工物
取付治具132の収納されている位置で停止すると、判
断手段120は数値制御装置10に収納部番号を指令
し、その情報に基づいてアーム17が駆動するようにな
っている。アーム17により被加工物取付治具132を
放電加工装置の移動テーブル14上に取付けられたチャ
ック133へ交換する途中、読取手段123が被加工物
取付治具132のメモリタグ100に格納されたデータ
を読取り、数値制御装置10へ変数の形式で被加工物位
置決め及び放電加工データを転送する(ステップS
5)。このデータは数値制御装置10の所定メモリ領域
に格納されるようになっている(図4の加工データ呼出
140)。その後、数値制御装置10は被加工物取付治
具132をチャック133に移動するようサーボモータ
9a,9b,9cに指令し、移動テーブル14をチャッ
ク133に移動させクランプする(ステップS6)。
【0028】ここで、読取手段123から転送された被
加工物位置決め及び放電加工データを受け取った後の数
値制御装置10について簡単に説明する。図4は数値制
御装置10に格納されている被加工物の位置決めと電極
交換と電極芯ずれ補正測定と放電加工する動作の基本的
なプログラムの構成を示すものであり、本実施例の処理
の流れを示すブロック図である。ここでの基本的なプロ
グラムは次に示す仕様を満たす構成になっている。 被加工物に対する加工ピッチ個数・・・12個 加工条件列 ・・・4種類(荒、中、仕上1、仕上2) 位置決めパターン ・・・6種類(柱中心、穴中心、コーナ) 芯ずれ補正パターン ・・・5種類(柱中心、コーナ)
【0029】図4において、基本プログラムは大きく分
けて、被加工物2の位置決めプログラムと放電加工プロ
グラムの2構成になっている。150は位置決め動作を
行なうプログラムであり、位置決めデータ呼出149に
よりメモリに格納された位置決めに関する変数データを
呼出位置決めプログラムとする位置決めプログラム、1
52は加工データ呼出151によりメモリに格納された
放電加工に関する変数データを呼出し、電極交換指令を
行なう電極交換指令、154は電極芯ずれデータ呼出1
53によりメモリに格納された電極芯ずれ補正に関する
変数データを呼び出し、芯ずれ補正測定プログラムとす
る電極芯ずれプログラム、156は加工データ呼出15
5によりメモリに格納された加工データに関する変数デ
ータを呼び出し加工条件番号を選定する加工条件番号呼
出であり、この番号の中には仕上面粗さと電極縮小代に
対する電気条件と底面方向と側面方向の残し代のデータ
が格納されている。157は条件番号呼出156と加工
深さ等のデータとから実際に放電加工するためのプログ
ラムとする加工プログラムである。この基本プログラム
は、荒、中、仕上1、仕上2の順で動作するように構成
されており、前述した被加工物の位置決め、電極芯ずれ
補正測定、放電加工のプログラムは、荒加工141、中
加工142、仕1加工143、仕2加工144のプログ
ラムブロックの中で動作するようになっている。
【0030】数値制御装置10は被加工物2の位置決め
を行なう測定子である基準測定子90が収納されている
収納番号(通常はT10という収納番号になっている)
を指令し、既に、基準測定子90が主軸に取付いている
時は交換指令をしない(ステップS7)。基準測定子9
0を自動電極・被加工物交換手段130により主軸15
に取付け(ステップS8)、測定プローブ96上の設定
された位置、即ち、図5中のB1のポイントに基準測定
子90先端が位置するよう移動し、柱中心位置決めを行
ない基準位置を設定する(ステップS9)(図3(b)
参照)。
【0031】被加工物2の位置決めをする場合、図5に
示す設定された被加工物取付治具132上の位置A1,
A2,A3,A4,A5のいずれかとメモリに格納され
た被加工物2の位置決めに関するデータの被加工物2の
板厚データとから数値制御装置10によって位置決め開
始位置を求める。例えば、位置決め開始場所をA1と指
定した場合、図5中のB2のポイントに基準測定子90
先端が位置するよう移動し、その位置から位置決め操作
を行なう(ステップS10)(図11(c)参照)。こ
のようにして、プローブカバー95に固定されている測
定プローブ96との相対距離が求められる。前述した位
置決め開始場所は、図13中に示す被加工物取付治具1
32の4コーナ部と中心部をそれぞれA1,A2,A
3,A4,A5の番号で予め座標位置を記憶しておく。
【0032】また、前述した位置決め操作には、四角形
状の各コーナ基準位置を設定するコーナ位置決めと中心
となる基準位置を設定する柱中心位置決めと穴中心位置
決め等の6種類が用意されており、位置決め開始位置が
5通りあることから30パターンの位置決めが用意され
ていることになる。前述した位置決め開始場所は、A
1,A2,A3,A4,A5の5種類で説明したが、被
加工物2を取付ける被加工物取付治具132の種類が異
なると前述した各位置決め開始場所が異なるようになる
ため、治具番号と前述したA1,A2,A3,A4,A
5で区別するか、あるいは、番号をA11という様に多
数持つことは容易に考えられる。
【0033】被加工物2の位置決めが終了すると必要な
加工電極が収納している収納番号を数値制御装置10が
指令すると、マガジンラック18は駆動部122により
電極収納番号位置にまで駆動し停止する。アーム17に
より電極取付治具134を放電加工装置の主軸15へ交
換する途中、読取手段123が電極取付治具134のメ
モリタグ100に格納されたデータを読取り、数値制御
装置10へ変数の形式で電極芯ずれデータを転送する。
このデータは数値制御装置10の所定メモリ領域に格納
されるようになっている(図4の加工データ呼出14
0)。その後、数値制御装置10は電極取付治具134
を主軸15に移動するようサーボモータ9a,9b,9
cに指令し、移動テーブル14を主軸15に移動させク
ランプする(ステップS11,S12)。加工電極1の
交換後、測定プローブ96上の設定された位置、即ち、
図5中のB1のポイントに荒加工用の電極の先端が位置
するよう移動し、電極芯ずれ測定を行ない電極基準位置
を求め、電極芯ずれ量を求め、数値制御装置10に格納
する(ステップS14)(図3(d)参照)。また、前
述した電極芯ずれ補正測定の操作には、四角形状の各コ
ーナ基準位置からの補正量を測定する2面測定、電極中
心位置からの補正量を測定する柱中心測定及び穴中心測
定等の6種類が用意されている。
【0034】電極芯ずれ補正測定が終了すると数値制御
装置10は、荒加工電極が加工位置に移動するようサー
ボモータ9a,9b,9cに指令を送り、荒加工用電極
を加工位置に移動させる。放電加工は図4中の156で
呼び出された加工条件番号で指定された電気条件と追込
み量を持って放電加工する(ステップS15)(図3
(e)参照)。
【0035】荒加工が終了すると、図4に示すように数
値制御装置10は荒加工141で同様の荒加工があるか
どうか12加工ピッチ分サーチするようになっている。
その後に中加工142ブロックに進むようになってい
る。1つの被加工物2に対する放電加工が終了したかど
うかは、数値制御装置10に格納されている基本プログ
ラムの荒加工141、中加工142、仕上1加工14
3、仕上2加工144を経て終了したと判断するように
なっている(ステップS16)。図2のステップS16
においてNOと判断された場合は、YESと判断される
まで上述したステップS11〜ステップS15を繰り返
すようになっている(図3(f),図3(g)参照)。
【0036】このように、本発明の第1実施例の放電加
工装置及び放電加工方法は、複数の被加工物2を交換し
位置決めすると共に複数の加工電極1を交換し位置決め
し、被加工物2を加工電極1を用いて自動的に放電加工
するものであって、データ設定手段131を用いて被加
工物取付治具132に取付けられるメモリタグ100か
らなる記憶手段に被加工物2の位置決めに関する諸デー
タと放電加工に関する諸データを設定し自動電極・被加
工物交換手段130に収納する被加工物データ設定工程
と、電極取付治具134に取付けられるメモリタグ10
0からなる記憶手段に加工電極1に関する諸データを設
定し自動電極・被加工物交換手段130に収納する電極
データ設定工程と、自動電極・被加工物交換手段130
から被加工物取付治具132を交換する途中で被加工物
取付治具132に取付けられたメモリタグ100からな
る記憶手段に記憶されている被加工物2に関する諸デー
タを読取る被加工物データ読取工程と、自動電極・被加
工物交換手段130に被加工物取付治具132が収納さ
れているかをチェックし収納されている時は前記被加工
物データ読取工程に処理を移し、収納されていない時は
マガジンラック18からなる収納ラックを次ステップに
移して収納されているかどうかをチェックするチェック
工程と、読取った被加工物2に関する諸データを被加工
物位置決めデータ及び放電加工データとして数値制御装
置10に転送する被加工物データ転送工程と、自動電極
・被加工物交換手段130から被加工物取付治具132
を移動テーブル14の所定位置に設置されたチャック1
33に自動的に交換し、被加工物2の位置決め操作を実
施していない時に基準測定子90を主軸15に交換して
被加工物2の位置決めを行う被加工物位置決め工程と、
自動電極・被加工物交換手段130から電極取付治具1
34を交換する途中で電極取付治具134に取付けられ
た前記記憶手段に記憶されている加工電極1に関する諸
データを読取る電極データ読取工程と、読取った加工電
極1に関する諸データを電極芯ずれデータとして数値制
御装置10に転送する電極データ転送工程と、加工電極
1を交換し、加工電極1の基準位置を測定する位置決め
操作を実施していない時に加工電極1の基準位置を測定
する芯ずれ量測定を行う電極測定工程と、芯ずれ量測定
を行なう前記電極測定工程の直後に放電加工する放電加
工工程と、被加工物取付治具132に取付けられている
被加工物2の加工が完了すると被加工物2を自動電極・
被加工物交換手段130に収納する被加工物収納工程と
を具備し、前記被加工物データ設定工程及び前記電極デ
ータ設定工程に基づき前記被加工物データ読取工程から
前記被加工物収納工程までを順次行なうと共に前記被加
工物データ設定工程から前記被加工物収納工程までを順
次連続して繰返すものである。
【0037】したがって、まずデータ設定手段を用いて
被加工物取付治具に取付けられる記憶手段に被加工物位
置決めデータと放電加工データが設定され、電極取付治
具に取付けられる記憶手段に電極芯ずれデータが設定さ
れ自動電極・被加工物交換手段に収納される。数値制御
装置の起動あるいは自動電極・被加工物交換手段の起動
により自動電極・被加工物交換手段は、被加工物取付治
具が収納されているかどうかが判断され、収納されてい
る時のみ被加工物取付治具を交換する途中で被加工物取
付治具に取付けられた記憶手段の内容を読取って被加工
物位置決めデータ及び放電加工データを数値制御装置に
転送され、移動テーブルの所定位置に設置されたチャッ
クに取付けるように動作される。基準測定子を主軸に交
換し読取った被加工物位置決めデータから被加工物の位
置決めを行ない座標位置が設定される。次に、数値制御
装置からの必要な加工電極番号の指令により電極取付治
具を交換する途中で電極取付治具に取付けられた記憶手
段の内容を読取って電極芯ずれデータを数値制御装置に
転送され、電極取付治具を主軸に取付け、読取った電極
芯ずれデータから加工電極の基準位置を測定する芯ずれ
量測定が行われる。最初に読取った放電加工のデータか
ら所望する加工位置、面粗さ、寸法に放電加工され、読
取った放電加工のデータ全てを使用するまで上記操作が
繰返される。被加工物の加工が全て完了するとチャック
に取付けられている被加工物取付治具を自動電極・被加
工物交換手段に収納するように動作され、自動電極・被
加工物交換手段の収納ラックが次ステップに回転するよ
うに動作される。
【0038】故に、被加工物の位置決めに関するデータ
と放電加工に関するデータは、被加工物取付治具に装着
された記憶手段に、電極に関するデータは、電極取付治
具に装着された記憶手段に記憶され、そのデータにより
被加工物位置決めと電極芯ずれ測定と放電加工を行なう
基本的な動作を数値制御装置に格納するようにしたの
で、多数の被加工物と加工電極を自動で交換し、被加工
物の位置決め測定工程から電極芯ずれ測定工程を経て放
電加工するまでのプログラム作成を容易にすると共に自
動運転ができる。更に、放電加工機上での電極芯ずれ補
正測定工程を行なうため、作業者が電極芯ずれ補正測定
や被加工物の位置決め等の段取り操作をする必要が無く
なり、電極交換による繰り返し誤差及び機械の熱変移を
補正でき、高精度に放電加工できる。また、被加工物と
電極が製作できるとそれを取付ける治具を自動電極・被
加工物交換手段に収納するだけで加工プログラムスター
トとなり、効率的に放電加工をスタートすることができ
ると共に放電加工中であっても他の被加工物の加工プロ
グラムが容易に作成可能になるという効果がある。特
に、放電加工済みの被加工物に対して、精度追い込みな
どの追加加工をする場合、被加工物の位置決めに関する
データ及び電極の芯ずれ補正測定に関するデータがデー
タとして残すことが可能であり、簡単に加工プログラム
の修正作成ができる。
【0039】〈第2実施例〉図6は本発明の第2実施例
にかかる放電加工装置及び放電加工方法における放電加
工装置を示す全体構成図である。なお、本実施例は上述
の第1実施例と同様の構成または相当部分からなるもの
については同一符号及び同一記号を付してその説明を省
略する。
【0040】本発明の第2実施例にかかる放電加工装置
の自動運転方法の手順を図7のフローチャートに基づ
き、図3の放電加工の工程を示す要部工程図、図4及び
図5を参照して説明する。まず最初にデータ設定手段1
31で次に示すようなデータを入力する。 (1)被加工物2の位置決めに関するデータ (2)加工電極1の芯ずれ補正測定に関するデータ (3)放電加工に関するデータ この入力するデータの形式は、変数の形式及びマンマシ
ンインタフェースの形で入力するようになっている。具
体的には、図10及び図13を参照して後述する。この
入力された被加工物2の位置決めに関するデータと放電
加工に関するデータと加工電極1の芯ずれ補正測定に関
するデータを被加工物2が取付けられた被加工物取付治
具132の外周面の一面に装着されたメモリタグ100
に記録する。この被加工物取付治具132と電極取付治
具134を自動電極・被加工物交換手段130のマガジ
ンラック18の対応する各収納部に挿入する。
【0041】図7において、ステップS1〜ステップS
4までは第1実施例とほぼ同様の動作をするため、ここ
では説明を省略する。また、第1実施例と異なるステッ
プは図2のステップS12が不要になったこととステッ
プS21が異なることである。マガジンラック18が被
加工物取付治具132の収納されている位置で停止する
と判断手段120は数値制御装置10に収納部番号を指
令し、その情報に基づいてアーム17が駆動するように
なっている。アーム17により被加工物取付治具132
を放電加工装置の移動テーブル14上に取付けられたチ
ャック133へ交換する途中、読取手段123がメモリ
タグ100に格納されたデータを読取り、数値制御装置
10へ変数の形式で被加工物位置決め及び放電加工デー
タと電極芯ずれデータを転送する(ステップS21)。
このデータは数値制御装置10の所定メモリ領域に格納
される。ステップS6〜ステップS11までは第1実施
例とほぼ同様の動作をするため、ここでは説明を省略す
る。被加工物2の位置決めが終了すると必要な電極が収
納している収納番号を数値制御装置10から指令し、ア
ーム17により電極取付治具134を主軸15に取付け
るよう動作し、クランプする。この時、電極交換途中で
読取手段123が電極取付治具134のメモリタグ10
0に格納されたデータを読取り、数値制御装置10へ変
数の形式で被加工物位置決め及び放電加工データを転送
するという動作は行なわない。ステップS13〜ステッ
プS16までは第1実施例とほぼ同様の動作をするた
め、ここでは説明を省略する。
【0042】このように、本発明の第2実施例の放電加
工装置及び放電加工方法は、複数の被加工物2を交換し
位置決めすると共に複数の加工電極1を交換し位置決め
し、被加工物2を加工電極1を用いて自動的に放電加工
するものであって、データ設定手段131を用いて被加
工物取付治具132に取付けられるメモリタグ100か
らなる記憶手段に被加工物2の位置決めに関する諸デー
タと加工電極1に関する諸データと放電加工に関する諸
データとを一つのまとまったものとして設定し自動電極
・被加工物交換手段130に収納するデータ設定工程
と、自動電極・被加工物交換手段130から被加工物取
付治具132を交換する途中で被加工物取付治具132
に取付けられた前記記憶手段に記憶されている加工電極
1及び被加工物2に関する諸データを読取るデータ読取
工程と、自動電極・被加工物交換手段130に被加工物
取付治具132が収納されているかをチェックし収納さ
れている時は前記データ読取工程に処理を移し、収納さ
れていない時はマガジンラック18からなる収納ラック
を次ステップに移して収納されているかどうかをチェッ
クするチェック工程と、読取った加工電極1及び被加工
物2に関する諸データを電極芯ずれデータ及び被加工物
位置決めデータ及び放電加工データとして数値制御装置
10に転送するデータ転送工程と、自動電極・被加工物
交換手段130から被加工物取付治具132を移動テー
ブル14の所定位置に設置されたチャック133に自動
的に交換し、被加工物2の位置決め操作を実施していな
い時に基準測定子90を主軸15に交換して被加工物2
の位置決めを行う被加工物位置決め工程と、加工電極1
を交換し、加工電極1の基準位置を測定する位置決め操
作を実施していない時に加工電極1の基準位置を測定す
る芯ずれ量測定を行う電極測定工程と、芯ずれ量測定を
行なう前記電極測定工程の直後に放電加工する放電加工
工程と、被加工物取付治具132に取付けられている被
加工物2の加工が完了すると自動電極・被加工物交換手
段130に収納する被加工物収納工程とを具備し、前記
データ設定工程に基づき前記データ読取工程から前記被
加工物収納工程までを順次行なうと共に前記データ設定
工程から前記被加工物収納工程までを順次連続して繰返
すものである。
【0043】したがって、まずデータ設定手段を用いて
被加工物取付治具に取付けられる記憶手段に被加工物位
置決めデータと放電加工データと電極芯ずれデータが設
定され自動電極・被加工物交換手段に収納される。数値
制御装置の起動あるいは自動電極・被加工物交換手段の
起動により自動電極・被加工物交換手段は、被加工物取
付治具が収納されているかどうかが判断され、収納され
ている時のみ被加工物取付治具を交換する途中で被加工
物取付治具に取付けられた記憶手段の内容を読取って被
加工物位置決めデータ及び放電加工データ及び電極芯ず
れデータを数値制御装置に転送され、移動テーブルの所
定位置に設置されたチャックに取付けるように動作され
る。基準測定子を主軸に交換し読取った被加工物位置決
めデータから被加工物の位置決めを行ない座標位置が設
定される。次に、数値制御装置からの必要な加工電極番
号の指令により電極取付治具を主軸に取付け、読取った
電極芯ずれデータから加工電極の基準位置を測定する芯
ずれ量測定が行われる。読取った放電加工のデータから
所望する加工位置、面粗さ、寸法に放電加工し、読取っ
た放電加工のデータ全てを使用するまで上記操作が繰返
される。被加工物の加工が全て完了するとチャックに取
付けられている被加工物取付治具が自動電極・被加工物
交換手段に収納されるように動作され、自動電極・被加
工物交換手段の収納ラックが次ステップに回転するよう
に動作される。
【0044】故に、被加工物取付治具に装着された記憶
手段に被加工物の位置決めに関するデータと放電加工に
関するデータと使用する電極に関するデータを一つのま
とまったデータとして記憶させるようにしているので、
多数の被加工物と電極を自動で交換し、被加工物の位置
決め測定工程から電極芯ずれ測定工程を経て放電加工す
るまでのプログラム作成をさらに容易にすると共に自動
運転ができる。更に、被加工物毎にデータが記録されて
いることから管理し易いという効果もある。また、記憶
手段に記憶する操作が被加工物だけとなり第1実施例と
比べて記憶する操作の回数が少なくて済むようになる。
【0045】〈第3実施例〉図8は本発明の第3実施例
にかかる放電加工装置及び放電加工方法における放電加
工装置を示す全体構成図である。なお、本実施例は上述
の第1実施例及び第2実施例と同様の構成または相当部
分からなるものについては同一符号及び同一記号を付し
てその詳細な説明を省略する。135は自動電極・被加
工物交換手段130に電極取付治具134及び被加工物
取付治具132が数値制御装置10の指令に対して収納
していない時に適切な指令を数値制御装置10に出力す
るチェック手段である。
【0046】本発明の第3実施例にかかる放電加工装置
の自動運転方法の手順を図9のフローチャートに基づ
き、図3の放電加工の工程を示す要部工程図、図4及び
図5を参照して説明する。データ設定手段131でデー
タを設定しメモリタグ100に記録し自動電極・被加工
物交換手段130のマガジンラック18に収納するまで
の操作は第二実施例とほぼ同様の動作をするため、ここ
では説明を省略する。
【0047】図9において、ステップS1〜ステップS
11までは第2実施例の図7のフローチャートとほぼ同
様の動作をするため、ここでは説明を省略する。また、
第2実施例の図7のフローチャートと異なるステップは
ステップS22が異なることである。必要な加工電極が
収納している収納番号を数値制御装置10が指令する
と、マガジンラック18は駆動部122により電極収納
番号位置にまで駆動し停止する。ここでチェック手段1
35は、電極収納番号位置に電極取付治具134が収納
しているかどうかを判断する。収納されていない場合
は、ステップS13〜ステップS15の工程を省略して
ステップS16に処理を移すように数値制御装置10に
指令を出力する。また、収納されている場合は、アーム
17により電極を交換するように数値制御装置10に指
令を出力する。アーム17により電極取付治具134を
放電加工装置の主軸15へ交換する途中、読取手段12
3が電極取付治具134のメモリタグ100に格納され
たデータを読取り、数値制御装置10へ変数の形式で電
極芯ずれデータを転送する。このデータは数値制御装置
10の所定メモリ領域に格納されるようになっている
(図4の加工データ呼出140)。その後、数値制御装
置10は電極取付治具132を主軸15に移動するよう
サーボモータ9a,9b,9cに指令し、移動テーブル
14を主軸15に移動させクランプし、その後、ステッ
プS13の工程に移るようになっている(ステップS2
2)。前述したステップS13〜ステップS16までの
動作は、第2実施例の図7のフローチャートとほぼ同様
の動作をするため、ここでは説明を省略する。
【0048】このように、本発明の第3実施例の放電加
工装置及び放電加工方法は、複数の被加工物2を交換し
位置決めすると共に複数の加工電極1を交換し位置決め
し、被加工物2を加工電極1を用いて自動的に放電加工
するものであって、データ設定手段131を用いて被加
工物取付治具132に取付けられるメモリタグ100か
らなる記憶手段に被加工物2の位置決めに関する諸デー
タと加工電極1に関する諸データと放電加工に関する諸
データとを一つのまとまったものとして設定し自動電極
・被加工物交換手段130に収納するデータ設定工程
と、自動電極・被加工物交換手段130から被加工物取
付治具132を交換する途中で被加工物取付治具132
に取付けられた前記記憶手段に記憶されている加工電極
1及び被加工物2に関する諸データを読取るデータ読取
工程と、自動電極・被加工物交換手段130に被加工物
取付治具132が収納されているかをチェックし収納さ
れている時は前記データ読取工程に処理を移し、収納さ
れていない時はマガジンラック18からなる収納ラック
を次ステップに移して収納されているかどうかをチェッ
クするチェック工程と、読取った加工電極1及び被加工
物2に関する諸データを電極芯ずれデータ及び被加工物
位置決めデータ及び放電加工データとして数値制御装置
10に転送するデータ転送工程と、自動電極・被加工物
交換手段130から被加工物取付治具132を移動テー
ブル14の所定位置に設置されたチャック133に自動
的に交換し、被加工物2の位置決め操作を実施していな
い時に基準測定子90を主軸15に交換して被加工物2
の位置決めを行う被加工物位置決め工程と、加工電極1
交換の時、加工電極1が自動電極・被加工物交換手段1
30に収納されていない場合は加工電極1の基準位置を
測定する芯ずれ量測定と放電加工をキャンセルする指令
を数値制御装置10に出力する指令出力工程と、加工電
極1を交換し、加工電極1の基準位置を測定する位置決
め操作を実施していない時に加工電極1の基準位置を測
定する芯ずれ量測定を行なう電極測定工程と、芯ずれ量
測定を行なう前記電極測定工程の直後に放電加工する放
電加工工程と、被加工物取付治具132に取付けられて
いる被加工物2の加工が完了すると自動電極・被加工物
交換手段130に収納する被加工物収納工程とを具備
し、前記データ設定工程に基づき前記データ読取工程か
ら前記被加工物収納工程を順次行なうと共に前記データ
設定工程から前記被加工物収納工程を順次連続して繰返
すものである。
【0049】したがって、まずデータ設定手段を用いて
被加工物取付治具に取付けられる記憶手段に被加工物位
置決めデータと放電加工データと電極芯ずれデータが設
定され自動電極・被加工物交換手段に収納される。数値
制御装置の起動あるいは自動電極・被加工物交換手段の
起動により自動電極・被加工物交換手段は、被加工物取
付治具が収納されているかどうかが判断され、収納され
ている時のみ被加工物取付治具を交換する途中で被加工
物取付治具に取付けられた記憶手段の内容を読取って被
加工物位置決めデータ及び放電加工データ及び電極芯ず
れデータが数値制御装置に転送され、移動テーブルの所
定位置に設置されたチャックに取付けるように動作され
る。基準測定子を主軸に交換し読取った被加工物位置決
めデータから被加工物の位置決めを行ない座標位置が設
定される。次に、数値制御装置からの必要な加工電極番
号の指令により加工電極交換を行なうよう動作される
が、指令した加工電極番号に電極取付治具が自動電極・
被加工物交換手段に収納されていない場合は加工電極の
基準位置を測定する芯ずれ量測定と放電加工をキャンセ
ルする指令が数値制御装置に出力され、収納されている
場合は電極取付治具を主軸に取付け、読取った電極芯ず
れデータから加工電極の基準位置を測定する芯ずれ量測
定が行われる。読取った放電加工データから所望する加
工位置、面粗さ、寸法に放電加工し、読取った放電加工
のデータ全てを使用するまで上記操作が繰返される。被
加工物の加工が全て完了するとチャックに取付けられて
いる被加工物取付治具が自動電極・被加工物交換手段に
収納されるように動作され、自動電極・被加工物交換手
段の収納ラックが次ステップに回転するように動作され
る。
【0050】故に、数値制御装置により必要な電極を交
換するように指令した時、自動電極・被加工物交換手段
の所定の収納位置に加工電極が収納されていなくてもそ
の加工電極を用いて行なわれる電極芯ずれ測定と放電加
工動作を省略して次の加工に必要な加工電極を交換する
ように指令するようにしているので、プログラムストッ
プしないで、収納されていない加工電極に関する加工を
しないで多数の被加工物と電極を自動で交換し、被加工
物の位置決め測定工程から電極芯ずれ測定工程を経て放
電加工の自動運転ができる。
【0051】〈第4実施例〉図10は本発明の第4実施
例にかかる放電加工装置及び放電加工方法におけるデー
タ設定手段131のデータ入力形式例を示す図であり、
第2実施例で説明した被加工物2位置決めに関するデー
タと加工電極1の芯ずれ補正測定に関するデータと放電
加工に関するデータ入力とを簡単にするものである。図
10に示すマンマシンインタフェースのデータ入力部
は、被加工物2の位置決めを行なうための位置決め部と
加工電極1の芯ずれ補正測定を行なうための電極芯出し
部と放電加工を行なうための加工部との3部に分かれて
いる。
【0052】位置決め部について図10と図11に基づ
き説明する。まず最初にどのような位置決めを行なうか
を決定し、測定パターンの部分に以下に示すような数値
を入力する。測定パターンとして以下に示すようなもの
が用意されている。 ・201・・・コーナ位置決め(コーナだし) ・202・・・柱中心位置決め(センターだし) ・203・・・穴中心位置決め(センターだし) 次に、どの位置から位置決めを開始するかと基準測定子
90を被加工物2のどの位置に接触させるかを端面測定
位置の部分に入力する。位置決め開始位置は、図5に示
すように被加工物取付治具132の4コーナ部であるA
1,A2,A3,A4と中心部であるA5があり、その
位置は予め記憶されている。端面測定位置のZ端面測定
(上面端面測定)とX端面測定(X方向端面測定)とY
端面測定(Y方向端面測定)をするためのXキョリとY
キョリとZキョリは、前述した測定パターンと位置決め
開始位置の組合せによって意味合いが異なってくる。こ
こでは測定パターン201と位置決め開始位置A5の組
合せによって入力する場合を説明する。上面のC1で端
面測定をしたい場合、ZのXキョリには位置決め開始位
置A5からのX距離160、ZのYキョリには位置決め
開始位置A5からのY距離161、C2とC3で端面測
定をしたい場合、XのXキョリには位置決め開始位置A
5から側面測定位置までのX距離162、XのZキョリ
には被加工物上面からのZ距離166、YのYキョリに
は位置決め開始位置A5から側面測定位置までのY距離
163、Zキョリには被加工物上面からのZ距離164
を入力する。板厚部分には被加工物の板厚165を入力
する。座標系には位置決め測定が終了して基準となる位
置及び座標系をどのような番号に設定するかを入力す
る。位置決め速度には実際に端面位置決めを行なう場合
の位置決め速度を入力する部分である。図10には被加
工物のほぼ中心から柱中心位置決めを行ない、中心位置
を求め、求められた位置をゼロとした座標系をW01と
設定する場合の入力例が示されている。
【0053】基準測定子90の半径(直径でもよい)や
測定プローブ96の半径(直径でもよい)やアプローチ
距離等のパラメータを数値制御装置10に入力する箇所
があり、実際に位置決め動作は、この入力された数値も
加味して数値制御装置10が演算し指令することによっ
てなされる。
【0054】電極芯出し部について、図10と図12に
基づき説明する。データを設定するのにあたってどの収
納番号に収納させるかを決定し、T番号部に数値を入力
する。また、どのような位置決めを行なうかを決定し、
測定パターンの部分に以下に示すような数値を入力す
る。測定パターンとして以下に示すようなものが用意さ
れている。 ・41・・・コーナ位置決め(コーナだし) ・11・・・柱中心位置決め(センターだし) ・31・・・穴中心位置決め(センターだし) 位置決め開始位置は、図5に示すように測定プローブ9
6との柱中心位置決め終了位置であるB1であり、予め
記憶されている。端面測定位置のZ端面測定(上面端面
測定)とX端面測定(X方向端面測定)とY端面測定
(Y方向端面測定)をするためのXキョリとYキョリと
Zキョリは、前述した測定パターンによって意味合が異
なってくる。ここでは測定パターン11によって入力す
る場合を説明する。電極底面のD1で端面測定をしたい
場合、ZのXキョリには位置決め開始位置B1からのX
距離170、ZのYキョリには位置決め開始位置B1か
らのY距離171、D2とD3で端面測定をしたい場
合、XのXキョリには位置決め開始位置B1から側面測
定位置までのX距離172、XのZキョリには被加工物
上面からのZ距離176、YのYキョリには位置決め開
始位置B1から側面測定位置までのY距離173、Zキ
ョリには被加工物上面からのZ距離174を入力する。
電極長さ部には電極取付治具134と主軸15が接触す
る所である端面から電極底面までの長さである175を
入力する。位置決め速度には実際に端面位置決めを行な
う場合の位置決め速度を入力する部分である。図10に
は電極取付治具134の中心(加工電極1を電極取付治
具134のほぼ中心に取付けている場合は電極のほぼ中
心という表現でもよい)から柱中心位置決めを行なうこ
とによって電極ずれ補正測定する場合の入力例が示され
ている。
【0055】実際の電極芯ずれ補正測定の動作は、数値
制御装置10に入力された基準測定子90の半径(直径
でもよい)や測定プローブ96の半径(直径でもよい)
やアプローチ距離等のパラメータの数値を加味して演算
し指令することによってなされる。
【0056】加工部について説明する。ここでは加工位
置と加工深さに対応した条件番号と電極番号(収納番
号)を入力設定できるようになっている。条件番号と電
極番号の関係は荒加工電極番号から仕上2加工電極番号
になんらかの数値が入力されているとその加工内容に相
当する電気条件と底面方向残し代と側面方向残し代を選
択するように数値制御装置10の中で検索するようにな
っている。図10には条件番号06を用いて加工ピッチ
X00.00Y00.00の所に加工深さ5.0mmで
収納番号21の電極による荒加工、加工ピッチX00.
00Y00.00の所に加工深さ6.0mmで収納番号
22の電極による中加工を行なう場合の入力例が示され
ている。被加工物2に対する加工ピッチ個数は12個ま
で設定できるように構成されている。この加工ピッチ個
数はデータ設定手段131と数値制御装置10に格納さ
れている基本プログラムの構成を変更することによって
変更可能であることはいうまでもない。
【0057】また、その他のデータ設定手段131のデ
ータ入力形式例として、図13に示すようなものがあ
る。図13は、被加工物2位置決めに関するデータと加
工電極1の芯ずれ補正測定に関するデータと放電加工に
関するデータとが全て変数にて入力される場合のデータ
入力図である。
【0058】次に、第1実施例で説明した放電加工装置
を用いた場合のデータ設定手段131のデータ入力形式
例について説明する。図14は加工電極1の芯ずれ補正
測定に関するデータの入力形式例を示す図、図15は被
加工物2の位置決めに関するデータと放電加工に関する
データの入力形式例を示す図である。図14及び図15
における詳細な説明は、前述の第2実施例で説明したも
のとほぼ同等であるため、ここでは省略する。
【0059】また、その他のデータ設定手段131のデ
ータ入力形式例として、図16と図17に示すようなも
のがある。図16は、加工電極1の芯ずれ補正測定に関
するデータが全て変数にて入力される場合、図17は被
加工物2の位置決めに関するデータと放電加工に関する
データが全て変数にて入力される場合のデータ入力図で
ある。
【0060】このように、本発明の第4実施例は、第1
実施例または第2実施例または第3実施例に記載の放電
加工装置及び放電加工方法におけるデータ設定手段13
1を用いてメモリタグ100からなる記憶手段に被加工
物2の位置決めに関する諸データと加工電極1に関する
諸データと放電加工に関する諸データとを設定する前記
データ設定工程が、被加工物2の位置決めに関する諸デ
ータとして被加工物取付治具132上の設定された複数
のうちの一つの基準位置からの被加工物2側面の測定位
置までのX寸法、Y寸法及びZ寸法と上面の測定位置ま
でのX寸法及びY寸法と板厚と位置決め方法を設定し、
加工電極1に関する諸データとして電極取付治具134
の中心から加工電極1側面の測定位置までのX寸法、Y
寸法及びZ寸法と底面の測定位置までのX寸法及びY寸
法と位置決め方法を設定し、放電加工に関する諸データ
として被加工物2位置決めにより設定された基準位置か
らの加工位置データと加工電極番号と加工条件列番号も
しくは加工条件番号を設定するものである。
【0061】したがって、第1実施例または第2実施例
または第3実施例の作用に加えて、被加工物位置決めを
行なうのに必要なデータは、被加工物取付治具上の設定
された複数のうちの一つの基準位置からの被加工物側面
の測定位置までのX寸法、Y寸法及びZ寸法と上面の測
定位置までのX寸法及びY寸法と板厚と位置決め方法の
項目に電極芯ずれ補正測定を行なうのに必要なデータ
は、電極取付治具の中心から加工電極側面の測定位置ま
でのX寸法、Y寸法及びZ寸法と底面の測定位置までの
X寸法及びY寸法と位置決め方法の項目に、放電加工す
るのに必要なデータは、被加工物位置決めにより設定さ
れた基準位置からの加工位置データと加工電極番号と加
工条件列番号もしくは加工条件番号の項目に数値入力す
ることで記憶させるデータ即ち、加工プラグラムが作成
される。
【0062】故に、第1実施例または第2実施例または
第3実施例の効果に加えて、更に、記憶手段に記録する
データ、即ち、データ設定手段にて被加工物位置決めデ
ータと電極芯ずれ測定データと加工データをマンマシン
インタフェースにて、対話形式の数値入力のみとしたの
でデータ入力が簡単になり、プログラム作成に要する時
間が大幅に短縮できると共に記憶手段に記憶させる記憶
容量が少なくて済む。
【0063】〈第5実施例〉次に、本発明の第5実施例
にかかる放電加工装置の自動運転方法の手順を図18の
フローチャートに基づき、図3の放電加工の工程を示す
要部工程図、図6の放電加工装置の全体構成図、図4及
び図5を参照して説明する。データ設定手段131でデ
ータを設定しメモリタグ100に記録し自動電極・被加
工物交換手段130のマガジンラック18に収納するま
での操作は第二実施例とほぼ同様の動作をするため、こ
こでは説明を省略する。
【0064】図18において、ステップS1〜ステップ
S11までは第2実施例の図7のフローチャートとほぼ
同様の動作をするため、ここでは説明を省略する。ま
た、第2実施例の図7のフローチャートと異なるステッ
プはステップS23が異なることである。同一加工内容
の被加工物2を交換して放電加工するような場合は、一
度使用した電極にて放電加工する必要がある。前述の第
1実施例、第2実施例及び第3実施例によれば、電極交
換毎に電極芯ずれ測定を実施するようになっているの
で、電極に加工液及び加工により発生したタール等が付
着しており、電極芯ずれ測定を実施すると電極の基準と
する位置がずれることもあり、多数の被加工物2と加工
電極1を自動で交換し、被加工物2の位置決め測定工程
から電極芯ずれ測定工程を経て放電加工を高精度に自動
運転できないことになる。
【0065】必要な加工電極1が収納されている収納番
号を数値制御装置10が指令すると、マガジンラック1
8は駆動部122により電極収納番号位置にまで駆動し
停止する。アーム17により電極取付治具134を放電
加工装置の主軸15へ交換する途中、読取手段123が
電極取付治具134のメモリタグ100に格納されたデ
ータと芯ずれ測定済みかどうかの信号を読取り、数値制
御装置10へ変数の形式で電極芯ずれデータと芯ずれ測
定済みかどうかの信号を転送する。読取手段123で電
極取付治具134のメモリタグ100のデータを読取る
際、芯ずれ測定済みでない場合は芯ずれ測定済みの信号
をメモリタグ100に記録する。このデータは数値制御
装置10の所定メモリ領域に格納されるようになってい
る(図4の加工データ呼出140)。その後、数値制御
装置10は電極取付治具132を主軸15に移動するよ
うサーボモータ9a,9b,9cに指令し、移動テーブ
ル14を主軸15に移動させクランプする。
【0066】芯ずれ測定済みの信号がない場合は、加工
電極の交換後、測定プローブ96上の設定された位置、
即ち、図5中のB1のポイントに荒加工用の電極の先端
が位置するよう移動し、電極芯ずれ測定を行ない電極基
準位置を求め、電極芯ずれ量を求め、数値制御装置10
に格納する。また、芯ずれ測定済みの信号がある場合
は、ステップS13とステップS14の工程を省略し、
前述したように最初の段階で求められた芯ずれ量を用い
て電極交換が実施されるようになっており、芯ずれ測定
をしないで放電加工に移るようになっている(ステップ
S23)。ステップS14〜ステップS16までの動作
は、第2実施例の図7のフローチャートとほぼ同様の動
作をするため、ここでは説明を省略する。
【0067】このように、本発明の第5実施例は、第1
実施例または第2実施例または第3実施例に記載の放電
加工装置及び放電加工方法におけるメモリタグ100か
らなる記憶手段に記憶されている加工電極1に関する諸
データを読取る前記データ読取工程が、記憶されている
諸データを読取ると使用済という信号を記録すると共に
使用済という信号を読取った場合には電極芯ずれデータ
として数値制御装置10に転送するデータ転送工程と、
加工電極1の基準位置を測定する芯ずれ量測定を行う電
極測定工程とをキャンセルする指令を数値制御装置10
に出力するものである。
【0068】したがって、第一実施例または第二実施例
または第三実施例の作用に加えて、自動電極・被加工物
交換手段により電極取付治具を交換する途中で電極取付
治具に取付けられている記憶手段の内容を読取る際、電
極芯ずれデータを数値制御装置に転送し、使用済という
信号が記録される。記憶手段の内容を読取る際に使用済
という信号を読取った場合は、電極芯ずれデータとして
数値制御装置に転送することと加工電極の基準位置を測
定する芯ずれ量測定を行うこととをキャンセルする指令
が数値制御装置に出力するよう動作される。
【0069】故に、第1実施例または第2実施例または
第3実施例の効果に加えて、更に、同一加工内容の被加
工物を自動交換して一度使用した電極にて放電加工する
ような自動運転においても、使用する電極に対して放電
加工前に電極芯ずれ測定していなければ電極芯ずれ測定
を実施し、電極芯ずれ測定を実施していれば電極芯ずれ
測定を実施しないようにしているので、高精度を保持し
た形で多数の被加工物と電極を自動で交換し、被加工物
の位置決め測定工程から電極芯ずれ測定工程を経て放電
加工の自動運転ができる。また、一度電極芯ずれ測定を
実施していれば、放電加工前に電極芯ずれ測定を実施し
ないようにしているので、それに要する時間が短縮でき
効率が良くなる。
【0070】〈第6実施例〉次に、本発明の第6実施例
にかかる放電加工装置の自動運転方法の手順を図19の
フローチャートに基づき、図3の放電加工の工程を示す
要部工程図、図6の放電加工装置の全体構成図、図4及
び図5を参照して説明する。データ設定手段131でデ
ータを設定しメモリタグ100に記録し自動電極・被加
工物交換手段130のマガジンラック18に収納するま
での操作は第2実施例とほぼ同様の動作をするため、こ
こでは説明を省略する。
【0071】図19において、ステップS1〜ステップ
S6とステップS21は第2実施例の図7のフローチャ
ートとほぼ同様の動作をするため、ここでは説明を省略
する。また、第2実施例の図7のフローチャートと異な
るステップはステップS24が異なることである。一度
加工済みの被加工物2を交換して精度追込みの追加加工
するような場合は、前述の第1実施例、第2実施例及び
第3実施例によれば、被加工物交換毎に被加工物位置決
め測定を実施するようになっているので、被加工物2に
加工液4及び加工で発生したスラッジ等が付着してお
り、被加工物位置決め測定を実施すると被加工物の基準
とする位置がずれることもあり、多数の被加工物2と加
工電極1を自動で交換し、被加工物2の位置決め測定工
程から電極芯ずれ測定工程を経て放電加工を高精度に自
動運転できないことになる。
【0072】判断手段120は数値制御装置10に収納
部番号を指令し、その情報に基づいてアーム17が駆動
するようになっている。アーム17により被加工物取付
治具132を放電加工装置のテーブル上に取付けられた
チャック133へ交換する途中、読取手段123が被加
工物取付治具132のメモリタグ100に格納された被
加工物位置決め及び放電加工データと位置決め測定済み
かどうかの信号を読取り、数値制御装置10へ変数の形
式で被加工物位置決め及び放電加工データと位置決め測
定済みかどうかの信号を転送する。読取手段123で被
加工物取付治具132のメモリタグ100のデータを読
取る際、位置決め測定済みでない場合は位置決め測定済
みの信号をメモリタグ100に記録する。このデータは
数値制御装置10の所定メモリ領域に格納されるように
なっている(図4の加工データ呼出140)。その後、
数値制御装置10は被加工物取付治具132をチャック
133に移動するようサーボモータ9a,9b,9cに
指令し、移動テーブル14をチャック133に移動させ
クランプし、ステップS7〜ステップS10を省略し、
ステップS11の工程に移る。位置決め測定済みの信号
がない場合は、被加工物取付治具132の交換後、ステ
ップS7に移るように動作する(ステップS23)。ス
テップS7〜ステップS16までの動作は、第二実施例
の図7のフローチャートとほぼ同様の動作をするため、
ここでは説明を省略する。
【0073】このように、本発明の第6実施例は、第1
実施例または第2実施例または第3実施例に記載の放電
加工装置及び放電加工方法におけるメモリタグ100か
らなる記憶手段に記憶されている被加工物2及び放電加
工に関する諸データを読取る前記データ読取工程が、記
憶されている諸データを読取ると使用済という信号を記
録すると共に使用済という信号を読取った場合には被加
工物位置決めデータとして数値制御装置10に転送する
データ転送工程と、被加工物2の位置決めを行う被加工
物位置決め工程とをキャンセルする指令を数値制御装置
10に出力するものである。
【0074】したがって、第1実施例または第2実施例
または第3実施例の作用に加えて、自動電極・被加工物
交換手段により被加工物取付治具を交換する途中で取付
治具に取付けられている記憶手段の内容を読取る際、被
加工物位置決めデータ及び放電加工データを数値制御装
置に転送し、使用済という信号が記録される。この記憶
手段の内容を読取る際に使用済という信号を読取った場
合は、被加工物位置決めデータとして数値制御装置に転
送することと被加工物の位置決めを行うこととをキャン
セルする指令が数値制御装置に出力するよう動作され
る。
【0075】故に、第1実施例または第2実施例または
第3実施例の効果に加えて、更に、放電加工済みの被加
工物に対して、精度追い込みなどの追加加工をするよう
な自動運転においても、被加工物に対して位置決め測定
していなければ位置決め測定を実施し、位置決め測定を
実施していれば位置決め測定を実施しないようにしてい
るので、高精度を保持した形で多数の被加工物と電極を
自動で交換し、被加工物の位置決め測定工程から電極芯
ずれ測定工程を経て放電加工の自動運転ができる。ま
た、一度被加工物位置決めを実施していれば、被加工物
交換後、被加工物位置決め測定を実施しないようにして
いるので、それに要する時間が短縮でき効率が良くな
る。
【0076】〈第7実施例〉次に、本発明の第7実施例
にかかる放電加工装置の自動運転方法の手順を図20の
フローチャートに基づき、図3の放電加工の工程を示す
要部工程図、図8の放電加工装置を示す全体構成図、図
4及び図5を参照して説明する。データ設定手段131
でデータを設定しメモリタグ100に記録し自動電極・
被加工物交換手段130のマガジンラック18に収納す
るまでの操作は第3実施例とほぼ同様の動作をするた
め、ここでは説明を省略する。
【0077】図20において、ステップS1〜ステップ
S11までは第3実施例の図9のフローチャートとほぼ
同様の動作をするため、ここでは説明を省略する。ま
た、第5実施例の図18のフローチャートと異なるステ
ップはステップS25が異なることとステップS26が
追加されていることである。必要な加工電極が収納して
いる収納番号を数値制御装置10が指令すると、マガジ
ンラック18は駆動部122により電極収納番号位置に
まで駆動し停止する。ここでチェック手段135は、電
極収納番号位置に電極取付治具134が収納しているか
どうかを判断する。収納されていない場合は、数値制御
装置10が一時停止する指令と数値制御装置10のCR
T画面上に図21に示すようなデータ入力部を表示する
指令を数値制御装置10に出力する。
【0078】CRT画面上に表示されている入力部につ
いて、図21と図12に基づき説明する。データを設定
するのにあたって、どのような位置決めを行なうかを決
定し、測定パターンの部分に以下に示すような数値を入
力する。測定パターンとして以下に示すようなものが用
意されている。 ・41・・・コーナ位置決め(コーナだし) ・11・・・柱中心位置決め(センターだし) ・31・・・穴中心位置決め(センターだし) 位置決め開始位置は、図5に示すように測定プローブ9
6との柱中心位置決め終了位置であるB1であり、予め
記憶されている。端面測定位置のZ端面測定(上面端面
測定)とX端面測定(X方向端面測定)とY端面測定
(Y方向端面測定)をするためのXキョリとYキョリと
Zキョリは、前述した測定パターンによって意味合いが
異なってくる。ここでは測定パターン11によって入力
する場合を説明する。電極底面のD1で端面測定をした
い場合、ZのXキョリには位置決め開始位置B1からの
X距離170、ZのYキョリには位置決め開始位置B1
からのY距離171、D2とD3で端面測定をしたい場
合、XのXキョリには位置決め開始位置B1から側面測
定位置までのX距離172、XのZキョリには被加工物
上面からのZ距離176、YのYキョリには位置決め開
始位置B1から側面測定位置までのY距離173、Zキ
ョリには被加工物上面からのZ距離174を入力する。
電極長さ部には電極取付治具134と主軸15が接触す
る所である端面から電極底面までの長さである175を
入力する。位置決め速度には実際に端面位置決めを行な
う場合の位置決め速度を入力する部分である。
【0079】図21には電極取付治具134の中心(加
工電極1を電極取付治具134のほぼ中心に取付けてい
る場合は電極のほぼ中心という表現でもよい)から柱中
心位置決めを行なうことによって電極ずれ補正測定する
場合の入力例が示されている。これらの入力部に全てデ
ータを入力し、加工電極1を電極取付治具134に取付
け、自動電極・被加工物交換手段130のマガジンラッ
ク18の対応する各収納位置に電極取付治具134を収
納し、数値制御装置10のスタートを押し、再スタート
させるとステップS25の工程の頭に処理を移すように
なっている。また、収納されている場合は、アーム17
により加工電極1を交換するように数値制御装置10に
指令を出力する。アーム17により電極取付治具134
を放電加工装置の主軸15へ交換する途中、読取手段1
23が電極取付治具134のメモリタグ100に格納さ
れたデータを読取り、数値制御装置10へ変数の形式で
電極芯ずれデータを転送する。このデータは数値制御装
置10の所定メモリ領域に格納されるようになっている
(図12の加工データ呼出140)。その後、数値制御
装置10は電極取付治具134を主軸15に移動するよ
うサーボモータ9a,9b,9cに指令し、移動テーブ
ル14を主軸15に移動させクランプし、その後、ステ
ップS13の工程に移るようになっている(ステップS
25)。前述したステップS13〜ステップS16まで
の動作は、第2実施例の図7のフローチャート及び第3
実施例の図9のフローチャートとほぼ同様の動作をする
ため、ここでは説明を省略する。
【0080】その他、アーム17により電極取付治具1
34を放電加工装置の主軸15へ交換する途中、読取手
段123が電極取付治具134のメモリタグ100に格
納されたデータを読取る際にデータが入っていない状態
のときは、数値制御装置10へデータが入っていないと
いう信号を転送する。その後、前述した実施例で述べて
いるような動作を行なうようになっていることはいうま
でもない。
【0081】このように、本発明の第7実施例は、第3
実施例に記載の放電加工装置及び放電加工方法における
加工電極1交換の時、加工電極1が収納されていない場
合の数値制御装置10に指令する前記指令出力工程が、
数値制御装置10の運転を一時停止すると共にモニタ画
面上に加工電極番号とその加工電極1に関する諸データ
として電極取付治具134の中心から加工電極1側面の
測定位置までのX寸法、Y寸法及びZ寸法と底面の測定
位置までのX寸法及びY寸法と位置決めとの諸データを
設定する入力部を表示し、前記諸データを設定入力する
と共に加工電極1を自動電極・被加工物交換手段130
に加工電極1が取付けられた電極取付治具134を収納
すると数値制御装置10が再度運転し始めるものであ
る。
【0082】したがって、第3実施例の作用に加えて、
数値制御装置が自動電極・被加工物交換手段に加工電極
を交換するための加工電極番号を指令した時、その加工
電極番号に電極取付治具が収納されていない場合は、数
値制御装置の運転を一時停止させ、モニタ画面上に加工
電極番号とその加工電極に関する諸データとして電極取
付治具の中心から加工電極側面の測定位置までのX寸
法、Y寸法及びZ寸法と底面の測定位置までのX寸法及
びY寸法と位置決め方法等の諸データを設定する入力部
が表示され、その表示されたデータ設定の内容にしたが
って必要なデータが入力後セット完了され、必要な加工
電極を電極取付治具に取付け自動電極・被加工物交換手
段の加工電極番号が収納されることにより自動電極・被
加工物交換手段は電極取付治具が収納していると判断し
て再度、数値制御装置の運転が開始される。
【0083】故に、第3実施例の効果に加えて、更に、
多数の被加工物と電極を自動で交換し、被加工物の位置
決め測定工程から電極芯ずれ測定工程を経て放電加工す
る自動運転において、数値制御装置により必要な電極を
交換するように指令した時、自動電極・被加工物交換手
段の所定の収納位置に電極が収納されていない場合は数
値制御装置のCRT画面上に電極芯ずれ測定に関するデ
ータの入力部が表示されるようになっており、そのデー
タの入力と電極取付治具の自動電極・被加工物交換手段
の所定の位置に電極取付治具を収納することにより継続
してプログラム実行するようになっているので、必要と
する電極の収納わすれがあった場合でも継続した形で自
動運転ができる。また、再自動運転するためにプログラ
ムを追加修正し最初からスタートしなくてもよいような
自動運転ができる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1または請
求項2の放電加工装置及び放電加工方法によれば、被加
工物の位置決めに関するデータと放電加工に関するデー
タは、被加工物取付治具に装着された記憶手段に、加工
電極に関するデータは、電極取付治具に装着された記憶
手段に記憶するようにし、そのデータにより被加工物位
置決めと電極芯ずれ測定と放電加工を行なう基本的な動
作を数値制御装置に格納するようにしたので、多数の被
加工物と加工電極を自動で交換し、被加工物の位置決め
測定工程から電極芯ずれ測定工程を経て放電加工するま
でのプログラム作成を容易にすると共に自動運転ができ
るという効果がある。更に、放電加工機上での電極芯ず
れ補正測定工程を行なうため、作業者が電極芯ずれ補正
測定や被加工物の位置決め等の段取り操作をする必要が
無くなり、加工電極交換による繰返し誤差及び機械の熱
変移を補正でき、高精度に放電加工できるという効果が
ある。また、被加工物と加工電極が製作できるとそれを
取付ける治具を自動電極・被加工物交換手段に収納する
だけで加工プログラムスタートとなり、効率的に放電加
工をスタートすることができると共に放電加工中であっ
ても他の被加工物の加工プログラムが容易に作成可能に
なるという効果がある。特に、放電加工済みの被加工物
に対して、精度追い込みなどの追加加工をする場合、被
加工物位置決めに関するデータ及び電極芯ずれ補正測定
に関するデータがデータとして残すことが可能であり、
簡単に加工プログラムの修正作成ができるという効果も
ある。
【0085】請求項3または請求項4の放電加工装置及
び放電加工方法によれば、被加工物取付治具に装着され
た記憶手段に被加工物の位置決めに関するデータと放電
加工に関するデータと使用する加工電極に関するデータ
を一つのまとまったデータとして記憶させるようにして
いるので、多数の被加工物と加工電極を自動で交換し、
被加工物の位置決め測定工程から電極芯ずれ測定工程を
経て放電加工するまでのプログラム作成をさらに容易に
すると共に自動運転ができるという効果がある。更に、
被加工物毎にデータが記録されていることから管理し易
いという効果もある。また、記憶手段に記憶する操作が
被加工物だけとなり請求項1と比べて記憶する操作の回
数が少なくて済むようになる。
【0086】請求項5または請求項6の放電加工装置及
び放電加工方法によれば、数値制御装置により必要な加
工電極を交換するように指令した時、自動電極・被加工
物交換手段の所定の収納位置に加工電極が収納されてい
なくてもその加工電極を用いて行なわれる電極芯ずれ測
定と放電加工動作を省略して次の加工に必要な加工電極
を交換するように指令するようにしているので、プログ
ラムストップしないで、収納されていない加工電極に関
する加工をしないで多数の被加工物と加工電極を自動で
交換し、被加工物の位置決め測定工程から電極芯ずれ測
定工程を経て放電加工の自動運転ができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例にかかる放電加工装
置及び放電加工方法における放電加工装置を示す全体構
成図である。
【図2】図2は本発明の第1実施例にかかる放電加工装
置の自動運転方法の手順を示すフローチャートである。
【図3】図3は本発明の第1実施例にかかる放電加工装
置の放電加工の工程を示す要部工程図である。
【図4】図4は被加工物の位置決めと電極交換と電極芯
ずれ補正測定と放電加工する動作の基本的なプログラム
の流れを示すブロック図である。
【図5】図5は被加工物位置決めと電極芯ずれ補正測定
開始位置を示す図である。
【図6】図6は本発明の第2実施例にかかる放電加工装
置及び放電加工方法における放電加工装置を示す全体構
成図である。
【図7】図7は本発明の第2実施例にかかる放電加工装
置の自動運転方法の手順を示すフローチャートである。
【図8】図8は本発明の第3実施例にかかる放電加工装
置及び放電加工方法における放電加工装置を示す全体構
成図である。
【図9】図9は本発明の第3実施例にかかる放電加工装
置の自動運転方法の手順を示すフローチャートである。
【図10】図10は本発明の第4実施例にかかる放電加
工装置のデータ設定手段のデータ入力形式例を示す図で
ある。
【図11】図11は本発明の第4実施例にかかる放電加
工装置の被加工物とデータ設定手段のデータとの関係を
示す図である。
【図12】図12は本発明の第4実施例にかかる放電加
工装置の加工電極とデータ設定手段のデータとの関係を
示す図である。
【図13】図13は本発明の第4実施例にかかる放電加
工装置のデータ設定手段のその他のデータ入力形式例を
示す図である。
【図14】図14は本発明の第4実施例にかかる放電加
工装置のデータ設定手段のデータ入力形式例を示す図で
ある。
【図15】図15は本発明の第4実施例にかかる放電加
工装置のデータ設定手段のデータ入力形式例を示す図で
ある。
【図16】図16は本発明の第4実施例にかかる放電加
工装置のデータ設定手段のその他のデータ入力形式例を
示す図である。
【図17】図17は本発明の第4実施例にかかる放電加
工装置のデータ設定手段のその他のデータ入力形式例を
示す図である。
【図18】図18は本発明の第5実施例にかかる放電加
工装置の自動運転方法の手順を示すフローチャートであ
る。
【図19】図19は本発明の第6実施例にかかる放電加
工装置の自動運転方法の手順を示すフローチャートであ
る。
【図20】図20は本発明の第7実施例にかかる放電加
工装置の自動運転方法の手順を示すフローチャートであ
る。
【図21】図21は本発明の第7実施例にかかる放電加
工装置のチェック手段によりCRT画面上に表示される
データ入力形式例を示す図である。
【図22】図22は従来の放電加工装置を示す全体構成
図である。
【図23】図23は従来の被加工物測定の工程を示す要
部工程図である。
【図24】図24は従来の放電加工の工程を示す要部工
程図である。
【図25】図25は従来の被加工物を位置決めするため
のデータ入力形式例を示す図である。
【図26】図26は従来の加工電極の芯ずれ補正測定を
するためのデータ入力形式例を示す図である。
【図27】図27は従来の放電加工をするためのデータ
入力形式例を示す図である。
【図28】図28は従来の他の放電加工装置を示す全体
構成図である。
【符号の説明】
加工電極、2 被加工物、10 数値制御装置(N
C)、14 移動テーブル、15 主軸、18 マガジ
ンラック、90 基準測定子、メモリタグ(記憶手
段)、123 読取手段、130 自動電極・被加工物
交換手段(AWC)、131 データ設定手段、132
被加工物取付治具、133 チャック、134 電極
取付治具、135 チェック手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の被加工物を交換し位置決めすると
    共に複数の加工電極を交換し位置決めし、前記被加工物
    を前記加工電極を用いて放電加工する放電加工装置であ
    って、 データ設定手段を用いて被加工物取付治具に取付けられ
    る記憶手段に前記被加工物の位置決めに関する諸データ
    と放電加工に関する諸データを設定し自動電極・被加工
    物交換手段に収納する被加工物データ設定手段と、 電極取付治具に取付けられる記憶手段に前記加工電極に
    関する諸データを設定し前記自動電極・被加工物交換手
    段に収納する電極データ設定手段と、 前記自動電極・被加工物交換手段から前記被加工物取付
    治具を交換する途中で前記被加工物取付治具に取付けら
    れた前記記憶手段に記憶されている前記被加工物に関す
    る諸データを読取る被加工物データ読取手段と、 前記自動電極・被加工物交換手段に前記被加工物取付治
    具が収納されているかをチェックし、収納されている時
    は被加工物データ読取工程に処理を移し、収納されてい
    ない時は収納ラックを次ステップに移して収納されてい
    るかどうかをチェックするチェック手段と、 読取った前記被加工物に関する諸データを被加工物位置
    決めデータ及び放電加工データとして数値制御装置に転
    送する被加工物データ転送手段と、 前記自動電極・被加工物交換手段から前記被加工物取付
    治具を移動テーブルの所定位置に設置されたチャックに
    自動的に交換し、前記被加工物の位置決め操作を実施し
    ていない時に基準測定子を主軸に交換して前記被加工物
    の位置決めを行う被加工物位置決め手段と、 前記自動電極・被加工物交換手段から前記電極取付治具
    を交換する途中で前記電極取付治具に取付けられた前記
    記憶手段に記憶されている前記加工電極に関する諸デー
    タを読取る電極データ読取手段と、 読取った前記加工電極に関する諸データを電極芯ずれデ
    ータとして前記数値制御装置に転送する電極データ転送
    手段と、 前記加工電極を交換し、前記加工電極の基準位置を測定
    する位置決め操作を実施していない時に前記加工電極の
    基準位置を測定する芯ずれ量測定を行う電極測定手段
    と、芯ずれ量測定を行なう電極測定工程の直後に放電加
    工する放電加工手段と、前記被加工物取付治具に取付け
    られている前記被加工物の加工が完了すると前記被加工
    物を前記自動電極・被加工物交換手段に収納する被加工
    物収納手段とを具備し、 前記被加工物データ設定手段及び前記電極データ設定手
    段に基づき被加工物データ読取工程から被加工物収納工
    程までを順次行なうと共に、被加工物データ設定工程か
    ら被加工物収納工程までを順次連続して繰返す放電加工
    装置。
  2. 【請求項2】 複数の被加工物を交換し位置決めすると
    共に複数の加工電極を交換し位置決めし、前記被加工物
    を前記加工電極を用いて放電加工する放電加工方法であ
    って、 データ設定手段を用いて被加工物取付治具に取付けられ
    る記憶手段に前記被加工物の位置決めに関する諸データ
    と放電加工に関する諸データを設定し自動電極・被加工
    物交換手段に収納する被加工物データ設定工程と、 電極取付治具に取付けられる記憶手段に前記加工電極に
    関する諸データを設定し前記自動電極・被加工物交換手
    段に収納する電極データ設定工程と、 前記自動電極・被加工物交換手段から前記被加工物取付
    治具を交換する途中で前記被加工物取付治具に取付けら
    れた前記記憶手段に記憶されている前記被加工物に関す
    る諸データを読取る被加工物データ読取工程と、 前記自動電極・被加工物交換手段に前記被加工物取付治
    具が収納されているかをチェックし、収納されている時
    は前記被加工物データ読取工程に処理を移し、収納され
    ていない時は収納ラックを次ステップに移して収納され
    ているかどうかをチェックするチェック工程と、 読取った前記被加工物に関する諸データを被加工物位置
    決めデータ及び放電加工データとして数値制御装置に転
    送する被加工物データ転送工程と、 前記自動電極・被加工物交換手段から前記被加工物取付
    治具を移動テーブルの所定位置に設置されたチャックに
    自動的に交換し、前記被加工物の位置決め操作を実施し
    ていない時に基準測定子を主軸に交換して前記被加工物
    の位置決めを行う被加工物位置決め工程と、 前記自動電極・被加工物交換手段から前記電極取付治具
    を交換する途中で前記電極取付治具に取付けられた前記
    記憶手段に記憶されている前記加工電極に関する諸デー
    タを読取る電極データ読取工程と、 読取った前記加工電極に関する諸データを電極芯ずれデ
    ータとして前記数値制御装置に転送する電極データ転送
    工程と、 前記加工電極を交換し、前記加工電極の基準位置を測定
    する位置決め操作を実施していない時に前記加工電極の
    基準位置を測定する芯ずれ量測定を行う電極測定工程
    と、 芯ずれ量測定を行なう前記電極測定工程の直後に放電加
    工する放電加工工程と、 前記被加工物取付治具に取付けられている前記被加工物
    の加工が完了すると前記被加工物を前記自動電極・被加
    工物交換手段に収納する被加工物収納工程とからなり、 前記被加工物データ設定工程及び前記電極データ設定工
    程に基づき前記被加工物データ読取工程から前記被加工
    物収納工程までを順次行なうと共に、前記被加工物デー
    タ設定工程から前記被加工物収納工程までを順次連続し
    て繰返す放電加工方法。
  3. 【請求項3】 複数の被加工物を交換し位置決めすると
    共に複数の加工電極を交換し位置決めし、前記被加工物
    を前記加工電極を用いて放電加工する放電加工装置であ
    って、 データ設定手段を用いて被加工物取付治具に取付けられ
    る記憶手段に前記被加工物の位置決めに関する諸データ
    と前記加工電極に関する諸データと放電加工に関する諸
    データとを一つのまとまったものとして設定し自動電極
    ・被加工物交換手段に収納するデータ設定手段と、 前記自動電極・被加工物交換手段から前記被加工物取付
    治具を交換する途中で前記被加工物取付治具に取付けら
    れた前記記憶手段に記憶されている前記加工電極及び前
    記被加工物に関する諸データを読取るデータ読取手段
    と、 前記自動電極・被加工物交換手段に前記被加工物取付治
    具が収納されているかをチェックし、収納されている時
    はデータ読取工程に処理を移し、収納されていない時は
    収納ラックを次ステップに移して収納されているかどう
    かをチェックするチェック手段と、 読取った前記加工電極及び前記被加工物に関する諸デー
    タを電極芯ずれデータ及び被加工物位置決めデータ及び
    放電加工データとして数値制御装置に転送するデータ転
    送手段と、 前記自動電極・被加工物交換手段から前記被加工物取付
    治具を移動テーブルの所定位置に設置されたチャックに
    自動的に交換し、前記被加工物の位置決め操作を実施し
    ていない時に基準測定子を主軸に交換して前記被加工物
    の位置決めを行う被加工物位置決め手段と、 前記加工電極を交換し、前記加工電極の基準位置を測定
    する位置決め操作を実施していない時に前記加工電極の
    基準位置を測定する芯ずれ量測定を行う電極測定手段
    と、 芯ずれ量測定を行なう電極測定工程の直後に放電加工す
    る放電加工手段と、 前記被加工物取付治具に取付けられている前記被加工物
    の加工が完了すると前記自動電極・被加工物交換手段に
    収納する被加工物収納手段とを具備し、 前記データ設定手段に基づきデータ読取工程から被加工
    物収納工程までを順次行なうと共に、データ設定工程か
    ら被加工物収納工程までを順次連続して繰返す放電加工
    装置。
  4. 【請求項4】 複数の被加工物を交換し位置決めすると
    共に複数の加工電極を交換し位置決めし、前記被加工物
    を前記加工電極を用いて放電加工する放電加工方法であ
    って、 データ設定手段を用いて被加工物取付治具に取付けられ
    る記憶手段に前記被加工物の位置決めに関する諸データ
    と前記加工電極に関する諸データと放電加工に関する諸
    データとを一つのまとまったものとして設定し自動電極
    ・被加工物交換手段に収納するデータ設定工程と、 前記自動電極・被加工物交換手段から前記被加工物取付
    治具を交換する途中で前記被加工物取付治具に取付けら
    れた前記記憶手段に記憶されている前記加工電極及び前
    記被加工物に関する諸データを読取るデータ読取工程
    と、 前記自動電極・被加工物交換手段に前記被加工物取付治
    具が収納されているかをチェックし、収納されている時
    は前記データ読取工程に処理を移し、収納されていない
    時は収納ラックを次ステップに移して収納されているか
    どうかをチェックするチェック工程と、 読取った前記加工電極及び前記被加工物に関する諸デー
    タを電極芯ずれデータ及び被加工物位置決めデータ及び
    放電加工データとして数値制御装置に転送するデータ転
    送工程と、 前記自動電極・被加工物交換手段から前記被加工物取付
    治具を移動テーブルの所定位置に設置されたチャックに
    自動的に交換し、前記被加工物の位置決め操作を実施し
    ていない時に基準測定子を主軸に交換して前記被加工物
    の位置決めを行う被加工物位置決め工程と、 前記加工電極を交換し、前記加工電極の基準位置を測定
    する位置決め操作を実施していない時に前記加工電極の
    基準位置を測定する芯ずれ量測定を行う電極測定工程
    と、 芯ずれ量測定を行なう前記電極測定工程の直後に放電加
    工する放電加工工程と、 前記被加工物取付治具に取付けられている前記被加工物
    の加工が完了すると前記自動電極・被加工物交換手段に
    収納する被加工物収納工程とからなり、 前記データ設定工程に基づき前記データ読取工程から前
    記被加工物収納工程までを順次行なうと共に前記データ
    設定工程から前記被加工物収納工程までを順次連続して
    繰返す放電加工方法。
  5. 【請求項5】 複数の被加工物を交換し位置決めすると
    共に複数の加工電極を交換し位置決めし、前記被加工物
    を前記加工電極を用いて放電加工する放電加工装置であ
    って、 データ設定手段を用いて被加工物取付治具に取付けられ
    る記憶手段に前記被加工物の位置決めに関する諸データ
    と前記加工電極に関する諸データと放電加工に関する諸
    データとを一つのまとまったものとして設定し自動電極
    ・被加工物交換手段に収納するデータ設定手段と、 前記自動電極・被加工物交換手段から前記被加工物取付
    治具を交換する途中で前記被加工物取付治具に取付けら
    れた前記記憶手段に記憶されている前記加工電極及び前
    記被加工物に関する諸データを読取るデータ読取手段
    と、 前記自動電極・被加工物交換手段に前記被加工物取付治
    具が収納されているかをチェックし、収納されている時
    はデータ読取工程に処理を移し、収納されていない時は
    収納ラックを次ステップに移して収納されているかどう
    かをチェックするチェック手段と、 読取った前記加工電極及び前記被加工物に関する諸デー
    タを電極芯ずれデータ及び被加工物位置決めデータ及び
    放電加工データとして数値制御装置に転送するデータ転
    送工程と、 前記自動電極・被加工物交換手段から前記被加工物取付
    治具を移動テーブルの所定位置に設置されたチャックに
    自動的に交換し、前記被加工物の位置決め操作を実施し
    ていない時に基準測定子を主軸に交換して前記被加工物
    の位置決めを行う被加工物位置決め手段と、 前記加工電極交換の時、前記加工電極が前記自動電極・
    被加工物交換手段に収納されていない場合は前記加工電
    極の基準位置を測定する芯ずれ量測定と放電加工をキャ
    ンセルする指令を前記数値制御装置に出力する指令出力
    手段と、 前記加工電極を交換し、前記加工電極の基準位置を測定
    する位置決め操作を実施していない時に前記加工電極の
    基準位置を測定する芯ずれ量測定を行う電極測定手段
    と、 芯ずれ量測定を行なう電極測定工程の直後に放電加工す
    る放電加工手段と、 前記被加工物取付治具に取付けられている前記被加工物
    の加工が完了すると前記自動電極・被加工物交換手段に
    収納する被加工物収納手段とを具備し、 前記データ設定手段に基づきデータ読取工程から被加工
    物収納工程を順次行なうと共に、データ設定工程から被
    加工物収納工程を順次連続して繰返す放電加工装置。
  6. 【請求項6】 複数の被加工物を交換し位置決めすると
    共に複数の加工電極を交換し位置決めし、前記被加工物
    を前記加工電極を用いて放電加工する放電加工方法であ
    って、 データ設定手段を用いて被加工物取付治具に取付けられ
    る記憶手段に前記被加工物の位置決めに関する諸データ
    と前記加工電極に関する諸データと放電加工に関する諸
    データとを一つのまとまったものとして設定し自動電極
    ・被加工物交換手段に収納するデータ設定工程と、 前記自動電極・被加工物交換手段から前記被加工物取付
    治具を交換する途中で前記被加工物取付治具に取付けら
    れた前記記憶手段に記憶されている前記加工電極及び前
    記被加工物に関する諸データを読取るデータ読取工程
    と、 前記自動電極・被加工物交換手段に前記被加工物取付治
    具が収納されているかをチェックし、収納されている時
    は前記データ読取工程に処理を移し、収納されていない
    時は収納ラックを次ステップに移して収納されているか
    どうかをチェックするチェック工程と、 読取った前記加工電極及び前記被加工物に関する諸デー
    タを電極芯ずれデータ及び被加工物位置決めデータ及び
    放電加工データとして数値制御装置に転送するデータ転
    送工程と、 前記自動電極・被加工物交換手段から前記被加工物取付
    治具を移動テーブルの所定位置に設置されたチャックに
    自動的に交換し、前記被加工物の位置決め操作を実施し
    ていない時に基準測定子を主軸に交換して前記被加工物
    の位置決めを行う被加工物位置決め工程と、 前記加工電極交換の時、前記加工電極が前記自動電極・
    被加工物交換手段に収納されていない場合は前記加工電
    極の基準位置を測定する芯ずれ量測定と放電加工をキャ
    ンセルする指令を前記数値制御装置に出力する指令出力
    工程と、 前記加工電極を交換し、前記加工電極の基準位置を測定
    する位置決め操作を実施していない時に前記加工電極の
    基準位置を測定する芯ずれ量測定を行う電極測定工程
    と、 芯ずれ量測定を行なう前記電極測定工程の直後に放電加
    工する放電加工工程と、 前記被加工物取付治具に取付けられている前記被加工物
    の加工が完了すると前記自動電極・被加工物交換手段に
    収納する被加工物収納工程とからなり、 前記データ設定工程に基づき前記データ読取工程から前
    記被加工物収納工程を順次行なうと共に、前記データ設
    定工程から前記被加工物収納工程を順次連続して繰返す
    放電加工方法。
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