JPH05177515A - 倣い動作再開方法と装置 - Google Patents

倣い動作再開方法と装置

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JPH05177515A
JPH05177515A JP34107591A JP34107591A JPH05177515A JP H05177515 A JPH05177515 A JP H05177515A JP 34107591 A JP34107591 A JP 34107591A JP 34107591 A JP34107591 A JP 34107591A JP H05177515 A JPH05177515 A JP H05177515A
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Application number
JP34107591A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kawana
啓 川名
Yasuhiro Kurahashi
康浩 倉橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makino Milling Machine Co Ltd
Original Assignee
Makino Milling Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 倣い工作機械やデジタイジング装置の倣い動
作途中で、その倣い動作を中断し、所定の段取り作業工
程を完了した時に自動的に倣い動作が中断時と同位置か
ら同倣い動作状態で再開される方法とその実現装置を提
供することである。 【構成】 倣い動作を指令手段48で中断指令し、トレ
ーサ28の母型M上の中断位置座標と倣い動作状態を記
憶手段42、44で記憶し、所望の段取り工程を完了後
に、トレーサ28等を中断時の位置座標と動作状態へ復
帰させる一連の再開制御動作を遂行し、倣い制御手段3
2を介して倣い動作を自動再開する自動再開制御装置4
0を設けて構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トレーサによる母型倣
いに従って機械主軸に取着された加工々具をサーボ制御
し、ワークを倣い加工する倣い工作機械や、トレーサに
よる母型倣いに従ってデジタイジングデータを得るデジ
タイジング装置に関し、特に、機械が倣い加工の動作中
に該倣い動作を中断し、工具交換を行ったり、デジタイ
ジングデータを記憶する記憶媒体の交換を行ったりする
段取り工程を介入させた後に、中断時の位置から中断時
の動作状態によって倣い動作を自動再開させ得るように
した倣い動作の再開方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】倣い工作機械は、主軸を有した機械本体
部とトレーサ部とから成る工作機械本体と、倣い制御装
置や電源装置等を内蔵した強電制御装置等の制御部とを
具備して構成され、テーブル上に設置された母型の表面
をトレーサ部のトレーサが倣い動作して出力する倣い動
作信号に応じて倣い制御部が機械本体部の主軸に取着さ
れた加工々具の加工動作をサーボ制御し、テーブル上に
設置されたワークに対して母型形状に対応した形状加工
を行う工作機械として、例えば、金型加工等に従来から
利用されている。
【0003】また、トレーサによる母型倣いを行って倣
いデータを作成し、この倣いデータから数値制御工作機
械用の数値制御データを作成し、数値制御工作機械によ
るワーク加工を可能にして1回の倣いデータの取込みで
複数個のワーク加工を可能にするデジタイジング装置も
既に利用されている。
【0004】上述した従来から用いられている倣い工作
機械やデジタイジング装置(以下、これらを倣い工作機
械等と言う)においては、トレーサによる母型倣い動作
の途中で、例えば、加工工具の摩耗、破損等の発生に伴
って工具交換が必要される場合、或いはトレーサに異常
が発生していないか点検を要する場合、更に、後者のデ
ジタイジング装置では、母型倣いデータの取込みによっ
て記憶手段、特に、フロッピィ等の外部記憶手段が満杯
になり、交換を要する場合等には一旦、倣い動作を中断
し、所定の段取り作業を遂行する必要がある。即ち、摩
耗した加工々具を倣い動作位置から後退位置へ移動さ
せ、その摩耗工具を新しい加工々具と交換する作業、ト
レーサ部のトレーサを点検する作業、或いは外部記憶手
段を交換する作業等を遂行し、その後、トレーサを母型
上の倣い表面の倣い再開位置、つまり、中断した時点に
おけるトレーサの三次元または二次元座標位置へ作業者
の手動による復帰を行い、倣い制御装置による自動的な
位置決め機能をこのときだけ無視した上で、倣い動作の
プログラムを再開させる方法が採られている。或いは、
中断が有ったときには、常に、もう一度、母型上の倣い
動作初期位置へトレーサを復帰させ、倣いプログラムを
初めの位置から再度、所定の倣いプログラムに従って遂
行させる倣い再開方法が採られる場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上述した
従来の倣い再開方法によれば、前者の場合では、必然的
に中断時のトレーサの三次元または二次元位置と動作状
態、つまり、トレーサが母型の倣い面に接触して倣い動
作している動作状態、ピックフィード動作状態、トレー
サの位置決め動作状態、または倣い開始位置へのアプロ
ーチ動作状態、倣い動作位置からトレーサが逃げ動作を
行っている動作状態等の諸動作状態の何れの動作状態中
かのデータを作業者がメモ等により記録し、所定の段取
り作業工程を遂行した後、その記録メモに従って中断時
の位置と動作状態へトレーサを手動操作により、正確に
復帰させる必要があり、極めて煩瑣になる問題点があ
る。他方、後者の倣い再開方法では、中断前に行った倣
い動作を、そのまま、再度同じ倣いプログラムに従って
実行する必要があるため、無駄な動作が多く、時間のロ
スになる問題点がある。
【0006】上述のような従来の背景から、倣い工作機
械等の倣い動作途中で、中断を行った時には、所定の段
取り作業工程が完了した時点で自動的に倣い動作が再開
される方法の開発と、その実現手段の提供が要望されて
いる。依って、本発明の目的は、このような要望に応え
ることが可能な倣い工作機械等の倣い動作の再開方法と
装置を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】依って、本発明は、倣い
動作を中断し、所望の段取り工程を完了後に倣い動作を
自動的に再開させるために、トレーサが母型倣い過程に
おける中断時の三次元または二次元位置と中断時の動作
状態とを自動的に記憶し、所望の段取り工程の実施に必
要な後退位置まで、トレーサを後退移動させ、該所望の
段取り工程の完了後に、従前の中断時における中断位置
と動作状態とにトレーサを復帰させる一連の再開制御動
作を遂行するようにしたものである。
【0008】即ち、本発明によれば、倣い工作機械やデ
ジタイジング装置のトレーサによる母型倣い動作工程を
指令入力により中断し、所定の段取り工程を遂行後に該
倣い動作を中断位置から中断時の動作状態で再開させる
倣い動作の再開方法において、(イ)中断指令の入力に
続いて、予め、前記所定の段取り工程終了後に倣い動作
の自動再開に必要な一連の制御動作を起動、開始させる
再開制御指令を入力し、(ロ)前記再開制御指令に従っ
て、前記母型の倣い表面における前記トレーサの倣い動
作中断位置と中断時の動作状態とを読取って記憶手段に
記憶し、(ハ)前記トレーサを倣い動作中断位置から後
退位置へ移動させ、(ニ)該後退位置で前記所定の段取
り工程を遂行し、(ホ)倣い動作の再開起動を確認する
自動再開確認指令を入力し、該自動再開確認指令に応じ
て、前記記憶手段に記憶されたトレーサの倣い動作中断
位置と中断時の動作状態とを読出し、(ヘ)読み出した
倣い動作中断位置と中断時の動作状態とに前記トレーサ
を復帰、位置決めし、倣い動作を再開するようにしたこ
とを特徴とする倣い動作再開方法が提供される。
【0009】又、本発明によれば、トレーサによる母型
倣い動作を制御する倣い制御手段を有した倣い工作機械
やデジタイジング装置に具備され、倣い動作の中断によ
り所定の段取り工程を介入可能にすると共にその後に倣
い動作を自動再開可能にする倣い動作の再開装置におい
て、前記トレーサの母型倣い動作を中断し、前記所定の
段取り工程の介入を指令する中断指令入力手段と、前記
所定の段取り工程の完了後に倣い動作を自動再開させる
ために必要な一連の制御動作の起動、開始を指令する再
開制御指令入力手段と、該再開制御指令入力手段の指令
に従って前記トレーサの母型倣いの中断時における中断
位置を、前記倣い制御手段を介して読取り、記憶する第
1の記憶手段と、前記再開制御指令入力手段の指令に従
って前記トレーサの母型倣いの中断時における動作状態
を、前記倣い制御手段を介して読取り、記憶する第2の
記憶手段と、前記倣い制御手段と結合され、倣い動作の
中断時に前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段の読
取り、記憶動作を制御すると共に再開指令信号の受信に
従って前記中断時の中断位置と動作状態とを前記第1、
第2の記憶手段から前記倣い制御手段へ送出して倣い動
作の自動再開を始動させる再開処理制御手段とを、具備
して構成されることを特徴とする倣い動作再開装置が提
供される。
【0010】
【作用】このように構成することにより、倣い動作を中
断時の母型倣い面上の位置から従前と同じ動作状態で再
開し、あたかも中断の無かった倣い動作と同じ倣い動作
精度で倣い動作を遂行できる。以下、本発明を添付図面
に示す実施例に従って、更に詳細に説明する。
【0011】
【実施例】図1は本発明による倣い工作機械等の倣い動
作の再開方法を実施する自動再開制御装置を備えた倣い
工作機械の構成を示すブロック図、図2は、図1に示し
た自動再開制御装置により、実行される倣い動作の再開
方法の実行過程を説明するフローチャート、図3は他の
実施例として工具交換装置を備えた倣い工作機械に本発
明を適用する場合の構成を示すブロック図である。
【0012】図1を参照すると、倣い工作機械は、機械
本体部10、倣い制御装置30、電源部等を有した図示
されていない強電制御装置、本発明に係る自動再開制御
装置40等を備えて構成されている。機械本体部10
は、ベース12に対して平面内で直交二軸方向(X軸、
Y軸方向)に可動なワークテーブル14の載置面に母型
MとワークWとが搭載、設置されている。また、同機械
本体部10は、コラム16に上下動可能に取付けられた
主軸頭18を備え、この主軸頭18内に、ワークテーブ
ル14の二軸動作平面に対して垂直な軸方向(Z軸方
向)に可動なクイルの下端に保持された主軸20に加工
々具22が装着され、その加工々具22によってワーク
Wに対する切削加工が行われる。また、主軸頭18から
横方向に張り出したアーム24の先端にはトレーサ部が
設けられ、該トレーサ部はトレーサヘッド26とスタイ
ラスから成るトレーサ28とを具備し、このトレーサ2
8が母型Mの倣い面を倣い動作することにより、トレー
サヘッド26から倣いデータのアナログ信号が送出され
るようになっている。
【0013】ここで、上記のワークテーブル14は駆動
モータMxとベース12の背面側に設けられた図示され
ていない駆動モータMyとの駆動に従ってX軸とY軸と
の両方向へ移動可能であり、他方、主軸頭18のクイル
と共に主軸20が駆動モータMzによってZ軸方向に移
動可能に形成されている。倣い制御装置30は、倣い制
御手段32、A/D変換器34、D/A変換器36、サ
ーボアンプ38等を有して構成され、トレーサヘッド2
6から送出された母型Mの倣いデータのアナログデータ
をA/D変換器34を介して取込み、所定の制御処理を
行った後にD/A変換器36からサーボアンプ38を介
してワークテーブル14と主軸頭18の動作を倣い制御
し、ワークWに対して母型Mに対応した加工形状を倣い
加工する構成となっている。なお、主軸20の加工時の
回転駆動は、強電制御装置により制御される。
【0014】ここで、本発明によると、上述したトレー
サ部のトレーサ28による母型倣い動作に応じて取り込
まれた倣いデータに従ってワークWに対して倣い加工動
作を遂行する工程の間に、倣い動作の中断が行われ、加
工々具22の交換等の所望の段取り工程が終了したと
き、倣い動作を自動再開させるように機能する自動再開
制御装置40が設けられている。この自動再開制御装置
40は、倣い動作が中断された時点におけるトレーサ2
8の母型M表面における三次元位置が読込み、入力され
た時に、その位置データを記憶するメモリ手段から成る
第1の記憶手段としての中断位置記憶手段42、中断時
点にトレーサ28が実行していた動作状態を読込み、入
力された時に、その動作状態を記憶するメモリ手段から
成る第2の記憶手段としての中断時の倣い動作状態記憶
手段44、上述した倣い制御装置30と自動再開制御装
置40との間の相互作用を制御する再開処理制御手段4
6、この自動再開制御装置40に中断指令や再開制御の
起動指令、倣い動作の再開指令等の指令を入力するため
に、同自動再開制御装置40に接続、または一体組込で
設けられた例えば、作業者により手動操作されるスイッ
チ手段によって構成された中断・再開指令手段48等を
具備している。
【0015】上述の構成を有した本実施例の倣い動作の
自動再開制御装置40の作用を、機械本体部10及び倣
い制御装置30によって構成された倣い工作機械に適用
し、倣い加工々程中に倣い動作を中断し、作業者が工具
交換を行った後に、再び、中断時点の倣い動作位置と倣
い動作状態に自動復帰して、倣い動作を自動再開する場
合に就き、図1と共に図2のフローチャートを参照して
説明する。なお、図2の(1)、(2)・・・はステッ
プ番号を示している。
【0016】さて、倣い工作機械がトレーサヘッド26
による母型Mの倣い動作に従って、主軸20の加工々具
22でワークWに倣い加工を実行している倣い加工々程
の過程で、例えば、主軸20に取着された加工々具22
に摩耗異常が発見されたことにより、工具交換の実施が
必要となると、作業者は先ず、中断・再開指令手段48
を操作する。具体的には、同手段48を構成するスイッ
チ手段における中断指令用スイッチを押動操作し、この
とき、更に、中断により上述の工具交換のごとき段取り
作業工程を完了した後に、自動的に倣い動作を再開可能
にするための諸準備作業を自動再開制御装置40に順次
に実行させるための自動再開制御動作の起動を指令する
スイッチも同時に操作する(ステップ1)。
【0017】次に中断指令に応じて倣い制御手段32の
制御により、倣い動作が中断されると、つまり、トレー
サヘッド26による母型Mの倣い動作が停止し、これに
従って加工々具22のワークWに対する倣い加工動作も
停止する。このとき、中断指令に応じて、自動再開制御
装置40の再開処理制御手段46は、トレーサヘッド2
6の倣い動作が中断した時点における母型M上の倣い位
置の座標値(これは、母型形状に応じて二次元または三
次元の倣い位置座標を有している。)を倣い制御装置3
0の倣い制御手段32を介して読み出す。また、再開処
理制御手段46は、同倣い制御手段32から中断時点に
おけるトレーサヘッド26の動作状態、即ち、既述した
倣い動作、ピックフィード動作、位置決め動作、アプロ
ーチ動作、逃げ動作等の倣い動作モードにおける何れの
動作状態にあるかの動作状態データも読み出す。そし
て、読み出された中断時点の倣い位置座標は、中断位置
の記憶手段42(第1記憶手段)へ記憶させる。また、
中断時点の動作状態のデータは中断時の倣い動作状態記
憶手段44(第2記憶手段)へ記憶させる(ステップ
2)。
【0018】この記憶動作が完了した時点に、作業者
は、トレーサヘッド26を母型Mの倣い表面からX軸、
Y軸、Z軸の三軸方向の移動成分を組み合わせながら、
所望の後退位置まで後退させる。このとき、トレーサヘ
ッド26の後退動作に従って、サーボ機構の作動によ
り、主軸20の加工々具22もワークWの加工面から後
退する。従って、作業者は、その後退位置に移動した主
軸22の加工々具22を、新しい加工々具に交換する
(ステップ3)。
【0019】工具交換が完了した時点で、作業者は、所
望の段取り作業工程が完了したことを自動再開制御装置
40側に伝達するために、再び、中断・再開指令手段4
8における倣い動作再開指令の入力用スイッチを押動す
る(ステップ4)。なお、このとき、後退位置に移動し
ているトレーサヘッド26を中断時点の母型M上の倣い
位置、つまり、中断位置の記憶手段42に記憶されてい
る位置座標へ所定の復帰経路に従って復帰することを指
令する指令入力用のスイッチも押動する。ここで、復帰
経路は、再開処理制御手段46に予め所望数の復帰経路
を登録しておくようにし、それらの登録された復帰経路
から現在の倣い加工々程に見合った復帰経路、例えば、
母型M上の突出部分等と接触を起こさない復帰ルート等
を選定し、かつ、中断位置の記憶手段42から読み出さ
れる座標位置へ復帰する(ステップ5)。
【0020】ここで、中断時点の母型Mの倣い表面の座
標にトレーサヘッド26の復帰が終了すると、主軸20
に取着された交換後の新しい加工々具22もサーボ動作
に応じてワークWの加工中断位置まで復帰する。そし
て、上記の復帰ステップが終了した時点で、再開処理制
御手段46は、中断時の倣い動作状態のデータを倣い動
作状態記憶手段44から読出して倣い制御装置30の倣
い制御手段32へ送出する。従って、トレーサヘッド2
6は中断時点の倣い動作状態に復帰する(ステップ
6)。
【0021】こうして、倣い動作の中断による段取り作
業工程、中断時点での倣い動作位置と状態への復帰等の
一連の制御動作が終了すると(ステップ7)、倣い制御
装置30が再び作動し、倣い制御手段32の制御の下に
倣い動作が自動的に再開される。かくして、主軸20に
取着された新しい加工々具22によりワークWの倣い加
工動作が続開され、倣い工作機械は倣い動作モードとな
る(ステップ8)。以上の説明において、ステップ2の
工程終了後に作業者がトレーサヘッド26を手動後退さ
せるごとく説明したが、予め自動再開制御装置40の再
開処理制御手段46に複数の後退経路を登録し、その中
から選定した後退経路を中断・再開指令手段48に具備
された指令スイッチで指令し、選定した後退経路に沿っ
てトレーサヘッド26が自動後退するようにしても良
い。
【0022】以上の説明から明らかなように、本発明を
適用した図1、図2の実施例によれば、倣い動作の自動
再開が制御されることにより、従来の倣い工作機械で倣
い動作の中断が行われた場合に、中断位置を作業者が読
み取ってメモし、所望の段取り作業工程等を遂行後、再
び、作業者が正確に従前に中断した位置に手動でトレー
サヘッドを復帰操作する等の煩瑣は解消され、従って、
中断による所望の段取り作業の遂行が簡単になるばかり
でなく、一連の倣い動作の再開制御が自動遂行されるの
で、倣い工作機械の加工効率も向上するのである。
【0023】さて、図3は、本発明を自動工具交換装置
付きの倣い工作機械に適用する場合の構成を示してい
る。図3において、工具交換装置付き倣い工作機械は、
ワークテーブル114上にワークWと母型Mとを搭載
し、同ワークテーブル114がX軸駆動モータMx、Y
軸駆動モータMyの駆動に応じて直交二軸(X軸,Y
軸)方向に制御移動が可能な構成を有し、また、機械本
体部110のコラム111には主軸頭112が上下に移
動可能に取付けられ、かつ、同主軸頭112の内部にク
イル113がZ軸駆動モータMzの駆動に従って、上下
のZ軸方向に制御移動が可能に内蔵され、このクイル1
13の内部に回転可能に収納された主軸120の下端に
加工々具T0が着脱自在に取着されて、ワークWに対し
て機械加工を施しえる構成となっている。なお、主軸1
20の回転駆動は主軸頭112の上端に装備された制御
器Ma付きの回転駆動モータMdによって遂行される。
【0024】また、コラム111の一方の側面からは、
アーム121が横方向に延設され、このアーム121に
トレーサヘッド123が保持され、同トレーサヘッド1
23の下方に具備されたトレーサ124によって母型M
の倣い表面を倣い動作することは、前述の実施例と同様
である。なお、主軸頭112に設けられたハンドル11
4はクイル113を必要に応じて手動で上下動作させる
ために設けられ、またトレーサヘッド123の側面に設
けられたハンドル125〜127は手動によりトレーサ
124を母型Mに接近移動させたり、或いは離隔させた
りするために設けられているが、本発明には特に関連が
ないため、これ以上の説明は省略する。また、本実施例
に係る倣い工作機械は機械本体部110のアーム121
とは反対の側面に工具交換部140を具備し、この工具
交換部140は、工具格納マガジン141を具備し、複
数の加工々具T1〜Tnを格納可能であると共に、工具
交換腕142の作動により、主軸120と工具格納マガ
ジン141との間で自動工具交換が可能に構成されてい
る。
【0025】従って、この工具交換装置付きの倣い工作
機械は、倣い制御装置151、強電制御装置152に加
えて工具交換制御装置153が具備されている。このよ
うに構成された自動工具交換装置付きの倣い工作機械の
構成や作用は、既に当業者なら周知であり、例えば、本
出願人に係る特公昭60ー44098号公報等に開示さ
れている。
【0026】なお、上述した自動工具交換装置付き倣い
工作機械には、機械本体部110の側面から延長した配
線支持枠154に保持された操作盤150がペンダント
式に具備され、倣い動作の制御指令を手動入力したり、
作業者が後述する中断指令を手動入力する入力操作部を
構成している。
【0027】さて、図3に図示の本実施例によれば、自
動再開制御装置160が倣い制御装置151および上記
の操作盤150と指令信号等の入・出力が可能に接続さ
れた構成で配設されている。この自動再開制御装置16
0の内部構成は、前述した第1の実施例における自動再
開制御装置40の内部構成と実質的に同様であり、従っ
て、再開処理制御手段、中断位置の記憶手段(第1の記
憶手段)、中断時の倣い動作状態記憶手段等を内蔵して
いる。
【0028】本実施例では、倣い工作機械側に工具交換
部140が設けられ、工具交換制御装置153の制御動
作に従って、自動工具交換が可能に構成されているの
で、工具交換は、倣い加工々程の途中で自動的に遂行さ
れる。つまり、主軸120に取着された加工々具T0
は、トレーサヘッド123のトレーサ124による母型
倣い動作に従ってサーボ制御され、母型Mの倣い表面形
状に対応した形状加工をワークW上に実現するように、
常に、一定の関連動作関係を保持して加工動作を行って
いる。故に、倣い加工々程の途中で、加工々具T0に摩
耗、損傷等の異常が発生すると、その異常は、トレーサ
ヘッド123の母型倣い動作との間の一定な関連動作関
係が維持できなくなることで、同トレーサヘッド123
で検出される。そして、この加工々具T0の異常検出が
トレーサヘッド123で検出されると、倣い制御装置1
51を介して工具交換制御装置153に伝達され、同工
具交換制御装置153による制御に従って、機械の主軸
120に取着された異常発生加工々具T0と工具格納マ
ガジン141に格納された新しい加工々具T1〜Tnと
の間で工具交換腕142を介して同種工具の自動工具交
換が遂行される。
【0029】さて、このとき、本発明に係る自動再開制
御装置160が具備されることにより、上述した主軸1
20の加工々具T0に発生した異常の検出信号が、倣い
制御装置151に印加されると、同倣い制御装置151
から工具交換起動信号が発生されるが、この工具交換起
動信号は、工具交換制御装置153に印加されると共に
自動再開制御装置160に倣い動作の中断指令信号とし
て印加される。故に、自動再開制御装置160は、この
中断指令信号を受信した時点で、前述の実施例の場合と
同様に、自動再開制御動作を遂行する。つまり、倣い制
御装置151を介してトレーサヘッド123の倣い動作
の中断時における位置座標と倣い動作状態とを読取り、
これらを記憶して待機する。そして、自動工具交換が終
了することにより、工具交換制御装置153から倣い制
御装置151を介して工具交換終了の信号を受信したと
き、自動再開制御装置160は倣い制御装置151へ先
に記憶した中断時点の母型M上における位置座標及び動
作状態のデータとを送出する。この結果、倣い制御装置
151は、トレーサヘッド123を中断時の座標位置へ
復帰させ、また、動作状態を復帰させて、倣い動作を自
動再開できるのである。なお、上述した説明は、倣い動
作の中断指令を自動工具交換の起動信号によって形成す
ることにより、前述した図1の実施例よりも更に、自動
化を推進した例と理解することができるが、勿論、図3
に示した倣い工作機械においても、必要に応じて、操作
盤150から作業者が直接、手動操作で、中断指令をボ
タン操作等により入力し、また、再開制御起動指令を入
力して、所望の段取り作業工程を倣い動作の中断の間に
遂行させ、その後、段取り作業工程の終了に従って、倣
い動作を自動再開させることも可能に構成されているこ
とは言うまでもない。
【0030】以上の2つの実施例の説明は、何れも倣い
工作機械に対して本発明に係る倣い動作の自動再開方法
と装置とを適用した例であるが、加工部を具備しない周
知のデジタイジング装置において、母型の倣いデータを
記憶装置、例えば、フロッピィ装置から成る外部記憶媒
体装置等に取込みを行う場合においても、同様に倣い動
作の途中で、中断により、トレーサヘッドの先端のトレ
ーサの点検を行ったり、或いは、外部記憶媒体の記憶容
量が満杯となって交換を必要とするなどの諸段取り作業
を遂行するときにも、自動再開により、中断時点の座標
位置へトレーサヘッドのトレーサを復帰させ、中断時の
動作状態から倣い動作を自動再開させるようにすること
も可能である。
【0031】
【発明の効果】以上の諸実施例の記載を介して明らかな
ように、本発明によれば、倣い動作の途中で、何らかの
所望の段取り作業を遂行する必要が発生したとき、中断
指令と再開制御の起動指令とを手動または、自動的に入
力することにより、トレーサヘッドによる母型倣い動作
を中断し、そのとき、自動的に中断時の倣い面の位置座
標と実行中の倣い動作状態とを読み取って、記憶し、所
望の段取り作業が完了した時点で、記憶された中断時の
座標位置と倣い動作状態のデータをトレーサヘッドに与
え、それらの座標位置へ復帰させ、かつ、倣い動作状態
を復帰させてから、自動的に倣い動作を再開するので、
従来の倣い工作機械やデジタイジング装置で倣い動作を
中断させた場合に作業者が、中断位置や動作状態の記
録、トレーサヘッドの後退、トレーサヘッドの復帰等を
全て人力操作で行うことによる不便や煩瑣、作業ミス等
を解消し、延いては、倣い工作機械等の作業能率を向上
させることが可能となる効果を奏するのである。
【0032】更に、本発明の倣い動作の自動再開の適用
により、自動工具交換装置付きの倣い工作機械において
は、更に自動化、省力化を推進させることが可能となる
効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による倣い工作機械等の倣い動作の再開
方法を実施する自動再開制御装置を備えた倣い工作機械
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した自動再開制御装置により、実行さ
れる倣い動作の再開方法の実行過程を説明するフローチ
ャートである。
【図3】他の実施例として自動工具交換装置付き倣い工
作機械に本発明の倣い動作の自動再開方法と装置とを適
用する場合の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…機械本体部10 12…ベース 14…ワークテーブル 18…主軸頭 20…主軸 22…加工々具 26…トレーサヘッド 28…トレーサ 30…倣い制御装置 32…倣い制御手段 40…自動再開制御装置 42…中断位置の記憶手段 44…中断時の倣い動作状態記憶手段 46…再開処理制御手段 48…中断・再開指令手段 160…自動再開制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 倣い工作機械やデジタイジング装置のト
    レーサによる母型倣い動作工程を指令入力により中断
    し、所定の段取り工程を遂行後に該倣い動作を中断位置
    から中断時の動作状態で再開させる倣い動作の再開方法
    において、 (イ)中断指令の入力に続いて、予め、前記所定の段取
    り工程終了後に倣い動作の自動再開に必要な一連の制御
    動作を起動、開始させる再開制御指令を入力し、 (ロ)前記再開制御指令に従って、前記母型の倣い表面
    における前記トレーサの倣い動作中断位置と中断時の動
    作状態とを読取って記憶手段に記憶し、 (ハ)前記トレーサを倣い動作中断位置から後退位置へ
    移動させ、 (ニ)該後退位置で前記所定の段取り工程を遂行し、 (ホ)倣い動作の再開起動を確認する自動再開確認指令
    を入力し、該自動再開確認指令に応じて、前記記憶手段
    に記憶されたトレーサの倣い動作中断位置と中断時の動
    作状態とを読出し、 (ヘ)読み出した倣い動作中断位置と中断時の動作状態
    とに前記トレーサを復帰、位置決めし、倣い動作を再開
    するようにしたことを特徴とする倣い動作再開方法。
  2. 【請求項2】 トレーサによる母型倣い動作を制御する
    倣い制御手段を有した倣い工作機械やデジタイジング装
    置に具備され、倣い動作の中断により所定の段取り工程
    を介入可能にすると共にその後に倣い動作を自動再開可
    能にする倣い動作の再開装置において、 前記トレーサの母型倣い動作を中断し、前記所定の段取
    り工程の介入を指令する中断指令入力手段と、 前記所定の段取り工程の完了後に倣い動作を自動再開さ
    せるために必要な一連の制御動作の起動、開始を指令す
    る再開制御指令入力手段と、 該再開制御指令入力手段の指令に従って前記トレーサの
    母型倣いの中断時における中断位置を、前記倣い制御手
    段を介して読取り、記憶する第1の記憶手段と、 前記再開制御指令入力手段の指令に従って前記トレーサ
    の母型倣いの中断時における動作状態を、前記倣い制御
    手段を介して読取り、記憶する第2の記憶手段と、 前記倣い制御手段と結合され、倣い動作の中断時に前記
    第1の記憶手段と前記第2の記憶手段の読取り、記憶動
    作を制御すると共に再開指令信号の受信に従って前記中
    断時の中断位置と動作状態とを前記第1、第2の記憶手
    段から前記倣い制御手段へ送出して倣い動作の自動再開
    を始動させる再開処理制御手段とを、具備して構成され
    ることを特徴とする倣い動作再開装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011158979A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Mori Seiki Co Ltd 自動運転を再開可能な工作機械の制御方法およびその装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61214947A (ja) * 1985-03-19 1986-09-24 Hitachi Seiki Co Ltd 自動復帰機能を有するnc制御装置

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