JP2008225738A - Nc工作機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】段取り替え作業を容易にし、各治具ベースでの加工を迅速に開始することができるNC工作機械を提供する。
【解決手段】工作機械本体10Aが複数の治具ベース31〜33を備え、該治具ベース31〜33に、ワークを固定した治具60を位置決め可能とし、加工プログラムに従って治具60上のワークの加工を実行可能としたNC工作機械において、工作機械本体10Aの座標系で特定される、各治具ベース31〜33に固有の複数の第1基準座標データと、複数の治具60に対応し、各治具60に固有の加工基準を特定する第2基準座標データとを備え、いずれかの治具ベース31〜33に治具60がセットされた場合、第1基準座標データ及び第2基準座標データに基づいて、加工プログラムで使用される加工基準座標を演算する演算処理装置14を備えるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の治具ベースを備え、該治具ベースに、ワークを固定した治具を位置決め可能とし、加工プログラムに従って治具上のワークの加工を実行可能としたNC工作機械に関する。
NC(Numerical Control:数値制御)工作機械は、各種の工業製品の外形加工に広く用いられている。NC工作機械で加工を行うには、まず、使用する工具、加工手順、夫々の手順における作業内容を定める工程設計を行い、次いで、この工程設計の結果に従って工具の送り経路を、経路上の各部での送り速度を含めて設定する加工プログラムを作成し、この加工プログラムに従ってNC工作機械に加工動作を行わせる手順により実行される。
この種のNC工作機械には、例えば、工具の自動交換機能(ATC)を備えたマシニングセンタがあり、マシニングセンタは、フライス削り、穴あけ、中ぐり、ねじ立て等の一連の作業を、一度の工作物取り付けで、完全にあるいはほぼ完全に行うことが可能である。
ところで、この種のNC工作機械では、多品種少量生産或いは稼働効率向上の観点から、一又は複数種類のワーク固定用の治具を固定できるように設計された複数の治具ベースをテーブルに取り付ける場合がある(例えば、特許文献1)。この場合、いずれかの治具ベースに新たに治具をセットする毎に、作業者が加工プログラムで使用する加工基準座標を設定又は精度調整及び確認をする必要がある。
特開2006−43799号公報
しかし、従来の構成では、異なるマシニングセンタや新規導入したマシニングセンタに治具を新たにセットする毎に、作業者が加工基準座標を設定や精度調整及び確認をする必要があるため、その作業に時間がかかってしまう。また、段取り替えにより治具ベースに別の治具を取り付けた場合や、治具を別の治具ベースに取り付けた場合にも、加工基準座標を再設定する必要が生じ、段取り替え作業に時間と手間がかかり、加工開始までに時間がかかってしまう。
そこで、本発明の目的は、段取り替え作業を容易にし、各治具ベースでの加工を迅速に開始することができるNC工作機械を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、工作機械本体が複数の治具ベースを備え、該治具ベースに、ワークを固定した治具を位置決め可能とし、加工プログラムに従って前記治具上のワークの加工を実行可能としたNC工作機械において、前記工作機械本体の座標系で特定される、各治具ベースに固有の複数の第1基準座標データと、前記複数の治具に対応し、各治具に固有の加工基準を特定する第2基準座標データとを備え、いずれかの治具ベースに治具がセットされた場合、第1基準座標データ及び第2基準座標データに基づいて、加工プログラムで使用される加工基準座標を演算する演算処理装置を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、工作機械本体の座標系で特定される、各治具ベースに固有の複数の第1基準座標データと、複数の治具に対応し、各治具に固有の加工基準を特定する第2基準座標データとを備え、いずれかの治具ベースに治具がセットされた場合、第1基準座標データ及び第2基準座標データに基づいて、加工プログラムで使用される加工基準座標を演算する演算処理装置を備えたので、いずれかの治具ベースに治具がセットされた場合でも、治具ベースの加工基準座標を演算して加工を開始でき、段取り替え作業を容易にし、かつ、各治具ベースでの加工を迅速に開始することができる。
上記構成において、前記第2基準座標データは、前記第1基準座標データに対応する前記工作機械本体の座標系上の座標を加工基準座標に補正する補正データであることが好ましい。この構成によれば、この第1基準座標データ及び第2基準座標データに基づいて工作機械本体の座標系上の加工基準座標を容易に取得することができる。
また、上記構成において、前記加工プログラムが記録媒体に記録され、前記工作機械本体側には記録媒体の受け入れスロットを備えることが好ましい。この構成によれば、工作機械本体側が受け入れスロットに装填された記録媒体を介して加工プログラムを容易に取得することができる。
また、上記構成において、前記第2基準座標データが記録媒体に記録され、前記工作機械本体側には記録媒体の受け入れスロットを備えることが好ましい。この構成によれば、工作機械本体側が受け入れスロットに装填された記録媒体を介して第2基準座標データを容易に取得することができる。
また、上記構成において、前記演算処理装置の演算処理プログラムが記録媒体に記録され、前記工作機械本体側には記録媒体の受け入れスロットを備えることが好ましい。この構成によれば、工作機械本体側が受け入れスロットに装填された記録媒体を介して演算処理プログラムを容易に取得することができる。
また、上記構成において、前記スロットは前記治具ベースの個数に対応して備えることが好ましい。この構成によれば、各スロットと各治具ベースとを関連づけることによって、各治具ベースに固定された治具に対応する加工プログラム、第2基準座標データ、及び又は演算処理プログラムを、各スロットに装填された記録媒体から取得することができる。
また、上記構成において、前記加工プログラム、前記第2基準座標データ、及び前記演算処理装置の演算処理プログラムのいずれかを通信回線を介して外部から取得する取得手段を備えるようにしてもよい。この構成によれば、通信回線に接続された外部機器に加工プログラム、第2基準座標データ及び演算処理プログラムを格納して、この外部機器から必要なデータを取得する構成を適用することができる。
また、本発明は、NC工作機械において、上述した工作機械本体を親機とし、該親機と同じ座標系を有し、かつ該座標系上の任意の座標を固有の第1基準座標データとして持つ、複数の治具ベースを有した子機となる工作機械本体を備え、親機で、治具ベース上に治具を固定し、該治具に固定されたワークに実際に加工を加えて、精度確認した加工プログラム、及び、治具の加工基準を特定する第2基準座標データを、子機で使用される治具に付加すると共に、子機の治具ベースに該治具がセットされた場合、前記第1基準座標データ及び前記第2基準座標データに基づいて、精度確認した加工プログラムで使用される加工基準座標を演算する演算処理装置を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、親機と同じ座標系を有し、かつ該座標系上の任意の座標を固有の第1基準座標データとして持つ治具ベースを有した子機となる工作機械本体を備え、親機で、治具ベース上に治具を固定し、該治具に固定されたワークに実際に加工を加えて、精度確認した加工プログラム、及び、治具の加工基準を特定する第2基準座標データを、子機で使用される治具に付加すると共に、子機の治具ベースに該治具がセットされた場合、前記第1基準座標データ及び前記第2基準座標データに基づいて、精度確認した加工プログラムで使用される加工基準座標を演算する演算処理装置を備えたので、親機と同様に、いずれかの治具ベースに治具がセットされた場合でも、治具ベースの加工基準座標を演算して加工を開始でき、段取り替え作業を容易にし、かつ、各治具ベースでの加工を迅速に開始することができ、かつ、子機での精度確認作業を省略或いは簡略化することができる。
上記構成において、子機の治具ベースの個数が親機の治具ベースの個数以下であることが好ましい。この構成によれば、子機の治具ベースの個数を親機の治具ベースより少なくしてもよいので、子機を廉価に構成することができる。
本発明では、工作機械本体の座標系で特定される、各治具ベースに固有の複数の第1基準座標データと、複数の治具に対応し、各治具に固有の加工基準を特定する第2基準座標データとを備え、いずれかの治具ベースに治具がセットされた場合、第1基準座標データ及び第2基準座標データに基づいて、加工プログラムで使用される加工基準座標を演算する演算処理装置を備えたので、段取り替え作業を容易にし、各治具ベースでの加工を迅速に開始することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るNC工作機械システム(ラインシステム)を示す図である。
このNC工作機械システム1は、親機のマシニングセンタ(M/C1)10と、一台又は複数台の子機(増設)のマシニングセンタ(M/C2)20とを備えている。マシニングセンタ10、20は、工具の自動交換機能を備えたNC工作機械であり、工作機械本体10A、20Aが備える主軸の先端に取り付ける工具を自動交換することによって、テーブル11、21上のワーク(被削物)に対し、一台で複合的な加工が可能である。
本実施形態のマシニングセンタ10、20は、親機と子機とが同じ仕様であり、工作機械本体10A、20Aが備えるテーブル11、21には、同数(本例では3個)の治具ベース(JIGBase1〜JIGBase6)31、32、33、31A、32A、33Aが間隔を空けて固定されると共に、各マシニングセンタ10、20のNC制御装置12、12Aには、同じ台数(本例では3台)の外部メディア読取装置41、42、43、41A、42A、43Aが接続されている。これら親機と子機とは同じ仕様であるため、同一の構成については同一の符号を付して重複する説明を省略し、以下、親機のマシニングセンタ10について詳述する。
親機が備える外部メディア読取装置41〜43は、PCカード等の複数の記録メディア(Card1〜6・・・:記録媒体)51、52、53、54、55、56・・・を装填可能なスロット(CardSlot1〜3)CS1、CS2、CS3を各々備えている。これら外部メディア読取装置41〜43は、NC制御装置12の制御の下、各スロットCS1〜CS3に装填された記録メディア51〜56・・・に記録されたサブプログラム等のデータを読み取ってNC制御装置12に出力する。
NC制御装置12は、作業者が操作する操作装置13と、各種演算処理を行う演算処理装置14と、メインプログラム等の各種データを記憶する記憶装置15とを備え、演算処理装置14がメインプログラムを実行して、操作装置13を介して入力された各種指示に応じてマシニングセンタ10の各部を制御する。
治具ベース31〜33は、ワークの受け具として機能する複数種類の治具(JIG1〜JIG6・・・)61、62、63、64、65、66・・・を位置決め固定可能に構成されている。以下、治具61〜66・・・を特に区別する必要がない場合は治具60と表記する。
これら治具ベース31〜33には、治具固定用のボルト締結用の挿入孔等の締結具(図示せず)と、治具位置決め用の位置合わせピンPとを備えており、各治具ベース31〜33の位置合わせピンPの径と、これらピンPの取り付けピッチとが同一に形成される。なお、これら治具ベース31〜33は、同一のものを使用してもよいし、上記条件を満たす範囲で異なる形状のものを使用してもよい。また、図1において、値G54、G55及びG56は、マシニングセンタ10が治具ベース31〜33を特定する情報であると共に、マシニングセンタ20が治具ベース31A〜33Aを特定する情報である。
治具(JIG1〜JIG6・・・)60は、ワーク毎に異なり、各ワークを治具ベース31〜33、31A〜33Aに固定するためのワーク固定用治具である。各治具60には、位置合わせピンPが係合する同一径及び同一ピッチの係合穴が形成されており、いずれの治具ベース31〜33、31A〜33Aに対しても位置合わせピンPにより予め定めた位置に固定することができる。
このマシニングセンタ10、20では、ワーク固定用の複数の治具60を位置決め可能な複数の治具ベース31〜33、31A〜33Aを備えるため、複数種類の部品を製造する場合に、例えば、治具ベース31〜33に治具61〜63を固定して3種類の部品を生産した次の日に、治具ベース31〜33に治具64〜66を固定して異なる3種類の部品を生産する、といったように、その日の生産目標に合わせて臨機応変に治具60の配置レイアウト(ワークの配置レイアウト)を変更することが可能である。
また、ワークの加工プログラムを含むサブプログラムは記録メディア(Card1〜6・・・)51〜56・・・に各々記録されている。本実施形態では、図1を参照し、治具(JIG1)61のワーク用のサブプログラムは、記録メディア(Card1)51に記録されており、治具(JIG2)62のワーク用のサブプログラムは記録メディア(Card2)52に記録されている。また、治具(JIG3)63のワーク用のサブプログラムは記録メディア(Card3)53に記録され、・・・、治具(JIG6)66のワーク用のサブプログラムは記録メディア(Card6)56に記録されている。すなわち、治具61〜66・・・と記録メディア51〜56・・・とは一対一で関連づけられている。以下、記録メディア51〜56・・・を特に区別する必要がない場合は、記録メディア50と表記する。
各記録メディア50は、図2に示すように、マシニングセンタ10が備える外部メディア読取装置41〜43のいずれのスロットCS1〜CS3にも装填可能であり、各記録メディア50の装填位置は以下のように規定されている。
治具(JIG1)60が治具ベース(JIGBase1)31に固定された場合には、この治具60に関連づけられた記録メディア50は、外部メディア読取装置41に装填される。一方、治具60が治具ベース(JIGBase2)32に固定された場合には、この治具60に関連づけられた記録メディア50は外部メディア読取装置42に装填される。また、治具60が治具ベース(JIGBase3)33に固定された場合には、この治具60に関連づけられた記録メディア50が外部メディア読取装置43に装填される。
すなわち、記録メディア50の装填位置は、この記録メディア50に関連づけられた治具60がどの治具ベース31〜33に固定されるかによって決まり、作業者は、治具60を治具ベース31〜33に固定する際などに、記録メディア50を上記条件に従っていずれかの外部メディア読取装置41〜43に装填するようにしている。なお、本構成では、治具60と記録メディア50とを関連づけているため、これらを一体で保管・管理することが好ましい。
外部メディア読取装置41〜43に装填された各記録メディア50は、マシニングセンタ10のNC制御装置12の制御の下、読み出される。この場合にNC制御装置12が実行するメインプログラムを図2に示している。
図2に示すように、メインプログラムには、各治具ベース31〜33に固有の治具ベース基準座標データ(第1基準座標データ)A〜Jを示すパラメータと、サブプログラムを外部メディア読取装置41〜43から順に呼び出すプログラムとが記述されている。
ここで、治具ベース基準座標データA〜Jは、このマシニングセンタ10で加工時に使用する座標系(工作機械本体10Aの座標系)で特定される座標データである。
マシニングセンタ10のNC制御装置12(実際には演算処理装置14)は、上記メインプログラムを実行することによって、図3に示すように、まず、外部メディア読取装置41のスロット(CardSlot1)CS1内の記録メディア50からサブプログラムを読み出して実行する。続いて、NC制御装置12は、外部メディア読取装置42のスロット(CardSlot2)CS2内の記録メディア50からサブプログラムを読み出して実行し、その後、外部メディア読取装置43のスロット(CardSlot3)CS3内の記録メディア50からサブプログラムを読み出して実行する。なお、外部メディア読取装置41〜43のいずれかに記録メディア50が装填されていなかった場合、NC制御装置12は、メインプログラムに従って次の処理へ移行し、装填された全ての記録メディア50のサブプログラムを実行すると処理を終了する。
図4は、記録メディア50に記録されるサブプログラムを示す図である。図4に示すように、サブプログラムには、この記録メディア50に関係づけられた治具60に固有の加工基準を特定する治具基準座標データ(第2基準座標データ)a〜cを示すパラメータが記述されている。
ここで、治具60に固有の加工基準の位置を、マシニングセンタ10で加工時に使用する座標(工作機械本体10Aの座標系)で特定した場合、その治具60がセットされる治具ベース31〜33に応じて異なる座標となる。このため、本構成では、この加工基準位置を特定する治具基準座標データa〜cを、このマシニングセンタ10で加工時に使用する座標データとするのではなく、上記治具ベース基準座標データA〜Jに対応する工作機械本体10Aの座標系上の座標を加工基準座標に補正する補正データとしている。
より具体的には、図3に示す値aが、X座標の相対変位量であり、値bがY座標の相対変位量であり、値cがZ座標の相対変位量であり、すなわち、これら相対変位量によって治具ベース基準座標データA〜Jに対応する座標を加工基準座標に補正する補正量を示すことができる。
また、サブプログラムには、この記録メディア50が外部メディア読取装置41のスロットCS1(図4中、C/S1)に装填された場合に加工基準座標を演算させる演算式(1)を含む加工座標演算処理プログラムP1と、この記録メディア50が外部メディア読取装置42のスロットCS2(図4中、C/S2)に装填された場合に加工基準座標を演算させる演算式(2)を含む加工座標演算処理プログラムP2と、この記録メディア50が外部メディア読取装置43のスロットCS3(図4中、C/S3)に装填された場合に加工基準座標を演算させる演算式(3)を含む加工座標演算処理プログラムP3と、ワークの加工工程を記述した加工プログラムP4とが記述されている。
なお、各記録メディア50に記録される各サブプログラムにおいて、図4に示すように、加工座標演算処理プログラムP1〜P3は共通であり、それ以外の情報、つまり、治具基準座標データa〜c及び加工プログラムP4が異なる。
上記演算式(1)は、記録メディア50に関係づけられた治具60が治具ベース(JIGBase1)31に固定されている場合にこの治具60に固定されたワークの加工基準座標を求める演算式であり、サブプログラム中の治具60の治具基準座標データa〜cと、マシニングセンタ10の治具ベース基準座標データA〜Cとに基づいて加工基準座標を求める数式である。この演算式(1)によれば、加工基準位置をX、Y、Zとした場合、X=A+a、Y=B+b、Z=C+cにより求められる。
また、加工座標演算処理プログラムP1は、上記演算式(1)を、図4に示すように、スロットCS1(C/S1)に記録メディア(=カード)50が装填されている場合に実行させる処理を含んでいる。
また、上記演算式(2)は、記録メディア50に関係づけられた治具60が治具ベース(JIGBase2)32に固定されている場合にこの治具60に固定されたワークの加工基準座標を求める演算式であり、サブプログラム中の治具60の治具基準座標データa〜cと、マシニングセンタ10の治具ベース基準座標データD〜Fとに基づいて加工基準座標を求める数式である。この演算式(2)によれば、加工基準位置をX、Y、Zとした場合、X=D+a、Y=E+b、Z=F+cにより求められる。
また、加工座標演算処理プログラムP2は、上記演算式(2)を、スロットCS2(C/S2)に記録メディア(=カード)50が装填されている場合に実行させる処理を含んでいる。
また、上記演算式(3)は、この記録メディア50に関係づけられた治具60が治具ベース(JIGBase3)33に固定されている場合にこの治具60に固定されたワークの加工座標を求める演算式であり、サブプログラム中の治具60の治具基準座標データa〜cと、マシニングセンタ10の治具ベース基準座標データG〜Jとに基づいて加工基準座標を規定する数式である。この演算式(3)によれば、加工座標系の加工基準位置をX、Y、Zとした場合、X=G+a、Y=H+b、Z=J+cにより求められる。
また、加工座標演算処理プログラムP3は、この演算式(3)を、スロットCS3(C/S3)に記録メディア(=カード)50が装填されている場合に実行させる処理を含んでいる。
加工プログラムP4は、上記の加工座標演算処理プログラムP1〜P3のいずれかの演算式(1)〜(3)によって得られた加工基準座標(X、Y、Z)を用いて所定の加工工程を実行させるプログラムである。このように、上記の演算式(1)ないし(3)によって得られた加工基準座標(X、Y、Z)で加工工程を実行させる加工プログラムを記述するので、治具60を治具ベース31〜33のいずれに固定した場合でも各治具ベース31〜33に固定されたワークを適切に加工することができる。なお、加工座標演算処理プログラムP1〜P3中の「座標補正」は、上記演算式(1)〜(3)以外の座標補正を行う場合に記述される部分であり、例えば、座標回転補正等の座標変換の情報が記述される。
次に、マシニングセンタ10の動作を説明する。図5及び図6は、この動作を示すフローチャートである。このマシニングセンタ10において、NC制御装置12は、まず、予め設定されたメインパラメータ(初期設定)の読み込み処理(ステップS1)と、メインプログラム起動処理(ステップS2)とを実行した後、スロットCS1(C/S1)のサブプログラムの呼び出しを行う(ステップS3)。なお、上記読み込み、起動、呼び出し等の処理及び以下に述べる各種処理は、実際にはNC制御装置12内の演算処理装置14が行うようになっている。
このサブプログラムの呼び出しにおいて、NC制御装置12は、スロットCS1に記録メディア(=カード)50が差し込んであるか否かを判断する(ステップS4)。
スロットCS1に記録メディア50が差し込んであれば(ステップS4:YES)、NC制御装置12は、図3に示すように、記録メディア50のサブプログラム中の領域R1で示す部分を実行し、治具ベース31に治具60を介して固定されたワークの加工基準座標(G54座標)を設定する(ステップS5)。続いて、NC制御装置12は、領域R2で示す加工プログラムにより加工処理を行う(ステップS6)。これにより、治具ベース(G54)31に治具60を介して固定されたワークの加工が実施される。
上記加工処理が終了すると、スロットCS1に記録メディア50が差し込んでない場合(ステップS4:NO)、NC制御装置12は、スロットCS2(C/S2)のサブプログラムの呼び出しを行う(ステップS7)。
このサブプログラムの呼び出しにおいて、NC制御装置12は、スロットCS2に記録メディア(=カード)50が差し込んであるか否かを判断する(ステップS8)。
スロットCS2に記録メディア50が差し込んであれば(ステップS8:YES)、NC制御装置12は、図3に示すように、記録メディア50のサブプログラム中の領域R3で示す部分を実行し、治具ベース32に治具60を介して固定されたワークの加工基準座標(G55座標)を設定する(ステップS9)。続いて、NC制御装置12は、領域R4で示す加工プログラムにより加工処理を行う(ステップS10)。これにより、治具ベース(G55)32に治具60を介して固定されたワークの加工が実施される。
上記加工処理が終了すると、スロットCS2に記録メディア50が差し込んでない場合(ステップS8:NO)、NC制御装置12は、スロットCS3(C/S3)のサブプログラムの呼び出しを行う(ステップS11)。このサブプログラムの呼び出しにおいて、NC制御装置12は、スロットCS3に記録メディア(=カード)50が差し込んであるか否かを判断する(ステップS12)。
スロットCS3に記録メディア50が差し込んであれば(ステップS12:YES)、NC制御装置12は、図3に示すように、記録メディア50のサブプログラム中の領域R5で示す部分を実行し、治具ベース33に治具60を介して固定されたワークの加工基準座標(G56座標)を設定する(ステップS13)。続いて、NC制御装置12は、領域R6で示す加工プログラムにより加工処理を行う(ステップS14)。これにより、治具ベース(G56)33に治具60を介して固定されたワークの加工が実施される。そして、全てのスロットCS1(C/S1)〜CS3(C/S3)の順にサブプログラムを実行すると、NC制御装置12は、メインプログラムの処理を終了する。
このように、本実施形態では、記録メディア50を、どの受け入れスロットCS1〜CS3に差し込むかによって、治具60の固定位置(治具ベース)が特定され、記録メディア50内のサブプログラムによってその治具60に固定されたワークの加工基準座標が演算により取得される。このため、治具60をいずれの治具ベース31〜33に固定しても、その治具60に関連づけられた記録メディア50を所定の外部メディア読取装置41〜43に装填しておくことにより、ワークの加工基準座標を演算により得て、迅速に加工を実施することができる。
したがって、段取り替えにより所定の治具60を別の治具ベース31〜33に固定した場合でも、作業者が手動で加工座標を再設定する必要がなく、段取り替え作業を短時間化かつ容易化することができる。
次に、子機のマシニングセンタ20について説明する。子機のマシニングセンタ20は、親機のマシニングセンタ10と同じ座標系を有し、このマシニングセンタ20の工作機械本体20Aは、治具ベース31A〜33Bの個数及び配置レイアウトと、治具60の位置決め手段(位置決めピンP及びピンPの径及びピッチ等)とが親の工作機械本体10Aと共通に構成される。
また、各治具ベース31A〜33Bに治具60を固定した場合に、この工作機械本体20Aの座標系で、各治具ベース31A〜33Bに固有の治具ベース基準座標データ(第1基準座標データ)A〜Jと、治具60に固有の加工基準位置(第2基準座標データ)a〜cとの相対変位量についても、親機で各治具ベース31〜33に治具60を固定した場合と各々同一に構成され、つまり、親の工作機械本体10Aと共通に構成されている。
この工作機械本体20Aの記憶装置15には、親の工作機械本体10Aと同様にメインプログラムが記憶されており、このメインプログラムには、上述の治具ベース基準座標データ(第1基準座標データ)A〜Jを示すパラメータと、サブプログラムを外部メディア読取装置41A〜43Aから順に呼び出すプログラムとが記述されている。
このため、子機のマシニングセンタ20においても、上記の記録メディア50を、どの外部メディア読取装置41A〜43Aのスロットに差し込むかによって、演算処理装置14により、治具60の固定位置を特定することができ、かつ、記録メディア50内のサブプログラムによってその治具60に固定されたワークの加工基準座標を演算により取得することができる。
したがって、子機のマシニングセンタ20においても、段取り替えにより所定の治具60を別の治具ベース31A〜33Aに固定した場合、加工基準座標を手動入力する必要がなく、段取り替え作業を短時間化かつ容易化することができ、すぐに加工を実施することができる。
このような子機のマシニングセンタ20を増設する場合、親機のマシニングセンタ10の治具ベース31〜33上に治具60を固定し、この治具60に固定されたワークに実際に加工を加えて、各パラメータ、演算式(1)〜(3)及び加工プログラムを含むサブプログラム、及びセットされる刃具等の精度確認を行い、親機で精度確認されたサブプログラム、パラメータ(治具60固有の加工基準位置(第2基準座標データ)a〜c)及び治具60などを、子機のマシニングセンタ20で使用するようにしている。
これによれば、子機のマシニングセンタ20では精度確認作業が不要になり、或いは、その作業を簡略化することができ、親機のマシニングセンタ10と同等の精度確認されたものと同品質の製品を製造することができる。
このため、例えば、子機のマシニングセンタ20を親機と離れた遠隔地に設置する場合でも、その設置時の精度確認作業等を省略或いは簡略化することができ、かつ、親機で精度保証された製品と同じ品質の製品を製造することができる。
以上説明したように、本構成では、マシニングセンタ10、20の工作機械本体10A、20A側のNC制御装置12、22に、各治具ベース31〜33、31A〜33A固有の治具ベース基準座標データ(第1基準座標データ)A〜Jをそれぞれ格納しておき、複数の治具60に各々関連づけられた複数の記録メディア50に、実行される加工プログラム及び治具60固有の加工基準を特定する治具基準座標データ(第2基準座標データ)a〜cを格納し、上記治具ベース基準座標データA〜J、及び上記治具基準座標データa〜cに基づいて、治具ベース31〜33、31A〜33A毎に前記加工プログラムで使用される加工基準座標を各々演算可能にしたので、いずれの治具ベース31〜33、31A〜33Aに治具60がセットされた場合でも、加工基準座標を手動入力する必要がなく、段取り替え作業を短時間化かつ容易化し、各治具ベース31〜33、31A〜33Aでの加工を迅速に開始することができる。
また、本構成では、マシニングセンタ10、20に、各マシニングセンタ10、20が備える治具ベース31〜33、31A〜33Aに各々関連づけた外部メディア読取装置41〜43、41A〜43A(受け入れスロット)を各々設けたので、治具60が固定された各治具ベース31〜33の外部メディア読取装置41〜43、41A〜43Aに、その治具60に対応する記録メディア50を装填することによって、その治具60の加工基準座標を演算させて加工処理を開始させることができる。これによって、複数の外部メディア読取装置41〜43、41A〜43A(受け入れスロット)からの、いわゆるマルチDNC(ダイレクトNC)運転を実現することができる。
また、本構成では、子機のマシニングセンタ20においては、親機のマシニングセンタ10で精度確認されたサブプログラム、パラメータ(治具60固有の加工基準位置(第2基準座標データ)a〜c)及び治具60などを使用するようにしたので、親機と同様に、段取り替え作業を容易にし、かつ、各治具ベース31A〜33Aでの加工を迅速に開始することができ、また、子機での精度確認作業を省略或いは簡略化することができる。このため、子機の増設を容易に行うことが可能になり、加工プログラムの一元管理も可能である。
これらにより、本構成では、どのマシニングセンタ10、20でも、また、どの治具ベース31〜33、31A〜33Aでも、治具60と記録メディア50とを持って行けば、即加工ができ、一発良品化が可能なNC工作機械システムを実現することができる。
<第2実施形態>
図7は第2実施形態に係るNC工作機械システム1を示す図である。なお、この図においては、親機のマシニングセンタ10だけを示している。以下、第1実施形態と略同一の構成については同一の符号を付して重複する説明を省略し、異なる部分を説明する。
このNC工作機械システム1では、工作機械本体10Aに取り付けられる治具ベース31〜33に、各治具ベース識別用のバーコード(治具ベース識別情報)131、132、133が各々設けられると共に、治具60にも、治具識別用のバーコード(治具識別情報)161、162、163、・・・が各々設けられ、工作機械本体10Aは、外部メディア読取装置141として複数のUSB(Universal Serial Bus)のスロットCS0〜CS3を備えたUSB装置を備えている。以下、バーコード161〜163・・・を特に区別する必要がない場合はバーコード160と表記する。
この外部メディア読取装置141には、上記バーコードを読み取るバーコードリーダ145がUSB接続されると共に、治具60に対応するサブプログラムを記憶した記録メディア(USB1)150がUSB接続される。
いずれかの治具ベース31〜33に治具60が固定された場合、NC制御装置12は、バーコードリーダ145により、治具60のバーコード160と、治具60が固定された治具ベース31〜33のバーコード131〜133とを読み取る。例えば、治具ベース31に治具60が固定された場合、バーコードリーダ145により、治具60のバーコード160と、治具ベース31のバーコード131とが読み取る。この読み取りにより、NC制御装置12は、どの治具ベース31〜33にどの治具60が固定されているかを認識し、治具60が固定された治具ベース31〜33に対応するスロットCS1〜CS3に接続された記録メディア150からサブプログラムを呼び出す。そして、NC制御装置12は、読み出したサブプログラムによって治具60に固定されたワークの加工基準座標を演算により取得し、この加工基準座標に基づく加工を実施する。
本実施形態では、どの治具ベース31〜33にどの治具60が固定されているかを工作機械本体10A側(NC制御装置12)で識別するための識別情報を治具ベース31〜33及び治具60に設けたので、これによっても、第1実施形態と同様に、段取り替え作業を容易にし、かつ、各治具ベース31〜33での加工を迅速に開始することができるといった各種効果を奏することができる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲において任意に変形及び応用が可能である。例えば、上述の実施形態では、治具60固有の加工基準となる治具基準座標データ(第2基準座標データ)a〜cを、治具ベース基準座標データA〜Jに対応する座標を加工基準座標に補正する各座標の相対変位量にする場合について述べたが、これに限らない。この治具基準座標データ(第2基準座標データ)a〜cには、治具ベース基準座標データA〜Jに対応する座標を加工基準座標に補正する補正情報を広く適用することができ、例えば、回転補正量の情報を含めても良い。
また、上述の実施形態において、子機のマシニングセンタ20の治具ベースの個数を親機より少なくしてもよいし、また、外部メディア読取装置の台数を増減してもよい。少なくとも、子機のマシニングセンタ20の工作機械本体20Aは、親機と同じ座標系を有し、かつ、この座標系で、子機の各治具ベース31A〜33Bに固有の治具ベース基準座標データ(第1基準座標データ)A〜Jに対する治具60の加工基準位置(第2基準座標データ)a〜cが、親機と共通であればよい。このため、子機の治具ベースや外部メディア読取装置の個数を親機より少なくすることによって子機を廉価に構成することができる。
また、上述の実施形態において、ワークの加工プログラム、各治具60固有の治具基準座標データ(第2基準座標データ)a〜c、及び加工座標演算処理プログラム(演算処理プログラム)のいずれかを、外部に設置したサーバーコンピュータ等の外部機器に格納し、各マシニングセンタ10、20の工作機械本体10A、20Aが、外部機器に通信回線を介して接続された通信手段(取得手段)を備え、この通信手段により外部機器から必要なデータを取得するように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、マシニングセンタに本発明を適用する場合について説明したが、これに限らず、複数の治具ベースを取り付け可能なマシニングセンタ以外の他のNC工作機械に適用してもよい。
本発明の第1実施形態に係るNC工作機械システムを示す図である。 メインプログラムと外部メディア記録装置と記録メディアとの関係を示す図である。 NC工作機械システムのプログラム構成を示す図である。 記録メディアに記録されるサブプログラム(加工プログラム)を示す図である。 マシニングセンタの動作を示すフローチャートである。 図5の続きのフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るNC工作機械システムを示す図である。
符号の説明
1 NC工作機械システム
10、20 マシニングセンタ(NC工作機械)
10A、20A 工作機械本体
11、21 テーブル
12 NC制御装置
13 操作装置
14 演算処理装置
15 記憶装置
31〜33、31A〜33B 治具ベース
41〜43、41A〜43A 外部メディア読取装置
50〜56 記録メディア(記録媒体)
60〜66 治具
A〜J 治具ベース基準座標データ(第1基準座標データ)
a〜c 治具基準座標データ(第2基準座標データ)
CS1〜CS3 スロット(受け入れスロット)
P1〜P3 加工座標演算処理プログラム(演算処理プログラム)
P4 加工プログラム

Claims (9)

  1. 工作機械本体が複数の治具ベースを備え、該治具ベースに、ワークを固定した治具を位置決め可能とし、加工プログラムに従って前記治具上のワークの加工を実行可能としたNC工作機械において、
    前記工作機械本体の座標系で特定される、各治具ベースに固有の複数の第1基準座標データと、前記複数の治具に対応し、各治具に固有の加工基準を特定する第2基準座標データとを備え、いずれかの治具ベースに治具がセットされた場合、前記第1基準座標データ及び前記第2基準座標データに基づいて、加工プログラムで使用される加工基準座標を演算する演算処理装置を備えた、
    ことを特徴とするNC工作機械。
  2. 前記第2基準座標データは、前記第1基準座標データに対応する前記工作機械本体の座標系上の座標を加工基準座標に補正する補正データであることを特徴とする請求項1に記載のNC工作機械。
  3. 前記加工プログラムが記録媒体に記録され、
    前記工作機械本体側には記録媒体の受け入れスロットを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のNC工作機械。
  4. 前記第2基準座標データが記録媒体に記録され、
    前記工作機械本体側には記録媒体の受け入れスロットを備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のNC工作機械。
  5. 前記演算処理装置の演算処理プログラムが記録媒体に記録され、前記工作機械本体側には記録媒体の受け入れスロットを備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のNC工作機械。
  6. 前記スロットは前記治具ベースの個数に対応して備えたことを特徴とする請求項3ないし5のいずれか一項に記載のNC工作機械。
  7. 前記加工プログラム、前記第2基準座標データ、及び前記演算処理装置の演算処理プログラムのいずれかを通信回線を介して外部から取得する取得手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のNC工作機械。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の工作機械本体を親機とし、該親機と同じ座標系を有し、かつ該座標系上の任意の座標を固有の第1基準座標データとして持つ治具ベースを有した子機となる工作機械本体を備え、
    親機で、治具ベース上に治具を固定し、該治具に固定されたワークに実際に加工を加えて、精度確認した加工プログラム、及び、治具の加工基準を特定する第2基準座標データを、子機で使用される治具に付加すると共に、
    子機の治具ベースに該治具がセットされた場合、前記第1基準座標データ及び前記第2基準座標データに基づいて、精度確認した加工プログラムで使用される加工基準座標を演算する演算処理装置を備えた、
    ことを特徴とするNC工作機械。
  9. 子機の治具ベースの個数が親機の治具ベースの個数以下であることを特徴とする請求項8に記載のNC工作機械。
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