JPS61249645A - 低圧鋳造用シリンダヘツド鋳型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、低圧鋳造の技術分野で利用され、特にエンジ
ン用のシリンダヘッドの鋳型に関するものである。

（従来技術） 一般に、シリンダヘッドは吸気通路および排気通路が複
雑な形状をした水ジャケットの間をくぐって設けられて
おり、その多くは軽合金等の素材を用いた低圧力により
ダイカスト方式で鋳造されている。ところが、シリンダ
ヘッドに排気ガス還流通路を設ける場合には、シリンダ
の燃焼室頂部に近い排気通路のきわから排気ガス還流通
路を取り出す必要があるので、これを中子で作って鋳型
内にセットしている。従来の鋳型構造の一つに。

シェル砂で造型した排気通路用中子と排ガス還流通路用
中子とをそれぞれ別体に造型し、両者が各端部で当接す
るように、雨中子の各先端をシリンダの燭焼室頂部を形
成する主型の突部上に位置させるとともに、排気ガス還
流通路用中子の先端部上面を主型に設けた押えピンで固
定しているが、この鋳型は水ジヤケツト用中子が一体構
造のものを適用することができる反面、型ばらしの際に
前記押えピンの部分が不要な孔になるので、めくらねじ
で密栓をするための余分な工数が嵩むという　　　　゛
問題がある。また、鋳型構造の他の一つには、排気通路
用中子と排ガス還流通路用中子とを一体に成形して鋳型
内にセットしているが、この中子は比較的長いものであ
って、水ジヤケツト用中子の空洞部に対して容易にさし
込みをすることができないから、水ジヤケツト用中子を
上下に分割したものにしなければならないという不具合
がある。

上記の手段による作用は、排ガス還流通路用中子の両端
部が排気ポート用鋳抜き型と主型とによって確実に支持
される。すなわち、排気ガス還流通路用中子は主型の燃
焼室用突部上に位置された一端部が、主型内に対して出
入可能に設けた排気ポート用鋳抜き型の前端部で保持さ
れ、かつ前記中子の他端部が主型に固定される。

（発明の目的） 本発明はかかる従来の上記問題点に鑑み、主型の燃焼室
突部上に位置させた排気ガス還流通路用中子を確実に保
持する構造とすることによって、シリンダヘッド中子の
造型や鋳型内への装着の改善を図った低圧鋳造用シリン
ダヘッド鋳型を提供するにある。

（発明の構成） 本発明の上記目的を達成するための手段は、排気ガス還
流通路を有するエンジン用のシリンダヘッドの鋳造にあ
たり、排気ガス還流通路用中子の一端部を主型の燃焼室
用突部上に位置させ、かつ前記中子の一端部が、主型内
に対して出入可能に設けた排気ポ ート用鋳抜き型の前端部で保持されるようにしたことを
特徴とするものである。

以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図および第２図は自動車用エンジン等のシリンダヘ
ッドＨをダイカスト鋳造するシリンダヘッド鋳型１を示
しており、上型２．横型３および燃焼室４ａが設けられ
た下型４からなる主型５と、該主型内に収容される水ジ
ャケット用中子６．鎖線で示す吸気通路用中子７および
排気ガス還流通路用中子８と、排気ポート用鋳抜き型９
とを主要部として構成されている。

前記上型２．横型３および下型４はいずれも金型材料で
形成され、上型２は該上型が固定されたフレーム２ａと
ともに、その上方位置に配置されたシリンダ装置等の昇
降手段（図示省略）によす上下型４に対し、離接可能に
設けられ、かつ横型３は該横型に固定された排気ポート
用鋳抜き型９とともにその側方位置に配置されたシリン
ダ装置等の駆動手段（図示商略）により型合せ時の上型
２および下型４の側面に対して進退可能に設けられてい
る。２ｂはエジェクトピンである。

前記排気ガス還流用中子８はシェル砂等で造型されたも
ので、その一端部８ａを下型の燃焼室型４ａの燃焼室用
突部４ｂ上に位置させ、かつ前記中子８の一端部８ａが
、前記横型３の駆動手段（図示省略）により主型５内に
対して出入可能に設けた排気ポート用鋳抜き型９の前端
部９ａで保持されるとともに、前記中子８の他端部８ｂ
が幅木８ｃと下型４の中子受け４ｂの係合により固定さ
れている。

前記排気ポート用鋳抜き型９は中子の一種で金属材料で
形成されており、その前端部９ａに例数した下向きの係
合凹部９ｂを前記排気ガス還流通路用中子８の一端部８
ａの上面に当接させることにより、該一端部が下型４の
燃焼室用突部４ａ上に抑圧、固定されるように構成され
る。

１０はシリンダヘッドＨの一側面を形成するシェル中子
、１１はカムシャフト取付部分を形成するシェル中子で
ある。

次に、本実施例の作用について述べる。

まず、開放された主型５の下型４内に水ジヤケツト用中
子６および吸気通路用中子７を配置し該水ジヤケツト用
中子６の一側（第１図、第２図において左側）から排気
ガス還流通路用中子８を挿入してその一端部８ａを下型
の燃焼室型４ａの燃焼室用突部４ｂ上に位置させるとと
もに他端部８ｂの幅木８ｃを下型４の中子受け４ｃに係
合させたのち、シェル中子１０．１１を配置し、上型２
を下降させて上型２および下型４を型合せしておき、横
型３を水ジヤケツト用中子６の他側（第１図、第２図に
おいて右側）に進入させて型閉めすると、排気ポート用
鋳抜き型９の前端部９ａにより排気ガス還流通路用中子
８の一端部８ａが下型の燃焼室型４ａの燃焼室用突部４
ｂ上に密に固定されて確実に保持される。

（発明の効果） 本発明は上記のように、排気ガス還流通路用中子はその
一端部を主型の燃焼室突部上に位置させ、かつ該一端部
が主型内に対して出入可能に設けた排気ポート用鋳抜き
型の前端部で保持されるように構成されたものであるか
ら、他の固定手段を用いることなく排気ガス還流通路用
中子が確実に支持され、したがって、安定した鋳造がで
き生産性を向上させるという優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施態様を例示し、第１図は低圧のダイ
カスト鋳造におけるシリンダヘッド鋳型の上型を取り除
いた平面図、第２図は第１図の■−■線における縦断面
図、第３図は排気ガス還流通路用中子および排気ポート
用中子の挿入状態を示す水ジヤケツト用中子の外形斜視
図である。 Ｉ・・・・・・シリンダヘッド鋳型、２・・・・・・上
型、３・・・・・・横型−４ａ・・・・・・燃焼室型、
５・・・・・・主型、６・・・・・・水ジヤケツト用中
子、７・・・・・・吸気通路用中子、８・・・・・・排
気ガス還流通路用中子、８ａ・・・・・・一端部、９・
・・・・・排気ポート用鋳抜き型、９ａ・・・・・・前
端部、９ｂ・・・・・・係合凹部、Ｈ・・・・・・シリ
ンダヘッド。 特許出願人　マツダ株式会社　、

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）排気ガス環流通路を有するエンジン用のシリンダ
   ヘッドの鋳造にあたり、排気ガス還流通路用中子の一端
   部を主型の燃焼室用突部上に位置させ、かつ前記中子の
   一端部が、主型内に出入可能に設けた排気ポート用鋳抜
   き型の前端部で保持されるようにしたことを特徴とする
   低圧鋳造用シリンダヘッド鋳型。