JPS63207447A - 中子のセツト方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は中子（砂中子、棒材、パイプ材等を含む）を金
型のキャビティ内にセットする方法に関する。

（従来の技術） 金型のキャビティ内にセットされる中子が、鋳造の際に
溶湯の熱或いは浮力等によって位置ずれを生じると偏肉
等の原因となる。そこで特開昭５７−５８５３９号にも
開示されるように従来からケレンを用いて中子をキャビ
ティ内に固定した状態で注湯を行うようにしている。

具体的に竪型鋳造機の場合について図示すれば、先ず第
８図に示すように左右の金型（１０１）　。

（１０２）を横向きに寝かせて開き、一方の金型（１０
１）のキャビティ（１０３）にケレン（１０４）及び中
水（１０５）を用いて中子（１０Ｂ）を固定し、次いで
第９図に示すように一方の金型（１０１）上に他方の金
型（１０２）を重ね、この後第１０図に示すように金型
（１０１）、（１０２）を縦方向に起すようにしている
。

（発明が解決しようとする問題点） 上述した従来方法におけるケレン（１０４）の金型（Ｉ
ＯＩ）に対する取付けは、キャビティ（２０３）近傍に
設けた孔にケレン（１０４）を差し込むだけであるため
、溶湯の熱及び浮力によってケレンが変形して中子の位
置がずれ、特に長尺物の鋳造においては精度の良い鋳抜
きができない。また竪型鋳造機にあっては上記の他に金
型を一旦寝かせて中子をセットし、この後金型を起さな
ければならないので更に手間がかかるという問題がある
。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決すべく本発明は、金型のキャビティ近
傍に磁石を埋設し、この磁石に磁性材料からなるケレン
を吸着せしめるようにした。

（作用） 磁石によってケレンを吸着するようにしたので、中子の
セットを金型を立てたままワンタッチで行え、しかも溶
湯によって中子の位置がずれることもない。

（実施例） 以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。

第１図は中空カムシャフトを鋳造する竪型鋳造機の全体
図、第２図は第１図のＡ−Ａ方向矢視図であり、鋳造機
は固定型（１）と可動型（２）からなり、それぞれの型
（１）、（２）の対向面にはキャビティ（３）、（４）
が形成され、固定型（１）のキャビティ（３）には鋳抜
き用の砂中子（５）がケレン（６）・・・によって位置
決めセットされている。

次にケレン（８）の型に対する取付は構造を第３図乃至
第５図に基いて説明する。ここで第３図はケレンを型（
１）に取付けた状態の正面図、第４図は第３図のＢ方向
矢視図、第５図は第４図のＣ−Ｃ線断面図である。

ケレン（θ）は約１ｍｍ厚の鋼板がらなり、このケレン
（θ）は砂中子（５）を外側から押える一対の保持片（
７）、（７）とこれら保持片（７）、（７）の左右に一
体的に連続する平板部（８）、（８）とからなり、平板
部（８）、（８）には位置決め孔（９）、（９）を形成
している。一方、型（１）のキャビティ（３）近傍には
前記平板部（８）の幅と略等しい寸法の開口を有する凹
部（１０）を形成し、この凹部（１０）内に磁石（１１
）を収め、更に磁石（１１）の外側にシール板（！２）
を嵌め付け、磁石（１１）が外れないようにし、またシ
ール板（１２）には位置決め用突部（１３）を形成して
いる。

以上において中空カムシャフトを鋳造するには、砂中子
（５）をケレン（６）の保持片（７）、（７）間で保持
したものを用意しておき、シリンダ等の作動で固定ｙＲ
（１）から可動型（２）を離し、固定型（１）のキャビ
ティ（３）の近傍に設けた凹部（１０）にケレン（６）
の平板部（８）を嵌め付ける。するとケレン（６）は鋼
板等の磁性体からできており、凹部（１０）内には磁石
（１１）が埋設されているためケレン（Ｇ）は凹部（１
０）内に吸着される。ここで凹部（１０）とケレン（６
）の平板部（８）の幅とは略等しく設定しているので、
一旦ケレン（６）を四部（ｌＯ）内に吸着保持せしめた
後は、ケレン（６）がずれることがない。

このようにして砂中子（５）をケレン（８）を用いて固
定型（１）のキャビティ（３）にセットしたならば、可
動型（２）を移動して型締めを行い、固定型（１）と可
動型（２）間に形成されるキャビティ内に溶湯を加圧充
填し、溶湯が凝固したならば型開きして製品を取り出し
、砂中子（５）を崩壊することで中空カムシャフトを得
る。

第６図はケレンの別実施例を示す第４図同様の図、第７
図は第６図のＤ−１）線断面図であり、この実施例にあ
っては砂中子（５）の保持片（７）を円環状とするとと
もに、両端の平板部（８）、（８）には位置決め用の孔
を形成していない。またケレン（６）としては鋼板に限
らず鋼線等を曲げて製作したもの等任意である。

また、実施例ではケレン（６）にて砂中子をセットする
例を示したが、これに限らず棒材、パイプ材等の鋳ぐる
み材をセットする場合にも本発明は適用でき、更に中子
に磁石を埋設し、中子とケレンとをワンタッチで固定す
るようにしてもよい。

（発明の効果） 以上に説明した如く本発明によれば、中子等をキャビテ
ィにセットするケレンを、磁石を介して金型に吸着せし
めるようにしたので、中子等のセットが大巾に簡略化さ
れ、且つ溶湯の熱及び浮力等によってケレンが変形しに
くく、中子等の位置ずれが生じない。したがって偏肉の
ない高精度の製品を鋳造することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法を実施する鋳造機の全体図、第２図
は第１図のＡ−Ａ方向矢視図、第３図はケレンを型に取
付けた状態の正面図、第４図は第３図のＢ方向矢視図、
第５図は第４図のＣ−Ｃ線断面図、第６図は別実施例を
示す第４図と同様の図、第７図は第６図のＤ−Ｄ線断面
図、第８図乃至第１０図は従来方法を工程順に示した図
である。 尚、図面中（１）は固定型、（２）は可動型、（３）。 （４）はキャビティ、（５）は砂中子、（６）はケレン
、（１０）は四部、（１１）は磁石である。 特　許　出　願　人　　本田技研工業株式会社代理人　
　弁理士　　　下　　１）　容一部間　　　　弁理士　
　　　大　　橋　　邦　　産量　　　弁理士　　　小　
　山　　　　右同　　　弁理士　　　野　　１）　　　
茂派

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 磁性材料からなるケレンにて中子を保持し、このケレン
   を鋳造機を構成する金型の一方に埋設した磁石に吸着せ
   しめることで中子を金型のキャビティ内にセットするよ
   うにしたことを特徴とする中子のセット方法。