JPS6124821Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は主に食品の加熱調理を行なう調理器に
関する。

(ロ) 従来技術 調理器として第１図にて示す様に調理室１の奥
部に前面を開口２しかつフアン３を収納する送風
室４を設けると共に、上記開口２に略中央部に吸
気孔５を穿設した分岐板６をその両側端部６，６
と送風室４の室壁７間に上下に亘つてスリツト状
の吐出孔８，８を形成して装着し、又この吐出孔
に隣接して図示しないガスバーナ等の熱源に連な
る熱気孔９，９を設け、上記フアン３の回転によ
る吐出孔８，８からの送風によつて熱気孔９，９
から上記熱源による温風を調理室１内に吸引する
ものがある。この場合上記熱気孔９，９から噴出
した温風は図中の矢印にて示す様に、載置皿１０
の下方を通つて調理室１の前部に達した後吸気孔
５からの吸引により載置皿１０の上方を通つて吸
気孔５に至り、これにより載置皿１０の底面中央
部を通る温風の量が少なくその為にこの部分の温
度が低くなり、スポンジケーキ、パン類等の加熱
調理で加熱むらが生じる。

(ハ) 考案の目的 本考案は載置皿中央部の温度低下による焼むら
の防止を目的とする。

(ニ) 考案の構成 本考案の構成は調理室の側壁側部に上下に亘つ
て調理室内に熱気を供給する熱気孔を形成すると
共に、上記調理室の底部に食品の載置皿を裏面に
上記熱気の通気間隔を存して設けるものにおい
て、載置皿の裏面側に上記熱気を載置皿の裏面中
央に導く羽根を設けて成るもので、羽根にて熱気
孔から噴出する温風を載置皿の底面中央部に導く
ことで焼むらを防止する。

(ホ) 実施例 本考案の実施例を先ず第２図並びに第３図に基
づき説明すると、１１は調理器本体で、略中央部
に箱型の調理室１２を区画形成すると共に、この
調理室の下方には底板１３を介して燃焼室１４を
区画形成し、又調理室１２の奥部には、対流フア
ン１５を収納配設する送風室１６を調理室１２後
方に向つて凹設していると共に、調理室１２の底
部にはターンテーブル装置１７を装着している。

上記ターンテーブル装置１７は燃焼室１４の前
方に配設しかつ駆動軸１８を底板１３の略中央部
に穿設の通孔１９に対向する駆動モータ２０と、
上記調理室１２の底部に配設され駆動軸１８に着
脱自在に連結してこれにて回転駆動する回転台２
１と、この回転台上に着脱自在に載置する載置皿
２２にて主に構成する。

尚上記載置皿２２は第４図にても示す様にその
裏面２３に脚体２４，２４，２４にて適当な間隔
２５を置いて環状の脚２６を固着し、この脚にて
回転台２１上に載置すると共に、裏面２３の半径
方向に略放射状に複数の羽根２７，２７…を固着
している。

２８，２８は調理室１２の内部背面の両側部に
室内の上下に亘つて突出して開口された熱気孔で
あり、燃焼室１４と調理室１２とを連通し、燃焼
室１４の後方よりに炎孔２９を後方略水平に向け
て配設したガスバーナ３０，３０の燃焼熱気を調
理室１２内に導く。

３１は調理室１２と送風室１６との間の開口３
２に設けられた方形状の仕切板であり、調理室１
２の壁面にビス等により固定されている。３３は
仕切板３１の中央部に透設された円形の吸入口、
３４，３４は仕切板３１の両側片を前方へ折曲
し、そののち横方向へ折曲して形成された絞り
片、３５，３５は仕切板３１の側部、すなわち絞
り片３４，３４と開口３２の側縁との間に形成さ
れて熱気孔２８，２８に隣接した上下方向の吹出
口である。尚上記熱気孔２８，２８の下端部２
８，２８は載置皿２２の裏面２３よりも下方に位
置して開口している。

３６は送風室１６の上面に連結され調理室１２
内の熱気を外部に排出する為の排気通路である。

而して加熱調理に際しては載置皿２２に食品等
の被加熱物を載せ、ガスバーナ３０，３０を燃焼
すると共に対流フアン１５及び回転台２１を回転
することで、吹出口３５，３５からの送風並びに
排気通路３６からの排気によつて熱気孔２８，２
８よりオスバーナ３０，３０の燃焼熱気で調理室
１２内に吸引することで加熱調理を行なう。又上
記調理室１２内に吸引された熱気は、第５図中矢
印にて示す様に載置皿２２下方の間隔２５を通つ
て調理室１２前部に達するが、一部は羽根２７，
２７…によつて載置皿２２の下方略中央部に導か
れ該部を加熱しながら調理室１２前部に至り、そ
の後載置皿２２の上方を通つて吸入口３３より吸
引され循環を繰り返す。これにより載置皿２２の
底面は全体に亘つて略均一に加熱され、スポンジ
ケーキ、パイ等の加熱に際しては焼むらの少ない
加熱調理が行なえる。

尚実施例では羽根２７，２７…を放射状に設け
ているが、平行して配設する等熱気を載置皿２２
の裏面２３中央部分に導く構成であれば良い。
又、載置皿２２を回転させないタイプの調理器に
も本考案は適用可能であり、この場合、羽根を放
射状に設ける。更に、羽根は回転台側に設けても
良い。又、上記実施例では熱気の供給を誘引方式
としているが、これに限定されない。

(ヘ) 考案の効果 上記本考案の構成により、バーナの燃焼熱気が
被加熱物を載せる載置皿の裏面全体を通る様にす
ることができ、これにより載置皿を均一加熱する
ことでケーキ類の焼むらを防止できると共に、調
理室内の温度分布をも改善し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の調理器の平面図、第２図は本
考案によるターンテーブル装置を具備した調理器
の正面図、第３図は同じく側面縦断面図、第４図
は同じく載置皿の底面図、第５図は同じく動作説
明用の平面図である。 １２……調理室、２２……載置皿、２７，２７
……羽根、２８，２８……熱気孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 調理室の側壁側部に上下に亘つて調理室内に熱
   気を供給する熱気孔を形成すると共に、上記調理
   室の底部に食品の載置皿を裏面側に上記熱気の通
   気間隔を存して設けるものにおいて、載置皿の裏
   面側に上記熱気を載置皿の裏面中央に導く羽根を
   設けた事を特徴とする調理室。