JPS5833444Y2 - 複合調理器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は高周波電波と熱気により被調理物を加熱調理す
る複合調理器に関する。

この種の調理器は熱気の供給室が外部に連ることか多い
ので供給室を調理室から独立形成して電波漏れを防ぐこ
とになる。

しかし、その反面調理室を周囲から完全に間接加熱する
のであればその加熱時間は予熱時開を含めて非常に長時
間となり、短時間での調理を行なう高周波加熱との均衡
を採ることができず、両者を複合させたい時にも必らず
高周波加熱を遅らせると云う動作が必要となり、高周波
加熱の高速調理と云うメリットをも失う結果となった。

従って、調理室に対して供給室から熱気を送出するよう
に熱気孔を設け、その熱気孔をパンチング板で覆うこと
が考えらたが、その開口度が非常に・」・さいので通気
量を十分に採れなかった。

更に、この問題に対処するには実装４５−９７５９号公
報の如く孔の周囲に突縁な形成するか、リングを設ける
かして、孔の奥行を大にすることにより孔の径を大きく
することが考えらるが、前者の場合孔の奥行を太きする
には限度があることから孔の径を所定以上にはできず、
通気量を十分に採れないものであり、後者にしても多数
の孔に各々リングを取付けるには孔間隔が必要となるこ
とから孔の径を大きくできず、同じく通気量を十分に採
れないと共に、各社にリングを取付けるのに作業性が悪
いという欠点があった。

本考案は上述の点に鑑み威されたもので、以下にその実
施例を図について説明する。

１は外箱２内に設けられた調理室、３は調理室１の内部
の背面部中央をくぼませて形成された収納室であり、調
理室１に開口４により連通し、横長の方形状に形成され
ている。

５は外箱２内に調理室１から独立して設けられた熱気供
給室としての燃焼室であり、調理室１の下部に底板６に
より区画して独立形成されている。

７，７は調理室１の内部背面の両側部に室内の上下に巨
り且つ前方に突出して広巾に開口された縦長の熱気孔群
であり、長孔法で、かつ節状に形成した熱気孔３５内に
後記区画板３４を装設している。

燃焼室５と調理室１とを連通ずる。

８は収納室３内に回転自在に取付けられた遠心型のファ
ン、９はファン８を収納室３の外部から駆動するモータ
、１０は燃焼室５内に設けられたガスバーナ、１１は燃
焼室５の前面壁に形成されガスバーナ１０の燃焼用空気
を吸引する空気口、１２は収納宿３の上面に突出して設
けられた排気筒であり、ファン８による収納室３内の高
圧部分に、排気筒１２の下端が開口している。

１３は外箱２の土壁のパンチング板により形成された排
気口、１４は排気筒１２の上端と排気口１３との間に形
成された集排室、１５は排気筒１２、集排室１４トよび
排気口１３により形成された排気路である。

１６は外箱２内に設けられ調理室１に高周波電波を供給
する高周波発振器、１７は調理室１の上部に耐熱性電波
透過体１８により仕切って形成された高周波照射室、１
９は高周波発振器１６と高周波照射室１７とを結ぶ導波
管、２０は高周波照射室１７内に回転自在に設けられた
スターク、２１は高周波照射室１７の上部の調理室１の
外側に形成された回転１駆動室、２２は回転駆動室２１
に回転自在に設けられた別車、２３は別車２２とスター
ク２０を一体に連結する連結軸であり、プロワモータ（
図示せず）により高周波発振器１６を冷却した虱が、回
転駆動室２１に供給されて別車２２が回転し、スターク
２９が回転し、高周波発振器１６から高周波照射室１７
に供給された高周波電波が攪拌される。

そして、回転駆動室２１へ供給された冷却風は、集排室
１４に排出され、こ集排室１４に訃いて排気筒１２から
の排ガスと合流され、排気口１３から外箱２外へ排出さ
れる。

２４は調理室１の前面開口を熱シールあ−よび電波シー
ル状態で閉成する開閉自在の扉である。

２５は調理室１と収納室３との間の開口４に設けられた
方形状の仕切板であり、調理室１の壁面にビス等により
固定されている。

２６は仕切板２５の中央部に透設された円形の吸入口、
２γ。

２７は仕切板２５の両側片を前方へ折曲し、そののち横
方向へ折曲して形成された絞り片、２８゜２８は仕切板
２５の側部すなわち絞り片２７と開口４の側縁との間に
形成されて熱気孔群７，７に隣接した縦長の吹出口、２
９・・・は仕切板２５の絞り片２７の背面に適当な上下
方向の間隔をもって固着された水平方向の整流片である
。

３０は調理室１の両側壁に着脱自在に掛止された碍子か
ら成る棚受け、３Ｌ３１は棚受け３０の上下二段に棚受
け３０と一体に形成されて棚あるいはパット３２を載置
する棚受は片、３３は仕切板２５の両側の絞り片２７の
前面に適当な手段により前方に突出状に固着された碍子
からなる当接片であり、その高さ装置は、棚受は片３１
゜３１の上面に一致している。

３４は略方形波伏の区画板で、熱気孔３５内に装設する
ことにより、高周波電波しゃ断のために所謂カットオフ
周波数内の寸法で比較的大きな口径と奥行が定められた
四角筒状の小熱気孔３５ａ・・・を形成している。

３６は前記排気筒１２内を前記区画片３４・・・と同様
に高周波電波しゃ断のために四角間に区画する垂直方向
の区画片である。

３１は前記ファン８を１駆動するモータ９をお訃ったカ
バー、３８，３９はカバー３７の下部３よび上部のパン
チング板により形成された空気の入口訃よび出口、４０
は外箱２の底板に形成された空気口であり、高周波発振
器１６を冷却するブロワモータにより、空気口４０から
入った空気が、カバー３１の入口３８よりカバー３７内
に入り、モータ９を冷却したのち、出口３９より流出し
、集排室１４を経て排気口１３から排出される。

かくして、この複数調理器は高周波電波による高周波加
熱調理と燃焼熱気によるガス加熱調理とを単独で或いは
複合させて行なうことができる。

又、燃焼熱気による調理に際し、ファン８が回転゛する
と、仕切板２５の吸入口２６より収納室３内に内気が吸
込まれると共に吹出口２８，２Ｂから調理室１へ吹出さ
れ、隣接する各小熱気孔３５ａ・・・から燃焼室５の新
鮮な燃焼熱気が吹出口２Ｂ。

２８の誘引効果により調理室１内の上下に巨って送出さ
れる。

以下上述作動が繰返され、その間に吸入口２６から吸込
まれた古い燃焼熱気の一部は排気筒１２、集排室１４、
排気口１３を経て外箱２外へ排出され、その分だけ空気
口１１から燃焼用空気が供給される。

尚、整流片２９・・・は吹出口２Ｂ、２Ｂの吹出力を上
下でできるだけ均一にするように働く。

また、棚あるいはバット３２が棚受は片３１に載置され
たとき、棚あるいはバット３２の側縁が棚受け３０の突
出法の本体部分に当接することにより、調理室１の両側
壁との間隔が保持され、かつ、棚あるいはバット３２の
奥部分が当接片３３に当接することにより仕切板２５と
の間隔が保持される。

したがって、棚あるいはバット３２が金属製のものがあ
っても高周波電波の供給時、棚あるいはバット３２と調
理室１の周壁との間等で、生じ易いスパークが防止され
る。

このように本考楽による複合調理器は、高周波電波と熱
気を供給されて被調理物を加熱調理する調理室と、この
調理室から独立形成されると共に調理室に熱気を熱気孔
を介して供給する熱気供給室とから戊り、上記熱気孔を
長孔法で、かつ節状に形成すると共に、略方形波伏に折
曲した区画板を上記熱気孔内に装設することにより高周
波電波しゃ断できる比較的大きな口径と奥行が定められ
た筒状の多数の・」・熱気孔を形成したものであり、筒
状の熱気孔内に略方形波伏の区画板を装設して・」・熱
気孔を区画形成するものであるから、・」・熱気孔の奥
行を容易に大きくでき、・」・熱気孔の径を大きくでき
るので熱気の通過量を多くでき、比較的調理時間を短く
できる。

又、一つの熱気孔に対し一枚の区画板により多数小熱気
孔を区画できるので作業は良く簡単に熱気孔を通しての
高周波電波の漏洩を防止することができる等効果が大き
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による複合調理器の断面図、第２図は調
理室内の背面を示す旧面図、第３図は要部の平面断面図
である。 １・・・調理室、５・・・燃焼室、γ・・・熱気孔群、
８・・・ファン、１０・・・ガスバーナ、１６・・・高
周波発振器、３４・・・区画板、３５・・・熱気孔、３
５ａ・・・・」・熱気孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 高周波電波と熱気を供給されて被調理物を加熱調理する
   調理室と、この調理室から独立形成されると共に調理室
   に熱気を熱気孔を介して供給する熱気供給室とから成り
   、上記熱気孔を長孔法で、かつ節状に形成する共に、略
   方形波伏に折曲した区画板を上記熱気孔内に装設するこ
   とにより、高周波電波しゃ断できる比較的大きな口径と
   奥行が定められた商法の多数の・」・熱気孔を形成した
   ことを特徴とする複合調理器。