JPS6124661B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は時計に関し、特に多様化、多機能化を
可能にする表示装置を有する時計に関するもので
ある。

本発明の目的は腕時計等携帯時計など時計の表
示内容の単一性から脱皮し、複数の表示内容が同
時に、かつ随時切換可能な様に構成し、時計商品
の多様化を可能にし、汎用性のある複合商品を生
み、且つ薄型にすることにある。

従来の時計においては、アナログ式表示もしく
はデイジタル式表示のいずれかの単一的な表示が
主であり、最近両者を一諸に構成した時計も出現
したが、ただ単にアナログ表示部とデイジタル表
示部とを横に並べた程度のもので、表示の多様
化、多機能化を図るものではなかつた。

本発明は従来にない全く独創的な表示方式をと
ることにより、表示の多様化、多機能化を図るこ
とを可能にしたもので、その要旨は、 デイジタル表示やマーク表示などを行なう液晶
パネルの中央部を開口し、前記開口部に文字板お
よび針を有しアナログ表示部を構成し、前記液晶
パネルの表示部と前記アナログ表示部とを平面的
に並列になるように配置したことを特徴とする時
計である。以下、本発明の実施例を図面により説
明すると、第１図は表示方式の実施例を示すもの
で(a)はアナログ表示の外周部にデイジタル表示を
構成したもので、表チヤンネルの時・分・秒・午
前・午後・曜表示を裏チヤンネルで年・月・日な
どを表示する方式、(b)はアナログ表示の外周部の
液晶パネルに円周状に等分割に数字を適宜色分け
して印刷し、乱数発生器により、丸点などの指示
マークを液晶表示により点滅させる電子ルーレツ
ト付時計表示、(c)は円周を６の倍数分に等分した
位置に、２桁ずつの７セグメントの液晶表示を配
置し、各々の液晶表示の外周部には三角形などの
頂点を表示する液晶表示マークを配置したもの
で、ボタン操作によりサイクリツクに移動する様
に構成した、機械的な回転リング形式に代わる電
子式の回転リング表示装置、(d)は円周状の液晶パ
ネルの内周側にはローマ数字、外周側にはアラビ
ア数字など異つた表示方式の略字を好みに応じて
選択表示できる様構成した表示装置である。第１
図において全体的に１はドーナツ状の液晶パネ
ル、２は文字板、３は針を示す。

第２図は構造の一実施例を示す断面図で１１が
上パネルガラス、下ガラスパネルともドーナツ状
に形成された両者間に液晶を封入した液晶パネル
ガラスで下部内端と外端の両側にドーナツ状の円
筒形導電ゴム１６により電子回路部１４に接続し
ている。１２は外周部で前記液晶パネルを保持す
る様構成されたアナログ表示部の文字板、１３は
アナログ表示の針を示す。１５の部分には輪列が
構成され、ボタン操作によりモーターによる針の
電子式修正が行なわれる。１７は電池、１８はケ
ースの胴で、１９がガラス、２０は見切板を示
す。

本発明は以上述べた様に、従来のアナログ表示
時計からは得られない独創的な表示方式が可能で
あり、汎用性ある円周状の液晶パネルの構成によ
りデイジタル時刻表示、電子ルーレツト表示、電
子式回転リング、複数略字（アラビア数字、ロー
マ数字、棒略字など）の切換表示など多様なる表
示が可能となつたもので、応用が広くかつ効果の
高い実用的なものである。しかも前述の如く液晶
表示部とアナログ表示部が平面的に重なることな
く並列配置されるので時計全体として薄型となる
もので、実用的配列を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す平面図、第２図
は本発明の一実施例を示す縦断面図である。 １，１１……円形状液晶パネル、２，１２……
文字板、３，１３……針。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ デイジタル表示やマーク表示などを行なう液
   晶パネルの中央部を開口し、前記開口部に文字板
   および針を有したアナログ表示部を構成し、前記
   液晶パネルの表示部と前記アナログ表示部とを平
   面内に並列になるように配置したことを特徴とす
   る時計。